就活生や転職者のみなさん、こんにちは!
これまで7年、書いた記事は1500記事を超え、求人サイトの運営まで始めた"日本イチの就活マニア"こと就活マン(@syukatu_man)です!
就職するなら、悪質なブラック企業への入社は絶対に避けたいと思うものですよね。
だからこそ企業探しの段階で考えるのが「ブラック企業を検索できるサイト」の存在ではないでしょうか。
もしブラック企業を判別できるサイトがあれば、優良企業だけをエントリー候補としてピックアップできそうですよね。
この記事では、ブラック企業を検索できるサイト・検索以外で悪質な企業を避けるのに役立つおすすめの方法を共有します。
そもそも優良度の高い企業だけを探す方法、ブラック企業の具体的な見分け方も紹介するので、悪質な企業を避けたい人はぜひご覧ください!
ブラック企業は絶対に避けたいです。
誰しもそうだよね。ブラック企業を検索できるサイトのほか、ホワイト企業に特化したサイトも合わせて共有するよ!
- ブラック企業の検索には「優ジロウ」がおすすめ
- ブラック企業を排除した求人サイト|ホワイト企業ナビ
- 検索以外でブラック企業を避けるのに役立つ方法
- 優良度の高いホワイト企業の探し方
- ブラック企業の見分け方
- 補足:そもそもブラック企業の定義とは?
- 本記事の要点まとめ
ブラック企業の検索には「優ジロウ」がおすすめ
【公式サイト】https://shem.or.jp/yujiro
もったいぶらずに早速サイトを紹介していきますね。
ブラック企業を検索するときには、非営利一般社団法人の安全衛生優良企業マーク推進機構(SHEM)が運営する「優ジロウ」の利用がおすすめです。
SHEMは「就活生が安心して就活できる社会をつくる」をミッションとし、働き方改革につながるような活動をおこなっています。
厚生労働省の委託事業者として、社会問題となっている労働環境の是正を目的として活動している組織ですね。
優ジロウはSHEMのサービスの1つで、ホワイト企業やブラック企業の情報を整理してブラック企業の判別に貢献するサイトです。
以下では優ジロウの概要、サービスの使い方を紹介します。
サービスの概要
優ジロウは、ホワイト企業・ブラック企業を検索できるサイトです。
ブラック企業も検索できますが、全体的な印象としてはホワイト企業の公表に力を入れており、優良企業を探すのに適していると僕は感じました。
優ジロウで公表するデータは、厚生労働省が一般公開する情報をもとにしています。
ゆえに、国がホワイト企業・ブラック企業と認めたような会社を検索することができるんですよね。
ただ、この説明だけではいまいちイメージが膨らまないかと思います。
よって概要だけでなく、写真を用いて具体的な使い方も紹介していきますね。
サービスの使い方
優ジロウの具体的な使い方は、以下のとおりです。
【優ジロウの使い方(ブラック企業を検索する場合)】
- 「優ジロウ」にアクセスする
- 「ブラック企業」のマークにチェックを入れる
- 検索ボタンを押す
ステップ1
サイトにアクセスすると、次のような画面のページに遷移します。
企業名や住所を入力してホワイト企業・ブラック企業を検索することもできるようになっていますね。
ステップ2
画面を下にスクロールすると、以下のような検索条件を絞る欄があります。
ブラック企業を検索したいときは「ブラック企業」にだけチェックを入れてください。
もしホワイト企業を検索したいときは、「くるみん認定」や「えるぼし認定」などの項目にチェックを入れると検索できます。
複数の項目を組み合わせこともできるので、さまざまな優良認定を受けている会社を見つけたいときにも便利ですね。
ステップ3
さらに画面を下にスクロールすると、追加の条件を指定できるようになっています。
初期状態ではすべての項目にチェックが入っているので、あなたの希望に合う条件にチェックを入れてください。
条件を一通り入力できたら、画面中央下部にある検索ボタンを押します。
検索結果
上記の条件で検索すると、以下の結果が表示されました(23年1月5日時点)。
情報は毎月更新されるので、定期的にチェックしてもよいかもしれません。
各企業の枠内をクリックすると詳細が表示されて、ブラック企業に関してはどんな項目で違反があったかなどを確認できます。
より詳細な情報を得たい場合は、ここまでチェックしてみてくださいね。
【補足】厚生労働省のブラックリストを検索することも可能
優ジロウは、厚生労働省が公開している情報をまとめたサイトだとお伝えしました。
よって、最新の情報が知りたい人は、厚生労働省のブラックリストを検索するといいですよ!
厚生労働省は「労働基準関係法令違反に係る公表事案」として、ブラック企業を公表しています。
会社名や所在地、どんな法令に違反したのか、概要までまとめられているので、最新のブラック企業情報が知りたい人はぜひチェックしてください。
▼令和5年分の公表事案
https://www.mhlw.go.jp/content/001150620.pdf
ブラック企業を検索しつつホワイト企業との接点も獲得しよう!
優ジロウや厚生労働省のブラックリストで、ブラック企業を探すことができます。
それと同時に、就活を効率よく進めるためにもホワイト企業との接点を獲得していきましょう!
ホワイト企業との接点を増やすには、逆求人サイトの利用が有効です。
逆求人サイトとは、プロフィールを入力しておくと、それを読んであなたに興味をもった企業からスカウトが届く仕組みの求人サイトのこと。
無料の会員登録後はプロフィールを入力してスカウトを待つだけなので、企業探しを効率化できるんですよね。
さらに、逆求人サイトは知名度が低い優良企業など穴場企業が見つかることもあります。
就活を7年以上研究してきた僕のおすすめは、ダントツで「キミスカ」です。
キミスカは大手企業から中小企業まで幅広い企業が利用しているので、あなたが求めているホワイト企業と出会える可能性を広げられます。
また、スカウトが3種類にわかれているので本気で興味を持ってくれている企業を見極めやすいのもメリット!
「ゴールド」と「シルバー」のスカウトを送ってきた企業を狙うのが賢い立ち回り方ですよ。
大手ナビサイトだけでは見つけきれなかったホワイト企業との接点を増やせる可能性が高いので、ぜひ今のうちに登録しておいてくださいね!
ブラック企業やホワイト企業を検索できるようなサイトがあるんですね!
厚生労働省の委託業者が運営するサイトだし情報も確かなものだよ。ホワイト企業を見つけるのにも役立つから、企業候補を探すときにはぜひ活用してみてね。
ブラック企業を排除した求人サイト|ホワイト企業ナビ
ブラック企業を検索する上で優ジロウは有用なサービスです。
ですが、より知りたいのは「ブラック企業を避けつつホワイト企業を探す方法」だと思います。
そもそも優良企業だけを探す方法がわかっていれば、ブラック企業かどうか検索する時間は必要なくなりますからね。
そこでおすすめしたいのが、ブラック企業を排除して優良企業の求人だけに特化した就活サイト「ホワイト企業ナビ」です。
ホワイト企業ナビは僕が運営するサービスですが、そもそも「働きやすい企業だけを知れるサイトがないこと」を課題に感じて立ち上げを決意したんですよね。
▼こんなサイトです!見やすいデザインにこだわりました!
ホワイト企業ナビの最大の特徴は、取り扱い企業をかなり厳選していること。
次の3条件をすべて満たす企業の求人しか掲載していません。
【ホワイト企業ナビに掲載している優良企業の条件】
- 残業時間が月25時間未満
- 3年後離職率が30%未満
- 年間休日数が120日以上
上記の3条件を満たすことを求人掲載の必須条件にしているので、そもそも優良度がある程度保証された企業しかありません。
もちろん事業内容や職場環境などの条件も考慮して企業を厳選しています。
プロライターが所属する編集部が求人をまとめており、一般的な就活サイトよりリアルな情報が得られる点もこだわりポイントですね。
現状はまだ掲載企業数が少ないですが、愛される求人サイトを目指して1つずつ丁寧に着実に企業を探して掲載しています。
サイトを見てもらえたら、一般的なサービスとの違いを感じてもらえるはずです。
これまで優良企業を探すのに苦戦していた人、少しでも興味を持ってくれた人はぜひ一度サイトを覗いてみてくださいね!
ブラック企業を避けて求人を探したいといった思いを持つ人にはきっと満足してもらえるはず。かなり力を入れて作ったサイトなので、ぜひ気軽に覗いてみてくださいね!
検索以外でブラック企業を避けるのに役立つ方法
次に、検索以外でブラック企業を避けるのに役立つ方法を紹介します。
優ジロウも有用なサイトではありますが、そのほかにも悪質な企業を避ける上で有効な方法はいくつかあるんですよね。
より多くの方法を知っておいたほうが確率は上がりますし、検索以外でブラック企業を避ける方法も頭に入れておいて損はありません。
【検索以外でブラック企業を避けるのに役立つ方法】
- ブラック企業が多い業界を把握しておく
- ブラック企業あるあると照らし合わせる
- 口コミサイトにじっくり目を通す
- OB訪問をして社員からリアルな話を聞く
- そもそも優良度の高い会社だけを探す
方法① ブラック企業が多い業界を把握しておく
1つ目は、ブラック企業が多い業界を把握しておくこと。
同じ業界だと企業のビジネスモデルが類似することは多くあるので、全体と比較するとブラック企業が多い業界も存在します。
よってブラック業界を把握しておくと、悪質な企業も避けやすくなるわけです。
あくまで主観的な意見になりますが、ブラック企業が多くなりやすい業界は以下のとおりです。
【ブラック業界ランキング】
1位:飲食業界
2位:運送業界(トラックやタクシー運転手)
3位:宿泊業界(ホテルや旅館)
4位:教育・学習支援業界(塾など)
5位:介護業界
6位:美容師業界
7位:営業代行業界
8位:小売業界(スーパー・デパート・アパレルなど)
9位:ブライダル業界
10位:派遣業界
11位:投資用不動産業界
12位:娯楽業界(映画館やパチンコなど)
13位:引っ越し業界
14位:証券業界
15位:IT業界(ベンチャー)
16位:広告代理店業界
17位:保険業界
18位:自動車販売業界
19位:金融業界(銀行の個人営業)
20位:建設業界
念のため補足をすると「ブラック業界=その業界のすべてがブラック企業」というわけではありません。
ビジネスモデルや傾向を考えたときに「ブラック企業が多くなりやすい業界」というだけなので、最終的には企業ごとの判断が必須ですよ。
上記ランキングの詳細は以下の記事にてまとめました。
各業界がなぜブラックになりやすいか?という部分などに踏み込んで詳しく解説しているので、より深く理解したい人はぜひご覧ください!
方法② ブラック企業あるあると照らし合わせる
ブラック企業には、共通する特徴やあるあるが数多くあります。
たとえば残業が多い・休みが少ない・給料が著しく低いなどは、ブラック企業の話をするときにはよく出てくる内容ですよね。
あるあるを知っておくと、ブラック企業を見分けられるわけです。
幅広く具体例をあげると、以下のようなあるあるが存在します。
【ブラック企業あるあるの例】
- 新人や若手社員が早く出社するルールがある
- 飲み会や社内イベントへの参加を強要される
- 研修制度がない
- 勤務時間外にも連絡される
- 常に求人募集されている
- 残業時間や離職率が公開されていない
- 選考ステップが明らかに少ない
- 第一志望かどうか何度も聞いてくる
- 退職を認めてもらえない
- 前触れなく会社をやめる社員がいる
より多くの項目にアンテナを張っておくと、選考に臨んでいたり口コミをチェックしたりするなかで違和感を持てるんですよね。
そしてその小さな違和感が、ブラック企業への入社を避けることにつながるわけです。
ブラック企業あるあるについても、別記事にてより詳しくまとめました。
上記も含めて計28個のあるあるを共有しているので、少しでも気になった人はぜひ合わせてチェックしてみてくださいね!
方法③ 口コミサイトにじっくり目を通す
ブラック企業を避けたいなら、口コミサイトの活用も必須です。
口コミサイトには企業で働いている人・過去に働いていた人の声が掲載されており、リアルな実態を把握する上で非常に有用なんですよね。
これらのサイトは匿名で投稿できるゆえに、純粋な本音の意見が集まりやすいです。
しかも、中途半端な気持ちの人は投稿する気にもなりにくいので、会社のよい部分・悪い部分に関して実態に即した意見が集まりやすいんですよね。
よってブラック企業を見分ける目的だけでなく、エントリー候補の企業に関しては欠かさずチェックしておきましょう。
僕がおすすめする口コミサイトは、以下の2つです。
【おすすめの口コミサイト】
なお、口コミをチェックする際はすべての投稿を信頼するのではなく、全体を見て傾向をつかむことが重要です。
口コミは主観的な意見であることが多いので、できるだけ多くの口コミを確認した上でブラック度を判断する必要がありますね。
上記の2つはいずれも無料で使えるので、ぜひ気軽に覗いてみてください!
方法④ OB訪問をして社員からリアルな話を聞く
会社の内情を知る方法として、OB訪問をするのもアリです。
やはり、現在働いている人の生の声に勝るものはないんですよね。
もちろん関係性や聞き方によってはリアルな意見を伝えてくれない可能性もありますが、雰囲気を肌で感じると思うことが何かしらあるはずです。
ただ、OB訪問ってめちゃくちゃ手間がかかるんですよね。
アポ取りから実際に会ってやり取りしてってなると、多くの時間がかかります。
よって個人的には、「内定をもらって入社を迷っている企業」に対してOB訪問するのがおすすめです。
企業探しの段階でOB訪問していると、いくら時間があっても足りないですからね。
しかも内定獲得まで進めなかったら、そこまでの労力が無駄になってしまいます。
OB訪問に役立つサービスは以下の記事でまとめているので、気になる人はこちらもぜひ一読してみてくださいね!
方法⑤ そもそも優良度の高い会社だけを探す
そもそも論になりますが、優良度の高い会社だけを探すことも重要です。
一般的な求人サイトだけを使って就活を進めていると、どうしても優良度の高くない会社も目に入ってくるものですよね。
しかし有用な就活サイトを使えば、ブラック企業を避け優良企業だけを探しやすくなります。
おすすめのサービスは次章にて共有するので、これまで企業探しに苦戦していた人はぜひ引き続き読み進めてみてください!
たしかにブラック企業が多くなりやすい業界・ブラック企業あるあるなどを知っていれば、悪質な企業を避けられる可能性は自然と上がりそうですね。
まさにそのとおりなんだよね。気にかけることが多いとやはり大変ではあるけど、将来の自分のためにもじっくり時間をかけて企業探しすることが大切だよ。
優良度の高いホワイト企業の探し方
この章では、優良度の高いホワイト企業の探し方を共有します。
就活生向けの対策となりますが、もしこれまで大手ナビサイトしか使っていなかった人がいたらとくに参考にしてみてください!
なお、転職者向けのおすすめ戦略は「転職を7年研究した僕が考える「ホワイト企業に転職するために必須の3ステップ」と年収も上げる戦略!」でまとめています。
有用なおすすめサービスも共有しているので、転職希望者の方はこちらをぜひ!
【優良度の高いホワイト企業の探し方】
- 就活エージェントに優良企業を紹介してもらう
- 逆求人型サイトを使って優良企業との接点を増やす
探し方① 就活エージェントに優良企業を紹介してもらう
優良企業だけを見つける方法として、就活エージェントの活用もアリです。
就活エージェントとは、人材会社が無料で次のような支援してくれるサービスのこと。
【就活エージェントのサービス内容】
- 就活相談
- 自分に合った求人の紹介
- 選考支援(ES添削や面接対策)
- 企業との面接のセッティング
- 面接後のフィードバック共有
簡単に説明すると、就活生の内定獲得までを幅広く支援してくれるサービスですね。
希望条件をヒアリングした上で、優良度の高い会社だけをピックアップしてくれるんです。
支援してくれる担当者も就活市場に精通しているので、希望条件や境遇を踏まえて自分に合った会社を紹介してくれるわけです。
ちなみに就活生が無料で使えるのは、企業側がエージェントに手数料を支払っているからなので、まったく怪しむ必要はないですよ。
僕が最もおすすめするのは「ミーツカンパニー就活サポート」
サービスは何十種類もありますが、僕が今就活生なら「ミーツカンパニー就活サポート」を利用します。
ミーツカンパニー就活サポートを他のエージェントよりもおすすめする理由は、「知られざる優良企業を紹介する」というコンセプトにあります。
就活エージェントの中には、労働条件が本当にやばい企業を紹介してくるところもあるのですが、その点で、ミーツカンパニー就活サポートは紹介企業の質が高いのが大きなメリットです。
またミーツカンパニー就活サポートは、全国の就活生が利用できて、かつオンライン面談にも対応しているのが神。
運営会社も人材業界の超大手である株式会社DYMなので安心できる。
就活エージェントおすすめランキングでも1位としている就活エージェントです。
▼就活エージェント利用者の声
初めて就活エージェントと面談したけど意外と良かった、普通のサイトに絶対載ってないけど私の希望に合う求人めっちゃ紹介してもらった…新潟の企業も紹介してくれるらしい笑
— ま…てぃ (@marietty122111) February 27, 2020
なんだかんだでESと面接のお悩みも解決したし…すげーな
もちろんミーツカンパニー就活サポートを利用するとしても、就活エージェントは担当者の質で決まるので、「この担当者は合わないな」と思えば利用を停止しましょう
(無料なので担当者が合わない場合はすぐに切ればデメリットはなしなので!)
探し方② 逆求人型サイトを使って優良企業との接点を増やす
2つ目に紹介するのは、逆求人型サイトを使った方法です。
逆求人サイトとはプロフィールを登録しておくことで、企業側からスカウトが届く求人サイトのこと。
マイナビなどとは真逆で、企業側から連絡が来るようなサイトですね。
就活生はサイト登録時にプロフィールを入力する必要がありますが、その後は企業からのスカウトを待つだけでOKです。
▼逆求人サイトの最も賢い運用方法
「キミスカ」は登録企業が大手〜中小までと幅広く、あなたに合う企業と出会える可能性も高いのでおすすめです。
微妙な企業からもオファーは届きますが、気になる企業にだけ返信したらいいので運用にそこまで時間はかかりません。
利用前は怪しく感じるかもしれませんが、意外と優良企業からスカウトが届くものなので、選択肢を増やす意味でも使っておいて損はないですよ。
上記以外の逆求人型サイトはランキング形式で紹介しているので、気になる人はぜひ合わせて一読してみてください!
そもそも優良企業だけと出会う可能性を高める手段がいくつもあるのですね。
大手ナビサイト以外にも有用なサービスは存在するんだよね。手前味噌だけどホワイト企業ナビはかなり相性がいいから、ぜひうまく活用してみてほしいな。
ブラック企業の見分け方
次に、ブラック企業の見分け方を紹介します。
口コミサイトを見たり、優良企業に特化した就活サイトを使ってエントリー先の候補を探したりすることも有効な方法です。
ただ、プラスαで具体的な見分け方を知っておくとより精度は高まるんですよね。
ここでは、僕がとくに重要と考える5項目だけをピックアップしました。
【ブラック企業の具体的な見分け方】
- 残業時間が極端に長くないか
- 3年後離職率が極端に高くないか
- 年間休日数が極端に少なくないか
- 有給消化率が極端に低くないか
- 常に人員不足でないか
見分け方① 残業時間が極端に長くないか
ブラック企業では、長時間残業が当たり前になっていることが多いです。
なかには「たくさん働いてたくさん稼ぎたい」という人もいるかもしれませんが、同じ給料なら労働時間が少ないに越したことはないですよね。
社員の働きやすさを重視する会社は、できるだけ労働時間が少なくなるように配慮するはずです。
よって残業時間が長い会社は、ブラック度が高い可能性が高いんですよね。
では、具体的にどのくらいの時間ならブラック度が高いといえるのか?
結論、僕は「月45時間以内」が1つの基準になると考えています。
36協定では「月45時間、年360時間の時間外労働」が上限となっており、この数値が1つの目安となるからですね。
ちなみに日本企業全体の平均は24時間程度なので、「45時間以内=必ず優良度が高い」といえるわけではないので注意が必要です。
前述のホワイト企業ナビでは「残業時間が月25時間未満」を条件としているので、この観点でもブラック企業を避ける上で相性がよいですよ!
見分け方② 3年後離職率が極端に高くないか
ブラック企業は、ホワイト企業と比べるとすぐに辞めたいと考える人が自然と多くなります。
他社より残業が多い・給料が低い企業などは、やはり転職したくなりますよね。
よってブラック企業では、3年後離職率が自然と高くなります。
逆にいえば優良企業では長く働きたいと考える社員が多いので、離職率も結果的に低い数値になりやすいんですよね。
厚生労働省が公表する情報 によると、新規大卒者の3年後離職率は31.2%でした。
つまり3年後離職率が3〜4割を超える会社は、一般的な会社よりもブラック度が高めと考えられます。
個人的に離職率はかなり重要な指標だと思っていて、僕自身が現役のころも求人探しの条件に離職率を加えて検索するようにしていました。
ホワイト企業ナビでは、3年後離職率が30%未満であることも条件としています!
見分け方③ 年間休日数が極端に少なくないか
残業時間・3年後離職率とともに僕が重要と考えるのが「年間休日」です。
年間に何日の休みがあるかの数値ですが、社員を酷使するブラック企業では少なくなりやすいので必ずチェックすべきですよ。
休みが少ない会社では、誰しも働きたくないですよね。
年間休日数の基準を考える際にも、全国の平均値を参考にするのがいいです。
厚生労働省が公表するデータによると、令和4年度の平均値は115.3日でした。
引用:厚生労働省「令和4年就労条件総合調査の概況」
企業規模によっても平均値は変わりますが、平均より多めの会社であればある程度の働きやすさが意識されていると予想できます。
ちなみに、労働基準法にて年間休日の最低日数は105日と定められています。
よって年間休日が105日に近い会社はとくにブラック度が高いといえるので、もし見つけた場合は速攻で候補から除外することをおすすめしますね。
見分け方④ 有給消化率が極端に低くないか
4つ目の指標は、有給休暇の消化率です。
ブラック企業は社員の働きやすさを重視していないので、ワークライフバランスの実現やプライベートの充実を尊重してくれません。
ゆえに、有給消化率の値も自然と低くなりやすいんですよね。
だからこそ平均値と比べることで、ブラック企業を見分けられるわけです。
同じく厚生労働省の資料を参考にすると、有給消化率の平均は約58%でした。
引用:厚生労働省「令和4年就労条件総合調査の概況」
近年では上昇傾向にありますが、平均より多い会社は優良度が高いといえるでしょう。
各社の有給消化率をチェックするとわかりますが、意外と大手企業でも数字が低いことは多いですし、企業によって差が大きいです。
自分の都合で有給を取れないとストレスになるものですし、社員を大事にする会社に入るためにも求人探しの段階でぜひチェックしておきましょう。
見分け方⑤ 常に人員不足でないか
最後5つ目に、常に人材不足でないかも重要な指標になります。
労働環境が悪いブラック企業では長く働きたいと考える社員が少ないので、人材の出入りが非常に激しいです。
よって常に求人募集していたり、会社の規模より明らかに多い採用人数を設けていたりするんですよね。
逆にいえば、求職者側はこの点を押さえておけばブラック企業を避けられます。
求人サイトを見ると、時期を問わず人材を募集しているような企業を見かけませんか?
こういった会社はブラックゆえに常に人員が不足している可能性があります。
違和感を覚えたら、必ず避けましょう。
なお、ここで共有した以外の見分け方は「【ブラック企業の見分け方】"絶対に確認すべき13指標"を解説します!」にて紹介しています。
ぜひブラック企業かどうかをチェックするときに参考にしてくださいね。
残業時間・3年後離職率・年間休日などは、具体的な数値が出るから優良度を判断しやすいよ。気になる企業があれば、少しだけ時間をかけて応募前にぜひ確認してみてね!
たしかに平均値と比較すると優劣を判断できそうですね。人手不足という観点も初めて知ったので、求人を見るときには意識するようにします!
補足:そもそもブラック企業の定義とは?
最後に本章では、ブラック企業の定義について補足をしておきます。
この記事では、ブラック企業を検索できるサイトや検索以外でブラック企業を見分ける方法について共有してきました。
しかし「そもそもブラック企業とはどんな会社か?」という前提が人によって異なると、方法論が役に立たない可能性もあるんですよね。
ただ、結論からいうとブラック企業に明確な定義は存在しません。
厚生労働省や国は、ブラック企業に明確な定義をしていないんですよね。
とはいえこれでは中途半端な話になってしまうので、僕自身の見解をお伝えします。
僕が考えるブラック企業は「社員を大切にしていない会社」のことです。
長時間残業を当たり前とする会社も、給料を最低賃金ギリギリまで低くする会社も、抽象化すると社員を大切にしていないといえるんですよね。
もちろん僕の考えを正とする必要はないですが、この定義的な部分が抜けていると方法論もあまり役に立たなくなる可能性があります。
自分に合った働きやすい会社を見つけるためにも、自分なりのブラック企業像も整理しておいてくださいね。
なお、ブラック企業の定義については「【ブラック企業とは?】定義や共通する特徴と合わせて見抜く方法も徹底解説!」にてより詳しくまとめています。
働きやすい会社に対する考え方と同様に、ブラック企業像も人によって変わるはず。国が定める明確な定義がないからこそ、自分なりの考えは整理しておくといいよ。
本記事の要点まとめ
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!
悪質なブラック企業を見分ける上では、優ジロウのような検索サイトも便利です。
ほかにも、ブラック企業が多くなりやすい業界を知ったり、口コミサイトをうまく活用したりと、実践できることは多くあります。
またホワイト企業ナビを使うなど、そもそもブラック企業を避けつつエントリー先の候補をピックアップする方法もあります。
就活では質の高い情報を集めて効率的に進めることも重要なので、ぜひこの記事を参考に優良企業の選択肢を多く手にしてくださいね!
ちなみにこの記事を読み終わったら、次に「就活マンが考える「就活を成功させるために必須の6大ポイント」を共有!」も読んでみてください。
僕が現状考えるもっとも有効な就活の攻略法を簡潔にまとめています。
就活成功のためにはブラック企業を避ける以外にもすべきことがあるので、全体を意識した対策ができていない人はぜひ一読してみてくださいね。
それでは、最後に本記事の要点をまとめて終わりとしましょうか!
【本記事の要点】
- ブラック企業やホワイト企業を検索したいなら、優ジロウの利用がおすすめである。
- 悪質な企業を避けたいなら、ブラック業界を知る・ブラック企業あるあるを知るなども有効である。
- ホワイト企業ナビや就活エージェントを使うなど、そもそも優良度の高い会社だけを探すために行動するのもおすすめである。
- ブラック企業か見分ける際は、残業時間や3年後離職率・年間休日数など明確な数値として表れる項目を指標にするとよい。