こんにちは、就活を研究し続けて7年目の就活マンです。
就活で評価されるための最重要質問の1つが「志望動機」だと僕は考えてます。
その理由は2つ。
志望動機によって「志望度の高さ」が伝わり、「志望度の高い人間は内定辞退しにくい」と判断するため内定が出やすくなるから。
そして、そもそも志望動機は1社ずつ作る必要があって面倒。
だからこそほとんどの就活生がサボって、差別化しやすいから。
以上です!
志望動機は内定を出やすくし、かつ他の就活生と差別化しやすい。
つまり最高の質問ってことですね。
この記事ではそんな志望動機の作り方〜面接での答え方のポイントまで網羅的に解説していきます。
志望動機を甘く考えている人にこそ読んで欲しい!!
- 志望動機の面接官の質問意図
- 面接で答える志望動機の答え方の構成
- 面接で答える志望動機の回答例5選
- 面接で評価される志望動機の答え方のポイント
- 面接で評価されない志望動機のNG例文
- 面接で志望動機を答える時間は?
- 面接で答える志望動機が思いつかない場合の対処法
- 面接で答える志望動機は履歴書に書いたことと同じで良いのか?
志望動機の面接官の質問意図
まずは志望動機を質問する面接官の意図を考えてみましょう。
「なぜ面接官は志望動機を聞くのか?」ということですね。
就活生にとっては当たり前の質問すぎて、気にかける人は少ない。
よって志望動機の意図を知っておくだけで、他の学生との差別化に繋がります。
志望動機の質問意図は以下の2点です。
【志望動機の面接官の質問意図】
- 志望度の高さを知るため
- 企業研究ができているか確認するため
質問意図① 志望度の高さを知るため
志望動機を質問する意図の1つ目は「企業への志望度の高さを知るため」です。
採用担当者が志望理由から見極めたいのは、「入社してもすぐに辞めずに長く働いてくれる人なのか」ということ。
せっかく手間をかけて内定を出した人材が、早期退職するのは避けたいところです。
なお、面接にかかる時間は30分程度。
志望度の高さで長く働いてくれる人材なのかを判断している
企業側はそんな短い時間の中で、長く働いてくれる人なのかどうかを判断しなければなりません。
確認する方法の1つとして、志望度の高さが挙げられます。
つまり、志望動機から「入社して長く働いてくれる人材なのかどうか」を判断できるということです。
企業から「どこでもいいから採用して欲しい」と思われるような人では、内定を勝ち取ることはできません。
質問意図② 企業研究ができているか確認するため
志望動機を質問する意図の2つ目は「企業研究ができているかどうかを確認するため」です。
あなたが志望している業界や職種では、その企業以外にも競合他社(ライバル)が存在しますよね。
例えば「銀行」とひとことでまとめても、様々な会社があります。
採用担当者は、「なぜライバル企業ではなく自社を選んだのか」ということも知りたいはずです。
企業は就活生が自社の特徴や業務を理解しているのかを知りたい
そこで重要なのが、「企業研究ができているかどうか」ということです。
企業研究がきちんとできていれば、志望している会社の特徴や業務がある程度分かっているということになります。
繰り返しになりますが、採用担当が見極めたいのは「入社して長く働いてくれる人材なのかどうか」ということ。
そのため自社のことを良く分かっていて、それでいて入社志望している就活生を採用したいと考えます。
あなたが採用担当者なら、全然企業研究できていない人に「それなら競合他社の◯◯で良いよね」と思いますよね。
なるほど!入社意欲が高く、自社のことをしっかり調べてくれている人を採用するために志望動機を聞くんですね。
そのとおり!その証明になる志望動機は、内定獲得のためにめちゃくちゃ重要だよ!
面接で答える志望動機の答え方の構成
志望動機が必要な理由について、重要性を理解してもらえたと思います。
しかし、実際にどんな風に面接で答えていいか分かりませんよね。
ここでは、僕がおすすめする「志望動機の文章構成」を紹介していきます!
面接で答える志望動機は、下記3つの構成に分けることができます。
それぞれの項目について、詳しく見ていきましょう。
【面接で答える志望動機の文章構成】
- 「なぜその業界なのか」を書く
- 「なぜその業界の中でもその企業でないといけないのか」を書く
- 「自分の企業選びの軸と一致しているよ」と書く
志望動機の文章構成①「なぜその業界なのか」を書く
まずは「なぜその業界を志望しているのか」を書きましょう。
就活において選んだ理由は、人それぞれ。
志望動機では、最初に業界を選んだ納得できるような理由を書くことが重要です。
なんとなくの理由はやめよう!
なお、なんとなくという軽い気持ちで書くのはやめましょう。
例えば「安定している業界だから」「興味がある業界だから」という理由はNGです!
(それだと「他の企業でいいやん!」ってツッコまれる)
ふわっとした根拠のない理由では、面接官に一発で見抜かれてしまいます。
採用担当者を納得させる志望動機にするためには、その業界を志望した理由を明確化しましょう。
例えばですが、僕は食品業界を希望していました。
この業界を選んだ理由は以下の通りです。
【僕が食品業界を志望していた理由】
- できるだけ多くの人に関わることが自分にとってのやりがいであり、「食」は全国民の最も身近で最も重要なことの1つだから。
- 農学部で学んだ化学の知識を活かせるので、研究開発職の人達ともコミィニケーションを取りながら営業することができるから。
- 美味しいものを食べている時間が自分の生活の中で1番幸せな瞬間だから。
かなり具体的な志望理由ですよね。
上記3つの理由は「だから食品業界を目指しているんですよ」というのが伝わる動機です。
面接官を納得させるためには、このレベルまで「なぜその業界なのか」という理由を伝えなければなりません。
そのため、じっくりと時間をかけて考える必要がありますね。
複数の業界を志望している場合は1つずつ考える必要あり
また複数の業界を志望している人は、それぞれの業界を選んだ理由を考えましょう。
なお、面接官を相当に納得させる理由が必要です。
ここで納得させる理由を話せなければ「この就活生はどの業界でも別にいいんだな」と思われてしまう。
手間と時間がかかる作業ですが、就活成功のためじっくり取り組んでいくことが大切です!
志望動機の文章構成②「なぜその業界の中でもその企業でないといけないのか」を書く
続いて「なぜその業界の中でもその企業でないといけないのか」を書きます。
志望動機において最も重要です!
就活生の中でも、「なぜその業界なのか」は答えられる人は多い。
しかし「なぜその企業でないといけないのか」をきちんと伝えられる学生は少ないですね。
ここをしっかり押さえておかないと面接官から「じゃあ競合他社のでもいいんじゃない?」と思われてしまいます。
つまり、上記のようなツッコミをされないようにするために「企業を選んだ理由」が必要なのです。
「その企業でなくてはいけない」とどうやって伝えればいいのでしょうか?
僕が実際に意識していたのは、以下の3つのポイントです。
【業界内でのその企業でないといけない理由の考え方】
- その企業との歴史(実体験)を語る
- 社訓や長期ビジョンへの共感を語る
- その企業の特徴(商品特性やターゲット・シェアの高さ)を語る
ポイント① その企業との歴史(実体験)を語る
まず「その企業との歴史つまり実体験を語る」という方法があります。
分かりやすい例えをすると、「食品企業A社の商品を子どもの頃からずっと食べている」とかですね。
A社の商品をずっと食べていて、B社やC社の商品とは思い入れが明らかに違うんですと説明できれば面接官も納得します。
更には面接官からすれば、自社の商品をそれだけ愛してくれているということは嬉しいですよね。
採用担当者もつい嬉しくなってしまうので、面接の場の雰囲気もとても良くなりました。
その会社の商品との歴史や実体験がある場合は、まず第一にそれらを語るようにしてください!
ポイント② 社訓や長期ビジョンへの共感を語る
就活でエントリーする企業のほとんどが実体験のない企業ばかりだと思います。
実際に僕が受けた企業のほとんどは、その会社が展開する商品やサービスとの接点がありませんでした。
その場合は「社訓や長期ビジョンへの共感」という方法があります!
まず社訓とは、その会社が一番大事にする企業理念のことを指します。
同業界の中で全く同じものを掲げているところはほとんどありません。
つまりは企業ごとに“違い”があるということです。
企業ごとに差があるのなら、それは「だから御社なんです!」と言う理由にすることができますよね。
例えば、A社とB社の社訓を比べてみましょう。
- A社の社訓:世界の人々を幸せにする
- B社の社訓:日本の経済発展への貢献
上記2社を比べた時に、「私は日本だけでなく、世界全体に影響を与えたいと思っている」という考えがあれば、A社の社訓の方が自分にぴったりと言えます。
このように、各企業の違いを使って「御社の社訓に◯◯という理由で一番に共感しました!」と伝えれば良いのです。
社訓に違いがない場合は「長期ビジョン」もおすすめです。
例えばメガバンクなんて、ほとんど一緒のような社訓を掲げています。
そのように企業ごとの「違い」がない場合は、「長期ビジョン」にも着目してみてください!
「長期ビジョン」とはその企業が将来的に掲げる目標のことを指します。
これも社訓と同じように企業ごとに異なるので、「将来掲げる目標の中で御社の長期ビジョンに一番に共感しました」と伝えることができますよね。
メガバンクでも、例えばITに注力していて長期的にはAI化していきたいのか?
銀行業務以外の投資系に力を入れているのか、そういった長期的にその企業がどうなっていきたいのかを調べて志望動機に組む込むと良いですよ。
ポイント③ その企業の特徴を語る
最後に紹介するポイントは企業の特徴です。
同じ業界でも企業ごとの“違い”を利用すれば、その企業でなくてはならない理由を伝えることができます。
例えば、以下のような項目がありますね。
- 商品特性
- 企業のターゲットユーザー層
- シェアの高さ
このように企業による違いを見つけることによって、「御社は他の競合他社とこう違うから御社に入社したい」と語ることができるのです。
志望動機の文章構成③ 「自分の企業選びの軸と一致している」と書く
ここまで「なぜその業界なのか」「なぜその業界の中でもその企業じゃないといけないのか」まで語ることができています。
最後はダメ押しで「自分が設定した企業選びの軸」とその企業の一致点を語ることで更に納得度を高めることができるんですよね。
例えば、「成長志向が強い社風」という軸を持っている場合を紹介します。
これを志望動機で語ると次のようになります。
「私は企業選びの軸として「成長志向が強い社風」という軸を設定しています。
御社の会社説明会で人事の方にお話を伺ったところ、御社では成績優秀者に対して表彰をする文化があり、皆さんがその受賞に向かって切磋琢磨していると伺いました。
まさに私の「成長志向が強い社風」という軸にぴったりだと確信したのも、御社を志望する1つの理由です。」
こう語ることができれば、採用担当者は「なるほど!うちの会社と企業に対して求めるものが同じなんだな」と納得できますよね。
このように自分が設定した企業選びの軸と一致していること伝えることは効果的。
自分の企業選びの軸を明確化した上で、ぜひそれがその企業がいかに満たしているのかを考えてくださいね!
志望動機は1社ずつ作らないといけないから大変。だからこそ、事前にこうした構成を用意しておくことで効率的に志望動機を作成することができるよ!
面接で答える志望動機の回答例5選
ここまで面接で志望動機について回答する際の文章構成を紹介しました。
この章では「具体的な回答例文」を5つ紹介していきますね。
今回は、以下の5つの業界ごとに志望動機を考えてみました。
【志望動機の回答例】
- メーカー
- 金融
- ソフトウェア・通信
- 商社
- サービス
それぞれの志望動機について、詳しく見ていきましょう。
ぜひ面接時の参考にしてみてくださいね。
回答例① メーカー
メーカーの中でも、食品メーカーを例に挙げて回答例文を作ってみます。
実体験を組み込むことで、「なぜその企業じゃないといけないのか」という点をしっかりと強調することができます。
「私が御社を志望した理由は、食品企業かつその中でも10年ずっと御社の商品で育ってきたからです。
(〜結論)
私は中学生の頃に太っていていじめられていた経験があります。
その時に痩せようと決意しダイエットに取り組んだのですが、体調を崩すことなく痩せることができ人生が変わりました。
食によって自分の人生が変わった経験から、食品業界に入社することを決意しました。
(〜なぜその業界なのか)
そんな私がダイエットで一番お世話になったのが、御社の◯◯クッキーです。
中学生の頃から大学まで10年間飲み続け、ダイエットの成功の鍵となりました。
◯◯クッキーがなければ、今の自分はなく、感謝してもしきれません。
(〜なぜその業界の中でもその企業でないといけないのか)
また私は明るい性格なので、明るい社員さんが多い企業に入社を希望しています。
入社されている私の大学の先輩にお話を聞いたところ、貴社は他の同業他社に比べて明るい性格の社員さんが多いと知り志望度がより高まりました。
そんな御社にぜひ入社して、10年分のお礼を鶴になってお返しします。」
(〜自分の企業選びの軸と一致している)
回答例② 金融
続いて金融業界です。
今回は、銀行の志望動機の一例を紹介していきます。
「私が御社を志望した理由は、金融業界であり世界経済への発展に影響を与えているからです。
(〜結論)
私の父は会社を営んでおり、経営が苦しくなったときに銀行から融資をいただき、その後状況を立て直すことができました。
そのときの父の嬉しそうな顔がとても印象に残りました。
この経験から、お金を通して人の支援をすることのできる金融業界へ入社したいと感じました。
(〜なぜその業界なのか)
御社は数ある銀行の中でもいち早く海外へのサービス提供も行っています。
私は日本だけでなく、世界中の人を幸せにしたいと考えいるため自分に合っていると考えています。
(〜なぜその業界の中でもその企業でないといけないのか)
なお私の企業選びの軸として、若手から活躍できることをあげております。
御社では、20代の幹部社員がおり、より志望度が高まりました。
そんな御社にぜひ入社して世界経済への発展に努めます。」
(〜自分の企業選びの軸と一致している)
回答例③ソフトウェア・通信
続いて紹介する志望動機の例は、ソフトウェア・通信業界の場合です。
ソフトウェアや通信業界ならではの「特徴」に注目しつつ、志望動機を深堀りしていくことが効果的です。
「私はが御社を志望した理由は、IT業界であり新事業を次々と生み出すスピード感の虜になったからです。
(〜結論)
私は元々新しいもの好きで、新しいネットサービスや新着アプリはまず手を付けるようにしています。
暇があればパソコンを開いたり、スマホをいじっているほどにインターネットが大好きです。
よってIT業界を志すことは大学入学前から決めていました。
(〜なぜその業界なのか)
そしてIT業界の中でも御社でなければいけない理由があります。
それは他社よりも圧倒的に新サービスのリリーススピードが速いことです。
そもそも競争が激しいIT業界だと思いますが、その中でも次々にサービスを開発してリリースするスピード感の中で私は働きたいと考えました。
変化が激しい環境の厳しさは理解できます。
実際に御社の社員さんは説明会で「毎日が戦いだ」と仰っていたのが印象的です。
私はその言葉に対してネガティブな印象よりも身震いするほどのワクワク感を感じました。
(〜なぜその業界の中でもその企業でないといけないのか)
また私の企業選びの軸は「IT業界かつ、変化の激し“過ぎる”企業」です。
まさにこの軸に御社こそが当てはまると考えておりますし、私もいつか戦いの最前線に参加し尽力します。」
(〜自分の企業選びの軸と一致している)
回答例④ 商社
続いて紹介する志望動機の例は、商社です。
「業界トップ→高い利益率→素晴らしい価値を提供している→最も世の中に価値を提供している企業で働きたい」というように、しっかりと相手を納得されるための“連想ゲーム”をしましょうね。
「私が御社を志望した理由は、第一に商社であること、そして衣類などの素材をメインに取り扱っているということです。
(〜結論)
私は大学時代経済学部に所属しており、お金の流れや経済の流れについて学びました。
経済を回すためにはお金を回す必要があり、お金を回すためにはモノを流通させなければなりません。
特に衣類などの素材は、人間が生活するためには必要であると考えています。
私は、学生時代に4年間アパレルショップのアルバイトを経験したことで、衣服に関わり経済を支える業界を志望しています。
(〜なぜその業界なのか)
特に御社はトップクラスのシェアを誇っています。
販売力のある御社で存分に力を試したいと考えました。
なお、業界内でも特に高い利益率を誇るからこそ、お客様に最も喜ばれる価値を提供している。そんな価値を提供できる企業に身を置きたいと考えたのです。
(〜なぜその業界の中でもその企業でないといけないのか)
私が企業を選ぶときには、業務内容が幅広いことが挙げられます。
営業職でも、プレゼン作りやセミナーを担当できることを御社の説明会でも学びました。
御社に入社して、衣類素材の流通に携わりたいです。」
(〜自分の企業選びの軸と一致している)
回答例⑤ サービス
最後の回答例は、サービス業界です。
今回はホテルでの志望動機を紹介します。
私は1年間アメリカに留学していました。 そこでホストファミリーの家に滞在したのですが、温かく迎えてくれたおかげで安心して勉学に励むことができました。
この経験から、日本に訪問した外国人観光客にも温かなサービスを提供したいと強く感じました。
そこで、観光客の滞在拠点となるホテル業に興味を持ちました。
(〜なぜその業界なのか)
御社は空港までの送迎サービスや、各国の人の舌に合う料理を提供することを知りました。
初めての日本で、このような温かいサービスがあれば安心して観光することができると感じたんですよね。
(〜なぜその業界の中でもその企業でないといけないのか)
なお私の企業選びの軸として、勤勉な人が多い会社をあげています。
OB訪問や説明会を通して、御社は勤勉で業務に対して真摯に取り組んでいる方が多いと感じました。
御社に入社して、外国人観光客に温かなサービスを提供します。」
(〜自分の企業選びの軸と一致している)
これらの例文は僕が構成を元にしてザックリ作成したものです。
大事なことは、面接官に対して「なるほど!だからこの業界なのね!」「なるほど!だからうちの会社が良いんだね!」「なるほど!だからうちの会社に合っているんだね!」という3点を思わせることですよ!!
面接で評価される志望動機の答え方のポイント
ここまで「評価される志望動機」について解説してきました。
反対にこの章では「評価されない志望動機」に着目してみましょうか。
ここで紹介する5つのNGポイントは、就活生がついやってしまいがちなミスばかりです。
自分の志望動機に当てはまらないかどうかチェックしましょう。
【NGな志望動機に共通するポイント】
- 結論から話せていない
- 「他の企業でも良くない?」とツッコミが入る動機
- 企業の条件面ばかりに言及している
- 「御社で仕事を学びたい」などの受け身の姿勢
- ただの会社説明になっている
NGな志望動機① 結論から話せていない
志望動機を結論から話せていないとNGです。
理由としては、結論を最後に持って来てしまうと言いたいことが伝わらないから。
具体的な例を使って比べてみましょう。
例えば、「あなたの好きな食べ物は何ですか?」と聞かれたと想定してみましょう。
B:甘くて美味しいし、小さい頃から食べてきました。だから私の好きな食べ物はりんごです。
上記の答えだと、どちらが分かりやすいでしょうか?
最初に結論から話しているAの回答の方が、言いたいことがスッと入ってきますよね。
面接では「志望動機は〇〇です」から始めよう
面接の場面では、「志望動機をお聞かせください」と質問されます。
そのため「志望動機は〇〇です。理由は~。」と始めるのが良いでしょう。
これを意識するだけでも、面接への取り組み方が変わります。
最初は慣れないかもしれませんが、練習などを重ねていきましょう!
NGな志望動機②「他の企業でも良くない?」とツッコミが入る動機
他の企業でも当てはまってしまう志望動機もNGです。
これも就活生はやってしまいがち。
注意しましょう!
例えば、食品メーカーのとある会社を志望している場合を挙げてみましょう。
これだけだと、ほぼ間違いなく「他の企業でも良くない?」とツッコミが入ります。
どの食品メーカーにも当てはまってしまう内容だからです。
企業側から「この就活生は適当にいろんな企業を受けているな?」と思われてしまうでしょう。
対策は企業の強みや特徴を入れること!
対策としては、その会社の強みや特徴を入れることです。
具体例を挙げてみましょう。
その中でも御社はアレルギーに対応したお菓子を作っており、誰でも安心して食べられるような配慮をしているところに魅力を感じ志望しました。」
同じ食品メーカーの志望動機ですが「御社じゃなきゃだめなんです!」ということが先ほどよりも伝わりますよね。
このように、企業の強み・特徴を入れることが重要です。
NGな志望動機③企業の条件面ばかりに言及している
3つ目のNG志望動機は、企業の条件面のみに着目してしまっている志望動機です。
具体的には、下記の項目が挙げられます。
- 給料・ボーナスの額
- 有給休暇消化率
- 年間休日
- 休日が固定かどうか
- 残業時間
- 育休産休の取りやすさ
- 勤務地・転勤の有無
もちろん待遇面は大切です。
しかし、採用担当からすれば「うちよりも良い条件の会社があれば、すぐ辞めてしまうのでは?」と感じるはず。
そのため、志望動機では業務内容や企業の強みなどをメインに話しましょう。
+αとして企業の条件面を入れるのはあり!
待遇面だけを志望動機に入れるのはNGですが、+αとしてなら問題ありません。
特に女性であれば、産休育休の取りやすさ・勤務地などを重要視する人もいると思います。
「あくまでも志望動機では業務内容や企業の強みがメイン、だけど+αで条件面を入れるのは問題ない」と認識しておきましょう。
NGな志望動機④ 「御社で仕事を学びたい」などの受け身の姿勢
続いて紹介するNGな志望動機は、「御社で学びたい」などの受け身姿勢のものです。
こちらは、意外とありがちなパターン。
「がんばって勉強します!」とアピールしても、採用担当者には響かないケースですね。
就活生本人は、前向きな気持ちや姿勢を伝えているつもりです。
しかし、企業側には「自分から動こうとしない受身な学生」と思われる可能性は高いです。
つまり良かれと思ってアピールしたことが、かえってマイナスになってしまうということ。
これはかなりもったいないですよね。
会社は勉強をしに行くところではない
確かに入社後は研修や実務経験を積むので、学ぶ機会は多いです。
しかし、会社は学校ではありません。
働いた成果に対して報酬がもらえるからです。
そのため、「会社は勉強をしに行くところではない」と頭に入れておきましょう。
NGな志望動機⑤ ただの会社説明になっている
最後に紹介するNGな志望動機は、ただの会社説明になっているというものです。
これも就活生がやってしまいがちなミスです。
企業のサイトやパンフレットの情報を、とりあえず書いておく志望動機はよく見られます。
このような動機には、自分の気持ちや志望軸は全く入っていません。
そのため、内容が薄い採用担当者に響かないものになってしまうのです。
自分の志望軸と企業の特徴を重ね合わせてみよう!
対策としては、自分の志望軸と企業の特徴を重ね合わせること。
例えば、志望軸を「お客さまに本当にあった商品を提案したい」としましょう。
その軸が叶うような、企業の特徴を重ねて行くと説得力が増します。
例えば、「商品の数がトップクラス」、「お客さまへのヒアリングを重視している」ですね。
上記のように、自分の志望軸と企業の特徴を重ね合わせることで、採用担当者の心に響く志望動機になります。
面接で評価されない志望動機のNG例文
ここでは、面接でNGな志望動機の回答例を2つ紹介します!
それぞれの例文について、「どこがダメなポイントなのか」ということも併せて解説していきましょう。
NGな志望動機の回答例①
【志望動機のNG例文】
「御社を志望した理由は、業務内容に惹かれたからです。
御社のサービスは、独自開発のAIを駆使したもので、お客様に最適な商品を提案することができます。
また年齢関係なくチャレンジできる、実力主義の評価制度も自分に合っていると感じました。
御社に入社することで、自分自身の成長にも繋がると思っています。
これらの理由から御社を志望いたします。」
この志望動機のNGポイントを見ていきましょう。
2点を詳しく解説していきます。
- 全体的に企業の説明になっている
- 「自分自身の成長に繋がる」と受け身の姿勢
NGポイント① 全体的に企業の説明になっている
この志望動機では、企業の特徴がメインとなっています。
例えば以下の項目です。
- 独自開発のAIを駆使したもので、お客様に最適な商品を提案すること
- 実力主義の評価制度
採用ホームページやパンフレットに書いてある言葉を、そのまま使っているように見えますね。
志望動機には、自分の志望軸や他社との違いを入れたいところですね。
NGポイント② 「自分自身の成長に繋がる」と受け身の姿勢
パッと見ると勉強熱心に思える「自分自身の成長に繋がる」という言葉。
しかし、これは受け身の姿勢になっています。
繰り返しになりますが、企業側には「自分から動こうとしない自主性のない学生」と思われてしまうでしょう。
就活生はやりがちなミスなので、注意したいですね!
NGな志望動機の回答例②
【志望動機のNG例文】
「私は学生時代、サッカーサークルに所属していました。
サークルの経験から、スパイクやサッカーボールが選手に与える影響が大きいことを学びました。
そのためスポーツ用品を扱う御社に興味を持ちました。
また説明会に参加した際に、プライベートと仕事を両立させている先輩たちのお話を聞いて、このような働き方をしたいと思いました。
有給休暇消化率が9割以上の御社ならではだと感じました。」
これらの理由から、私は御社を志望します。
この志望動機のNGポイントを見ていきましょう。
- 結論が最後にある
- 同業他社でも使えそうな内容
- 条件面の志望理由が高く見える
NGポイント① 結論が最後にある
最初のNGポイントは、結論(志望理由)が最後にあることです。
この志望動機を見ると、「結局何が言いたいの?」となります。
そのため、結論は最初に持ってきましょう。
「志望動機は〇〇です」で始めるのがベターです。
NGポイント② 同業他社でも使えそうな内容
この志望動機は、同業他社でも使えそうな内容になっています。
つまり、企業ならではの強みや特徴が入っていないということです。
「他のスポーツ用品メーカーでも同じだよね?」とつっこまれてしまうでしょう。
競合他社とどういう点で差別化しているのかは調べておきたいところですね。
NGポイント③ 条件面の志望理由が高く見える
最後のNGポイントは、条件面の良さで志望しているなと感じることです。
上記で言えば「有給休暇消化率9割以上」のところ。
その企業ならではの強みを、条件面で説明していますね。
この志望動機では、採用担当者は「うちよりも良い条件の会社があれば、すぐ辞めてしまうのでは?」と感じるはず。
条件面よりも、業務内容や企業の強みなどをメインに話しましょう。
面接で志望動機を答える時間は?
面接で志望動機を答えるのに、最適な時間はどのくらいなのでしょうか?
あまり短いと熱意が伝わらなそうです。
しかし、長すぎるのも面接に飽きられそうですよね。
ここでは、面接で志望動機を答えるベストな時間を解説していきます。
面接での志望動機は2分を目安に話そう!
結論からお伝えすると、面接で志望動機について回答する時間のおすすめは「2分」です。
他の就活サイトでは1~3分としているところが多く見られますが、1分では短すぎますね。
志望動機は面接の中でも重要な質問です。
そのため、ある程度時間をかけても大丈夫な項目。
言いたいことを伝えて、採用担当者の心に響くように意識しましょう!
反対に、3分では長すぎる印象です。
ここまで長いと志望動機以外の不要な話も入ってしまうでしょう。
担当者も飽きてしまう可能性もあります。
面接での極意は、「簡潔に、かつ分かりやすく」です!
これらの理由から、面接での志望動機にかける時間は2分がおすすめ。
ぜひタイマーで時間を計りながら、練習してみてくださいね。
なお志望動機を面接で話す時間は何分?【2分がベスト!】という記事で、もう少し詳しい内容を紹介していきます。
実際の例文も解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
面接での志望動機の文字数は600字は目安
余談ですが、志望動機の文字数の目安は600字です。
先ほど2分で話すのが、ベストをお伝えしました。
この2分を文字換算すると、600字になるのです。
(ちなみに1分を文字に換算すると300文字です。なにかと使えるので、覚えておくと良いですよ!)
面接前には志望動機を紙などに書き起こすと思います。
その際に、「だいたい600字くらいでまとめよう」と意識してみてください。
面接によっては時間が決まっていることもある
ただし、面接によっては志望動機の時間が決まっていることもあります。
「1分で志望動機を説明してください」と指定されるケースですね。
その場合は、決まった時間で志望理由を話せるようにしましょう。
だいたい、1~2分で指定されるケースが多いですね。
繰り返しになりますが、1分は結構短いです!
そのため、あらかじめ練習しておくと安心でしょう。
どんなパターンが来ても焦らないことが大切です!
しっかりと対策を練りましょう。
面接で答える志望動機が思いつかない場合の対処法
ここまで志望動機の作り方や回答例を紹介しました。
しかし、どうしても思いつかない場合もあるでしょう。
とりあえずで受ける企業は特に難しいですよね…。
そこでこの章では志望動機が思いつかないときの対策を紹介してきます!
下記4つの方法で対処していきましょう。
【面接で答える志望動機が思いつかない場合の対処法】
- 業界単位で考えて見る
- ライバル企業との違いを探す
- 自分の企業選びの軸を満たしている点を見つける
- 先輩たちの志望動機を参考にする
なお志望動機なんてねーよ!の解決方法という記事で、もう少し詳しく解説しています。
実際の志望動機の例も紹介しているので、こちらもぜひチェックしてみてくださいね!
対処法① 業界単位で考えて見る
「どうしてもこの会社の志望動機が思いつかない…!」というときは、業界という大きなくくりで考えてみましょう。
つまり、「なぜその業界を志望したのか?」ということですね。
例えばですが、僕がIT系の業界を志望したとします。
理由を以下にて考えてみました。
- 伸びている業界なので職を失うことはなさそう
- パソコンに触るのが好き
ざっくりですがこんな感じですね。
上記ようにその業界を目指した理由を書き出していきます。
こうすることで、志望動機のヒントになることもあります。
加えて、「IT業界を目指した理由を教えてください」と言われたときも、バッチリ対応できますね!
対処法② ライバル企業とのちがいを探す
続いて紹介するのは、ライバル企業とのちがいを探すことです。
つまり、「同業他社と比べた際のその会社だけの強みを見つける」ということ。
具体的な企業名を出すと、”三井住友銀行にはあってみずほ銀行にはない特徴”を探すことになります。
(分かりやすく銀行を例に挙げてみました。)
違いを見つけるためには、志望企業以外の会社も調べなくてはいけません。
三井住友銀行を志望している場合、みずほ銀行も併せて企業研究しなくてはならないということですね。
場合によっては、三菱UFJ銀行やりそな銀行を比較することもあるでしょう。
正直面倒くさいですよね?
しかし、この作業をするかしないかで志望動機の説得力が変わってきます。
なお、ここまで徹底して企業研究ができれば、志望動機は必ず見つかります!
大変だとは思いますが、行っていて損はないです。
企業ごとにちがいが出る9つのポイント
余談ですが、企業ごとにちがいでやすい項目はある程度決まっています。
下記9点です。
【企業ごとにちがいが出る9つのポイント】
- 就活生の実体験の有無(使用経験の有無など)
- 企業理念
- 経営計画(短期・長期ビジョン)
- 商品へのこだわりや特徴
- ターゲット層の違い
- 市場シェアの違い
- 社員の人たちの性格
- 社風・求める人物像
- 社員の平均年齢
対処法③ 自分の企業選びの軸を満たしている点を見つける
続いての対処法は、自分の企業の選びの軸を満たしている点を見つけることです。
「企業選びの軸」とは、どうしても自分がゆずれない条件。
具体的には以下の通りです。
- 海外へ事業を展開している
- 若いうちから仕事を任せられる
- 常にチャレンジし続ける社風
- チームワークを大切にしている
こちらで挙げたのは、ほんの一例。
会社を選択する際にどうしても自分がゆずれないことを、考えてみてくださいね。
なお【企業選びの軸】幸福度を高める7つの軸+面接での回答方法!という記事で、企業選びの軸を探す方法を紹介しています。
こちらのぜひチェックしてみてくださいね!
このように自分の企業選びの軸と志望している会社を満たしている点を探してみましょう。
これで志望動機は見つかるはずです。
対処法④ 先輩たちの志望動機を参考にする
最後に紹介する方法は、先輩たちの志望動機を参考にすることです。
インターネット上では、無料でエントリーシートが見られるサービスがあります。
具体的には、「Unistyle」、「就活ノート」、「ワンキャリア」が挙げられますね。
このようなサイトを活用して、志望動機を考えてみるのも1つの手です。
利用するのにお金もかからないことも嬉しいです。
なお、就活生におすすめするサイトは、就活サイトおすすめ47選の記事で紹介しています!
それぞれのサービスの特徴を、分かりやすいようにサクッとまとめてみました。
こちらもぜひ参考にしてみてくださいね。
志望動機をそのまま使うのはやめよう
ただし、参考にした志望動機をそのまま使用するのはやめましょう!
面接でつっこんだ質問をされたときに、対処できなくなってしまうからです。
そのため、企業研究をしたり、ライバル企業とのちがいを探したりすることはサボらないようにしましょう。
面接で答える志望動機は履歴書に書いたことと同じで良いのか?
志望動機は、履歴書に書いたことと同じ内容を面接で伝えてもいいのでしょうか?
まったくいっしょのことを話すのは、問題ないのか少し不安ですよね。
志望動機の内容は「履歴書=面接」で問題なし!
結論からお伝えすると、面接で答える志望動機は履歴書に書いたことと同じで良いです。
「面接官は事前に見ているのだから、内容が被るとだめそう…」と思う就活生もいるかもしれません。
しかし、問題ありません。
そもそも面接で志望動機を説明するのは、再確認の意味が強いです。
採用担当者は、「就活生がきちんと自分の言葉で説明できるのか」を知りたいのでしょう。
最近ではあまり聞きませんが、なりすまし対策で聞くこともありますね。
なお、履歴書とちがう内容を話そうとすると、どもってしまったりテンパってしまったりすることも。
このことを引きずってしまい、その後の質問も上手く答えられないのは悔しいですよね。
これらの理由から、面接で答える志望動機は履歴書に書いたことと同じで良いです。
むしろ、ちがう内容を話す必要はありません!
今日も読んでくれてありがとう。
君の就活はきっとうまくいく。