就活生や転職者のみなさん、こんにちは!
これまで7年、書いた記事は1500記事を超え、求人サイトの運営まで始めた"日本イチの就活マニア"こと就活マン(@syukatu_man)です!
今回は、SESのホワイト企業について解説していきます!
SESは「System Engineering Service」の略称で、技術者(エンジニア)を派遣することでクライアントに労働力を提供する契約形態。
IT企業での勤務経験がない人でも就職しやすいので、未経験者を中心に志望する人が多い会社ですね。
ただ、たとえIT業界の入り口として就職する会社でも、実際に自分が働くなら労働環境が優れたホワイト企業に入りたいところ。
そこで今回は、「SESの概要とホワイト企業を見分ける指標」を共有したのちに、同業界のおすすめ企業を計12社紹介していきます。
後半では、SESのホワイト企業に新卒入社・転職するための対策も共有するので、ぜひ最後まで読み進めてみてください!
最近需要も増えているSESのホワイト企業は気になりますね。
そうだよね。ブラック企業も多い業界と言われているからこそ、しっかりとした基準でホワイト企業を見定めるべきだよ。
- 就活マンならSESを含めたホワイト企業はこう探す
- SESのホワイト企業を見分ける指標【5つ】
- 今回の記事で紹介するSESの優良企業一覧
- SESのホワイト企業ランキング|売上高編
- SESのホワイト企業ランキング|勤続年数編
- SESのホワイト企業ランキング|平均年収編
- SESのホワイト企業に入社するための必須対策|新卒向け
- 【転職者向け】SESのホワイト企業に転職する方法
- SESにはブラック企業も多い|やめとけといわれる理由
- 【基礎知識】そもそもSESとは?
- 本記事の要点まとめ
就活マンならSESを含めたホワイト企業はこう探す
僕が抽出したSESのホワイト企業については次章以降で紹介します。
その前に、この記事を読んでいただいている人の多くは、SESのホワイト企業の探し方が気になっているかと。
そこで最初に、僕がおすすめするホワイト企業の探し方を簡単に共有しておきます。
詳しい探し方の解説については、SESのホワイト企業一覧をご紹介した後の章にて、改めて解説するので、そちらも合わせて参考にしてください!
就活を7年研究してきた僕が今就活生なら、ホワイト企業は「就活エージェント+逆求人サイト+大手求人サイト」で探しますね!
①まずは就活エージェントが持つ”非公開求人”を狙う
就活エージェントとは、面談において就活生の希望条件や業界等をヒアリングした上で、条件に合致した求人を紹介してくれるサービスのこと。
実はこの就活エージェント、ナビサイトなどには掲載されていない”非公開求人”を保有しています。
その中で「年間休日120日以上」のようにホワイト企業の希望条件を満たす企業を紹介してもらえば、効率的にホワイト企業を見つけることができます、
利用するなら①大手運営②全国対応③オンライン面談の3つを満たす「ミーツカンパニー就活サポート」と「キャリアチケット」を併用するのがベストかと思います。
②逆求人サイトに複数登録してホワイト企業からのスカウトを狙う
就活エージェントと並行で逆求人サイトに登録して、ホワイト企業からのスカウトも狙うのも有効な策です。
プロフィールを登録しておけば、あとは待つだけですからね。
「Offerbox(オファーボックス) 」と「ホワイト企業ナビ」に登録しておけば、漏れなく利用企業を網羅することができるので、この2つのみで大丈夫です!
③大手求人サイトで絞り込み機能を活用する
最後はすでに利用している人も多い大手求人サイトです。
ポイントとなるのは、検索機能を使って絞り込むこと。
▼残業時間や年間休日などの条件で絞り込む!
ほとんどの就活生は大手求人サイトしか利用していません。
だからこそ、就活エージェントや逆求人サイトを併用することで差別化ができるので、3つを並行利用するのがベストな探し方です!
ちなみに100以上ある就活サイトの中で、今僕が就活生なら利用する絶対に利用する就活サイトを5つだけ厳選して解説した記事も書きました。
就活サイトをうまく活用できていない就活生はぜひ参考にしてくださいね!
» 【結局どれ?】僕が今就活生なら絶対利用する就活サイトはこの5つ!|100サイト以上から厳選
【転職者向け】ホワイト企業の探し方
次に転職者向けのSESのホワイト企業の探し方について。
僕はこれまで7年間、就活や転職だけを極めてきました。
そんな僕が考えるに、まず転職するなら「評判の良い転職エージェントだけを2〜3社使う→紹介された求人を口コミサイトで調べる」がシンプルですが最適解だと考えています。
ポイントは必ず親身になってくれる良い転職エージェントを使うことと、口コミサイトで自分でもしっかりと1社1社確認すること。
僕のおすすめの転職エージェントは、20代なら「就職Shop」と「UZUZ(ウズウズ)」です。
(理系出身者であれば「UZUZ理系」で特化する方法も併用すべきです!)
ITエンジニアなどのWeb業界への転職を考えている場合は「レバテックキャリア」が、僕が調べたところの口コミが最も良く、年収が上がる転職ができることが多いです。
以下の口コミにあるように、レバテックキャリアは年収が高いホワイト企業の求人も多いのが魅力です!
大阪希望か、SE続けるか、とかで変わってくるけど俺は今の会社はワークポート使って入った SE続けるならレバテックキャリアもいいかも レバテックキャリアはSE専門 内定は決まらんかったけど同じ求人でもワークポートより年収高い求人多い
— そまゆん (@somaaayu) July 16, 2021
これらの転職エージェントは、オンライン面談にも対応しており、かつ親身な対応として口コミが非常に良いのでおすすめです。
(僕は超大手の転職エージェントを利用したことがありますが、大量の求人を押し付けられるだけだったので微妙でした...)
これら評判の良い転職エージェントの初回面談を受けて連携し、求人を紹介してもらったら、紹介された求人を「openwork」や「ライトハウス」といった口コミサイトで確認してください。
そしてその中で「これは嫌な口コミだな、情報だな」と思うことがあれば、担当者に話して事実確認を進める。
これがシンプルですが、ベストです。
これらの方法をステップごとに以下の記事にてまとめました。
転職で「ブラック企業だけは絶対に避けたい!」という方には絶対に実践してほしい内容なので、ぜひご覧ください!
▼ホワイト企業転職への3ステップ
【転職を5年研究した僕の最適解】"ホワイト企業に"転職するための具体的な方法!
就活において企業選びは最も重要かつ最も難しい作業かと思います。特にホワイト企業となると、その見極めは本当に難しいんですよね。
とはいえ、ブラック企業を避けるためには必須の作業であるのも事実。この公式ラインはその手助けになるツールです!
SESのホワイト企業を見分ける指標【5つ】
次にこの章では、SESのホワイト企業を見分けるための指標を紹介します。
SESに限らず、働きやすい環境が整ったホワイト企業には共通する特徴がいくつかあるんですよね。
よってホワイト度が高いSES企業に入社したいなら、これらの共通項を指標として持ち、応募先を厳選することが大切です。
ちなみに、次章から紹介する「SESのホワイト企業」も、この章で共有する指標をもとに優良企業を抜粋しています。
ほかの業界のホワイト企業を探す際にも活用できる指標なので、この機会にぜひ確認しておいてくださいね!
【SESのホワイト企業を見分ける指標】
- 福利厚生が充実しているか
- 有休取得率が高いか
- 業績が安定しているか
- 平均勤続年数が長いか
- 平均年収が高いか
指標① 福利厚生が充実しているか
1つ目の指標は、福利厚生が充実しているかどうかです。
まず福利厚生とは、給与やボーナスといった基本的な報酬以外に、企業が従業員やその家族に対して提供するサービスのこと。
福利厚生には、大きく以下の2種類があります。
法定福利厚生は、どの企業も整備しているので基本的に差がありません。
健康保険や厚生年金などは、どの会社の募集要項にも書かれていますよね。
ホワイト企業を見分ける際に見るべきは、法定外の福利厚生です。
具体的には、住宅手当や通勤手当・社員食堂などのことですね。
これらの福利厚生は整備することが必須ではないので、住宅手当などを設けている会社は社員を大切にしていると考えられます。
各社が整備している福利厚生は公式HPで確認できるので、必ず見ておくべきですよ。
1ヶ月ではあまり差が生まれなくても、長期的に働くと無視できないほど大きな違いになるので、福利厚生の充実度はチェックしておきましょう。
指標② 有休取得率が高いか
2つ目の指標は、有休取得率の高さです。
ホワイト企業は社員のプライベートの充実を尊重してくれるので、有休を取得しやすい雰囲気があるんですよね。
よって一般的な企業よりも、有休取得率が高い傾向にあります。
逆に、有休取得率が低い会社では、プライベートより仕事を優先させられる可能性が高いので注意が必要です。
では、具体的にどのくらいの取得率ならホワイト企業といえるのか。
基準値を明確にするために、有給休暇の取得率平均をまとめた厚生労働省のデータを共有しますね。
引用:厚生労働省「令和2年就労条件総合調査の概況」
上記をもとに考えると、有休取得日数10日・有休取得率56%以上がホワイト度を判断する際の一つの指標といえます。
平均値以上の実績であれば、有休を取得しやすい環境であるといえるでしょう。
ちなみに、法律では年5日以上の有休取得が企業に対して義務付けられています。
取得率平均が5・6日代の会社はブラック企業の可能性が高いので、もし見つけた場合は絶対に避けましょう。
指標③ 業績が安定しているか
3つ目の指標は、業績が安定しているかどうかです。
社員にとって働きやすい会社にするには、大前提として経営状態に余裕がないといけません。
余剰資金がないと、給料を上げたり住宅手当などを完備したりすることは、現実的に難しいですからね。
また経営状態に余裕がないと、近い将来に倒産してしまうリスクもあります。
長期的に優れた環境で働くには、業績が安定した会社に入社することが重要なわけですね。
では、業績の安定具合を確認する際には何を見たらよいのか。
さっそく結論をいうと、売上高だけでなく利益率を見ることが重要です。
いくら売上が大きくても、利益率が低いと経営状態に余裕は生まれませんからね。
有名な会社でも利益率が低いことは珍しくないので、ネームバリューだけで業績の安定具合を判断するのは危険です。
SESに限らずホワイト企業に入社したい人は、会社の業績を欠かさずチェックしましょう。
指標④ 平均勤続年数が長いか
4つ目の指標は、平均勤続年数が長いかどうかです。
労働環境がよい会社はやめたいと考える社員が少ないので、一般的な企業よりも離職率が低く平均勤続年数が長くなりやすいです。
これは感覚的にもわかると思いますが、福利厚生が充実していたり、高収入が得られたりする会社からは転職しようと考えませんよね。
よってホワイト企業では、自然と平均勤続年数が長くなるわけです。
反対に労働環境が悪い会社では、離職率が高く平均勤続年数が短い傾向にあります。
ブラック企業を見極めるためにも効果的な指標なので、気になる会社が見つかったら平均勤続年数も確認しておきましょう。
指標⑤ 平均年収が高いか
最後5つ目の指標は、平均年収の高さです。
ホワイト企業は社員を非常に大切にしているので、事業によって生まれた利益を給料やボーナスとして積極的に還元します。
よって、ほかの会社よりも平均年収が高いことが多いです。
純粋に経営状態に余裕があるゆえに、高給を支払う余裕があるともいえますけどね。
いずれにしても平均年収が高い会社は、総合的にホワイト度が高い傾向にあります。
給料が低い会社ではモチベーションも維持しにくいので、応募企業を厳選する際には必ずチェックしておきましょう。
そのほかの指標については「【ホワイト企業の特徴とは?】重要な15の特徴を一覧で共有!」でまとめています。
ホワイト企業に入社する可能性を少しでも高めたい人は、ぜひ一度目を通してみてくださいね!
戦略立てて就活を進めれば、ホワイト企業から内定を得ることは十分現実的だよ。高学歴の学生でなくても大丈夫だから、しっかり対策できていない人はぜひ参考に!
今回の記事で紹介するSESの優良企業一覧
今回の記事では、SES企業を売上・勤続年数・平均年収の3軸でランキング順で紹介していきます。
3軸ともにトップ10入した企業は、計8社ですね。
【今回の記事で紹介するSES優良企業】
- 富士ソフト株式会社(すべてトップ10内)
- 株式会社システナ(すべてトップ10内)
- 株式会社システムサポート(すべてトップ10内)
- 株式会社 昭和システムエンジニアリング(すべてトップ10内)
- 株式会社ソルクシーズ(すべてトップ10内)
- 鈴与シンワート株式会社(すべてトップ10内)
- 日本ラッド株式会社(すべてトップ10内)
- コムチュア株式会社(すべてトップ10内)
- 株式会社フォーカスシステムズ(2軸でトップ10内)
- 株式会社ビーブレイクシステムズ(2軸でトップ10内)
- 株式会社オプティム(1軸でトップ10内)
- 株式会社エクストリーム(1軸でトップ10内)
前の章で解説したとおりで、「売上・勤続年数・平均年収」の3軸だけではホワイト企業かどうかは断言することはできません。
なぜなら他にも残業時間や年間休日、人間関係など、自分にとってホワイト企業かどうかを決める指標は人によって異なるからです。
よってこの一覧を見て「この企業がホワイト企業なんだ!」と安易に入社先を決めずに、口コミサイトで調べたり、OB訪問をしたりと自分にとってのホワイト企業かどうかを確かめることを徹底してくださいね。
次の章からは、それぞれの項目別のランキングでSESの優良企業を解説していきます!
たしかにどれだけ売上が高くて年収が高くても、残業時間が長ければ自分は入社したくないですね。
自分にとってどんな企業がホワイト企業なのかを明確化して、それを元に企業分析することが最も大切だよ!
SESのホワイト企業ランキング|売上高編
ではここから、SESのホワイト企業を具体的に紹介していきます。
まずは、売上高が高いSESのホワイト企業についてです。
今回は有価証券報告書の情報を参考にして、売上高が高いSESのホワイト企業をピックアップしました。
以下10社の概要について、順に確認していきましょう。
【売上高が高いSESのホワイト企業ランキング】
- 富士ソフト株式会社
- 株式会社システナ
- 株式会社フォーカスシステムズ
- コムチュア株式会社
- 鈴与シンワート株式会社
- 株式会社ソルクシーズ
- 株式会社システムサポート
- 株式会社エクストリーム
- 株式会社 昭和システムエンジニアリング
- 日本ラッド株式会社
1位:富士ソフト株式会社
企業HP:富士ソフト株式会社
主な勤務地:本社(神奈川)・北海道・関東・東海・近畿・中国・九州
事業内容:業務系ソリューション、組込/制御テクノロジー、プロダクト・サービス& アウトソーシング、グローバルなど
【ホワイト企業ポイント】
富士ソフト株式会社は、50年以上に渡ってシステムインテグレーション事業などを中心に利益をあげているSES企業です。ほかの企業グループに属さない独立系のIT企業ですね。
富士ソフト株式会社は、SESの売上高ランキングで1位となりました。同社の売上高は、他社よりも圧倒的に高い2,311億円となっています。
完全週休2日制(土日祝)で、年間休日は120日以上です。社宅や寮・保養所を完備していたり、在宅勤務制度があったりすることからも働きやすい労働環境であるとわかります。
▼富士ソフトについて更に詳しい解説記事はこちら
2位:株式会社システナ
企業HP:株式会社システナ
主な勤務地:東京都、大阪府、神奈川県、愛知県、北海道、福岡県、広島県、兵庫県
事業内容:システム開発事業、ソリューション営業、ITサービス事業、クラウド事業など
【ホワイト企業ポイント】
株式会社システナは、デジタル社会を幸せなものとするために、システム開発事業などを展開している会社です。入社後6年以内に経営に携わるようになった人材もいるなど、頑張り次第でキャリアアップを目指せるホワイト企業ですね。
株式会社システナの売上高は、646億円でした。1位の富士ソフトとは大きな差があるものの、優れた売上高となっています。
同社は健康経営に積極的に取り組んでおり、経済産業省が認定する「健康経営優良法人2021」にも選ばれています。住宅手当や通勤手当といった法定外の福利厚生も充実しているので、労働環境が優れたSESを探す人には非常におすすめです。
3位:株式会社フォーカスシステムズ
企業HP:株式会社フォーカスシステムズ
主な勤務地:東京、神奈川、千葉、埼玉、大阪、愛知
事業内容:コンピュータシステムのコンサルティング・受託開発、システムの保守・運用管理、技術支援、情報セキュリティ関連技術・商品の開発・販売など
【ホワイト企業ポイント】
株式会社フォーカスシステムズは、ITサービスやシステムインテグレーションなど幅広い事業を展開しているSES企業です。銀行やメーカーだけでなく、中央官庁や地方自治体にもサービスを提供している大手の会社ですね。
株式会社フォーカスシステムズの売上高は、227億円でした。大手企業などを中心にサービスを提供していることもあり、優れた業績となっています。
完全週休2日制(土日祝)で、年間休日は129日以上です。文理不問で人材が募集されているので、文系の人でも積極的に挑戦するとよいでしょう。
4位:コムチュア株式会社
企業HP:コムチュア株式会社
主な勤務地:東京都、大阪府、愛知県など
事業内容:クラウドソリューション事業、デジタルソリューション事業、ビジネスソリューション事業、プラットフォーム・運用サービス事業、デジタルラーニング事業など
【ホワイト企業ポイント】
コムチュア株式会社は、グループウェアの開発をきっかけとして30年以上前に設立されたIT企業です。ビッグデータやAI・IoT・フィンテックなど、最先端のIT技術を駆使して事業を展開している会社ですね。
コムチュア株式会社の売上高は、209億円でした。3位のフォーカスシステムズに近い業績となっており、安定度の高い企業と考えられます。
同社には若手社員が活躍しやすい雰囲気があるので、20代の間に多くの経験を積みたい人に適しています。住宅手当やテレワーク手当など福利厚生も充実しているので、待遇面で不満を感じることも少ないでしょう。
5位:鈴与シンワート株式会社
企業HP:鈴与シンワート株式会社
主な勤務地:東京都
事業内容:コンピュータソフトウェアの受託開発・開発支援、ソフトウェア製品の導入支援・アドオン開発、人事給与を主体としたアウトソーシング事業ならびにデータセンター&クラウドサービス事業
【ホワイト企業ポイント】
鈴与シンワート株式会社は、200年以上歴史がある「鈴与グループ」に属するIT企業です。主に、情報システムの開発事業によって利益をあげているSES企業ですね。
鈴与シンワート株式会社の売上高は、146億円でした。数あるSES企業のなかでも、トップ5に入る優れた売上高となっています。
同社は社員教育に力を入れており、年間100日以上も社内で研修をおこなっています。経済産業省が認定する「健康経営優良法人2020」に選ばれていることからも、文句なしのホワイト企業といえるでしょう。
6位:株式会社ソルクシーズ
企業HP:株式会社ソルクシーズ
主な勤務地:東京都など
事業内容:コンピュータ、その周辺機器、通信機器およびそのソフトウェアの開発、設計、製造、販売、賃貸ならびに輸出入業務、通信システムによる情報の収集、処理および販売など
【ホワイト企業ポイント】
株式会社ソルクシーズは、港区に本社を構える独立系のシステムインテグレータです。インフラ構築からシステム企画・開発までをワンストップで支援している会社ですね。
株式会社ソルクシーズの売上高は、135億円でした。完全週休2日制(土日祝)で、年間休日は125日となっています。
社員寮を整備していたり、3大疾病保険金制度(ガン・心疾患・脳血管疾患)などがあったりするのが安心して働けます。平均残業時間も8.95時間と短めなので、長時間労働をしたくない人にも合っているでしょう。
7位:株式会社システムサポート
企業HP:株式会社システムサポート
主な勤務地:東京、名古屋、大阪、金沢など
事業内容:システムコンサルティング・ディレクションサービス、業務支援サービス、IDCサービス、メディカルソリューションサービス、ERPコンサルティングサービス、システムインテグレーションサービス、アウトソーシングサービス、電子商取引ソリューションサービス
【ホワイト企業ポイント】
株式会社システムサポートは、ICT(情報通信技術)を通じてさまざまなビジネスを支援するサービスを展開している会社です。企画・開発・構築やコンサルティング、運用・保守まで、ニーズに応じて幅広いサービスを提供している会社ですね。
株式会社システムサポートの売上高は、134億円でした。6位のソルクシーズとは、かなり近い売上高となっています。
同社は国内4拠点だけでなくシリコンバレーにも進出し、最先端のIT技術に触れることでさらなる飛躍を目指しています。ITのスペシャリストとして活躍できるようになりたい人は、ぜひ入社を目指してみてください。
8位:株式会社エクストリーム
企業HP:株式会社エクストリーム
主な勤務地:東京都
事業内容:デジタル人材事業、受託開発事業、コンテンツプロパティ事業(IP事業)など
【ホワイト企業ポイント】
株式会社エクストリームは、「デジタルクリエイタープロダクション」として大きく3つの事業を展開している会社です。リクルートや楽天証券・日本郵便など、誰もが知るような大手企業の課題解決に貢献しているIT企業ですね。
株式会社エクストリームの売上高は、72億円でした。前述の企業と比べると数字は下がりましたが、SESのなかでは8番目に高い業績となっています。
完全週休2日制(土日祝)で、年間休日は127日です。一般的な企業にはないような独自の福利厚生が充実しているので、興味のある人は募集要項をチェックしてみるとよいでしょう。
9位:株式会社昭和システムエンジニアリング
企業HP:株式会社 昭和システムエンジニアリング
主な勤務地:東京都、大阪府
事業内容:情報システムの開発、システムインテグレーション・サービス、情報システムの開発・運用に関するコンサルティング、BPOサービスなど
【ホワイト企業ポイント】
株式会社 昭和システムエンジニアリングは、幅広い分野のシステム開発を手掛ける独立系のシステムインテグレータです。システム開発全体の8割を金融分野が占めており、とくに同分野の実績やノウハウを豊富に持つIT企業ですね。
株式会社 昭和システムエンジニアリングの売上高は、62億円でした。完全週休2日制(土日祝)で、育児・介護休業制度や子の看護休暇制度なども整備されています。
約7割が文系出身者であり、システムエンジニアを育てる風土がある点も特徴的ですね。文系出身でもIT企業で働く意欲がある人は、同社の選考に挑戦してみるとよいでしょう。
10位:日本ラッド株式会社
企業HP:日本ラッド株式会社
主な勤務地:東京都、大阪府、愛知県、福岡県など
事業内容:ビッグデータ事業、製品販売事業、IoT事業、ソフトウェア開発・販売事業など
【ホワイト企業ポイント】
日本ラッド株式会社は、IotやAIなどの最先端技術を使って、世界を相手に戦える企業を目指している会社です。もともとは東大出身者4名が集まって、1971年に立ち上げられたベンチャー企業ですね。
日本ラッド株式会社の売上高は、34億円でした。完全週休2日制(土日祝)で、年間休日は120日以上となっています。
同社は、女性の活躍推進に積極的な企業が選ばれる「えるぼし認定」を取得しています。やる気次第でゼロからでも大きく成長できる環境なので、未経験からIT業界を目指す人もぜひ応募を検討してみてください。
全体的に見ると、とくに1位の富士ソフトが圧倒的に高い売上高となっていましたね!
確かに1社だけ桁違いの数字だったね。気になる企業が見つかったら、ぜひより詳細な情報を調べてみてね!
SESのホワイト企業ランキング|勤続年数編
続いては、平均勤続年数が長いSESのホワイト企業です。
トップ10にランクインしたSES企業は、以下のとおりです。
【勤続年数が長いSESのホワイト企業ランキング】
- 株式会社ソルクシーズ(15.0年)
- 株式会社 昭和システムエンジニアリング(14.9年)
- 鈴与シンワート株式会社(11.7年)
- 日本ラッド株式会社(11.1年)
- 富士ソフト株式会社(9.8年)
- コムチュア株式会社(7.6年)
- 株式会社システナ(7.1年)
- 株式会社システムサポート(6.8年)
- 株式会社ビーブレイクシステムズ(5.8年)
- 株式会社オプティム(4.3年)
引用:SES初心者ナビ「【SES大手】上場企業ランキング12社【優良ホワイト企業の見つけ方も解説】」
上位2社は15年近い勤続年数となっており、働きやすい環境が整った居心地のよい企業であると考えられます。
SESはその仕組上、長期的に働く社員が少ないですが、3位以下の企業も比較的長い勤続年数となっていますね。
なお、上記10社のうち9位・10位以外は、前章の「売上高ランキング」で紹介した企業と重複していました。
よって本章では、新たに登場した2社のみ概要を解説していきます。
株式会社ビーブレイクシステムズ
企業HP:株式会社ビーブレイクシステムズ
主な勤務地:東京都
事業内容:パッケージソフトウェア開発・販売及びSaaS版の提供、基幹業務システムの受託開発、基幹業務システム構築に関するコンサルティング及び客先常駐開発、RPAツール「WinActor」販売など
【ホワイト企業ポイント】
株式会社ビーブレイクシステムズは、客先常駐開発だけでなく自社製品の開発も手掛けており、技術力が高いエンジニア集団です。設立当初より、連続して黒字経営を続けている業績の安定した会社ですね。
株式会社ビーブレイクシステムズは、SESの勤続年数ランキングで9位に入りました。同社の平均勤続年数は、5.8年となっています。
完全週休2日制(土日祝)で、産前・産後休暇制度や育児・介護休暇制度なども整備されています。平均残業時間も11.2時間と短めなので、ワークライフバランスを重視する人でも問題なく働けるでしょう。
株式会社オプティム
企業HP:株式会社オプティム
主な勤務地:東京都
事業内容:ライセンス販売・保守サポートサービス(オプティマル)事業、IoTプラットフォームサービス、リモートマネジメントサービス、サポートサービスなど
【ホワイト企業ポイント】
株式会社オプティムは、「ネットを空気に変える」をコンセプトに掲げて、インターネットの創造性・便利さを追求している会社です。2000年に設立されたものの、2015年に東証一部上場しているベンチャー企業ですね。
株式会社オプティムは、SESの勤続年数ランキングで10位に入りました。同社の平均勤続年数は、4.3年となっています。
オプティムはスタッフの働きやすさを重視しており、自発的な成長を支援したり、快適かつ安心して働けたりするような制度を充実させています。ベンチャー企業で働くことに興味がある人は、より詳細な情報を集めてみるとよいでしょう。
ホワイト度が高いSESのなかには、ベンチャー企業も多くあるよ。ベンチャー志向の人は、オプティムのような会社への就職を検討してみてね。
SESのホワイト企業ランキング|平均年収編
最後に紹介するのは、平均年収が高いSESのホワイト企業です。
今回は有価証券報告書の情報を参考にして、優良企業をピックアップしました。
【平均年収が高いSESのホワイト企業ランキング】
- 鈴与シンワート株式会社(635万円)
- 株式会社ソルクシーズ(598万円)
- 富士ソフト株式会社(590万円)
- コムチュア株式会社(576万円)
- 株式会社フォーカスシステムズ(551万円)
- 株式会社 昭和システムエンジニアリング(547万円)
- 株式会社システナ(519万円)
- 株式会社システムサポート(513万円)
- 日本ラッド株式会社(480万円)
- 株式会社ビーブレイクシステムズ(479万円)
ざっくり平均年収450〜600万円程度の会社が多いとわかりますね。
顔ぶれは、前章までのランキングで紹介した企業と重複しています。
高給が期待できるSESで働きたい人は、上記も参考に応募先を考えるとよいでしょう。
SES以外のホワイト企業とは
ここまでSESに特化してホワイト企業を共有しました。
ただ、なかにはSES以外のホワイト企業が知りたい就活生もいますよね。
就活攻略論では、企業規模などに応じていくつかの記事でホワイト企業を紹介しています。
それぞれ基準を満たした企業を多数掲載しているので、ぜひ参考にしてくださいね!
▼離職率と残業時間が低いホワイト企業まとめ
» 【ホワイト企業ランキング375選】”必見の優良企業”を一覧でまとめてみた!
▼中小のホワイト企業まとめ
» 【ホワイトな中小企業100選】企業一覧と「見分け方」解説!
▼穴場の優良ホワイト企業まとめ
やはりホワイト度が高い会社は、複数のランキングで上位に入ってくるのですね!
複数の指標を満たす会社は、優良企業の可能性が高いよ。ホワイトなSESで働きたい人は、ぜひ入社を目指してみてね!
SESのホワイト企業に入社するための必須対策|新卒向け
3つのランキングをもとに、SESのホワイト企業を計12社紹介しました。
入社したいと思える企業が、少なくとも2〜3社は見つかったのではないでしょうか?
ただ、ホワイト度の高いSESに入社したいと考えるのは、自分一人だけではありません。
当然ながら、誰もが高待遇の会社で働きたいと考えるものですからね。
よってSESの優良企業から内定を勝ち取りたいなら、ほかの応募者と差別化を図れるような対策をして選考に臨むべきです。
とはいえ、大半の人は具体的にどんな対策をすべきかわからないはず。
そこで本章からは、SESのホワイト企業に入社するための対策事項を共有していきます。
本章では就活生向けの対策、次章では転職者向けの対策を共有していくので、自分の立場に合った対策事項を実践してみてください!
【SESのホワイト企業に入社するための必須対策】
- ホワイト企業ナビを活用する
- 就活エージェントに優良企業を紹介してもらう
- 逆求人型サイトを利用してホワイト企業との接点を増やす
- 口コミサイトを見て企業のリアルな評判を確認する(就活生・転職者ともに)
対策① ホワイト企業ナビを活用する
僕は「ホワイト企業ナビ」という就活サイトも運営しています。
名前のとおり、ホワイト企業の求人しか扱っていない就活サイトですね。
▼こんなサイトです!見やすいデザインにこだわりました!
ホワイト企業ナビの特徴を簡潔に紹介させていただきますね。
【ホワイト企業ナビでこだわっているポイント】
- 条件を満たす優良企業のみを掲載
- ブラック業界の求人は一切なし
- 各求人の魅力をホワイト企業ナビ編集部が解説
もっともこだわったのは、条件を満たすホワイト企業しか掲載しないことです。
具体的には、「残業時間が月25時間未満」「3年後離職率が30%未満」「年間休日数が120日以上」を満たす企業しか掲載していません。
また、ブラック企業がとくに多いといわれる「飲食」「運送」「宿泊」「教育」の求人も一切掲載していません。
今目を通してくれている「就活攻略論」も運営する編集部が求人の魅力を解説しており、「何がこの会社の魅力なのか」を理解しやすい点も強みの一つです。
現状はまだ掲載企業数が少ないですが、丁寧に企業を探して掲載していきます。
少しでも関心を持った就活生は、ぜひ一度サイトを覗いてみてくださいね。
対策② 就活エージェントに優良企業を紹介してもらう
次におすすめしたいのは、就活エージェントを活用することです。
就活エージェントとは、面談を元にして自分に合った求人を紹介してもらいつつ、担当者から選考対策の支援を受けられるサービスのこと。
具体的には、完全無料で次のようなサービスを提供してくれます。
【就活エージェントのサービス内容】
- 就活相談
- 自分に合った求人の紹介
- 選考支援(ES添削や面接対策)
- 企業との面接のセッティング
- 面接後のフィードバック共有
就活相談や求人紹介などを担当してくれるのは、数多くの就活生を支援しているプロのキャリアアドバイザーです。
就活市場に精通したコンサルタントなので、自分の現状や就職先の希望などを伝えると、客観的な視点で的確なアドバイスをくれるんですよね。
就活では何かと悩みを抱えることが多いので、同様の悩みをたくさん解決しているプロに相談できると精神的にも楽になりますよ。
僕が最もおすすめするのは「ミーツカンパニー就活サポート」
サービスは何十種類もありますが、僕が今就活生なら「ミーツカンパニー就活サポート」を利用します。
ミーツカンパニー就活サポートを他のエージェントよりもおすすめする理由は、「知られざる優良企業を紹介する」というコンセプトにあります。
就活エージェントの中には、労働条件が本当にやばい企業を紹介してくるところもあるのですが、その点で、ミーツカンパニー就活サポートは紹介企業の質が高いのが大きなメリットです。
またミーツカンパニー就活サポートは、全国の就活生が利用できて、かつオンライン面談にも対応しているのが神。
運営会社も人材業界の超大手である株式会社DYMなので安心できる。
就活エージェントおすすめランキングでも1位としている就活エージェントです。
▼就活エージェント利用者の声
初めて就活エージェントと面談したけど意外と良かった、普通のサイトに絶対載ってないけど私の希望に合う求人めっちゃ紹介してもらった…新潟の企業も紹介してくれるらしい笑
— ま…てぃ (@marietty122111) February 27, 2020
なんだかんだでESと面接のお悩みも解決したし…すげーな
もちろんミーツカンパニー就活サポートを利用するとしても、就活エージェントは担当者の質で決まるので、「この担当者は合わないな」と思えば利用を停止しましょう
(無料なので担当者が合わない場合はすぐに切ればデメリットはなしなので!)
対策③ 逆求人型サイトを利用してホワイト企業との接点を増やす
就活エージェント同様におすすめなのが、逆求人型サイトを使うことです。
逆求人型サイトとは、プロフィールを登録しておくと自分に興味を持った企業からスカウトが届く就活支援サービスのこと。
逆求人型サイトでは、自分に興味がある企業からしかスカウトが届きません。
よって自分と相性のよい可能性が高い企業とのみ、効率的につながれます。
加えて、プロフィールを評価された(実質的に書類審査が通った)状態で企業とつながれるので、その後選考に進んだ場合にもスムーズに進むことが多いです。
利用経験がないと怪しく感じるかもしれませんが、誰もが知るような大手企業や有名企業からのオファーも決して珍しくありませんよ。
これまで200以上のサイトを見てきた僕のおすすめは、「Offerbox(オファーボックス) 」と「ホワイト企業ナビ」の2つ!
どちらも無料で利用できるので、まだ使ったことがない人はぜひこの機会に登録してくださいね。
対策④ 口コミサイトを見て企業のリアルな評判を確認する(就活生・転職者ともに)
4つ目の対策は、口コミサイトを使って企業の内情を確認することです。
これは就活生に限らず、転職希望者にもぜひ実践してほしい対策ですね。
というのも口コミサイトを使わないと、企業のリアルな雰囲気や働き方の特徴などを把握するのは難しいからです。
公式HPに記載されている募集要項などを見るだけでは、企業の内部事情を詳細にイメージするのは困難ですよね。
一方で口コミサイトには、企業で実際に働いている方・過去に勤務経験がある方のリアルな声が投稿されています。
よってブラック企業への入社を避けたいなら、口コミサイトを活用して情報収集しない理由がありません。
具体的に僕がおすすめしている口コミサイトは、以下のとおりです。
【おすすめの口コミサイト】
ここで紹介したのは、すべて完全無料で使える口コミサイトです。
よって少しでも労働環境の優れた会社に就職したいなら、必ずフルに活用して企業の実態を見極めるべきですよ。
1社ずつ評判を調べるのは大変ですが、入社してからの後悔を防げると思うと圧倒的にいいはずです。
早期退職をするとその後のキャリアにも悪影響が生じかねないので、入社前にでき得る対策はすべて実践しましょう。
確かに、無料の口コミサイトでブラック企業を見分けられるなら、多めに時間をかけてでも実践すべきですね。
意外と妥協する人が多いからこそ、差別化につながるポイントだよ。将来の自分を助けるためにも、ぜひじっくりと取り組んでみてね!
【転職者向け】SESのホワイト企業に転職する方法
続いて、転職者に向けておすすめの対策事項を紹介していきます。
結論、SESのホワイト企業に転職したい方は、転職エージェントを活用するのがおすすめです。
そこで本章では、とくにおすすめの転職エージェントを紹介します。
doda転職エージェント
doda転職エージェントは、同じく人材業界大手のパーソルキャリア株式会社が運営する転職エージェントです。
業界最大級の規模を誇る定番のサービスですね。
dodaは、非公開求人を含めて約14万件の求人を保有しています。
なかにはdodaにしか取扱いがない求人もあるので、機会損失を防ぐためにも他のエージェントと合わせて登録しておくべきです。
正直この大手2社に登録するだけで、かなり広範囲の企業を網羅できるんですよね。
いずれも完全無料で使えるので、どのサービスを利用すべきかわからない人は、あまり深く考えずに登録しておくとよいでしょう。
doda転職エージェント公式サイト:
転職活動を始めるなら、まずはこの2サービスに登録することから。基盤となることは間違いないから、試しに登録して求人を覗いてみるといいよ!
SESにはブラック企業も多い|やめとけといわれる理由
最後に本章では、SESのホワイト企業を探す人に向けて注意事項を共有します。
それは「SESにはブラック企業も多く存在する」ということです。
SESへの就職を検討して企業を探しているなら、一度は「SESはやめとけ」といった声を耳にしたことがあるのではないでしょうか?
SESで働くことにはネガティブな要素もあるので、ときには悪い部分を強調して語られることも多くあるんですよね。
ただSESに入社するなら、これらのネガティブな要素も把握した上で就職を検討すべきです。
入社後に初めて悪い部分に気付くと、大きなギャップ感じて早期退職につながりかねないですからね。
本章では、SESはやめとけといわれる理由を紹介していくので、SESへの就職を検討している人はぜひ参考にしてください。
【SESはやめとけといわれる理由】
- 環境の変化がストレスになるから
- 給料が安くなりやすいから
- スキルアップにつながりにくいから
SESはやめとけといわれる理由① 環境の変化がストレスになるから
1つ目の理由は、環境の変化でストレスを感じやすいことです。
一定期間でクライアントが切り替わるSESでは、常駐先の会社や案件が転々とします。
そのため新たな人間関係を築くのが苦手な人や、できるだけ同じ場所で働き続けたい人にとっては、苦痛でしかありません。
反対に、環境の変化を楽しめる人にとっては、これ以上ないような環境ですけどね。
進学や就職・引越しなどのタイミングでストレスを感じやすい人は、環境の変化が多いSESで苦しむ可能性があると理解しておきましょう。
SESはやめとけといわれる理由② 給料が安くなりやすいから
2つ目の理由は、高収入を期待できないことです。
最初の章でも紹介したように、SESの平均年収はあまり高くありません。
入社3年目までは、300万円代であることが一般的となっています。
IT業界では当たり前のようになっている「多重下請け構造」の悪影響をもろに受けているわけですね。
(多重下請け構造とは、発注者から委託された業務を2次請け・3次請けのように、ほかの企業へどんどん委託をする構造のこと。委託をする企業は利益を抜いて発注をするので、下請けになるにつれて利益率は低くなりやすい。)
収入に対して不満を感じる日々が続くと、誰しもストレスを感じるものです。
スキル習得のためにSESに入社する場合にも、予め期間を決めて将来的な転職を見据えた上で就職するのがよいでしょう。
SESはやめとけといわれる理由③ スキルアップにつながりにくいから
3つ目の理由は、スキルアップにつながりにくいことです。
これはすべてのSESに当てはまることではありませんが、常駐先を選べない場合には希望と異なる仕事を任されることがあります。
誰でもできるような簡単な作業を任されることも、珍しくありません。
また、大規模な開発案件を担当することが多いSESでは、最先端の言語ではなく古くからある技術を活用する傾向もあります。
上記のようなSES企業では、自分が思っているようなスキルを習得できない可能性も十分にあります。
スキルアップを目的にSESに就職する場合には、教育制度や口コミサイトを確認して、自分の希望を叶えられそうかチェックしましょう。
クライアントの現場に常駐して働いたり、多重下請け構造に巻き込まれたりすることで、ネガティブな影響があるのですね。
まさにそのとおり。これらを知らないで入社すると後悔する可能性があるから、SESに就職するなら事前にネガティブな要素も把握しておこう。
【基礎知識】そもそもSESとは?
この章では、SESの概要についてさくっと解説していきます。
SESのホワイト企業を探す人のなかには、同業界の仕組みや向いている人の特徴などを把握できていない人も一定数いるため、再確認ですね。
一般的な企業と比べるとSESはやや特殊なので、入社を目指すなら大まかにでも概要を理解しておくべきですよ。
ここでは以下の内容を簡潔に紹介していくので、SESについて理解が浅い人はさらっと読み進めてみてください!
【SESの概要】
- SESの仕組み
- SESに求められるスキル
- SESに向いている人の特徴
- SESの平均年収
SESの仕組み
SESは「System Engineering Service」の略称で、IT業界の契約形態の一つです。
具体的には、自社に属する社員をクライアントとなる企業に派遣して労働力を提供することで、その対価として利益を得ている会社ですね。
あくまでも社員が属するのはSES企業なので、クライアントに管理・命令権などはありません。
ゆえに、SES企業の責任者の指示に従って仕事をおこないます。
自社開発や受託開発と比べると、成果物を求められなかったり、労働時間に対して報酬が発生したりすることが特徴的ですね。
ただ報酬が安定して発生する分、自社開発企業などよりは平均年収が低い傾向にあります(SESの平均年収は後述)。
SESへの就職・転職を検討している人は、最低でも上記の内容は頭に入れておきましょう。
SESに求められるスキル
IT業界の勤務経験がない人は、求められるスキルも把握しておきましょう。
SES側のニーズを把握していないと、就職活動をしても苦戦する可能性が高いからです。
SESで働く社員に求められるスキルは、以下のとおりです。
【SESに求められる能力・スキル】
- 何らかのプログラミングスキル
- コミュニケーション能力
- 営業力・交渉力
労働力を提供するSESでは、何らかのプログラミングスキルがないとクライアントの業務を遂行できません。
よって未経験者も、独学で実績を作ったり資格を取得したりして、一定レベルのプログラミングスキルを習得することが必須です。
またSESでは、特定の派遣先企業で長期的に働くことは珍しいです。
そのため新たな環境で働くことになった際、ゼロからでも人間関係を築けるようにコミュニケーション能力も求められます。
派遣先企業は自分の意思も考慮した上で決められるので、自分の能力や実績をもとにうまく希望を伝えるスキルも大切です。
交渉力などを磨くことは簡単ではありませんが、SESでよりよいキャリアを築きたい人は、これらの能力も意識的に鍛えるとよいでしょう。
SESに向いている人の特徴
SESのホワイト企業を探す人のなかには、自分が同業界の会社に就職すべきか迷っている人もいるでしょう。
そこで、SESに向いている人の特徴についても簡潔に紹介します。
【SESに向いている人の特徴】
- プログラミングスキルを伸ばしたい人
- 未経験からIT業界への就職・転職を目指す人
SESでは、特定のプロジェクトに参画して開発をおこなうことが一般的です。
よって開発に集中してプログラミングスキルを高めたい人や、特定言語のスキルを習得したい人に向いています。
また、SESは自社開発・受託開発企業よりも入社しやすい傾向にあるので、IT業界で働くきっかけとするのは悪い選択ではありません。
SESでスキルを高めれば有名企業などにも転職できる可能性があるので、未経験からIT業界を目指す人には就職先の候補となるでしょう。
SESの平均年収
SESに限らず、就職先の企業でどのくらいの収入が期待できるかは重要ですよね。
SESの平均年収の目安は、以下のとおりです。
▼SESの平均年収の目安
勤続年数 | 平均年収 |
---|---|
1年目 | 約300万円 |
2年〜3年目 | 約300〜350万円 |
3年〜4年目 | 約350万円〜400万円 |
5年〜 | 約400万円〜600万円 |
あくまでも目安ですが、入社3年目までは300万円代となっており、あまり多くの収入は期待できないとわかります。
参考までに、サラリーマン全体の平均年収も紹介しますね。
国税庁が公表する「令和元年分民間給与実態統計調査」によると、会社員の平均年収は436万円でした。
よってSESで平均的な収入を得るためには、5年以上の期間が必要になるようです。
もちろん収入がすべてではありませんが、給料の多さを重視する人は、SESでスキルを習得してより高待遇の会社に転職するとよいでしょう。
なるほど。SESはIT業界で働くきっかけとして就職するのがよさそうですね!
まさにそのとおりだね。メリット・デメリットがあるから、ネガティブな部分も把握した上で入社するかどうかを決めるのが大切だよ。
本記事の要点まとめ
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!
SESのホワイト企業を見分ける指標や、3つのランキングをもとに同業界のおすすめ企業などを紹介しました。
SESは未経験からでも就職しやすいため、IT業界で働き始めるきっかけとして入社する人が多い会社です。
しかし、やや特殊な仕組みゆえに、一般的な企業よりブラックな労働環境となっているSESも少なくありません。
よってホワイト度の高いSESに入社したいなら、エージェントサービスや口コミサイトを活用して、企業の実態を見極めることが重要です。
適切な対策をすればホワイト企業への入社は十分目指せるので、将来的に後悔したくない人はあらゆることを実践して応募先を厳選しましょう。
それでは、最後に本記事の要点をまとめて終わりとしましょうか!
【本記事の要点】
- SESは、自社に属する社員をクライアントとなる企業に派遣して労働力を提供することで、その対価として利益を得ている会社のこと。
- 働きやすい環境が整ったホワイト企業には共通する特徴があるので、これらの共通項を指標として応募先を厳選することが大切である。
- SESのホワイト企業に入社したいなら、エージェントサービスや逆求人型サイト・口コミサイトを最大限活用すべきである。
- SESにはネガティブな要素もあるので、早期退職をしないように事前に懸念点を把握しておくべきである。