こんにちは!
就活を研究し続けて7年目、書いた記事は1000以上の就活マンです。
僕が就活生の時、企業ごとに簡単に情報や対策をまとめたノートを作成してました!
ですがそんな「企業研究ノート」って結局なにを書けば良いのか知りたいですよね?
以前、次のようにツイートしたところ多くの反響がありました!
やっぱり企業研究ノートの書き方について迷っている就活生は多い...!
企業研究ノートの作り方について解説しました!
— 就活マン|就活ブログと求人サイト運営 (@shukatu_man) September 9, 2020
【書くべき項目】
・企業研究する企業名
・自分にとってのブラック企業の定義と比較
・自分の企業選びの軸を満たしているか
・売上推移
・競合他社との違い
・企業研究する中で生じた疑問点
・選考情報
▼解説記事https://t.co/Dvd7eqbMWZ pic.twitter.com/GcVlkGDLDX
そこで今回は、企業研究ノートの書き方について、とにかく分かりやすく丁寧に解説していきたいと思います!
企業研究は、入社後のギャップで絶望しないためにも必須の作業です。
また志望動機の質を高めたり、面接官の「自社のことをしっかり調べているか」という疑問を潰すことにも役立ちます。
ノートとペンとスマホさえあれば企業研究できるので、この記事を参考にしつつ企業研究を実行していきましょうね。
企業研究ノートを作ろうという話はよく聞くのですが、具体的に何をどう書けば良いのか分からず、何もしていない状況です...。
そうだよね。企業研究ノートを作っておくと、エントリーシートを書く前や面接前に参考にできて便利だよ!書き方を解説していくね!
- そもそも企業研究とは何か?
- 企業研究ノートを作成する目的
- 企業研究ノートのテンプレ(完成例)
- 企業研究ノートの書き方・まとめ方
- 企業研究ノートを作成した後にすべきこと
- おすすめの企業研究用ノートまとめ
- 企業研究ノートの書き方についてよくある質問
- 本記事の要点まとめ
そもそも企業研究とは何か?
まず「企業研究」とはその名のとおり「企業を研究すること」です。
その研究対象は様々で、事業内容や売上推移、企業理念や働いている社員の特徴などなど、研究しようと思えばきりがありません。
そこで企業研究で重要なのが、目的を設定することなんですよね。
目的を設定して、「ここまで研究する!」という終了ラインを設定しないと、いつまでも企業研究する必要があるし、無駄になりがち。
よって必ず企業研究する際には、企業研究する目的を設定。
企業研究の終わりを設定しておきましょう!
たしかに企業研究って調べようと思えば、めちゃくちゃ大量の情報を調べる必要がありますよね。
そうなんだよ。だから企業研究には「終了ライン」を設定しておくことが重要。
企業研究ノートを作成する目的
では企業研究をする目的から押さえていきましょう。
どんな作業をするにも必ず「目的」を明確化することが重要になります。
例えば、「とりあえず痩せたいな」という漠然とした感情だとやる気って起きないですよね。
それよりも「10kg痩せて夏に水着を着る」という具体的な目的を持つことで、やる気は大幅に上がります。
また明確な目的を持った方がやる気が上がるだけじゃなく、当然「実現度」も上がるんですよね。
そもそも企業研究なんて面倒な作業です。
投資家じゃないし、わざわざ1社ずつ調べるなんてダルいのは僕も同じでした。
だからこそ、しっかりと企業研究をする目的を明確化してやる気を少しでも高めることが重要です!!
では企業研究の目的とは何か?
企業研究をする目的ですが、僕が就活生の時に設定した目的は3つです。
【企業研究の目的】
- 本当に入社すべき企業か確かめるため
- 志望動機を深めるため
- 選考突破率を高めるため
目的① 本当に入社すべき企業か確かめるため
1つ目の目的は、その企業が「本当に入社すべき企業か確かめるため」です。
もっと簡単に言うと、入社した時に自分が満足できる企業かどうかを事前に確認するために企業研究を行います。
これが最も重要な目的と言えますね。
3年後離職率が平均で3割と言われますが、これほど多くの人がすぐに辞めてしまうのは「入社後のギャップ」のせいでしょう。
入社後のギャップは、企業側もそれを隠していた責任がありますが、就活生側にも深く調べていなかった責任があります。
よって入社前にしっかりと企業研究し、その企業が本当に入社すべき企業か確かめる作業が非常に重要なのです。
目的② 志望動機を深めるため
企業研究をする2つ目の目的は「志望動機を深めるため」です。
志望動機って、その企業に対してめちゃくちゃ深く理解してないと作れない。
例えばあなたに好きな人がいるとします。
「なぜその人のことが好きなのか」って、それはあなたがその人を深く理解しているからですよね。
これと同じように、志望動機を作成するためには徹底した企業研究が必要です。
そして志望動機はそれだけ手間をかけるに値する質問。
企業は「就活生の志望度の高さ」を選考でめちゃくちゃ見ているので、納得度の高い志望動機は選考突破率を上げるのに直結します。
目的③ 選考突破率を高めるため
そして最後に「選考突破率を高めること」が企業研究の最後の目的です。
先ほどの志望動機もそうですが、企業は「その就活生がしっかりと企業研究しているか」という点を重視しています。
考えたら当然で、しっかりと企業研究した上で受けている志望度の高い人の方が、入社後に頑張ってくれそうですよね。
採用担当者は、あらゆる質問を通してあなたが企業研究したかを確かめてきます。
「自社の企業理念は?」「どの事業に興味を持った?」などなど。
しっかりと企業研究すれば、これらに回答することができる。
結果として選考突破率は上がります。
なるほど!これら3つの目的を達成するために企業研究が必要なんですね。
そうだよ。これら目的を押さえた上で企業研究することが本当に大事。
企業研究ノートのテンプレ(完成例)
ではでは、企業研究する目的を把握したところで、具体的に企業研究ノートについての解説に入っていきます。
まずは企業研究ノートの完成例を紹介しますね。
これ僕が実際に書いたノートですが、文字が汚いのはスルーしてください...。笑
上記のノートはそれぞれステップごとに区分けして書かれています。
以下のように見開き1ページで1社を企業研究するような使い方になります。
この完成例をテンプレとして、まずはザックリと覚えておいてください。
【企業研究ノートに書く項目】
- 企業研究する企業名
- 自分にとってのブラック企業の定義を満たしていないか
- 自分の企業選びの軸を満たしているか
- 過去の業績(売上推移)
- 競合他社との違い
- 企業研究する中で生じた疑問点
- 選考情報
このように見開きで1社の情報をまとめていくのが僕なりの企業研究のテンプレです。
ノートは安価なので、贅沢に見開きで使った方があとから書き足しやすいし、とにかく見やすいんですよね。
(余白がある方が、人って「何かを書き加えたい」という気持ちになるものなので、あえて余白を十分に作るようなノート設計だと、後からその企業について追加で調べたりと自分の行動を引き出しやすいのでおすすめだったりします!)
この企業研究ノートのテンプレを押さえた上で、①〜⑥の順に細かい書き方を解説していくよ!
企業研究ノートの書き方・まとめ方
それでは企業研究ノートの完成テンプレを紹介したところで、この章では「企業研究ノートの具体的な作り方・書き方」を6ステップで解説していきます。
今回使ったノートですが、無印良品で販売されている80円のノートです。
サイズはA5、方眼になっているので線が書きやすいです。
(ノート自体にはそこまでこだわる必要はないので参考程度に!)
ちなみに最近僕が使っているのが、リングノートで見開きしやすいのがポイント!
僕が色々使ってみて、今ずっと使っているのはコクヨのソフトリングノートです。
高級感もあるし、ソフトリングなので紙がやぶれにくい。かれこれ20冊は使ってる愛用品なので、気になる方はぜひ!
それでは早速、企業研究ノートの書き方について解説していきますね!
まずはノートを見開きで開いて、左上に研究する企業名を書きましょう。
(見開き1ページで1社を研究していくのが僕の作り方のポイントになります)
では企業名が書けたら、ここから6ステップで企業研究していきます。
以下の6ステップで作っていきますね。
「()」はその作業をすべきタイミングを示しています。
【書くべき項目】
- 最低条件をクリアしているか確認する(プレエントリー前)
- 自分の企業選びの軸を満たしているか確認する(プレエントリー前)
- 過去の業績を確認する(プレエントリー後)
- 競合他社との違いを箇条書きする(プレエントリー後)
- ここまでで生じた疑問点を洗い出しておく(プレエントリー後)
- 選考情報を把握する(プレエントリー後)
ステップ① 最低条件をクリアしているか確認する
まず「この企業にエントリーするべきか」を判断する第一歩は、自分が設定したブラック企業の定義に当てはまる企業じゃないかの確認です。
内定を獲得したところで、その企業が自分にとってのブラック企業なら意味がない。
よって自分が入社する上での最低条件をクリアしているか確認する必要があります。
ノートの最初にブラック企業の定義を書いておこう
そのためには、まずノートの最初に「自分にとってのブラック企業の定義」を書き出しておきましょう。
最初のページに書いておけば、いつでも確認することができますよ。
僕は今回、以下のようにブラック企業の定義を明確化しました。
自分の価値観に従って、ブラック企業の定義をまず明確化することが重要。
そもそもブラック企業の定義は明確に存在しないので、大事なことは“自分にとってのブラック企業の定義”を持っておくことです。
【僕が設定したブラック企業の定義】
- 圧倒的な衰退業界である
- 月の残業時間が平均80時間以上(1日4時間以上)
- 3年後離職率が30%以上
- 40歳を超えても平均年収が500万円以下
ブラック企業の定義に当てはまらないかチェック
自分にとってのブラック企業の定義が明確化できていれば、企業ごとにその定義に当てはまらないかチェックしていきましょう。
ノートにはステップ①と区切って、ブラック企業の定義に当てはまらないかチェックしてくださいね。
今回の例に挙げたサカタのタネは、3年後離職率だけ調べても出てきませんでした。
(この場合、調べても分からなかった部分は「?」と書いておきます)
それ以外はブラック企業の定義に当てはまらないので、合格!
ステップ①をクリアできれば、ステップ②の企業研究に入っていくという流れです。
逆にこのステップ①を通過できない場合は、そもそもエントリーしない。
なぜなら入社したところで、その企業に対して自分はブラック企業だと考えてしまうからです。
よってここで設定した「自分にとってのブラック企業の定義」はかなり厳しく設定しておいてくださいね!!
まずはステップ①として、「自分にとってそこがブラック企業じゃないか」を確認する作業を行うんですね。
そうだよ。この作業をせずに適当に企業を選んで入社すると、あとで後悔するはめになるからね...!
ステップ② 自分の企業選びの軸を満たしているか確認する
ステップ①にて、企業を選ぶ際の最低条件をクリアすることができました。
続いて、更に自分が求める条件を満たす企業なのかを企業研究していきましょう。
ここで着目するのは「企業選びの軸」です。
企業選びの軸とは、自分が企業に求める必須条件のことですね。
例えば、僕の場合は単純作業とかが大嫌いです。
よって、ずっとエクセルだけの事務職や工場職は合わない。
「仕事内容に多様性があること」が僕の設定した企業選びの軸とします。
ノートの最初に企業選びの軸を書いておこう
この企業選びの軸を、先ほどと同様にノートの最初に書いておきましょう。
今回は優先順位の高い企業選びの軸を1〜4位書き出しました。
【僕が設定した企業選びの軸】
1位:自由(若いうちから裁量権をもたせてくれる)
2位:多様(仕事内容が単純作業でないこと)
3位:仲間(向上心が高い人が多い職場であること)
4位:貢献(世の中に価値を生み出していることがしっかりと頭で理解できること)
企業を選ぶ上で、この企業選びの軸の1位2位を満たす企業がベストですね。
ちなみに企業選びの軸がない人は、「企業選びの軸の設定方法」という記事に書いているので、こちらを参考に設定してください!
自分の企業選びの軸を満たすかチェック
それでは企業選びの軸が設定できた人は、ノートに企業選びの軸を満たしているか書いていきましょう。
特に1位と2位を優先的にチェックしてください。
僕が設定した企業選びの軸の1位2位をチェックしました。
自由(若いうちから裁量権をもたせてくれる)に関しては、口コミサイトを調べても詳しく書いていなかったので「?」と書く。
多様(仕事内容が単純作業でないこと)に関しては、海外支社も多く、事業内容が多岐に渡る営業の仕事はまさに多様であると判断できましたね。
細かい情報・リアルな情報は必ず口コミサイトを確認
ちなみにこういった細かい企業情報を調べる際、マイナビやリクナビ、企業の公式サイトに書いていないことが多いです。
よって必ず「企業の口コミサイト」を利用することが重要です!
企業の口コミサイトは、その企業の現役社員や元社員が投稿した会社の情報が書かれているので、リアルな情報が手に入ります。
「就活生におすすめの口コミサイト8選」という記事で口コミサイトは紹介しました。
エンライトハウスとOpenworkが、掲載社数も多くておすすめです。
ステップ②では、自分が企業を選ぶ際に重視する企業選びの軸を満たす企業かを企業研究するんですね。
そのとおり!ステップ①と②を通して、その企業に入社すべきをチェックしていくよ。ここまでの作業をプレエントリー前にできるとベストだよね。
ステップ③ 過去の業績を確認する
ここまで、自分にとってブラック企業じゃないか、そして企業選びの軸を満たしている企業かをチェックしてきました。
これらを満たす企業だろうが、1年後に倒産してしまっては元も子もありません。
よって「倒産リスク」について企業研究すべきですね。
難しいことはする必要なくて、最低限「売上推移」だけ確認しましょう。
どんどん右肩下がりに売上が落ちている企業は危険です。
その企業が展開している事業が世の中に必要とされなくなっているからです。
対象企業の売上推移をノートに記載
それではノートに売上推移を書いていきましょう。
「企業名 + 売上」で検索すると出てくることが多いです。
企業の公式サイトに書かれていたり、就職四季報という本にも書かれているので調べてくださいね。
今回の企業検索対象であるサカタのタネは、売上推移が横ばいですね。
大きく下がっているわけじゃないので、安定した売上をキープしており、ここだけ見ると倒産リスクは低そうです。
例えば衰退業界の企業だと、明らかに売上が年々減少していることが多い。
僕がおすすめなのは「成長業界」と「今後成長する業界」だから右肩下がりの業界はおすすめできないね。
(成長業界がおすすめな理由は「成長業界に身を置くメリット」の記事を参考に!)
ステップ④ 競合他社との違いを箇条書きする
ステップ①〜③の作業の目的は、第一の目的である「本当に入社すべき企業か確かめるため」を達成するための作業でした。
・ブラック企業かどうかの確認
・自分の企業選びの軸を満たしているかの確認
・売上推移を確認して倒産リスクの低さを確認
↓
これらはすべて「本当に入社すべき企業か確かめるため」の作業でした!
このステップ④からは、主に選考対策としての企業研究となります。
ステップ④では第二の目的である「志望動機を深めるため」を達成させます。
質の高い志望動機とは?
質の高い志望動機っていうのは「納得度の高い志望動機」のことです。
志望動機を聞いた時に「なるほど!だから自社を志望したんだね。他の会社じゃダメな理由がよくわかりました」と思わせるものが最高です。
そして納得度の高い志望動機を作成するために必要なことは、競合他社との違いを把握すること。
その結果として「その会社のオンリーワンなところ」を探すことが重要なんですよね。
その会社がオンリーワンである部分に着目して、「だから御社じゃないとだめ」と伝えることが納得度の高い志望動機を作成するコツだと僕は考えています。
競合他社との違いをノートに箇条書きする
それでは納得度の高い志望動機を作成するために、競合他社との違いをノートに箇条書きしていきましょう。
【今回書き出した競合他社との違い】
- 種子の供給先は170カ国以上にのぼる。海外の拠点数は19も。
(ブラジルでは今まで栽培に向かなかったブロッコリーの消費が伸びたりと、海外での需要が好調である) - その結果として国内トップシェアかつ、世界でもシェア7位。
- 社是は「品質・誠実・奉仕」であり、この「品質」の部分に徹底的にこだわるからこそ、世界で勝負できる商品を持てている。
このように競合他社との違いを明確化することで、その企業のオンリーワンな部分が見えてきますよね。
僕がサカタのタネを受けるなら、「社是にもある品質に徹底的にこだわることで170カ国に受け入れられている商品を作っている。国内トップの商品力。価値の提供力を持つ御社でこそ尽力したいと考えました」といった志望動機を作るでしょうね。
具体的な志望動機の作り方に関しては「志望動機の書き方を新卒に解説【就活ブロガーが丁寧に語る!】」にめちゃくちゃ丁寧にまとめておいたので参考に!
ノートは見開きの左右で企業研究の目的が大きく異なる
ノートの書き方に話を戻すと、バランス的にこのステップ④はノートの右上に書くのがおすすめです!
そうすることでノートの見開き左側が「その企業に入社すべきかの研究」。
見開きの右側が「選考対策に関する研究」と区別することができますよ!
競合他社との違いについて企業研究することで、志望動機の質を高めることができるんですね!
そうだよ。競合他社との違いを押さえておくことは、選考対策には必須の作業なんだけど、しっかりできている人は少ない。だから差別化できる!
ステップ⑤ ここまでで生じた疑問点を洗い出しておく
ここまでのノート作成において、調べても分からなかったことがありますよね。
ノートには「?」と記載してきた部分です。
このように企業研究する中で生じた疑問は、しっかりと箇条書きして書き残しておくことが重要です。
疑問点を書き残しておけば、会社説明会やOB訪問、面接での逆質問などの機会をつかって質問することができますよね。
【今回ノートに書き残した疑問点】
- 3年後離職率はどのぐらいか?高いならその理由は?
- 若いうちから裁量権のある仕事ができるか?(実例も知りたい)
ポイントは「?」と書くだけじゃなくて、それをしっかりと言葉として残しておくことです。
エントリーする企業は数十社になるので、生じた疑問を文章にして残しておかないと「この企業に関する疑問って何だったっけ?」と忘れちゃう。
(これは僕の実体験からそうだと言えます。疑問を文書で書き残しておくと、すぐに疑問点を思い出せて便利!!)
就活では企業側に対して質問できる機会が多い。そういう時間を有効活用するためにも、その企業に対する疑問点をしっかり書き残しておくことは重要だよ。
たしかに「質問がない」って、そもそも調べてないとも言えますよね。調べたからこそ疑問が浮かび、質問が生まれる。
ステップ⑥ 選考情報を把握する
それでは企業研究ノートに書くべき最後は「企業の選考情報」です。
どんな選考が行われるのか、そしてそれぞれの選考の詳細まで調べましょう。
エントリーシート情報を調べる手段について
選考情報を調べる手段について共有しますね。
まず出題されるエントリーシートについて調べられるのは「unistyle(ユニスタイル)」というサイトです。
こちらは内定者のエントリーシートを無料で3万枚以上見ることができます。
下の画像のとおりで、企業ごとのエントリーシートがサイト上で見れます。
「他の就活生がどんな回答をしているのか」は本当に参考になる。
ユニスタイルの利用には無料の会員登録が必要です。
就活で絶対に利用すべきサイトの1つなので、企業研究に活用しましょう!
選考情報を調べる手段について
次に選考全体の工程を調べるのに役立つのが「ワンキャリア」と「就活会議」です。
これらは企業ごとの選考情報に特化したサイト。
今回のサカタのタネの選考情報もこれら2サイトから入手しました。
選考情報を押さえることで「グループディスカッションがあると分かったので、グループディスカッション対策を実施する!」という行動が取れますよね。
企業研究ノートが完成
ここまでの作業が終われば、企業研究ノートが完成します。
この作業を1社ずつ行ってくださいね。
特に選考が進んでいる企業で、これらの作業をしてない場合は絶対にすべきです。
「選考が進んでいる企業=内定を獲得して入社する可能性が高い企業」なので、そういった企業こそ徹底的に企業研究すべきですよ。
▼完成した企業研究ノート
僕の就活時代を振り返ると、この6ステップによる企業研究をしておけば、エントリーシートの作成や面接対策をうまく進めることができます。
完全にすべて埋める必要はないので、簡単に調べてまとめる程度のことはしておいてくださいね!
その際の参考に今回の説明がなったなら嬉しい限りです!
必読記事①:エントリー数を確保するための“ホワイト企業の探し方“の最適解
必読記事②:マンガで分かる自己分析のやり方【徹底的に自己理解が深まる】
必読記事③:面接頻出質問42問【就活マンが考えた回答例もすべて共有】
これまで書いてきた1000記事の中でも、この3記事は最も就活をうまくいかせるのに重要な記事だから絶対に読み込んでくださいね!
企業研究ノートを作成した後にすべきこと
ここまで企業研究ノートの作り方を解説してきました。
実はこれに加えて、企業研究にはあと2つのステップが残ってるんですよ。
次の図を見てください。
企業研究ノートを作成した後の⑦⑧の作業もぜひ把握しておいてください!
エントリーシート対策を徹底的に行う
まずは「過去のエントリーシートを把握する」という作業です。
こちらは先に紹介したユニスタイルを活用することで実行することができます。
エントリーシートの通過率を高めることは非常に重要です。
そもそもエントリーシートが通らないことには、会ってもらうことさえできない。
「面接には自信がある!」という人こそ、エントリーシート対策を徹底すべきです。
以下の流れでエントリーシート対策をするのがベストですよ!
【エントリーシート対策の流れ】
- 他人が書いたESを見て自分のESのレベル感を把握
- 自身のESの良い点と改善点を洗い出す
- 採用担当者の立場に立って他の就活生のESを読んでみる
- 「評価したい」と思えるESの特徴を自分なりに洗い出す
内定を獲得した企業に対してOB訪問をおこなう
そして最後、内定を獲得した企業にこそOB訪問してください。
(逆に面接も全然進んでいない企業に対してOB訪問するのは、すぐに不採用になった場合に時間の無駄になってしまうので、僕としてはある程度まで選考が進んだ企業に対してOB訪問することをおすすめしています!)
OBと言っても、自分の大学の卒業生に限らず「自分が配属されるであろう部署の社員さん」に話を聞くのがベストです。
これまで口コミサイトなどを使ってリアルな情報を調べてきました。
しかし、やはり今働いている人から直接話を聞くのに越したことはありません。
内定獲得後に、採用担当者に次のように頼みましょう。
【現場の社員と話す機会を作ってもらう方法】
「入社してからの具体的なイメージや、今のうちにしておくべきことが知りたいので、私が配属する可能性が高い部署の方、または、若手社員の方とお話できる機会を頂きたいです。」
このようにポジティブな理由で採用担当者に依頼してください。
これでもし断られた場合は、ネガティブに振って大丈夫です。
「実は他の企業からも内定を頂いており、現場の社員さんと話をして最終決定を下したいと考えています。入社後のミスマッチが双方にとって最大の損失だと思うので、お話させて頂ける機会を頂けないでしょうか?」
このぐらい強気に頼んでも問題ないですよ。
ここでも書いたように、「入社後のミスマッチ」こそが最大のデメリットです。
少しでもそのリスクを下げるために、就活生側も最大限の努力をしましょう。
OB訪問相手の探し方に関しては「OB訪問アプリおすすめランキング【1位〜16位】」でまとめているので、探し方が知りたい人は合わせて参考にしてくださいね!
現場の社員さんに直接話を聞くことこそが、最高の企業研究になるよ。
なるほど!入社の最終決定に力を入れるべきってことですね。たしかに言われてみれば、そこが1番重要ですね。
おすすめの企業研究用ノートまとめ
ここまで企業研究ノートの作り方を解説しました。
大事なことは「企業研究ノートの作り方」なので、どんなノートを利用しようが問題ありません。
ですが、企業研究ノートとして以下の条件を満たすノートがおすすめです。
ちなみに値段は安いもので全然大丈夫ですよ!
【企業研究に適したノートの条件】
- サイズはA5やB5がおすすめ
- デザインがシンプルで大人っぽいこと
- ページ数があまり多すぎないこと(分厚すぎない)
- 方眼か横線があると便利
まずノートのサイズは重要です。
今回解説したステップ①〜⑥の作業を見開き内におさめる必要があるので、B5やA5あたりのサイズは必要ですね。
胸ポケットに入るぐらい小さいサイズだと企業研究ノートとしては小さすぎます。
続いて、デザインがシンプルで大人っぽいことも重要。
なぜなら会社説明会や面接で取り出しても、不自然にならないからです。
あまりに子供っぽいノートや派手な色だと、そういったシーンで取り出しにくいので。
次にノートがあまりにも分厚く、ページ数が多いと例え30社分の企業研究をしても、「まだたくさんページが余ってる...」という強迫観念にかられますw
よってそこまでページ数がなく薄めのノートがおすすめですね。
足りなくなったら追加すれば良いので。
そして最後に「方眼」のノートが個人的にはおすすめです。
線が引きやすいし、文字も横一列に綺麗に書きやすい。シンプルな理由です。
ではこれらの条件を満たすおすすめのノートを2つだけ紹介していきます。
(何度も言いますが、サイズさえ大きければ何でも問題なしです!)
おすすめノート① ノート・5mm方眼|無印良品
【購入先】ノート・5mm方眼 A5・ダークグレー・30枚・糸綴じ 通販 | 無印良品
(※ネットだと5000円以下だと配送料がかかるので店舗で買うのがおすすめ!)
今回僕が使ったノートは、無印良品の「ノート・5mm方眼」です。
ページ数も30ページと非常に薄く、カバンに入れておいても全然重くない。
この軽さと薄さがこのノートの最大の魅力だと思います。
またデザインもシンプルなので、会社説明会や面接で出しても問題なし。
僕は企業研究しているアピールするために、あえて面接の逆質問の時にノートを取り出すこともありました。
おすすめノート② ソフトリングノート B5・A5|コクヨ
▼方眼ノートが良い人(B5)
▼無地ノートが良い人(A5)
途中でも紹介しましたが、僕が最近愛用しているのがコクヨのリングノートです。
柔らかいソフトリングで見開きしやすいのが便利。
(企業研究は見開きで作成するので、パタンと開けることは案外重要)
また2冊セットで600円なのでそこまで価格も高くないのも良い。
個人的には「アマゾンチョイス」というアマゾンが指定した「評価が高くてリーズナブルな商品」に付けられた称号がある商品をよく買いますね。
このノートはそんなアマゾンチョイスに選ばれているのもおすすめの理由です。
おすすめノート③ キャンパスツインリングノートB5|コクヨ
次に紹介するのは、コクヨのキャンパスシリーズのノートです。
これは定番ですよね!
リングノートで見開きしやすいのと、200円ほどで買えるのが嬉しい!
「安くてシンプルなリングノートが良い」という就活生にはこちらのノートをおすすめします。
おすすめノート④ キャンパスツインリングノート大人キャンパス|コクヨ
キャンパスのリングノートには大人シリーズがあります。
先ほど紹介したキャンパスのリングノートよりも、表紙の色がシックで大人っぽい。
価格が約500円と少し高いのがネックですが、表紙の色がシックでかっこいいので「おしゃれなノートを使いたい」という就活生にはこちらのノートをおすすめします!
とにかく「A5やB5サイズ」かつ「見た目がシンプルで大人っぽいノート」を選ぶことをおすすめするよ!
企業研究ノートの書き方についてよくある質問
それではここまでで解説しきれなかった情報を共有していきますね。
企業研究ノートの書き方に関連して、よくある質問に回答していきます!
質問① 企業研究をパソコンのエクセルでまとめるのはどうですか?
企業研究の内容をエクセルでまとめている就活生も多いようです。
しかし個人的にはアナログのノートにまとめた方が良いと考えています。
理由は2つあります。
【企業研究をエクセルではなくノートにまとめるべき理由】
- 会社説明会や面接会場に持っていきやすい
- どんどんノートが埋まっていく達成感が感じられる
エクセルで企業研究の内容をまとめた場合、会社説明会に持っていくとなると印刷する手間が増えてしまいます。
また面接会場に持っていく場合も同様でノートの方が持っていきやすいですよね。
またノートの場合は埋まっていく達成感を味わうことができます。
就活においてこうした「達成感を自分で演出すること」はモチベーションを上げるためにも重要だと僕は思っています。
ちなみにエクセルでまとめる場合も、まとめる項目は同じなので書き方としては変わりません。
自分に合ったやり方を選択してすれば問題ないですよ。
質問② 企業研究をする意味はありますか?
企業研究をする意味は大いにあります。
「本当に入社すべき企業なのか」の確認としての意味もありますし、志望動機に繋がる他社との違いを確認する意味も持ちます。
就活は営業に似ているのですが、売れない営業マンは事前に相手企業のことを調べないんですよね。
だから「自社商品に合う営業先なのか」を確認できないし、営業先に刺さる言葉を発想することもできない。
このように企業研究、つまりは企業を調べる習慣は社会人になっても役立ちます。
ぜひ企業研究をおこなってください!
» 【企業研究は意味ない?】意味ないと考えてしまう3つの理由!
質問③ 企業研究はいつからすべきですか?
企業研究を始めるべきタイミングですが、まずは自己分析を徹底的におこない、企業選びの軸を設定。
その後にエントリーする企業を選ぶタイミングで実行するのがベストです。
自己分析をすべきタイミングですが、結論、なるべく早くなので今すぐに始めましょう。
自己分析は就活の土台になるので、そこには一切の手を抜かないこと。
自己理解を深めてから企業研究をおこなうようにしてください。
» 【企業研究はいつからすべき?】企業研究するタイミング解説!
質問④ 企業研究はどこまですべきですか?
僕が考える企業研究のラインですが、まずは「採用担当者が納得する志望動機を作れるようになるまで」は必須ラインですね。
そのためには他社との違い、つまりステップ④までは確実に進めて欲しいと思います。
» 【企業研究はどこまですべき?】企業研究の終わりを解説する!
質問⑤ 企業研究しているか面接で聞かれたらどうすれば良いですか?
企業研究をしているか面接で聞かれることがたまにあります。
その場合は、今回のステップ①〜⑥の項目を軸に、エントリーしている企業すべてを対象に実施していることを伝えれば問題ありません。
» 企業研究しているか面接で聞かれた時の対処法【対策が必須!】
質問⑥ 企業研究や業界研究に役立つサイトはありますか?
企業研究に役立つようなサイトは複数あります。
ここで紹介すると長くなってしまうので、別記事でまとめておきました。
» 企業研究に役立つサイト21選【就活生向けのサイトを厳選!】
本記事の要点まとめ
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!
企業研究ノートの作り方について、理解できたと思います。
就活生は「内定の獲得」がゴールになっている人が多くて、それゆえに入社後のギャップで多くの就活生がやめてしまうんですよね。
たしかに企業研究のやり方って、詳しく大学で教えてもらえません。
僕が大学生の時、「企業研究のやり方セミナー」みたいなのがあったのですが、内容はめちゃくちゃ微妙でした...。
そんな状況だからこそ、この就活攻略論を通して企業研究のやり方を具体的に紹介したいと思ってこの記事を書きました。
内定の獲得をゴールとせずに「10年後の自分が幸せでいること」をゴールにしてください。
そのために企業研究は大いに役立ちます。
就活だけでなく、転職活動でも役立ちますからね!!
それでは最後に、本記事の要点をまとめて終わりましょうか。
【本記事の要点】
- 企業研究の書き方としてまとめるべき項目は「企業研究する企業名、自分にとってのブラック企業の定義を満たしていないか、自分の企業選びの軸を満たしているか、過去の業績(売上推移)、競合他社との違い、企業研究する中で生じた疑問点、選考情報」の6ステップである。
- 企業研究におすすめのノートは、サイズがA5またはB5ぐらいのサイズであることと、大人っぽい雰囲気のあるノートであることが、個人的におすすめのノートの要件である。