就活生や転職者のみなさん、こんにちは!
これまで7年、書いた記事は1500記事を超え、求人サイトの運営まで始めた"日本イチの就活マニア"こと就活マン(@syukatu_man)です!
今回は3月の就活本格解禁までの選考、早期選考の合格率を解説します!
「どのぐらいの割合で早くに内定を獲得できるのか?」は気になるところ。
またそれだけだとどのサイトも同じ情報が書いてあるので、実際に早期内定を獲得した僕が早期選考の合格率を高める方法を共有していきます!
「早くから内定を獲得して心の余裕を持ちたい!」という方は、ぜひ参考にしてくださいね!
合格率・内定率について解説しつつ、合格率を高めるための必須6対策を共有していくよ!
- 早期選考期間(大学3年の3月)の内定率は約23%
- 早期選考期間の合格率はとりわけ高くも低くもないと予測できる
- 早期選考で狙うべきは中小・ベンチャー企業
- 早期選考の合格率を上げる方法【必須対策6選】
- 【補足】早期選考の合格率はエントリー企業によって大きく異なる
- 【補足】早期選考の合格率は選考段階によっても大きく異なる
- 【補足】インターン経由の早期選考の合格率は高い
- 早期選考の合格率が高い就活生の特徴
- 早期選考の合格率に関してよくある質問
- 本記事の要点まとめ
早期選考期間(大学3年の3月)の内定率は約23%
まずは、早期選考期間(大学3年生の3月まで)の内定率について説明します。
リクルート就職みらい研究所の就職プロセス調査(2023年卒)を見てください。
引用:リクルート就職みらい研究所「就職プロセス調査(2023年卒)」
2023年度卒の就活生は大学3年生の3月時点で、22.6%が内定を獲得していることが分かります。
つまり早期選考期間での内定率は約23%、就活生の4~5人に1人が内定を獲得しているということ。
前年度の同時期の内定率は17.6%だったので、早期から内定を出す企業が増えていると言えますね。
早期選考期間に内定を獲得している人は4〜5人に1人と覚えておこう!
早期選考期間の合格率はとりわけ高くも低くもないと予測できる
早期選考というと「通常の選考より合格しやすい」といった噂を聞いたことがある人もいるかもしれません。
ですが、以下の理由から早期選考の合格率はとりわけ高くも低くもないと僕は考えています。
- 早期選考を行う企業は3月からの本格期に比べるとまだ少ない
- 早期選考期間は優秀な就活生も多い
- 合格率は企業によって大きく異なる
早期選考を行う企業は増加傾向にありますが、3月以降の本格期に比べるとそこまで多くはありません。
加えて、早期選考期間は就活に対して前向きな学生が多く参加する傾向にあります。
限られた枠に優秀な就活生が多く応募するため、早期選考だからといって合格しやすいわけではないんですよね。
そして一言で早期選考と言っても、求められるレベルや倍率は企業によって大きく異なります。
なので、早期選考の合格率は高くも低くもないというのが現状ですね。
早期選考=合格しやすいというイメージがあったんですが、そうとは限らないんですね。
早期選考だから有利になる面は確かにある。でも総合的に考えると一概には言い切れない。
早期選考だからと油断せず、通常の選考と同じような意気込みで参加してほしいね。
早期選考で狙うべきは中小・ベンチャー企業
早期選考はとりわけ合格率が高いわけではないと説明しましたが、中小・ベンチャー企業であれば比較的内定は獲得しやすいです。
なぜなら中小・ベンチャー企業は、大企業よりも早く優秀な学生を囲い込むために早期選考の段階で多く採用するから。
知名度の高い大手企業は、早期だろうが何だろうが毎年応募者が殺到します。しかも優秀な就活生も集まりやすい。
それに対し中小・ベンチャー企業は知名度が低いため、大手ほど応募が集まらないんですよね。内定辞退が出ることも珍しくありません。
つまり、どちらかというと大手企業は就活生を選ぶ側、中小・ベンチャー企業は就活生から選ばれる側なんですよ。
よって早期選考においても中小・ベンチャー企業の方が圧倒的に内定を獲得しやすい。
なので、早期選考で合格率を上げるなら中小・ベンチャー企業を積極的に狙ってください。
早期選考の合格率を上げる方法については、この後の章で詳しく解説します。
早期に内定を得ておくと心に余裕が生まれ、その後の就活も有利になりやすいんだよ。
だから大手志望であっても早期選考の時期は中小・ベンチャー企業にも目を向けよう!
早期選考だからこそ合格率の高い中小・ベンチャー企業を狙うべきということですね。
早期選考の合格率を上げる方法【必須対策6選】
先程説明したように、早期選考だからといって合格しやすいわけではありません。
楽勝だと思って何の対策もせずに早期選考に臨むと、思わぬ苦戦を強いられることも…。
油断せずにきちんと対策をすることが大切です。
そこで次に、早期選考での合格率を上げるための必須対策を6つ紹介していきます。
- とにかく早期から就活を始める
- 就活エージェントを利用し質の高い担当者を付けサポートを受ける
- 知名度の低い大企業や中小企業を中心にエントリーする
- 自己分析を徹底的に深めて自分と適性の高い企業だけを受ける
- 1社ごとに徹底的に志望動機を作り込む
- 可能であれば長期インターンに参加する
① とにかく早期から就活を始める
まず大切なのは、とにかく早期から就活を開始することです。
内閣府が発表した就職調査の「エントリーシートを最初に提出した時期」を見てください。
引用:内閣府「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査 調査結果」
これを見て分かる通り、早ければ早いほど就活に参加している学生は少ないんですよね。
参加者数が少ないということは、それだけ企業に印象づけられる可能性が高い。
よって合格率も高くなると予想できます。
もちろん企業による違いもあるので一概には言えませんが、早く行動するに越したことはないかと。
加えて、早く始めれば心の余裕も生まれます。
なので、早期選考での合格率を上げたいのであればとにかく早く動き出してください。
早期から求人公開しているホワイト企業ナビやチアキャリアはおすすめ
当たり前ではありますが、早期選考を受けるにはまずはどの企業が早期選考を行っているのかを把握しなければなりません。
しかし一口に早期選考と言ってもスタート時期は企業によって異なりますし、昨年と今年で変わっていることも多い。
ただ闇雲に求人サイトを漁っても効率的には見つけられません。
そこでおすすめなのが、以下の求人サイトを利用すること。
【早期選考におすすめの求人サイト】
これら2サイトは早期から求人公開を行っているため、早期選考の情報もキャッチしやすいです。
一般的な求人サイトよりも見つけやすいと思うので、ぜひ活用してくださいね。
逆求人サイトに早いうちから登録しておく
早期選考の情報を効率的に集めるには、逆求人サイトに登録しておくのもおすすめ。
逆求人サイトとは、企業側から就活生に「うちの企業を受けてみませんか?」とスカウトがくるサービスです。
サイトに登録してプロフィールを入力しておくだけで、それを読んで興味を持ってくれた企業とつながれるので非常に効率的なんですよね。
早期から登録しておけばもちろん早期選考のスカウトも受けられる。
なので、以下の方法で逆求人サイトを運用してください。
逆求人サイトは1つだけ登録するよりも、複数利用した方がより多くの企業に自分のプロフィールを読んでもらえます。
とくに「Offerbox(オファーボックス) 」と「ホワイト企業ナビ」がおすすめなので、この2サイトに登録してください。
サイトに入力するプロフィールはコピペでかまいません。
これらの逆求人サイトは利用企業数が多いので、登録すればスカウトがガンガン来るはず。
サイトも使いやすいのでぜひ早めに登録しておいてくださいね。
② 就活エージェントを利用し質の高い担当者を付けサポートを受ける
2つ目の対策は、就活エージェントを利用し質の高い担当者からサポートを受けること。
就活エージェントとは、専任のアドバイザーが求人紹介から選考対策までをまるごとサポートしてくれる無料のサービスです。
なぜ就活エージェントがおすすめなのかというと、面談を元に自分に合った企業を紹介してくれるから。
たとえば「食品業界で早期選考を行っている企業を教えてください」とお願いすれば、自分で求人を探すことなく必要な情報が得られます。
また、一般公開されていない非公開求人や特別選考フローを紹介してくれることも。
よって「早期選考を行っていて、かつ自分に合う企業」「一般公開されておらずライバルが少ない企業」を少ない労力で見つけられるんですよ。
選考対策や内定獲得後のサポートまで行ってくれるので、利用して損はありません!
僕が最もおすすめするのは「ミーツカンパニー就活サポート」
サービスは何十種類もありますが、僕が今就活生なら「ミーツカンパニー就活サポート」を利用します。
ミーツカンパニー就活サポートを他のエージェントよりもおすすめする理由は、「知られざる優良企業を紹介する」というコンセプトにあります。
就活エージェントの中には、労働条件が本当にやばい企業を紹介してくるところもあるのですが、その点で、ミーツカンパニー就活サポートは紹介企業の質が高いのが大きなメリットです。
またミーツカンパニー就活サポートは、全国の就活生が利用できて、かつオンライン面談にも対応しているのが神。
運営会社も人材業界の超大手である株式会社DYMなので安心できる。
就活エージェントおすすめランキングでも1位としている就活エージェントです。
▼就活エージェント利用者の声
初めて就活エージェントと面談したけど意外と良かった、普通のサイトに絶対載ってないけど私の希望に合う求人めっちゃ紹介してもらった…新潟の企業も紹介してくれるらしい笑
— ま…てぃ (@marietty122111) February 27, 2020
なんだかんだでESと面接のお悩みも解決したし…すげーな
もちろんミーツカンパニー就活サポートを利用するとしても、就活エージェントは担当者の質で決まるので、「この担当者は合わないな」と思えば利用を停止しましょう
(無料なので担当者が合わない場合はすぐに切ればデメリットはなしなので!)
③ 知名度の低い大企業や中小企業を中心にエントリーする
続いて、知名度の低い大企業や中小企業を中心にエントリー数を増やすようにしてください。
なぜなら、早期に内定を獲得することで心に余裕が生まれるから。そして知名度の低い大企業や中小企業の早期選考は比較的内定が出やすいからです。
僕自身も学生時代に経験したのですが、内定が1つあるのとないのでは精神的な負担がかなり違うんですよね。
早期に内定を持っておけば他社の選考時のアピール材料にもなるし、「落ちたらヤバイ」と焦ることもない。
つまり、自分にとって有利な状態を作れるんですよ。
有名企業の場合、早期選考であってもエントリーが集まりやすいため内定獲得は簡単ではありません。
よって有名企業ばかり受けていると、あっという間に持ち駒がなくなってしまう。
そうなると、せっかく早期選考に参加したのにメリットが薄くなってしまうんですよね。
一方知名度の低い大企業や中小企業は、大企業よりも早く優秀な学生を囲い込むために早期段階で多めに採用する傾向があります。
なので、大手志向であっても「まずは1社内定を獲得して有利な状態を作る」ことを目標にエントリー数を増やしてください。
一見遠回りに見えるかもしれませんが、結果的にその方が就活がうまくいく可能性が高くなりますよ。
④ 自己分析を徹底的に深めて自分と適性の高い企業だけを受ける
4つ目に、徹底的に自己分析をして自分と適性の高い企業だけを受けるようにしてください。
というのも、早期選考とはいえ明らかに適性が低い企業を受けても合格する可能性は低いからです。
たとえば1つの仕事にとことん集中してやりたいタイプの人は、幅広い業務をワンチームで行う体制の企業とはマッチしません。
企業側も多くの就活生を見てきているので、自社に合わない人材はまず採用しないでしょう。
せっかく早期選考を受けても、自分に合わない企業を選んでしまうと就活が行き詰まるだけ。
なので、自己分析をして自分がどんな企業に合っているのかを把握してください。
自己分析をするには、自己分析ツールを活用するのがおすすめです。
客観的な指標に基づいた自己分析ができるので、それをもとに企業選びの軸を作成してください。
僕がおすすめする自己分析ツールは以下の2つ。
【おすすめの自己分析ツール】
ー会員登録すれば完全無料で利用できる
ー質問数が多いがその分精度が高い
ー会員登録すれば完全無料で利用できる
ー質問に答えるだけで長所や短所、合う職種まで文章化してくれる
少し面倒に感じるかもしれませんが、就活において自己分析は必須なのでぜひ早めにやっておきましょう!
自己分析のやり方や結果の活かし方についてはこちらの記事で詳しくまとめています。
⑤ 1社ごとに徹底的に志望動機を作り込む
早期選考での合格率を上げるには、1社1社徹底的に志望動機を作り込むことも大切です。
採用活動において企業が最も重視しているのは志望動機と言っても過言ではありません。
特に新卒採用はポテンシャル重視なので、合否にも大きく関わってきます。
その一方で意外と手こずるポイントでもあるんですよね。
「企業理念に共感したから」「事業内容が面白そうだから」など適当に済ませてしまう就活生も案外多いです。
ですが当然ながら、そんな当たり障りのない志望動機を使いまわしても企業の心は掴めません。
逆に、業界研究や企業研究を深めて徹底的に志望動機を作り込んでおけばそれだけでも印象がぐっと良くなります。
なので、企業ホームページはもちろんプレスリリースや業界地図、就職四季報などを見て、じっくりと理解を深めてください。
そしてその企業にしかない強みや特徴を取り入れた志望動機を作成しましょう!
志望動機の答え方や例文について詳しく知りたい人はこちらの記事も読んでくださいね。
⑥ 可能であれば長期インターンに参加する
6つ目の対策として、可能であれば長期インターンに参加してください。
長期インターンシップとは数カ月以上に渡って行うインターンのことで、ベンチャー企業や中小企業で多く取り入れられています。
なぜ長期インターンに参加すべきなのかというと、成果次第でそのまま内定を貰える可能性があるから。
実務に近い経験を積みながら職種理解を深めることができ、その上内定まで貰えるなんて最高ですよね。
仮にその企業に入社しなかったとしても、長期インターンで得たものは就活でのアピールポイントになります。
つまり、長期インターンに参加すると「早期に内定を持っている有利な状態」を作りやすくなるんですよ。
しかも給料も出ることが多い。
なので、大学の授業やゼミなどのスケジュールが許す限り積極的に参加してください。
長期インターンはインターン専門の求人サイトや逆求人サイト、企業ホームぺージなどで探せますよ。
こちらの記事では長期インターンの探し方を詳しくまとめているので、気になる人はぜひチェックしてくださいね。
僕が今就活生ならアルバイトをするより長期インターンに参加するよ。そこで内定を獲得しておけば、その後の就活も圧倒的に有利になるからね。
給料が出て職種理解も深まって内定獲得にもつながるなんて、一石三鳥ですね!
【補足】早期選考の合格率はエントリー企業によって大きく異なる
早期選考の合格率が気になる人も多いと思いますが、実際のところはエントリー企業によって大きく異なります。
ざっくり言うと、人気の大手企業は早期選考でも合格率が低く、中小・ベンチャー企業は比較的高い。
ここでは、補足として早期選考における合格率の違いについて共有していきます。
人気の大手企業の早期選考の合格率は非常に低い
誰もが知っているような有名企業や人気の大手企業は、早期選考でも内定獲得のハードルがかなり高いです。
たとえば外資系コンサルや総合商社、老舗メーカーなどですね。
なぜそう言えるのかというと、大手企業は応募が殺到するため「企業側が就活生を選ぶ」という側面が強くなるからです。
しかも応募してくるのは高学歴で優秀な学生も多い。
放っておいても優秀な人材がわんさか集まってくるので、当然合格も難しくなります。
早期選考でもこの状況はほぼ変わりません。
なので、人気の大手企業に関しては「早期選考だから合格率が高い」とは言えないのが現実です。
中小・ベンチャー企業の早期選考の合格率は高め
一方で、中小・ベンチャー企業の早期選考は比較的合格率が高めです。
なぜなら知名度が低い分人が集まりにくく、「大手が採用を始める前に優秀な学生を確保しておこう」と考える企業が多いから。
そして優秀な学生ほど大手志向が多い。
ゆえに辞退されることを前提で多めに内定を出す傾向があるんですよね。
つまり、中小・ベンチャー企業はどちらかというと「就活生から選ばれる立場」にあるので、内定獲得のハードルも比較的低くなっているんですよ。
加えて、早期選考は通常選考と比べて定員に余裕がある状態なので、合格の基準はそれほど変わらなくても内定につながりやすい。
なので、中小・ベンチャー企業に限って言えば早期選考は受かりやすいと言えますね。
早期選考は受かりやすいって聞いたことがあるけど、それは中小・ベンチャー企業の場合ということですね。
その通り!どの企業にも当てはまるわけじゃないから、鵜呑みにしないように注意しよう。
【補足】早期選考の合格率は選考段階によっても大きく異なる
先程早期選考の合格率は高くも低くもないと説明しましたが、細かく見ていくと選考段階によっても大きく異なります。
そこで次に、補足として選考段階による合格率の違いについて説明していきます。
※企業にもよるのであくまでも傾向として理解しておいてくださいね。
早期選考の二次面接の合格率は?
早期選考の二次面接の合格率は、企業によって異なるので明確に「〇%」とは言えません。
ですが、決して高いとは言えない合格率だと僕は考えています。
一般的に二次面接は、応募者の性格や能力、志向が自社の方針とマッチしているかどうかを見極める場所です。
しかもまだある程度の人数が残っている段階であるため、人数を減らす目的で行われることも多い。
それは早期選考でも同じで、合わない人材と判断されれば普通に落とされます。
つまり、早期選考の二次面接はまだ「ここまで来れば合格するだろう」という段階ではないんですよね。
もちろん応募者数にもよるんですが、優秀な就活生も多いことを考えると簡単に合格できるとは思わない方が良いかと。
ただし二次面接が最後の場合は、その限りではありません(この後詳しく説明します)。
早期選考の最終面接の合格率は?
早期選考の最終面接は比較的合格率が高いと僕は考えています。
なぜなら、早期選考の最終面接ではライバルとの競争という意味合いが薄いからです。
早期選考はその後の通常採用で内定人数を調整できるため、定員がきっちり決められていないことが多いんですよね。
たとえば早期採用で10人の内定を予定している場合、優秀な人材がいれば11人、12人採用しても、その分を通常採用から減らせば問題ありません。
よって早期選考では「どちらかを落とさなければならない状況」になりにくい。ライバルとの競争というよりも、企業にとってほしい人材であるかどうかが鍵となります。
最終面接まで残ったということは少なくともその時点までは良い評価を得ている証。
定員に余裕があることを踏まえると、合格率は比較的高いと言えます。
ただし企業の採用方針にもよるので油断は禁物。落ちることも普通にあるので選考対策はしっかり行ってくださいね。
早期選考は「優秀な人材であればどんどん採用したい」と思っている企業が多い。だから、選考が進むにつれ数字的な意味では合格率が上がるよ。ただし、企業が欲しい人材でなければ倍率関係なく落ちるから油断はしないように!
【補足】インターン経由の早期選考の合格率は高い
早期選考の中には、インターン経由で参加できる企業も多いですよね。
その場合、合格率はどうなのでしょうか?
ここではインターン経由の早期選考の合格率について補足していきます。
1デイインターン経由の早期選考の合格率はベンチャー・中小なら高い
1デイインターン経由の早期選考の合格率は、企業によってさまざまですがベンチャー・中小企業なら高いと言えます。
先程も説明したように、ベンチャー・中小企業は大企業よりも早く優秀な学生を囲い込むために早期選考を行っているんですよね。
「内定を出すからぜひうちに入社してください!」という意識が強い。
大手企業と比べ「就活生に選ばれる立場」になりやすいことから、インターンに参加するくらい意欲のある学生はその時点で好印象を与えられます。
加えて、インターン経由であることから応募者も多くなりにくい。
よって1デイインターン経由の早期選考の場合、ベンチャー・中小企業であれば比較的内定を獲得しやすいと言えますね。
逆に、人気の大手企業の場合はインターン経由でも高い競争率が予想されるので、合格率は低くなると思いますよ。
長期インターン経由の早期選考の合格率は非常に高い
外資系企業やベンチャー企業などでは長期インターン経由で早期選考に参加できることがあります。
内定直結型インターンとも呼ばれるものですね。
この場合、長期インターンに参加する時点である程度ふるいにかけられてしまうので、早期選考での合格率は非常に高くなります。
企業によってはほぼ内定を出すつもりでインターンを実施することも。
なので、確実に内定獲得を狙いたいなら長期インターン経由で早期選考に参加するのもひとつの方法ですね。
ただし、インターンでの評価が微妙であればもちろん落とされることはあります。
加えて、長期インターンに参加すること自体が難しい場合もあるので注意してくださいね。
早期選考の合格率が高い就活生の特徴
早期選考の合格率は企業や選考段階によって異なることが分かりました。
では、その中でも早期選考に受かりやすい人はどんな人なのでしょうか?
共通する特徴を知っておけば、自身の対策にも活かせますよね。
そこで次に、早期選考の合格率が高い就活生の特徴を紹介していきます。
- 人気の大企業ばかりを受けていない
- 自己理解がとにかく深く何を聞いても明確に答えられる
- 志望業界とその理由が明確である
- 企業分析を1社ずつ丁寧にしており逆質問の質も高い
- 第一印象が良い(笑顔・ハキハキ・簡潔な回答)
特徴① 人気の大企業ばかりを受けていない
1つ目の特徴は、人気の大企業ばかりを受けていないことです。
「早期選考は受かりやすい」と言われることもありますが、人気の大企業に関してはそうとは限りません。
非常に多くの応募が集まるので、合格率が1%を切ることもザラ。
そのような企業ばかり受けていると、当然合格も難しくなります。
一方知名度の低い企業や中小・ベンチャー企業は、企業側も優秀な人材を確保しようと必死なので比較的合格率が高い。
よって人気の大企業以外にもエントリーしている人は合格率も高くなるんですよね。
就活は努力が結果につながるとは限りません。言ってしまえば運や相性も大切なんです。
なので、合格率を上げたいなら「受かりやすい企業」に目を向けることも必要だと思いますよ。
特徴② 自己理解がとにかく深く何を聞いても明確に答えられる
続いて、自己理解がとにかく深くてどんな質問にも明確に答えられる人も合格しやすい傾向にあります。
早期選考に限ったことではないんですが、就活は「質問に対していかに分かりやすく答えられるか」が大きな評価ポイントになるんですよね。
そして質問の大半は「あなたはどんな人間ですか?」という趣旨なので、自己理解が深ければ明確な回答ができる。
つまり、「自分のことを理解している→質問にバシッと答えられる→評価が良くなる」というわけですね。
逆に、自己理解が浅いと想定外の質問をされたときにうまく対応できません。
そうなると企業側は「準備が甘い」「どんな人材なのか分からない」という印象を受けてしまう。
自己理解をすることは就活の第一歩なので、自分に関することは何を聞いても答えられるよう徹底的に自己分析を行ってください。
特徴③ 志望業界とその理由が明確である
3つ目の特徴は、志望業界とその理由が明確であることです。
やはり業界や仕事に高い関心を持っている人は、企業からも歓迎されやすいんですよね。
自分が採用担当者だと思ってイメージしてみてください。
「求人を見て面白そうだと思ったから受けてみました」という就活生を採用したいと思いますか?
正直微妙ですよね。
「多様な働き方ができる世の中にするためテレワーク向けのシステムを作りたい、だからIT業界で働きたい」といった明確な意志のある就活生を採用したいと思うはず。
早期選考は優秀な人材ならガンガン採用したい企業が多い(特に中小・ベンチャー企業)。
だからこそ、志望業界やその理由を明確化することで合格率アップが狙えるんですよ。
特徴④ 企業分析を1社ずつ丁寧にしており逆質問の質も高い
企業分析を1社ずつ丁寧にしており質の良い逆質問ができる人も、早期選考で受かりやすいです。
逆質問とは、面接の最後などで「何か質問はありますか?」と聞かれたときに投げかける質問。
これは単に就活生の疑問や不安を解消するだけでなく、志望度の高さや熱意、コミュニケーション能力を確認するための質問でもあるんですよね。
よって質の高い逆質問ができれば高評価につながるし、逆も然りです。
そして質の高い質問をするには深い企業研究が不可欠。
たとえば「あなたはリンゴが好きだと聞いていますが、それはなぜですか?」という質問は「相手はリンゴが好き」という事前情報があったからこそできる質問。
事前情報を含めた質問をすることで、相手は「調べてくれるほど興味があるんだな」と好印象を持ってくれます。
就活における逆質問もこれと同じで、知っているからこそできる質問をすることで好印象につながるんですよね。
なので、入念に企業研究をした上で質の高い逆質問を準備しておいてください。
くれぐれも、ネットで調べれば分かるような質問や条件面の質問ばかりしないように!
面接でおすすめの逆質問についてはこちらの記事でまとめているので、ぜひ参考にしてくださいね。
特徴⑤ 第一印象が良い(笑顔・ハキハキ・簡潔な回答)
これは就活においてある意味最も重要なポイントなんですが、第一印象が良い人も早期選考の合格率は高い傾向があります。
みなさんは「メラビアンの法則」という心理学用語を知っていますか?
これは、人と人とのコミュニケーションにおいて相手に与える印象は「視覚要素が55%、聴覚情報が38%、言語情報が7%」を占めるというもの。
なんと、見た目と挨拶だけで9割方印象が決まってしまうんですよ!
よって第一印象が良い人は早期選考でもめちゃくちゃ有利です。
具体的には清潔感のある服装・髪型、良い姿勢、明るい表情、ハキハキした話し方、簡潔な答え方などですね。
なので合格率を高めたいなら、質問への回答内容はもちろん第一印象も意識してください。
逆に言えば、これさえ意識していれば面接での印象はかなり良くなると思いますよ!
早期選考は優秀な学生が多い一方で、準備不足な人も多い。だからこそこうした基本的な対策をしてライバルと差をつけよう!
早期選考はまだ就活に慣れていない人も多いから、ある意味チャンスということですね!
早期選考の合格率に関してよくある質問
最後に、早期選考の合格率に関してよくある質問を集めました。
ぜひここで早期選考への理解を深めておきましょう!
- 早期選考での合格率が高い企業はどう探せば良いですか?
- 早期選考で内定を獲得した場合に保留にすることはできる?
- 早期選考で獲得した内定を辞退する方法は?
質問① 早期選考での合格率が高い企業はどう探せば良いですか?
早期選考で内定を獲得したいです。合格率が高い企業はどのように探せば良いですか?
早期選考での合格率が高い企業のリストは存在しないため、知りたいのであれば掲示板などで個別にチェックしてください。
ただし1社1社合格率を調べるのは非効率なので、個人的にはおすすめできませんね。
その時間があるなら、自分との適性が高い企業を選んだり選考対策をした方が良いかと。
その結果として合格がついてくるというのが理想的だと思いますよ。
そもそも早期選考の合格率を知ったところで「じゃあこの企業に入社したい!」とはならないですよね。
とにかく内定が欲しい気持ちはわかりますが、中小・ベンチャー企業にも目を向けることさえ意識していれば時間をかけて合格率を調べなくても大丈夫だと思いますよ。
質問② 早期選考で内定を獲得した場合に保留にすることはできる?
早期選考で内定を獲得したのですが、他社の選考も進んでいるので承諾するか迷っています。保留にすることは可能でしょうか?
結論から言うと、早期選考での内定保留は可能です。
内定を獲得したからといって入社しなければならないというルールはありません。
それは早期選考でも同じ。
むしろ早期から内定を持っているとその後の就活も有利に進めやすいので、より良い企業に出会うため積極的に保留した方が良いと思います。
「落ちたらヤバイ」という状況にはならないので、人気の大手企業にも挑戦しやすくなりますよ。
ただし、企業側にも採用計画があるので長くは待ってくれません。
明確な決まりはありませんが、一般的には1ヵ月以内に返事を求められることが多いです。
期限を決めず保留すると迷惑になってしまうので、あとどれくらい待ってほしいのかを企業にしっかり伝えるようにしてくださいね。
質問③ 早期選考で獲得した内定を辞退する方法は?
早期選考で内定を獲得したのですが、他社に惹かれているので辞退したいです。どうすれば良いですか?
早期選考で獲得した内定を辞退する場合は、なるべく早く電話をして追ってメールも送ってください。
内定辞退の連絡をするのは気まずいと思うかもしれません。
しかし早期選考では内定辞退者が出ることもある程度想定しているので、早い段階であれば企業側もスムーズに対処してくれます。
なので、辞退を決めたら早めに電話とメールで連絡してください。
ただし、内定辞退を取り消すことはできないので可能なら「保留」にした方が良いと思います。
後で心変わりする可能性も考えて慎重に判断してくださいね。
ちなみに、早期内定を辞退するときのテンプレ文はこちらの記事で紹介しているのでぜひ参考にしてください。
本記事の要点まとめ
本記事では、早期選考の合格率や対策について紹介してきました。
早期選考の合格率は企業によって大きく異なるため、全体で言うととりわけ高くも低くもありません。
ただし中小・ベンチャー企業に関しては、ライバルの数が少ないため合格率は比較的高めです。
「大手が採用を始める前に優秀な学生を確保したい」と考え、積極的に採用する企業も多い。
なので、早期選考での合格率を上げたいなら人気の大手だけでなく中小・ベンチャー企業にも目を向けてください。
そして自己分析や企業研究などの基本的な対策も忘れずに。
早期選考で内定を獲得して、有利な状態で就活を進めましょう!
【本記事の要点】
- 早期選考期間での内定率は約23%、つまり就活生の4~5人に1人が内定を獲得している。
- 人気大手企業は早期選考での合格率がかなり低いため、中小・ベンチャー企業を積極的に狙うべき。
- 早期選考での合格率を上げるには、逆求人サイトや就活エージェントなども利用してとにかく早く始める。
- 自己分析や企業研究、志望動機作成など基本的な対策をしっかり行うことも大切。