就活生や転職者のみなさん、こんにちは!
これまで7年、書いた記事は1500記事を超え、求人サイトの運営まで始めた"日本イチの就活マニア"こと就活マン(@syukatu_man)です!
今回は自己PRで「気配りできること」をアピールする方法について解説します。
「気配り」って誰でも使いやすい強みだと思いますよね。
でも実際は採用担当者に的確に伝えるのが難しい強みなんです。
なぜなら「気配り」という言葉自体が抽象的な表現だから。
そこで本記事では抽象的な言葉である「気配り」でも、採用担当者にしっかりとアピールできる方法について解説していきます!
この記事さえ読んでもらえれば評価されるアピール方法を知ることができるので、ぜひ参考にしてくださいね!
たしかに気配りを自己PRとしてアピールするのは難しそうですよね。
だからこそ多くの就活生は「気配り」に関して微妙な伝え方をしたり、そもそも伝えなかったりする。採用担当者に響く、気配りのアピール方法を解説していくね!
- 就活における自己PRの定義
- 採用担当者が考える「気配りできること」の魅力について
- 自己PRで「気配りできること」を伝える時の4つのポイント
- 自己PRで「気配り」をアピールするのにおすすめの文章構成
- 自己PRで気配りできることをアピールする回答例文【3選】
- 面接の自己PRで気配りできることをアピールする際の注意点
- 自己PRで気配りできることをアピールするNG例文【3選】
- 本記事の要点まとめ
就活における自己PRの定義
最初に就活における「自己PR」の定義を少し解説しておきます。
就活において自己PRを「とにかく自分の強みをアピールしまくることだ」と考えている人は多いですが、少し違います。
PRとは「パブリック・リレーションズ」の略。
そしてこのパブリック・リレーションズとは「相手との良い関係作り」を意味します。
よって就活における自己PRとは、「相手企業と自分が良い関係を作ることができることの説明・説得」と言うことができるんですよね。
よって強みを伝えるだけでなく、「その強みによって具体的にどんな貢献ができるのか」まで踏み込んで伝えることが効果的だと僕は考えています。
自己PRはただ自分のことをアピールしまくれば良いってわけじゃないんですね。
そうなんだよ。いかに良い関係を作ることができるのか、それを説明・説得することが自己PRだと理解するとわかりやすいよ。
採用担当者が考える「気配りできること」の魅力について
ずっと伝えているとおり、就活は「自分という名の商品を売り込む営業」です。
自分という商品の魅力をまずは自分が理解(自己分析)し、営業先のニーズ(企業研究)を把握して、営業(ESや面接)する。
つまり、自己PRとは自分を雇うことのメリットを伝えるためのもので、成功させるためには、そもそも企業にその自己PRのニーズがあるかを把握しなければいけません。
では今回の「気配りできること」は企業にとって魅力があるのか。
これは間違いなく魅力があると言えます。
▼企業が新卒に求める能力ランキング
画像引用:経団連「高等教育に関するアンケート結果」
このグラフの中に「気配り」という言葉はありません。
でも2位の「実行力」や4位の「協調性」って、気配りができる人はそもそも備えている能力なんですよね!
ということは気配りできることを強みとする就活生は、企業が求める能力を持った就活生だということ。
これから具体的なアピール方法などを解説しますが、前提として「気配りできること」は自己PRで通用する強みだということを覚えておいてくださいね!
企業にとって魅力的だとわかれば自信にも繋がりますね!
大切なことだね。自分の強みに自信があれば、面接でも堂々とアピールすることができるからね。自己PRにおいては特に重要な要素だよ!
自己PRで「気配りできること」を伝える時の4つのポイント
気配りできることの魅力がわかったところで、ここからは効果的に伝える方法を共有していきます。
まずは基本となる4つのポイントから。
【自己PRで気配りできることを伝える時のポイント】
- 結論ファーストで回答する
- 気配りできることが仕事でどう役立つのか明確化する
- 気配りを発揮した強めの根拠を明確化しておく
- なぜ気配りできることを重視しているのか理由を明確化する
ポイント① 結論ファーストで回答する
まずは大前提となる「結論ファースト」がポイントです。
理由は採用担当者に対し、簡潔に要点を伝えることができるから。
就活において自分をアピールする時間は非常に限られています。
与えられた少ない時間の中で最大限のアピールをするには、外せないポイントですね。
ポイント② 気配りできることが仕事でどう役立つのか明確化する
次に「気配りできることが仕事でどう役立つのか明確化すること」も重要。
冒頭でお伝えしたとおり、就活とは自分という商品を売り込む営業です。
例えばパソコンを営業する際、そのパソコンが顧客の生活にどう役立つのかを伝えなければ売れないですよね。
これと同じで、自分の強みである「気配りできること」が仕事で具体的にどう役立つのかを伝えられなければ、企業はあなたを必要としてくれませんからね。
ポイント③ 気配りを発揮した強めの根拠を明確化しておく
続いてのポイントは「気配りを発揮した強めの根拠を明確化しておくこと」です。
先ほどのパソコンを売る営業で例えると「このパソコンは実証実験で◯◯という処理速度を達成しました」という根拠が必要になりますよね。
自己PRに置き換えた場合、これまでの経験で気配りをどのように発揮したのかという具体的なエピソードが必要だということ。
例えば以下のようなエピソードなんかが考えられます。
【気配りできることの根拠となるエピソード】
- アルバイトでマニュアル以外のサービスを提供していた
- 部活のマネージャーとして次に必要な準備を先回りして行っていた。
- 留学先で事前にその国のマナーを学び、失礼のないように徹底した
自己PRにこのようなエピソードがあるとないとでは、説得力に雲泥の差がつきます。
採用担当者の納得度を高めるためにも、根拠となるエピソードの明確化は必須ですよ。
ポイント④ なぜ気配りできることを重視しているのか理由を明確化する
4つ目のポイントは「なぜ気配りできることを重視しているのか理由を明確化すること」です。
つまり、気配りを重視するようになった動機を伝えること。
動機もないのに勝手にできるようになりましたでは、説得力がありません。
具体的には以下のような理由が考えられます。
【気配りできることを重視する理由】
- 相手が求める一歩先まで踏み込んだ行動をすることで、強い信頼を築くことができるから。
- 相手に喜んでもらうには、常に相手の立場に立ち、相手にとって嬉しいと思えることを把握するのが必須だから。
- 常に広い視野を持って率先して行動することで、自分自身の成長にも繋がると考えているから。
これ以外にも、人それぞれ理由はあるかと思います。
自己PRではその動機部分を明確化しておくことで、自己理解にも繋がりますよ。
【補足】「気配りできること」を言い換える方法について
ここまで気配りできることをアピールするポイントを説明してきました。
でもそもそも「気配り」ってかなり抽象的な表現なんですよね。
「僕、気配り上手なんですよ!」って言われてもイメージ湧かないですよね。
そこでおすすめなのが気配りを言い換えるテクニックです!
例えば気配りという言葉は、以下のように言い換えができます。
【「気配りできること」を言い換えた表現】
- 視野が広い
- 気遣いがある
- 思いやりがある
- 率先して動ける
- 臨機応変に動ける
- 状況判断能力がある
- 相手の立場に立てる
このような言葉からも「気配り」を伝えることは十分に可能です。
むしろ具体性があるので、こっちの方が伝わりやすいことも多いかと思います。
そこで就活攻略論では「気配りできること」以外の定番の強みについて、記事を分けて詳しく解説しています。
「なんか伝わりづらいな」と感じている方は、ぜひ他の記事も参考にしてください!
そもそも採用担当者に伝わらなければ意味がないですもんね。
伝わったうえで採用担当者がイメージできることが重要だね。特にESの場合、文章だけでイメージさせないといけないわけだから、抽象的な表現は避けるべきなんだ!
自己PRで「気配り」をアピールするのにおすすめの文章構成
次にこの章では自己PRにおすすめの文章構成を共有します。
就活で使う文章を構成立てて作れば、意外とシンプルにまとまるのでおすすめ。
僕が実際に使っていた構成は以下のとおりです。
【自己PRにおすすめの文章構成】
- 貢献できる能力
- 具体的な貢献内容
- 根拠となるエピソード(課題・行動・結果)
- 自分の信条(=なぜ気配りを重視しているのか)
- 入社後の抱負
まずは結論を端的に伝える
4つのポイントで解説したとおり、まずは結論を伝えましょう。
自己PRであれば「貢献できる能力+具体的な貢献内容」が結論になります。
自分の強みはこれで、その強みを御社でこのように活かして貢献しますという流れ。
正直な話、この結論部分でも自己PRは完成しているんですよね。
これ以降の項目については、この結論の説得力を高めるためのオプションだと考えてください。
つまりこの結論部分が最重要項目と言えますね!
根拠となるエピソードで説得力を向上させる
説得力を高める一つ目の項目が「根拠となるエピソード」になります。
エピソードを説明する流れは「課題→行動→結果」の3ステップがおすすめです。
先ほども言いましたが、エピソードのない自己PRはただの自慢話になってしまいます。
自慢話を聞きたい採用担当者はいませんので、しっかりと根拠を伝えましょう!
気配りを重視している理由となる信条を伝える
説得力を高める二つ目の項目は「重視している理由となる信条を伝えること」です。
これは文章でお伝えした方がわかりやすいかと思います。
私がここまで気配りを重視している理由は「信頼関係を築く上で、相手の立場に立った気配りは必須」という信条を大切にしているからです。
つまり、なんとなくで身に付いた能力ではなく、確固たる信条を持っているからこそ身に付けることができた能力であることを伝えるのが重要。
この動機部分が見えれば、採用担当者も「だからここまで気配りできるんだ!」と納得できますからね!
入社後の抱負を断定で締める
最後の締めは「入社後の抱負」を断定しましょう。
自己PRは就活において、自分をアピールする最大の機会になります。
そこで「~だと思います。」のような自信のない表現をするのはもったいない。
多少見栄を張ってでも「~です。」「~をお約束します。」のように言い切ることで、自信があることを採用担当者に伝えてください!
項目ごとに考えるとたしかに書きやすいですね!
書きやすさに加えて、自分自身の自己PRへの理解も深まるんだ!自分はこれが強みで、こんな経験があって、これがそもそもの動機といった流れが把握できるからね。
自己PRで気配りできることをアピールする回答例文【3選】
文章構成を共有したので、次に具体的な例文をご紹介していきます。
実際の文章を見て、より具体的なイメージを共有するのが狙いです。
ちなみに、ここまでの解説を読んで「そもそも自分自身の強みを理解しきれていないな」「自己分析が足りないな」と感じた方もいるかと思います。
そんな方には以下の記事がおすすめです!
面倒くさい、難しいイメージのある自己分析について、マンガを用いることでできるだけわかりやすく解説しましたので、ぜひ参考にしてください。
例文① アルバイトにて気配りできることをアピールした自己PR
【例文】
「私の強みは相手の立場に立った気遣いができることです。
社会人として同僚や上司に限らず、取引先や顧客など関わる全ての方々それぞれの立場に立ち、相手に合わせた気遣いを徹底することで信頼を勝ち取ります。
私がこの強みを最も発揮したのは大学時代の結婚式場でのアルバイトです。私は主に新郎新婦の進行補助を担当していました。結婚式は新郎新婦にとって一生に一度の行事であるため、大きな責任が伴います。そこで私は、担当プランナーから新郎新婦の人柄を徹底的にヒアリングし、その人柄に合わせ補助の手順や内容を変えるようにしました。その結果、担当した15組全ての方からお礼の手紙をいただくことができました。
私がこのように気配りを重視する理由は「人に喜びを与えるためには、その人の立場に立って何が嬉しいかを考えることが必須」という信条を大切にしているからです。
貴社に入社した暁には、商品を売るのではなく、顧客の生活をより豊かにする手段として商品を提案することで利益に貢献します。」(425文字)
この例文では気配りを「相手の立場に立った気遣い」に言い換えました。
気配りというのは、相手から感謝されることではじめて成立するものです。
ということは、相手の立場に立たず勝手に行う行動は気配りとは言えませんよね。
その点に注目し、相手の立場に立てることをアピールするのは効果的ですね!
自己PRを採用担当者から直接フィードバックしてもらう方法
ここまで能力別の自己PR例文を共有してきました。
作成した自己PRが評価されるかどうか、自分で判断するのは難しいですよね。
そこで採用担当者に直接評価してもらうようにしましょう。
それをネットだけで可能にするのが「スカウト型サイト」です。
スカウト型サイトは、プロフィールを登録することで企業からスカウトが届きます。
チャットを通してスカウトをもらった企業と繋がれるので、「自分の自己PRを読んでどう思いましたか?」と直接聞いて、評価してもらってください。
これまで200以上のサイトを見てきた僕がおすすする逆求人サイトは、「Offerbox(オファーボックス) 」と「ホワイト企業ナビ」の2つ!
どちらも無料で利用できるので、まだ使ったことがない人はぜひこの機会に登録してくださいね。
ちなみに就活において、こうした神サイトは複数存在します。
スカウト型サイト以外にも、内定者が書いたエントリーシートを無料で閲覧できるサイトも存在します。
それを使うことで「内定者が書いた自己PR例文」も見ることができるので、ぜひ活用してくださいね。
僕がおすすめする就活サイトはすべて以下の記事にまとめておきました。
例文② 部活にて気配りできることをアピールした自己PR
【例文】
「私は何事にも率先して行動することに自信があります。
貴社においても失敗を恐れることなく行動することで誰よりも経験を積み、貴社にとって不可欠な人材に成長します。
私がこの強みを発揮したエピソードが大学時代にあります。私は現在、部員80名を抱える大学バレー部に在籍しています。元々積極的に行動することが苦手なこともあり、アピールが上手くいかず、なかなかメンバーに選ばれませんでした。そんな自分を変えたいと決心し、練習はもちろん、清掃や練習準備など雑務に対しても常に1番最初に動くことを意識しました。その結果、その姿が監督の目に留まり、プレーも認められレギュラーとなることができました。
私がこれほど率先した行動を重視する理由は「どんな小さな行動でも常にだれかが見てくれている」という信条を大切にしているからです。
貴社に入社した暁には、業務の大きさや重要度に関わらず率先して取り組むことで全体の士気を向上させます。」(401文字)
この例文では気配りを「率先して行動すること」に言い換えました。
率先して行動するには、今何が必要かを常に考えておかなければ動くことはできませんよね。
つまり気配りの精神がないと率先した行動は生まれないということです。
特に新卒社員には率先した行動が必ず求められるので、上手くアピールできれば高評価に繋がるのは間違いありませんよ!
例文③ 留学にて気配りできることをアピールした自己PR
【例文】
「私は状況を的確に判断したうえで、気配りすることに自信があります。
貴社に入社した際には、その状況ごとに求められる最善策を常に考え行動することで、成果を上げます。
私がこの強みを発揮したエピソードが大学時代にあります。大学3年生の時、語学力向上を目的としてオーストラリアに1年間留学しました。留学先には私以外にも韓国や中国、ベトナムなどさまざまな国籍の学生がいました。文化の違いもあり、最初は衝突することも多々ありました。そこで私はお互いを理解する機会が必要だと判断し、母国の文化を語り合う会を主催しました。会でそれぞれの国の生活様式などを全員で共有した結果、お互いの理解が深まり、衝突することもなくなりました。
私がこれほど気配りを重視する理由は「お互いの気配りから真の信頼関係が生まれる」という信条を大切にしているからです。
貴社に入社した暁には、その場その場における的確な状況判断を実行し、信頼を生み出すことで利益に貢献します。」(412文字)
この例文では気配りを「状況判断能力」に言い換えました。
気配りできる人のイメージって、どちらかというと大人しいタイプかと思います。
でも実際は行動力のある人材なんですよね!
そこで「状況判断能力」に言い換えると、採用担当者に与えるイメージを変化させることができるのでおすすめです。
エントリーシートの項目は自己PRだけじゃないので、その他の項目も合わせて質を高めておくことをおすすめするよ!
面接の自己PRで気配りできることをアピールする際の注意点
ここまで自己PRをアピールする方法について共有してきました。
ここからはアピールする際に注意すべきことについて解説していきたいと思います。
この章では「気配りできること」をアピールする際に注意すべき3点をご紹介します。
以下の3つには本当に気を付けてください!
【面接の自己PRで気配りをアピールする際の注意点】
- 集団面接やGDで実際に気配りができているか
- 根拠となるエピソードが誰にでもできる気配りになっていないか
- 気配りではなくただのお節介(=自己満)になっていないか
注意点① 集団面接やGDで実際に気配りができているか
最初の書類提出でエントリーシートに「気配りできるのが強み」と書いた場合、採用担当者はあなたをそのイメージで見ています。
しかし、集団面接で人が話しているのに全く反応しなかったり、グループディスカッションで周囲を無視して発言しまくったりしてたらどうでしょう?
全く気配りできていないですよね(笑)
つまり最初に出したエントリーシートの自己PRは嘘と捉えられるわけです。
こうなったら内定をもらうのはほぼ無理かと思います。
強みとしたアピールした以上、どの選考においても常に気配りすることを徹底しなければなりません。
注意点② 根拠となるエピソードが誰にでもできる気配りになっていないか
二つ目の注意点は「誰にでもできる気配りをアピールしていないか」という点です。
具体的なポイントとしては、自己PRにおいて根拠となるエピソード部分。
私がこの気配りを発揮したエピソードがいくつかあります。電車で高齢者が立っていれば必ず代わりますし、外国の方に道を聞かれたら必ず教えてあげます。また、迷子の子供がいれば必ず助けます。
いかがでしょうか。
これらすべて当然の行動じゃないですか?
もちろん全ての人ができるわけではありません。
でも自己PRとしてアピールするほどのことでもないかと思います。
強みとしてアピールするのであれば、重要なのは差別化です。
採用担当者が納得しなければ意味がないので、人並み程度の内容にならないよう注意してください。
注意点③ 気配りではなくただのお節介(=自己満)になっていないか
最後の注意点は「気配りではなくただのお節介になっていないか」という点です。
これは意外と多くの人が忘れていることかと思います。
気配りって先ほども言いましたが、相手に感謝されないと成立しないですよね。
どれだけ自分が良かれと思って行動しても、相手がそれを迷惑だと思えばそれは「お節介」であり、自己満足に過ぎません。
せっかくの自己PRなのに、マイナス印象となるお節介エピソードをアピールするのはめちゃくちゃもったいないですよね。
一度エピソードを見直して、お節介や自己満になっていないか確認しましょう。
たしかに自己満の気配りって意外と多いですよね。
間違いないね。自分のエピソードが心配な人は自分以外の人に見てもらって、お節介エピソードになっていないか確認してもらうのが効果的だよ!
自己PRで気配りできることをアピールするNG例文【3選】
先ほど共有した注意点について、実際の例文で解説したいと思います。
このNG例文を見て違和感を感じてもらえれば、注意点は共有できていますね!
NG例文① 根拠となるエピソードが誰にでもできる気配りになっている
【NG例文】
「私の強みは誰に対しても気を配れることです。
御社に入社後もこの姿勢を忘れることなく、常に気遣いの意識することで良好な職場環境の構築に貢献します。
私は大学の後輩に講義室の場所を聞かれたら教えたり、講義室に落ちていた落とし物を事務局まで届けるなど、これまでいろんな場面でこの強みを発揮してきました。
御社に入社した暁には、新入社員として気配りを徹底し、まずは人として認められるように努力します。」
根拠となるエピソード部分に注目してください。
これって誰でも普通にできるレベルのことですよね。
気配りというよりお人好しといった方がしっくりくるかと思います。
自己PRの根拠となるエピソードなので、誰でもできるレベルではなく、強みとしてアピールできる内容にしましょう。
NG例文② 気配りではなくただのお節介(=自己満)になっている
【NG例文】
「私は常に相手の立場に立って行動することに自信があります。
御社に入社した後も、顧客や取引先など、常に相手の立場に立って行動することで満足度の高いサービスを提供します。
私は大学時代、野球部に所属しており、2学年下のある後輩を特に気にかけていました。その後輩は真面目に練習に取り組むものの、なかなか試合には出れませんでした。そこで私は自主練を一緒にしようと考え、毎日自宅やアルバイト先まで後輩を誘いに行きました。時には断られることもありましたが、少々無理をしてでも誘っていた結果、今ではレギュラーになることができています。
御社においても、相手にとって必要だと感じたことは徹底して行動に移すことで信頼を勝ち取ります。」
この例文を見て「気配りができるな!」と感じる採用担当者はいないかと思います。
それよりも強引さだったり、何よりも後輩をお世話している自分自身に満足している印象が強いですよね。
自分が良いと思っている気配りも、方法などを間違えばただのお節介や迷惑行為になってしまうので、エピソードには特に注意しましょう。
NG例文③ 気配りが強みであるという根拠がない文章になっている
【NG例文】
「私は状況判断能力に自信があります。
御社においても的確に状況を判断し、常にその場における最善策を講じていきます。
私は特に大学時代のアルバイトでこの強みを発揮した結果、今ではシフトリーダーまで任されるようになりました。
御社に入社後もこの強みを存分に発揮して活躍することをお約束します。」
この例文では根拠となるエピソードが欠けていますね。
大学時代のアルバイトで具体的にどう状況判断能力を発揮したのかがなければ、根拠にはなりませんので注意してください。
根拠のない自信は何のアピールにもなりませんよね。
「企業が自分を採用するメリットを伝える」という自己PRの目的を忘れちゃいけない。根拠がなければメリットを伝えることは難しいからね。
本記事の要点まとめ
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!
自己PRで「気配りできること」をアピールする方法について、共有できたかと思います。
就活の形式やスケジュールなんかは年々変化していきます。
そんな中でも「自己PR」はずっと変わらず頻出質問として毎年出題されています。
つまり、それだけ企業にとっても必ず知りたい内容だということです。
だからこそ、自己PRの質を高めることは選考突破に直結する。
これは今後の就活でもきっと変わらないので、迷うことなく自己PRに向き合いましょう!
それでは最後に本記事の要点をまとめて終わりにしましょうか。
【本記事の要点】
- 「気配りできること」は企業にとって魅力的な能力である。
- 気配りは抽象的な表現なので、言い換えて伝えるのがおすすめ。
- 気配りを強みとするならば選考全てにおいて気配りを徹底するべし。
- 「誰でもできる気配り」や「お節介」にならないよう注意する。