就活生や転職者のみなさん、こんにちは!
これまで7年、書いた記事は1500記事を超え、求人サイトの運営まで始めた"日本イチの就活マニア"こと就活マン(@syukatu_man)です!
就活の面接では「自己PRを30秒でしてください」といわれることがあります。
自己PR自体はどの会社でも聞かれるようなメジャーな質問ですが、対策なしの状態で30秒という時間指定までされると困ってしまいますよね。
しかし定番の質問ゆえに、対策を徹底できるかどうかで最終的な結果は変わってきます。
30秒自己PRならではのポイントや注意点もあるので、事前に時間指定を受けた場合の準備をしておくことは大切ですよ。
この記事では、まず30秒自己PRの回答例文と対策時のポイントを紹介します。
その上で、質を高める秘策や回答作成の流れ・事前に対策する際の注意点なども共有するので、ぜひ最後までご覧ください。
30秒という限られた時間だと自己PRが難しいですね。
たしかに簡潔にまとめる必要があるよね。まず例文でイメージを掴んでもらいつつ、5ステップで作成する手順もお伝えするよ!
- 30秒自己PRの回答例文5選
- 30秒自己PRを対策する際のポイント
- 30秒自己PRの回答の質を高める秘策
- 30秒自己PRの回答を作成する5ステップ
- 30秒自己PRを求める企業側の意図とは?
- 30秒自己PRを事前に対策する際の注意点
- 【補足】30秒自己PRを求められやすい会社や職種とは?
- 本記事の要点まとめ
30秒自己PRの回答例文5選
では早速、30秒自己PRの回答例文を共有していきますね。
回答例があると全体感をさくっとつかめますし、自分の強みに置き換えた場合にどんな流れにすべきかなどもイメージしやすいかと思います。
今回は、5つの強みにおける回答例を作成しました。
自分とまったく同じ強みでなくとも全体像を把握する上で参考になると思うので、ぜひさくっと読み進めてみてくださいね。
【30秒自己PRの回答例文5選】
- 継続力をアピールする例文
- 忍耐力をアピールする例文
- 計画性をアピールする例文
- 主体性をアピールする例文
- 気配りできることをアピールする例文
例文① 継続力をアピール
【例文】
私は「圧倒的な継続力」に強みがあります。
私のこの強みは、大学時代のバレーボール部の活動でも発揮されました。
未経験の状態から始めたため当初は活躍できなかったのですが、改善のために「トスを1番きれいに上げる選手になる」という目標と「毎日トス上げの練習を300回繰り返す」というタスクを設定します。
そして2年継続した結果、部内で一番トスがうまい人材として認められ、試合でも活躍できるようになりました。
貴社に入社後も、小さな目標達成を繰り返すことで最終的な高いゴールをクリアできるように尽力します。
1つ目の例では、継続力を強みとする場合の回答を考えました。
30秒自己PRでは、だいたい上記くらいの文量が目安になるかと思います。
もちろん話すスピードによっても変わってきますが、上記の文量を上限の目安とすれば30秒以内に話し終えることができるかと。
文章全体を見ると、まず結論を述べてその後に根拠・入社後の抱負を語るような構成となっています。
根拠となるエピソードには部活の経験を使い、数字も用いることで面接官にイメージを抱いてもらいやすいように工夫しました。
余裕があれば、上記のように入社後の抱負まで語ると効果的ですね。
面接官は自社で活躍してくれる人材を求めているので、会社側にとっての採用メリットまで語れると好印象を与えやすいですよ。
自己PRで継続力をアピールする方法は、別記事でも紹介しています。
エピソード例などをもっと見たい人は、ぜひあわせてご覧くださいね。
例文② 忍耐力をアピール
【例文】
私は「どんな苦境でも乗り越えられる忍耐力」に強みがあります。
この強みは、大学入学時に設定した「毎日1時間走る」という目標達成に向けても発揮されました。
具体的には、暴風雨の時も雪の時も1時間走ることを続け、現在もこの習慣は続いています。
私が忍耐力を重視しているのは、目標達成には実行力や継続力などが必要ですが、すべての根幹となるのは忍耐力だと考えているからです。
貴社に入社後はどんな環境でも愚直に取り組み続け、長期的に働くなかでさらなる利益拡大に貢献します。
2つ目は、忍耐力を強みとする人向けの回答例文です。
今回は、プライベートで実践したランニングの経験を根拠として採用しました。
暴風雨や雪の時も続けたといわれると、かなりインパクトがありますよね。
また後半部分では、忍耐力を重視する理由も語っています。
強みを形成する根幹となるような自分の価値観を伝えると、「この子は本当に忍耐力があるんだな」などと思ってもらいやすいのでおすすめですね。
忍耐力を強みとする場合のアピール方法も、別記事にて詳しくまとめました。
30秒自己PR以前に、どうやって忍耐力をアピールすべきかあまり整理できていない人は、ぜひ僕のアイデアを参考にしてみてくださいね。
例文③ 計画性をアピール
【例文】
私は「行動前に事前に考える時間を設けることを徹底する計画性」に強みがあります。
この強みは、大学1年時に決めた読書習慣を作るという目標達成に向けても発揮されました。
具体的には、
①大学通学前に1時間スターバックスに通って読書時間を作る
②読む本は本屋で1時間熟考して3冊ずつ選んで購入する
③よいと感じた本はすぐに2度繰り返して読む
といった計画を立て、今では週に3冊ペースで読書する習慣ができています。
貴社に入社後も限られた時間の使い方を考え抜き、利益率の高い人材になることで会社に貢献します。
3つ目は、計画性を強みとする場合の30秒自己PR例です。
根拠としては、個人的な読書への取り組みエピソードを語りました。
自己PRではアルバイトや部活・サークルの経験を語る人が多いですが、個人的に取り組んだ経験があれば十分根拠となりえますよ。
ほかの例文同様に、数字を使って印象的に語った点もポイントですね。
最後の文章では、会社で自分の強みをどのように活かすかも伝えています。
自己PRで計画性をアピールする方法についても別記事で共有しているので、同じ強みを持つ人はぜひあわせてご覧くださいね。
例文④ 主体性をアピール
【例文】
私は「誰よりも積極的に行動する主体性」に強みがあります。
この強みは、大学時代に参加した広告会社のインターンでも発揮されました。
私は、社員の方から指示された業務をこなすだけでは学びが少ないと感じていました。
そこで自ら企画を考案し提案したところ、何度も改善を求められましたが、結果的に企画が通り実際のサービスとして採用された経験があります。
貴社に入社後も経験年数に関わらず若手のうちから貪欲に行動し、誰よりも主体的に取り組み続けることで成果をあげます。
4つ目は、主体性を強みとする場合のアピール例文です。
大半の企業は主体性を持つ人材を求めているので、自己理解を深めた後に自身に強みがあると整理できた場合は積極的にアピールすべきですね。
主体性の根拠には、インターンで企画を提案した経験を採用しました。
この例のように「取り組む人が少ない事例」を語れると、主体性があることに説得力が生まれやすく印象にも残りやすいですね。
本質的に主体性がある人なら、上記のような何かしらの経験を持っているはずです。
主体性のアピール方法も別記事で詳しくまとめているので、同じ強みを持つ人はぜひ僕のアイデアも参考に回答を考えてみてください!
例文⑤ 気配りできることをアピール
【例文】
私は「相手の立場に立った気遣いができること」に強みがあります。
この強みは、大学時代の結婚式場でのアルバイトでも発揮されました。
私は主に新郎新婦の進行補助を担当していたのですが、担当プランナーから新郎新婦の人柄を徹底的にヒアリングし、その人柄に合わせて補助の手順や内容を変えていました。
その結果、担当した15組すべての方からお礼のお手紙をいただけています。
貴社に入社後も社内・社外関係者にとって最善と考え得る行動を取り続け、さらなる利益拡大に貢献します。
最後5つ目に紹介するのは、気配りできることを強みとする回答例です。
気配りや思いやりに強みを持つ人は多くいると思いますが、十分魅力的なアピールになりますよ。
社会人になると自分一人で完結する仕事はほぼほぼ存在しないので、周囲に気遣いをして良好な関係を築くことは非常に重要です。
注意点としては、単に気配りをしているだけでなく、周囲の様子を察知できるからこその行動にまで移した経験を語る必要があること。
周囲に配慮してばかりで主体性がないと思われると、マイナス評価につながる可能性もあるんですよね。
上記の例でも、ヒアリングをしてどのような結果を出したかまで語っています。
気配りできることを強みとする方法も以下の記事で共有しているので、いまいち伝え方を整理できていない人はぜひ参考にしてください。
回答例文があると、どんな流れで話したらよいか・文量はどのくらいが適しているかなどをイメージしやすいですね。
ここで紹介した強み以外の場合も、大枠の考え方は一緒だよ。細かいポイントなどは次章以降で共有していくから、ぜひ続けて読み進めてみてね!
30秒自己PRを対策する際のポイント
5つの強みにおいて、30秒自己PRの回答例文を共有しました。
次にこの章では、30秒自己PRを対策する際のポイントを紹介していきます。
ポイントを意識せずに回答を考えると、面接官の印象に残りにくい答えを作成してしまう可能性があります。
基本的な内容も含みますが、いずれも重要なのでぜひ頭に入れておいてくださいね。
【30秒自己PRを対策する際のポイント】
- 結論は1つだけに絞る
- 文章構成をよく考える
- 企業が求める能力を把握しておく
ポイント① 結論は1つだけに絞る
1つ目のポイントは、結論は1つだけに絞ること。
30秒という時間制限がある場合だけではありませんが、自己PRで伝える結論は必ず1つだけに絞りましょう。
「私の強みは継続力と計画性です」などではなく、「私の強みは継続力です」などのように伝える内容を厳選する形ですね。
これは単純な話で、伝えた内容がぼやけてしまいやすいから。
とくに限られた時間のなかでは、補足的なエピソードを十分に語ることができず「本当にその強みがあるの?」などと思われる可能性が高いんですよね。
多くを伝えたくなる気持ちもわかりますが、不適切に内容を盛り込みすぎてもかえって印象に残りにくくなってしまいます。
30秒自己PRでは「何を語らないか」も重要になってくるので、不必要な情報はできる限り削ることを心がけましょう。
ポイント② 文章構成をよく考える
2つ目は、文章構成をよく考えること。
30秒という制限があると、当然ながら話せる量には上限があります。
ゆえに全体の構成を意識して回答を考えないと、30秒のなかで説得力のある答えは語れないんですよね。
前章で紹介した例文も、ある程度決まった形の構成としていましたが気づきましたか?
個人的には、次のような構成がベストと考えています。
【30秒自己PRのおすすめ文章構成】
- 自身の強み(1つだけに厳選)
- 根拠となるエピソード(課題・行動・結果)
- 入社後の抱負
基本的には、上記の流れに沿って回答すれば論理的になりやすいかと。
もし時間に余裕がありそうなら、入社後の抱負を語る前に自分の信条(=なぜその能力を重視しているのか)を説明するのもおすすめですね。
強みと価値観を紐付けて説明できると、「本当にその強みを持っているんだな」と思ってもらいやすく印象にも残りやすいです。
全体の文章構成を考えておけば、大きく外れた回答をすることはまずありません。
もちろんほかのアイデアがあれば別の構成にしても問題ないので、30秒自己PRの対策をする際は構成にも力を入れてみてくださいね。
ポイント③ 企業が求める能力を把握しておく
最後3つ目は、企業が求める能力を把握しておくことです。
企業側は自社で活躍できる人材を求めているので、闇雲に強みをアピールするのではなく、応募企業で活かせそうかも意識しておく必要があります。
理想をいうと、たとえば求める人物像として「主体性や積極性のある人材」を掲げている企業では、主体性をアピールするイメージですね。
もちろん嘘をついたり、無理に企業側に合わせたりする必要はありません。
無理をして仮に採用までつながっても、ミスマッチにつながる恐れがありますからね。
ただ「自分が持つ強みのなかで、どの強みが応募企業と相性がよさそうか」は事前に考えておくとよいかと思います。
どんな人もいくつか強みを持っていると思うので、そのなかで応募先と相性がよさそうな強みを選んでアピールするイメージですね。
企業が求める能力を把握していないと、せっかく自分の強みを論理的にアピールできても、あまり高評価を受けられない可能性があります。
自己PRの場を有効活用するためにも、企業との相性も意識して強みを語りましょう。
なるほど。結論は1つだけに絞ったり、事前に文章構成を考えた上で30秒自己PRを考えたりすることが大切なんですね。
まさにそのとおりだよ。意識していないと微妙な回答を語ってしまう可能性があるから、事前に対策するならぜひ押さえておいてね。
30秒自己PRの回答の質を高める秘策
本章では、30秒自己PRの回答の質を高める秘策を共有していきます。
前章までで紹介した回答例文やポイントを参考にするだけでも、ある程度のレベルの30秒自己PRは考えられるかと思います。
ただ、より確実に質を高めたいならもっと対策できることがあるんですよね。
結論、回答の質を高めたいなら就活エージェントの活用をおすすめします。
就活エージェントとは、無料で次のような幅広い支援をしてくれるサービスのこと。
【就活エージェントのサービス内容】
- 就活相談
- 自分に合った求人の紹介
- 選考支援(ES添削や面接対策)
- 企業との面接のセッティング
- 面接後のフィードバック共有
求人紹介から選考支援・面接後のフィードバック共有まで、内定獲得に向けて幅広い支援をしてくれるサービスですね。
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エージェントの担当者は就活支援に特化して仕事をしているので就活市場に詳しく、どんな自己PRが評価されやすいかを熟知しているんですよね。
よって「実際に企業に評価されるような自己PR」を仕上げる際の相談相手としては最適な存在です。
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30秒自己PRの回答を作成する5ステップ
次にこの章では、30秒自己PRの回答を作成する方法を共有していきます。
ここでは、5つのステップに分けて回答作成の流れを整理しました。
以下の順に沿って取り組めば、どんな人でも30秒自己PRを作成できるはずです。
各ステップの詳細について、順に確認していきましょう。
【30秒自己PRの回答を作成する5ステップ】
- 深く自己分析して自分の強みを洗い出す
- 応募企業と相性がよさそうな強みを1つ選ぶ
- 強みを発揮した過去の経験を振り返る
- 文章構成や文字数を意識して回答例を考えてみる
- 時間を測って試し読みし微調整する
ステップ① 深く自己分析して自分の強みを洗い出す
まずすべきは、深く自己分析して自分の強みを洗い出すことです。
強みは自己PRの結論部分なので、自己理解が不十分な状態ではそもそも何を結論とすべきかが決まりません。
よって自己PRの回答を考えるなら、まずは自己理解を深める必要があるわけですね。
自己評価が低い人や自分に自信がない人は、強みといえそうな内容をあまり書き出せないかもしれません。
ただ、この時点では少しでも強みといえそうなものはピックアップしてOKです。
実際に回答時に採用するかどうかは、以降のステップで決めるべきことですからね。
自己理解を深めることは、30秒自己PR以外の質問に対して回答を考える際にも間違いなく欠かせない作業です。
ある意味で自己理解の深さが就活成功を左右するといっても過言ではないので、ぜひじっくり時間をかけて妥協せずに取り組みましょう。
なお、自己分析のやり方についても以下の記事で詳しくまとめています。
「自己理解が浅い自覚はあるけど、いまいちどうしたらいいかわからない」という人がいたら、ぜひ僕が考えるやり方を参考にしてみてくださいね。
ステップ② 応募企業と相性がよさそうな強みを1つ選ぶ
自分の強みを洗い出せたら、次に応募企業と相性がよさそうなものを選びましょう。
第2章のポイントでも紹介しましたが、面接で語る強みは1つだけに絞らないと内容がぼやけて伝わりにくくなります。
会社ホームページに掲載されていることが多い「求める人物像」などの情報を参考にして、自分が語るべき強みを1つだけに絞ってください。
もちろん企業が求める強みをピンポイントで持っているのが理想ですが、ミスマッチにもつながりかねないので、無理に合わせる必要はないですよ。
この強みの選定が微妙だと、以降のステップもムダになってしまいます。
自己PRの回答では核となる部分なので、時間をかけて慎重に結論を出しましょう。
ステップ③ 強みを発揮した過去の経験を振り返る
第3ステップは、強みを発揮した過去の経験を振り返ることです。
「私の強みは◯◯です」とだけ伝えても説得力がないので、納得感を与えるためにも面接では根拠となるエピソードも語る必要があります。
第2ステップで選んだ強みについて、過去に強みを発揮して成果につながった経験がないか振り返ってみてください。
より印象的に語るためにも、可能なら数字を使って成果を話せる経験が理想的です。
なお強みとの関連性が薄いと、全体的に論理性がないと捉えられる可能性があります。
全体の印象に大きく影響を与える部分なので、インパクトの大きさや強みとの関連性を意識して根拠に採用する経験を考えてみてくださいね。
ステップ④ 文章構成や文字数を意識して回答例を考えてみる
自分の強みと根拠に使う経験を整理できたら、実際に文章構成や文字数を意識して回答を考えてみましょう。
第2章で紹介したとおり、30秒自己PRの文章構成は「自身の強み→根拠となるエピソード→入社後の抱負」の流れがベストかと思います。
入社後の抱負については、自身の強みを応募先の企業でどのように活かせるか語ることがポイントですね。
企業側は自社で活躍できそうな人材を探しているので、採用メリットまでこちらで語ってあげると印象に残りやすいですよ。
30秒自己PRの文字数は、200〜250字が目安となるかと。
まずは文章構成を意識して、200〜250字を目安に回答を作成してみるとよいでしょう。
ステップ⑤ 時間を測って試し読みし微調整する
回答例を考えられたら、実際に時間を測りつつ試し読みをします。
人によって話すペースは異なるので、実際に話したときにどのくらいの時間が経過するか確かめてみてください。
ただし、話すペースを早めて無理に多くの内容を盛り込めばいいわけでもありません。
相手が聞き取れるペースでないと、せっかく充実した回答を考えていても話の内容が伝わらないので注意してくださいね。
不足・過剰があれば、第4ステップに戻って回答を微調整します。
時間や内容に問題がなさそうであれば、繰り返し練習して面接本番に備えましょう。
この順番に回答を作成すれば、ある程度レベルの高い答えを用意できそうですね。
肝となるのは、最初のステップで可能な限り自己理解を深めること。自己分析が浅いと自己PRの回答も浅くなりやすいから、妥協せずに取り組むことをおすすめするよ。
30秒自己PRを求める企業側の意図とは?
続いて本章では、30秒自己PRを求める企業側の意図を共有していきます。
30秒自己PRに限らず、面接での質問に対策する際には企業側の意図を知っておくと回答を考えやすくなるんですよね。
企業側の意図としては大きく以下の3つが考えられるので、参考までに頭に入れておくとよいでしょう。
【30秒自己PRを求める企業側の意図】
- 短時間で就活生の強みを引き出したい
- 限られた時間での説明能力の高さを探りたい
- 柔軟な対応ができるか確かめたい
意図① 短時間で就活生の強みを引き出したい
まず考えられるのは、短時間で就活生の強みを引き出す意図です。
これは単純に、強みを引き出す時間を短縮したいという意図ですね。
企業は、非常に多くの就活生を相手に面接などの採用活動をおこなっています。
ゆえに、できる限り短い時間のなかで就活生一人ひとりの強み・志望度の高さなどを見極めたいと思っているんですよね。
よって就活生側は、時間をオーバーすることなく端的に強みを語る必要があります。
「できる限り時間を短縮したい」と思っている面接官に長々と語ってしまうとマイナス評価につながる可能性が高いので、回答時は注意しましょう。
意図② 限られた時間での説明能力の高さを探りたい
2つ目に、限られた時間での説明能力の高さを探る意図も考えられます。
社会人になると、多くの業務を同時並行でこなしていくことが基本であり、時間的な余裕があることはあまりありません。
よって、短時間で自分の状況や意見を伝える能力が求められるんですよね。
その点、30秒自己PRでは限られた時間で論理的に回答する必要があり、まさに短時間での説明能力を探る質問としてぴったりです。
事前に対策していれば納得度の高い回答ができるとは思いますが、30秒自己PRを求められたら論理的な回答も心がけるようにしましょう。
意図③ 柔軟な対応ができるか確かめたい
3つ目は、柔軟な対応ができるか確かめる意図です。
この記事を読んでくれている人は当てはまりませんが、30秒自己PRの対策をしている人はあまり多くありません。
自己PRはほぼほぼどの企業でも聞かれますが、時間制限を設けて質問をする企業は大多数ではないですからね。
ゆえに30秒自己PRでは、就活生のその場での対応能力の高さを探れます。
急に時間制限を設けられたなかで、柔軟な対応ができるか確認されているわけですね。
とはいえ、この点についても事前に対策をしている人なら問題になりません。
冷静に回答できればむしろ好印象を与えるチャンスにできるので、ぜひ30秒自己PRをアピールの場に変えてくださいね!
30秒という時間制限を設ける企業には、いくつかの意図が考えられるのですね。
事前に回答を考えているような就活生ならまず問題にならないけどね。むしろ高評価を得るチャンスにもできるから、事前準備の成果を存分に発揮するといいよ!
30秒自己PRを事前に対策する際の注意点
次にこの章では、30秒自己PRを事前に対策する際の注意点を紹介します。
これらの注意点を押さえていないと、せっかく事前に回答を考えていたのにマイナス評価を受けてしまう可能性もあります。
30秒自己PRをアピールの場に変えるためにも、例文やポイントだけでなく注意点も把握しておきましょう。
【30秒自己PRを事前に対策する際の注意点】
- 丸暗記はしないようにする
- 伝える内容は厳選する
- 30秒の遵守を目的化しない
注意点① 丸暗記はしないようにする
1つ目の注意点は、丸暗記はしないようにすることです。
というのも、丸暗記すると本番で少しでも思い出せなかったときに頭が真っ白になってしまう可能性が高いから。
暗記した内容を話そうとするので、緊張でパニック状態になったときに言葉が出てこなくなるんですよね。
よって事前に回答を考えた場合にも、丸暗記ではなく全体の流れだけをある程度記憶しておくのがおすすめです。
具体的な言葉の使い方はその場で考えても大丈夫なので、丸暗記はしないでその場で浮かんだ言葉を語るようにしましょう。
注意点② 伝える内容は厳選する
伝える内容を厳選することも重要です。
企業側の意図としても紹介したように、30秒自己PRではあくまでも短い時間で端的に自分の強みを語ることが求められています。
ゆえに、内容を盛り込みすぎると話の内容が伝わりにくく、かえってマイナス評価につながる可能性もあるんですよね。
30秒自己PRで必ず伝えるべきは、1つの強みと納得度を高めるエピソードだけです。
個人的には入社後の抱負を語るのもおすすめしたいですが、時間配分によっては詰め込みすぎるのは理想的といえません。
企業側の視点も想像して、厳選した内容だけを伝えるようにしましょう。
注意点③ 30秒の遵守を目的化しない
最後3つ目の注意点として、時間遵守を目的化しないことも大切です。
「30秒で自己PRしてください」といわれると、どうしても30秒を守ることを意識しすぎてしまうものかと思います。
ただ30秒自己PRで本当に優先すべきは、端的に自分の強みを伝えること。
時間遵守の優先順位を高めてしまうと、自己PRの機会をムダにしかねないわけですね。
もちろん時間を大きくオーバーするのはNGですが、仮に少しくらい30秒を過ぎてもあまり問題にはなりません。
回答時の優先順位を適切に認識して、30秒自己PRを通して好印象を与えましょう。
たしかに丸暗記をしていると、記憶が飛んだときにパニックになって言葉が出てこなくなってしまいますね。
そうなんだよね。事前準備するような用意周到な学生にありがちなミスだから、準備をムダにしないためにも注意しておくといいよ。
【補足】30秒自己PRを求められやすい会社や職種とは?
最後に本章では、30秒自己PRを求められやすい会社や職種に触れていきます。
あくまでも傾向の話ですが、30秒自己PRをすることが多い会社などもいくつか考えられるんですよね。
結論、志望者数が多い企業や採用倍率が高い企業があげられます。
知名度が高かったり規模が大きかったりする会社などですね。
多くの就活生のなかから採用人材を決める必要があるので、できる限り短時間で候補者の特徴などを把握しようとします。
また職種単位でいうと、営業やアナウンサーなどがあげられます。
営業職などは口頭で自らの考えを端的に伝える場面が多々あるので、選考時点でも質問を通して能力を確認されることがあるんですよね。
もちろん上述した会社や職種以外でも、30秒自己PRを求められるケースはあります。
この記事を読んでくれている人ならまったく問題ありませんが、やはり事前に対策しておくに越したことはないですね。
事前対策している人なら問題ないけど、傾向として知っておいても損はないね。
本記事の要点まとめ
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!
30秒自己PRの回答例文と対策時のポイント、質を高めるための秘策や回答作成の流れ・注意点などについて網羅的に解説しました。
30秒自己PRでは、限られた時間内での説明能力の有無・柔軟な対応ができるかなどを確かめられています。
ただ事前に回答の対策ができている人であれば、まったく問題にはなりえません。
説得力のある回答を考える上で肝になるのは、何よりもまず自己分析を徹底して可能な限り自己理解を深めておくことです。
この記事で紹介したようなポイントや注意点などを意識して、ぜひ30秒自己PRの質問をうまくアピールの場に変えてくださいね。
ちなみにこの記事を読み終わったら、次に「【自己PR例文42選】これが評価される自己PRだ!|就活の面接での回答例文を共有 」も読んでみてください。
アピールする強み別に分けて、全体で42個の自己PR例文を共有しています。
30秒という時間指定は設けていませんが、質の高い自己PRを考える上では間違いなく参考になるはずです。
自己PRの対策に取り組んでいる人は、ぜひあわせて目を通してみてくださいね。
それでは、最後に本記事の要点をまとめて終わりとしましょうか!
【本記事の要点】
- 30秒自己PRでは結論は1つだけに絞り、文章構成も熟考することが大切である。
- 30秒自己PRの質を高めたいなら、就活エージェントを有効活用すべきである。
- 30秒自己PRの対策をするなら、何より自己理解を深めることが重要である。
- 30秒自己PRを求める企業は、短時間で強みを引き出すこと・説明能力の高さを探ること・柔軟な対応ができるか確かめることを目的としている。
- 30秒自己PRの回答を丸暗記して面接に臨むのは避けるべきである。