今回の記事では、履歴書の書き方についてバシッと解説します!
(この記事さえ読めば、履歴書を完成まで持っていけます!)
こんにちは!
就活を研究し続けて7年目、書いた記事は1100以上の就活マンです。
就活で企業に応募する際、エントリーシートと合わせて提出を求められるのが履歴書になります。
基本的なプロフィールなどが多いので、一見すると簡単そうに見えますが、実際に書いてみると「あれ?ここどう書くんだ?」と悩む人も多いかと。
そこで本記事では、履歴書の基本的な書き方について解説していきます。
例文を用いて解説するとともに、企業の採用担当者が見ているポイントなども共有するので、ぜひ参考にしてください!
アルバイトに応募する際の履歴書とは違いますよね。
もちろん全く質の異なるものだよ。エントリーシートに比べると軽視されがちだけど、履歴書についても評価に直結する重要な書類なんだ!
- 就活で使う履歴書はプロと一緒に作成・添削してもらうべき
- 就活で使う履歴書の書き方|基本情報
- 就活で使う履歴書の書き方|学歴・職歴
- 就活で使う履歴書の書き方|資格・免許
- 就活で使う履歴書の書き方|趣味・特技
- 就活で使う履歴書の書き方|ゼミの研究内容・得意な学科
- 就活で使う履歴書の書き方|学業以外の取り組み
- 就活で使う履歴書の書き方|志望動機
- 就活で使う履歴書の書き方|自己PR
- 就活で使う履歴書の書き方|本人希望記入欄
- 【書き方と同時にチェック】履歴書作成前に知っておくべき事前準備
- 就活において履歴書を作成する際の注意点
- 就活で使う履歴書に関してよくある質問
- 本記事の要点まとめ
就活で使う履歴書はプロと一緒に作成・添削してもらうべき
これまでアルバイトの応募などで履歴書を書いた経験はあるかもしれませんが、就職活動で使う履歴書は全く意味合いが異なります。
なぜなら、履歴書も重要な選考基準の一つとなるから。
履歴書の内容次第では、書類選考で落ちてしまい、その後の面接を受けることすらできないことだってあります。
だからこそ、たかが履歴書という考え方は捨て、丁寧に作り込むことが重要。
とはいえ、就活自体が人生初の経験なので、どう書くべきか悩む人も多いですよね。
そこでぜひ利用してほしいのが就活エージェントです。
就活エージェントとは、ヒアリングによる求人紹介から書類添削、模擬面接など選考対策までマンツーマンでサポートしてくれる就活のプロのこと。
特にこれから初めて履歴書を書くなど、就活初期段階で利用することで、効率的に評価される履歴書について理解することができます。
ただ、就活エージェントは種類が多いので、結局「どの就活エージェントを利用すれば良いのか?」と悩みますよね。
(質が低い就活エージェントを使うと、紹介される求人の質が低く、選考サポートも適当なのでどれを選ぶかはめちゃくちゃ重要です)
僕はこれまで50以上の就活エージェントを見てきました。
その中で、僕が今就活生なら利用するのは「ミーツカンパニー就活サポート」と「キャリアチケット」の2つ。(全国対応・オンライン面談可能・完全無料なのも良い!)
これら2つの初回面談を受けて、質の高い担当者2名を厳選します。
他の就活エージェントの多くは、利用者の評判が悪かったり、全然良い求人を紹介してくれないという悪い口コミも多い。
一方で、これら2つは利用者の評判が抜群に良いので、最初に利用する就活エージェントとして最適だと僕は考えています。
ちなみに初回面談では、担当者の質を見極めるため「自己分析を深く行ってくれるかどうか」と「自分の希望に合った求人を紹介してくれるか」の2点を必ず押さえておいてください!
この2つが適当な担当者は速攻切るべきですw(就活エージェントは質の低い担当者だと利用価値が非常に低いので!)
この2つ以外の就活エージェントに関してもおすすめはあります。
「就活エージェントおすすめランキング【1位〜20位】」の記事にて、僕のおすすめをランキング化しておいたので、合わせて参考にしてくださいね!
たしかに自分だけでゼロから作るのは難しいですね。
未経験だから当然だよ!まずはサポートしてもらいながらコツを掴むことが重要だね。
就活で使う履歴書の書き方|基本情報
ではここから、就活で使う履歴書の書き方について解説していきます。
履歴書ではいくつか項目が分かれているため、項目ごとに分けてお伝えしていきますね。
まずは履歴書の最初に書く基本情報について。
履歴書の基本情報部分に記入するのは以下の項目になります。
【履歴書の基本情報】
- 日付
履歴書を提出する日時を記入 - 写真
写真館や自動撮影機で撮影した顔写真 - 氏名
フルネームで記入 - 住所
一人暮らしの場合、実家ではなく現在住んでいる場所の住所 - メールアドレス
可能であれば、就活用のメールアドレスを作成して記入 - 休暇中の連絡先
基本的に携帯電話番号を記入 - 緊急時の連絡先
保護者等の連絡先を記入
採用担当者が見るポイント
基本情報のため、内容を工夫する必要はありません。
ここで意識すべきは”丁寧さ”と”配慮”の2点です。
例えば住所を記入する際、アパート等に住んでいるのであれば建物名まで書く、メールアドレスも英語が読みやすいように丁寧に書くといったことが重要になります。
また、写真についてはあなたの第一印象を左右する重要な視覚情報となるため、画質の粗さや表情といった点まで配慮して撮影しましょう。
このほか、写真を貼る際は水のりではなくテープのりを使うことで書類を汚さないようにするなど、細かな配慮の有無で与える印象は大きく変わります!
就活で使う履歴書の書き方|学歴・職歴
次に学歴・職歴の欄について解説します。
よく和暦(令和◯年)と西暦(20◯◯年)のどちらを使うべきか悩む人がいますが、特段ルールはないので、全体で統一することだけ気をつけておいてください。
また、学歴については中学卒業から記載する、アルバイトは職歴に含めないといった点も押さえておきましょう。
【学歴の注意点】
- 和暦・西暦は統一する
- 中学卒業から記載する
- 現役で大学生の場合は「卒業見込み」を最後につける
- 大学院生の場合は「修了」を使用する
- 学部・学科・コース名まで記載する
- 「高校」と略さず「高等学校」など正式名称で記載する
【職歴の注意点】
- 和暦・西暦は統一する
- アルバイトやインターンは職歴に含めない
- 基本的に新卒の場合は「職歴なし」のみ記載する
採用担当者が見るポイント
基本情報同様、丁寧さは必須です。
また、学部学科やコースは専門的な知識の有無等を知るための情報となるため、学校名だけでなく、学部学科など所属まで必ず記載してください。
就活で使う履歴書の書き方|資格・免許
続いては資格・免許の項目について解説します。
免許や資格欄を作成する際、どのレベルまで記載すべきか悩む人も多いですよね。
基準としては、簡単過ぎる資格は書く必要がないという認識で大丈夫です。
いくつか例を挙げてみますね。
【書くべき資格・免許の内容】
- 普通自動車第一種運転免許
- TOEIC Listening & Reading Test〇点
- 実用英語技能検定◯級
- 日本漢字能力検定◯級
- 宅地建物取引士
- 日商簿記検定試験◯級
- MOS(Microsoft Office Specialist)
- 秘書技能検定
- ◯級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP)
【書く必要がない資格・免許の内容】
- 日商簿記3級以下
- 実用英語技能検定3級以下
- TOEIC Listening & Reading Test 600点以下
- その他取得難易度が低いもの
採用担当者が見るポイント
あなた自身の強みやどんなスキルがあるのか、この部分において最も説得力のあるアピールが資格や免許になります。
そのため、採用担当者も「これまでどんな学びをしてきたのか」をチェックしています。
もちろん資格自体の難易度も見ていますが、新卒就活の場合、取得に至るまでの過程で「どんな努力をしてきたのか」「なぜその資格を取ろうと考えたのか」といったプロセスについても深堀りされることが多いんですよね。
そのため、嘘は絶対に駄目ですし、深掘りされれば必ずバレてしまいます。
また、応募する職種ごとに求めるスキルも異なるため、例えば事務職に応募する際は一番上に簿記の資格を書くといったように、アピールポイントを明確にするのも重要ですね。
就活で使う履歴書の書き方|趣味・特技
次に趣味・特技の欄についてお伝えしていきます。
趣味や特技欄を軽視する人も少なくないですが、実は履歴書において趣味特技欄はかなり重要な項目となります。
【趣味特技欄が重要な理由】
- 面接のアイスブレイクとして話題になることが多い
- 面接官と共通の趣味や特技があればその話題で面接が盛り上がる
- 趣味や特技の話題から深堀りされることが多い
このように、趣味特技を面接の話題にするケースは非常に多いんです。
つまり、ここで適当な内容を書いていたり、本当はそんなに好きじゃないことを書いていると、深堀りの際に回答に困ってしまいます。
もう一点、どのレベルであれば特技と言えるのか、その基準に悩む人も多いですよね。
僕が考える特技の基準は以下のとおり。
【就活で使える特技の基準】
- 他人より少し上手くできるもの
- 一定期間継続してきたもの
- できるだけ近い時期に経験があるもの
- 本当に好きなもの
このレベルであれば、特技としてアピールしても全く問題ありません。
特技に関する詳しい解説は「【特技一覧表】就活でアピールできる特技30選!」にまとめており、特技に使える例も共有しているので、特技欄に悩んでいる人はぜひ参考にしてください。
【趣味・特技の記載例】
趣味:旅行(大学時代に15カ国に旅行しました。特にヨーロッパの国が印象深いです。)
特技:英会話(趣味である海外旅行のために独学で学び、日常会話レベルは可能です。)
採用担当者が見るポイント
採用担当者は「どのレベルの趣味や特技なのか?」に興味を持っています。
そのため、履歴書の枠の大きさにもよりますが、例えば趣味の欄に「映画鑑賞」といった形で、一言だけ記載するのはNG。
特技の内容から人物をイメージしたり、業務の適性を見ている採用担当者もいるため、どの程度の趣味や特技なのか、内容まで記載しましょう。
就活で使う履歴書の書き方|ゼミの研究内容・得意な学科
続いてゼミの研究内容や得意な学科に関して解説していきます。
専門職の採用等で直接的に関係がある場合はもちろんですが、直接的に関係が無い場合でもしっかりと記入することで、大学でもたしかな学びや取り組みがあったことがアピールできますよ。
なお、ここで書くべき内容は「取り組んだ内容」と「今後どう活かすか」という2点です。
実際に例文を共有しますね。
【ゼミの研究内容の記載例】
「私は学業に関して、経営学に取り組みました。
その中でも、経営時のキャッシュフローを中心に学習しています。
実際に経営学を学んでみるとこれからの将来ずっと、ニュースを見る楽しさ、新聞に書いてある日々の出来事を把握することができます。
また、それだけでなく経営学を通して、『1つの専門的な分野を学ぶことの面白さやコツ』を学びました。
これらを今後、他の分野に展開していくことで、経営学だけでなくその他様々な分野の知識を学んでいきたいと思います。
また、企業に入社後に活かせるような知識もどんどん吸収していきたいと思っています。」
このように、何を学んだのかを伝えた上で、入社後にどう活かすかまでつなげると、採用するメリットがより明確になりますよね。
ここで注意すべき点が一つ。
それは「専門用語をなるべく使わないこと」です。
特に理系学生に伝えたいのですが、その学問の専門用語について、基本的に採用担当者は知らないと考えておかなければ、せっかく良い文章でも一切伝わりませんよね。
難しい言葉はなるべく噛み砕いて、誰でもイメージできることが重要です。
例えば、全く違う学部学科の友人や家族に文章を見せて、理解できるか確認するのもおすすめですね!
採用担当者が見るポイント
研究職や開発職のように専門職であれば、ずばり研究内容と入社後の業務内容のマッチ度合いを見ています。
また、全く異なる領域の場合は「どれだけ学業に熱心に取り組んだか」がチェックされていますね。
アルバイトや部活は頑張ったけど、学業は疎かにしている大学生も多いので、そういった人物を評価しない企業であれば、見極めに使っていることが予想されます。
就活で使う履歴書の書き方|学業以外の取り組み
次に学業以外の取り組み、いわゆるガクチカ(学生時代に力を入れたこと)について解説していきます。
ガクチカは志望動機・自己PRと合わせて就活3大質問と呼ばれるほど頻出の質問項目であり、履歴書で記入するケースも多々あります。
ガクチカを作成する際は、以下の文章構成にすることで端的かつ理解しやすい文章を作成することができますよ!
【ガクチカの文章構成】
- 打ち込んだことは何か(結論)
- なぜそれに打ち込んだのか(理由)
- それに打ち込むことでどうプラスに変わったのか(変化)
- 打ち込んだことで得た能力を貴社で発揮します(締め)
最初に全体概要を伝え、そのきっかけとなった理由、そこで生まれた学びや変化、そして最後にどう活かすのかという形で締めれば、初見の担当者も全体をイメージしやすいですよね。
この構成を元にした例文も共有しておきますね!
【ガクチカの例文】
「私が学生時代に打ち込んだことは、アイデア帳作りです。1日に5つほどのアイデアが思いつくのでそれらを全てアイデア帳に記載していました。(〜結論)
このアイデア帳作りに打ち込んだ理由ですが、毎日何かアイデアを生み出そうと考えることで目に入ってくる情報の感度が非常に上がります。普段は目に入らない広告にも目をやるようになったり、生活の中で不便に感じたこともアイデアの源として考えるようになります。(〜理由)
このアイデア帳作りに3年間取り組んだことで、1日1日の充実度が高まりました。日常の小さなことにも「これはアイデアに活かせそうだな」と思い、世の中に溢れている商品に対しても「このアイデアは面白い」と感動することができます。(〜変化)
貴社に入社した暁には、このアイデア帳作りで鍛えた発想力を活かして、若者ならではの視点を活かし貴社の商品価値を向上させていきます。(〜締め)」
これは僕が実際に利用していたガクチカになります。
一見すると「アイデア帳作り??」となりますが、文章を読み進めていけば採用担当者も納得する構成となっています。
こうしたガクチカの例文については「【ガクチカ例文15選】これが評価されるガクチカだ!」にて、たくさんの例文をまとめているので、ぜひこちらも合わせて参考にしてください。
採用担当者が見るポイント
ガクチカにおいて、採用担当者が主に見ているのは以下の3点だと僕は考えています。
先ほど共有した構成や例文についても、この点を考慮した内容です!
【ガクチカの評価ポイント】
- 論理的に説明されているか(結論+理由)
- 事実だけでなく「自分の考え」が中心に書かれているか
- 読んだ時に会社で役立つ強みが伝わるか
まず結論だけでなく理由もセットにする、つまり「なぜそれに打ち込んだのか?」という、採用担当者が持つであろう疑問を解消します。
また、ガクチカなど書類全体を通して採用担当者が知りたいのは”人間性”であることから、自分の考えを中心にすることがポイントとなります。
そして最後に、どんな素晴らしい経験であっても、自社で活かせなければ意味がないため、役立つ部分が明確になっているかがチェックされるんです。
詳しい解説は、先ほどご紹介した例文の記事にまとめているので、ぜひご一読を!
就活で使う履歴書の書き方|志望動機
次に最も重要な項目となる志望動機について解説します。
志望動機については、履歴書だけでなくエントリーシートでも記入を求められることがほとんどですが、それほど企業が重視している内容になります。
そのため、文章の質には徹底的にこだわるべきです。
これまで7年にわたって就活を研究してきた僕が考える”志望動機の最適な構成”は以下のとおりですね。
【就活マンが考える志望動機の最適な構成】
- なぜその業界なのか
- なぜその業界の中でもその企業でないといけないのか
- 自分の企業選びの軸との一致
まず、なぜそもそもその業界に興味を持ったのか、そのきっかけを伝えます。
次に、数ある同業界の企業の中でも、その企業を選んだのか、この点こそ採用担当者が一番気になる部分であるため、しっかりと文章で伝えます。
その上で、自分の企業選びの軸と一致している旨を伝えることで、思いつきによるエントリーではないことをアピールすれば、納得できますよね。
実際の僕はこの構成を使って、倍率100倍を超える大手食品メーカーに入社することができました。
僕が作った例文も共有しておきますね。
【志望動機の例文】
私が御社を志望した理由は、第一に食品業界であること、また食品業界の中でも御社の商品を幼い頃からずっと食べ続けており私自身が一番のファンだからです。
私が食品業界を志望する理由ですが、広く多くの人に影響を与えることが自身のやりがいであり、その中でも「食」はまさに全国民に影響を与えることだと考えています。
それを実感したのが大学1年生の時なのですが、それ以降は食に関わるためにアルバイトはすべて飲食店を経験しました。
そして食品業界の中でも御社でなくてはいけない理由があります。
それは小学生の頃から御社の商品を私の母がずっと愛用していたことで、私自身が御社の商品に愛着を感じているからです。
調べれば調べるほどに「一体どのぐらいの原価がかかっているんだ!」と驚くほどに原材料にこだわっており、それを知る度にファンになっていきました。
そして、最後に私は就活をする際に『顧客を第一に考える企業へ入社する』という企業選びの軸を設定しました。
御社の説明会に参加した時、他の企業は自社の製品の素晴らしさを語る中で、御社の人事の方は消費者にどんな体験をしてもらいたいのか、製品によってどんな影響を与えるのか、そういった顧客目線で語られている姿に非常に共感しました。
そんな御社だからこそ私は全力を尽くして貢献します。」
志望動機の書き方に関する詳しい解説は以下の記事に全てまとめました。
この記事さえ読めば、質の高い志望動機を作ることができるので、選考突破力を高めたい方は必ず一読してください!
▼この記事だけで志望動機が完成!
» 志望動機の書き方を新卒に解説【就活ブロガーが丁寧に語る!】
採用担当者が見るポイント
何度も言いますが、志望動機は就活における最重要項目の一つです。
だからこそ、採用担当者がなぜ志望動機を聞くのか、その点について把握しておかなければなりません。
【採用担当者が志望動機を聞く理由】
- 自社への志望度の高さを知るため
- 就活生の価値観を知るため
- 就活生が入社後にやりたいことを把握するため
- 内定を出したら本当に入社するのか見極めるため
- 長期的に自社で働いてくれる人材か見極めるため
採用担当者側も就活生が自社だけでなく、複数の企業を受けていることは理解しています。
だからこそ、志望度の高さや内定を出した際に入社する可能性の度合いなどについて、志望動機を通して見極めようとしているわけです。
また、入社しても早期離職してしまっては企業側はマイナスしかありません。
そのため、長期的に自社で働いてくれるのか、自社で活躍できるのかといった点についてもチェックしています。
この点を理解してもらえれば、志望動機がいかに重要かがわかるかと。
逆を言えば、どれだけSPIや面接が得意だったとしても、志望動機の質が低ければ採用にはつながらないということです。
就活で使う履歴書の書き方|自己PR
次は就活3大質問の一つであり、頻出項目である自己PRについて。
自己PR以外にも、履歴書によっては「自分の特徴」や「強み」といった形で表現されることもありますね。
自己PRは言葉のとおり、採用担当者に対してあなたをアピールする最大のチャンスです。
よって、志望動機やガクチカ同様、構成からお伝えしていきます。
【自己PRの構成】
- 貢献できる能力
- 具体的な貢献内容
- 根拠となるエピソード(課題→行動→結果)
- 自分の信条
- 入社後の抱負
まずはその企業で活かせる能力を端的に伝え、どう貢献するのかを具体的にアピールします。
そこから、その能力を本当に有していることを伝えるために、具体的なエピソードを説明することで、アピール内容に説得力を持たせます。
そして、そもそもなぜその能力を大切にしているのか、その元となる信条を説明し、最後に入社後の抱負で締めるといった流れですね。
構成だけだとイメージしづらいので、この構成による例文も共有します!
【自己PRの例文】
「私は主体性を持って物事に取り組むことに自信があります。①
貴社においても、指示された業務をこなすだけではなく、自ら課題を設定し解決することでより大きな成果を上げます。②
私がこの主体性を発揮したエピソードが大学時代にあります。大学3年生の時、野球部の主務として対外試合の調整を担当していました。当時は周辺大学との練習試合がメインとなっており、対戦相手が変わらないことから学びも少ないことが課題でした。そこで私は近隣の社会人チームと交渉し、試合を組むことができました。その結果、格上のチームから得る学び、自チームの課題点が明確化し、新しいメニュー設定などを行うことができました。③
私がここまで主体性を重視している理由は「成長に主体性は欠かせない」という信条を大切にしているからです。④
貴社に入社した暁には、現状に満足することなく常に成長を意識して行動することで、利益を上げます。⑤」
あなたのことを何も知らない企業担当者であっても、この構成による文章であれば、その場面がイメージできるため、強みに関しても納得できるかと思います。
重要なのは”イメージの共有”なので、その点を意識した構成ですね。
なお、自己PRについても例文集を作成しているので、ぜひこちらを参考にしながら自己PRを作成してみてください。
▼自己PRの例文集
採用担当者が見るポイント
自己PRにおいて採用担当者が見ているポイントは「どんな強みがあるのか」と「その強みを自社でどう活かせるのか」の2点です。
例えば、赤の他人から「私は走るのが速い」と言われても信じられませんよね。
ただ、その後に「大学時代、100メートル走でインターハイに出た」と言われたら、一気に説得力が高まりませんか?
つまり、強みと言いっぱなしにせず、それが強みだと言い切れる根拠までを求めているわけです。
また、いくら素晴らしい強みでも、その企業・職種で活かせなければ意味がありません。
よって、その強みを自社でどう活かすつもりなのか、その点も含めて確認しています。
就活で使う履歴書の書き方|本人希望記入欄
最後に本人希望記入欄についても、解説しておきますね。
履歴書によっては記入内容の例などが書かれている場合もありますが、一般的には以下のような内容を書く欄になります。
【本人希望記入欄の内容例】
- 勤務地の希望
- 配慮してほしいこと(家庭の事情や持病等による)
- 希望職種 など
ただ、こうした内容は中途採用やアルバイト採用において書かれるのが一般的であり、新卒就活であれば「貴社規定に従います」「貴社規定に準じます」などと記載すれば問題ありません。
各項目で採用担当者が見るポイントは異なりますね!
重要度も変わってくるからね。どこを評価されているのか、しっかりと意識しながら履歴書を作ることが重要だよ!
【書き方と同時にチェック】履歴書作成前に知っておくべき事前準備
履歴書の書き方と同時に、知っておくべき準備事項がいくつかあります。
いきなり履歴書を書き出しても「あれが足りない」「ここはどうすればいいんだ?」といったように、途中で足踏みしてしまいますからね。
そこでこの章では、作成前に押さえておくべき事前準備事項をいくつか共有します。
効率的に履歴書を書くためにも、ぜひご確認ください。
【履歴書の作成前に知っておくべき準備準備】
- なるべく大学指定の履歴書を使う
- 履歴書に使う写真はプロに撮影してもらう
- 水のりではなくテープのりや両面テープで写真を貼る
- 記入内容は事前にパソコンで原稿を作っておく
- クリアファイルを用意しておく
- メールアドレスは就活用を準備する
- 押印がある場合は先に印鑑を押しておく
事前準備① なるべく大学指定の履歴書を使う
大学指定の履歴書がある場合、市販のものではなく大学指定のものを利用すべきです。
市販の履歴書は新卒・転職など区別されていないため、新卒向けとはいえないものも多いのが理由です。
一方、大学指定の履歴書であれば、当然新卒向けの履歴書内容になっているため、企業側が知りたい項目も網羅されています。
また、履歴書に大学名が刻印されていることも多いので、ひと目見て大学がわかるのも親切ですよね。
大学指定の履歴書については、大学内の売店や就職課(キャリアセンター)などに置かれていることがほとんどなので、市販のものを購入する前に確認してみてください。
事前準備② 履歴書に使う写真はプロに撮影してもらう
履歴書に貼る写真については、写真館やスタジオなどでプロに撮影してもらうのがおすすめです。
なぜなら、画質や映りの良さが格段に違うから。
自動証明写真機は価格も安く手軽に撮影できますが、やはり画質は劣りますし、表情などについても上手く撮影しにくいんですよね。
一方、写真館やスタジオであればプロが撮影するので、画質はもちろん、表情や映りの良さなどについても申し分ありません。
また、スタジオで撮影すればデータを残してもらえるため、写真がなくなっても再撮影する必要がないのも大きなメリットです。
就活では書類選考の後に面接があるため、企業担当者が初めてあなたの顔を見るのは履歴書に貼られた写真になります。
たかが顔写真とはいえ、そこで与える影響や印象は文字とは比べ物にならないからこそ、履歴書に貼る写真についてもこだわるべきですよ!
準備準備③ 水のりではなくテープのりや両面テープで写真を貼る
細かい話になりますが、写真や封筒を閉める際に使うのは水のりではなくテープのりや両面テープがおすすめです。
水のりだと紙がフニャフニャになったり書類を汚すリスクがありますからね。
細かいですが、こうした配慮一つひとつがあなたの印象を左右します。
受け取る側が気持ちいいと感じるように、細かい点にも気を配っていきましょう。
準備準備④ 記入内容は事前にパソコンで原稿を作っておく
履歴書に記入する内容は、事前にパソコン等で原稿を作っておくべきです。
本番の用紙に書きながら内容を考えていたら、高確率で失敗しますからね。
就活で使う履歴書については、修正テープなどは基本的に使うべきではないので、間違ってしまったら、最初から書き直しになります。
めちゃくちゃ効率が悪いので、先に原稿を完成させておいて、あとは写すだけという状態で書き出すのがおすすめですよ。
鉛筆で下書きしてからボールペンで上書きするのはNG
たまに鉛筆で薄く下書きをして、その上からボールペンで書いた上、最後に消しゴムで消す人がいますが、これはおすすめできません。
単純に紙が汚れますし、消し忘れがあったら見栄えが悪いですからね。
事前に一度、練習用として履歴書のコピーなどを取り、そこに文章を入れてみて、だいたいの文字数などを調整しておくと、本番書きのミスも減りますよ!
事前準備⑤ クリアファイルを用意しておく
履歴書を郵送する場合は、必ずクリアファイルを用意しておきましょう。
送付する書類をまとめてクリアファイルに入れ、それを封筒に入れておけば、書類が折り曲がったり汚れる心配もありません。
クリアファイルの種類については、柄や色のない透明なものが無難ですね。
細かいことですが、先ほども伝えたとおり、こうした配慮があなたの印象を左右しますよ!
事前準備⑥ メールアドレスは就活用を準備する
履歴書に記載するメールアドレスは就活用のものを用意しておくのがおすすめ。
プライベート用だとアドレス自体が見にくかったり、企業から届いたメールを見逃すリスクもありますからね。
就活用のアドレスを作る以外に、大学で付与されたメールアドレスを使うのもありです。
シンプルで使いやすいので、普段から大学アドレス宛に届いたメールを見る習慣がある人は、こちらを使ってもいいと思います。
準備準備⑦ 押印がある場合は先に印鑑を押しておく
用意した履歴書に押印の欄がある場合は、文章を書く前に印鑑を押しておいてください。
理由は単純で、せっかく時間をかけて文章を完成させた履歴書なのに、最後の押印が上手くできずに台無しになるのを防止するためです。
押印がブレたりインクが滲んでいると印象も良くないので、最初にキレイな押印をしておくのが良いですよ!
どれも細かいですが知っておいて損はないですね!
しつこいようだけど、こうした細かい配慮が意外と印象を左右するんだ。特に履歴書を送る段階では、まだ実際に企業担当者と学生が会っていない場合も多いので、書類が与える印象は大切だよ!
就活において履歴書を作成する際の注意点
新卒就活の場合、履歴書作成に慣れていないこともあって、意外と基本的な部分が抜けがちです。
よってこの章では、就活生がやりがちな失敗パターンを元に、注意すべき点をいくつか共有しておきます。
【履歴書作成時の注意点】
- 空欄は作らない
- 小さすぎる文字はNG
- 誤字脱字については必ず第三者にチェックしてもらう
- 修正ペンや修正テープは使わない
- 略した言葉や話し言葉は使わない
注意点① 空欄は作らない
採用担当者の立場に立つと理解しやすいですが、空欄が目立つ履歴書ってどうですか?
ほとんどの場合、「この学生やる気あるのかな?」といった、ネガティブな印象を与えてしまうかと思います。
とはいえ、枠内に目一杯書くと逆に読みにくくなるため、適度な余白を作りつつ、枠が埋まるように文章を作りましょう。
もし指定文字数がある場合は、最低でも9割以上(例:400文字の場合、360文字以上)書くべきですね。
注意点② 小さすぎる文字はNG
より熱意を伝えたり、アピールするために文字を小さくして、文書量を増やそうとする人がいますが、これはかえって逆効果になります。
理由は単純で、読みにくいから。
自分だけが読める文章では、配慮の部分でも欠けていると判断されますし、小さい文字がびっしり並んだ文章って、読む気が失せますよね。
履歴書などに刻印されてる文字(志望動機、学歴など)の大きさを目安にするのがおすすめです!
注意点③ 誤字脱字については必ず第三者にチェックしてもらう
採用担当者の方は、あなたの履歴書以外にもたくさんの書類をチェックしなければなりません。
そのため、誤字脱字のある文章は読む気を無くす大きな原因になってしまいます。
また、丁寧さといった部分で人柄の印象も左右しかねません。
とはいえ、自分で書いた文章のチェックを自分自身だけで行っても、限界があります。
家族や友人など誰でもいいので、複数名にチェックしてもらいましょう。
注意点④ 修正ペンや修正テープは使わない
履歴書のように公式な書類において、修正ペンや修正テープを使うことはマナー違反になります。
企業などで使われる書類でも、修正ペンなどは基本的に使われません。
もし間違えた場合は、紙を変えて書き直すべきです。
面倒かもしれませんが、少なからず選考に影響を与えるポイントなので、しっかりとマナーを守りましょう。
注意点⑤ 略した言葉や話し言葉は使わない
普段あなたが使っている言葉の中に、実は略語になっている言葉って多いんですよね。
例えば「コンビニ→コンビニエンスストア、バイト→アルバイト、就活→就職活動、インターン→インターンシップ」といったような言葉などが代表例ですね。
略語を使ったからといって、即マイナス評価になるわけではありませんが、就活という場には適していない言葉です。
細かいですが、こうした表現の部分も注意しておきましょう。
略語は意識していないと、ついやりがちなミスですね。
そうなんだよ。そういった点を考慮しても、第三者にチェックしてもらうのは重要な作業だね!
就活で使う履歴書に関してよくある質問
それでは最後に、就活で使う履歴書について、毎年多くの就活生からいただく質問とその回答について共有しておきます。
初めて作成する場合に、よく悩むポイントでもあるので、一度確認しておいてください。
【就活で使う履歴書に関してよくある質問】
- 履歴書は手書きとパソコンのどちらで作成すべき?
- 就活で履歴書を郵送する際の封筒の書き方が知りたい
- 就活で履歴書をメール送付する際に書くべきメール文が知りたい
- そもそも履歴書とエントリーシートは何が違う?
質問① 履歴書は手書きとパソコンのどちらで作成すべき?
指定がなければパソコンで作成するのがおすすめです。
修正がしやすいですし、データを残せるので使い回したり後から見返すこともできますからね。
たまに「熱意を伝えるために手書きすべき!」という情報を目にしますが、手書きだからといって熱意が伝わることはほとんどないと思います。
質問② 就活で履歴書を郵送する際の封筒の書き方が知りたい
まず最初に確認すべきは、企業側から封筒の記載について指定がないかという点です。
募集要項等で「応募書類在中と朱書きしてください」など、指定されることって意外と多いんですよね。
それ以外の基本的な書き方については、以下の画像が参考になるかと!
これらのポイントを押さえておけば問題ありません。
引用:PORTキャリア「新卒用履歴書の書き方完全版|よくある失敗や受け渡しのマナーも解説」
質問③ 就活で履歴書をメール送付する際に書くべきメール文が知りたい
履歴書をデータでメール送付する際、メール文の内容に悩むこともあるかと思います。
履歴書に関するメールであることが分かれば十分なので、以下のような内容で問題ありません。
【履歴書をメール送付する際のテンプレ】
To:◯◯◯@◯◯.co.jp
件名:履歴書の送付について|◯◯大学 就活 太郎
株式会社◯◯
◯◯ 様
お世話になっております。
◯◯大学◯◯学部4年の就活太郎と申します。
標記の件につきまして、履歴書データを添付しております。
お忙しいところ大変恐縮ではございますが、ご査収のほどよろしくお願い申し上げます。
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就活 太郎(しゅうかつ たろう)
◯◯大学 ◯◯学部 ◯◯学科 4年
携帯電話:000-0000-0000
メール:◯◯◯@◯◯.co.jp
質問④ そもそも履歴書とエントリーシートは何が違う?
就活では履歴書とは別に、エントリーシートの提出を求められることもあります。
履歴書とエントリーシートの違いは以下のとおりです。
【履歴書とエントリーシートの違い】
- 履歴書:プロフィールや経歴など基本情報を記した書類
- エントリーシート:書類選考や面接時の参考資料など選考に活用される書類
履歴書については、簡単な自己紹介のための書類というイメージですね。
一方、エントリーシートは志望動機や自己PR、ガクチカなど企業に対してアピールする項目がメインとなるため、より選考向けの書類となります。
なお、志望動機や自己PRなどは履歴書とエントリーシートの両方で記載する場合もありますが、基本的な内容は同じで問題ありません。(全く同じ文章は避けるべき)
本記事の要点まとめ
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!
就活で使う履歴書の書き方について、網羅的に解説してきました。
履歴書はエントリーシートに比べて、重要度が低く見られがちですが、まだ会ったことのないあなたのことを企業担当者が知るための重要な書類です。
よって、伝わりやすい内容や細かい配慮なども当然にすべきですし、その後の選考における印象を大きく左右すると僕は考えています。
ぜひ本記事を参考に、配慮の行き届いた質の高い履歴書を作成してくださいね!
ちなみにこの記事を読み終わったら、次に「就活マンが考える「就活を成功させるために必須の6大ポイント」を共有!」も読んでみてください。
履歴書の書き方を調べている人の多くは、就活初期段階の時期にこの記事を読んでいるかと思います。
就活を成功させるためにこれから何をすべきか、優先度の高い項目を厳選して解説しているので、きっと就活を始めたてのあなたの役に立ちますよ!
それでは最後に、本記事の要点をまとめて終わりとしましょうか。
【本記事の要点】
- 就活エージェントなどプロと一緒に履歴書を作成・添削するのがおすすめ。
- 履歴書の各項目ごとに採用担当者の見るポイントを把握し、その点を考慮した作成が重要である。
- 「なるべく大学指定の履歴書を使う」「履歴書に使う写真はプロに撮影してもらう」「水のりではなくテープのりや両面テープで写真を貼る」「記入内容は事前にパソコンで原稿を作っておく」「クリアファイルを用意しておく」「メールアドレスは就活用を準備する」「押印がある場合は先に印鑑を押しておく」といった事前準備が重要である。
- 履歴書作成時には「空欄は作らない」「小さすぎる文字にしない」「誤字脱字については必ず第三者にチェックしてもらう」「修正ペンや修正テープは使わない」「略した言葉や話し言葉は使わない」といった点に注意すべき。
今回の記事が少しでもあなたの就活の役に立ったのなら幸せです。
就活攻略論には他にも、僕が4年に渡って書き続けた1000の記事があります。
ぜひ他の記事も読んでもらえると嬉しいです\(^o^)/