就活生や転職者のみなさん、こんにちは!
これまで7年、書いた記事は1500記事を超え、求人サイトの運営まで始めた"日本イチの就活マニア"こと就活マン(@syukatu_man)です!
早くに内定を獲得することで、圧倒的な心の余裕をもつことができます。
そのためには、まずは「早期内定」への基礎知識を押さえておく必要がある。
僕が就活生のときも、就活が本格化する3月までに内々定を獲得してました。
この記事を通して、そんな早期内定の獲得法をすべてお伝えしていきますね!
ライバルに差をつけるためにも、この記事をとおして早期内定の基礎から把握していきましょう。
早期内定って誰でも獲得できるものなんでしょうか…?
しっかり対策を練って挑めば、誰でも早期内定を獲得できるチャンスはあるよ!僕自身が早期内定を獲得した方法も共有するからぜひ参考にしてほしいな。
- 早期内定とは?
- 早期内定についての基本データ
- 早期内定を獲得する方法5つ
- 早期内定を獲得するための必須対策
- 早期内定を狙うメリット
- 早期内定を狙うデメリット
- 業界や企業ごとの早期内定時期
- 早期内定に関してよくある質問
- 本記事の要点まとめ
早期内定とは?
早期内定とは「大学4年生の6月以前に獲得する内定」のことを指します。
具体的な時期は以下のとおり。
通常、大企業を含めた多くの企業が内定を出しはじめるのが大学4年生の6月以降。
早期内定はその前に出る内定のことで、就活が本格解禁される大学3年の3月より前に出ることもあります。
企業が早期内定を出す目的
企業が早期内定を出す目的は、主に以下の2つ。
【企業が早期内定を出す目的】
- 早いうちから優秀な人材を確保するため
- 選考に長い時間をかけるため
早期内定を出す1番の目的は、早いうちから優秀な人材を確保すること。
通常の就活スケジュールで採用活動を行うと、大企業に優秀な人材を持っていかれてしまうんですよね。
よって、中小・ベンチャー企業は、大企業が内定を出しはじめる前に優秀な人材を確保するのが目的で早期内定を出します。
また、選考に長い時間をかけるために早期内定を出すこともあります。
はやくから選考を行っていれば、途中で内定辞退者が出ても十分に対応できます。
逆に選考期間が短いと、選考が終わるギリギリに内定辞退されたときに対応するのはむずかしいですからね。
早期内定と一言でいってもかなり範囲は広いんですね。
そうなんだよ。その中でもできるだけ早く内定を獲得する方法を共有していくね!
早期内定についての基本データ
「実際に早期内定ってもらえるの?」「早期内定をもらってる人はどれくらいいるの?」と気になりますよね。
そこで、どれくらい早期内定を獲得している学生がいるのか、いちばん早く内定が出る時期など、基本データを共有していきますね!
早期内定を獲得している学生は全体の約6割
早期内定を獲得している学生がどれくらいいるのか気になりますよね。
以下は、就職みらい研究所の調査データです。
引用:就職プロセス調査「2022年5月1日時点 内定状況」
上記の調査によると、23卒の大学4年の6月以前に早期内定を獲得している学生は58.4%。
つまり、半数以上の就活生は、一般的な内定が出る大学4年生6月の時期にはどこかしらの内々定を抱えた状態ということです。
また、就活が本格解禁する前の2月1日時点でも、13.5%の学生が内定を獲得しています。
22卒や21卒と比べると、2月〜5月までのすべての期間で早期内定を獲得している学生が増えていることがわかりますね。
早期内定を獲得して就活を終える人が増えている
「就職活動実施率」をみると、5月時点で就活を行っている人は66.7%。
引用:就職プロセス調査「2022年5月1日時点 内定状況」
前年までと比べると少ない割合になっています。
つまり、以前よりも早期内定を獲得してはやめに就活を終わらせている学生が増えているということ。
この結果からも、これからの就活生にとって「早期内定の獲得」はかなり重要だといえるでしょう。
早期内定が出るもっとも早い時期は「大学3年生の9月」
最速で内々定が出るのは「大学3年生の9月」です。
これよりも早く内定を出す企業もありますが、それは超少数派となります。
大学3年生の9月となると、本格的に内定が出はじめる時期(大学4年生の6月)よりも9ヶ月も前に内定が出るということ。
そこまで早く内定を獲得できる理由は、夏休みを利用したサマーインターンからそのまま選考に進んで内定を獲得する流れがあるから。
(とくに外資系企業がこのようなスケジュールで採用していますね)
企業側としては、インターンシップでめぼしい人材がいたら内定を出して獲得しようとするんですよね。
ですが、ここまで早い内定を獲得する方法は、参加する労力がかかるインターンぐらいです。
よって、外資系企業やベンチャー企業への就職意欲がある場合のみ、インターンに参加して早期内定を狙いにいく。
そうではない人は、ここまで早い内定は「狙えるなら狙う」ぐらいに留めておきましょう。
早期内定の平均獲得時期
早期内定でもっとも早い時期について、「え、そんなに早くから内々定って出るの?!」と驚いた方もいますよね。
でも早期内定の時期には幅があるので、みんながそこまで早いわけではありません。
早期内定獲得の平均的な時期は「大学4年生の4月から5月」です。
大半の早期内定はこの時期に出されています。
つまり、早期内定とはいえ一般的な内定よりも1、2ヵ月くらい早い程度のものが多いということです。
早期内定を狙うなら就活サイトをうまく使おう!
早期内定を獲得したいなら、就活サイトをうまく活用しましょう。
いまはさまざまな就活サイトがありますが、それぞれ特徴がちがいます。
僕はこれまで100以上の就活サイトを見てきましたが、早期内定を狙うな「Offerbox(オファーボックス) 」と「ミーツカンパニー就活サポート」を使いますね。
どちらも効率的に企業との接点を増やせるのがメリット。
また、上記2サイトを使えば、自分で探さずとも早期選考を行っている企業を見つけられます!
(企業からスカウトが届いたり、プロのエージェントに求人を紹介してもらえるから)
早期内定を狙っていきたい就活生は、利用必須ですよ。
ちなみに、以下の記事で早期内定を獲得したいなら、絶対に利用すべきサイトをまとめています!
就活を7年以上研究してきた僕が「心からおすすめできる6サイト」を厳選したので、こちらもぜひチェックしてください。
想像以上に早期内定を獲得している人って多いんですね!
年々内定獲得時期は早まってる傾向にあるんだよ。
これを知らない人は選考で横に座っている人がなんでこんなに余裕があるのかわからないまま不利な戦いをしているわけなんだ。
早期内定を獲得する方法5つ
ここからは、早期内定を獲得する具体的な方法を共有します。
僕は就活で早期内定を6社から獲得していましたが、これは全て戦略的に就活したことで獲得できたものです。
具体的には以下の5つの方法を駆使すれば早期内定は獲得できます。
【就活マンが早期内定を獲得した方法】
- 就活エージェントのサポートを受ける
- 逆求人サイトを複数利用する
- 中小規模の合同説明会に参加する
- 内定直結型のインターンシップに参加する
- リクルーターが付いてくれるOB訪問をする
方法① 就活エージェントのサポートを受ける
まず1番におすすめしたいのが「就活エージェント」です。
就活エージェントとは、面談を元に自分に合った企業を紹介してもらえるサービス。
求人の紹介だけでなく、内定を獲得するためにESの添削や面接対策などもマンツーマンでしてくれます。
利用すべきは大手かつ、実績のあるエージェントです。
僕が最もおすすめするのは「ミーツカンパニー就活サポート」
サービスは何十種類もありますが、僕が今就活生なら「ミーツカンパニー就活サポート」を利用します。
ミーツカンパニー就活サポートを他のエージェントよりもおすすめする理由は、「知られざる優良企業を紹介する」というコンセプトにあります。
就活エージェントの中には、労働条件が本当にやばい企業を紹介してくるところもあるのですが、その点で、ミーツカンパニー就活サポートは紹介企業の質が高いのが大きなメリットです。
またミーツカンパニー就活サポートは、全国の就活生が利用できて、かつオンライン面談にも対応しているのが神。
運営会社も人材業界の超大手である株式会社DYMなので安心できる。
就活エージェントおすすめランキングでも1位としている就活エージェントです。
▼就活エージェント利用者の声
初めて就活エージェントと面談したけど意外と良かった、普通のサイトに絶対載ってないけど私の希望に合う求人めっちゃ紹介してもらった…新潟の企業も紹介してくれるらしい笑
— ま…てぃ (@marietty122111) February 27, 2020
なんだかんだでESと面接のお悩みも解決したし…すげーな
もちろんミーツカンパニー就活サポートを利用するとしても、就活エージェントは担当者の質で決まるので、「この担当者は合わないな」と思えば利用を停止しましょう
(無料なので担当者が合わない場合はすぐに切ればデメリットはなしなので!)
方法② 逆求人サイトを複数利用する
次におすすめする早期内定の獲得方法が「逆求人サイト」の利用です。
逆求人サイトは、プロフィールを入力しておくだけで、企業側からオファーが届くというシステム。
そもそも逆求人サイトを利用している企業は、かなり採用意欲が高い企業ばかりです。
企業側からのオファーで早期内定までもらえれば、メンタル的にもかなり楽ですよね。
逆求人サイトが早期内定につながる理由は、以下の3つ。
逆求人サイトを利用するコツは、大手サイトを単独で使うのではなく、併用すること。
なぜならそれぞれのサービスで取り扱っている企業が異なるからです。
プロフィールは1つ作成すれば、どちらにもコピペで転用できるので手間もかかりません。
これまで200以上のサイトを見てきた僕のおすすめは、「Offerbox(オファーボックス) 」と「ホワイト企業ナビ」の2つ!
逆求人サイトは1度プロフィールを登録しておけば、「自動的に企業と繋がる仕組み」が構築できるのがメリット。
効率的に就活を進める上でも利用必須ですよ!
方法③ 中小規模の合同説明会に参加する
僕が就活していたときに早期内定を獲得したのは、「中小規模の合同説明会」への参加が大きいです。
中小規模の合同説明会とは、数十人が参加する合同説明会のこと。
僕が就活生時代に実際に参加していたのは「ミーツカンパニー」です。
2回参加して、2社から内定を獲得しました!
企業の採用担当者との距離も近く、会社についても質問しやすいのもポイントです。
現在はオンラインでも開催されているので、早期内定を狙う就活生は積極的に参加しましょう!
方法④ 内定直結型のインターンシップに参加する
ベンチャー企業や中小企業の早期内定を獲得するには、「内定直結型のインターンシップへの参加する」のがおすすめです。
実務をこなす姿を見て「ウチに欲しい」と思われれば、そのまま採用されるという流れなので、企業にとってもミスマッチのリスクが低いんですよね。
早期内定を狙うなら、大学3年生のうちにインターンシップに参加するのがおすすめ。
ただ、一点難しいポイントがあります。
それは選考直結型のインターンなのかを判断しづらいということ。
そこで「早期内定に繋がるインターンの探し方4選【直結企業34社!】」にて、早期内定につながるインターンを実施している企業をまとめました。
内定直結インターンの探し方や、インターンから早期内定につなげるコツも解説しているのでぜひ参考にしてくださいね。
方法⑤ リクルーターが付いてくれるOB訪問をする
これは学歴が高い人に限定されてしまう方法ですが「OB訪問によるリクルーターを利用した早期内定を獲得する方法」です。
自分の大学出身の先輩から、直接引き抜いてもらうといった流れです。
該当する上位大学の学生なら必ず「ビズリーチ・キャンパス 」を利用しましょう。
ビズリーチキャンパス経由でOB訪問をする=それが実質リクルーター面接となります。
今はオフラインに限らず、オンラインでも話すことが可能。
そこで高評価を得られれば、あとは選考に参加して早期内定を獲得できます。
ここで紹介したのは僕の実体験をもとにしているから、自信を持っておすすめできるものばかりなんだ。
意外とこのあたりを知らない就活生も多い。
特に地方の大学ほどこういったサービスには馴染みがないから、逆にいえばそこで利用するだけでも差別化になるよ!
早期内定を獲得するための必須対策
この章では、早期内定を獲得するための”対策”について共有していきますね!
早期内定を獲得したい就活生は、以下の対策は必須です。
【早期内定を獲得するための必須対策】
- 早期選考を行なっている企業を把握する
- 自己分析を徹底的に行う
- 就活の3大質問を深掘りする
- ESの質を高める
- SNSで情報収集する
必須対策① 早期選考を行なっている企業を把握する
まずは当たり前ではありますが、早期選考を行なっている企業を把握しましょう。
企業によって早期選考をスタートする時期も違いますし、昨年と今年では変わっていることも多いかと思います。
まずは早期内定を獲得できる企業がどこなのかを把握してから動き出してくださいね。
「【企業一覧】早期内定が獲得できる企業・業界|4の獲得方法!」でまとめているので、参考にしてください!
必須対策② 自己分析を徹底的に行う
自己分析を行うのも重要な対策のひとつです。
自己分析を徹底的に行うことで、自分に合う企業がわかってきますしアピールできる強みなども把握できるようになります。
自己分析によって自己理解を深めていれば、面接でどんな質問をされてもしっかり答えられるようになります。
逆に自己分析が浅いと、想定外の質問をされたときに答えられずあたふたしてしまうでしょう。
自己分析は就活の土台ともいえる重要な作業なので、徹底的に行なってください。
「マンガで分かる自己分析のやり方【8ステップで完了する方法】」で8つのステップに分けて詳しく解説しているので、記事を見ながら実践してみてください!
必須対策③ 就活の3大質問を深掘りする
「自己PR・志望動機・ガクチカ」の就活3大質問を深掘りしておくことも必須です。
この3つは就活でほぼ確実に出ますし、合否にも大きく影響する質問。
よって、就活3大質問に対する回答精度を上げることがすべての企業への選考対策につながるのです。
ほぼ確実に出る質問だからこそ、時間をかけてライバルと差をつける回答を作成する必要があります。
就活3大質問の回答の構成や例文をまとめた記事をそれぞれ作成したので、必ず読んでおいてくださいね!
▼自己PRの書き方
» 【自己PR例文42選】これが評価される自己PRだ!|就活の面接での回答例文を共有
▼志望動機の書き方
» 志望動機の書き方を新卒に解説【就活ブロガーが丁寧に語る!】
▼ガクチカの書き方
必須対策④ ESの質を高める
ES(エントリーシート)の質を高めるのも重要です。
ESは企業との最初の接点となるものなので、質が低ければその先の選考にはどう頑張っても進めません。
グループディスカッションや面接の対策を念入りに行なっても、ESが通らなければ無意味になってしまうのです。
よって、早期内定を獲得するにはESの質を高めるのは必須!
自分で作成したあとは、ES閲覧サイトで他の就活生のESと比較するのがおすすめです。
自分ではよくかけたと思っていても、他人と比べることで足りない部分や修正できる部分に気づき、より質の高い文章に仕上がるから。
おすすめは「ユニスタイル」です。
無料の会員登録をするだけで6万枚以上のESを見ることができます。
業界や企業を絞って検索することもできるので、早期選考を受けようと思っている企業で過去に通過したESを探してみてください。
また、就活エージェントなどプロに添削してもらうのも有効ですよ!
自分で一度作成して満足せずに、ESは常に磨きつづけましょう。
必須対策⑤ SNSで情報収集する
早期内定に関する情報収集も行いましょう。
就活が本格化する3月からは、マイナビやリクナビなどの就活サイトを見れば各企業の選考情報はわかります。
しかし、早期選考の情報は大手の就活サイトなどでは見つけにくいんですよね。
そこで、SNSを活用して早期内定を出す企業の情報を集めるのがおすすめです。
SNSでは同時期に就活をしている学生が多く見つかります。
また、早期選考を行うようなベンチャー企業の経営者や人事もSNSを利用している確率が高いです。
有益な情報をはやく得るためにも、ぜひ活用してみてください!
▼ちなみに僕もTwitterで就活について発信しているからぜひフォローしてね!
【マジで重要なこと伝えますね!】
— 就活マン|就活ブログと求人サイト運営(1700万PV突破!) (@shukatu_man) February 17, 2020
内定は武器になります。
僕が「早期内定を獲得せよ」と言うのも、「選考辞退を安易にするな」と言うのも、これが理由です。
内定は、
・他社で評価されているという証
・志望度が高いことを示す証
となる。
これは就活生にとって最強の武器なのです。 pic.twitter.com/5bgeD08d6f
たしかに早期選考に関しては、ネットだけじゃなくSNSも利用した方がはやく情報を得られそうですね。
そうなんだ。企業の選考情報だけじゃなく、早期内定を獲得した就活生の発信なども参考になるからね。
早期内定を狙うメリット
早期内定を狙うことのメリット・デメリットを共有していきますね。
早期内定獲得を狙うメリットは、主に以下の3つ。
【早期内定を狙うメリット】
- 心理的余裕ができる
- 企業へのアピールにつながる
- 早いうちから選考対策ができる
メリット① 心理的余裕ができる
とくに大きいメリットはやはり「心理的余裕があること」です。
「就職したいと思える企業からの内定がある状態」と「1つも内定がない状態」では選考に挑む際の緊張感や余裕がぜんぜん違います。
僕自身、就活生時代には早期内定を6社から獲得していたので、面接で緊張することはありませんでした。
そこから生まれる余裕が評価されたのか、最終的には22社の内定をいただくことができました。
この経験から、早期内定を獲得することのメリットは非常に大きいと確信しています。
また、入社したいと思える企業の内定を持っていることでより納得できる内定を目指すこともできるんですよね。
より納得度の高い内定を獲得するためにも早期内定を狙うのは重要なのです。
その後の就活にも影響があるため、早期内定はぜひ狙っていくべきでしょう。
メリット② 企業へのアピールにつながる
早期内定を獲得していることで、その後の選考で企業にもアピールができます。
「すでに内定をもらっている就活生」はそれだけで「優秀な人材なのだろう」と思わせることができるのです。
企業側からしても、「他の企業が評価している学生」はそれだけで期待できますし魅力的に見えます。
ガクチカや自己PRも重要ですが、早期内定は持っているだけでアピール材料になるのです。
早期内定を持っている状態で「すでに内定をいただいていますが、御社への志望度が高いため今まで就活を続けてきました」と伝えてみる。
そうすると、優秀さ+志望度の高さもアピールできるので企業にもかなり強く熱意をアピールすることができますよ!
メリット③ 早いうちから選考対策ができる
早期内定を狙うことで、早いうちから選考対策ができるのもメリットです。
早期内定に向けてESを書いたり面接練習をしたりして選考を受けますよね。
その結果、内定がもらえなくても選考対策してきた知識と経験は無くなりません。
とくに練習しづらい面接は経験を積むことが重要。
早期選考で実際の面接を受けていれば、あとから受ける面接にも落ち着いて臨むことができるでしょう。
就活が本格解禁される3月から始めようと考えている学生は多くいます。
早期内定を狙って動いていれば、本格解禁と同時にスタートする就活生とは圧倒的な差をつけられます。
やっぱり心の余裕ができるのはかなり大きいメリットですよね。
そうだね。余裕が持てることでその後の就活でも落ち着いて振る舞えるからね。
早期内定を狙うデメリット
早期内定を狙うのは良い面ばかりではありません。
早期内定を狙うデメリットは以下の3つ。
【早期内定を狙うデメリット】
- 優秀な就活生がライバルになりやすい
- 再応募できない場合がある
- 内定獲得後にモチベーションが下がりやすい
デメリット① 優秀な就活生がライバルになりやすい
早期内定を狙うときは、優秀な就活生がライバルになりやすいです。
将来について早くから考えている意識の高い学生ほど早期選考を受けるので、優秀な学生がライバルになりがち。
実際に僕が早期内定の選考を受けていたときも、周りは高学歴の学生ばかりでした。
ただ、早期内定は学歴で決まるものではないので、その点は安心してください。
しっかり戦略を練って対策を行えば、早期内定は誰でも狙えます。
この記事やLINEでの配布資料を参考に、優秀なライバルにも差をつけられる対策を実践してくださいね!
デメリット② 再応募ができない場合がある
早期内定を狙って選考を受けることで、同じ企業の一般選考に再応募できない場合があります。
早期選考で内定がもらえなかった場合、「通常の選考で再挑戦しよう!」と考える学生も多いかと思いますができない企業もあるのです。
企業からすると、一度落ちた学生が再度選考を受けにくるとその分採用コストが増えますからね。
基本的には再応募できない企業は、その旨を公表しているはずなので必ず確認しておきましょう。
もし、どうしても入社したいと考えている企業であれば、早期内定は狙わずに選考対策に時間をかけて本選考に臨むのもひとつの方法です。
デメリット③ 内定獲得後にモチベーションが下がりやすい
早期内定を獲得することで、就活に対するモチベーションが下がりやすくなることもあります。
心の余裕ができるのはメリットですが、余裕を持ちすぎて「もうこの企業でいいかな」と思ってしまうこともあるんですよね。
本当は早期内定をもらった企業より入社したい企業の本選考があるのに、すでに内定があることで無意識に手を抜いてしまう可能性も。
早期内定を獲得しても就活を続ける場合は、モチベーションの低下に気をつけましょう。
メリットばかりだと思ってましたが、意外とデメリットもあるんですね。
そうなんだ。とくに本選考を受けられないのは大きなデメリットになるから、早期選考の情報は事前にきちんと確認しておこう!
業界や企業ごとの早期内定時期
この章では、業界や企業ごとの早期内定時期について解説していきたいと思います。
各業界・企業の早期内定時期は以下のとおり。
▼企業や業界ごとの内定時期
【9月】外資系メーカー
最速で内々定を出しているのは、外資系企業がメインになります。
中でも「外資系メーカー」は特別選考枠を作って学生を確保している企業も多数。
9月時点で内々定を獲得できたらその後の就活に対するメンタルも全く違ってきますよね。
それも内々定先が外資系大手なら、大きな自信にもつながります。
この時期は他の選考も多くはないので、力試しや場慣れといった感覚で外資系メーカーを受けることもメリットがありますね!
【企業例】
P&G Japan、ユニリーバ・ジャパン、日本ロレアル、ネスレ日本
【10月】外資系総合コンサル
外資系メーカーに続いて内々定を出すのが「外資系総合コンサル企業」です。
この業界は入社難易度がめちゃくちゃ高く、トップ層の就活生ぐらいしか志望者もいないのが現状です。
ただ、集まってくる就活生は優秀な人ばかりなので、刺激を受けたり優秀層とのつながりをつくる目的で選考を受けるのもアリかと思います。
また、トップ企業ではたらく社員を近くで見ることにより、自分が目標とする社会人の姿イメージしやすくなりますよ!
ちなみにこのレベルになるTOIECの高得点はマストなので、英語力に自信がある人なんかは挑戦してみる価値ありですね。
【企業例】
ボストン・コンサルティンググループ、PwCコンサルティング、アクセンチュア
【12月】外資系戦略コンサル
外資系総合コンサルにつづくのが「外資系戦略コンサル企業」です。
総合コンサルと戦略コンサルの違いは、コンサルティングする範囲の広さです。
総合コンサルは組織全体の改善に向けた策を練ったり、オペレーションの改善を行います。
一方で、戦略コンサルはクライアントの経営戦略に特化してコンサルを行います。
【企業例】
マッキンゼー・アンド・カンパニー、シグマクシス、ローランド・ベルガー、A.Tカーニー
【12月】外資系投資銀行
外資系戦略コンサルと同時期に内々定を出すのが、「外資系投資銀行」です。
外資系投資銀行は投資に注力して、富裕層向けに投資案件を提案したりしています。
投資に興味がある方は、ここで実務経験を積めれば一気に成長すること間違いなしです。
【企業例】
ゴールドマン・サックス、バンクオブアメリカ、UBSグループ、モルガン・スタンレー
【2月】比較的大きなベンチャー(ミドルベンチャー)
就活解禁となる3月直前に内々定を出しはじめるのが「ミドルベンチャー」です。
ミドルベンチャーは、”一般的なベンチャー企業”とサイバーエージェントや楽天などの”メガベンチャー”の中間くらいの規模のベンチャー企業といったイメージ。
ただ中間とはいえ急成長している企業ばかりなので、優秀な新卒人材をはやめに確保する傾向にあります。
メルカリやクックパッドなどがその代表例です。
若い世代にもなじみのある企業ばかりなので就活生からも絶大な人気を誇ります。
【企業例】
メルカリ、クックパッド、nanapi、じげん、レバレジーズ、UZABASE
【3月】メガベンチャー
日系企業が就活を本格化する3月に内々定を出しはじめるのが「メガベンチャー」です。
サイバーエージェントや楽天など、だれもが名前を知っているような企業ばかりです。
歴史のある日系大企業の安定ではなく、急成長して勢いのあるメガベンチャーで働きたいと考えている就活生はここを目標にしていますね。
ただもちろん就活生からもめちゃくちゃ人気があり、倍率もかなり高くなる傾向があります。
また、メガベンチャーはインターン枠を確保している場合が多いので、希望する方はインターンから準備しておく必要があります。
【企業例】
サイバーエージェント、グリー、DeNA、ぐるなび、mixi
【5月】広告代理店
5月頃に内々定出しをしているのが「広告代理店」です。
代表的な企業といえば、電通と博報堂ですね。
広告代理店の事業は、クライアントである企業の宣伝がメインです。
具体的には、CMやイベントなどを代理で行います。
芸能人と仕事をしていたり、働いている人も美男美女が集まりやすいといわれる業界なので、すごくキラキラしたイメージがあり、就活生からも毎年人気があります。
【企業例】
博報堂、電通、アサツーディ・ケイ、D.A.コンソーシアムホールディングス、大広、ジェイアール東日本企画、東急エージェンシー
【6月】一般的な企業
6月になると、多くの企業が内々定を出しはじめます。
この時期になると、まわりの友だちからも内定を獲ったという声が増えてきますね。
この時期に内定がないと、焦りも出てきます。
ただ重要なのは「いつ内定をとるか」ではなく「納得できる入社先なのか」です。
焦りに負けて妥協するのではなく、心から納得できる結果が出るまでは就活をつづけていくべきだと思いますよ!
【企業例】
JAL、ANA、ソフトバンク、NTTデータ、資生堂、トヨタ、サントリー、アサヒ飲料、キリン、ソニー、デンソー、パナソニック、味の素、野村證券、野村総合研究所、りそなグループ、三井住友海上火災保険、富士フイルム
業界や企業によってぜんぜん違うので、見逃さないようにしておかないといけませんね。
それも大事だね!すべての企業の選考が4年生の6月にあると思いこんでいたら、チャンスを逃してしまうわけだからね。行きたい業界や企業の選考時期はしっかり把握しておこう。
早期内定に関してよくある質問
最後に早期内定について、よくある質問と回答を共有していきます。
気になる点がある人は、早期内定を受ける前に確認しておいてください。
【早期内定に関してよくある質問】
- 早期内定を目指すならいつから動き始めるべき?
- 早期内定は保留できる?
- 早期内定を辞退するのはアリ?
- やっぱり優秀な人じゃないと早期内定はもらえない?
よくある質問① 早期内定を目指すならいつから動き始めるべき?
早期内定を獲得するには、大学3年のうちから積極的に動き始めるのがベストです。
なぜなら早期内定を出す企業は、大学3年の夏頃からインターンがはじまることが多いから。
ただ、業界や企業によっても早期選考がはじまる時期は違います。
志望企業の早期選考がいつからはじまるかを事前にチェックして、はやめに選考対策を行うのがおすすめです。
よくある質問② 早期内定は保留できる?
早期内定を保留できるかどうかは企業によっても違います。
ただ、僕個人としては早期内定は「保留にするべき」だと考えています。
【早期内定を保留すべき理由】
- 内定先への志望度は変わりやすいから
- 内定があることが心の余裕につながるから
しかし、企業からすると早く人材を確保したいので入社を決めて就活を終わらせてほしいと説得してくることもあります。
保留できないと言われた場合の対処法としては「就活を終えて入社を決める」「内定辞退する」「終了するといって裏で続ける」の3つの方法から選択しましょう。
よくある質問③ 早期内定を辞退するのはアリ?
早期内定を辞退することも可能です。
正式に入社する2週間前までであれば、辞退することはできます。
しかし、あまりにギリギリに連絡をすると企業側も入社する前提でさまざまな準備を進めているので、かなりの迷惑がかかってしまいます。
ですので辞退する場合は、決めたらすぐに連絡しましょう。
辞退する場合の対応については、以下の記事で詳しく解説しています。
辞退メール・辞退電話のテンプレもまとめているので、ぜひ参考にしてください!
よくある質問④ やっぱり優秀な人じゃないと早期内定はもらえない?
優秀さを「頭の良さ」とするのであれば、優秀じゃなくても早期内定は獲得できます。
企業が早期内定を出す目的として、「はやいうちに優秀な人材を確保したいから」とお伝えしましたよね。
ただ、ここでいう「優秀」とは決して頭の良さだけではありません。
事実、僕も偏差値50の中堅大学でしたが、6社から早期内定を獲得しました。
早期選考の合格率が高い就活生には、頭の良さだけじゃなく以下のような特徴があります。
【早期選考の合格率が高い人の特徴】
- 人気の大企業ばかりを受けていない
- 自己理解が深くなにを聞いても明確に答えられる
- 志望業界とその理由が明確である
- 企業分析をていねいにしており、逆質問の質も高い
- 第一印象が良い(笑顔・ハキハキ・簡潔な回答)
これらの特徴については、「【早期選考の合格率は何割?】“合格率を高める6つの必須対策”も共有! 」でもっと詳しく解説しているので、ぜひ見てみてくださいね。
しっかり対策していれば、誰にでも早期内定のチャンスはあります!
今回ご紹介した「対策」と「獲得方法」をぜひ実践してくださいね。
早期内定は保留がおすすめだけど、あまりにオワハラが激しい場合などは内定辞退するのがベストだよ。無理やり就活を終わらせようと圧力をかけてくる企業なら、入社意欲も無くなってしまうだろうしね。
本記事の要点まとめ
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!
早期内定が出る時期や業界毎の違いについて解説してきました。
就活は内定を獲得する時期を競うものではありません。
ただ、早い時期に内定があればメンタルが安定した状態で就活に挑めるのも事実。
最終的な入社先を決めるのに焦る必要は全くありません。
でも早期内定だって断ることはできるわけですから、僕は挑戦すべき部分だと考えています。
この記事では早期内定を獲得する方法や対策について解説しましたが、「【早期選考に落ちたらどうなる?】その後の本選考は受けられるのか解説!」では落ちた場合についてまとめています。
早期内定に落ちた場合の対応方法もしっかり把握しておきましょう。
最後に本記事の要点についてまとめておきますね。
【本記事の要点】
- 早期内定とは「大学4年生の5月以前に獲得する内定」のこと
- 最も早い早期内定の時期は「大学3年生の9月」
- 大学3年次の早期内定は外資系企業がメイン
- 早期内定の平均的な時期は「大学4年生の4月から5月」
- 早期内定の獲得する方法は「就活エージェント」「逆求人サイト」「中小規模の合同説明会」「内定直結のインターン」「リクルーター付きOB訪問」の5つ。
- 早期内定を獲得するためには「早期選考企業の把握」「自己分析の徹底」「就活3大質問の深掘り」「ESの質向上」「SNSでの情報収集」が必須である。