就活生や転職者のみなさん、こんにちは!
これまで7年、書いた記事は1500記事を超え、求人サイトの運営まで始めた"日本イチの就活マニア"こと就活マン(@syukatu_man)です!
IT業界は正直、ホワイト企業とブラック企業が入り混じっています。
だからこそ、IT業界の中でも働きやすいホワイト企業が知りたいですよね?
そこで本記事では、残業時間や離職率を元に、IT業界のホワイト企業を抽出しました。
IT業界を志望する人にとって、絶対に参考になる情報になっているので、ぜひ参考にしてくださいね!
たしかにIT業界って競争が激しく、ブラック企業も多い印象があります!
正直そのとおりだよ。でも企業によって利益率が高く、儲かるがゆえに働きやすい環境づくりをしている企業も多い。そのあたりチェックしていこう!
- ホワイト企業ナビに掲載のあるIT企業
- IT業界のホワイト企業ランキング
- IT業界のホワイト企業ランキング|利益率編
- IT業界のホワイト企業ランキング|勤続年数編
- IT業界のホワイト企業ランキング|平均年収編
- IT業界のホワイト企業を見分ける5つの指標
- IT業界のホワイト企業に転職・就職する方法の最適解
- IT業界のホワイト企業に入社するための必須対策|新卒向け
- 【転職者向け】IT業界のホワイト企業に転職する方法
- 【基本情報】IT業界まわりの基礎的な情報
- 【注意】IT業界にはブラック企業も多い
- 本記事の要点まとめ
ホワイト企業ナビに掲載のあるIT企業
まず最初に、ホワイト企業だけを掲載する求人サイト「ホワイト企業ナビ」に掲載のあるIT企業を確認していきましょう。
ホワイト企業ナビは、以下の3条件を掲載時にすべて満たす企業のみを掲載しているので、「残業時間が短く、かつ休日がしっかりと確保されている企業だけ知りたい」という人に参考になる求人サイトです!
【ホワイト企業ナビにIT系職種の求人が掲載されている企業】
- 株式会社アテナ
- 株式会社スカイシア
- 株式会社アジャイルテック
- 株式会社テクノアシスト糟谷設計
- アイティアペックス株式会社
- 日本総合システム株式会社
- 国際ソフトウェア株式会社
- 株式会社ラディアント・ソリューションズ
- 日本リック株式会社
- 株式会社ピーアンドアイ
- 株式会社ファブリカコミュニケーションズ
- 株式会社パワーエッジ
- 株式会社アイティーブレーン
- 株式会社アプリケーションスペース
- 株式会社アトミテック
- アーバン・コーポレーション株式会社
- 新日本システック株式会社
- 株式会社マイクロウェーブ
- 株式会社ケアコネクトジャパン
- 株式会社ダイムラー・コーポレーション
- 株式会社こだわり
- アールアイ・ソフトウェア株式会社
- ジェット・テクノロジーズ株式会社
- 東京レコードマネジメント株式会社
- 株式会社レッティ
- 株式会社イーグリッド
- キーウェアサービス株式会社
- 株式会社ニッポンダイナミックシステムズ
※IT業界の企業以外を含みます(IT業界以外でもエンジニアなどのIT系職種を募集する企業も多いので、IT系職種を志望している場合は視野に入れると良いでしょう!)
ホワイト企業の定義は人によって異なります。
よってホワイト企業ナビが提唱している条件も1つの参考に、「自分にとってどんな条件が整う企業がホワイト企業なのか」を明確化することが重要です!
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たしかに残業時間が短いだけで、休日が少なければホワイト企業だとは考えにくいですよね。
そうなんだよね。自分にとってホワイト企業がどんな企業なのか、明確に答えられるようにした上で企業探しすることが重要だよ!
IT業界のホワイト企業ランキング
今回は「利益率・勤続年数・平均年収」の3軸でIT企業をランキング化しました。
まずは表でランキングをまとめたものから共有しますね。
利益率 | |
---|---|
1位 | 株式会社オービック |
2位 | AI inside株式会社 |
3位 | 株式会社ユーザーローカル |
4位 | トビラシステムズ株式会社 |
5位 | 株式会社カナミックネットワーク |
6位 | 株式会社情報企画 |
7位 | 株式会社エーアイ |
8位 | 株式会社 PKSHA Technology |
9位 | GMOペイメントゲートウェイ株式会社 |
10位 | 株式会社オロ |
勤続年数 | |
---|---|
1位 | 日本ユニシス株式会社 |
2位 | 株式会社さくらケーシーエス |
3位 | 富士通株式会社 |
4位 | AGS株式会社 |
5位 | 株式会社日立製作所 |
6位 | JFEシステムズ株式会社 |
7位 | 日本電気株式会社 |
8位 | 株式会社電算 |
9位 | SCSK株式会社 |
10位 | 株式会社菱友システムズ |
平均年収 | |
---|---|
1位 | 株式会社野村総合研究所 |
2位 | KDDI株式会社 |
3位 | 株式会社NTTドコモ |
4位 | 株式会社大塚商会 |
5位 | 株式会社エヌ・ティ・ティ・データ |
6位 | 日本ユニシス株式会社 |
7位 | NECネッツエスアイ株式会社 |
8位 | ソフトバンク株式会社 |
9位 | SCSK株式会社 |
10位 | TIS株式会社 |
次の章から各企業の概要を1社ずつ紹介していきます。
先にこうしたIT業界のホワイト企業の探し方・入社するための対策が知りたい方は「IT業界のホワイト企業に入社するための必須対策」の章に書いているので、こちらから読んでみてください。
僕はこれらの方法で就活中はホワイト企業からの内定獲得に向けて動いてました。
では次の章からここで紹介した企業を1社ずつ確認していくよ!
IT業界のホワイト企業ランキング|利益率編
ではここから、IT業界のホワイト企業を具体的に紹介していきます。
まずは、利益率が高いIT業界のホワイト企業についてです。
今回は「IT業界の利益率ランキング」を参考にして、上位の10社をピックアップしました。
【利益率が高いIT業界のホワイト企業ランキング】
- 株式会社オービック
- AI inside株式会社
- 株式会社ユーザーローカル
- トビラシステムズ株式会社
- 株式会社カナミックネットワーク
- 株式会社情報企画
- 株式会社エーアイ
- 株式会社 PKSHA Technology
- GMOペイメントゲートウェイ株式会社
- 株式会社オロ
引用:業界動向リサーチ「IT業界 利益率ランキング(2020 - 2021年)」
1位:株式会社オービック
企業HP:株式会社オービック
主な勤務地:東京、横浜、名古屋、京都、大阪、福岡
事業内容:システムインテグレーション事業、システムサポート事業、オフィスオートメーション事業など
【ホワイト企業ポイント】
株式会社オービックは、システムインテグレーション事業を中心にビジネスを展開している会社です。
どのメーカーの系列にも属さない独立系のSIerですね。
オービックは、IT業界の利益率ランキングで1位でした。
2位の「AI inside」より約10%も高く、45.3%となっています。
オービックは、1時間単位で取得できる時間単位年休やテレワークなど、柔軟な働き方を積極的に推進しています。
経済産業省・日本健康会議より「健康経営優良法人2021」に認定されていることからも、文句なしのホワイト企業といえるでしょう。
2位:AI inside株式会社
企業HP:AI inside株式会社
主な勤務地:東京都(原則リモートワーク)
事業内容:人工知能および関連する情報サービスの開発・提供
【ホワイト企業ポイント】
AI inside株式会社は、人工知能を使ったサービスで世の中に価値提供している会社です。
「AI inside X」をビジョンに掲げ、さまざまな課題の解決に貢献している会社ですね。
AI inside株式会社の利益率は、35.6%でした。
IT業界のランキングだけあって、2位でも非常に高い利益率となっています。
AI insideは、フルリモートOK・事前申請すれば自宅以外でも就業可と、非常に自由度の高い働き方を認めています。
借上げ社宅制度もあるので、家賃の負担も大きく軽減できるでしょう。
3位:株式会社ユーザーローカル
企業HP:株式会社ユーザーローカル
主な勤務地:東京都
事業内容:Webサービス全般、Webマーケティング支援ツール「User Insight」提供、ソーシャルメディア解析ツール「Social Insight」運営、Webデータ分析システムの研究開発および調査など
【ホワイト企業ポイント】
株式会社ユーザーローカルは、ビッグデータ・人工知能(AI)などの技術を駆使して事業を展開しているIT企業です。
具体的には、1,000社以上の企業に導入されているビッグデータの分析ツールなどを提供している会社ですね。
株式会社ユーザーローカルの利益率は、30.5%でした。
トップ3に入るだけあって、非常に優れた利益率となっています。
若手中心のフラットな組織で、住宅手当や書籍購入費負担などの福利厚生が用意されています。
学歴や年齢の制限は一切ないので、中堅大学などに通う就活生も積極的に挑戦してみるとよいでしょう。
4位:トビラシステムズ株式会社
企業HP:トビラシステムズ株式会社
主な勤務地:名古屋本社、東京都、大阪府
事業内容:迷惑情報フィルタ事業など
【ホワイト企業ポイント】
トビラシステムズ株式会社は、愛知県に本社を置き、2020年に東証一部へ上場したITベンチャーです。
迷惑電話や詐欺などの危険な電話番号をシャットアウトする「トビラフォン」という自社製品を提供していることで有名ですね。
トビラシステムズの利益率は、26.7%でした。
ベンチャー企業ということもあり、年齢や役職・経歴に関係なくコミュニケーションが取れる環境となっています。
自由で柔軟な雰囲気があるので、自分の理想の働き方を実現しやすいです。
交通費が支給されたり、育児休暇・介護休暇制度があったりするのもありがたいですね。
5位:株式会社カナミックネットワーク
企業HP:株式会社カナミックネットワーク
主な勤務地:東京都、愛知県、大阪府、広島県、福岡県、沖縄県
事業内容:介護・医療分野におけるASPサービス提供業務、介護・医療分野における情報提供サービス業務、システムインテグレーション業務など
【ホワイト企業ポイント】
株式会社カナミックネットワークは、ヘルスケア×ITの分野で事業を展開している会社です。
「医療・介護・子育てを支えるヘルスケアIT」を得意分野として、情報共有システムなどを提供している会社ですね。
カナミックネットワークの利益率は、26.1%。
ランキングでは5位ですが、非常に優れた利益率となっています。
営業や企画・開発などのチームの距離が近く、個々人の提案が実現しやすいことが特徴的です。
社会貢献度の高い事業をおこなっているので、同分野のIT企業に興味がある人は入社を目指すとよいでしょう。
6位:株式会社情報企画
企業HP:株式会社情報企画
主な勤務地:東京都、愛知県、大阪府
事業内容:主に金融機関向けのシステムコンサルティング・企画・開発並びにシステムデータ入力代行業務、不動産賃貸・管理など
【ホワイト企業ポイント】
株式会社情報企画は、金融機関向けのITシステムを企画・開発している会社です。
同分野においては、トップクラスのシェアを誇るIT企業ですね。
情報企画の利益率は、25.7%でした。
昨年度と同じ順位となっており、安定した業績を維持していることがわかります。
完全週休2日制(土・日)なので、ワークライフバランスも実現しやすいです。
金融とITの両方に興味がある人には、ぴったりの会社でしょう。
7位:株式会社エーアイ
企業HP:株式会社エーアイ
主な勤務地:東京都、京都府
事業内容:音声合成システムにかかわるソリューションの提供、コンサルティング・周辺システムの提供
【ホワイト企業ポイント】
株式会社エーアイは、音声合成に特化した日本で唯一の会社です。
「AITalk® 声の職人」や「AITalk® 声プラス®」など、さまざまな高品質の音声合成ソフトを提供している会社ですね。
株式会社エーアイの利益率は、23.9%でした。
前年より数値がアップしており、成長を遂げていることがわかります。
平均残業時間が10時間、有休取得日数の平均が14日と働きやすい環境です。
音声システムに関する仕事がしたい人は、エーアイへの入社を目指してみるとよいでしょう。
8位:株式会社 PKSHA Technology
主な勤務地:東京都
事業内容:アルゴリズムライセンス事業
【ホワイト企業ポイント】
株式会社 PKSHA Technologyは、ディープラーニング技術を活用したアルゴリズムデザインを事業としておこなう企業です。
最先端の研究結果を活用して、未来のソフトウェアを形にしているAIベンチャー企業ですね。
PKSHA Technologの利益率は、23.3%でした。
データの蓄積により精度が高まる事業ということもあり、解約率が低く利益率が高くなっていると予想されます。
住宅手当や交通費手当など、法定外の福利厚生も充実しています。
珍しい事業を行っている会社なので、興味がある人はより詳細な情報を集めてみるとよいでしょう。
9位:GMOペイメントゲートウェイ株式会社
企業HP:GMOペイメントゲートウェイ株式会社
主な勤務地:東京都、大阪府、福岡県
事業内容:クレジットカード決済サービスなど
【ホワイト企業ポイント】
GMOペイメントゲートウェイ株式会社は、イーコマース・フィンテック・キャッシュレス・IoT などの分野で金融関連サービスを提供する会社です。
さまざまなインターネット関連事業をおこなう「GMOインターネット」の小会社ですね。
利益率は、23.0%でした。
前年より高い利益率となっており、会社が成長しているとわかります。
GMOペイメントゲートウェイは、時差通勤制度や時間単位有給制度など、柔軟な働き方を支援する制度を整備しています。
性別・学歴・文系理系・国籍を問わず、人物面や考え方などをもとに評価されるので、興味がある人はぜひ積極的に挑戦してみてください。
10位:株式会社オロ
企業HP:株式会社オロ
主な勤務地:東京都、大阪府、福岡県
事業内容:クラウドソリューション事業、デジタルトランスフォーメーション事業
【ホワイト企業ポイント】
株式会社オロは、「Technology × Creative」をスローガンに掲げて事業を展開している会社です。
業務管理システムにより経営効率化を支援したり、デジタルを基軸にマーケティング活動を支援したりするIT企業ですね。
株式会社オロの利益率は、21.2%でした。
10位でも20%を超えており、IT業界の利益率の高さがよくわかります。
完全週休2日制(土・日)で、年間休日は121日。
単身赴任手当・非喫煙者手当・扶養手当など、珍しい法定外の福利厚生が充実している点も魅力的です。
やはりIT業界には、利益率が高い会社が多くあるのですね!
AI・人工知能に関する事業をおこなう会社が多い印象だったね。もし気になる企業があったら、もっと詳しい情報を調べてみるといいよ。
IT業界のホワイト企業ランキング|勤続年数編
続いては、平均勤続年数が長いIT業界のホワイト企業です。
ランキングより上位10社を抽出したので、各社の概要について確認していきましょう。
【勤続年数が長いIT業界のホワイト企業ランキング】
- 日本ユニシス株式会社
- 株式会社さくらケーシーエス
- 富士通株式会社
- AGS株式会社
- 株式会社日立製作所
- JFEシステムズ株式会社
- 日本電気株式会社
- 株式会社電算
- SCSK株式会社
- 株式会社菱友システムズ
引用:業界動向リサーチ「IT業界 勤続年数ランキング(2020 - 2021年)」
1位:日本ユニシス株式会社
企業HP:日本ユニシス株式会社
主な勤務地:東京都、大阪府、愛知県、福岡県
事業内容:クラウドやアウトソーシングなどのサービスビジネス、コンピュータシステムやネットワークシステムの販売・賃貸、ソフトウェアの開発・販売および各種システムサービスなど
【ホワイト企業ポイント】
日本ユニシス株式会社は、システムインテグレーターの先駆けとして、情報化社会の形成・発展に貢献してきたIT企業です。
主に、ICTコア領域において事業を展開している会社ですね。
日本ユニシスは、勤続年数ランキングで1位に入りました。
平均勤続年数は、21.0年となっています。
独身寮や診療所を完備していたり、住宅手当や育児・介護休暇制度があったりと法定外の福利厚生が非常に充実していますよ。
平均残業時間は15.2時間、有休取得日数の平均は15.3日となっており、そのほかの指標を見ても文句なしのホワイト企業といえます。
2位:株式会社さくらケーシーエス
企業HP:株式会社さくらケーシーエス
主な勤務地:神戸、東京
事業内容:コンサルティング、システムインテグレーション、業種・業務ソリューション、ICT基盤ソリューション、データセンター、ビジネスプロセスアウトソーシングなど
【ホワイト企業ポイント】
株式会社さくらケーシーエスは、コンピュータシステムに関する幅広い事業をおこなうIT企業です。
三井住友フィナンシャルグループに属するユーザー系のSIerですね。
さくらケーシーエスの平均勤続年数は、20.3年でした。
大手が運営かつ1969年に設立された会社ということもあり、勤務年数がかなり長くなっています。
有休は入社初年度から20日も与えられ、取得日数の平均も15.5日(2019年度)と多いです。
ユーザー系のシステムインテグレータで働きたい人にとっては、優れた選択肢になるでしょう。
3位:富士通株式会社
企業HP:富士通株式会社
主な勤務地:東京都、神奈川県、大阪府
事業内容:テクノロジーソリューション、ユビキタスソリューション、デバイスソリューションなど
【ホワイト企業ポイント】
富士通株式会社は、ICTサービス市場で国内No.1・世界No.7の売上高を誇る大企業です。
事業セグメント別に見ると、テクノロジーソリューションが売上高の80.8%を占めています。
富士通の平均勤続年数は、19.6年でした。
大企業だけあって働きやすい環境が整っており、やはり転職を考える社員が少ないのでしょう。
富士通は、全社員を対象としたテレワーク勤務制度を導入しています。
育児休職後の復職率がほぼ100%であることからも、ホワイト度の高い優良企業といえるでしょう。
3位:AGS株式会社
企業HP:AGS株式会社
主な勤務地:埼玉県、東京都
事業内容:情報処理サービス、ソフトウェア開発、その他情報サービス、システム機器販売など
【ホワイト企業ポイント】
AGS株式会社は、埼玉県に本社を構える独立系のシステムインテグレータです。
銀行のシステム子会社をルーツに持ち、金融系や行政のシステム開発・保守などを請け負っている会社ですね。
AGS株式会社の平均勤続年数は、19.6年でした。
富士通と同じ勤続年数であることから、居心地が非常によい会社だとわかります。
短時間勤務制度や在宅勤務制度など、柔軟な働き方を支援する制度も整備されています。
社員食堂や健康相談室が用意されているのも魅力的なポイントですね。
5位:株式会社日立製作所
企業HP:株式会社日立製作所
主な勤務地:全国各事業所、及び海外事業所
事業内容:金融ビジネス、社会ビジネス、サービス&プラットフォームビジネス、ディフェンスビジネス、鉄道ビジネス、ヘルスケアビジネスなど
【ホワイト企業ポイント】
株式会社日立製作所は、日立グループの中核を担う総合電機メーカーです。
大正9年(1920年)に設立された、世界的にも有名な会社ですね。
日立製作所の平均勤続年数は、19.2年でした。
完全週休2日制で、年間休日は124日(2021年度実績)となっています。
もちろん住宅支援制度(寮・手当など)やカフェテリアプランなどの福利厚生も整備されていますよ。
やはり労働環境が優れた大手企業は、ホワイト度が高いのでしょう。
6位:JFEシステムズ株式会社
企業HP:JFEシステムズ株式会社
主な勤務地:東京、千葉、川崎、豊田、半田、神戸、倉敷、福山
事業内容:業務システム開発事業、プロダクト・ソリューション事業、基盤サービス事業など
【ホワイト企業ポイント】
JFEシステムズ株式会社は、システムインテグレーション事業を中心にビジネスを展開するIT企業です。
大手鉄鋼メーカーのJFEスチールグループに属する会社ですね。
JFEシステムズの平均勤続年数は、19.0年でした。
完全週休2日制で、祝日も含めて年間休日は122日です。
寮や社宅、育児・介護休業制度など、法定外の福利厚生も充実しています。
ユーザー系のSIerを志望している人には、ひとつの選択肢となるでしょう。
7位:日本電気株式会社
企業HP:日本電気株式会社
主な勤務地:東京都
事業内容:社会公共事業、社会基盤事業、エンタープライズ事業、ネットワークサービス事業、グローバル事業など
【ホワイト企業ポイント】
日本電気株式会社(NEC)は、ICTを活用してさまざまな事業をおこなっている会社です。
社名には入っていませんが、住友グループに属する電機メーカーですね。
NECの平均勤続年数は、18.9年でした。
完全週休2日制で、年間休日は125日(2020年度実績)と非常に多いです。
独身寮や若手向けに家賃補助があるのもうれしいですね。
テレワークが推進されており、2020年度の実施率は約80%となっています。
8位:株式会社電算
企業HP:株式会社電算
主な勤務地:長野県、東京都、新潟県
事業内容:情報処理サービス、情報提供サービス、情報通信サービス、情報保管サービスおよび運用・監視サービス業務など
【ホワイト企業ポイント】
株式会社電算は、長野県に本社を構える独立系のシステムインテグレータです。
総務省が認定する電気通信事業者であり、信頼度の高い会社ですね。
株式会社電算の平均勤続年数は、18.6年でした。
1966年に設立された比較的新しい会社ながら、ここまで勤続年数が長いのはホワイト企業である証拠です。
厚生労働省が「子育てサポート企業」に認定する「くるみんマーク」も取得しており、第三者機関にも働きやすい企業として認められています。
通年採用活動をおこなっているので、気になる人は時期を問わず応募してみるとよいでしょう。
9位:SCSK株式会社
企業HP:SCSK株式会社
主な勤務地:東京、大阪、愛知、福岡
事業内容:BPOサービス、ITハード・ソフト販売、ITマネジメント、ITインフラ構築、コンサルティング、システム開発、検証サービスなど
【ホワイト企業ポイント】
SCSK株式会社は、幅広いITサービスを提供することであらゆる業界の課題解決に貢献している会社です。
住友商事グループに属するユーザー系のシステムインテグレータですね。
SCSKの平均勤続年数は、18.3年でした。
2013年から、月の平均残業時間20時間以下・有給休暇100%取得を目標とする働き方改革をおこなっています。
そして2019年度は、残業時間が18.15時間・有休取得率が93%と優れた結果となっています。
リモートワークも推進されており、今後ますます働きやすい会社となっていくでしょう。
10位:株式会社菱友システムズ
企業HP:株式会社菱友システムズ
主な勤務地:東京、神奈川、愛知、兵庫
事業内容:システム開発、システム保守・運用・監視サービス、IT基盤構築、流体・構造等解析、設計支援サービス、PLM(製品ライフサイクル管理)、情報セキュリティ、デジタルビジネスなど
【ホワイト企業ポイント】
株式会社菱友システムズは、ITを活用してさまざまな問題を解決している会社です。
主に製造業の企業に対して、情報サービスを提供している会社ですね。
菱友システムズの平均勤続年数は、18.1年でした。
完全週休2日制で、年間休日は124日(2020年度実績)となっています。
同社は健康優良企業として、健康保険組合連合会東京連合会から「銀の認定」を取得しています。
客観的にも働きやすさが認められた会社なので、ホワイト企業に就職したい人には有力な候補となるでしょう。
利益率ランキングとは顔ぶれが変わり、歴史のある会社が多かったですね!
確かに昔からあるような大企業が多い印象だったね。
IT業界のホワイト企業ランキング|平均年収編
最後に紹介するのは、平均年収が高いIT業界のホワイト企業です。
平均年収ランキングでは、誰もが知るような有名企業が多い印象でした。
上位の10社について、順に見ていきましょう。
【平均年収が高いIT業界のホワイト企業ランキング】
- 株式会社野村総合研究所
- KDDI株式会社
- 株式会社NTTドコモ
- 株式会社大塚商会
- 株式会社エヌ・ティ・ティ・データ
- 日本ユニシス株式会社
- NECネッツエスアイ株式会社
- ソフトバンク株式会社
- SCSK株式会社
- TIS株式会社
引用:年収ランキング「情報・通信業界の優良(ホワイト)企業ランキング1位~473位の会社一覧【2021年最新版】」
1位:株式会社野村総合研究所
企業HP:株式会社野村総合研究所
主な勤務地:東京、横浜、名古屋、大阪、札幌、福岡など
事業内容:コンサルティング、金融ITソリューション、産業ITソリューション、IT基盤サービスなど
【ホワイト企業ポイント】
株式会社野村総合研究所は、コンサルティング・ITソリューションサービスを通じて世の中に価値提供している会社です。
日本のなかでは、最大手のコンサルティングファームですね。
野村総合研究所の平均年収は、1,222万円でした。
2位のKDDIとも250万円以上の差があり、IT業界のなかでは圧倒的に高収入を得ているとわかります。
同社は経済産業省が認定する「健康経営優良法人」に選ばれていたり、厚生労働省が認定する「くるみんマーク」を取得していたりします。
単に平均年収が高いだけでなく、行政機関も認めるホワイト企業といえるでしょう。
2位:KDDI株式会社
企業HP:KDDI株式会社
主な勤務地:全国各事業所(海外勤務あり)
事業内容:パーソナルセグメント(通信・コマース・金融サービスなど)、ビジネスセグメント(デジタルトランスフォーメーションなど)
【ホワイト企業ポイント】
KDDI株式会社は、通信事業を中心に幅広いビジネスを展開する大手のIT企業です。
個人向けのパーソナルセグメントでは、au PAY・au WALLET・au PAY アプリ・auじぶん銀行など、通信以外の分野でも多様なサービスを提供しています。
KDDIは、IT業界の平均年収ランキングで2位となりました。
平均年収は、953万円となっています。
完全週休2日制で、年間休日は122日(2020年度実績)です。
フレックス制度やテレワーク勤務制度などが整備されているので、柔軟な働き方も実現しやすいでしょう。
3位:株式会社NTTドコモ
企業HP:株式会社NTTドコモ
主な勤務地:国内全国各地、海外(アメリカ・ブラジル・イギリス・ドイツ・イタリア・シンガポール・中国・フィリピン・タイ・インドネシア)
事業内容:通信事業、スマートライフ事業、その他の事業
【ホワイト企業ポイント】
株式会社NTTドコモは、携帯電話サービスなどの通信事業を中心にビジネスを展開している会社です。
通信事業以外には、動画配信・電子書籍サービスや、ケータイ補償サービスなどをおこなっています。
NTTドコモの平均年収は、872万円でした。
通信系の大手企業は、高収入を得ていることがわかりますね。
NTTドコモは、有休取得率100%・平均取得日数18.7日、平均残業時間が13.5時間と非常に働きやすい環境です。
平均在籍年数が16.9年と長いことからも、居心地のよい会社であるとわかるでしょう。
4位:株式会社大塚商会
企業HP:株式会社大塚商会
主な勤務地:首都圏・関西(大阪・京都・神戸)・中部(名古屋)・広域(札幌・仙台・広島・九州)
事業内容:システムインテグレーション事業(システム導入)、サービス&サポート事業(運用支援)など
【ホワイト企業ポイント】
株式会社大塚商会は、システムインテグレーション事業を柱としてビジネスを展開しているIT企業です。
大塚ホールディングスや大塚家具などとの関係はとくになく、独立系のSIerですね。
大塚商会の平均年収は、851万円でした。
完全週休2日制で、年間休日は127日(2020年度実績)となっています。
ITパスポートや基本情報技術者など、手当支給の対象となる資格が非常に多い点も特徴的ですね。
大手のシステムインテグレータで働きたい人にとっては、就職先の候補となるでしょう。
5位:株式会社エヌ・ティ・ティ・データ
企業HP:株式会社エヌ・ティ・ティ・データ
主な勤務地:東京、神奈川、千葉
事業内容:システムインテグレーション事業、ネットワークシステムサービス事業、その他これらに関する一切の事業など
【ホワイト企業ポイント】
株式会社エヌ・ティ・ティ・データは、IT技術を使って社会に必要な仕組みを構築する「システムインテグレーション事業」を中心にビジネスを展開する企業です。
システム開発をおこなう組織の成熟度を示す国際指標において、最高水準のレベル5を取得している優良企業ですね。
NTTデータの平均年収は、828万円でした。
業界を牽引する同社は、やはり収入も優れているとわかります。
法定外の福利厚生として、住宅手当や育児・介護支援制度を整備しています。
育児休職からの復職率が99%と非常に高いのも、働きやすい環境が整ったホワイト企業ならではでしょう。
6位:日本ユニシス株式会社
企業HP:日本ユニシス株式会社
主な勤務地:東京都、大阪府、愛知県、福岡県
事業内容:クラウドやアウトソーシングなどのサービスビジネス、コンピュータシステムやネットワークシステムの販売・賃貸、ソフトウェアの開発・販売および各種システムサービスなど
【ホワイト企業ポイント】
日本ユニシス株式会社は、情報化社会の形成・発展に貢献するシステムインテグレータです。
勤続年数ランキングで1位だった同社は、平均年収ランキングでも6位に入りました。
日本ユニシスの平均年収は、825万円となっています。
複数のランキングで上位に入るのは、働きやすい環境が整っている証。
高収入が得られるなど待遇がよいと、長年働きたくなるのもよくわかりますね。
システムインテグレータで働きたい人には、優れた就職先といえるでしょう。
7位:NECネッツエスアイ株式会社
企業HP:NECネッツエスアイ株式会社
主な勤務地:東京都、千葉県、神奈川県、大阪府
事業内容:デジタルソリューション事業、ネットワークインフラ事業、エンジニアリング&サポートサービス事業など
【ホワイト企業ポイント】
NECネッツエスアイ株式会社は、主に通信事業者のネットワークやインフラをサポートすることで収益を上げているIT企業です。
もともとは、日本電気株式会社(NEC)の電気通信工事部門が独立したことで誕生した会社ですね。
NECネッツエスアイの平均年収は、755万円でした。
完全週休2日制で、年間休日は125日(2020年度実績)です。
2017年よりテレワークを全社員に本格導入しており、総務省が認定する「テレワーク先駆者百選」に選ばれています。
住宅補助や社員寮、休暇・休職制度なども充実しており、まさに文句なしのホワイト企業といえるでしょう。
8位:ソフトバンク株式会社
企業HP:ソフトバンク株式会社
主な勤務地:全国各地(札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡 など)
事業内容:移動通信サービスの提供、携帯端末の販売、固定通信サービスの提供、インターネット接続サービスの提供
【ホワイト企業ポイント】
ソフトバンク株式会社は、主に通信サービスの提供によって収益を上げているIT企業です。
通信系の大手3社は、これですべてランクインしましたね。
ソフトバンクの平均年収は、733万円でした。
営業利益が9,708億円の同社は、売上を社員にも多く還元しているとわかります。
ソフトバンクは、コアタイムを撤廃した「スーパーフレックスタイム制」やプレミアムフライデー・定時退社DAYなど、働き方改革を推進しています。
副業に取り組む社員が712件と多いことも、めずらしい特徴といえるでしょう。
9位:SCSK株式会社
企業HP:SCSK株式会社
主な勤務地:東京、大阪、愛知、福岡
事業内容:BPOサービス、ITハード・ソフト販売、ITマネジメント、ITインフラ構築、コンサルティング、システム開発、検証サービスなど
【ホワイト企業ポイント】
SCSK株式会社は、ユーザー系のシステムインテグレータです。
勤続年数ランキングで9位でしたが、平均年収ランキングでも9位に入りました。
SCSKの平均年収は、726万円となっています。
この記事で紹介するIT業界のホワイト企業のなかで、複数のランキングのトップ10に入ったのは日本ユニシスと同社だけでした。
勤続年数が長く平均年収も高水準なSCSKは、ホワイト企業といえるでしょう。
10位:TIS株式会社
企業HP:TIS株式会社
主な勤務地:東京、名古屋、大阪など
事業内容:システム・インテグレーション、システム開発、アウトソーシング、コンサルティング、クラウドサービスなど
【ホワイト企業ポイント】
TIS株式会社は、システムインテグレーション事業を中心にビジネスを展開している会社です。
インテックやアグレックスなどを擁する「TISインテックグループ」の中核を担う独立系のSIerですね。
TISの平均年収は、681万円でした。
在宅勤務制度やコアタイムなしフレックス制度・短時間勤務制度(妊娠・育児・介護)を導入しており、働き方改革に積極的です。
借上寮や社宅もあるので、毎月の家賃の負担も軽減できますよ。
独立系のSIerに就職を考えている人にとっては、ひとつの選択肢となるでしょう。
【補足】IT業界の隠れ優良企業
ここまでIT業界のホワイト企業をいくつかの項目別にご紹介しました。
知名度のある企業も多く並んでいましたね。
ただ、知名度があり、さらにホワイト企業となると応募が殺到するのは明らか。
倍率も高くなり内定獲得のハードルも上がります。
そこで知っておいてほしいのが「隠れ優良企業」です。
知名度は低くても、優良な企業って実はたくさんあるんですね。
そこで、IT業界の隠れ優良企業を一覧でご紹介します。
IT業界のホワイト企業を狙っている人は、こちらもぜひ参考にしてください。
【IT業界の隠れ優良企業】
- アステリア株式会社
- 株式会社TOKAIコミュニケーションズ
- 株式会社ジャストシステム
- 株式会社ソルクシーズ
- インフォテック株式会社
- エムオーテックス株式会社
- 株式会社オプティム
- 株式会社KSK
- 都築電気株式会社
- アクモス株式会社
- サイバネットシステム株式会社
- パシフィックシステム株式会社
- 株式会社オロ
- インフォコム株式会社
- BIPROGY株式会社
- TIS株式会社
- 株式会社菱友システムズ
- GMOペイメントゲートウェイ株式会社
- 株式会社カカクコム
- 株式会社エックスネット
聞いたことがない企業名もあったのではないでしょうか?
このように、知名度が低くてもホワイトな企業はあるんです。
上記の企業については「【IT業界の隠れ優良企業20選】具体的な探し方や内定獲得方法も共有!」で詳細をまとめているので、気になる方は読んでくださいね。
IT業界のホワイト企業に入社するための必須戦略
IT業界のホワイト企業に入社するには、「有益な就活サイトの併用」が重要です!
僕はこれまで就活を7年以上研究し、200を超える就活サービスを見てきました。
その中でも、「Offerbox(オファーボックス) 」と「ミーツカンパニー就活サポート」は利用必須です!
それぞれ逆求人サイトと就活エージェントなのですが、効率よくIT業界のホワイト企業を見つけられます。
また、企業探しだけでなくいきなり個人面接から始まるなど選考を有利に進められることもあるんですよね。
以下のとおり実際に内定獲得にも役立ちます。
内定2社ゲット〜オファーボックスいいな
— 一盃口@24卒 (@CCKDck5dFMSUVO3) December 12, 2022
なお、以下の記事でも有益な就活サイトを6つ紹介しています。
IT業界のホワイト企業に入社したい人は、ぜひ参考に利用してみてくださいね!
平均年収ランキングの上位は、知名度の高い大企業が多かったですね。
誰もが知っているような有名企業が多かったね。入社難易度は高いけど、ホワイト企業で働きたい人は積極的に挑戦してみるといいよ。
IT業界のホワイト企業を見分ける5つの指標
次に、IT業界のホワイト企業を見分ける5つの指標を紹介します。
成長している業界には多くの企業が参入しますが、すべてのIT企業で働きやすい環境が整っているとは限りません。
むしろ母数が多い分粗悪な会社も少なくないので、企業の適切な見分け方を把握しておくことは非常に重要です。
IT業界のホワイト企業に入社したい人は、以下の指標を頭に入れておきましょう。
【IT業界のホワイト企業を見分ける指標】
- 福利厚生が充実しているか
- 有休取得率が高いか
- 業績が安定しているか
- 平均勤続年数が長いか
- 平均年収が高いか
指標① 福利厚生が充実しているか
ホワイト企業を判断する1つ目の指標は、福利厚生の充実度です。
まず福利厚生とは、給与やボーナスといった基本的な報酬以外に、企業が従業員やその家族に対して提供するサービスのこと。
福利厚生には、大きく以下の2種類があります。
健康保険や介護保険などは、基本的にどの会社も整備しています。
よって法定福利厚生は、ホワイト度を判断する際の材料にはなりません。
ブラック企業を避けるために見るべきは、法定外の福利厚生です。
ホワイト企業では社員の働きやすさを重視しているので、基本的な福利厚生以外に手厚い手当や保証などを提供しています。
具体的には、住宅手当や通勤手当などがメジャーですね。
これらの手当は基本給にプラスして支払われるので、長年働いているとかなり大きな差になります。
就活生も実際に働き始めると、住宅手当などのありがたみを深く実感できるはずですよ。
企業が整備する福利厚生は、各社のHPにて調べられます。
妥協すると意外と後悔しやすい部分なので、応募先の候補が複数ある場合は福利厚生の充実度で比較するのもおすすめです。
指標② 有休取得率が高いか
2つ目の指標は、有給休暇の取得率です。
ホワイト企業は社員の仕事・プライベートの充実を尊重してくれるので、有給休暇も取得しやすい雰囲気があります。
よって気軽に有休の申請をしやすく、取得実績も多くなりやすいです。
取得実績の優劣を判断する際の材料として、全国の有休取得率の平均値を紹介しますね。
以下は、有給休暇の取得率平均をまとめた厚生労働省のデータです。
引用:厚生労働省「令和2年就労条件総合調査の概況」
有給取得率56%、有給取得日数10日以上がひとつの基準といえますね。
平均値以上の実績であれば、一般的な企業よりはホワイト度が高いと考えられます。
ちなみに、法律では年5日以上の有休取得が義務付けられています。
取得実績の平均が5日に近い会社は、ブラック企業の可能性が高いので注意しましょう。
指標③ 業績が安定しているか
3つ目の指標は、会社の業績が安定しているかどうかです。
当たり前のことですが、業績が不安定な会社には将来性がありません。
また、社員の働きやすさを改善するためにお金を使う余裕がないので、労働環境もあまりよくないことが多いです。
なお、業績を確認する際には、売上だけでなく利益率も注視してください。
いくら売上高が大きくても、利益率が低いと余剰資金が少ないからです。
極端な例をあげると、売上高が100万円で利益率が1%の場合。
この場合では、わずか1万円の利益しか残りません。
経費などが少ないIT業界では、比較的利益率が高い企業が多いです。
しかし、もちろんすべての企業の業績が安定しているわけではありません。
ホワイト企業への入社を目指すなら、できる限り経営状態が安定した会社を探しましょう。
指標④ 平均勤続年数が長いか
ホワイト企業を判断する4つ目の指標は、平均勤続年数の長さです。
働きやすい環境が整ったホワイト企業では不満を感じることが少ないので、退職しようと考える社員があまりいません。
よって一般的な企業よりも、平均勤続年数が長くなりやすいです。
冷静に考えると当然のことではありますが、平均勤続年数や退職率には会社の居心地がよいかどうかがもろに反映されます。
ブラック企業は、平均勤続年数が短く退職率が高い傾向にあるので、入社を決める前に過去のデータを確認しておきましょう。
指標⑤ 平均年収が高いか
最後5つ目の指標は、平均年収です。
ホワイト企業はとにかく社員を大切にしているので、会社の売上を給料やボーナスとして社員に還元します。
よって平均年収についても、他社より高くなりやすいです。
ただ、そもそも平均年収を高くするには、売上・利益率が優れている必要があります。
ゆえに収入が高い会社は、業績も安定していることが多いんですよね。
基本的に平均年収が優れた会社は、ホワイト度も高い傾向があります。
収入を確認せずに就職する人は少ないとは思いますが、ホワイト企業を見極めるためにも平均年収は必ずチェックしておきましょう。
なるほど!具体的にこれらの数値を確認することで、働きやすい企業かどうか条件面から確認していくことが重要なんですね。
そうだよ。結局のところ入社してみないと自分にとってのホワイト企業か確定はしないけど、こうして事前に働きやすさに関わる条件は必ずチェックしておこう!
IT業界のホワイト企業に転職・就職する方法の最適解
皆さんはおそらく「結局どうやったらIT業界のホワイト企業に入社できるの?」という疑問を持っているはず。
そこで簡単に、僕が考える最適解を共有していきます。
僕はこれまで7年間、就活や転職だけを極めてきました。
そんな僕が考えるに、まず転職するなら「評判の良い転職エージェントだけを2〜3社使う→紹介された求人を口コミサイトで調べる」がシンプルですが最適解だと考えています。
ちなみにIT業界の転職は、「レバテックキャリア」と「DYM IT転職」がどちらも人材大手企業が提供しているためおすすめです!
また利用者からの評判も良いので、良い担当者が付いてくれる可能性は高い。
これらのエージェントは付いてくれる担当の質によって利用価値が変わってきます。
よって、僕ならこれら大手のエージェントの初回面談を両方とも受けますね。
初回面談を通して、自分が希望する条件を満たすようなIT企業を紹介してくれる担当者だけを継続利用する。それ以外はすぐに利用をやめる。
その立ち回りがIT業界のホワイト企業に転職するためには重要だと僕は考えています。
次に口コミに関してですが、以下の口コミにあるように、レバテックキャリアは年収が高いホワイト企業の求人も多いのが魅力です!
(しかし必ず初回面談で、働きやすさで譲れない条件を担当者に伝えるようにしましょう!年収だけに目がいくとホワイト企業への転職という軸がブレるので!)
大阪希望か、SE続けるか、とかで変わってくるけど俺は今の会社はワークポート使って入った SE続けるならレバテックキャリアもいいかも レバテックキャリアはSE専門 内定は決まらんかったけど同じ求人でもワークポートより年収高い求人多い
— そまゆん (@somaaayu) July 16, 2021
これら評判の良い転職エージェントの初回面談を受けて連携し、求人を紹介してもらったら、紹介された求人を「openwork」や「ライトハウス」といった口コミサイトで確認してください。
そしてその中で「これは嫌な口コミだな、情報だな」と思うことがあれば、担当者に話して事実確認を進める。
これがシンプルですがベストです。
新卒就活でIT業界のホワイト業界に就職したい人向け
次に就活生がIT業界のホワイト企業に就職したい場合については、以下の立ち回りをおすすめします!
【就活生がホワイト企業に入社するための立ち回り】
- ホワイト企業に特化した求人サイトを利用する
- 逆求人サイトを利用して自分を評価しやすい企業と繋がる
- 口コミサイトでホワイト企業の条件を満たすか調べる
- ES閲覧サイトやエージェントを活用して選考突破する
- 内定獲得後に社員さんにOB訪問して最終確認する
22年の4月からホワイト企業に特化した求人だけを掲載する求人サイト「ホワイト企業ナビ」を立ち上げました。
東証プライム上場企業も掲載していたり、毎月10社以上の求人が追加されていくので、ホワイト企業に就職したい就活生はぜひチェックしてくださいね!
上記で紹介した5つの立ち回りについて「【就活生向け】ホワイト企業に入社するための具体的な方法」に書いたので、合わせて読んでくださいね!
転職も就活も、エージェントを利用しつつ、口コミサイトでしっかりと1社1社自分でも精査するという作業がベストだと僕は考えています。この作業をサボってしまうと、入社後のギャップに繋がるので注意しましょう!
IT業界のホワイト企業に入社するための必須対策|新卒向け
3つのランキングをもとに、IT業界のホワイト企業を計30社紹介しました。
有名な企業も多くありましたが、初めて存在を知り興味が湧いた企業もいくつか見つかったのではないでしょうか?
ただ、ホワイト企業に入社したいと考えるのは自分だけではありません。
「働きやすい環境の会社で働きたい!」と思うのは当然のことなので、ホワイト企業に入社したいなら何らかの対策をする必要があります。
ほかの人と同じように選考に臨んでも、数多くの候補者の相手をする企業側からしたら、いまいち差がわからないですからね。
そこでここからは、ホワイト企業に入社するためにすべき対策事項を紹介します。
本章では就活生向けの対策、次章では転職者向けの対策を共有していくので、自分の立場に合った対策事項を実践してみてください!
【IT業界のホワイト企業に入社するための必須対策】
- 就活エージェントに優良企業を紹介してもらう
- 逆求人型サイトを利用してホワイト企業との接点を増やす
- 口コミサイトを見て企業のリアルな評判を確認する
対策① 就活エージェントに優良企業を紹介してもらう
ホワイト企業への入社を目指す就活生にまずおすすめしたいのは、就活エージェントに優良企業を紹介してもらうことです。
就活エージェントとは、面談を元にして自分に合った求人を紹介してもらいつつ、選考対策の支援を受けられるサービスのこと。
具体的には、次のようなサービスを受けられます。
【就活エージェントのサービス内容】
- 就活相談
- 自分に合った求人の紹介
- 選考支援(ES添削や面接対策)
- 企業との面接のセッティング
- 面接後のフィードバック共有
サービスを提供してくれるのは、新卒採用に精通したキャリアコンサルタントです。
非常に多くの就活生をサポートしているので、これまでの経験やノウハウをフルに活用して的確なアドバイスをくれるんですよね。
希望条件を考慮した上で求人を紹介してくれるので、自分と相性のよいホワイト企業に出会える可能性も高いです。
▼就活エージェント利用者の声
就活エージェントの方めっちゃいい方やった…😭😭
— もむち (@jy_zo3) October 13, 2020
なんか人によっては全然話聞いてくれん人もおるって聞いて不安やったけど結構親身になって聞いてもらえたけ良かった🥺
就活では不安を感じることが多いですが、経験豊富なプロが相談にのってくれるので精神的な負担も軽減できますよ。
就活エージェントを利用する流れは、ざっと以下のとおりです。
最初に面談をして、その後は本番までをサポートしてもらえることがわかるはず。
就活を7年以上研究してきた僕が心からおすすめできる就活エージェントは、「ミーツカンパニー就活サポート」です。
オンライン面談に対応しているので、住んでいる場所を問わず利用できます。
もちろん、すべて完全無料で使えますよ。
最初は1社だけに登録する人が多いですが、複数サービスを併用したほうが自分に合ったホワイト企業を紹介してもらえる可能性が高まります。
よって就活攻略論を読んでくれている就活生には、少なくとも2〜3社に登録することをおすすめします。
おすすめの就活エージェントについては以下の記事で解説しました。
より多くのサービスを知った上で登録するサイトを決めたい人は、ぜひあわせてご覧くださいね!
対策② 逆求人型サイトを利用してホワイト企業との接点を増やす
就活エージェントと同様におすすめなのは、逆求人型サイトです。
逆求人型サイトとは、プロフィールを登録しておくと自分に興味を持った企業からスカウトが届くサービスのこと。
逆求人型サイトでは、自分のプロフィールを評価してくれた企業としかつながりません。
ゆえに、スカウトが届いた企業は自分と相性がよい可能性が高く、その後の選考もスムーズに進みやすいです。
▼逆求人型サイト利用者の声
逆求人サイトに登録して、大企業からインターン参加のお誘いが来て、インターン何回か参加して、そこの就職面接受けて、内々定もらって...って感じで第一志望の企業にとんとん拍子で入れたから、ラッキー続きでそろそろ死ぬんじゃないかと思ってる()
— まぁぶる (@marble_maa) February 13, 2020
「ホワイト企業からはスカウトが届かないのでは?」と考えがちですが、意外と有名な会社がオファーを送ってくることは多いですよ。
プロフィールを登録したら、あとは企業からのスカウトを待っておくだけなので利用しないともったいないですよ!
以下の記事でおすすめ順に逆求人サイトをまとめているので、合わせて参考にしてください。
対策③ 口コミサイトを見て企業のリアルな評判を確認する
3つ目の対策は、口コミサイトで企業の実態を確認することです。
これは就活生に限らず、転職希望者にとっても非常に重要なことですね。
企業のHPや求人ページの情報だけでは、会社の内部事情があまりわかりません。
募集要項などにはいいことしか書かれないので、情報収集が不足していると入社を後悔する恐れがあるんですよね。
ただ口コミサイトを使えば、企業のリアルな実態を把握できます。
口コミサイトには、企業で実際に働いている方・過去に勤務経験がある方のリアルな声が投稿されているからですね。
具体的に僕がおすすめする口コミサイトは、以下の4つです。
【おすすめの口コミサイト】
すべて無料のサイトなので、口コミサイトの利用にデメリットはありません。
内情を知ることでブラック企業への入社は避けられるので、気になる会社があれば口コミの確認を欠かさずおこないましょう。
確かに新卒・中途採用の特設ページや募集要項などを見ただけでは、企業の内情はわかりませんね…!
そうなんだよね。後悔を防ぐためにも入社前にできることはすべて実践するといいよ。
【転職者向け】IT業界のホワイト企業に転職する方法
続いて、転職者に向けておすすめの対策事項を紹介していきます。
結論、IT業界のホワイト企業に転職したい方は、転職エージェントを活用するのがおすすめです。
転職エージェントは、前述した就活エージェントと同様に、求人紹介や選考支援・条件交渉などをサポートしてくれるサービスのこと。
転職市場に精通したプロがマンツーマンでサポートしてくれるので、満足度の高い転職を成功させたいなら絶対に活用すべきですよ。
ただ転職エージェントの利用経験がないと、どのサービスに登録すべきかわからないと思います。
冒頭で紹介したレバテックキャリアとDYM IT転職以外におすすめどころも紹介しておきますね。
おすすめ① リクルートエージェント
リクルートエージェントは、人材業界大手の株式会社リクルートが運営する転職エージェントです。
求人数・転職支援実績ともに、業界No.1の実績をほこる転職エージェントですね。
30万件以上の求人を保有しており(2021年10月時点)、一般の求人サイトには掲載がない非公開求人も10万件以上取り揃えています。
リクルートエージェントに登録しないと、かなり多くの企業と出会える可能性を失ってしまうわけですね。
転職支援実績が豊富なので、どんな悩みを抱えていても、過去の経験・ノウハウをもとに的確なアドバイスをしてくれます。
もっとも定番かつ間違いのないサービスなので、転職活動を始めるならあまり深く考えずにまず登録しておくとよいでしょう。
リクルートエージェント公式サイト:
おすすめ② doda転職エージェント
doda転職エージェントは、同じく人材業界大手のパーソルキャリア株式会社が運営する転職エージェントです。
業界トップクラスの規模をほこる定番の転職エージェントですね。
doda転職エージェントの求人数は、非公開求人を含めて約13.8万件。
リクルートエージェントには劣るものの、dodaにしかない求人も多くあるので、登録しないと大きな機会損失につながります。
リクルートエージェントとdoda転職エージェントに登録すればかなり広範囲の企業を網羅できるので、正直そのほかのサービスは優先順位が低いです。
いずれも完全無料のサービスなので、現在の職場に不満を感じている人はこの機会に登録しておくとよいでしょう。
doda転職エージェント公式サイト:
片方のサービスだけではキャリアアドバイザーの質を判断できないので注意。いい担当者を見極めるためにも、最低2社には登録しておくといいよ!
【基本情報】IT業界まわりの基礎的な情報
IT業界の概要について解説していきます。
IT業界のホワイト企業を探す人のなかには、「成長中の業界だから」などの漠然とした理由で会社を探している人もいると思いますからね。
自分が長年働く業界を決める際には、大まかにでも特徴を把握しておくことが大切です。
以下の内容をそれぞれ簡潔に解説していくので、IT業界についてあまり深く理解できていない人は、さらっと読み進めてみてくださいね。
▼IT業界のホワイト企業に転職するための具体的な方法が知りたい方は先にこちらから!
» IT業界のホワイト企業に転職・就職する方法の最適解はこちら
【IT業界の概要】
- IT業界の大まかな分類
- IT業界の主な職種
- IT業界の平均年収
- IT業界の市場動向
IT業界の大まかな分類
IT業界は「Information Technology(インフォメーション テクノロジー)」を使って世の中に革新をもたらしている業界です。
そんなIT業界は、大きく以下の4つに分類されます。
【IT業界の分類】
- 情報通信・情報処理サービス業界
固定電話や携帯など生活を支える通信サービス業界 - ソフトウェア業界
企業が利用する情報システムの開発・運用などをおこなう業界 - ハードウェア業界
コンピュータを動かすためのプログラム・システムの構築をおこなう業界 - インターネットWEB業界
PCのキーボードやサーバーなど製品を提供している業界
ひと口にIT業界といっても、細かく見るとさまざまな種類があるとわかるはず。
どのIT企業も、基本的にはいずれかの分野に特化しているので、自分が興味のある業界をある程度決めておくことは重要です。
IT業界での勤務経験がないとイメージが難しいかもしれませんが、まずは大まかにでも全体像を把握しておきましょう。
IT業界の主な職種
IT業界は、仕事内容も細かく分かれています。
IT業界の主な職種は、以下のとおりです。
【IT業界の主な職種】
- 開発職
システムエンジニア(SE)、プログラマー、Webデザイナーなど - 営業・コンサルティング職
営業、セールスエンジニア、ITコンサルタントなど - マネジメント職
プロジェクトマネージャー、プロジェクトリーダーなど - マーケティング職
Webマーケター、データアナリストなど
大きく4つの職種があり、そのなかでも複数の役割があるとわかりますね。
一般的には、システムエンジニアやプログラマーなどの開発職をイメージする人が多いのではないでしょうか?
いわゆる「ITエンジニア」を志望する人は、開発職として働くことになります。
採用選考では希望職種なども高確率で聞かれるので、業界だけでなく仕事内容についても自分の希望を整理しておきましょう。
IT業界の平均年収
続いてIT業界の平均年収も紹介します。
やはり就職先の企業を選択する際には、どのくらいの収入が期待できるかも把握しておきたいですよね。
IT業界の平均年収は、以下のとおりです。
【IT業界の平均年収】
- IT業界全体:444万円
- ITコンサルティング:455万円
- システムインテグレータ:455万円
- ハードウェア/ソフトウェア/パッケージベンダ:449万円
- 通信/ISP/データセンター :403万円
引用:doda「平均年収ランキング(業種別の平均年収/生涯賃金)【最新版】」
IT業界全体の平均年収は、444万円でした。
ほかの業界と比較すると、IT業界の平均年収は全体で4番目に高い値となっています。
▼業界別の平均年収ランキング
業界 | 平均年収(全体) |
---|---|
メーカー | 453万円 |
金融 | 448万円 |
総合商社 | 446万円 |
IT/通信 | 444万円 |
メディカル | 426万円 |
建設/プラント/不動産 | 418万円 |
インターネット/広告/メディア | 407万円 |
専門商社 | 406万円 |
サービス | 369万円 |
小売/外食 | 353万円 |
よって俯瞰してとらえると、IT業界の平均年収は比較的高めといえそうですね。
もちろん平均値なので実際の年収は企業によって差がありますが、大まかな傾向として把握しておくとよいでしょう。
IT業界の市場動向
最後にIT業界の市場動向についてです。
「IT業界は急成長している」などの声を耳にすることは多いですが、本当に市場が拡大しているか確認したことはありますか?
インターネットが発達した昨今ではさまざまな情報が流れてくるので、正しい情報を見極めることは非常に重要ですよ。
ただ結論をお伝えすると、IT業界の市場規模は実際に拡大傾向にあります。
引用:業界動向リサーチ「IT業界の現状と動向(2021年版)」
上記は、IT業界の主要企業197社の売上推移をまとめたデータです。
過去8年間に渡って、市場規模が右肩上がりに成長していることがよくわかります。
IT業界の成長は、今後も同様に続いていくと考えられます。
成長産業で働きたいと考える人にとって、IT業界は優れた選択肢といえるでしょう。
IT業界について何となく理解できていると思っていましたが、ここまでさまざまな業界・職種に分かれているのは知りませんでした…!
自分に合った職種を仕事にするには、まずは全体像を把握して選択肢を知ることが必須。IT業界を志望するなら、本章で紹介したような内容は頭に入れておこうね。
【注意】IT業界にはブラック企業も多い
最後に補足情報として、IT業界へ就職する際に知っておくべきことを共有します。
それは「IT業界にはブラック企業も多く存在する」ということです。
IT業界の企業を多少なりとも調べていたら、一度は「ブラック企業が多い」といった声を耳にしたことがあるのではないでしょうか?
IT業界は急速に発展しており勢いのある業界ですが、構造上の問題などで労働環境が悪い企業も生まれやすいんですよね。
そのためIT業界のブラック企業に入社しないように、同業界の問題点を把握した上で就職活動を進めることが重要です。
本章では、ブラック企業が多くなりやすい理由を紹介していくので、IT業界への就職を検討している人はぜひ参考にしてください。
【IT業界にブラック企業が多い理由】
- 多重下請け構造になりやすいから
- 突発的なトラブルが起こりやすいから
- 成長産業ゆえに人が不足しやすいから
ブラック企業が多い理由① 多重下請け構造になりやすいから
最大の理由は、多重下請け構造になりやすいことです。
多重下請け構造とは、発注者から委託された業務を2次請け・3次請けのように、ほかの企業へどんどん委託をする構造のこと。
委託をする企業は利益を抜いて発注をするので、下請けになるにつれて利益率は低くなります。
よって上流の企業は利益をあげられますが、3次請け・4次請けなどの企業は少ない利益のために社員の工数を割かなければいけません。
利益が少ないと、当然ながら社員を大切にする余裕もなくなります。
結果として、下請けの企業はブラックな労働環境になりやすいわけですね。
ただ残念ながら、IT業界では多重下請け構造が当たり前のようになっています。
労働環境のよい会社で働くためにも、これからIT業界に就職・転職する人は、できる限り上流で仕事を請ける企業への入社を目指しましょう。
ブラック企業が多い理由② 突発的なトラブルが起こりやすいから
2つ目の理由は、突発的なトラブルが起こりやすいことです。
これも、根本の原因は多重下請け構造にあります。
多重下請け構造では、実際に開発をする企業の上に複数のクライアントが存在します。
そのため認識にズレが起きやすく、修正対応や仕様変更を依頼されるケースが多くあるんです。
下請けの企業は、基本的に元請けの企業の指示に従うしかありません。
ゆえに修正依頼などがあると、残業や休日出勤をして対応することになります。
突発的なトラブルに対応しなくてはならない場面が多いので、余裕を持った働き方をするのが難しいわけですね。
これも対策は簡単ではないですが、やはりできる限り上流の企業に就職するのが一番効果的でしょう。
ブラック企業が多い理由③ 成長産業ゆえに人が不足しやすいから
3つ目の理由は、成長産業ゆえに人が不足しやすいことです。
繰り返しお伝えしているように、IT業界は急速に発展しています。
そのため業務量に対して人手が足りず、一人ひとりの仕事が多くなりやすいです。
会社にとって多くの仕事があるのはいいことですが、社員にとって過剰な業務量はストレスを感じる要因となってしまいます。
もちろん、IT業界のすべての企業に共通することではないですけどね。
多忙すぎる会社に就職しないように、有休取得率や平均残業時間などを確認した上で入社する企業を選びましょう。
多重下請け構造はかなり闇が浮かそうですね。
下請けになるにつれて余裕がなくなるのは当たり前だからね。
本記事の要点まとめ
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!
IT業界は、市場規模が拡大している成長中の産業です。
平均年収も高水準かつ今後も市場拡大が見込めるので、就職・転職先としては悪い選択肢ではありません。
ただ多重下請け構造などの問題で、ブラック体質な企業が多いことも事実です。
エージェントサービスや口コミサイトを使えば、入社前にでも企業の内情は把握できます。
企業研究を十分した上で就職先を検討し、ぜひ心から納得できるホワイト企業から内定を勝ち取ってください。
なお、この記事と合わせて「【SESのホワイト企業ランキング】SES優良企業を12社厳選した!」も読んでみてください。
SESのホワイト企業をランキングにしてまとめています。
IT業界の中でも、SESに興味がある人はぜひ参考にしてくださいね。
それでは、最後に本記事の要点をまとめて終わりとしましょうか!
【本記事の要点】
- IT業界は、コンピュータやインターネットを使った情報技術を扱う業界である。
- IT業界は急成長中の産業とはいえブラック企業もあるので、ホワイト企業を見分ける指標を把握することが重要である。
- IT業界のホワイト企業に入社したいなら、エージェントサービスや逆求人型サイトを最大限活用すべきである。
- IT業界にはブラック企業も多く存在するので、構造上の問題点を把握した上で対策をすべきである。