こんにちは!
就活を研究し続けて7年目、書いた記事は1000以上の就活マンです。
(このブログ以外にも、僕を含めた編集部が企業を厳選した求人サイト「ホワイト企業ナビ」の運営も開始しました! » 求人一覧を見る)
最終面接まで進むことができた時、どのぐらいの確率で合格できるのか?
内定の一歩手前の状況だからこそ、最終面接の合格率は気になりますよね。
最終面接の合格率は会社規模や面接回数、推薦の有無など状況によって異なります。
そこで本記事では、それらのパターン別に最終面接の合格率を共有します。
あくまで企業によって異なるので参考値にはなりますが、「どのぐらいの確率で合格できるんだろう?」という疑問をクリアにするのに役立ててくださいね。
記事の後半では、最終面接で落ちたことがない僕の"最終面接を突破する秘訣"も共有するので、ぜひ最後まで楽しみながら読んでみてください!
たしかにせっかく最終面接まで進んだら合格して内定を獲得したいですよね!
そうだね。だから最終面接の合格率を把握した上で、僕が実践していた最終面接対策を共有するよ!
最終面接とは?
最終面接とは、選考における最後の面接のことを指します。
ほとんどの企業が選考の最後として面接を採用しているので、最終面接で合格することができれば内定を獲得することができますね。
よって最終面接の実施意図としては「採用する人材の最終判断」です。
また担当する面接官は役員や社長が担当するので緊張感がありますね。
各選考段階ごとの実施意図と担当する面接官を一覧化しておきました。
(これは特に大企業の例となります。ベンチャー企業だと一次面接から社長が対応するところもあるので!)
最終面接を担当する面接官について
では次に、最終面接で面接官をおこなうのは誰なのか?
大企業は、最終面接は人事局長や役員と行うことが多いですが、中小企業では最終選考にて社長が登場することも多いんですよね。
実際に僕が就活生の時は、東証一部上場企業の場合は「社長+人事部長+役員」と面接ということが多かった。
偉い人が全員集合していてめちゃくちゃ緊張しました...!
一方で、中小企業の社長面接では社長と2人きりでの面接もありました。
最終面接を担当する面接官は、人事部長や役員も同席した複数人だと覚えておいてください。
社長に加えて、人事部長や役員まで同席する最終面接は緊張感がすごいですね...。
場合によっては質問をめちゃくちゃ積極的にしてきて困る場合もあるけど、ほとんどの役員はかなりゆったりと話を聞いてくれることが多かったよ!
最終面接の合格率は?
それでは本記事の本題である最終面接の合格率について解説します。
結論から言うと、最終面接の合格率の参考値は50%だと言われています。
(この数値に関しては明確なデータのない数値なのであくまで参考に!)
また僕の友人から話を聞いてみても、大学の学歴関係なく最終面接は50〜60%ぐらいの合格率だと言えそうです。
一次面接や二次面接、最終面接などの各選考段階や会社規模によって、こうした合格率は異なってきます。
以下は就職四季報のデータなどを参考にして僕の体感で算出した合格率です。
ES通過率から最終面接の合格率までの参考値をまとめてみました。
中小企業の合格率 | 大手企業の合格率 | 超人気企業の合格率 | |
---|---|---|---|
ES通過率 | 70% | 50% | 30% |
一次面接 | 40% | 30% | 20% |
二次面接 | 40% | 30% | 20% |
最終面接 | 60% | 40% | 30% |
このように中小企業なのか、それとも人気の大企業なのかによって最終面接の合格率は30〜60%と倍近くの差が生まれます。
ちなみに僕が入社した大手食品メーカーの場合は、最終面接の合格者は営業職12名中、12名が全員合格と最終面接の合格率は100%だったんですよね。
企業によって最終面接の合格率に大きな差があることを押さえておいてください。
これらの合格率を底上げする方法については後で詳しく解説します。
ここでは僕が面接の通過率を高めるために利用していた無料サイトを共有しておきますね。
(世の中には微妙なサービスもめちゃくちゃ多いですが、就活攻略論で紹介するサービスは本当に良いサービスだけと自分で決めているので、ぜひ参考にしてみてください!)
・マッチした企業と面接直結で繋がれることが多い:オファーボックス
ー適性が高い企業との面接経験を大量に詰める
ー企業側からスカウトが届く仕組みなので就活生側の負担が少ない
ー無料登録するだけで「選考対策情報」がすべて読み放題
ー面接回数や面接ごとの質問内容まで掲載されている神サイト
各選考ごとの合格率の違いについて
ここからは、より詳しく合格率について見ていきましょう。
僕の経験上、また関わった就活生からの話を聞くと"最終面接の合格率は他の面接よりも高い傾向にある"と言うことができます。
これは中小企業や大手に関わらず、共通の特徴と言えます。
理由としては、最終面接まで進んできた人材は「人事部のお墨付きがついた人材」だからですね。
特に大企業となれば、人事戦略を決めるのは人事部です。
よってその人事部が合格と判断した人材を役員はそこまで不採用にしないんですよ。
だから最終面接は他の面接と比べて、比較的合格率が高くなるのです。
大手企業の合格率 | 理由 | |
---|---|---|
一次面接 | 30% | 大手企業はエントリー者数が多いため、一次面接では第一印象や最低限のコミュ力の有無・学歴などを考慮して大幅に不採用者を出す。 |
二次面接 | 30% | 二次面接では人事部がしっかりと1人1人を精査するため合格率はかなり低くなる傾向になる。 |
最終面接 | 40% | 大手企業の場合は人事が合格と判断した人材が最終面接に進むため(要するに人事のお墨付きがある)役員が面接官をすると言えど合格率は一次や二次と比べて高くなる。 |
パターン別の最終面接の合格率について
ここまで参考値としての最終面接の合格率を共有してきました。
ですが、もちろん企業規模や実施される面接回数によって最終面接の合格率は変わってきます。
ここではパターン別の最終面接の合格率を共有していきますね!
企業規模による最終面接の合格率の違い
【企業規模別の最終面接の合格率】
大企業 :40%程度
中小企業 :60%程度
まずは会社の規模によって最終面接の合格率は変わります。
やはり大手企業の方が就活生からの人気が高いため、最終面接で落ちる人の数は相対的に多くなりますね。
大企業は応募人数自体が多く、また新卒社員が会社の中核を担っていくパターンがよくあります。
そのため、たとえ最終の社長面接に残ることができていても「今後の戦力となるかどうか」「本当に社風に合うかどうか」と慎重に選ばれます。
最終面接の合格率は40%ほどと考えておくのが無難ですね。
一方、ベンチャー企業を含む中小企業の最終面接は、合格率が60%以上になることも珍しくありません。
中小企業は内定辞退が出ることを想定しているので、採用予定人数よりも多めに内定を出す企業が多いからですね。(結局大手にいく人が多いから!)
社長から「見込みがある」と思ってもらえれば、内定を獲得できる可能性がぐっと高まります!
面接回数による最終面接の合格率の違い
【面接回数別の最終面接の合格率】
面接2回(1次・最終) :30%程度
面接3回(1次・2次・最終) :50%程度
面接4〜6回 :70%程度
続いて、面接回数によっても最終面接の合格率は変わってきます。
合計の面接回数が多ければ多いほど、最終面接で落ちる確率は下がります。
なぜなら「複数回の面接を通過した=他の社員からのお墨付きをもらっている」と最終面接の面接官も判断できるからです。
面接の回数が多い分企業とのマッチング度が高い人が残っていくため、社長面接に通過する確率も上がる。
社長面接の前の段階で合否を決定する人がすでに面接を行っていることもあります。
一般的には面接回数が3回のところがほとんどでしょう。
ワンマン経営の企業は面接回数が2回程度と少なく、社長に気に入られるかどうかが合格を左右します。
その分社長面接で落ちやすいとも言えるので、気が抜けません。
選考時期による最終面接の合格率の違い
【選考時期別の最終面接の合格率】
1次募集(6月面接開始) :50%
2次募集(8月頃面接開始):30%
最終募集(10月以降) :10〜20%
次に選考時期によっても最終面接の合格率は変わってきます。
1次募集、2次募集と選考時期を分けて募集をかける企業があるのですが、ほとんどの企業が1次募集で新卒の大半を採用します。
よって2次募集以降は合格率が下がる傾向にありますね。
志望職種による最終面接の合格率の違い
【職種による最終面接の合格率】
事務職:20〜30%程度
営業職:30〜40%程度
研究職:50%程度
技術職:50〜60%程度
そして最後に職種によっても最終面接の合格率は大きく異なります。
営業職や事務職、または総合職採用の場合は応募人数が多いので社長面接で落ちる可能性が高くなりがちです。
一方、推薦や技術職、研究職の採用はポートフォリオなどで内定がほぼ決まることもあるので、最終面接で落とされることが少ない職種だと言えます。
推薦の有無による最終面接の合格率
【推薦の有無による最終面接の合格率】
超高学歴大学(旧帝大):90%〜
中堅大学以下:80%〜
最後に推薦による最終面接の合格率ですが、当然100%ではありません。
推薦者と企業人事との繋がりの深さなどによって異なるんですよね。
「推薦で受けているから100%合格するだろう」と甘く考えるのはNGです。
人事から「さすがに自社に合わなすぎる」など判断された場合は普通に落ちますよ。
これらの確率はあくまで目安にはなるけど、だいたい社長面接で落ちる確率は50%だと考えて、落ちる確率を下げる対策が必要だよ。
最終面接で落ちる確率について
ここまで最終面接の合格率を確認してきました。
合格率を把握することができれば、当然「最終面接で落ちる確率」も把握できます。
最終面接の合格率がザックリ50%なので、落ちる確率も50%となります。
企業規模と面接段階による落ちる確率も表でまとめておきますね。
中小企業の落ちる確率 | 大手企業の落ちる確率 | 超人気企業の落ちる確率 | |
---|---|---|---|
一次面接 | 60% | 70% | 80% |
二次面接 | 60% | 70% | 80% |
最終面接 | 40% | 60% | 70% |
大手企業の面接となると、どの面接でも70%不採用になるのでシビアです。
よってしっかりと中小・中堅企業も視野に入れつつ、内定を獲得して心に余裕を持った状態で大手企業に挑戦することが重要かと僕は思います。
そもそも内定を保有していること自体が、他の企業に対するアピールに繋がるので、内定を獲得しておくことの重要性は非常に高いです!
早期内定の獲得方法については「【企業一覧】早期内定が獲得できる企業・業界|4の獲得方法」にて詳しくまとめています。
こうして見ると、面接をすべて通過するのって難しいとわかりますね。
そうだね。だからこそ、自己理解を深めたり、面接回数を増やして慣れることによって面接突破力を底上げすることは非常に重要。そのあたりも後で解説するね!
最終面接で落ちる人の特徴【最終面接で落ちる原因】
ここまで最終面接の合格率・落ちる確率を確認することができました。
重要なことは合格率を把握する以上に「合格率を上げるためにはどうしようか」と考えることにあります。(世間的な合格率は正直どうでもいいんですよ)
では具体的にどのように最終面接の合格率を上げれば良いのか?
まず把握すべきは、落ちる人の特徴なんですよね。
どんなことも"失敗事例"こそが最も参考になるデータです。
だから失敗することを恐れないで、どんどん挑戦し、うまくいかなかったらその原因を明確化して改善するようにしましょう。
では最終面接で落ちる人の特徴はどんなことか?
大きく7つの特徴が挙げられるので、「自分は当てはまらないか?」と考えながら確認してみてください。
【最終面接で落ちる人の特徴】
- 「最終面接だから大丈夫」と過信している
- 志望度の高さをアピールできていない
- 役員に対して必要以上に緊張してしまう
- 役員の前で背伸びをしてしまう
- そもそも社風に合っていない
- 逆質問で待遇のことばかり聞いてしまう
- 途中で諦めてしまう
せっかく社長面接まで行ったのに、落とされてしまうともったいないですよね。
それぞれの特徴について説明するので、あてはまらないように十分気をつけましょう!
特徴① 「最終面接だから大丈夫」と過信している
よく「最終面接ではほぼ意思確認のみ」と言われることがあります。
たしかに大企業の場合はその傾向がありますが、それを間に受けて準備せずに面接に臨んで撃沈してしまうパターンが後を絶ちません。
論理的思考力などの地頭の良さや、志望度の高さは今まで以上に深く見られます。
志望動機を深堀りされて、うまく答えられない場合「この子に内定を出しても入社してくれなさそうだな」と判断されてしまう場合もあります。
最終面接は「受かったも同然」と過信せず、志望動機や自己PRなど1次・2次面接以上に対策しておきましょう。
せっかく最終面接まで進んだ企業だからこそ、面接前に企業研究や頻出質問のチェックをして準備を万端にしておくことが重要です。
特徴② 志望度の高さをアピールできていない
続いて、最終面接で落ちる人の特徴は志望度の高さを示せないことです。
その場合は「志望度が低い」と役員から思われ、落とされてしまうことがあります。
企業側は内定を出す学生の選定にめちゃくちゃ気を遣っています。
なぜなら内定辞退されてしまうと、またイチから採用しないといけなくなって手間だから。
志望度の高さとともに「内定をもらったら絶対に入社する」というアピールは最終面接に欠かせません。
他にも、逆質問(「何か質問はありますか?と面接官から聞かれること)に対して「特にありません」と答えたり、入社可否を聞かれて「まだわからない」と答えたりすると入社意欲が低いとみなされるので注意してくださいね。
最終面接ですべき逆質問については「最終面接ですべき逆質問について【この6問がベスト!】」でまとめています。
抜粋するとおすすめの逆質問は以下の6問です。詳しくは別記事にて。
【最終面接でおすすめの逆質問】
- さりげなく自分の強みをアピールする逆質問
- 適性のすり合わせができる質問
- 新卒ならではのやる気をアピールする質問
- 仮説を元にした質問
- その会社にしか当てはまらない質問
- その会社へのアイデアを披露
特徴③ 役員に対して必要以上に緊張してしまう
社長面接ではどうしても緊張してしまうものです。
「この人に気に入られなかったら終わり」と考えてしまうと、さらにプレッシャーを感じてしまいます。
しかし、社長の前で萎縮しすぎは禁物。
緊張のせいでうまく志望動機を話せなかったり、長所をアピールできずに社長面接に落ちてしまう人が毎年続出します。
緊張するのは当たり前ですが、緊張してもスムーズに話せるくらい事前に面接の練習を徹底的にしておきましょう。
ちなみにこの緊張を下げるのに有効なのも「他社からの内定」です。
「別にこの会社で落ちても◯◯社に入社すれば良いし」と思うことができれば、緊張感はなくなるので、しっかりとエントリー数を増やして数を打つことも大切にしましょう。
特徴④ 役員の前で背伸びをしてしまう
役員の前で緊張しすぎる人がいることに対し、背伸びをしてしまう人もいます。
まるで何でも知っているかのように業界用語を使ったり、「御社は〜じゃないですか」と決めつけるような失礼な言い方をしたり…。
「自分はよく研究している」というアピールが悪い方向に働き、社長から「生意気だ」と思われてしまうことがあります。
社長はその道でガッツリ働いてきた人です。
知識や経験などに自信を持っている人も多い...。
なので「自分はこれから学んでいきたい」という前向きで素直な姿勢を見せましょう。
謙虚な学生の方が、背伸びした学生よりも社長の目には魅力的な学生に映ります。
特徴⑤ そもそも社風に合っていない
高学歴な学生や特技の多い学生に見られるのが、そもそも社風に合っていないのに最終面接まで残ってしまったというパターンです。
この場合、社長が「能力が高くても自社に合わない」と判断して落とされることになるので、どうしようもありません。
「自分にはこの企業と縁がなかった」ときっぱりと諦め、次の志望企業に切り替えましょう。
特徴⑥ 逆質問で待遇のことばかり聞いてしまう
ほぼ毎回の面接で聞かれる逆質問。質問内容には十分注意が必要です。
誰でもホワイト企業で働きたいのは同じですし、イメージしやすい教育制度や休暇のことは入社前に知っておきたいですよね。
ですが、社長に待遇の質問をするのはNG。
社長は待遇などを気にせずバリバリ働いてきた人がほとんどです。
逆質問で学生から休暇や研修など、本筋の仕事から逸れる部分を聞かれると「本当に働きたいのか?」「そんなことをわざわざ社長に聞きたいのか?」と不信な気持ちになってしまう人が少なくありません。
社長への逆質問は純粋な質問の場ではなく、入社意欲をアピールする場です。
気になる待遇面はあらかじめ人事の方に聞いておきましょう。
特徴⑦ 途中で諦めてしまう
面接中の社長の反応が悪かったり、いわゆる圧迫面接的な対応をされ「もう落ちた」と諦めてしまう学生がいます。
しかし、それも学生の反応を見るためにわざとやっていることもあります。
面接中に諦めてしまって質問になげやりな回答をしたり、悔しさから悪い態度を取ったり、最後の社長への挨拶をきちんとしなかったりなどの行為をとると「ストレス耐性がない」とみなされてしまいます。
たとえうまく話すことができなくても、社長が親切でなくても最後まで諦めることなく食らいつきましょう!
まずは最終面接で落ちるこれらの原因を押さえた上で、自分は当てはまらないかどうかを確認。当てはまる場合はしっかりと対策をしておこう!
最終面接の合格率を上げるための対策・準備
最終面接の合格率がは50%と言えど、やはり少しでも受かる確率を上げるべきです。
途中で何度か伝えたとおり、内定は1社でも多く獲得しておきたいもの。
心の余裕になるだけでなく、他の企業へのアピール材料になるからです。
この章では具体的に最終面接の合格率を上げるための対策を共有します。
最低限、以下の6つの対策は実施してくださいね!
【最終面接の合格率を上げるための対策】
- 志望動機の質を高めて志望度の高さを示す
- しっかりと企業研究をしておく
- 役員が気に入るような逆質問を用意する
- 予想外の質問が飛んできても慌てない
- 将来を見据えた質問の回答を想定しておく
- 基本的なビジネスマナーを見直しておく
①志望動機の質を高めて志望度の高さを示す
とにかく社長面接で重要なことは「志望度の高さを伝えること」に尽きます。
まず社長は自社への愛が大きい人が多いので、そんな自社への志望度が高い若者には好感を持ちますよね。
加えて、志望度が高い人は「内定を出したら内定辞退しにくい人」と認識されるので、社長も内定を出しやすくなるんですよ。
よって志望動機の質を高めることを徹底するようにしましょう!
具体的な志望動機の作り方は「志望動機の書き方を新卒に解説【就活ブロガーが丁寧に語る!】」にて徹底解説しました。
この記事を参考にして、社長が納得する志望動機を話しましょうね。
②しっかりと企業研究をしておく
次に企業研究を徹底的におこなっておきましょう。
社長は「本当にこの子は自社のことを理解しているか?」という疑問を持ってます。
それを確認するために、「うちのどの事業が気になる?」「入社したらどんなことをしたい?」「うちの企業理念を知っている?」と聞かれることが多い。
それらに答えられないと、企業理解不足、志望度が低いとして不採用になりがちです。
よって企業研究は徹底して行っておきましょう。
企業HPや四季報、業界地図をチェックすることはもちろん、OB訪問も企業研究に欠かせません。
具体的な企業研究のやり方は「就活マンが考える企業研究のやり方【8ステップで解説!】」に解説してます。
企業研究のやり方がよく分かっていない人は、社長面接前に把握しておいてください。
また、特にベンチャー企業では社長が企業のアイコンとなっていることもよくあります。
企業のことだけでなく、社長個人の経歴や理念などもよく調べておいてください。
社長個人のブログやSNSがあるなら、社長面接を受ける前に目を通しておくのがおすすめです。
「ブログ読んでます」とカジュアルな話し始めのとっかかりになったり、「社長のTwitterに書いてあった〜〜なのですが、」などと逆質問に役立ったりすることもあります。
③役員が気に入るような逆質問を用意する
もしかすると、逆質問が一番頭を使う部分かもしれません。
社長が「この子に入ってもらいたい!」と思うような逆質問ができれば、それまでの受け答えがいまいちでも一発逆転を狙うことも可能です。
リクナビの「就職ジャーナル」が実施したアンケートによると、「大きく評価を上げた逆質問がある」と答えた最終面接担当者は全体の23.6%とのことでした。
評価を上げることになった質問として、「入社に向けて準備できること」「今後の企業の方向性」など、やはり入社したいという気持ちが伝わるものが挙げられています。
逆質問は社長にとっても合否を左右する重要な判断材料となっているようです。
他にも、以下のような逆質問をしてみてもよいでしょう。
【逆質問例】
- 10年後にはどのような業界の立ち位置を目指していますか。
- 今まで、御社で働いている中でもっとも達成感を感じた経験は何ですか。
- 御社の商品◯◯がとても売れていると感じるのですが、販売戦略を教えていただけますか。
- 御社の企業理念は「〜〜」ですが、そこに至った経緯をお伺いできますか。
- 将来御社の◯◯部門にかかわりたいのですが、どのような方が活躍していますか。
また競合他社と比較した時のビジネスモデルや特徴を質問することができると社長は「よく調べている」と嬉しくなるものです。
しかし配属への質問は控えましょう。
入社意欲をアピールするために配属について聞く学生がよく見られます。
社長としては「どこの部署でも頑張ります!」という貪欲な姿勢の学生を歓迎しますし、特定の配属先にこだわっていると思われると「自分の可能性を狭めている」「配属が思い通りにいかないと腐ってしまいそう」などの懸念材料となります。
逆質問の内容はしっかりと吟味しておいてください。
④予想外の質問が飛んできても慌てない
最終面接では志望動機の深さなど入社意欲とともに、社風との相性も重点的に見られます。
1次・2次面接よりも人柄を見ることにフォーカスし、「世間話のような感じで社長面接が終わった」ということもよくあります。
また人柄をみようとするために、突拍子のない質問が社長から飛んでくることも考えられます。
上記のように、一見関係ないようなことを聞かれることが少なくありません。
個人的な考え方を見られているので、すぐに思いつかない時には「少し考えさせてください」と落ち着いて対処しましょう。
慌てて支離滅裂な回答をしてしまうとマイナスな印象を社長に与えてしまいます。
⑤将来を見据えた質問の回答を想定しておく
社長は学生の持つポテンシャルに期待しています。
「将来どうなりたいか」ということをあらゆる角度から聞かれる可能性があるので、回答を用意しておきましょう。
たとえば、以下のような質問が考えられます。
【将来像を確認する質問例】
- 5年後、10年後のキャリアプランを教えてください。
- 将来どんな業務に携わりたいですか。
- 自社に入社した後、やりたいことは何ですか。
これらの質問は1次・2次面接で触れられなくても、社長面接で初めて聞かれることもあります。
個人の目標と会社の価値観が一致しているかどうかを社長は重要視するからです。
特にキャリアプランには入社意欲がどれだけあり、企業研究をどれだけしたのかがはっきりとあらわれます。
キャリアプランは、あらかじめOBに相談してアドバイスをもらっておきましょう。
現実的なプランを一緒に考えてくれるはずです!
将来像の回答方法は「「10年後の自分像」面接で将来像を聞かれた時の回答法【例文あり】」にて解説しているので、回答が全く用意できていない人は目を通してくださいね。
⑥基本的なビジネスマナーを見直しておく
社長面接まで行く人はビジネスマナーをきちんと押さえることがほとんどですが、万が一ビジネスマナーで落とされてしまうと今までの苦労が水の泡となってしまいます。
面接の前に基本的なビジネスマナーを一通り見直しておきましょう。
スーツや髪型など身だしなみのチェックも大切です。
少しでも清潔感に欠けていると第一印象が悪くなり、挽回するのが難しくなってしまいます。
まずは最低限、これらを押さえておけば社長面接で落ちる確率をぐぐっと下げられる。特に「志望動機」と「企業研究(それに伴って逆質問も作成)」が重要だから押さえておこう。
本記事の要点まとめ
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!
社長面接で落ちる確率から、落ちる確率を減らすための対策が理解できたと思います。
内定を1社でも獲得できれば、圧倒的な心の余裕を手に入れることができます。
それゆえに社長面接の重要度は非常に高く、その対策の優先度は最大です。
ぜひ社長面接前には、徹底的に対策をするようにしてください。
しっかりと対策しておけば過度に緊張することも少なくなります。
それでは最後に、本記事の要点をまとめて終わりましょうか。
【本記事の要点】
- 最終面接の合格率はおおよそ50%ほど。
- 企業規模によって最終面接の合格率は異なり、中小企業の場合は60%、大手企業は50%、超人気の大手企業は40%ほどが目安となる。
- 最終面接は企業によって「最終確認」として位置づけている企業もあれば、がっつり採用すべき人を精査する企業もあるので、一概に合格率を断言することはできない。
- よって重要なことは「最終面接の合格率を上げるための対策をしっかりと行うこと」である。特に志望度の高さ(入社意欲の高さ)を示すことと、深い企業研究に注力することが重要。
今回の記事が少しでもあなたの就活の役に立ったのなら幸せです。
就活攻略論には他にも、僕が4年に渡って書き続けた800の記事があります。
ぜひ他の記事も読んでもらえると嬉しいです\(^o^)/