就活生や転職者のみなさん、こんにちは!
これまで7年、書いた記事は1500記事を超え、求人サイトの運営まで始めた"日本イチの就活マニア"こと就活マン(@syukatu_man)です!
就職先について考えるとき、ブラック企業は誰もが避けたいと思う存在です。
長時間残業が当たり前となっていたり、ハラスメントが横行していたりするような会社ではやはり誰しも働きたくないですよね。
しかし残業やハラスメントなどの事象はすぐ思い浮かんでも、それ以外でブラック企業に見られる現象を知らない人は多いのではないでしょうか。
ブラック企業だからこそ起こる現象を多く知っておくと、企業探しの段階で悪質な会社を精査できるのでハズレを引く可能性を大きく下げられますよ。
そこでこの記事では、ブラック企業あるあるを項目別に計28個紹介します。
ブラック企業の見分け方、悪質な企業を避けて就活を進めるおすすめの方法も共有するので、優良企業への入社を目指す人はぜひ参考にしてください。
ブラック企業は本当に避けたいですね。
そのためにはブラック企業あるあるを押さえておくべきだよね!
- ブラック企業あるある|社風・人間関係
- ブラック企業あるある|労働条件・職場環境
- ブラック企業あるある|求人・給料や待遇面
- ブラック企業あるある|選考関連
- ブラック企業あるある|退職関連
- ブラック企業を排除した求人サイト|ホワイト企業ナビ
- ブラック企業の見分け方
- ブラック企業を避けて就活を進める方法
- そもそもブラック企業とは?
- 本記事の要点まとめ
ブラック企業あるある|社風・人間関係
もったいぶらずに早速ブラック企業あるあるを共有していきますね。
まずは、社風や人間関係に関するあるあるを紹介します。
社会人経験がない就活生が見ると拒絶感を覚えるかもしれせんが、これらの5つをすべてクリアできる企業は意外とあまり多くない印象です。
企業探しの段階でしっかり精査するためにも、ぜひさくっと確認してみてください!
【ブラック企業の社風・人間関係に関するあるある】
- 退勤後の残業が常態化している
- 新人や若手社員が早く出社するルールがある
- 飲み会や社内イベントへの参加を強要される
- 上司や先輩との関係に問題がある
- 休日に会社の人と付き合いをする必要がある
① 退勤後の残業が常態化している
ブラック企業では、タイムカードを切った後も残業することがよくあります。
悪質な会社では、退勤後の残業が常態化しているケースも少なくありません。
タイムカードを切った後の残業は、当然ながら勤務時間に計算されません。
ゆえに、その間は完全に無給で働くことになります。
入社直後などの最初は違和感を覚えても、先輩や上司が当たり前のようにサービス残業していると自分だけ抗うのも難しいものなんですよね。
残業時間の上限が決まっている・かつ多忙で自身の業務をこなせていないという状況下で、自ら退勤後に残業している人も少なくない印象です。
② 新人や若手社員が早く出社するルールがある
新人や若手社員が早く出社するルールがある企業も少なくありません。
明確な決まりはなくても、暗黙のルールとなっている会社は多くある印象ですね。
ちょっとした時間であったり、自ら意欲的に早期出社を望んでいたりする場合はあまり問題ないかもしれません。
でも悪質なブラック企業では、極端に早い時間の出社を強制されることもあるんですよね。
しかも先輩たちも同じことを経験しているので、新入社員にも同様の対応を求める。
まさに悪循環でしかないですが、古い慣習の会社では決して珍しい話ではないですよ。
③ 飲み会や社内イベントへの参加を強要される
よく話題にもなるあるあるで、飲み会や社内イベントへの強制参加もありますね。
自分が本心で参加したいと思っているならまったく問題ないですが、参加を強制される飲み会などはストレスでしかありません。
飲み会などは参加費も取られますし、本来は自分の自由に使えるはずのプライベートな時間まで奪われてしまいます。
社内イベントも、会社の人と仲がよければ楽しい話でしょう。
しかし、劣悪な環境であるブラック企業では人間関係も悪いことが多いので、基本的には嫌に思う人が多数な印象ですね。
④ 上司や先輩との関係に問題がある
ブラック企業で働く人は、大小の違いはあれど誰しもストレスを感じています。
ゆえに仕事を進める上で関わる必要がある上司や先輩にも、心身ともに余裕がない人が多くなりやすいんですよね。
心身の余裕がないと周囲の人に対しても理不尽な対応をしやすくなるため、後輩の立場である人材は上下関係に悩むケースが多くなります。
面倒な事務作業やトラブルのしわ寄せが来るケースも少なくない印象ですね。
上司や先輩が本当はいい人であっても、余裕がなくなって態度が悪くなることがあると「本当はいい人なのに、、」ともやもやすることもあるかもしれません。
ブラック企業では余裕が生まれにくいので、どうしても人間関係のトラブルも抱えやすいわけですね。
⑤ 休日に会社の人と付き合いをする必要がある
飲み会や社内イベントとは別に、休日にも時間を奪われることがあります。
上司や先輩の指示には絶対に従わないといけない雰囲気があり、休日でも誘われたら断れない慣習があるものなんですよね。
悪質なケースだと、プライベートの誘いを断ったことで先輩が気を悪くして、仕事上で嫌がらせを受けることもあるようです。
こんな会社では公私ともに充実させることは難しいですし、やはり入社前の段階で悪質な企業を精査することが重要ですね。
ブラック企業あるある|労働条件・職場環境
次にこの章では、ブラック企業の労働条件や職場環境に関するあるあるを紹介します。
前章と同じくひどい話ばかりですが、参考までに目を通してみてください。
【ブラック企業の労働条件・職場環境に関するあるある】
- 休日出勤の振替日がない
- 残業時間が記録されていない
- 研修制度がない
- 勤務時間外にも連絡される
- 有給取得日を自由に決められない
- セクハラやパワハラが横行している
① 休日出勤の振替日がない
業務の進捗や内容によっては、休日出勤せざるを得ない状況もあるかもしれません。
もちろん土日に出勤するのは嫌に感じる人が多いと思いますが、通常はその代わりに平日にお休みをもらえるものです。
しかしブラック企業では、この代休がもらえないことがあります。
平日の振替で休日に出社するのではなく、単純にプラスαで労働させられるようなケースがあるわけですね。
休日手当などが支給されることもありますが、自分が希望していないのに会社都合で出社させられたら誰しも強いストレスを感じますよね。
しかもなかには、この手当すらも正しく支給されないブラック企業があるようです。
② 残業時間が記録されていない
ブラック企業あるあるとして、残業時間を記録する仕組みがないこともあげられます。
当たり前の話ですが会社は労働時間に対して給料を支払わないといけないので、本来は労働時間を正しく把握することが必須です。
ゆえに残業時間の管理は必須なのですが、ブラック企業ではそもそもこの時間を記録する仕組みがないことも珍しくないんですよね。
これは、いくら残業したとしても給料に反映されないことを意味します。
「退勤後の残業が常態化している」とも共通する話ですが、こういった会社ではサービス残業を強制させられることもあるので注意が必要です。
③ 研修制度がない
ブラック企業では、新入社員に対する研修制度がないケースも多くあります。
研修に割けるほど時間や人材のリソースに余裕がなく、結果としてレクチャーなどが不十分な状態で現場に立たされることが珍しくありません。
新入社員からすると、研修もなく現場に立たされたら不安でしかないですよね。
前提情報がゼロの状態で手探りで仕事をするわけなので、ミスも多くしますし結果を残すことも当然難しくなります。
そして上司や先輩も余裕がないので、結果を出せないと詰められたり人間関係が悪くなったりと悪循環が起こるわけです。
研修制度がないというだけでも、かなりブラック度が高いと怪しむべきですね。
④ 勤務時間外にも連絡される
ブラック企業では、プライベートの時間にも堂々と連絡されることがあります。
退勤後に自宅で過ごしているとき、休日に外出しているときなどにも電話やメールがあって、対応を求められることがあるわけですね。
当然ですが、こんな環境下では公私の境目がなくなってしまいます。
いつ連絡があるかわからないというだけで、プライベートの時間でもいつも緊張状態になってしまうかもしれません。
もちろんよくないことだと思ってはいても、上司や先輩が長時間残業や休日出勤をしていると対応せざるを得ないケースも少なくない印象です。
悪質な会社では翌日や週明けに対応すると文句を言われることもあり、まさにブラックな環境といえますね。
⑤ 有給取得日を自由に決められない
本来、有給休暇は労働者が自由に取得できるお休みです。
しかしブラック企業では、有給取得日を自分で自由に決められず、会社都合で日程を決められることがあるんですよね。
有給は年5日の取得が企業に対して義務づけられているので、企業側からすると休みは与えざるを得ません。
ただ、会社都合で有給消化日を決めたり、長期連休の間の平日を有給消化日と無理やり定めたりする企業も存在するわけですね。
これらの実態を知るには、企業探しの段階で口コミサイトをじっくり確認したり、社内で働く人の声を直接聞いたりすることが有効です。
ブラック企業を避けるためにも、あるあるの1つとして知っておくとよいでしょう。
⑥ セクハラやパワハラが横行している
ブラック企業では、ハラスメントが横行していることもあります。
以前と比べてハラスメントへの意識は高まっているとはいえ、悪質な企業では古い体質が残っていることもあるんですよね。
専用の相談窓口などを設ける企業も増えていますが、個人的には形式的なものでそこまで機能していない印象があります。
セクハラなどって被害者は声をあげにくいものですし、劣悪な環境だと自分の被害を避けるために周囲も報告をしにくいものです。
ストレスが溜まりやすいブラック企業ではハラスメントで憂さ晴らしをする人も少なくないので、被害にあわないためにも入社前に精査すべきですよ。
プライベートの時間にまで連絡されて対応を強制されたら、仕事と自由時間の切り替えができなくなりそうですね…!
常に連絡されるかもしれないと思うとリラックスできないよね。周りの人が当たり前のように対応していると、自分だけが無視するのも難しくなるものなんだよね。
ブラック企業あるある|求人・給料や待遇面
続いては、求人・給料や待遇面に関するあるあるを共有していきます。
求人や募集要項の条件などを見ても、ブラック企業かどうかを見分ける上で参考になる内容が多くあるんですよね。
手軽にチェックできる内容ですし、これらは確実に押さえておくべきかと。
以下7つのあるあるについて、順に見ていきましょう。
【ブラック企業の求人・給料や待遇面に関するあるある】
- 常に求人募集されている
- 会社規模に対して明らかに採用人数が多い
- 基本給ではなく総額だけが記載されている
- 給与が一般的な平均と大きく離れている
- みなし残業・固定残業代が設定されている
- 抽象的なキャッチフレーズが使われている
- 残業時間や離職率が公開されていない
① 常に求人募集されている
まずブラック企業では、求人を常に募集しているケースが多くあります。
人材が不足していたり、社員がすぐに退職したりするので、常に人が足りていない状況にあることが原因ですね。
この求人募集の頻度を見る際は、中途採用の求人を見るのがポイントです。
ブラック企業では、とくに中途採用向けの求人を常に出していることが多いんですよね。
言い方を変えると、新卒向け求人だけを見ていると気が付けないケースもあります。
気になる企業が見つかったら、中途向け求人の募集頻度もチェックしてみてください。
② 会社規模に対して明らかに採用人数が多い
1つ目と似た内容ですが、採用人数が多すぎる場合も注意が必要です。
ブラック企業って離職率が高くて社員の出入りが激しいので、採用人数を多く確保して会社を回していることがよくあるんですよね。
複数の企業を見ていると、会社規模に対してどのくらいの採用人数が一般的な平均であるかは自然と見えてきます。
よって、感覚的に採用人数が多すぎると思ったときには少し注意してみるとよいかと。
採用人数に対する違和感をきっかけにして他項目をチェックすると、ほかのあるあるにも該当するものが見つかるしれません。
ブラック企業を精査する上ではこのように複数の観点でアンテナを張ることが重要なので、1つの項目として頭に入れておくことをおすすめします。
③ 基本給ではなく総額だけが記載されている
募集要項の給料欄を見たときに、支給総額しか書かれていない場合も危険です。
総支給額には基本給やそれ以外の手当なども含まれるので、見かけ上の数値は高く感じるかもしれません。
でもボーナスや退職金などを計算するときには、基本給がすべてのベースになります。
たとえば夏のボーナスは、基本給の◯ヶ月分のようなイメージですね。
よって総支給額を記載したほうが自然と数字は高くなるので、これを悪用して基本給表記をしない会社もあるわけです。
基本給も総支給額も両方を書いているなら問題ないですが、基本給を隠している企業は少し疑いの目を向けたほうがよいかもしれません。
④ 給与が一般的な平均と大きく離れている
給与が一般的な平均と大きく離れている場合も注意が必要ですね。
平均より低すぎる場合はもちろんのこと、高すぎる場合もハードワークや高いノルマ達成を求められる可能性があるためです。
厚生労働省の資料によると、新卒者(大卒)の初任給は以下のとおりでした。
もちろん利益率が高い・圧倒的に成長しているなどの要因が明確であれば、給料が高いに越したことはありません。
ただ、平均と比べて数字が大きく離れている場合は何らかの理由があるので、ブラック企業でないか?と怪しむようにしましょう。
⑤ みなし残業・固定残業代が設定されている
みなし残業や固定残業とは、実際に残業したかどうかに関わらず「月40時間分」などの予め決められた残業代を支払う仕組みのこと。
本来は、所定の時間以上の残業をした場合は別途残業代を支払う必要があります。
でも、悪質な企業はみなし残業制度などを悪用していることがあるんですよね。
みなし残業制度などを設けておき、それ以上にサービス残業をさせているようなブラック企業が存在するわけです。
もちろん正しくルール通り運用している会社なら問題ありませんが、複雑な決まりになっている企業は少し怪しんだほうがよいかと。
ある程度の残業が前提となっているわけでもあるので、その点でも応募段階で自分に合っているか精査する必要がありますね。
⑥ 抽象的なキャッチフレーズが使われている
ブラック企業では、求人内容に抽象的な言葉を使っているケースが多くあります。
具体例をあげると「アットホームな職場です」「やる気のある人材を応援します」「若手が活躍中です」などの文言ですね。
そもそも優良企業ではないので、求人に使えるような魅力的な言葉がないですし、表面的な言葉を使ってブラック度を隠しているわけです。
ある程度就活を進めている人なら、求人をチェックするなかで「アットホームな職場」などの言葉を目にしたことがあるかもしれません。
まさにブラック企業あるあるの1つなので、求人をチェックする際には確認項目として意識しておくといいですよ。
⑦ 残業時間や離職率が公開されていない
7つ目に、残業時間や離職率が公開されていないこともあります。
非公開の場合は数字を公開するとネガティブな影響があるからと考えられるので、残業時間が多い・離職率が高い可能性があるかと。
逆に残業時間が少ないなど求職者にとって魅力的な実績があれば、企業側は積極的に情報開示するはずですからね。
とくにこの2項目はブラック度に影響する重要な内容なので、いずれも非公開になっているときは注意が必要ですよ。
ちなみに、仮に数字が公開されていても安心してはいけません。
この場合は、一般的な平均値と比べて残業が多すぎないかなどをチェックすべきです。
dodaが公表するデータによると、平均残業時間は20.8時間でした。
業界や職種によっても平均値は変わるので、全体の平均時間だけでなく対象職種などの数値もチェックしておくとより正確な判断ができるかと。
また離職率については、新卒者は3年後離職率に着目すべきです。
厚生労働省のデータを参考にすると、新卒大卒者の3年後離職率は31.2%でした。
気になる企業が残業時間や離職率のデータを公開していた場合は、これらの平均値と比べてブラック度を判断してみてくださいね。
常に求人募集していたり、採用人数が多すぎたりする会社はやはり怪しいのですね。
求人を見るなかで違和感を覚えることがあれば大体何らかの理由があるよ。抽象的なキャッチフレーズを使う企業も危険なことが多いから、確実に押さえておこうね。
ブラック企業あるある|選考関連
次にこの章では、ブラック企業の選考に関するあるあるを5つ紹介します。
ここまで紹介したあるあるは主に求人を探す段階で見るべき内容でしたが、ほかにも選考時に関するあるあるも存在するんですよね。
選考に進む段階でこれらのあるあるに遭遇したら、疑いの目を持つべきですよ。
選考時は緊張して余裕がなくなりやすいですが、頭の片隅にでも入れておくとよいでしょう。
【ブラック企業の選考に関するあるある】
- 働き方に関する質問には答えを濁される
- 精神論の話をよくされる
- 選考ステップが明らかに少ない
- 選考結果がその場で出る
- 第一志望かどうか何度も聞いてくる
① 働き方に関する質問には答えを濁される
ブラック企業では、働き方に関する質問をすると曖昧な回答をされやすいです。
これは単純な話で、正直に回答すると悪質な労働環境であることがバレてしまうから。
会社説明会で人事の方と話したり、面接時に逆質問したりするときには、残業時間や有給などに関することを聞く人もきっといますよね。
これらを正直に回答しても問題なければ隠さず教えてくれますが、裏があるブラック企業では答えを濁されるケースがあるわけです。
逆にいえば怪しいと感じる企業に対しては、うまく質問をすることでブラック度を判断する材料にもできるかと。
質問の仕方には工夫が必要ですが、選考時にはこの点も意識しておくとよいでしょう。
② 精神論の話をよくされる
精神論の話がよく登場するのもブラック企業の特徴ですね。
求人に抽象的なキャッチフレーズが使われることと同様に、ブラック企業では選考時にも精神論の話をよくされる印象があります。
たとえば、その会社でどんな人が活躍しているかといったテーマのときに「根性がある人」「やる気や熱意がある人」などの話が出るイメージです。
ブラック企業は経営状態に余裕がないので、数字を使った具体的な話はできません。
ゆえに、どうしても精神的な話に終始する傾向があるわけですね。
個人的には、精神論を交えて圧迫面接のような選考をする会社が多い印象があります。
選考でもふわっとした話ばかりする会社は怪しさがあるので、もし面接を通して感じることがあれば辞退するのも賢明ですね。
③ 選考ステップが明らかに少ない
ブラック企業あるあるとして、選考ステップが少ないこともあります。
人手不足の状態がずっと続いているので、選考のハードル自体も低く設定しており、自然と面接回数なども少なくなるんですよね。
でも、本質的に自社と相性がよい人材を見つけようと思ったら、じっくり時間をかけて評価する必要があるので選考ステップは多くなるものです。
内定を獲得しやすいという意味ではフローが少ないのは魅力的ですが、最終的にブラック企業に入社してしまってはやはり意味がありません。
他社よりフローが少ない会社に出会ったときには、人手不足でとにかく人材を確保しようとしてるのでは?などと怪しむようにしてくださいね。
③ 選考結果がその場で出る
複数の会社を受けていると、面接の結果がその場で出ることがあります。
もちろん合格を得られるとうれしいですが、あまりにもすぐに結果が出る場合はブラック企業の可能性がないか疑うようにしてください。
選考ステップが少ないのと同様に、人手不足のためにとにかく採用しようと動きを進めている可能性があるからです。
選考ステップが少ない・かつその場で結果が出る場合は、ほぼ間違いなくブラック企業と言ってもよいかと思います。
合格を得られた会社は美化して考えがちですが、将来の後悔を防ぐためにもときには冷静になって適切な判断をするようにしましょう。
⑤ 第一志望かどうか何度も聞いてくる
第一志望かどうか何度も聞いてくる会社も怪しいですね。
とにかく人材を確保しようと思って、確実さを追求しているゆえの言動である可能性が考えられるためです。
応募者側からすると、自分が求められている感じがして喜びたくなるかもしれません。
しかし公正に評価を下す優良企業であれば、何度もしつこく志望度の高さは聞いてこないはずです。
細かい部分ですが、ブラック企業はこれらの部分で一般的な企業とは異なる言動をしてくるものです。
自分の直感は意外と当たるものなので、選考に臨むなかで違和感を覚えることがあればブラック企業でないか疑うようにしましょう。
なるほど。選考に臨むなかでも、ブラック企業ならではの違和感に気がつけることがあるのですね。
ブラック企業はほかの企業とは違う部分があるものだからね。ちょっとでも怪しいと感じることがあれば、その直感を信じて疑いの目を持つといいよ。
ブラック企業あるある|退職関連
続いては、退職に関するブラック企業あるあるを紹介します。
この記事で紹介するあるあるとしては、最後の章になりますね。
これはすでにその会社で働いている人が退職するときの話なので、応募前の段階では口コミを参考にブラック度を判断するのがよいかと。
とはいえ判断材料としては有用なので、ぜひうまく活用してみてください。
【ブラック企業の退職に関するあるある】
- 退職を認めてもらえない
- 退職手続きがなかなか進まない
- 退職意思を伝えると態度が大きく変わる
- ネガティブな言葉をたくさん伝えてくる
- 前触れなく会社をやめる社員がいる
① 退職を認めてもらえない
ブラック企業では、そもそも退職を認めてもらえないことがあります。
ありえない話に感じるかもしれませが、悪質な会社では退職願を受け取ってもらえない・退職意思を聞き入れてもらえないなどのケースがあるわけです。
企業によっては、損害賠償を請求するなどと脅されることもあるようです。
もちろん不当な請求なので支払う必要はありませんが、ブラックな環境に慣れていると相手を信じてしまうことも珍しくありません。
もし口コミを見ていて「退職を認めてもらえなかった」などの声を見かけたら、その会社は避けるのが無難といえるでしょう。
② 退職手続きがなかなか進まない
退職意思を伝えて退職願も提出したのに、手続きが進まないこともあります。
忙しいからと引き継ぎの時間を設けてもらえなかったり、退職日の合意がなかなか取れなかったりするケースは少なくありません。
また、退職時には失業保険などの手続きに必要な離職票が発行されますが、ブラック企業ではこの発行を遅らせるケースもあるようです。
退職手続きがうまく進まないなどの口コミを見たときにも、その企業のことは怪しいと考えるようにしましょう。
③ 退職意思を伝えると態度が大きく変わる
これは本当にあるあるですが、退職意思を伝えると態度が大きく変わりやすいです。
以前までは協力して業務を進めていたのに急に丸投げされたり、さん付けから呼び捨てに変わったりするケースは多くあります。
もちろん、やめる側の人は割り切って深く考えないのがベストでしょう。
真面目な人や責任感が強い人は「やっぱり退職しないほうがいいのかな」などと考えてしまうこともあるので注意が必要です。
仮にそのまま働くことになっても、つらい状況は絶対に変わりませんからね。
④ ネガティブな言葉をたくさん伝えてくる
4つ目は、ネガティブな言葉を伝えてくること。
退職意思を伝えると「他の会社で活躍できるわけない」「1人だけ逃げるなんて甘い・ずるい」などの言葉を投げられることがあります。
上司や同僚もその会社が悪質な環境だと自覚しているからこそ、嫉妬や羨む気持ちで悪口を言いたくなるものなんですよね。
否定的なことをいわれるとマイナス思考になるかもしれませんが、ブラック企業からはやはり早く抜け出すべきなのは明白かと。
ブラックな環境が当たり前になっていると、正常な思考をすることすら難しくなります。
少しでも違和感を覚えたら、ほかの会社の知人や家族に相談するなどしてまずは自身の現状を適切に認識することが大切ですね。
⑤ 前触れなく会社をやめる社員がいる
ブラック企業では、ある日急に会社に来なくなる社員がいます。
退職意思を伝えても受理されなかったり、会社をやめたい旨も伝える余裕がなかったりして急に出社しなくなる人が出るわけですね。
そもそも普通に退職できる環境なら、突然出社しなくなる人は出ないはずです。
ネット上の口コミや社員と話すなかでこういった話を聞いたときには、応募前の段階で候補から外すようにしましょう。
自分がやめたいと思っても、すぐに退職させてもらえないことがあるんですね…!
本来はありえない話だけどね。口コミを見てこれらに当てはまる声を確認できたら、その会社には応募しないことを強くおすすめするよ。
ブラック企業を排除した求人サイト|ホワイト企業ナビ
ここまで、ブラック企業あるあるを共有しました。
もちろんこれらも企業を吟味する上で有用ですが、就活生がより本音のところで知りたいのは「ブラック企業を避けつつ優良企業を探す方法」だと思います。
そもそも優良企業だけを探す方法がわかっていれば、ブラック企業かどうか精査する時間は必要なくなりますからね。
ただ、そんな便利なサイトがないから困っている人が大半だと思います。
そこでおすすめしたいのが、ブラック企業を排除して優良企業の求人だけに特化した就活サイト「ホワイト企業ナビ」の活用です。
ホワイト企業ナビは僕が運営するサービスですが、そもそも「働きやすい企業だけを知れるサイトがないこと」を課題に感じて立ち上げを決意したんですよね。
▼こんなサイトです!見やすいデザインにこだわりました!
ホワイト企業ナビの最大の特徴は、取り扱い企業をかなり厳選していること。
具体的には、次の3条件をすべて満たす企業の求人しか掲載していません。
【ホワイト企業ナビに掲載している優良企業の条件】
- 残業時間が月25時間未満
- 3年後離職率が30%未満
- 年間休日数が120日以上
働きやすさの基準となる3条件を満たすことを求人掲載の必須条件にしているので、そもそも優良度がある程度保証された企業しかありません。
もちろん事業内容や職場環境など、上記以外の条件も考慮して企業を厳選しています。
プロライターが所属する編集部が各求人の中身をまとめており、一般的な就活サイトよりリアルな情報が得られる点もこだわりポイントですね。
現状はまだ掲載企業数が少ないですが、愛される求人サイトを目指して1つずつ丁寧に着実に企業を探して掲載しています。
サイトを見てもらえたら、一般的なサービスとの違いを感じてもらえるはずです。
これまで優良企業を探すのに苦戦していた人、上記の概要を見て少しでも興味を持ってくれた人はぜひ一度サイトを覗いてみてくださいね!
ブラック企業を避けて求人を探したいといった思いを持つ人にはきっと満足してもらえるはず。かなり力を入れて作ったサイトなので、ぜひ気軽に覗いてみてくださいね!
ブラック企業の見分け方
次にこの章では、ブラック企業の見分け方を共有します。
あるあるを知ることもブラック企業を避ける上で重要ですが、数が多すぎるとどれを優先度高く考えればよいか判断に迷いますよね。
そこでここでは、僕がとくに重要と考える項目を13個に厳選しました。
【ブラック企業の見分け方】
- 残業時間が極端に長くないか
- 3年後離職率が極端に高くないか
- 年間休日数が極端に少なくないか
- 有給消化率が極端に低くないか
- 達成が厳しいノルマが設定されていないか
- 福利厚生があまりに不十分でないか
- 女性の働きやすさに配慮されていないか
- 参入障壁が低く競争が激しい業界でないか
- 業界水準と比較して利益率が低くないか
- 労働集約型のビジネスモデルでないか
- 衰退傾向にある業界でないか
- 対応する顧客が「個人」でないか
- ブラック業界だと知れ渡っていて常に人員不足でないか
応募先の候補がいくつか絞れている場合は、これらの項目をチェックしておきブラック企業でないか判断するのがよいかと思います。
ちなみに、各項目の詳細は「【ブラック企業の見分け方】"絶対に確認すべき13指標"を解説します!」にてまとめました。
それぞれどのくらいの数値を目安にすればよいか、具体的にどう確認すればよいかなどが知りたい人はぜひ一読してみてくださいね!
たしかにあるあるは数が多かったので、いくつかに厳選されると助かりますね!
僕自身が企業探しするときにチェックした項目だけを厳選したよ。余裕がある人は、あるあるも組み合わせて企業を精査してみてね!
ブラック企業を避けて就活を進める方法
ブラック企業を避ける方法として、ホワイト企業ナビの存在を共有しました。
手前味噌ですが、ブラック企業を避ける上ではかなり相性がよいと思うので、ぜひうまく活用してみてくださいね。
次にこの章では、ホワイト企業ナビ以外でおすすめの方法を2つ紹介します。
大手ナビサイト以外にも有用なサービスは多くあるので、これまでマイナビなどしか使っていなかった人はとくに参考にしてみてください!
【ブラック企業を避けて就活を進める方法】
- 就活エージェントに優良企業を紹介してもらう
- 逆求人型サイトを使って優良企業との接点を増やす
方法① 就活エージェントに優良企業を紹介してもらう
ブラック企業を避けたいなら、就活エージェントの活用もアリです。
就活エージェントとは、人材会社が無料で次のような支援してくれるサービスのこと。
【就活エージェントのサービス内容】
- 就活相談
- 自分に合った求人の紹介
- 選考支援(ES添削や面接対策)
- 企業との面接のセッティング
- 面接後のフィードバック共有
求人紹介から面接対策まで、幅広い支援を提供してくれるサービスですね。
就活生が無料で使えるのは企業側がサイトに手数料を支払っているゆえなので、有料でないからといって怪しむ必要は一切ないですよ!
エージェントは数多くの企業とつながっており、各社の職場環境や人間関係なども含めたリアルな情報を持っています。
よって自身の希望条件を伝えて求人紹介をお願いすると、ブラック企業を排除した上で自分に合った会社を厳選してくれるんですよね。
僕が最もおすすめするのは「ミーツカンパニー就活サポート」
サービスは何十種類もありますが、僕が今就活生なら「ミーツカンパニー就活サポート」を利用します。
ミーツカンパニー就活サポートを他のエージェントよりもおすすめする理由は、「知られざる優良企業を紹介する」というコンセプトにあります。
就活エージェントの中には、労働条件が本当にやばい企業を紹介してくるところもあるのですが、その点で、ミーツカンパニー就活サポートは紹介企業の質が高いのが大きなメリットです。
またミーツカンパニー就活サポートは、全国の就活生が利用できて、かつオンライン面談にも対応しているのが神。
運営会社も人材業界の超大手である株式会社DYMなので安心できる。
就活エージェントおすすめランキングでも1位としている就活エージェントです。
▼就活エージェント利用者の声
初めて就活エージェントと面談したけど意外と良かった、普通のサイトに絶対載ってないけど私の希望に合う求人めっちゃ紹介してもらった…新潟の企業も紹介してくれるらしい笑
— ま…てぃ (@marietty122111) February 27, 2020
なんだかんだでESと面接のお悩みも解決したし…すげーな
もちろんミーツカンパニー就活サポートを利用するとしても、就活エージェントは担当者の質で決まるので、「この担当者は合わないな」と思えば利用を停止しましょう
(無料なので担当者が合わない場合はすぐに切ればデメリットはなしなので!)
方法② 逆求人型サイトを使って優良企業との接点を増やす
逆求人型サイトを使うのもおすすめです。
逆求人サイトとはプロフィールを登録しておくことで、企業側からスカウトが届く求人サイトのこと。
就活生側は、サイト登録時に自身のプロフィールを入力します。
すると、その中身を見て魅力的に感じてくれた企業からスカウトが届くんですよね。
もちろん気になる企業にだけ返信すればOKですし、基本は待ちの姿勢で使えるので企業との接点獲得を自動化できるんです。
優良企業かどうかの判断は必要ですが、前述のあるあるや見分け方を参考にすればまず高確率で適切に判断できると思いますよ。
▼逆求人サイトの最も賢い運用方法
登録する逆求人型サイトを選ぶ上では、利用企業数と企業種類の多さが重要です。
利用企業数が少ないとそもそもスカウトが届く期待値も低いですし、企業種類が限られると希望業界の企業からスカウトが届きにくいからですね。
よって個人的な結論としては、大手の「Offerbox(オファーボックス)」がベスト。
逆求人型サイトは別記事でランキング形式で紹介しているので、気になる人は合わせてチェックしてみてください!
大手ナビサイト以外にも、企業探しに役立つ便利なサイトがあるんですね。
情報感度の高い学生は確実に使っているけど、意外と存在を知らない人も多いんだよね。無料なのにかなり有用だから、このタイミングで知った人は登録しておくといいよ!
そもそもブラック企業とは?
最後に本章では、補足としてそもそもブラック企業とは?という話をします。
この記事ではブラック企業あるあるを主に紹介しましたが、前提となるブラック企業の定義によって変わってくる話でもあるんですよね。
人によって定義が変わると、あるあるも当てはまらなくなる可能性がありますから。
ただ、結論をいうとブラック企業に明確な定義は存在しません。
厚生労働省や国としては、ブラック企業の明確な定義はしていないわけです。
でもこれでは「じゃあどんな会社と捉えればいいの?」となると思うので、僕個人が考える定義を共有しておきますね。
僕が考えるブラック企業は「社員を大切にしていない会社」のことです。
この定義を踏まえると、退勤後の残業が常態化している・休日出勤の振替日がない企業などはブラックといえるかと思います。
僕の定義を100%とする必要はないですが、自分にとっての考えがないと企業も精査できないので、前提条件としてぜひ整理しておいてくださいね。
なお、ブラック企業の定義については「【ブラック企業とは?】定義や共通する特徴と合わせて見抜く方法も徹底解説!」にてより詳しくまとめています。
やや複雑な話だけど、自分にとってどんな企業がブラックか?の尺度を持っておくと求人を見るときにより精度高く候補を厳選できるよ!
本記事の要点まとめ
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!
ブラック企業あるある28選やブラック企業の見分け方、悪質な企業を避けて就活を進める方法などを網羅的に共有しました。
残業時間を記録する仕組みがない・常に求人募集されているなど、ブラック企業にはさまざまなあるあるが存在します。
よって求人を見る段階でこれらを意識しておけば、企業探しのタイミングでブラック企業を避けやすくなるはずです。
ただ、より確実にブラック企業を避けるなら、ホワイト企業ナビのようにそもそも優良企業だけに特化したサイトを使うのが賢いかと。
そのほか就活エージェントや逆求人型サイトなども有用なので、ぜひうまく活用して効率的に就活を進めてみてくださいね!
ちなみにこの記事を読み終わったら、次に「就活マンが考える「就活を成功させるために必須の6大ポイント」を共有!」も読んでみてください。
僕が現状考えるもっとも有効な就活の攻略法を簡潔にまとめています。
就活成功のためには企業探し以外にも力を入れるべきことがあるので、全体最適を意識できていない人はぜひ一読してみてくださいね。
それでは、最後に本記事の要点をまとめて終わりとしましょうか!
【本記事の要点】
- ブラック企業には、数多くのあるあるが存在する。
- ブラック企業を避けたいなら、あるあるの情報を活用して企業を精査するとよい。
- そもそも優良企業だけに特化した就活サイトを使うのも賢い方法である。
- 優良企業の持ち駒を増やすには、就活エージェントや逆求人型サイトもおすすめである。
- ブラック企業に明確な定義はないが、自分なりの尺度は持っておくとよい。