皆さん、こんにちは!特に中小企業に対して素晴らしい志望動機を披露すると、人事を落とせることを皆に広めたい、就活マンです。
就活3大質問の1つ、志望動機。
この志望動機こそが他の就活生と差別化するために最重要の質問です。
それはなぜか?
自己PRやガクチカは“自分について”を語ることですよね。
一方の志望動機は“相手(=企業)を研究して”語ることになります。
自分について語れる人は多いけど、相手のことを深く話せる人は少ない。
僕が就活生の時、これこそが「評価されるための肝」だと確信しました。
志望動機は1社ごとに研究しないと、納得性の高い回答は作れない。
「忙しい」とばかり言ってる就活生にとって、これは手間でしかありません。
だからみんな、志望動機には手を抜く。
じゃあ逆にこっちは志望動機に注力してやろうか。
それ以降、1社1社を深堀りして人事が納得する志望動機を作ることに120%の力を注いだんですよね。
その中で確立した“絶対に評価される志望動機の書き方”を今回は丁寧に解説します。
就活を攻略する上で超重要記事なので、大ボリュームですが、最後までぜひ!
なるほど!就活3大質問の中でも、志望動機は相手について語ることでもあるから、回答が難しく、ほとんどの就活生が浅い回答をしてしまうんですよね。
そのとおり。だからこそ差をつけることができるし、人事に対して「そんなに自社への入社意欲が高いんだね」と思わせることができる。
志望動機の高さを伝えることは、内定辞退しないよってことも同時に伝わるから、内定が出やすくなるんだよ。
- そもそもなぜ企業は新卒に志望動機を聞くのか?
- 【新卒向け】志望動機の書き方を3ステップで解説!
- 新卒で評価される志望動機の書き方例文
- 新卒が書くべきでない志望動機のNG例文
- 新卒が押さえるべき志望動機の書き方の4つのコツ
- それでも志望動機が書けない新卒はどうすれば良いのか?
- おわりに
そもそもなぜ企業は新卒に志望動機を聞くのか?
そもそも企業はなぜ志望動機を聞いてくるのか、考えたことはありますか?
人事は少ない選考の中で、無駄な質問をしている暇はありません。
必ず頻出する質問には意図があります。
すべての質問に対して「なぜその質問をしてくるのか?」という面接官の質問意図を考えることは、非常に重要。
面接官の視点で就活をする習慣を作ることに繋がるので、回答の質が確実に上がりますからね。
このように自分よがりの回答を考えるのではなく、常に「面接官が聞いたらどう思うかな?」という視点で改善を繰り返すことで選考突破力は必ず身に付きます。
では早速、志望動機を聞いてくる理由について詳しく解説しましょう!
面接官が志望動機について聞いてくる理由は大きく3つあります。
【志望動機を質問する理由】
- 自社への志望度の高さを知るため
- 就活生の価値観を知るため
- 就活生が入社後にやりたいことを把握するため
理由① 自社への志望度の高さを知るため
まず第一に「自社への志望度の高さを知ること」を目的として志望動機を聞きます。
ここは恋愛に例えると分かりやすい。
告白した時に「なんで私のことが好きなの?」と聞かれたとしましょう。
その時に「えっと、ロングヘアーだから」と答えたら、確実に「それなら他にもロングヘアーの人がいるでしょ!ばか!」と言われてしまいます。
つまり「好きな理由」の納得性が低いと、「他の人でもいいじゃん」と否定されてしまうのです。
志望動機は「納得性の高さ」が非常に重要!
よって志望動機の「納得性」が高ければ高いほどに評価されます。
先程の例に戻ると、「なんで私のことが好きなの?」と聞かれた時に、次のように詳しく答えることができたらどうですか?
「まず外見がロングヘアーで好きなのと、内面としては価値観が似てて、一緒にいる時間がすごく居心地が良いところが好きなんだよね。それは他の誰と比べても一番に◯◯ちゃんと一緒にいる時間が落ち着くんだよ...」
これを聞いた相手は、確実に「きゅーーーーん♡」となります。(?)
このように“その人でないといけない理由”を話すことができれば、相手は納得する。
更には「そんなに私のことを強く思ってくれているのね」と付き合いたいという意欲の高さも伝わりますよね。
企業が志望動機を聞く理由もこれと全く同じです。
志望度が高い人は内定辞退しにくいと判断できる
そして志望動機の納得性が高く、志望度が高いと判断できれば、「この就活生は内定辞退する可能性が低いだろう」「更には早期退職もしにくいだろう」と判断することができるんですよ。
企業には毎年「今年は新卒を◯人採用しよう!」という採用計画があります。
仮に内定を出したとしても辞退者が続出してしまうと、その採用計画の人数を採用できなくなってしまうんですよね。
(つまり企業は内定辞退しそうな就活生には内定を極力出しません!ここ重要!)
だからこそ、「絶対に御社に入社したいです!!」という志望度が高い人に優先的に内定を出します。
これは人事の立場に立つと当然のことなんですよ。
志望度が高い人は早期退職もしにくいと判断できる
また志望度が高い人の方が、入社後に「早期退職する可能性が低い」と予測できます。
「御社に入社することが夢でした」という人と「御社は第5希望です」という人とでは、入社してから辞める可能性は後者のほうが高そうですよね。
新卒採用において早期退職されることは、企業にとって最も大きな損害です。
新卒を採用し育てるには1人あたり100〜300万円かかると言われているので、せっかく育てたのにすぐに退職されたら損害しか残らない。
よって志望度が高く、早期退職しにくそうな人材が好まれるのです!
(ちなみにストレス耐性を重視するのもここに理由がありますよ!)
新卒に早くに退職されてしまうと企業は損害が大きいんですね。
「とりあえず3年働こう」というのは企業側のメリットを考えた言葉でもあるんだよね。3年は働いてくれないと、採用と教育にかかったコストを回収できないんだよって。
理由② 就活生の性格や価値観を知るため
新卒に志望動機を聞く2つ目の理由は「就活生の価値観を知るため」です。
例えば、「業界の中でも体育会系の方が多い点を魅力に感じて志望しました」という回答を面接官が聞いたとします。
その就活生が体育会系のノリが好きだったり、上下関係に順応していたりと性格や価値観を知ることができますよね。
反対に志望動機が、「業界の中でも比較的穏やかな方が多い点に魅力を感じて志望しました」という回答なら、その就活生はおとなしい性格であることや、おっとりした人との相性が良いことが分かります。
このように志望動機から、その就活生の性格や価値観を知ることができるんですよ。
性格や価値観を知ることができれば、それを元にして自社との適性の高さを判断できるんだよ。
就活においてはとにかくその適性の高さが重要だと言いますよね。
どれだけ志望度が高くても、適性が低かったらすぐに辞めることになるからね。
逆に多少志望度が低くても、社員さんとの適性や仕事内容との適性が高かったら、案外やめずに働き続けてくれるから。
理由③ 就活生が入社後にやりたいことを把握するため
そして最後、志望動機を聞く3つ目の理由は「入社後にやりたいことを把握するため」です。
志望動機を聞いた時に多くの就活生が「◯◯をしたいから」や「◯◯に興味があるから」という自分がしたいことや興味があることを語ります。
例えば食品企業に入社を志望する人なら、「新商品の開発をしたいから」という志望動機を言う人は多いですよね。
やりたいことが実現できるのかすり合わせる
しかし、もしその企業が新商品の開発を40代以上の社員にしか任せていなかったらどうでしょうか?
その就活生は商品開発がしたいから自社を志望している。
でも自社では40歳を超えたベテランじゃないと商品開発はできない。
その就活生がやりたいことを実現できないと判断できますよね。
つまり就活生が入社後にやりたいことを把握して、それを“自社で満たせてあげれるのかどうか”を図りたいのです。
もしその就活生がやりたいことを自社では満たせない場合、入社後のミスマッチが起こって退職される可能性が高いので「不採用」と判断する材料にもできます。
仮にその就活生のやりたいことが、新卒に任せたいことと一致していたら採用してから両者の思いが一致しますよね。
そうなれば退職される可能性が下がりますし、やりがちを持って仕事してもらいやすくなります。
(つまりその会社でできることだけを、しっかり語る必要があるってことです!)
ちなみにそうは言っても、「自分のやりたいこと」を貫くことをおすすめします。
やりたいことを語ってそれで不採用になる会社なら、入社すべきじゃないからです。
なるほど。就活生のやりたいことを聞いて、それが自社で満たせるのか確認のためにも志望動機を聞くことが役立つのですね。
志望動機の他にも「10年後どうなっていたいですか?」という質問も同じ意図で質問しているよ。
【新卒向け】志望動機の書き方を3ステップで解説!
ここまで志望動機を聞かれる理由や重要性を把握できたと思います。
大変お待たせしました、この章から具体的な書き方を解説していきますね!
まず僕が考える評価される志望動機なのですが、「なぜその業界なのか?」だけでなく、「なぜその業界の中でもその企業なのか?」を明確に答えられている志望動機が評価されると定義しています。
冒頭でも言ったとおり、納得性の高い志望動機こそが最強です。
よって聞き手に「それ競合他社でも良くない?」と思われたら一発アウト。
(でもほとんどの就活生の志望動機がこのツッコミを受けてます...)
ほとんどの就活生は「なぜその業界なのか」については志望動機に盛り込むんだけど、「なぜその業界の中でもその企業なのか」について納得性高く語れる人が少ないんですよ。だからチャンスです。
よって「競合他社ではなく、御社じゃないとだめだ」という理由を盛り込んだ志望動機を書いていきましょう。
これらを統合した結果、志望動機の書き方としては次の構成がおすすめです。
【志望動機の回答の構成】
①「なぜその業界なのか」を書く
②「なぜその業界の中でもその企業でないといけないのか」を書く
③「自分の企業選びの軸と一致しているよ」と書く
この構成で志望動機の回答ができれば、面接官を納得させることができます。
1つずつ詳しく解説していきますね!
①「なぜその業界なのか」を書く
まずは「なぜその業界なのか?」を明確化していきましょう。
複数の業界を志望している場合でも、1つ1つの業界ごとに、なぜその業界を志望しているのか理由を明確化する必要があります。
よく「◯◯業界と◯◯業界を志望しています」という人がいますが、複数の業界を志望していると話すなら、相当に納得させる理由が必要です。
そうじゃないと「◯◯業界のみです!」って人に納得性の高さで負けますよ。
「なんとなく」は面接官にすぐバレる
就活でとことん失敗する就活生はすべてを「なんとなく」で決めています。
「なんとなく食品企業が安定そう」「なんとなく車業界に興味あるかも」などなど、面接でなんとなくで話す人はとことん評価されません。
面接官にすぐにバレてしまいます。
まずはその業界を志望した理由を明確化しましょう。
「なんとなく」という浅い考えだとマジで評価されないので。
ちなみに、僕は食品業界を志望していました。
食品業界を志望していた明確な理由は以下です。
【僕が食品業界を志望していた理由】
・できるだけ多くの人に関わることが自分にとってのやりがいであり、「食」は全国民の最も身近で最も重要なことの1つだから。
・農学部で学んだ化学の知識を活かせるので、研究開発職の人達ともコミィニケーションを取りながら営業することができるから。
・美味しいものを食べている時間が自分の生活の中で1番幸せな瞬間だから。(食べることをやめないためにジムに通って体型管理するほどに)
上記の理由はすべて「なぜ食品業界を選んだのか」の回答になっていますよね。
また「農学部であること」をうまくアピールして、大学入学前から食品業界への憧れを持っていたことを伝えていました。
評価される志望動機を作るためには、まずは第一にその業界を志望する理由を明確化することが重要です!
よってここはじっくり時間をかけてでも考え抜いてくださいね。
【ここまでの解説を元にして作成した例文】
「私が貴社を志望した理由は、食品企業かつその中でも10年ずっと貴社の商品で育ってきたからです。
▲まずは結論から書く(ここだけ読んでも志望動機が分かるぐらい具体的に簡潔に!)書き出しにインパクトは必要ありません。
私は中学生の頃に太っていていじめられていた経験があります。その時に痩せようと決意しダイエットに取り組んだのですが、体調を崩すことなく痩せることができ人生が変わりました。
食によって自分の人生が変わった経験から、食品業界に入社することを決意しました。
▲なぜその業界なのかというのを詳しく解説する
・・・続く
まずはその業界を志望する理由の明確化が重要なんですね。
そうだね。業界を絞らずに就活していると「どこでも良いんだな」と面接官に思われる可能性が高いから!
なるほど、たしかに私が面接官だったとしてもそう疑ってしまうかもしれません。
だからこそ、複数の業界を受けている人でも、業界ごとにその業界を志望する理由を明確化する必要があるんだよ。
②「なぜその業界の中でもその企業でないといけないのか」を書く
次に「なぜその業界の中でもその企業でないといけないのか?」を明確化していきましょう。
(志望動機においてはここが最も重要です!)
多くの就活生は「なぜその業界なのか?」は回答できる。
しかし「その業界の中でもなぜその企業じゃないといけないのか」まで答えられない。
ですが、ここをしっかり押さえておかないと面接官から「じゃあ競合他社の◯◯社でもいいじゃん?」と思われてしまいます。
実際に僕の友人は、食品企業の面接で「そんなに英語を使いたいなら、別にもっと海外の売上比率が高い◯◯社の方がいいんじゃない?」とツッコまれていました。
チーーーーーーンとなったそうですw
では具体的に何を答えれば「その企業でなくてはいけない」と面接官伝えられるのでしょうか?
僕が使っていたのは以下の3つのパターンです。
【業界内でのその企業でないといけない理由の考え方】
- その企業との歴史(実体験)を語る
- 社訓や長期ビジョンへの共感を語る
- その企業の特徴(商品特性やターゲット・シェアの高さ)を語る
その企業との歴史(実体験)を語る(パターン①)
まず第一にその企業との歴史、つまり実体験を語るという方法があります。
例えば「食品企業A社の商品を幼い頃からずっと食べている」とかですね。
A社の商品をずっと食べていて、B社やC社の商品とは思い入れが明らかに違うんですと説明できれば面接官も納得します。
ちなみに僕の場合は、入社した食品企業の株を祖父がもっていたので、幼い頃から株主優待として商品が届いていたんですよね。
それは小さい僕にとっては「プレゼント」のような感じがしました。
その会社の商品が届くたびに、箱を開けて商品を食べていたという歴史があるんですよ。
この歴史を語ることによって「同業他社ではなく御社なんです!」と伝えることができます。
更には面接官からすれば、自社の商品をそれだけ愛してくれているということは嬉しいですよね。
面接官をおだてる効果もあるので非常に有効でした。
その会社の商品との歴史や実体験がある場合は、まず第一にそれらを語るようにしてください!
やっぱり体験は一番説得力がありますからね。
なるほど!たしかに競合他社ではなく、その会社の商品を愛用していたり、ファンであれば「その会社じゃないといけない理由」になりますね!
これは主に、一般消費者を顧客としている「BtoC」の企業に効果的だよ。
社訓や長期ビジョンへの共感を語る(パターン②)
パターン①はその企業に対する原体験でしたが、就活でエントリーする企業のほとんどが原体験のない企業ばかりだと思います。
(特に企業を顧客として商売をしている「BtoB」の企業とは直接の接点がない)
実際に僕が受けた企業のほとんど、その企業の商品との接点がありませんでした。
その場合は「社訓や長期ビジョンへの共感」という方法があります!
まず社訓とは、その会社が一番大事にする企業理念のことを指します。
例えばA社は「世界の人々を幸せにする」という社訓を持っていたり、B社は「日本の経済発展への貢献」という社訓を持っているんですよね。
これらの社訓ですが、同業界の中で全く同じ社訓を掲げているところはほとんどありません。
つまりは企業ごとに“違い”があるということです。
企業ごとに差があるのなら、それは「だから御社なんです!」と言う理由にすることができますよね。
例えば先ほどのA社とB社を比べた時に、「私は日本だけでなく、世界全体に影響を与えたいと思っている」という考えがあれば、A社の社訓の方が自分にぴったりと言えます。
A社の社訓:世界の人々を幸せにする ⇒自分はこっち派!
B社の社訓:日本の経済発展への貢献
このように、それぞれの社訓の違いを使って「御社の社訓に◯◯という理由で一番に共感しました!」と伝えれば良いのです。
これは僕が社会人になって分かったことなのですが、企業は意外にも社訓に対して、従業員が共感してくれていることを非常に重要視しています。
それもあってこのパターンで、志望動機を語るのはかなり効果的なんですよね!
社訓に違いがない場合は「長期ビジョン」もおすすめです。
しかし、社訓が似ている場合もよくあります。
例えばメガバンクなんて、ほとんど一緒のような社訓を掲げている。
そのように企業ごとの「違い」がない場合は、「長期ビジョン」にも着目してみてください!
「長期ビジョン」とはその企業が将来的に掲げる目標のことを指します。
これも社訓と同じように企業ごとに異なるので、「将来掲げる目標の中で御社の長期ビジョンに一番に共感しました」と伝えることができますよね。
メガバンクでも、例えばITに注力していて長期的にはAI化していきたいのか?
銀行業務以外の投資系に力を入れているのか、そういった長期的にその企業がどうなっていきたいのかを調べて、志望動機に組む込むと良いですよ。
(企業研究がしっかりできていることのアピールにも繋がります!)
なるほど!社訓や長期ビジョンなどの企業ごとに違いがあるものを利用すれば良いのですね!
そのとおり。更には企業側も社訓や長期ビジョンに共感してくれる人材を求めているから一石二鳥になるよ。
その企業の特徴を語る(パターン③)
同じ業界でも企業ごとの“違い”を利用すれば、その企業でなくてはならない理由を伝えることができます。
そして、違いと言えば「社訓」や「長期ビジョン」だけでなく、他にも「商品特性」や「その企業のターゲットユーザー層」、「シェアの高さ」など様々な要因がありますよね。
このように企業による違いを見つけることによって、「御社は他の競合他社とこう違うから御社に入社したい」と語ることができる。
企業によって、必ず違いはあります!
例えば僕が入社した「食品業界」は顕著です。
野菜ジュースを扱っている企業もあれば、ポテトチップスを扱っている企業もあります。
僕は人の健康を害する食べ物を嫌悪しているんで、当然ポテトチップスを扱っている企業に入社したくない。
反対に野菜ジュースなど、人々の健康に貢献できる商品を扱う企業の方が入社したいと思います。
この場合は「商品特性」の違いを語ることができます。
商品特性の他にも、若者向けの商品を扱っているのか、高齢者向けの商品を扱っているのか違います。
僕は若者の幸せにしか興味がないので、前者の企業を志望します。
他にも企業ごとに業界内の「シェア」や「利益率」も違いますよね。
シェアの高さ⇒「業界内で高いシェアを誇るがゆえに、販売力のある御社で存分に力を試したい!」とか言えるよね。
利益率の高さ⇒「業界内でも特に高い利益率を誇るからこそ、将来性が高いと考えた」と言える。
研究開発費の高さ⇒「業界内でも特に研究開発費が高く、未来に投資して新しいものをどんどん作る御社に1番の魅力を感じる」って言える。
このようにどこか「違い」を見つけることができれば、それを理由に志望動機の精度を高めることができます。
これらを語ることで「だから御社なんです!」と説明することができるので、ぜひとも競合他社と比較して志望している企業の良い点を明確化してください。
それができれば納得性の高い志望動機を必ず回答することができるようになりますよ。
【ここまでの解説を元にして作成した例文】
「私が貴社を志望した理由は、食品企業かつその中でも10年ずっと貴社の商品で育ってきたからです。
私は中学生の頃に太っていていじめられていた経験があります。
その時に痩せようと決意しダイエットに取り組んだのですが、体調を崩すことなく痩せることができ人生が変わりました。
食によって自分の人生が変わった経験から、食品業界に入社することを決意しました。
+
そんな私がダイエットで一番お世話になったのが、貴社の◯◯ジュースです。
中学生の頃から大学まで10年間飲み続け、ダイエットの成功の鍵となりました。
◯◯ジュースがなければ、今の自分はなく、感謝してもしきれません。
▲なぜその企業でないといけないのか?をここでは「実体験ベース」で記述した
・・・続く
企業のターゲット層の違いや商品が与える影響など、とにかく「違い」に着目するのですね!同じ業界でも絶対に企業ごとに何らかの違いがあると。
そこまでしっかりと語れれば「企業研究」ができている証明にもなるから、優秀な就活生だと判断されるしね!
③「自分の企業選びの軸と一致しているよ」と書く
そして最後、志望動機の回答としての締めは「自分の企業選びの軸と一致していること」を語りましょう。
まず企業選びの軸とは「自分が企業を選ぶ上で最も重要視していること」を指します。
この企業選びの軸の作り方は別記事にて詳しく解説しているので、企業選びの軸が設定できていない人は、まずはしっかりと設定してください。
(企業選びの軸が定まっていないと、そもそも会社選びの精度が下がります!)
それでは、自分の持つ企業選びの軸が、その企業と一致していることを語りましょう。
例を出します。
例えば、「成長志向が強い社風」という軸を持っている場合。
これを志望動機で語ると次のようになります。
「私は企業選びの軸として「成長志向が強い社風」という軸を設定しています。
御社の会社説明会で人事の方にお話を伺ったところ、御社では成績優秀者に対して表彰をする文化があり、皆さんがその受賞に向かって切磋琢磨していると伺いました。まさに私の「成長志向が強い社風」という軸にぴったりだと確信したのも、御社を志望する1つの理由です。」
いかがでしょうか?
このように自分が設定した企業選びの軸と一致していることを、こちらから伝えることで面接官は「なるほど!この子は自社の社風と合ってそうだな」と思ってくれます。
要するに「私は◯◯を重視しているんだけど、あなたの会社はそれを満たしているんですよ!」とこちらから伝えることで、適性の高さを伝えるということです。
ここまで解説した3つの構成要素、「なぜその業界なのか?」「なぜその業界の中でもその企業でないといけないのか?」「自分の企業選びの軸と一致していること」を志望動機として語ることで納得性の高い志望動機になります!!
【ここまでの解説を元にして作成した例文】
「私が貴社を志望した理由は、食品企業かつその中でも10年ずっと貴社の商品で育ってきたからです。
私は中学生の頃に太っていていじめられていた経験があります。その時に痩せようと決意しダイエットに取り組んだのですが、体調を崩すことなく痩せることができ人生が変わりました。
食によって自分の人生が変わった経験から、食品業界に入社することを決意しました。
そんな私がダイエットで一番お世話になったのが、貴社の◯◯ジュースです。
中学生の頃から大学まで10年間飲み続け、ダイエットの成功の鍵となりました。
◯◯ジュースがなければ、今の自分はなく、感謝してもしきれません。
+
また私は明るい性格なので、明るい社員さんが多い企業に入社を希望しています。
入社されている私の大学の先輩にお話を聞いたところ、貴社は他の同業他社に比べて明るい性格の社員さんが多いと知り志望度がより高まりました。
▲自分の企業選びの軸と一致していることを伝える
そんな貴社にぜひ入社して、10年分のお礼を鶴になってお返しします。」
▲まとめ。ちょっとユーモアを入れて印象的に仕上げてみた。
ここまで解説した3つの要素を入れて志望動機を作成すれば、読み手が「なるほど!だからうちに入りたいんだ」と納得してくれるからね!
面接官が疑問を抱かない志望動機はこうして作れるんですね!
新卒で評価される志望動機の書き方例文
ではここまでの内容を踏まえて、志望動機の回答例文をまとめて紹介していきます!
ちなみにエントリーシートや履歴書にて、志望動機の文字数指定がない場合は「300〜500文字」を目安に記載しましょう。
では、例文を見ていく前に志望動機の構成をもう一度復習しましょうか。
【志望動機の回答の構成】
①「なぜその業界なのか」を書く
②「なぜその業界の中でもその企業でないといけないのか」を書く
③「自分の企業選びの軸と一致しているよ」と書く
この構成に合わせて志望動機の回答例文を作成しました!
特に「なぜその業界の中でもその企業でないといけないのか?」をしっかりと導入することを意識してくださいね。
新卒向けの志望動機の回答例文①
【例文】
「私が御社を志望した理由は、第一に食品業界であること、また食品業界の中でも御社の商品を幼い頃からずっと食べ続けており私自身が一番のファンだからです。
私が食品業界を志望する理由ですが、広く多くの人に影響を与えることが自身のやりがいであり、その中でも「食」はまさに全国民に影響を与えることだと考えています。
それを実感したのが大学1年生の時なのですが、それ以降は食に関わるためにアルバイトはすべて飲食店を経験しました。
そして食品業界の中でも御社でなくてはいけない理由があります。
それは小学生の頃から御社の商品を私の母がずっと愛用していたことで、私自身が御社の商品に愛着を感じているからです。
調べれば調べるほどに「一体どのぐらいの原価がかかっているんだ!」と驚くほどに原材料にこだわっており、それを知る度にファンになっていきました。
そして、最後に私は就活をする際に『顧客を第一に考える企業へ入社する』という企業選びの軸を設定。
御社の説明会に参加した時、他の企業は自社の製品の素晴らしさを語る中で、御社の人事の方は消費者にどんな体験をしてもらいたいのか、製品によってどんな影響を与えるのか、そういった顧客目線で語られている姿に非常に共感しました。
そんな御社だからこそ私は全力を尽くして貢献します。(546文字)」
この例文は、その企業の製品をずっと愛用していることをベースにして作成しました。
またその企業が「人々の健康」を重要視している企業と仮定した時に、その理念に強く共感していることを示すことで、その企業との適性の高さをアピールします。
そして硬い文章になり過ぎないよう、途中に「一体どのぐらいの原価がかかっているんだ!」という自分のセリフを加えることで読みやすい文章に仕上げてみました。
硬すぎる文章だとその人の人柄が伝わりにくいので、このようにカッコを使用してセリフを入れるのもおすすめです!
新卒向けの志望動機の回答例文②
【例文】
「私が御社を志望した理由は、第一にIT業界であること、またIT業界の中でも新事業を次々と生み出すスピード感の虜になったからです。
私は元々新しいもの好きで、新しいネットサービスや新着アプリはまず手を付けるようにしています。
暇があればパソコンを開いたり、スマホをいじっているほどにインターネットが大好きです。よってIT業界を志すことは大学入学前から決めていました。
そしてIT業界の中でも御社でなければいけない理由があります。それは他社よりも圧倒的に新サービスのリリーススピードが速いことです。
そもそも競争が激しいIT業界だと思いますが、その中でも次々にサービスを開発してリリースするスピード感の中で私は働きたいと考えました。
変化が激しい環境の厳しさは理解できます。
実際に御社の社員さんは説明会で「毎日が戦いだ」と仰っていたのが印象的です。
私はその言葉に対してネガティブな印象よりも身震いするほどのワクワク感を感じたんですよね。
私の企業選びの軸は「IT業界かつ、変化の激し“過ぎる”企業」です。まさにこの軸に御社こそが当てはまると考えておりますし、私もいつか戦いの最前線に参加したいと考えております。(512文字)」
IT業界の変化の激しさを逆手に取った志望動機を作成してみました。
実際、IT業界では「変化に柔軟な人」が求められます。
変化が激しい環境だから当然ですよね。
だからこそ、このように自分から変化の激しい環境が大好きだ!ワクワクするということをアピールすることが有効です。
ちなみに「ワクワク感」も「身震いするほどのワクワク感」と修飾することでより読み手に届く表現になりますよ!
他の就活生が書いた志望動機を読みまくりたい人へ
実際に他の就活生が書いた志望動機を読みたい場合は、ユニスタイルや就活ノートなどの「ES無料閲覧サービス」を利用しましょう。
3万枚のエントリーシートが無料で読めるなど、メリットしかありません。
僕がおすすめのES無料閲覧サービスを別記事で3つまとめておきました!
(就活生が確実に利用すべきサービスした就活攻略論では紹介しないので、ぜひ参考に)
新卒が書くべきでない志望動機のNG例文
続いてNGな志望動機の回答例文を紹介します!
どんな志望動機がNGなのかをチェックしつつ、自分が作成した志望動機と照らし合わせてみてください。
志望動機のNG例文①
【NG例文】
「私が御社を志望する理由は、食品企業を志望しているからです。
私はずっと「食」への興味がありました。
大学で農学部に進んだのも将来的に食品業界へ入社するためです。
食は人を幸せにすることができると考えており、そんな食に関わることで人々の幸せに貢献したいと考えております。
だからこそ私は食品業界に絞って就活を行っております。
御社に入社後は新商品の開発をしたいと思います。人を幸せにできるような新商品を開発することで売上に貢献したいです。」
この志望動機は「なぜその業界なのか?」ということしか書かれていません!
これでは面接官からすると「食品業界の他社でもいいじゃん?」と思われてしまいますよね。
更には入社後にやりたいことが「新商品の開発」という超狭き門かつ、多くの就活生が口にする希望です。
これは面接官からすると、「うーん、新商品の開発や企画に携わるのは難しいから叶えられないかもな」と思われる可能性があります。
改善するためには、まずは「なぜその業界の中でもその企業でないといけないのか?」を導入すること。
次に「自分の企業選びの軸と一致していること」を語ることが重要です。
とにかく「この子はうちの会社が第一志望なんだな!」と納得させるような志望動機にするにはどうすれば良いのか?を徹底的に考えてください。
この志望動機のように浅い回答になってしまっている人は意外にも多いですからね。
志望動機のNG例文②
【NG例文】
「私が御社を志望する理由は、私は将来的に結婚してから再就職を考えているので、再就職できる環境が整っている会社だと考えたからです。
女性の方に働きやすい環境が整っていることが非常に魅力的でした。
御社の会社説明会でも女性人事の方が「女性でも問題なく働けるし、子育てと並行できる」ということをおっしゃられていたので、長く働く上でまさに御社こそが入社すべき会社だと考えたのです。
結婚して子供が生まれた後も長く働き続けたいと考えております。」
この志望動機は第一に「女性が働きやすい環境」という1つの労働条件だけを言ってしまっています。
これでは他の会社でも良いのでは?と思われて仕方がないですよね。
こうしたその会社の労働条件や労働環境を理由にするのはNGだと思います。
理由の1つとして軽く伝える分には良いのですが、それを1番の理由にしてしまっては、納得性が低い志望動機になってしまいますよ。
たしかに評価される志望動機の構成から外れると、納得性の低い志望動機になってしまいますね。
新卒が押さえるべき志望動機の書き方の4つのコツ
ではここまでの解説にて、志望動機の作り方、回答方法は理解できたと思います!
ここからは補足として、面接で評価される志望動機の話し方のコツについて僕の考えを紹介していきますね。
コツ① 第一に「それなら別の会社で良くない?」と言われない志望動機にすること
コツとしてはやっぱり第一に「その理由なら別の会社で良くない?」と思われないこと。これに尽きるね。
そう思われないような志望動機になるまで深堀りする必要がありますか?
当然すべきだよ。志望動機はどっちみちエントリーシートでも一次面接でも二次面接でも最終面接でも聞かれるからね。最初からしっかりと深堀りした志望動機を準備しておいた方がお得でしょ。
たしかに結局はやらないといけないですし、評価されるならやるべきだと思います。
就活生はもっと「神は細部に宿る」という言葉を意識すべきだと思うね。大事なところで「こんな感じでいっか」と適当になってしまう。
耳が痛いです。
一方で神が細部に宿ることを知っている就活生が全国のどこかにはいるから、彼らに評価で負けてしまうんだよ。
志望動機も何度も客観視して、「これなら別の会社で良くない?」と面接官に思われない回答を用意しないといけないですね。
とにかく「その会社じゃないといけない」という理由を!
この記事の肝として、「なぜその業界の中でもその企業でないといけないのか」の重要性について詳しく解説しましたよね。
この重要性はもう何度言っても足りないほど!
(ほとんどの就活生がこれだけ解説しても、「その志望動機なら他の会社で良くない?」とツッコめるような志望動機を書いてしまう…。)
評価される志望動機を作成するコツは、ここに尽きるのでぜひ企業ごとの「違い」を1社1社探して、志望動機に組み込むようにしてください。
これだけで志望動機の質が抜群に上がりますから!!
コツ② 可能なら具体的なエピソードを盛り込むようにする
次に2つ目のコツだけど、可能なら「具体的なエピソード」を盛り込むと説得力が上がるね。
それはその企業との歴史、実体験ということですよね?
そのとおり!他の会社の商品やサービスじゃなくて、その会社のだけ使っていたり、自分がファンだということを伝えると面接官は喜ぶから。
たしかに実体験がある場合は確実に言うべきですよね。
ちなみに可能なら就活中にその会社の商品やサービスを経験しにいくのも良いと思うよ。もちろん面接まで進んだ企業のみだけどね!
体験しにいくことで志望度の高さを示せそうで良いですね。
具体的なエピソードがあるなら盛り込もう!
その企業じゃないといけない理由の1つとして、やはりその企業との具体的なエピソードを語ることは非常に重要です。
エピソードがない場合は、実際にエピソードを作りに行っても良いぐらいですね。
例えば、銀行を志望しているならこの際、すべての銀行窓口に行ってみて活気の違いや提供しているサービスの違いを確認しにいくとか。
やれることは何でもやりましょう!!
コツ③ 回答の長さは1分〜2分程度で収める
ちなみに面接での回答の長さは1〜2分を目安にすると良いよ。
長ければ長いほど良いんじゃないですか?
長過ぎるのはむしろアウトだよ。なぜならそれではプレゼンになってしまうから。
面接で重要なことはコミュニケーションであって、「会話のキャッチボール数が多いこと」が重要なんだ。
ある程度簡潔に答えることで、面接官が質問する余白を残しておくというイメージですか?
まさにそのイメージだね。1〜2分で答えることができれば、その回答に対して面接官が追加で質問することができる。
話が長すぎると、面接の時間の関係もあって面接官からの質問数が減るということですね。
そうそう。だから志望動機も1〜2分ぐらいで回答して、面接官からの追加質問を待とう。
長く話しすぎないのは面接の鉄則!
これは僕が就活生の時に本当に意識していたことです。
面接での回答1つ1つが長くなり過ぎると、面接官との会話のキャッチボールができなくなるんですよね。
全然内容がない話を短時間でするのはNGですが、今回紹介したような構成で簡潔に回答できると、志望度の高さが伝わりつつ、面接官からの質問を通してコミュニケーションを取ることができます。
(どれだけコミュニケーション力が高いと自負している人でも、面接で会話のキャッチボールが少なく、自分だけべらべら喋りすぎると逆にコミュニケーション力がないと判断されるので注意!)
コツ④ 事前に追加で質問されそうな内容を予測しておく
最後のコツだけど、事前に追加で質問されそうな内容を予測しておくと良いよ。
質問されそうなことの予測…ですか?
例えば「御社の長期ビジョンの◯◯に非常に共感しました」という回答だけだと、面接官の立場に立った時に「なぜその長期ビジョンに共感したの?」と理由が気になる。
たしかに深堀りしたくなりますよね。
このように自分が用意した回答に対して、面接官目線で追加質問を考えると、より納得性の高い回答になるんだよ。
そして深堀りした回答は別にすべて伝える必要はなくて、面接官から追加質問された場合の回答として取っておけば良いからね。
なるほど!事前に自分の回答に対して、質問を予測しておけば頭の中で1度回答の言語化ができますね。
以上4つのコツはぜひ徹底して欲しい!
事前の質問予測は非常に有効!
僕が就活生の時にやっていた面接対策の1つに「セルフなぜ」というものがあります。
これは自分が作成した回答に対して、面接官の立場に立って「なぜ◯◯?」という質問をぶつけて、自分で回答するというもの。
今回作成した志望動機に対しても、「なぜ◯◯に興味を示したの?」「なぜ◯◯に着目したの?」「なぜ利益率が高いことに魅力を感じたの?」「なぜ他の業界も同時に見ないの?」などなど、考えうる質問をすべて自分にぶつけましょう。
これによって、面接で質問されることを事前に頭で考えることができます!
(ちなみにこれらの回答は「台本化」しないでください。回答を“覚える”必要はなく、事前に“考える”ということが重要なので!)
それでも志望動機が書けない新卒はどうすれば良いのか?
まず最初に考えるべきは、
『そもそもなぜ志望動機が書けないのか。』
ということでしょう。
おそらくサラサラと書ける企業もあれば、全然浮かばないよ!という企業もあると思います。
例えば、「昔からここの化粧品が大好きで入社してから商品を作っていきたい!!」
そんな明確な思いがあれば志望動機が書けないなんてことは起こらないはずです。
こうした強い志望動機がある企業について考えてみると、
“既に体験(エピソード)”を持っている状態
だと分かります。
つまり
実際の体験から志望動機が生まれているという状態
です。
自分の人生において、経験したことに対して生じた入社への想い。これは最強です。
プロ野球選手を志望する人は、「野球を15年やってきたという体験」を既にしています。野球をしたことのない人は当然ですがプロ野球選手を志望することはありません。
他にも、プロサーファーは幼い頃から親の影響でサーフィンをして、海が大好き、波が大好きだったからそのままプロサーファーとしての夢を追ったのでしょう。
会社に置き換えると、先程の化粧品メーカー志望の方は「その企業の商品を何年間使って価値を実感し続けてきたという体験」を既にしているわけですよ。
多分、今強い志望動機を持っている何社かはこれに当てはまると思います。
そこの商品をずっと使ってきたとか、サービスを受けて感動したことがあるとか。
こうした”既に体験(エピソード)”を持っている状態の企業への志望動機が書けない人はほぼ皆無でしょう。
だってそもそもの体験(エピソード)ベースで書けば良いし、実際にそこで思ったこと・感じたことを書けば良いだけですから。
そう考えると、志望動機を書けないっていうのは、
“体験(エピソード)”を持っていない状態
だと言うことができそうです。
簡単な例を出しましょうか。
例えば保険会社への入社を志望したとしましょう。
そこで志望動機が思いつかない場合、理由は「その保険会社との体験を持っていないから」なんですね。
“体験を持っていない”というのは、その企業の保険を受けていない、実際にその保険によって助けられたという“体験”を持っていないということ!
つまり、単純にその企業のことを知っているレベルでは志望動機は書けないのです。
よってまとめると、まず志望動機が思いつかない理由は「その企業との体験(エピソード)を持っていないからだ」と認識してください。
だからこそ、今まで接点のなかった企業の志望動機が思いつかないのは当然なのです。
ちなみに「志望動機がない」という人向けに、より分かりやすく解説した記事も用意しています。悩んでいる人はそちらもぜひ参考に!
なるほど。たしかに志望動機をスラスラ書けるような企業は、ずっと自分が使っていた商品を販売している企業ぐらいですね。
そのとおり。知名度の高い食品企業が人気の理由はここにあって、「ずっとその企業に関わってきたから入社したい」と志望動機が見えやすいからなんだよね。
志望動機を書くための体験(エピソード)がない企業が9割という事実
志望動機をスラスラ書くためには「体験」が必要だと認識しました。
しかしエントリーする企業のほとんどに対しての「体験」はないですよね。
基本的にこれまでの人生で利用していた商品などを販売する、知名度の高い企業は倍率がとんでもなく高いので、そんな企業ばかり受けていると内定ゼロになりやすい。
よって知名度の低い企業を受けますが、それらの企業に対しての「体験」を持っていないので志望動機を書けないという状況になってしまいます。
体験がないのなら体験する
まず体験がない企業の志望動機を書く上で、第一に「体験がないのなら体験を作ってしまう」という選択肢が考えられますよね。
実際にその企業のサービスが使えるものだったら使ってみる。
店舗があればお客さんとして訪ねてみる。
商品を出しているなら食べる、消費する。
こうして体験を作り、そこで感じた感動をエントリーシートや面接で伝えるのです。
例えば銀行を志望しているとします。
実際にその銀行の窓口に行きます。
そして窓口の人に「銀行の仕事は楽しいですか?実は今就活をしていて!」と切り出せば少しは話をしてくれるでしょう。
そしてエントリーシートにこう書けば良いじゃないですか。
一つ例文を出しますね。
「私は銀行を志望しており、数ある銀行全てに足を運び接客して頂いた方に話を聞きました。すると、貴社の方から「お客様第一の理念はどこの銀行には負けないんですよ!」と笑顔で話してくださいました。些細なことかもしれませんが、最前線で接客されている方からこうした声が出る貴社に私は最も強く思いを馳せています。」
実際に体験したことで、話に説得力が増しますよね。
この志望動機であれば、面接官から「なんで数ある銀行の中でもうちなのですか?」という質問をされることはありません。
更には現場で働いている自社の社員のポジティブな言葉を聞くことで、その企業の人事は嬉しくなりますよね。
志望度が高い企業にならここまでしましょう。就活で忙しいという言い訳をほとんどの人がする中で、自分は足を使ってリアルな志望動機を作りにいく。
それは最高の差別化に繋がります。
このように体験が今からでもできるのであれば、まずは何かしらの形で体験をする。
それを第一として志望動機を作っていきましょうね。
「なぜその業界の中でもその企業なのか?」は実際に体験することで明確化できますね。
実体験をベースにした「他の企業ではなくその企業が良い!」という理由は説得力があるからね。
たしかに僕がエントリーしている企業の9割は「体験」がない企業です。マイナビで初めて知った企業や、合同説明会で知った企業などがほとんどなので!
そうだよね。でも安心して欲しい。体験がなくても「評価される志望動機の条件」を知っていれば確実に評価されることができるから!
おわりに
ここまでお疲れ様でした!
志望動機を充実されるだけで選考の突破率は驚くほどに上がります。
実際に志望動機が浅い就活生に、志望動機の作り方を教えると、そこからの選考突破率が格段に上がるんですよね。
それほどに企業は志望動機(つまりは志望度の高さ)を重視しています。
企業が重視しているポイントに力を入れることは、就活を攻略する上では非常に重要です。
志望動機は1社ごとにオーダーメイドしないといけないので大変ですよね。
大変だからこそ、楽をしたい多くの就活生は手を抜いてしまう。
たしかに1社ごとに「なぜその企業でなくてはならないのか」を考えることは難しい。
その気持ちはよくわかります。
「これでいいや」と適当になってしまいますよね。
しかし他の就活生が手を抜いてしまう部分でこそ、力を入れることで差別化できる。
ぜひ今回の記事を参考にして、面接官がうなずく志望動機を全社オーダーメイドしましょうね!
ーまた次回もお楽しみに。本日もありがとうございまシューカツ!!ー