こんにちは、就活を研究し続けて7年目の就活マンです。
今回は多くの就活生からの要望があった「ホワイト業界」について解説します!
何をもってホワイト業界と言うのか、人によって当然異なります。
そこで僕が「この条件が整いやすい業界はホワイトだよね」と独自に定義した上で、ホワイト業界を紹介していこうと思います。
業界という大きなくくりで話すのは微妙で、もちろん“企業単位で”しっかりと自分に合うか判断することが最重要。
それを理解した上で、ぜひ今回の情報も参考にしてもらえればと思います!
- ホワイト業界とは|何をもって「ホワイト」と言うのか?
- ホワイト業界12選
- 【重要】ホワイト業界の企業を探す方法
- ホワイト業界から内定を獲得するためのポイント
- ホワイト業界に入社するメリット・デメリット
- ブラック業界7選|ブラック企業の見分け方
- 今回のまとめ
ホワイト業界とは|何をもって「ホワイト」と言うのか?
まずそもそも「ホワイト企業」「ホワイト業界」とはどういう意味なのか?
おそらく皆さんは「労働環境がある程度良い企業のこと」ぐらいに認識していると思います。
しかし実はホワイト企業というのを国が指定しているんですよね。
国が指定する「安全衛生優良企業」について
厚生労働省にて、「安全衛生優良企業公表制度」というものがあります。
これはどういう制度なのか?
厚生労働省の公式サイトから説明文を引用しますね。
「安全衛生優良企業公表制度」は、労働安全衛生に関して積極的な取組を行っている企業を認定・企業名を公表し、社会的な認知を高め、より多くの企業に安全衛生の積極的な取組を促進するための制度です。
引用:厚生労働省「安全衛生優良企業公表制度について」
要するに、厚生労働省から「安全衛生優良企業です」と認められる制度ですね。
これを取得することによって、「うちの会社は国からホワイト企業だと認められていますよー!」ってアピールできるようになります。
安全衛生優良企業になるためには?
じゃあ具体的にどんな要素が会社に備わっていれば、安全衛生優良企業になるのか?
具体的な項目は以下です。
過去3年間労働安全衛生関連の重大な法違反がないなどの基本事項に加え、労働者の健康保持増進対策、メンタルヘルス対策、過重労働防止対策、安全管理など、幅広い分野で積極的な取組を行っていることが求められます。
引用:厚生労働省「安全衛生優良企業公表制度について」
もう少しわかりやすいポスターがありました。
このように「ホワイト企業」を「安全衛生優良企業に認定されている企業」と言い換えるなら、ここまで解説したような要件を満たす企業がホワイト企業だと言えます。
でもぶっちゃけ、ここまでの解説ってわかりにくいですよねw
そこで僕が考えるホワイト業界の定義を別で考えてみました!
就活マンが考えるホワイト企業の定義
国が指定している「安全衛生優良企業」の定義はとにかくわかりにくい。
もっとシンプルに、僕は「ホワイト企業=社員を大切にしている企業」と定義しています。
具体的には以下の条件を満たすような企業はホワイト企業と言えますね。
【僕が定義するホワイト企業の要因】
- 月の残業時間が25時間以内である(残業関連)
- 残業代が満額しっかりと支払われる(残業関連)
- 年間休日が120日以上(休日関連)
- 有給消化がしっかりとできる(休日関連)
- 人間関係のトラブルを相談できる仕組みがある(人間関係関連)
- パワハラやセクハラがない(人間関係関連)
- 3年後離職率が20%未満(離職率関連)
正直、これらが揃ってたらホワイト企業だと言えるのではないでしょうか!
逆に1つでも満たさない項目があると、ホワイト企業だと言えないですね。
平均の残業時間は24.9時間
月の残業時間を25時間以内としたのは、平均が24.9時間だからです。
これは転職エージェントの「doda」が、15000人の労働者を対象に「月に何時間残業しているか」を調査した結果なんですよね。
参考:doda「残業時間ランキング2019 【15,000人調査】」
平均の年間休日は120日
年間休日も同じで、平均の年間休日は120日と言われています。
逆に105日以下だと労働基準法にひっかかる水準。
年間休日が105日以下の企業はブラック企業だと定義することができます。
3年後離職率の平均は30%
次に「離職率」にも目を通しておくべきです。
極端に3年後離職率が高い企業は、「何かしらのデメリットがある」と考えるのが妥当ですよね。
正社員として入社した人が3年後に3人に1人辞めるって相当ですよ。
そこで僕はホワイト企業の目安として「3年後離職率20%未満」としてます。
平均の3割だとかなり多く、それじゃホワイト企業とは呼べないですからね。
別記事にてホワイト企業の特徴をまとめました
その他、僕がホワイト企業を判断するための「ホワイト企業の特徴」は別記事でも解説しています。
今回の記事と合わせてホワイト企業の特徴もしっかり押さえておきましょう。
なるほど!ホワイト企業を国は「安全衛生優良企業」と定義しているけど、それじゃたしかに分かりにくいですね。
そうなんだよ。だから「自分にとってのホワイト企業の定義」を持っておくことが重要だと僕は考えているよ!価値観は人それぞれだしね!
ホワイト業界12選
それではホワイト企業の定義を確認したところで、「どんな業界がホワイト企業が多いのか?」という疑問に答えていきましょう。
まずはここで紹介する業界一覧を!
【僕が考えるホワイト業界一覧】
- 食品業界
- 化学業界
- インフラ業界(電力・ガス・鉄道)
- 航空・海運業界
- 種苗業界
- 医薬品業界
- 鉱業業界
- 金融業界(銀行・証券・保険以外のリースや消費者金融など)
- 地方公務員
- 私立大学職員
- 独立行政法人
- 団体(農業協同組合など)
何度も言いますが、「この業界はホワイト企業の割合が比較的多いよ」というだけで、企業によってはブラック企業も存在します。
「この業界だからホワイト企業しかないだろう」と適当に判断することはやめましょう。
ホワイト業界① 食品業界
まず最初に紹介するのは「食品業界」です。
入社倍率は高いものの、「食」は景気に左右されず、参入障壁が非常に高いがゆえに、新しい会社が入ってきません。
例えば若者が起業するとして、食品業界で起業する人なんてほとんどいません。
工場を建てて、商品を開発して、売る場所を開拓してと、食品業界での企業は大量の資金と時間が必要だからです。
食品業界の安定性は「競争の少なさ」も原因
よって食品業界は競争が激しくないんですよね。
僕も新卒で食品企業に入社しましたが、「競合他社との対立」みたいなのは全然ありませんでした。(ライバル視する社員さんとかはいたけどね)
そもそもその商品に近い商品を作っている企業が数社しかないので、バチバチな競争が起こることがありません。
例えば「お茶」を考えると分かりやすい。
お茶を作っている企業って数社しかないですよね。
コンビニに置かれるのは数社ですが、コンビニに置いてもらえない企業でもドン・キホーテで扱ってもらったり、イオンで販売したりと売り先があるものです。
食品業界はこうした競争のなさによって、ノルマや過剰な労働がなくホワイト企業が多くなっているのです。
ベンチャー企業が少ないこともホワイト企業が多い理由
加えて、僕がホワイト業界を選ぶ時の視点として「ベンチャー企業の数」を見るようにしています。
起業したてのベンチャー企業は当然、売上を上げるために「長時間労働・低賃金」とブラック化しやすい。
これは当然です。
更にはベンチャー企業が多いってことは、その業界は「参入障壁が低い」ってこと。
よって競合他社が増えやすく、競争が激化しやすい。
食品業界は先ほど言ったとおりで、ベンチャー企業の数が少ないです。
ぜひホワイト業界を探す上では、この視点を持つようにしてくださいね!
食品業界の企業例
味の素、キリン、ヤクルト、アサヒビール、森永乳業、明治、キューピー、カゴメ、キッコーマン、江崎グリコ、カルビー、キリン、カルピス、ハーゲンダッツ、伊那食品工業、千葉製粉、日新製糖、ニッセー、三井農林、宝酒造、白鶴酒造、ヤマダイ食品、月桂冠、ヤマキ製菓、坂角総本舗、三井製糖、エバラ食品、六甲バター
↑この中で聞いたことのない企業も多いと思います!食品企業は倍率が高いけど、知名度が低いホワイト企業も多いので色々調べてみるべし!
まとめると、食品業界は「食」を扱っているから安定性が高く、参入障壁が高いから競争が激しくない。だからホワイト企業が多いんだよ。
ホワイト業界② 化学業界
次におすすめのホワイト業界は「化学業界」です。
僕が就活生の時も、この化学業界の企業は多数受けていました。
とにかく平均年収が高く、残業時間が短いという特徴がありましたね。
化学業界がホワイト企業が多い理由は大きく2つあります。
「参入障壁が高いこと」「新商品が大量に出ないこと」の2つ。
化学業界の参入障壁は非常に高い
化学業界も食品業界と同様に、参入障壁が非常に高いです。
工場を建てて、研究開発をしてと莫大なコストがかかるので、新しい会社が生まれることがほとんどない。
新商品が大量に出ない
化学業界の特徴として、新しい商品や技術が大量に生まれないという特徴があります。
それゆえに常に新商品を紹介するために営業したり、「新商品が全然売れなくて業績悪化」という事態になりにくい。
僕は「営業が楽な業界」として、化学業界を1つに挙げています。
ほとんどルート営業ですし、新商品も大量に投下されないので楽ですよね。
その化学技術を代替する企業が現れにくい
参入障壁が高いことにも繋がりますが、その会社の化学技術を代替する企業が生まれにくいがゆえに、1回取引が決まると、その会社から長期的に買われるようになる。
よって売上も安定し、従業員への給料も安定して高水準で支払うことができるんですね。
化学業界の企業例
三菱ケミカルホールディングス、住友化学、信越化学工業、三井化学、旭化成、花王、日立化成、DIC、カネカ、ユニ・チャーム、昭和電工、東ソー、クレハ、ダイセル、日産化学、関西ペイント、東亞合成、アキレス、コーセー、セントラル硝子
この化学業界も圧倒的に参入障壁が高いから、営業も楽だよ。取引先とは長期契約になりやすいから売上も安定しやすい業界。
ホワイト業界③ インフラ業界(電力・ガス・鉄道)
続いて、ホワイト業界の代表格とも言えるのは「インフラ業界」です。
電力やガス、鉄道会社など、社会の基盤になるインフラを整える企業ですね。
元国営企業も多いので、しっかりと年功序列が機能しており、歳を重ねればかなりの給料がもらえるという利点があります。
更に景気などの社会情勢に左右されにくく、リストラリスクも低いですね。
1社で長く働きたいって人に特におすすめの業界だと言えます。
子会社がかなり狙い目
ちなみにインフラ業界はホワイト業界としての知名度が高いので、とにかく倍率が高いんですよね。
そこで僕のおすすめは「子会社を狙うこと」なんですよね。
就活生は面白くて、すぐに知名度が高いところばかりエントリーします。
例えば「東京電力」は倍率が30〜50倍と言われています。
これだけの倍率だと内定を獲得できる可能性は非常に低い。
ですが、東京電力ホールディングスの1つである「東京発電株式会社」という企業があります。
子会社になった瞬間に知名度がめちゃくちゃ下がりますよねwww
知名度が下がることで当然倍率が下がるので、倍率は10倍未満になると見込める。
そして口コミを見ても、年功序列で給料は上がるし、残業時間も少ないことが見て取れる。*
(*参考:キャリコネ「東京発電株式会社」)
このような具合で、インフラ業界は知名度が高いところを狙いつつも、子会社を攻めまくるという戦略がおすすめです。
インフラ業界の企業例
JR東日本、JR東海、JR西日本、JR九州、東急、京王電鉄、東京地下鉄、小田急電鉄、名古屋鉄道、東武鉄道、西武鉄道、阪急電鉄、京浜急行電鉄、東京電力、関西電力、中部電力、九州電力、東京ガス、大阪ガス
東京電力の子会社例
東電不動産、東京パワーテクノロジー、東電設計、テプコシステムズ、東電ハミングワーク、東双不動産管理、東電パートナーズ、東京電力ベンチャーズ、東京発電、リサイクル燃料貯蔵、TRENDE、TNクロス、福島送電
↑こっちで知っている企業1社でもありますか?ないってことは知名度が低くて、倍率も低いってことです!
インフラ業界はとにかく景気に左右されにくく、元国営ということもあって労働環境の整っている企業が多いよ!
ホワイト業界④ 航空・海運業界
次に「航空・海運業界」もホワイト企業が多い業界といえます。
特に航空は超人気企業ばかりなので倍率が非常に高いです。
そこで就活生からの人気度が低い、海運業界も視野に入れると良いでしょう。
とにかく競争が少ない
航空にしろ、海運にしろ事業を興すためには国からの許可が必要です。
以下は「伊勢湾海運株式会社」という企業のサイトですが、いかに多くの許認可が必要か分かりますよね。
引用:伊勢湾海運株式会社「会社情報・ライセンス」
一方で、人材紹介業だったら「有料職業紹介事業の許認可」を1つ取れば、事業を開始することができます。
(→だからここで起業する人が多くて競合他社が増えて競争が激しくなるって仕組み!)
そして航空に関しては、JALとANAがシェアを独占。
それだけ競合他社の数が少ないので、競争が少なく、労働状況は悪化しにくいんですよね。
航空・海運業界の企業例
JAL(日本航空)、ANA(全日本空輸)、JALスカイ、ANAウイングス、ANAエアポートサービス、成田国際空港、Peach Aviation、スカイマーク、スターフライヤー、羽田空港サービス、日本郵船、商船三井、川崎汽船、飯野海運、明治海運、共栄タンカー、玉井商船、栗林商船、NSユナイテッド海運
海運業界は、知名度が低いのに給料や労働条件がめちゃくちゃ良い穴場企業も多いから、色々調べてみると良いよ!
ホワイト業界⑤ 種苗業界
僕が就活生の時にホワイト業界だと考えていたのが「種苗業界」です。
要するに「植物の種の研究開発・販売を行う企業」ですね。
農学部だったこともあって、種苗業界の大手どころはほとんど受けていました。
なぜそれだけ受けていたのか?
平均年収が非常に高いのに、残業時間が少ない企業が多かったからです。
種苗は地味だけど安定性が高い
種苗は食品と異なり、生活の中で関わることがありません。
それゆえに人気度が低くなるのですが、種がないと食料を生産できない。
よって景気に左右されず、常に需要がある業界なんですよね。
食品業界と比べて倍率が非常に低い
安定性の高さとしては「食品業界」が有名ですよね。
ですが、種苗業界も負けない安定性があります。
そしてなんと言っても、食品業界に比べて倍率が非常に低い。
例えば、種苗業界大手の「サカタのタネ」という企業。
年収ガイドによると平均年齢が37歳で平均年収が634万円です。
一方で、食品業界の「カゴメ」の年収はどうか?
平均年齢が41歳で平均年収が773万円でした。
サカタのタネは種苗業界の超大手ということもあり倍率は43倍です。
一方でカゴメの倍率は476倍です。
分かりやすいように表でまとめますね!
平均年収 | 平均年齢 | 倍率 | |
---|---|---|---|
サカタのタネ | 634万円 | 37歳 | 43倍 |
カゴメ | 773万円 | 41歳 | 476倍 |
これほど倍率が変わってきます。10倍ですよw
「食品企業の大手ばかり受けています」という就活生が、全然内定が出ずに撃沈している理由がよく分かると思います。
「安定性が高い」という理由だけで食品業界を受けている人は、こうして視野を広げて他の業界も見てみることが重要だと、ここで分かってもらえると嬉しいです!
種苗業界の企業例
タキイ種苗、アサヒ農園、池田種苗、ウタネ、太田種苗、カネコ種苗、クラギ、小林種苗、サカタのタネ、ホクト、ベルグアース、ホーブ
そもそも「種苗業界」という業界を知らない人も多い。それゆえに条件が良いホワイト企業でも倍率が低かったりするから調べてみると良いよ!
ホワイト業界⑥ 医薬品業界
次に紹介するホワイト業界は「医薬品業界」です。
医薬品業界をホワイト業界たらしめる理由は大きく2つあります。
「参入障壁が高いこと」「利益率が高いこと」の2点ですね。
新しいベンチャー企業が医薬品業界に新規で参入することは少ないです。
これは当然で、医薬品を作るためには莫大なコストや国からの許可が必要だから。
よって競争が少なく、医薬品は一度扱われると長期間使われるので売上も安定しやすい。
そうなれば広告や営業にかけるコストが減り、利益率が高くなります。
医薬品業界の1つである「第一三共」の利益率を見ていましょうか。
2019年の売上高は9819億円。営業利益は1388億円です。*
よって営業利益率は14.1%ですね。
(1388÷9818×100=14.1372)
*参考:第一三共「財務ハイライト」
一方で、先ほど例に出した食品業界の「カゴメ」の利益率を見ましょう。
2019年の売上高は1800億円。営業利益は140億円です。*
よって営業利益率は7.7%ですね。
*参考:カゴメ「財務・業績のハイライト」
営業利益率が倍も違うことが分かると思います。
要するに、第一三共の方が効率よく儲けている状態ですね!
ここでは1社を例に挙げましたが、医薬品業界の企業は比較的営業利益率が高い。
それゆえに給料が高くなりますし、参入障壁が高いので競争も激しくない。
だからこそホワイト業界になっていると理解できると思います。
医薬品業界の企業例
第一三共、アステラス製薬、エーザイ、中外製薬、武田薬品工業、塩野義製薬、共和キリン、大日本住友製薬、ツムラ、小野薬品工業、日本新薬、キッセイ薬品工業、参天製薬、持田製薬、扶桑薬品工業、久光製薬、ロート製薬、ゼリア新薬、東和薬品、鳥居薬品、富士製薬工業、日本ケミファ、中京医薬品
このようにホワイト業界を探す上で、「参入障壁の高さ」や「利益率の高さ」に着目することは非常におすすめ!競争が激しくて、稼げない業界がホワイトになるわけないしww
ホワイト業界⑦ 鉱業業界
続いて紹介するホワイト業界は「鉱業業界」です。
鉱業業界とは、石油や天然ガス、銅や亜鉛などの非鉄金属を採掘する事業を展開する企業のことを指します。
鉱業業界の企業とは日常生活の中で全く関わりがありません。
よって知名度が低く、就活生からの人気は低いですが、鉱業業界の需要は常にありますよね。
石油や天然ガスはあらゆる企業が必要とします。
銅や亜鉛などの非鉄金属も様々な企業からの需要がある。
就活生からの知名度が低いのに、需要が安定している業界として注目できます。
キャリコネにて30代が働きやすい業界1位に
株式会社グローバルウェイが運営するキャリコネにて、「30代が働きやすい業界ランキング」が発表されています。
こちらのランキングにて「鉱業」が1位にランクインしていますね!
このデータは、「労働時間・仕事のやりがい・ストレス度の低さ・休日の満足度・給与の満足度・ホワイト度」の6項目の5点満点での平均点です。
これら6つの評価項目は、どれもホワイト企業だと判定するために重要な項目なので、非常に信頼性の高いデータだと言えますね。
また調査の対象期間も「2014年4月1日~2018年3月31日」と長い点も信頼性が高い要因の1つとなります。
引用:キャリコネニュース「30代が働きやすい業界1位は鉱業界「政府と協働できる。大きなビジネスに関わりたいなら面白い」」
2019年の3月に発表されたデータなので、そこまで比較的新しいデータです。
この信頼性の高いランキングで1位を獲得していることは、鉱業業界がホワイト業界だと言える1つの根拠になりますね。
鉱業業界の企業例
国際石油開発帝石、住友金属鉱山、JX金属、石油資源開発、日鉄鉱業、ホージュン、昭和石材鉱業所、住石マテリアルズ
こうした「就活生からの知名度が極端に低いホワイト業界」は非常に狙い目。内定を獲得しやすいから、1度目を通しておくと良い!
ホワイト業界⑧ 金融業界(銀行・証券・保険以外のリースや消費者金融など)
続いて紹介するホワイト業界は、「金融業界」です。
ただし対象となるのは、銀行・証券・保険以外のリースや消費者金融ですね。
リース会社の事業内容について
皆さんは、リース会社というのを知っていますか?
僕も就活生の時に初めて知ったのですが、リース会社は以下の事業内容です。
【リース会社とは?】
お客様が必要な設備をリース会社が代わりに購入し、それをお客様に長期間貸し出すサービスを提供する会社のこと。
この時、貸し出す物は事務所に必要なコピー機やパソコンから、土地や建物まで多岐にわたります。
【リース会社の儲けの仕組み】
この時、リース会社は「金利」にて儲けることができます。
10万円のコピー機をリースするとしましょう。
それを月々本体価格の2%で貸し出すとしますよね。
10万円×2%=2000円/月となります。
これを5年契約で貸し出すとします。5年は60ヶ月ですね。
2000円×60ヶ月=12万円となります。
10万円で買ったコピー機を12万円で貸すことができました。
よってリース会社は2万円の儲けとなります。
【リース会社を利用するメリットは?】
じゃあリース会社を利用せずに企業が買えば良いのでは?と思いますよね。
要するに「分割払い」のようなもので、多少高くなっても、初期投資を抑えることができる点がリース会社を利用するメリットになります。
消費者金融の事業内容について
一方で消費者金融は、一般の人に「お金」を貸し出して、金利をもらうビジネスモデルですね。
「100万円貸すけど、1年で10%の金利をもらいます」のようにね。
この場合は消費者金融は1年で10万円の利益を得ることができます。
お金でお金を生む事業なので、利益率は高いですが、消費者金融のイメージが良くないので、世間体を気にする人にとっては合わない可能性が高いですね!
キャリコネにて30代が働きやすい業界3位に
先ほど紹介したキャリコネが発表したホワイト業界ランキングで、リース・消費者金融業界が3位にランクインしています。
この業界の「金利」で稼ぐ事業は、利益率が高いがゆえに満足度も高いのでしょう。
リース会社の最大手であるオリックス株式会社は、平均年収が800万円を超えてます。
リース会社・消費者金融の企業例
▼リース会社の企業例
オリックス、三井住友ファイナンス&リース、東京センチュリー、芙蓉総合リース、NTTファイナンス、住信・パナソニックフィナンシャルサービス、東京センチュリーリース、エムジーリース、NECキャピタルソリューション、日立キャピタル、日本GE、タイヘイ、昭和リース、日医リース
▼消費者金融の企業例
プロミス、アコム、SMBCモビット、ダイレクトワン、オリックス・クレジット、ノーローン、アットローン、DCキャッシュワン
特に消費者金融に関しては、世間的なイメージが悪いがゆえに穴場だったりもする。就職する上で、自分が何を重要視するのかはっきりさせることが重要だね!
ホワイト業界⑨ 地方公務員
次に業界とは言えないですが、「地方公務員」もホワイトですね。
収入源が税金なので、収入は安定している。かつ競争もないので当然です。
安定した給料
まず第一に地方公務員は、給料が安定していますね。
公務員の平均年収は40歳で約600万円になります。
参考:総務省「平成31年地方公務員給与実態調査結果等の概要」
ノルマもないのに、600万円の年収が入るならめちゃくちゃ良いですよね。
僕は公務員の仕事は絶対にしたくないタイプですが、向いている人にとっては非常に安定している職場と言えます。
クビになることはほとんどない
ちなみに公務員は法律で守られている立場になります。
よって相当の不祥事を起こさない限りは、クビにならないんですよね。
他にも「最大3年間の休職が可能」だったり、育休制度が整っていたりと、福利厚生も充実しています。
公務員は皆さんが想像しているとおり、抜群の安定性を誇る。けど人によっては「仕事が退屈すぎて病んでくる」という意見も聞くねww
ホワイト業界⑩ 私立大学職員
次に「私立大学職員」も実はめちゃくちゃ穴場のホワイト業界です。
僕は私立大学出身で、先輩の中にはそのままその大学に就職した人がいました。
ちなみに彼らに話を聞くと、「私立大学の職員は最高」って言ってましたw
やはり私立だけあって給料が高く、仕事量もそこまで多くない。
なぜなら競争がほとんどないからです。
新規の入学生へのアピールも別にいらないし、勝手に集まりますからね。
参入障壁が高すぎて新規の競合が現れない
皆さんは、新しく開校した私立大学って聞いたことあります?
2018年4月に新規で開校した私立大学は6校*しかありません。
*参考:旺文社教育情報センター「日本の大学数は768大学 私立大が約8割!」
私立大学は全体で約600校なので、そこに1年で6校加わろうが「新規の学生が新しい大学に取られて全然入ってこない〜!」という事態になりにくいのです。
こうした背景があって、私立大学は「稼げるのに競争が少ない」という状態に。
それゆえにホワイトな職場になっているんですね。
こうした「ホワイト業界がなぜホワイト業界になっているのか?」という背景を考えることが重要だよ!そうすればいかに仕事が忙しいのか、そこまでなのかまでイメージできるようになる。
ホワイト業界⑪ 独立行政法人
次に僕の仲良しの先輩が転職した先である「独立行政法人」もホワイト業界です。
そもそもこの独立行政法人とは何か?
総務省のサイトに掲載されていた説明を引用しましょうか。
独立行政法人制度とは、各府省の行政活動から政策の実施部門のうち一定の事務・事業を分離し、これを担当する機関に独立の法人格を与えて、業務の質の向上や活性化、効率性の向上、自律的な運営、透明性の向上を図ることを目的とする制度です。
引用:総務省「独立行政法人」
いやー、わかりにくいですねww
要するに「国の公共事業を民間に任せるのではなく、特別な法人を作ってそこに任せましょう」というのが独立行政法人ですね。
売上の他に「税金」で運営されるから安定性が高い
まずこの独立行政法人は安定性が非常に高いんですよね。
なぜなら収益源の中に「税金」が含まれているからです。
普通の会社だったら、人件費や経費をまかなえる売上を出さないと潰れます。
しかし、独立行政では税金が与えられるのでそういう心配がありません。
天下り先になっている場合が多い
しかしこの独立行政法人にはデメリットもあって、官僚の天下り先になっている場合があります。
そうなると、いわゆる老害も多いので、自身のスキルアップなどにはマイナス影響を与える可能性が。
よって「一生独立行政法人で働いていく」という方にはおすすめですねw
独立行政法人の例
国立公文書館、国民生活センター、統計センター、国際協力機構、造幣局、国立印刷局、大学入試センター、国立美術館、教職員支援機構、理化学研究所、日本スポーツ振興センター
結局、自分たちで売上を作らなくても「税金」でまかなわれている企業は安定性が抜群。でもそれゆえに緩い環境だから、向上心が高い人には向いてないね。
ホワイト業界⑫ 団体(農業協同組合など)
最後に紹介するのが、農業協同組合(JA)などの「団体」です。
他にも漁業組合や、生活協同組合(生協)、中小企業等協同組合などがあります。
その中でも特にJAに就職した友人は、みんな「ホワイト」って言いますね。
具体的には「残業がない」「休日がしっかりしている」という意見が多い。
給料も年功序列でしっかり上がっていく
JAなどの団体は年功序列がしっかりしているので、長く働くと給料が上がります。
どれだけ景気が悪くなろうが、JAがなくなることは考えにくいので安定感もありますよね。
JAは支社がたくさんあるから倍率も高くないし、ホワイト企業でまったり生きていきたいって人には穴場だよ。
【重要】ホワイト業界の企業を探す方法
ここまで12のホワイト業界を紹介していきました。
ですが、最も重要なことは「ホワイト企業に入社すること」ですよね。
ここでは就活生と転職者それぞれにおすすめのホワイト企業の探し方を解説します。
どちらもシンプルなので、すぐに行動に移しましょう。
【就活生向け】ホワイト企業の探し方
就活生が企業探しで絶対に活用すべきが「逆求人サイト」です。
プロフィールを登録すれば、企業側からスカウトが届く求人サイトで、今利用する人が本当に増えています。
マイナビやリクナビは求人情報の質が低いので、ブラック企業だろうが良い感じに書かれていますよね。
よってそれらと合わせて、逆求人サイトも併用しましょう。
そしてホワイト企業と出会うためには、「志望する業界」で今回紹介した業界を選択すれば良いですよ。
逆求人サイトのプロフィールには自分が志望する業界を設定できます。
そうすることで“ホワイト業界の企業からのスカウトを自動的に獲得できる仕組み”を構築することができるのです。
(この方法は僕が就活生の時も実際に使っていました!)
【就活生向けの大手逆求人サイト3選】
ー利用企業数が7300社を超える最強の逆求人サイト
ー経済産業省や資生堂、マイクロソフトも利用するほどの信頼性
ー利用企業数が6300社以上のこちらも大手逆求人サイト
ー21卒以降の学生が35万人も登録するほどの支持の高さ
・キミスカ
ー大手企業のグループ会社など穴場企業の利用が多い逆求人サイト
ー サイトの使いやすさや提供する適性検査の質はピカイチ
【転職者向け】ホワイト企業の探し方
この記事に関しては、転職者の方も見てくれているかと思います。
僕は「就活マンブログ -20代のためのキャリア論」という、転職向けのブログも運営しているので、転職に関しても詳しい自信があります。
実際に僕は第二新卒として転職活動を経験しました。
結局、ホワイト企業を探す方法としては転職エージェントの利用一択ですね。
転職市場では、転職エージェントにのみ共有されている「非公開求人」ばかり。
よって転職エージェントに求人を紹介してもらうのがスタンダードかつ効率的なんですよ。
まだ実際に転職を決意していない人でも、転職エージェントと連携して「ホワイト業界の優良求人が入ったら共有してください」と頼んでおくことがおすすめです。
とにかく求人数が多いリクルートが運営する転職エージェントの「リクルートエージェント 」だけでも連携しておきましょう。
(自分にとって最高の求人が入ったら転職を検討するという方法も取れるので!)
現状、企業探しの方法としては就活生なら逆求人サイト、転職者なら転職エージェントが最適解だと僕は考えているよ。
ホワイト業界から内定を獲得するためのポイント
ここまで僕がおすすめのホワイト業界を紹介してきました。
でもホワイト業界は1つ難点があって、「とにかく倍率が高い」ということ。
食品業界や化学業界、インフラ業界、航空業界は特に倍率が高い企業ばかりです。
これは当然で、ほとんどの就活生がホワイト業界に入社したいと思いますよね。
よって多くの就活生が「とりあえずホワイト業界の企業にエントリーしよう」と考えて、どんどん倍率が上がっていく。
僕がこうして記事で紹介するだけでも、どんどんエントリー者は増えてしまいます。
倍率が高いホワイト業界から内定を獲得するためには、やはり努力が必要。
この章では、ホワイト業界から内定を勝ち取るためのポイントを紹介します!!
ポイント① 他の就活生のエントリーシートを徹底的に研究する
まず高倍率であるホワイト企業に入社するためにも、他の就活生を研究しましょう。
どんなエントリーシートを書いているのかをまず把握することで、「自分はそれ以上読み手に響くエントリーシートを書こう」と考えることができます。
具体的にはUnistyle(ユニスタイル)などのES無料閲覧サービスを活用できます。
以下のように会員登録すると、企業ごとに分けられた5万枚以上のエントリーシートを見ることができる。
これらは実際に過去の先輩たちが提出したエントリーシートです。
魅力的な表現を自分のエントリーシートに活かしたり、志望動機を参考にしたりと利用価値は非常に高いですよ!
ユニスタイルの具体的な利用方法は別記事でまとめておきました。
これから利用する方は、まずはそちらの記事を参考に使いこなせるようにしましょう!
こうした本当に役立つ就活サイトをまとめました
ここで紹介したユニスタイルは、僕が定義する「9つの就活神サイト」のうちの1つです。
僕はこれまで100サイト以上を見てきましたが、そのうち本当におすすめのサイトをまとめているので、「就活サイトなどを効率的に使っていない」という方はぜひ参考に!
ポイント② 徹底的に志望動機にこだわる
続いて、倍率の高いホワイト企業からの内定を獲得する3つ目のポイントは、とにかく志望動機にこだわることです。
これまで数百人の就活生を見てきました。
内定を複数獲得する人、しない人を比較した時に、志望動機のクオリティの違いが歴然なんですよね。
志望動機は1社ごとに作る必要があるから皆サボる
とにかく志望動機は1社ごとに作る必要があるので面倒です。
だから、ほとんどの就活生がサクッと作成して「これでいいや」とサボってしまう。
でも採用担当者の立場に立ってみてください!
「なんでうちの会社に入りたいと思ったの?」と聞いた時に、雑な回答だったら「この子は志望度が低いんだな」と思いますよね。
評価される志望動機のポイントについて
評価される志望動機のポイントは「なぜその業界の中でもその企業じゃないといけないのか」まで語れること。
加えて、「自分の企業選びの軸がこれで御社は満たしている」ということを伝えられること。
この2点をしっかり押さえた志望動機の作り方を別記事でまとめました。
「自分の志望動機は甘いな」と思う方は、そちらを参考にして磨き上げてください!
それだけで本当に選考の通過率がめちゃくちゃ上がりますから。
ホワイト業界に入社するメリット・デメリット
続いてこの章では、ホワイト業界に入社するメリットとデメリットを解説します。
僕は親が離婚しており、家庭環境が悪かった。
でもだからこそぬるい家庭に育った人よりも、底力があるし、何をするにも行動力やモチベーションで負ける気がありません。
これと似ていて、ホワイト企業に入社することが正解とは言い切れないんですよ。
メリットとデメリットを把握し、自分の価値観と照らし合わせることが重要です。
ホワイト業界に入社するメリット
まずホワイト業界に入社するメリットは以下の3つです。
やっぱり「余裕」を持てることが、ホワイト業界に入社する最大のメリットですね!
【ホワイト業界に入社するメリット】
- プライベートの時間をしっかり確保できる
- 給料や福利厚生が整っているので生活が安定する
- 空いた時間で副業や趣味に挑戦できる
メリット① プライベートの時間をしっかり確保できる
まずホワイト業界に入社することで、プライベートの時間をしっかり確保することができます。
本当に残業時間がエグいブラック企業だと、毎日終電まで働くこともある。
そんな状況じゃ、土日もずっと家で寝て体力を回復するだけだったりと、プライベートな時間なんてないようなものです。
一方でホワイト企業なら、定時近くで帰れるのでアフター5が充実しますよね。
メリット② 給料や福利厚生が整っているので生活が安定する
次に時間面だけじゃなく、給料や福利厚生によって経済面でも安定します。
残業が少ないので残業代を稼ぐことはできないですが、そもそもの基本給が年功序列によって上がっていきやすい。
なので、十分生活に困らないレベルで稼ぐことができます。
やっぱりお金に余裕がないと、心に余裕を持つことはできません...。
僕も会社を辞めて最初の1年は、毎日30円のうどんを食べてました。
家賃も払えない状況だったときは、もう余裕がなくなって毎日を楽しむことができてなかったですね。
メリット③ 空いた時間で副業や趣味に挑戦できる
時間も経済面も安定することで、時間にも心にも余裕を持つことができます。
この状態になれば、副業に挑戦したり、新しい趣味を始めることができますよね。
ブラック企業で消耗している人は、副業なんてできません。そんな余裕がない。
ホワイト企業に入社するデメリットとして、スキルが身につくのが遅いという大きなデメリットがあるので、これを空いた時間を使って自分で潰すことが個人的には非常におすすめです!
(別に稼げなくても、ライターやプログラミングに挑戦してみようよ!)
なるほど!ホワイト企業に入社するメリットはやはり「余裕」を持てるところですね。
そうだよ。人間、余裕がないとマジで何もできないし、誤った判断をしがちだから。
ホワイト業界に入社するデメリット
次に、ホワイト業界に入社するデメリットは以下の3つが挙げられます。
ぬるい環境がゆえにスキルが上がらないことや、社内の人間関係に悩みやすいのが大きなデメリットになってきます。
【ホワイト業界に入社するデメリット】
- スキルや能力が上がりにくい
- 社内の人間関係に悩みやすい
- 転職先がブラックだった場合に詰むw
デメリット① スキルや能力が上がりにくい
まずホワイト企業ではスキルや能力が上がりにくいですね。
特に大手企業になると、「20年間営業だけ」とかザラです。
もちろん「営業力」が身につけば良いのですが、その営業力が「その会社でしか発揮できない営業力」であることが非常に多い。
これだと転職をするにも、副業をするにも全然効果がない。
僕が最初に勤めた食品企業では、こういう「その会社でしか発揮できない営業力」を持っているオジサンが大量に生息していました。
ぬくぬく同じ業務だけをやり続けて、気づいたら全然スキルや能力が付いていないって状況になりやすいのが大きなデメリットと言えるでしょう。
デメリット② 社内の人間関係に悩みやすい
次にホワイト企業の方が社内の人間関係に悩みやすいんですよね。
一見、「ホワイト企業に勤める人は心に余裕があるから人間関係が良さそう」と思うかもしれません。
でも安定した業界だと、目の前の仕事に必死になることがない。
そうなると「社内の噂話」などをに花を咲かせるようになるんです。
僕が勤めた食品企業でもそうでした。
すぐに人の噂話をしたり、悪口を言ったり、他の支店ではいじめが多いそう。
仕事が安定して退屈がゆえに、そういうところに意識や興味を向けるんですね...。
デメリット③ 転職先がブラックだった場合に詰むw
ホワイト企業に入社しても、そこに一生勤められる保証はありません。
人間関係が突然悪化したり、リストラされるリスクは少なからずあります。
いざ転職するとなった時、ホワイト企業でぬくぬく勤めていた人がブラック企業に入社したらどうなるでしょうか?
確実に詰みます。
人間は「良い環境→悪い環境」に落ちることに耐えられない動物だからです。
それで鬱になってまた転職して、転職先も最初の企業よりも辛くてまた転職。
転職回数を重ねすぎてどこからも採用されなくなる。
そんな事態になる可能性は全然ありますよね!
なるほど!ホワイト企業でぬくぬく勤めていても、それが一生続くとは限らない。いざ転職するとなった時に、スキルもなく忍耐力もないから失敗しやすいってことですね。
そのとおり。それがホワイト企業に勤める最大のリスクだよ。
ブラック業界7選|ブラック企業の見分け方
ここまでホワイト業界に絞って解説してきました。
この章では反対に「どの業界がブラック業界なのか?」という点を簡単に。
ブラック業界を見分けるためのポイントは以下ですね。
以下の5つの要因を持っているとどうしてもブラックになりやすい。
【ブラック業界になりやすい要因】
- 参入障壁が低く競争が激しい
(新しい企業がひしめき合うので長時間労働になりやすい) - 利益率が低い
(利益率が低いがゆえに長時間労働なのに給料が低くなりやすい) - 衰退傾向にある
(前年と同じことをしても利益が自動で下がっていくので長時間労働を強いられ、給料も下がっていく) - 個人を相手にした事業である
(1人の個人を相手にした事業は時間あたりの売上が低いので、長時間労働になりやすい) - ブラック業界だと知れ渡っていて常に人員不足である
(人員不足だと1人あたりの仕事量が多くなるのでブラック化しやすい)
では具体的な業界を挙げていきますね。
何度も言うとおりで、「ブラック企業かどうか」は企業ごとに違います。
ここで解説するのは、あくまで“ブラック企業が多い傾向にある業界”なので、視野を狭くしないでね!
ブラック業界① 飲食業界
まず王道のブラック業界が「飲食業界」です。
先ほど紹介したブラック業界になりやすい要因のほとんどを満たしていますよね。
常に人員不足で、正社員として入社しようが店のアルバイトと同じような仕事をしないといけません。
(いや、むしろアルバイトよりも大変だし、アルバイトの管理とか死ぬほどだるい)
ブラック業界② 小売業界
続いて、「小売業界」もブラック業界の代表格ですよね。
アパレルにしろ、スーパーにしろ、店に配置されてコキ使わやすい。
僕は大手コンビニエンスストアの内定を1社もらっていましたが、最初の1年はコンビニの店長をして、その後の3年ぐらいは複数のコンビニを回るって仕事なんですよね。
最初の4年以上をコンビニ回りで終わるのは流石に嫌だなってことでやめました。
コンビニエンスストアの本社勤務ならまだ給料は良いけど、スーパーやアパレルなんて給料が低すぎます。
労働に対する対価が低すぎる点はブラックだと感じる部分ですね。
ブラック業界③ 宿泊業界
続いて「宿泊業界」もめちゃくちゃブラック企業が多いです。
下記のニュースをご覧ください。
スーパーホテルというホテルありますよね。
支配人が24時間、365日住み込みで働かされていたそうです。
このように「宿泊業界はブラックだ」と知れ渡っているので、そもそも人が集まりにくい。
それゆえに1人あたりの仕事量が増えて、こうした事態に陥りやすいのです。
ブラック業界④ 介護業界
次に「介護業界」もブラック業界といえますね。
「お年寄りが増える一方で、人員は不足している」という構造がゆえに、1人あたりの労働量は当然増えますよね。
そして何よりも給料が低すぎる。
介護の仕事は個人を相手にしているがゆえに、本当に大変な仕事です。
しかし個人を相手にしているからこそ、そこまで利益が出ない。
こうした事業の構造上、介護業界はブラック化しやすいんですね。
ブラック業界⑤ ブライダル業界
次に「ブライダル業界」もブラック業界になりやすい要因を満たしまくりw
「参入障壁が低く競争が激しい・利益率が低い・衰退傾向にある・個人を相手にした事業である」の4つを満たしています。
そりゃブラック企業になりやすい。
特にブライダルは利益率が低いですね。
結婚式って数百万円かかっているけど、式場代、料理代、プランナーさんの人件費とかを考える全然利益出ませんよね。
1組の結婚式を成功させて、ようやく利益が百万円以下とかですよ。
そうなると企業としては高い給料も払えない。
従業員は個人を対応するので、わがままを聞かないといけない。
ブラックになりやすいことがイメージできますよね。
ブラック業界⑥ 投資用不動産業界
次に僕の知り合いが勤めて2年で辞めたのが「投資用不動産業界」です。
投資用不動産とは、自分が住むために買うのではなく、買った家を賃貸にして家賃収入を得ることを目的にした不動産です。
そして、投資用不動産業界の企業とは「投資用不動産を持ちませんか?」と営業して売る企業のことを指します。
投資用不動産業界の企業は、完全に歩合制になるんですよね。
よって「売れれば稼げる」けど「売れないと全然稼げない」という不安定さがあります。
もちろんそれが合う人なら良いですが、歩合制だとどうしても長時間労働になる。
常に「売れないとやばい」というプレッシャーもあるので、合わない人にとっては絶望的なブラック企業となりえます。
ブラック業界⑦ IT業界
そして最後、「IT業界」もブラック企業は多いです。
しかし反対にめちゃくちゃ給料も高くて、残業時間も少ない超ホワイト企業もあります。
IT業界は企業ごとの差が激しいんですよね。
IT業界はとにかく参入障壁が低く、競争が激しい。
よって競争に勝っている企業は利益も大きく、それゆえに従業員を多く雇うことができるので1人の労働量を減らすことができる。
だからホワイトに。
反対に競争に負けている企業は利益が出ずに、それゆえに従業員を雇うことができない。
でも競争は激しいから、1人あたりの労働量がめちゃくちゃに増えてしまう。
ここを押さえた上で、「勝っているIT企業」に身を置くことをおすすめします!
ブラック業界ランキングをまとめておきました
これらブラック業界をランキング形式でまとめた記事を用意しました。
もっとブラック業界についての理解を深めたい方はぜひ参考にしてください!
以上!代表的なブラック業界をまとめました!企業ごとにもちろん違ってくるけど、ブラック業界はブラック企業の割合が多いことだけ頭に入れておこう。
今回のまとめ
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!
ホワイト業界についての理解は本当に重要なので、非常に長い記事になりました。
就活生は「どこがホワイト、ブラックなのか」を全く理解していない人が多い。
イメージで就職先を決めて、入社してからブラックだと理解しましたってのは就活中のリサーチが足りていないと言えます。
今回の記事を読むだけで、「なぜホワイト業界になりやすいのか?」ということが理解できたかな。
「どこがホワイト?」よりも「なぜホワイト?」という視点を持てる方が、最終的には自分で見極められるようになるので重要です。
1人でも多くの就活生がホワイト業界について理解し、10年後に幸せな人生を歩んでいることを心から願っています。
今日も読んでくれてありがとう。
君の就活はきっとうまくいく。