就活生や転職者のみなさん、こんにちは!
これまで7年、書いた記事は1500記事を超え、求人サイトの運営まで始めた"日本イチの就活マニア"こと就活マンです!
今回の記事では、自己PRで「負けず嫌い」をアピールする方法を解説します。
負けず嫌いを自己PRに使う人は結構多いかと思います。
負けず嫌いと聞くと、競争心や闘争心が強いイメージが湧きますよね。
でも実は、負けず嫌いにはもう一つの全く異なる意味があるんです!
本記事ではもう一つの意味を説明したうえで、負けず嫌いを最大限アピールするための方法を共有するので、ぜひ参考にしてください。
- 企業が考える「負けず嫌い」の魅力とは?
- 自己PRで「負けず嫌い」を伝える時の4つのポイント
- 自己PRで負けず嫌いをアピールするのにおすすめの文章構成
- 自己PRで負けず嫌いをアピールする回答例文【3選】
- 面接の自己PRで負けず嫌いをアピールする際の注意点
- 自己PRで負けず嫌いをアピールするNG例文【3選】
- 本記事の要点まとめ
企業が考える「負けず嫌い」の魅力とは?
自己PRで負けず嫌いをアピールする方法について解説する前に、そもそも負けず嫌いという強みは企業にとって魅力的なのかをお伝えします。
まずは以下のグラフを見てください。
▼企業が新卒に求める能力ランキング
画像引用:経団連「高等教育に関するアンケート結果」
ご覧の通り1位が主体性、2位は実行力となっています。
つまり企業は「自分で考え、実際に行動できる人材」を求めているということ。
仕事をするうえで実際に考え行動する最大の目的は、企業の利益を上げることです。
利益を上げるためには同業他社やライバルとなる営業マンなどに勝たなければなりません。
このように利益を上げるということには、常に勝負がつきまとうわけです。
そこで「負けたくない!」という思いがあるからこそ、自ら考え行動することができる。
つまり主体性や実行力の源となるのが「負けず嫌い」という特徴になるんです!
負けず嫌いだからこそ、負けないために主体的に動き、実行することができる。
このように考えることができるため、負けず嫌いという強みは十分企業にとって魅力的だといえますよ!
負けず嫌いには2つの種類がある
「負けず嫌い」と聞くと、競争相手に対する競争心をイメージしますよね。
でも実は、負けず嫌いには2つの意味があるんです。
①人に負けたくないという「負けず嫌い」→競争心、闘争心など
②自分自身に負けないという「負けず嫌い」→向上心、自己管理能力など
①と②では負けず嫌いのベクトルが違うので、意味が大きく異なりますよね。
どちらが良いというわけではありませんが、自己PRで根拠となるエピソードなどと一貫性を持たせるためにも、意味の違いは理解しておいてください!
誰と競うかで負けず嫌いの意味が全く違いますね!
多くの人がその点を見落としがちなんだ。これを理解すれば「負けず嫌い」のアピール方法がさらに広がるし、エピソードなんかも考えやすいよね!
自己PRで「負けず嫌い」を伝える時の4つのポイント
それではこの章から、自己PRで負けず嫌いをアピールする具体的な方法について共有していきます。
まずは基本部分となる4つのポイントについて解説します。
【自己PRで負けず嫌いを伝える時のポイント】
- 結論ファーストで回答する
- 負けず嫌いが仕事でどう役立つのか明確化する
- 負けず嫌いを発揮した強めの根拠を明確化しておく
- なぜ負けず嫌いを重視しているのか理由を明確化する
ポイント① 結論ファーストで回答する
最初のポイントは就活の大前提ともいえる「結論ファースト」です。
採用担当者に対し、簡潔で素早く伝えるための必須テクニックになります。
ただ結論ファーストを知ってる人は多いんですけど、特に面接なんかで実践できてる人は意外と少ないんですよね。
なぜなら普段の会話では使っていないから。
ドラマの話だったり恋愛の話をするときに結論から言っちゃうと、続きを聞いてもらえなくなりますからね(笑)
つまりそれだけ意識していないと就活での活用は難しいということです。
当たり前のノウハウだからこそ、徹底した意識が大切ですよ!
ポイント② 負けず嫌いが仕事でどう役立つのか明確化する
2つ目のポイントは「負けず嫌いが仕事でどう役立つのか明確化すること」です。
仕事で役に立たない強みをアピールしても、何の評価にも繋がりません。
ここで重要なのは「志望先企業の事業や業務理解をしておくこと」になります。
それらを知らないと、どう役立つのかなんて伝えられませんからね。
志望先企業が必要としている部分で、いかに負けず嫌いが活かせるか。
この点を具体化させて採用担当者に伝えることが重要です!
ポイント③ 負けず嫌いを発揮した強めの根拠を明確化しておく
3つ目のポイントは「負けず嫌いを発揮した強めの根拠を明確化しておくこと」です。
いくら自分で「僕は負けず嫌いです!」と主張したところで、証拠がないと採用担当者は納得しません。
そこで効果的なのが「具体的なエピソード」になります。
これまでの人生で実際に負けず嫌いを発揮したエピソードがあれば証拠になりますからね!
【負けず嫌いの根拠となるエピソード例】
- 弱い自分に打ち勝つため、3年間毎朝5時に起きて筋トレをした
- 誰よりもシフトに入り、歴代最速でアルバイトのシフトリーダーになった
- 休日返上で部活の練習に取り組み、1年生でレギュラーを獲得した
ポイント④ なぜ負けず嫌いを重視しているのか理由を明確化する
4つ目は「なぜ負けず嫌いを重視しているのか理由を明確化すること」です。
要するに「なんでそんなに負けず嫌いなのかを伝える」ということ。
ほとんどの人はこの部分について考えることなく、何となく自分って負けず嫌いだよなという程度の認識ですよね。
でも就活では自分が理解することよりも採用担当者に理解してもらうことの方が重要。
そのためには「そもそも自分が負けず嫌いな理由」を明確化しておく必要があります。
【負けず嫌いを重視する理由】
- 常に競争心を持つことですべての物事に対し、高いモチベーションで取り組むことができるから。
- 自己成長のためには現状維持でなく、常に今の自分に勝つことが重要だと考えているから。
- 大きな達成感を得るためには、自己満足の結果ではなく、勝負ごとに勝ったという事実が重要だから。
ここに挙げた例にはない理由でも全然大丈夫です。
とにかく自分がなぜ負けず嫌いなのか、その理由をしっかりと分析して明確にしておくことで、採用担当者の深掘りにも対応できるかと思います!
【補足】「負けず嫌い」をより具体的に伝える方法
負けず嫌いという言葉の意味は誰でもわかります。
ただ、先ほども解説したとおり「自分に対する負けず嫌い」と「他人に対する負けず嫌い」なのかで大きく意味が異なります。
そこで、より負けず嫌いを採用担当者にわかりやすく伝えるおすすめの方法が「言い換えた表現」を使うことです。
例えば負けず嫌いという言葉は以下のように言い換えることができます。
【負けず嫌いを言い換えた表現】
- 勝負強い
- 逆境に強い
- 競争心が強い
- 向上心がある
- 集中力がある
- 闘争心がある
- 情熱的である
これらの言葉からも、負けず嫌いのイメージを連想できますよね!
負けず嫌いという言葉にはネガティブなイメージもあるので、より評価される自己PRを目指すのであれば言い換えのテクニックもおすすめです。
▼負けず嫌いを向上心に言い換える場合に読んで欲しい記事
» 自己PRで向上心をアピールする例文5選【就活マンが徹底解説】
▼負けず嫌いを集中力に言い換える場合に読んで欲しい記事
» 自己PRで集中力をアピールする例文6選【複数内定者が解説】
▼負けず嫌いを継続力に言い換える場合に読んで欲しい記事
採用担当者に正確に伝えるのに効果的ですね!
採用担当者とイメージを共有することは非常に大切なんだ!逆に共通できていないと、いくらアピールしても伝わらないからね。
自己PRで負けず嫌いをアピールするのにおすすめの文章構成
次に自己PRでおすすめの文章構成を共有します。
これは実際に僕が就活生時代に使っていた構成で、22社からの内定にも繋がったものなので圧倒的におすすめです!
【自己PRにおすすめの文章構成】
- 貢献できる能力
- 具体的な貢献内容
- 根拠となるエピソード(課題・行動・結果)
- 自分の信条(=なぜ負けず嫌いを重視しているのか)
- 入社後の抱負
STEP① まずは結論から伝える
自己PRの場合も、まずは結論から伝えます。
構成としては「貢献できる能力+具体的な貢献内容」にしてください。
ポイントはそれぞれ一文ずつ簡潔に伝えること。
ここで長々と書いてしまうと、せっかくの結論ファーストが台無しですからね。
STEP② 根拠となるエピソードを加えて説得力を高める
次に「根拠となるエピソード」を加えて説得力を高めます。
最大の狙いは採用担当者の納得度を上げることです。
具体的なエピソードがあることで採用担当者もイメージがしやすくなる。
イメージがしやすいということは、それだけ納得度も高まる。
流れは「課題→行動→結果」とするとわかりやすくなりますよ!
STEP③ 負けず嫌いを重視している理由となる信条を伝える
次に「負けず嫌いを重視している理由となる信条」を伝えます。
エピソードに続いてこの動機部分が明確化することで、採用担当者の納得度を最大化することができます。
私がここまで負けず嫌いであることを重視しているのは「常に競争を意識することで相乗効果が生まれ、チームとしても成長できる」という信条を大切にしているからです。
なぜ自分が負けず嫌いの部分を大切にしているか、それを理解したうえでアピールできれば、強みとしての説得力も増しますよね。
つまり、採用担当者からの評価も高くなるということです。
STEP④ 入社後の抱負を断定で締める
自己PRの構成を締めるのは「入社後の抱負」がおすすめです。
ここまでは論理的に自分をアピールしていますが、最後の最後で熱意をガツンと伝えちゃいましょう!
さらに、熱意をより強くアピールするために「断定」で締めてください。
「~と思います」よりも「~をお約束します」「~です」と言い切った方が熱意も自信も圧倒的に伝わりますからね!
全ての文章に狙いがあるので、一切無駄がないですね!
簡潔かつ説得力のある文章を徹底的に意識した構成だからね。この構成さえ意識してもらえれば自己PRの質は格段に上がるよ!
自己PRで負けず嫌いをアピールする回答例文【3選】
それでは次に、先ほど解説した文章構成を元に作った自己PR例文を共有します。
今回はエピソードを変えて3つご紹介しますね。
例文① 部活にて負けず嫌いをアピールした自己PR
【例文】
「私はどんな逆境にも負けずに立ち向かうことに自信があります。
貴社においても、さまざまな逆境に負けず乗り越え続けることで最大限の成果を上げます。
私がこの強みを発揮したのは大学時代の部活においてです。大学入学と同時にサッカー部に入り、3年生の時に念願のレギュラーになりました。しかし試合中に骨折してしまい、レギュラーを後輩に奪われてしまいました。そこで私は諦めることなく骨折前よりもレベルアップすることを決意し、トレーニングを重ねた結果、最後のリーグ戦で再びレギュラーに返り咲くことができました。
私がここまで逆境に立ち向かうことを重視する理由は「逆境でこそ本当の強さが試される」という信条を大切にしているからです。
貴社に入社した暁には、日々の準備を怠ることなく逆境でこそ実力を発揮することで、さらなる発展に貢献します。」(356文字)
この例文では負けず嫌いを「逆境に強い」に言い換えました。
負けず嫌いというモチベーションがあるからこそ、逆境に立ち向かう強さがあるというアピール方法ですね。
常に順風満帆な企業なんかありません。
そのため、逆境に強い人材というのは企業にとって貴重な存在になりますよ!
自己PRを採用担当者から直接フィードバックしてもらう方法
ここまで能力別の自己PR例文を共有してきました。
作成した自己PRが評価されるかどうか、自分で判断するのは難しいですよね。
そこで採用担当者に直接評価してもらうようにしましょう。
それをネットだけで可能にするのが「スカウト型サイト」です。
スカウト型サイトは、プロフィールを登録することで企業からスカウトが届きます。
チャットを通してスカウトをもらった企業と繋がれるので、「自分の自己PRを読んでどう思いましたか?」と直接聞いて、評価してもらってください。
とくにおすすめなのは、「Offerbox(オファーボックス) 」と「ホワイト企業ナビ」の2サイトです。
まだ登録していない人は、ぜひ早いうちに利用を開始してくださいね。
ちなみに就活において、こうした神サイトは複数存在します。
スカウト型サイト以外にも、内定者が書いたエントリーシートを無料で閲覧できるサイトも存在します。
それを使うことで「内定者が書いた自己PR例文」も見ることができるので、ぜひ活用してくださいね。
僕がおすすめする就活サイトはすべて以下の記事にまとめておきました。
例文② アルバイトにて負けず嫌いをアピールした自己PR
【例文】
「私は何事にも競争心を持って取り組むことに自信があります。
貴社においても常に競争心を持つことで自己成長を促し、貴社の利益に貢献します。
私がこの競争心を最も発揮したのは大学時代のアルバイトです。派遣社員としてビラ配りや携帯登録の勧誘など、日々違う現場において、その日ごとに成果を上げることが求められてきました。そこで私は周りのアルバイト生より必ず成果を上げることを意識しました。良い部分は積極的に盗み、悪い部分は反面教師として学ぶことで差別化を図った結果、ほぼすべての現場で1位の成果を上げることができました。
私がここまで競争心にこだわる理由は「競争を意識することで常に向上心を持つことができる」という信条を大切にしているからです。
貴社に入社した暁には、同期やもちろん先輩方も競争相手として捉え、常に高い目標に立ち向かうことで成果をあげます。」(369文字)
この例文では負けず嫌いを「競争心」に言い換えました。
常に競争相手を設定することで自身のモチベーションを高め、より良いパフォーマンスができる社員を欲しがらない企業はありませんからね。
例文③ 学業・勉強にて負けず嫌いをアピールした自己PR
【例文】
「私の強みは自分自身の弱さに負けることなく何事にも取り組めることです。
社会人として、最低限のレベルに甘えるのではなく、常に弱い自分を乗り越えることで成長し、貴社の利益に還元します。
私がこの強みを発揮したエピソードが大学時代にあります。大学入学当初から将来海外で活躍するために英語力を身に付けたいと考えていました。そこで毎日2時間英語学習に取り組むことを決意しました。しかし、アルバイトやサークルなど多忙を理由に何度も挫けそうになりました。それでも一度決めた目標達成のために、弱い自分に負けてはいけないと考え奮起した結果、今ではTOEICで900点を超えるまでに成長しました。
私がこれほどまで弱い自分に勝つことを重視する理由は「弱さからは何も生まれない」という信条を大切にしているからです。
貴社に入社した暁には、辛さに負けそうな自分を奮い立たせることで圧倒的に成長し、成果を上げ続けることをお約束します。」(396文字)
この例文における負けず嫌いは「自分に対する負けず嫌い」になります。
弱い自分に勝つことって、周囲との競争に勝つことよりも難しいことです。
だからこそ、自分自身に勝てる人材は重宝されます。
この点に自信があるならば、迷うことなく自己PRでアピールすることをおすすめします!
負けず嫌い以外の能力を元にした例文からも発見は多そうですね!
間違いないね。とにかくいろんな文章や表現を見た上で、それぞれの良い部分を集めることができれば必ず質は高まるよ!
面接の自己PRで負けず嫌いをアピールする際の注意点
ここまで「負けず嫌い」をアピールするための方法を共有してきました。
ここからは逆に、負けず嫌いをアピールする際に注意すべき点を解説していきます。
まずは面接で負けず嫌いをアピールする際に注意すべき点について。
主に以下の3つに注意してください。
【面接の自己PRで負けず嫌いをアピールする際の注意点】
- 熱血過ぎる印象を与えていないか
- 根拠となるエピソードが不明である
- 個人プレーに走りやすい印象を与えていないか
注意点① 熱血過ぎる印象を与えていないか
まずは「熱血過ぎる印象を与えていないか」に注意してください。
これは負けず嫌いな人に本当に多いパターンですが、とにかく熱すぎる。
どうしても負けたくないので、熱くなり過ぎて周りが見えなくなるというのは、むしろマイナス印象を与えてしまいます。
負けず嫌いではあるものの、しっかりと現状や課題を冷静に把握したうえで、正確な目標に向かって熱くなれてはじめて、企業から評価される負けず嫌いとなります。
ここでおすすめなのが「志望先企業の雰囲気に合わせること」です。
体育会系の企業で熱血系が多いのであれば全面に出した方が評価されますし、逆に落ち着いた雰囲気の企業ならあまり出さないようにした方がいいかと思います。
注意点② 根拠となるエピソードが不明である
2つ目の注意点は「根拠となるエピソードが不明であること」です。
いくら負けず嫌いアピールをしても、根拠がなければ採用担当者は納得しません。
面接において根拠となるのは具体的なエピソードなので、必ず今までの人生において負けず嫌いを発揮したエピソードを用意しておきましょう。
(ここでエピソードに悩むようならアピールする能力を変更すべきです。)
注意点③ 個人プレーに走りやすい印象を与えていないか
最後に「個人プレーに走りやすい印象を与えていないか」に注意しましょう。
要は協調性のない人間だと思われていないか注意しようということです。
特に他者に対する負けず嫌いをアピールする場合は要注意です。
競走に勝つことを優先してしまい、とにかく自分が勝ちさえすればいいという印象を与えた場合、常にチームで働く場である企業においては最悪の要素となります。
このようなリスクがあるため、個人的には「自分に対する負けず嫌い」をアピールする方がおすすめです。
自分にどれだけ厳しくても、協調性のなさとは関係ないですからね!
「負けず嫌い」という言葉が持つネガティブなイメージも知っておくべきですね。
面接で「負けず嫌いのせいで失敗した経験は?」という質問をされる可能性だってあるわけだからね。ネガティブな面も知っておくことで回答の幅も広がるんだ!
自己PRで負けず嫌いをアピールするNG例文【3選】
負けず嫌いをアピールする際の注意点について、ご理解いただけたかと思います。
次に、先ほどの注意点をあえて入れ込んだNG例文を共有します!
文章として見ることで、何が良くないのかを具体的に解説してきますね。
NG例文① 熱血過ぎる印象を与えてしまっている
【NG例文】
「私の強みは圧倒的な闘争心があることです。
御社においても、誰よりも強い気持ちを持って業務に取り組みます。
私がこの闘争心を最も発揮したのは大学時代の部活です。ラグビー部の主将として1年間誰よりも熱い気持ちを持って取り組みました。モチベーションが下がっている部員、サボる部員には容赦なく改善を促し、熱意を持つことの重要性を伝えてきました。その結果、団結力の高いチームとなった自負があります。
私がここまで闘争心を持つことにこだわるのは「熱意こそ最大のモチベーションになる」という信条を大切にしているからです。
御社に入社した暁には、闘争心を全面に出し、全力前進の姿勢で仕事に取り組むことで成果を上げます。」
いかがでしょうか。
文章から湯気が出るんじゃないかというくらい暑苦しい文章ですよね(笑)
熱意を持つことは大切ですが、それが自己満足だったら何の意味もありません。
必要な場面で最大限の熱意を発揮できる器用さが必要ですね。
NG例文② 負けず嫌いの根拠となるエピソードが不明
【NG例文】
「私の強みは何事にも負けず嫌いなことです。
社会人として常に競争意識を持つことで、自己成長していきます。
私はこの負けず嫌いを大学時代の部活で発揮した結果、インターハイで優勝することができました。
御社においてもこの強みを存分に発揮することで、最大限の貢献をお約束します。」
せっかくインターハイ優勝という輝かしい成果があるのに、そこに至る過程が一切ないのでめちゃくちゃもったいないですよね。
採用担当者が知りたいのは結果ではなく、そこに至るまでの過程です。
結果だけではただの自慢話で終わるので、過程を忘れないでくださいね。
NG例文③ 個人プレーに走りやすい印象を与えてしまっている
【NG例文】
「私は何事にも競争意識を持つことで常に高いモチベーションを維持することに自信があります。
この強みを最も発揮したのが大学時代のアルバイトです。飲食店のホールスタッフとして接客をしており、誰よりも信頼されるスタッフとなるべく努力しました。より多くのお客様と接するため、他のスタッフより早く動くこと、周囲のアルバイト生が一切接客をしなくなるほどの行動量を徹底しました。その結果、同期の中で最速でマネージャーになることができました。
御社においても、常に競争意識を働かせ自分自身を奮い立たせることで、最大限の成果をもたらすことをお約束します。」
ちょっと個人プレーが過ぎる印象を受けますよね。
行動量を徹底すること自体は悪くないですが、他のアルバイト生の仕事を奪うレベルになると、それはちょっと度が過ぎた個人プレーとなります。
競争意識は持ちつつも、周囲に対する配慮だったり、何より個人の成績よりもチームや組織の成果を第一に考える方が就活では評価されますよ!
文章で見ると注意すべき点がより明確になりますね!
せっかく質の高い構成にしても、内容がこれでは評価されないからね。もしNG例文に似た文章になっているなら、すぐに修正することをおすすめするよ。
本記事の要点まとめ
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!
ここまで読んでもらえれば、問題なく自己PRで負けず嫌いをアピールすることができると思います。
「負けず嫌い」という言葉だけを聞くと、少し幼稚な印象もあるかと思います。
でも冒頭で説明したとおり、いろんな能力の根源となるのが負けず嫌いです。
就活だけでなく、社会人としてもこの力は必ず役に立ちます。
それだけ重要な能力であることを理解してもらい、就活でも自信を持ってアピールしてくださいね!
じゃあ最後に本記事の要点をまとめて終わりにしましょうか。
【本記事の要点】
- 負けず嫌いは主体性や実行力の根源となるので、企業にとっても非常に魅力的な能力である。
- 負けず嫌いには「自分に対するもの」と「他人に対するもの」の2種類あり、それぞれ意味が異なることを理解しておく。
- 採用担当者に伝わりやすくするには「言い換え」がおすすめ。
- 「熱血過ぎる」「個人プレーに走りやすい」など負けず嫌いのネガティブなイメージを理解しておく。