就活生や転職者のみなさん、こんにちは!
これまで7年、書いた記事は1500記事を超え、求人サイトの運営まで始めた"日本イチの就活マニア"こと就活マン(@syukatu_man)です!
就活3大質問といえば「志望動機・ガクチカ・自己PR」ですよね。
今回はその中でも「自己PR」に特化して解説していきます。
自己PRは、自分の強みを軸にいかにその企業と相性が良いかを説明する作業。
その強みとして「行動力」をアピールすることは非常に効果的です。
以下のグラフは、企業が新卒に求める上位能力を示しています。
主体性と実行力(行動力)を求める企業がいかに多いのかがよく分かりますよね。
▼企業が新卒に求める能力ランキング
画像引用:経団連「高等教育に関するアンケート結果」
そんな企業が欲しがる「行動力」を持っている人は、自己PRとして行動力をガンガンアピールしていきましょう。
今回の記事にて、自己PRで行動力をアピールする方法を網羅的に解説していきます!
- 自己PRで「行動力」を伝える時の4つのポイント
- 自己PRで行動力をアピールするのにおすすめの文章構成
- 自己PRで行動力をアピールする回答例文【5選】
- 面接の自己PRで行動力をアピールする際の注意点
- 自己PRで行動力をアピールするNG例文【3選】
- 本記事の要点まとめ
自己PRで「行動力」を伝える時の4つのポイント
まずは「自己PRで行動力をアピールする際に押さえておくべき4つのポイント」を共有したいと思います。
面接でもエントリーシートでもこの4つのポイントさえ押さえておけば、大きく逸れた自己PRになることはありません。
【自己PRで行動力を伝える時のポイント】
- 結論ファーストで回答する
- 行動力が仕事でどう役立つのか明確化する
- 行動力を発揮した強めの根拠を明確化しておく
- なぜ行動力を重視しているのか理由を明確化する
①結論ファーストで回答する
自己PRに限らず、就活において全ての回答で必須なのが結論ファーストです。
エントリーシートで文章として答える際も、面接で口頭で答える際もとにかく最初に伝えるべきは結論。
理由はシンプルで「短時間で効率的に要点を伝えることができるから」です。
面接など限られた時間の中でダラダラ話していたら簡単に切られてしまいますよ。
②行動力が仕事でどう役立つのか明確化する
次のポイントは「行動力が仕事でどう役立つのか明確化すること」です。
採用担当者に対し、なぜ行動力を自分の強みとして伝えているのか、その根拠を示す必要があります。
Aさん:黙々と作業をこなすことが求められる事務職で行動力をアピール。
Bさん:常に新しい人と繋がることが求められる営業職で行動力をアピール。
いかがでしょうか。
Aさんが受けている事務職枠において、行動力をアピールする意味ってないですよね。
このように入社してから自分が担うであろう職種や業務をイメージして、いかに行動力という強みが役立つのかを明確化することは非常に重要ですよ!
③行動力を発揮した強めの根拠を明確化しておく
あなたのことをほとんど知らない採用担当者に対し、口だけで「私って行動力ありますよ!」と言い続けてもなかなか信用できないですよね。
つまり、自己PRで行動力をアピールするならば、その根拠を明確に示す必要があるんです。
例えば僕の例にして行動力をアピールするなら、以下のようなエピソードが根拠として使えます。
【行動力の根拠となる僕のエピソード】
- 将来を考え、入社1年で大手食品企業を退職し独立した
- 中堅大学出身だが、就活で東大生に勝とうと考えビジネス書を1000冊読んだ
- 自分に合う会社に入るため就活に注力し、22社から内定を獲得した。
- 本当に有益な就活情報を発信するため、これまでに800以上の記事を書いた
行動力の根拠となる動機や結果を具体的なエピソードとして加えることで、めちゃくちゃ説得力が増しますよね。
何より、文章で見てもその場面をイメージしやすくなる。
これはエントリーシートを書く上で本当に重要な要素でもあるので、必ずこのポイントは押さえておいてくださいね!
④なぜ行動力を重視しているのか理由を明確化する
最後のポイントは「なぜ行動力を重視しているのか理由を明確化すること」です。
自分自身で行動力を強みとして理解し、それを採用担当者にアピールする。
ということは、採用担当者からすれば「そもそもなんで行動力をそんなに大切にしているか」という疑問がわきます。
この深掘りに対する自分の考えをあらかじめ用意しておくことで、面接に対する準備にもなります。
例えば僕が行動力を重視する理由は以下のとおりです。
【僕が行動力を重視する理由】
- 「行動しなかったときの後悔」と「行動した結果の後悔」を比べて、後者には経験という学びがあるが、前者は何も残らないと考えているため。
- これまでの人生を振り返って、大きな学びを得ることができた場面では、常に行動していたから。
- 行動せず口だけの人間の言葉には説得力がなく、逆に行動して多くの経験をしている人の言葉には説得力や重みがあると感じるから。
このような「行動力」に対する自分の考え方を伝えるだけでも、自己PRの説得力は格段に高まりますよ!
採用担当者からしても行動力の重要性を理解していることがわかれば「だからこの学生は行動力を重視しているのか。」と納得できますからね。
目的を持って文章化することが大切なんですね!
間違いないね。自己PRを通して何をアピールしたいのか、それを伝えるのに必要なポイントになってるんだよ。
自己PRで行動力をアピールするのにおすすめの文章構成
それでは早速、具体的な自己PRの文章構成をご紹介したいと思います。
どんな文章でも、最初からダラダラと書き進めるのではなく、パズルのようにそれぞれ構成に分けて組み立てることが重要。
自己PRの場合は以下のような構成がベストですね。
【自己PRの文章構成】
- 貢献できる能力
- 具体的な貢献内容
- 根拠となるエピソード(課題・行動・結果)
- 自分の信条(=なぜ行動力を重視しているのか)
- 入社後の抱負
企業が自己PRを問う理由は「あなたを雇うメリットを知るため」です。
そこにダイレクトに答えるために、まずは貢献できる能力を示し、それから具体的な貢献内容を伝える。
そのうえで、本当にその能力を持っているという根拠を示す。
あとはなぜ行動力を重視しているのか、その行動力を活かした入社後の抱負を語るというのがこの構成の狙いです!
構成があれば、あとはそれぞれの構成ごとに文章を作って組み合わせるだけで完成するので、結論が逸れることもないですよね!
それが構成化することの狙いでもあるね。プラモデルなんかも、まずは腕や足を作ってから最後に組み合わせて形にするよね。構成化した文章も同じイメージ!
自己PRで行動力をアピールする回答例文【5選】
この章では、先ほどご紹介したポイントや構成に基づいて作成した例文を共有したいと思います。
エピソード別に5つの例文を作ったので、ぜひ参考にしてくださいね!
例文① 部活にて行動力をアピールした自己PR
【例文】
「私は誰もがそれは無理だろうと考えることを「行動力」で解決することに自信があります。
貴社に入社したならば、誰よりも行動し、お客様の想像を超えるサービスを提供することで利益を生み出します。
私が持つこの行動力を最も発揮したのは、大学時代です。
野球部に所属し、指導者のいないチームの中で副主将として試合のマッチングなどを担当していました。
決して強いチームではなかったため、毎回練習試合の相手も定番化していました。
そこで思い切ってこれまで依頼したことのない社会人チームに自ら訪問し、練習試合を直談判しました。
その結果、私の行動力に感心した監督が練習試合を受けてくださり、今では毎年練習試合を組めるようになりました。
私がこのように行動することを重視する理由は「考えるより動く方が結果に繋がる」という信念を持っているからです。
貴社に入社することができたならば、この行動力を存分に発揮して誰よりも結果を残すことをお約束します。」(405文字)
エピソードの定番である部活を使った自己PRの例文です。
今までの方法で結果が出ていないならば、思い切って新しいことに挑戦する。
行動力を強みとするエピソードにおいて、新しいことに挑戦した経験というのは最も使いやすい内容になりますので、覚えておいてくださいね!
自己PRを作成したら逆求人サイトに記載しよう!
僕がおすすめする就活の効率化をここで共有しておきます。
自己PRを作成したら逆求人サイトのプロフィールに登録しましょう!
逆求人サイトはプロフィールを登録しておくことで、それを読んで「自社に合っている」と考えた企業からスカウトが届く無料の就活サイトです。
登録しておけばスカウトが届くので、知らなかった企業と繋がるきっかけになり、早期内定にも繋がるので絶対に押さえておくことをおすすめします!
ちなみにおすすめの逆求人サイトは就活生向けの「Offerbox(オファーボックス) 」と「ホワイト企業ナビ」ですね。
どちらにもプロフィールを登録しておいて、スカウトの数を増やしておきましょう!
ちなみにこの逆求人サイトを使って、エントリーシートの質を高める方法を別記事でまとめておきました。
エントリーシートの質を高めたいと考えている方は合わせて読んでみてください!
例文② 留学にて行動力をアピールした自己PR
【例文】
「私はこれまで経験したことのないことに対する「行動力」に自信があります。
これから社会人として未体験のことばかりに直面すると思いますが、この行動力を活かし思い切って挑戦していくことで貴社にも貢献したいと考えています。
私が最もこの行動力を発揮したのは大学時代のエピソードになります。
大学2年生の時、同じゼミに韓国人の女子留学生が入ってきました。
彼女は片言の日本語程度しか話すことができず、なかなかゼミに馴染むことができませんでした。
私自身、何とか彼女とコミュニケーションを取り、もっと日本を好きになってほしいと感じていました。
そこで私は思い切って1年間、韓国に留学し語学を学ぶことにしました。
1年後、日常会話程度の韓国語をマスターして帰国した私は、彼女の通訳を担当することになりました。
その結果、彼女は日本のことが大変気に入り、このまま日本で就職したいとまで言うようになりました。
私が行動力にこだわる理由は「やらない後悔よりやる後悔」という言葉を大切にしているからです。
貴社に入社した暁には、必要と感じたものに対しスピード感を持って行動することで、利益を出していきます。」(482文字)
なかなかに強烈なインパクトを与えるエピソードですよね。
他人のために留学できるほどの行動力は、ほとんどの人にはないかと思います。
ただ、インパクトのあるエピソードを持っているならどんどん活用すべきです。
伝わりやすい構成に強力なエピソードが加われば、鬼に金棒ですからね!
例文③ アルバイトにて行動力をアピールした自己PR
【例文】
「私は圧倒的な行動力を武器に課題解決をすることに自信があります。
この行動力を貴社においても存分に発揮し、顧客の課題を的確に捉え、解決することでさらなる利益と顧客満足度を生み出します。
この行動力は大学時代のアルバイトで磨くと同時に発揮してきました。
大学時代、コンビニの時間帯責任者として売り上げ管理にも携わってきました。
近隣のライバル店に比べ、私が所属する店舗の売上は半分程度でした。
そこで私はライバル店を含むコンビニ20店舗に足を運び、商品配置や人員配置など徹底的に研究しました。
その結果、自分たちよりも売れている店舗には共通の商品配置があることを発見し、同様の工夫をしたところ、売上が20%向上しました。
私がこれほどまで行動することにこだわるのは「結果は行動からしか生まれない」という信念を持っているからです。
貴社に入社した暁には、苦労をいとわずとにかく行動することで目の前の課題解決に注力していきます。」(402文字)
この文章では、行動力をアピールすることはもちろん、その行動力を活かした課題解決能力まで有していることを伝えることができます。
強みをただ強みとして伝えるだけでなく、その強みを発揮することで生まれる付加価値にまで言及することで、採用担当者に活躍できる人物という印象を与えることが可能ですよ!
例文④ 趣味にて行動力をアピールした自己PR
【例文】
「私は自分に必要だと感じることに対する「行動力」に自信があります。
社会人になってからも、常に自分自身に必要なことを考え続け、その目標に対して行動することで自己成長し、貴社に貢献できる人材になります。
私はこの行動力を最大限に発揮したエピソードが大学時代にあります。
大学1年生の時、雑誌でイギリスのある街の風景写真を見た際に「まだ知らない世界に触れることで新しい価値観を持てるかもしれない」と考えました。
それから私はアルバイトでお金を貯め、これまで21ヵ国を旅行しました。
それぞれの国が持つ文化や人間性、価値観に触れたことで、自分の常識で物事を決めず、相手を受け入れることの大切さを学びました。
私がこれだけ行動することにこだわるのは「成長のための一番の近道は行動」という両親の教えを信じているからです。
貴社に入社した際にも、行動力を活かした圧倒的な自己成長を続けることで、貴社の利益を生み出すことを誓います。」(401文字)
アルバイトや部活と違って、趣味は誰かから強制されたり団体行動だったりというわけではないですよね。
つまり、趣味で自発的に動き成長しようとしている人はめちゃくちゃ行動力がある人になるわけです!
「趣味だからアピールしにくい」なんてことは全くありません。
むしろ自分を自分で奮い立たせることのできる貴重な人材なんですよ!
例文⑤ 学業にて行動力をアピールした自己PR
【例文】
「私は苦手なことに対しても、真摯に取り組む「行動力」に自信があります。
貴社で働く上でも、必ず苦手だと感じる業務があるかと思います。しかし、そこで逃げ出すことなく行動することで、苦手な分野でも成果を上げていきます。
私がこの行動力を発揮したエピソードが大学時代にあります。
中学時代から私は英語が非常に苦手で、どのような勉強方法でも点数は上がりませんっでした。
大学入学後も英語の試験があり、いつまでも英語から逃げている自分が嫌で行動することを決めました。
私は大学にいる留学生に自ら話しかけ、友人となり、さらに新しい留学生を紹介してもらうという形で常に英語に触れる環境を自ら作りました。
その結果、日常会話レベルの英語を習得し、今ではTOEICで900点以上を獲得するまでに至りました。
私が行動することを大切にしている理由は「行動することでしか苦手は克服できない」という言葉を大切にしているからです。
貴社に入社した暁には、どんなに苦手だと感じる業務にぶつかっても、持ち前の行動力で克服し、常に利益に貢献していきます。」(448文字)
苦手なことを克服する力は、社会人にとって非常に重要です。
その点を強みである行動力で克服できるのであれば、採用担当者も安心して内定を出すことができます。
ここまで異なるエピソードをもとにした例文を5つご紹介しました。
これ以外にもまだ例文が見たいと言う方は「【自己PRの例文20選】就活で“絶対に評価される”自己PRの例文集」にて20個の例文を紹介しているので、ぜひ参考にしてください!
エピソードは違えど、どの例文もしっかりと伝えたい要点が伝わってきますね!
すべて構成がしっかりと練られているからね!構成さえ間違えなければ、採用担当者に評価される文章を作ること自体は難しくないんだ。
面接の自己PRで行動力をアピールする際の注意点
ここまでの内容を見れば、行動力を強みとした自己PRの書き方はもうご理解いただけたかと思います。
次にこの章では、面接において行動力をアピールする際の注意点を共有します。
具体的には以下の3つの点に注意してください。
【面接の自己PRで行動力をアピールする際の注意点】
- 結論から話せていない
- 行動力が強みであるという根拠が曖昧である
- 行動力を企業でどう活かせるかを理解していない
注意点① 結論から話せていない
まず基本中の基本になりますが、必ず結論から話すようにしてください。
自己PRで行動力を回答するなら「私は◯◯という行動力に自信があります」などを最初に話すようにしましょう。
これは就活に限らず、社会人になってからも重要なポイントなんですよね。
上司や先輩に何か報告する際も、結論から話せていないと「で、結局何が言いたいの?」と言われてしまいます。
社会人としても必須の部分だからこそ、就活でも必ず重視されているポイントなので、ここは絶対に間違えないようにしてくださいね!
注意点② 行動力が強みであるという根拠が曖昧である
次の注意点は「行動力が強みであるという根拠が曖昧であること」です。
つまり、根拠となるエピソードに具体性やリアル感がない状態ですね。
「私の強みは課題解決に対する行動力です。野球部の主将として、部が抱えるさまざまな課題を率先して解決することで行動力を身に付けました。これは御社でも活かすことができます。」
いかがですか。
課題の具体的な内容や解決した方法について説明がないので、エピソードに説得力が全くないですよね。
本当に野球部の主将を経験してなくても、誰でも書けてしまう文章なんです。
これだと採用担当者も本当に行動力があるのか納得できないですよね。
注意点③ 行動力を企業でどう活かせるかを理解していない
最後の注意点は「行動力を企業でどう活かせるかを理解していないこと」です。
どれだけ圧倒的な行動力を持っていたとしても、それを志望先企業で活かせなければアピールする意味はありません。
そのためには企業研究やOB訪問を通して、具体的な業務内容や職種理解をしておく必要があります。
「この行動力は御社でこれだけ活かせるからこそ、アピールしてるんです!」というのが面接官に伝わらないと評価にはつながらないため、必ずどのように活かせるのかまでイメージしておいてください!
自分だけが理解できていても、面接官に伝わらなければ意味がないですよね。
まさにそこなんだ!文章として完成度の高いものができると、どうしてもそこで満足してしまいがち。でも面接では言葉で納得させないといけないわけだから、相手が理解できるかまで徹底的に作り込む必要があるんだ!
自己PRで行動力をアピールするNG例文【3選】
先ほどの章で注意点を共有したので、この章では具体的なNG例文をご紹介したいと思います。
自分が作った自己PRを確認する際に、ぜひ見比べてみてくださいね!
NG例文① 結論から話せていない
【NG例文】
「私は大学時代に接客業のアルバイトをしていました。
大学1年生から今まで約3年半続けた結果、時間帯の責任者まで任せてもらえるようになりました。
接客業を経験して、常にお客様目線に立ちながら改善することの重要性を学びました。
この経験から、相手の立場に立って考えるだけでなく、行動することではじめて結果が出ることを痛感するとともに、常に行動する姿勢が身に付きました。
ここで得た行動力を活かして、御社に入社してからも常に行動することで成長していきたいと考えています。」
どうでしょうか。
面接官が「自己PRしてください」と質問した際の答えがこの例文だったら、率直に「早く強みを教えろよ」って感じますよね(笑)
面接において回りくどい言い方や説明は一切必要ありません。
質問に対する回答をズバッと簡潔に答えること、これが一番大切ですよ!
NG例文② 行動力が強みであるという根拠が曖昧
【NG例文】
「私は新しい物事に対して挑戦していく「行動力」に自信があります。
この行動力を武器に、御社においても新たなサービスを展開していきます。
私がこのような行動力を身に付けたのは大学時代の部活の経験になります。
この強みのおかげで、これまでいくつもの課題を解決することができました。
御社においても、この行動力を存分に発揮し、これまでにないサービスを生み出していきます。」
結論から書かれているので、言いたいことの要点は伝わるかと思います。
ただ、強みである行動力をいかにして身に付け、これまでどのように活かしてきたのかの具体的エピソードが一切ないので、根拠が曖昧ですよね。
これだと説得力に欠けてしまうため、しっかりとエピソードも加えましょう。
(文字数によっては結論だけ書いて、残りは面接で説明する形でもOKです)
NG例文③ 行動力を企業でどう活かせるかを理解していない
【NG例文】
「私は課題解決に対する行動力に自信があります。
この行動力を発揮したエピソードが大学時代にあります。
私はサッカー部の戦略責任者として、試合に勝つための戦略を練る役割を担っていました。
より勝率を向上させるため、自チームの試合映像を繰り返しチェックし弱点を洗い出すとともに、各選手にヒアリングを行い課題を共有しました。
そこで表面化した課題に対する練習メニューを重点的に行った結果、全国大会出場を果たすことができました。
私がこれだけ行動することを大切にしているのは「行動こそ最大の成長」という信念を持っているからです。」
結論から書かれているし、エピソードの具体性や自分の信条もバッチリです。
加えて、エピソード内容もかなりインパクトがありますよね。
ただ一つ、その行動力を企業でどう活かせるかが入っていないため、そもそもなんでこの行動力を強みとしてアピールしているのかが伝わらない。
こうしてみると、本当にもったいないですよね。
面接は企業に対し、自分を採用することのメリットを伝える場です。
自分が入社することでどんな利益があるのかまでしっかりと伝えてくださいね!
どの例文もちょっとポイントが欠けてるだけなのに、かなりひどく見えますね。
それだけしっかりとポイントを押さえることが重要なんだ!一度作って満足せず、欠けてる部分がないか必ずチェックしよう。
本記事の要点まとめ
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!
自己PRで行動力をアピールする方法は掴めたかと思います。
この記事を読んでいただいた方は感じたかもしれませんが、意外とシンプルで簡単じゃなかったですか?
重要なのはとにかく「構成立てて文章を作ること」です。
それぞれの要素が欠けることなく作れていれば、必ず評価されます。
また、構成を意識して文章を作ることで、面接の深掘りにも答えられるようになるという副産物もありますからね!
それでは最後に、本記事の要点をまとめて終わりとしましょうか。
【本記事の要点】
- 行動力は企業からも非常に求められている能力である。
- 結論ファーストなど、4つのポイントを必ず押さえておく。
- 構成は「①貢献できる能力」「②具体的な貢献内容」「③根拠となるエピソード」「④自分の信条(なぜ行動力を重視しているのか)「⑤入社後の抱負」という5ステップが必須である。
- 面接では「結論ファースト」「具体的なエピソードによる根拠」「企業における活かし方」を取り入れることで評価される。