就活生の皆さん、こんにちは!
就活を研究し続けて7年目、書いた記事は1000以上の就活マンです!
就活生からよく「企業研究はどこまですれば良いの?」と質問してもらいます。
たしかに企業研究って調べようと思えば、どこまででも調べることができる。
よって企業研究の終わりを把握しておくことは非常に重要です!
そこで本記事では、企業研究の終わり・ゴールを解説します。
大学1年生から就活を研究し始め、これまで就活記事を1000記事以上書いている僕だからこそ伝えられる情報を共有していきますね!
企業研究ってキリがない印象があります。どこまですれば企業研究は終わりですか?
企業研究の終わりが分からないのは目的が設定できていないからだよ。企業研究の目的と、具体的なやり方を一緒に見ていこう!
- 企業研究の目的(=ゴール)は?
- 企業研究の終わりを設定しないのは非効率
- 企業研究はどこまですれば終わりにできるのか?
- 具体的な「企業研究のやり方」を解説
- 細かい話...企業研究は就活生である間は終わらない
- 企業研究の技術は転職など人生のどこまででも有用
- 本記事の要点まとめ
企業研究の目的(=ゴール)は?
そもそも企業研究とは何なのでしょうか?
「企業研究」とはその名のとおり「企業を研究すること」です。
企業の特徴を明確に理解できると、自分との適正がわかります。
そして質の高い志望動機を作成するための情報収集にもなるんです。
しかし、企業研究の対象はさまざまで、事業内容や売上推移、企業理念や職員の雰囲気など、研究しようと思えばきりがありません。
そこで重要なのが企業研究の目的を明確にすること。
「ここまで企業研究する」という終りを設定しておくと、メリハリがあってムダのない企業研究ができます。
では企業研究の目的とは何なのでしょうか?
僕が就活生のときに設定した企業研究の目的は次のとおりです。
【企業研究の目的】
- 本当に入社すべき企業か確かめるため
- 志望動機を深めるため
- 選考突破率を高めるため
企業研究の目的① 本当に入社すべき企業か確かめるため
1つ目の目的がその企業に本当に入社すべきか確かめるためです。
新卒入社の約30%が、入社して3ヵ月以内に会社を辞めてしまうのは、それだけ企業研究が適当な証拠。
「入社できればどこでもいい」と思っていたら、当然「思っていたような会社じゃなかった」となります。
貴重なファーストキャリアを充実させるためにも、企業をよく理解しておくことが大切。
少しでも自分に適した会社に入社するために、企業研究が必要なんです。
企業研究の目的② 志望動機を深めるため
企業研究を深めると、それだけ企業の内情や特徴が見えてきます。
そしてそれは「企業の好きなところ」の発見にもつながります。
企業の好きなところがわかってくると、自分との適性の高さを加味して志望動機の作成が進むことが可能です。
面接で志望動機を聞かれて、浅い質問をすると面接官から志望度が低いと捉えられます。
面接官は志望度が高い学生に内定を出したいと思っているので、志望動機が浅いと面接で落とされる可能性も高くなるんです。
よって自分も相手も納得できる質の高い志望動機を作成することは本当に重要。
内定を獲得するうえで最も大切なポイントだと認識しておいてください。
企業研究の目的③ 選考突破率を高めるため
企業研究をして企業への理解が深いと、書類審査や面接での選考突破率も上がります。
採用側は志望者が「どれだけうちの会社のことを知っているか?」「どのくらいうちに入りたい気持ちがあるのか?」を企業研究の深さからはかろうとします。
よって面接のときに企業の深いところまで答えられると評価が上がるんです。
また書類選考の突破率を上げるには「過去に突破したエントリーシートを確認する」という作業も有効です。
過去のエントリーシートは「ユニスタイル」という就活サイトを利用。
会員登録だけすれば、無料で約3万枚のエントナレーシートがネット上で読めます。
「どんなエントリーシートの内容なら受かるのか」を自分のエントリーシーと比較しながら磨いていきましょう。
「企業研究とは何か?」は企業研究の目的を押さえることで理解できる。企業研究が何かがわかっていないと、行動になかなか移せないからね。
企業研究の終わりを設定しないのは非効率
先述したとおり企業研究はやろうと思えばきりがありません。
よって自分の中である程度終りを見据えながら行わないと効率が悪いです。
効率的な企業研究を行うためにはポイントを押さえることが大切。
僕が就活生のときに企業研究で重要視していたポイントは以下の3つです。
【企業研究のポイント】
- その行動をとる理由を明確にする
- いらない情報まで網羅しようとしない
- 選考段階ごとに企業研究を深めていく
ポイント① その行動をとる理由を明確にする
先ほど言ったように、企業研究ってやろうと思えばいくらでも突き止められる作業。
なのでひとつ一つの行動に対して、その行動をとる理由をはっきりさせる必要があります。
例えば「会社の企業理念を調べる」という場合。
「どうして会社の企業理念を調べるのか?」という行動の理由を明らかにしましょう。
その理由が「会社の企業理念を知ることで会社の根本的な考え方や方針を知ることができるから」と明確なら、その行動をとる価値もわかります。
企業研究において、企業研究の目的の明確化が盲点になっている就活生は多いです。
他の就活サイトでもあまり言及されていない点なので、よく心に留めておいてください。
ポイント② いらない情報まで網羅しようとしない
企業研究とはあまり関係のない不要な情報まで網羅する必要はありません。
企業の株主向けの情報(IR情報)について、僕が就活生のときに参加していたセミナーの先生は「絶対に読むべき」と言っていました。
しかし、僕は株主向けの情報(IR情報)ってめちゃくちゃいらない情報が多いと思います。
いらない情報まで網羅しようとしないこと。
あくまで、最初に伝えた3つの目的を達成するうえで役立つ情報のみを入手しましょう。
ポイント③ 選考段階ごとに企業研究を深めていく
企業研究は選考段階ごとにすべきことが異なるので、段階ごとにやるべきことをした方が労力と時間がムダになりません。
具体的には「プレエントリー前」「プレエントリー後」「内定獲得後」のそれぞれで、やるべき行動と目的は違ってきます。
例えば、選考書類をパスしない段階でOB訪問をする就活生がいますが、それってムダです。
志望度が高い企業ならいいですが、内定出ていない段階でOB訪問するよりまずは書類選考通るための行動をとった方が効率的です。
基本的に「この企業を受けよう」と決めた企業だけ企業研究を深めていくイメージが理想的。
具体的な企業研究の終わり方については次の章でステップごとに解説します。
エントリー数が多いのですが、すべての企業研究をする時間が取れるか不安です。
たしかに全ての分析に注力するのは難しいかもしれない。だけど、やるべき行動を段階や目的ごとに分けられると、効率的に企業研究は進められるよ。
企業研究はどこまですれば終わりにできるのか?
ここまでで企業研究の目的は理解できたと思います。
ですが企業研究は具体的にどこまですれば終わりにできるのでしょうか?
企業研究はどこまでやっても終わりがないように思えます。
しかし、実は終わっていい最低ラインや選考ごとにやるべき行動は決まっているんです。
企業研究の最低ライン
僕が思う企業研究の最低ラインは「採用担当者が納得するような志望動機ができるまで」です。
志望動機がある程度完成したということは、自分の企業選びの軸が固まったということ。
「この企業じゃないとダメなんだ」という自分との適正との照らし合わせが形作られたということです。
逆にいうと、志望動機が曖昧なうちは企業研究も不十分。
論理的な内容で面接官が納得するような志望動機が作成できるまで企業についての理解を深めましょう。
具体的な「企業研究のやり方」を解説
企業研究の最低ラインについて説明しました。
ですが「面接官が納得する志望動機が作成できる」というのはあくまで最低ライン。
実際はさらに選考段階ごとに具体的なステップを踏みながら企業研究を進めることが基本です。
終わりが見える企業研究のやり方は次の8ステップで完了します。
具体的な企業研究のやり方は以下の記事でまとめました。
この記事でも解説していきますが、企業研究の目的と終わりを把握したら、これらの記事を読んで実行してください!!
▼企業研究の具体的なやり方はこちら!
▼企業研究のやり方を元にした企業研究ノートの作り方はこちら!
【企業研究の終わり方】
- 最低条件をクリアしているか確認する(プレエントリー前)
- 自分の企業選びの軸を満たしているか確認する(プレエントリー前)
- 過去の業績を確認する(プレエントリー後)
- 競合他社との違いを箇条書きする(プレエントリー後)
- ここまでで生じた疑問点を洗い出しておく(プレエントリー後)
- 選考情報を把握する(プレエントリー後)
- 過去のエントリーシートを把握する(プレエントリー後)
- 現場の社員さんに直接話を聞く(内定獲得後)
これらの8ステップは行動すべきタイミングや目的が明確に決まっています。
ここまでで解説した企業研究の目的を踏まえた上で、ぜひ終わりのある企業研究を実行しましょう。
最低条件をクリアしているか確認する
実施すべきタイミング:プレエントリー前
この行動をとる目的:本当に入社すべき企業か確かめるため(=自分との適性判断)
最初にすべき企業研究は「自分にとってブラック企業じゃない」という最低条件をクリアしているか確認することです。
たとえば、あなたにとってのブラック企業じゃない企業の基準が、「週休2日で年間休日120日以上」だった場合。
それに該当する企業をチェックしましょう。
なかにはブラック企業って具体的にどんな基準かわからないという人もいるかと思います。
そこで、僕が考えるブラック企業の定義は次のとおり。
【僕が考えるブラック企業の定義】
- 圧倒的な衰退業界である
- 月の残業時間が80時間以上である(残業時間)
- 残業代が満額支払われない(残業代)
- 年間休日が105日以下(年間休日)
- 有給消化ができない(有給消化率)
- 人間関係のトラブルを相談できない(人間関係)
- パワハラやセクハラが横行している(人間関係)
- 3年後離職率が20%以上(離職率)
上の1つでも以下の条件を満たす場合は、ブラック企業だと判断してエントリーしません。
企業の細かい条件を調べる際には、マイナビやリクナビなどの求人サイトでは不十分な場合があります。
よって企業の現役社員やOBによる口コミサイトから企業の実情を調べましょう。
「自分なりのブラック企業の定義を明確にする→それに該当しないか確認」この工程こそ、まずは就活生がすべき企業研究です。
自分の企業選びの軸を満たしているか確認する
実施すべきタイミング:プレエントリー前
この行動をとる目的:本当に入社すべき企業か確かめるため(=自分との適性判断)
ブラック企業じゃなければどの企業に入社してもいいわけではないですよね?
なので、次のステップとして自分が企業選びにおいて求める企業選びの軸をチェックしていきます。
僕がおすすめする企業選びの軸は次の7つ。
【仕事の幸福度を高める企業選びの軸】
- 自由(仕事内容や働き方に裁量権がある)
- 達成(前に進んでいる感覚を得られる)
- 焦点(モチベーションタイプに合っている)
- 明確(なすべきこと、ビジョン、評価軸が明確である)
- 多様(作業内容にバリエーションがある)
- 仲間(組織内に助けてくれる友人がいる)
- 貢献(どれだけ世の中の役に立っているかわかる)
さすがに7つすべてをみたす企業は多くありません。
なので、まずは1位2位を自分のなかで決めて、企業選びの軸としましょう。
しかし、中小企業の場合は口コミ情報があまりネットに掲載されていないことも。
その場合は会社説明会で直接社員に質問してください。
企業選びの軸を設定できていない人は、以下の記事にて企業選びの軸への理解と、設定方法を学んでください!
» 【企業選びの軸】幸福度を高める7つの軸+面接での回答方法!
過去の業績を確認する
実施すべきタイミング:プレエントリー後
この行動をとる目的:本当に入社すべき企業か確かめるため(=自分との適性判断)
どれだけ条件が良くても、倒産リスクのある企業への入社は避けましょう。
ブラック企業ではなく、自分の企業選びの軸を満たしている会社であっても、1年後に倒産する企業には入社したくないですよね?
では倒産リスクの判断はどうやってするのでしょうか?
倒産リスクの調査方法は色々あります。
しかし、就活性がチェックすべきはシンプルに「企業の過去の業績」です。
「売上が上がっている=その会社が提供する価値が増えている」「売上が下がっている=その会社が提供する価値が減っている」と考えておいてよいでしょう。
ここでのポイントは「なぜ売り上げが下がったのか(上がったのか)?」もあわせて考えること。
事実を確認するだけでなく、そこから1歩踏み出して「なぜ」と考えるクセを付けてください。
それによってエントリーシートで書く内容や面接で答える内容に深みが増します。
競合他社との違いを箇条書きする
実施すべきタイミング:プレエントリー後
この行動をとる目的:志望動機を作成するため
ここまでの作業は「自分が本当に入社すべき企業か」の見極めが目的でした。
ここでは、「志望動機を作成するため」という次の目的の段階に進みます。
志望動機を作成するためにすべきことは「競合他社との違い」をしっかりと把握することです。
競合企業じゃなくて、なぜその企業じゃないとダメなのか?
志望企業があなたにとって「オンリーワンである理由」を語ることがポイントです。
では、具体的にどのような部分に競合企業との差が生まれるのか?
僕がチェックしていたポイントは次のとおりです。
【競合他社との違いが出やすいチェックポイント】
- 実体験の有無
商品やサービスをとおして自分と企業が得た接点
- 経営計画(長期ビジョン・短期ビジョン)
経営計画への共感
- 商品の付加価値(独自技術など)
独自の商品価値
- ターゲット層
商品やサービスを扱っていてもターゲット層か、自分の価値観と照らし合わせ
- 市場シェア
「業界No1」の企業に対してとくに有効
- 社員さんの性格
企業の社員さんの性格と自分との適性
- 社風
体育会系な社風、社員同士の仲が良い社風、プライベートとの両立を大事にする社風など
- 求める人物像
求める人物像と自分の特徴
- 社員の平均年齢
同じ業界でも、競合他社との違いを徹底的に洗い出すことで、質の高い志望動機を作成できます。
また、志望動機を作成する際には、「自分の企業選びの軸と一致していること」を加えながら、論理的な文章構成します。
【志望動機の文章構成】
- 結論(御社が◯◯業界かつ掲げる企業理念に唯一共感した企業だから)
- なぜその業界なのか
- なぜその業界の中でもその企業なのか
- 企業選びの軸と一致している点
- 結論
競合のチェックは、単に競合との違いを箇条書き出すだけではありません。
自分が志望企業に対して感じた魅力を、第三者が読んでも納得できる形でアピールすることが大切です。
ここまでで生じた疑問点を洗い出しておく
実施すべきタイミング:プレエントリー後
この行動をとる目的:3つの目的のすべて
企業に対する疑問は、会社説明会での質問や面接での逆質問、OB訪問で役立ちます。
具体的な、次のような形で疑問点を洗い出すと良いでしょう。
【プレエントリー前に生じた疑問】
- 残業時間が若干長く感じたが実際の現場はどうなのか?
(更に長いようなら選考辞退したい)
- 3年後離職率が30%と若干高めだがその理由が知りたい
(その理由に対して自分もやめそうと思うなら入社すべきじゃない)
- 仕事内容の多様性を重視したいが、営業職として「顧客訪問」と「資料作成」の他にどんな業務があるのか?
- 若いうちから裁量権が与えられるか?出生しやすい職場か?
【プレエントリー後に生じた疑問】
- 売上が若干右肩下がりだがこの要因はなにか?
- 売上を上げるための新規事業に取り組んでいるか?
- 他の企業と比べて平均年齢が低いが、そのメリットとデメリットは?
ただし、このうち3年後の離職率についてなど、ネガティブな質問に関しては、会社説明会や面接の逆質問ですべきではありません。
ネガティブな質問は、内定獲得後かOB訪問などで採用担当者以外に聞くべきです。
企業研究で生じた疑問はすぐに忘れてしまいがちなので、このように文字で残しておくことが重要です。
選考情報を把握する
実施すべきタイミング:プレエントリー後
この行動をとる目的:選考突破率を高めるため
この段階からは「選考突破率を高めること」が行動の目的です。
選考情報の把握とは、どんな選考過程で、どんな質問や課題が出題されるかを把握しすること。
選考情報として把握すべきポイントは以下のとおりです。
【把握すべき選考情報】
- 選考過程は何か?
- 出題される適性検査の種類
(SPI・玉手箱・GABなど)
- グループディスカッションで出題されるテーマ
- 面接でされる質問
では、どうやって企業の選考情報を入手するのか?
上の情報を把握するのに役立つのが「ワンキャリア」です。
選考情報のなかでも、特に適性検査は企業ごとに出題される種類が異なるので、把握すると事前に対策がとれます。
情報を一切知らないで選考に臨むより、あらかじめ知っている人の方が断然有利です。
エントリー後は必ず選考情報をまとめておきましょう。
ちなみにこのワンキャリアを含めて、僕が今就活生なら絶対に利用するサイトをランキング化した記事を書いています。
「どの就活サイトを使うと就活を効率的に進められるか分からない」という就活生は合わせて参考にしてくださいね!
» 就活サイトおすすめランキング【1位〜35位】複数内定者が厳選しました!
過去のエントリーシートを把握する
実施すべきタイミング:プレエントリー後
この行動をとる目的:選考突破率を高めるため
過去のエントリーシートの把握は、書類選考と突破するうえで有効です。
書類選考の段階から選考に落ちまくると、モチベーションの低下につながります。
そこで重要なのがエントリーシートの質の向上。
質の高いエントリーシートを書くには、「過去に通過したエントリーシートを見て学ぶ」のが鉄則です。
では、どうやって過去に通過したエントリーシートは確認できるのか?
ユニスタイルや就活ノートなどの就活サイトを利用しましょう。
▼ユニスタイルは先輩のエントリーシートを見ることができる
実際に通過したエントリーシートを見ることで、「どんな内容のエントリーシートなら受かるか」がわかります。
自分のエントリーシートと比較しながら、内容をブラッシュアップすることが重要です。
現場の社員さんに直接話を聞く
実施すべきタイミング:内定獲得後
この行動をとる目的:本当に入社すべき企業か確かめるため(=自分との適性判断)
内定を獲得後は、本当に入社すべきか最終判断をするための企業研究をします。
企業の現状を知るために、徹底的に調べるのです。
では、どうやって具体的に企業を深く研究するのか?
すべきことは、「自分の配属後に近い社員さんに話を聞く」です。
ここでのポイントは人事担当者や役員ではなく、現場の社員と話をするチャンスを設ける点。
やっぱり現場の社員と話をしないとリアルな情報は得られません。
内定獲得後に、採用担当者には次のように頼んでみましょう。
【現場の社員と話す機会を作ってもらう方法】
「入社後のイメージを今のうちから掴みたいので、配属先にちかい部署の方や若手の現場社員さんと話す機会をください」と頼んでみましょう。
このようにポジティブな理由で採用担当者に依頼してみましょう。
もし断られた場合は、次のような強気な感じでプッシュしても大丈夫です。
「実は他の企業からも内定をいただいており、現場の社員さんと話してから最終判断をしたいと考えています。入社後のミスマッチは御社にとって大きな損失だと思うので、お話しさせていただける機会を頂戴できませんでしょうか」
言及したとおり、「入社後のミスマッチ」こそが最大のデメリットです。
少しでもそのリスクを回避するために、就活生がわも最大の努力をしましょう。
今回紹介したステップを1つ1つこなして行けば、必ず企業研究の終わりは見えてくるよ。すべての過程は本当に大切な作業だから、丁寧にこなして欲しいな。
目的のある企業研究をします!
細かい話...企業研究は就活生である間は終わらない
ここまで、終わり(目的意識)のある企業研究をするための一連の流れを説明してきました。
しかし僕は最後の最後まで「入社するべき会社を研究し続けることが重要だ」と思っています。
なぜなら先述した通り多くの就活生は「内定獲得」がゴールになっており、就活後のギャップで多くの就活生がすぐに退職してしまうからです。
早期離職の問題は企業側だけでなく、企業を深く知り続けようとしなかった就活生側にも原因があります。
企業研究は「内定が終わったら終了」ではありません。
内定を獲得した企業に対して、「本当に入社すべきなのか?」の最終企業研究を通して、最終判断をすることこそが重要だと思います。
企業研究は就活生である間は終わりません。
内定を決めて入社するまで、徹底的に企業研究をしましょう。
ほとんどの就活生が内定をゴールだと勘違いして、すぐに卒業旅行の計画を始めるんだよね・・・。ホッとする気持ちはわかるけど、心の底から「自分に合っている」と確信できてから卒業旅行を楽しもう!
入社後に後悔しないためにも、最後の最後まで気を抜かずに企業研究をします!
企業研究の技術は転職など人生のどこまででも有用
企業研究の技術は新卒採用時の就活だけでなく、転職活動など人生のさまざまな場面においても有用です。
理由は次の2つ。
【企業研究の技術が有用な理由】
- 企業研究のスキルには汎用性があるから
- 就活の軸がある程度形作れるから
企業研究のスキルには汎用性があるから
ここまで説明してきた通り、企業研究にはいくつかのステップを踏む必要があり、分析にはコツとスキルが必要です。
このスキルは企業研究にとどまらず、さまざまな場面でいかせます。
たとえば、転職活動をする場合。
転職活動においても自己分析や志望動機の作成などの事前準備は重要です。
新卒採用時の段階で企業研究のスキルが身についていれば、効率的に転職活動を進めることができるでしょう。
その他、社会の動向など将来性を見極める際にも企業研究のスキルは活かせます。
就活の軸がある程度形作れるから
企業研究を一度経験すると、就活の軸をある程度形作れます。
その就活の軸は時間の流れや社会人経験を通して変化することは、もちろんありえるでしょう。
しかし、いざ転職活動を始める際にも、初心を振り返りながら自己分析や企業に求める条件などの基本的な軸を確認することは可能です。
自分とって必要な情報は、自主的に探さないと、容易には入手できません。
今回紹介した企業研究が終わるまでの過程をベースに、転職活動も有利に進めましょう。
企業研究は大変だけど、これからの人生でも役立つよ。面倒な作業だからこそ、注力して人生の満足度を高めよう!
本記事の要点まとめ
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!
企業研究だけじゃなく、どんな作業でも「終わり=目的の達成」を明確化しておくことが重要です。
そうしないと、「何か作業している自分」に満足しがち。
実はその行動は全く意味がないってことも多々ありますからね。
ゴール(目的)を明確化し、そこに最短でたどり着く方法を考える。
途中でズレても軌道修正すれば問題ありません。
この記事を通して、「目的を明確化すること」の重要性を把握してもらえたなら嬉しいです。
就活において企業研究は、自分が本当にそこに入社すべきかを測る重要作業。
関連記事も色々書いているので、ぜひ読んで理解を深めてくださいね!
それでは最後に、本記事の要点をまとめて終わりましょうか。
【本記事の要点】
- 企業研究とは、エントリーする企業を探す際に、その企業が本当に自分に合った企業かどうか、将来性がある企業(すぐに倒産しない)かどうかを確かめる作業である。
- 就活における企業研究の目的としては、大きく「本当に入社すべき企業か確かめるため」「志望動機を深めるため」「選考突破率を高めるため」などの目的があり、これらを達成した時点で企業研究は終わることができる。
- 企業研究はどこまですべきかに対する問いは、「上記の目的を達成するまで」と答えることができる。
▼企業研究をすべきタイミングについて!
» 【企業研究はいつからすべき?】企業研究するタイミング解説!
▼企業研究をする意味について更に詳しく!
» 【企業研究は意味ない?】意味ないと考えてしまう3つの理由!
▼企業研究に役立つ本を紹介!