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【10分で読める】グループディスカッション対策を徹底解説!

本記事にはPR情報が含まれます。詳細は広告掲載ポリシーをご覧ください。

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就活マンこと藤井智也が「読むことで他の就活生と圧倒的な差を付けられる情報」を発信しようと立ち上げた就活ブログです。今年で7年目をむかえます。

偏差値50の中堅大学から、22社からの内々定を獲得し、食品大手に入社した全技術を余すことなく共有します。
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就活生や転職者のみなさん、こんにちは!

これまで7年、書いた記事は1500記事を超え、求人サイトの運営まで始めた"日本イチの就活マニア"こと就活マン(@syukatu_man)です!

 

今回の記事は「グループディスカッションの対策はもうこれだけ読めば良いんじゃない?」と思われるような記事を書こうと尽力した結果です!

 

僕が就活生の時の話をしますね。

参加したグループディスカッションの通過率が100%でした。

 

「どうせ最初から得意だったんでしょ?」と思われるのですが、大学2年生の時に参加したグループディスカッションの練習会でこう言われました。

 

「アイデアを発案するのは良いけど、周りが見えていない」と。

 

要するに最初から得意だったわけじゃないんです...。

徹底的に評価される戦略を考えた結果、就活ではすべて通過することができました。

 

またグループディスカッションの対策に関しては、「何からどう始めれば良いのか分からない!」という悩みが僕にはありました。

そこで、今回の記事ではわかりやすく9ステップで解説していきます。

10分で読み込めるので、ぜひ参考にしてくださいね!!

 

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グループディスカッションの対策って難しいイメージがあります...。

そんなことないよ!グループディスカッションの対策はこの9ステップで9割網羅できる!ぜひ参考にしてね!

グループディスカッション(GD)とは?

 

そもそもグループディスカッションとは何か?

グループディスカッションは「複数人のグループで与えられたテーマを元に話し合いを行う選考」です。

 

以下の画像は座談会イベントのミーツカンパニーの様子ですが、こんな感じでグループに分かれて話し合いを行う選考となります。

 

(この画像ぐらい密集して行われることはないけどね!)

 

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どれだけ話が上手い人でも対策なしで参加すると評価されない

 

エントリーシートや面接とは全く違う形式なのがわかりますよね。

よってこのグループディスカッションは別途対策する必要があります。

 

ちなみにどれだけコミュニケーション力に自信があろうが、話すのが上手い人であろうが対策をしないで参加すると評価されません。

 

なぜなら「グループディスカッション用の話し合い方」という型が存在するからです。

 

グループディスカッションは司会や書記などの役割分担する必要があるのですが、それって事前に知らないと分からないですよね。

 

グループディスカッションで対策なしで参加するのはNGなのか?」という記事でも書きましたが、絶対に対策をして参加すべきだとまずは覚えておいてください。

 

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グループディスカッションがどうしても苦手な人向けの対策

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ちなみにこのグループディスカッションがどうしても苦手は人は多いでしょう。

「積極的に話すことができない」「人見知り」そんな人は通過率がどうしても下がってしまう。

 

いくら対策を見てもグループディスカッションが苦手で、受けたくないという人は、

“そもそもグループディスカッションを受けなくて良い企業”にエントリーするのがおすすめです。

 

スカウトサイトで適性の高い企業をピンポイントで狙う

僕が現状、最もおすすめしている就活サイトが「スカウト型サイト」です。

登録したプロフィールを企業側が読んで、スカウトを送ってくれるタイプのサイト。

 

ここでは適性が高いと判断した上でスカウトを送ってくれるので、そもそも実質の2次面接からスタートするという場合も多いんですよね。

つまりはグループディスカッションを飛ばすことが多いんです。

 

よってグループディスカッションが苦手だという人は、ぜひスカウトサイトを活用してみましょう。

おすすめは「オファーボックス 」と「ホワイト企業ナビ」ですね!

 

 

なるほど!最初から適性が高いと判断した上で連絡をくれるから、選考が大幅に少ない場合があるってことですね。

そのとおり!マイナビやリクナビからのエントリーだとどうしてもグループディスカッションで足切りする必要が出てくるからね。

企業が選考でグループディスカッションを実施する理由

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続いて、なぜエントリーシートや面接の他にわざわざグループディスカッションを実施するのか?

その理由について解説します。

 

企業がグループディスカッションを実施する理由は以下の2つです。

 

【グループディスカッションを実施する理由】

・大人数を一度に足切りするため

・組織内での役割を確認して本年度求める人材を探すため

 

①大人数を一度に足切りするため

 

まずグループディスカッションを実施する企業の多くは、エントリー者数の多い大企業です。

大人数を一度に選考するための手段として、グループディスカッションは非常に効率的。

 

グループディスカッションは2名程度の人事に対して、数十人を選考できる。

よってグループディスカッションによって足切りすることで、効率的に面接する人を選ぶことができるのです。

 

基礎学力を測るためのSPI(エスピーアイ)もこれと同様に足切りの役割がありますね。

 

②組織内での役割を確認して本年度求める人材を探すため

 

続いて、グループディスカッションは面接では把握できない「組織内での役割」を見ることができます。

面接でどれだけ「私には積極性があり人をまとめるのが得意です」とアピールされても、実際のところは分からない。

 

口で盛ってるだけかもしれないでしょ?

 

よって複数人での話し合いの場であるグループディスカッションによって、実際にグループ内でどのような役割を果たすのかを確認するために実施するのです。

 

ちなみにグループディスカッションで評価されやすい能力はこんな感じ。

 

グループディスカッションの評価項目

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画像引用:リクナビ「グループディスカッションとは?

 

積極性や協調性のある人材を多くの企業が求めていることがわかります。

 

ちなみに、このデータを参考にすることで“グループディスカッションで絶対通過するための秘訣”が見えてきます。

 

それは「話し合いに積極性に参加しつつ(=積極性)、周りの意見を尊重し(=協調性)、論理的に話し合いを進める(=論理的思考力)ことができれば、足切りされることはほとんどない」ってことです。

 

ここ、マジで重要なので覚えておいてください。

 

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評価されるためには「積極性・協調性・論理的思考力」を押さえよう

企業がグループディスカッションによって評価する項目は、先のリクナビのデータに集約されてます。

僕はこれを就活生の時に押さえたことで、全選考に通過することができました。

 

具体的にどのように、「積極性・協調性・論理的思考力」をアピールできるのかはこの記事で全てお伝えします。安心してください。

 

ここでは「積極性、協調性、論理的思考力がグループディスカッションで評価されやすいんだな」と覚えておきましょう。

超超超超大事なことなので、何度も言います!w

 

なるほど!グループディスカッションの評価項目から逆算して、アピールする能力を押さえ、それを実行すれば通過できるってことですね。

そうだよ。どんな戦略も「まずは相手を知る」というのが基本だからね。

対策① グループディスカッション全体の流れを理解する

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それではグループディスカッションの概要を伝えたところで、ここから具体的な対策を解説していきます。

 

まず最初にすべきはグループディスカッション全体の流れを理解することです。

グループディスカッションは以下のような流れで進みます。

 

【グループディスカッション全体の流れ】

  1. 役割の決定
  2. 時間配分の決定
  3. 課題の本質を見抜き前提を決めること
  4. グループでの目標設定
  5. 話し合い
  6. 結論まとめ
  7. 発表

 

①役割の決定

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まずグループディスカッションでは役割を決めます。

 

詳しい役割分担の方法はあとで解説しますが、「司会・書記・タイムキーパー・発表者・その他の役割なし」という役割を決めてから話し合いを進めましょう。

 

この時、1つ注意点があります!

役割を決めないのは絶対にNG」の記事でも書いたのですが、必ず役割を決めてから話し合いを進めてください。

 

役割を決めずにグループディスカッションを進行するのは絶対にNGです!

 

そもそも「グループディスカッションは役割を決めて話し合うものだ」と決まっています。

更には役割を決めないと誰も時間を測っていなかったり、議事録を全員が取ったりとカオスになりますからね...!

 

②時間配分の決定

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役割を決めたら、次に話し合いの時間配分を行います。

グループディスカッションは「30分でアイデアを出してください」というように、必ず制限時間が設けられています。

 

よって、ずっとアイデア出しばかりしていると最後まで結論が出せなかったりする。

そのため「どう話し合いを進めるのか」の時間配分を事前に決めることが重要なんですよね!

 

例えば、「5分で前提条件を決めて、10分でアイデア出しをして、10分でそれぞれが最も良いと考えたアイデアを指名して、5分で結論を出しましょう」みたいに。

 

【時間配分の例(制限時間20分の場合)】

・課題の本質や前提決め:3分

・グループでの目標設定:2分

・話し合い:10分

・結論まとめ:2分

・発表:1分

・予備:2分

 

グループディスカッションは“話し合いの過程”が最重要

ここで重要なことをお話します。

それは、

グループディスカッションは結論の質の高さよりも、話し合いの過程が評価対象である

ということ。

 

これもまたグループディスカッションにおいて超重要!

ちなみに最初は僕も「どれだけ良いアイデアが出せるか」ばかりを重要視していました。でもこれが完全に勘違い。

 

先ほどのリクナビのデータを再度見てください。

アイデアの質、つまり「発想力」に関しては重要度が低いことがわかりますよね。

 

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よって「めちゃくちゃ良いアイデア、結論を出してやろうぜ!」は的外れ。

大事なのは「積極性・協調性・論理的思考力をアピールしつつ話し合いを進めること」の1点に尽きます。 

 

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時間配分では必ず「バッファ」を設けること

時間配分に関して補足しておくと、必ず「バッファ(空き時間)」を設けてください。

決められた時間配分で完璧に進めることは難しいので、最低でも5分は空き時間を作っておきましょう。

 

そうすれば話し合いが後ろ倒しになっても対応できるし、その時間内に進行できたら発表の練習にあてることもできますよね。

 

ちなみに、時間配分の段階で「話し合いが順調に進むとは限らないので、5分ぐらいの空き時間を作っておきましょう」という発言は評価対象になります。

あなたが面接官なら、そういう機転が利く人を評価するでしょ?

 

③課題の本質を見抜き前提を決めること

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続いて、時間配分を決めたらすぐアイデアを出し始めるのはやめましょう。

(ほとんどのグループは時間配分を決めたら、「はい!話し合い始め!」って感じ)

 

このタイミングですべきは「課題の本質を見抜き前提を決めること」です。

 

グループディスカッションで出題されるテーマは抽象的なものが多い。

例えば「コンビニの売上を2倍にしましょう」というような。

 

抽象的なテーマについて話し合いをすると、結論も抽象的になります。

 

考えれば分かる話で、「コンビニの売上を上げる」だけだとめちゃくちゃ色々な方法がありすぎるでしょ。

話し合いをする範囲が広すぎると、短い時間に結論を見出すことが難しくなってしまう。

 

よって抽象的なテーマを具体的なテーマへと前提決めをしてしまうのです。

 

先ほどのコンビニのテーマで言うと、

・1店舗の売上を2倍にするのか?

・その1店舗は東京の都心、駅チカの店舗とするのか?

・期間はどのぐらいで2倍を達成するのか?

 

上記のように前提を決めていくことで、より具体的なテーマになりますよね。

 

テーマそのものを具体化することで、話し合いの内容も具体的になり、それによって導いた結論も具体的な結論になります。

 

「抽象的なテーマ→具体的なテーマ」に変換する作業はまさに論理的思考力をアピールする上でも重要です。

 

時間配分を決めたら、「テーマが抽象的だから前提を決めて、もっとテーマを具体的にしていきませんか?」と積極性をアピールするために提案し、同時に論理的思考力もアピールしていきましょう。

ここでダブルポイントゲットです!

 

④グループでの目標設定

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与えられたテーマを具体化したら、次にグループでの目標を設定しましょう。

 

例えば「全員が納得できる結論を1つ出しましょう」や「このグループでは具体的なアイデアを3つまとめましょう」みたいに。

 

この作業をしないと、それぞれが別々の目標を勝手に立ててしまいます。

アイデアを沢山出すことを目標としている人はアイデアを出しまくる、すると1つのアイデアにまとめたい人が困惑する。

 

よってグループとして話し合いの目標、ゴールをどこに設定するのか決めることが重要です。

 

⑤話し合い

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ここまでしてようやく話し合いに入ることができます。

 

何度も言いますが、グループディスカッションは「結論のクオリティ」の重要性は高くないです。

よって「良い結論を出すための話し合いの時間が少なくなっちゃった!」と焦る必要はありません。

 

ここまでの「役割分担→前提決め→目標設定」という過程が重要ですからね。

 

話し合いでは「積極性」と「協調性」を意識すべし

そしてこの話し合いで意識すべきは「積極性」と「協調性」です。

それぞれのアピール方法は以下のとおり。

 

【積極性のアピール方法】

とにかく積極的にアイデアや意見を出すようにする。

そのアイデアや意見が正しいかなんて正解はないから自信を持とう。

 

【協調性のアピール方法】

他の人が出した意見に対して、まずは「なるほど!」と受け入れる。

その上でそれを否定したい場合は、「◯◯さんの意見も一理ありますね。加えて◯◯という見方をするとどうでしょうか?」のように“直接の否定をせずに新しい視点”を与える。

 

これ、めちゃくちゃ重要です。

何度も言うようにグループディスカッションでは「積極性・協調性・論理的思考力」の3つをアピールできればまず落ちません。

 

よって重要な評価対象である積極性と協調性を意識して話し合いを進めることを意識してくださいね!

 

⑥結論まとめ

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話し合いだけで終わってしまうと、グループとしての結論が出せません。

必ずグループとしての結論をまとめる時間を用意します。

 

この結論をまとめる作業がめちゃくちゃ難しい。

意見が割れた時に、「多数決」を使ってしまうと協調性がないと判断されるからです。

 

よって僕のおすすめとしては、グループ全体の意見を考慮した結論を作り出すということです。

 

例を出しますね。A〜Dさんがいたとして、結論が割れてしまったとします。

 

Aさん・Bさん・Cさんが推す結論

「宅配事業を始めることで惣菜の販売を伸ばして売上を上げる」

 

Dさんが推す結論

「レジ横に今週のおすすめ商品を並べることで売上を上げる」

 

この時に多数決で決めるのではなく、「宅配事業で惣菜の販売を伸ばしつつ、レジ横に今週のおすすめ商品を並べることで売上を上げる」という合体案を出せば良いんです。

 

結論は1つに絞る必要はありません。

それよりも大事なことは「協調性」をアピールすること。

グループの誰か1人でもなおざりにしてしまうと、協調性はアピールできません。

  

⑦発表

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そして最後に発表を行います。

(これは企業によって発表時間が設けられているかどうか異なります。)

 

発表時間のあるグループディスカッションも多いので、発表のコツは押さえておきましょう。

発表のコツについては「対策④発表のコツ」で解説します。

 

加えてより詳しい進行については以下の記事でまとめました。

ここでザックリ理解ができなかった方はこちらの記事も参考にしてください。

 

 

こうしてグループディスカッションの流れを見ると、事前にこの型を知らないとうまく進行できないのがよく分かりますね。

そうなんだよ。論理的思考力を発揮するためにも「前提決め」などの工程が重要になってくるよ!

対策② グループディスカッションでの役割を理解する

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対策①を読んだ皆さん、お疲れ様でした!

グループディスカッションの全体の流れを理解しただけでも、通過率はググッと高まります。

ましてや一切対策していない人と雲泥の差を作ることができました!

 

では続いて、対策②では「グループディスカッションでの役割」について理解しましょう。

どんな役割を担うかで立ち回りが大きく変わってきますからね。

 

グループディスカッションの役割一覧

 

まずは役割の一覧を紹介します。

それぞれの役割の内容を含め、以下にまとめました。

 

役割名 役割の内容
司会 話し合いにおける司会進行を行う
書記 話し合いの議事録をとりグループの意見をまとめる
タイムキーパー 制限時間内に話し合いが終了するように時間を管理する
発表者 グループで出した結論を発表する
役割なし 意見出しやアイデアの発案に徹する

 

まずは「こんな役割があるんだな」と理解してください。

次に僕がおすすめする役割を紹介していきます!

 

グループディスカッションでおすすめの役割

 

続いてこれらグループディスカッションでの役割における、僕のおすすめランキングを紹介しておきますね。

 

最もおすすめは書記です。

ちなみに僕はほとんどのグループディスカッションで書記に立候補して立ち回っていました。

(役割ごとに詳しい立ち回り方も後で解説しますね!)

 

おすすめの役割 おすすめする理由
1位:書記 「樹形図での議事録取り」や「話し合いの流れを作る」ことで評価されるから
2位:発表者 発表の仕方を工夫すれば評価されるから
3位:司会 積極性をアピールしやすいから(けど難易度は高い)
4位:役割なし 自由に立ち回ることができるから

 

グループディスカッションでおすすめしない役割

 

続いて僕が絶対におすすめしない役割について。

それはタイムキーパーです。

 

タイムキーパーは時間を管理するだけの仕事で、一見楽な役割に思うかもしれません。

(サイトによってはタイムキーパーをおすすめしているサイトもありますが、マジで理解できないですねw)

 

しかし、タイムキーパーの役割をすることでアピールできることは何もない。 

ちゃんと時間管理できることは“最低条件”なので加点がないんですよ。

 

よってタイムキーパーだけは引き受けないように序盤に他の役割に立候補することをおすすめします!

 

おすすめしない役割 おすすめしない理由
タイムキーパー 時間の管理は意外と大変で、それにも関わらず何もアピールできないから

 

グループディスカッションの役割分担の方法について

 

グループディスカッションの流れで説明したように、最初に「役割分担」をする必要があります。

この役割分担の方法をシンプルに2ステップで行いましょう。

 

  1. まずは司会をする人を決める
  2. 司会が中心となって書記・タイムキーパー・発表者を決める

 

まずは司会をする人を決める 

役割分担で重要なのは、まず司会を決めることです。 

司会の役割が得意なようなイケイケタイプの人がグループにいたら良いのですが、そういうタイプの人がいない場合に困りますよね。

 

もし司会に立候補する人がいない場合は、あなたが立候補してください。

役割分担の時間でグダグダするのは、マイナス評価に繋がりますからね。

 

司会が中心となって他の役割を決める

司会が決まれば、あとは司会が中心となって他の役割を決めてください。

基本的には立候補制にして、立候補者がいなければ「では◯◯さん◯◯の役割をお願いできますか?」と尋ねてください。

 

 

役割分担の方法について理解ができたら、各役割ごとの立ち回り方について解説していくね!!

 

①書記で評価されるための立ち回り

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書記で評価されるためにおすすめの立ち回りは以下の2点です。

・議事録は箇条書きではなく「樹形図」で作成する

・途中で一度まとめの時間を作る

 

議事録を樹形図で作成するというテクニックは有効 

普通の人って、書記として議事録を取る場合は箇条書きしますよね。

下のような感じで議事録を取るでしょう。

 

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僕は他の書記と差別化するために、箇条書きではなく「樹形図」で議事録を取るようにしていました。

 

グループディスカッション中に面接官は各テーブルを回っています。

そこで以下のような樹形図の議事録は目にとまりますよね!

 

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この方がパッとどんなアイデアが出ているのかなど分かりやすい。

話し合いにおける前提なども区別することで、発表の時にも参考にしやすいんですよね。

 

このような一工夫こそが就活では重要だと僕は考えています。

これは簡単にできるので、ぜひ真似してみてくださいね!

 

途中で一度まとめの時間を作る

次に書記として、途中で一度まとめの時間を作ると「積極性」をアピールできます。

例えば以下のように、話し合いがまだ必要な部分を指摘することができます。

 

「ここまでの会話をまとめると、◯◯に関するアイデアがよく出ています。

一方で△△に関するアイデアが薄い印象があるので、△△についてもう少し深堀りしませんか?」

 

こういう感じで裏の司会として、話し合いの内容をまとめて次の流れを提案することができます。

書記はグループディスカッションにおいて、唯一全体を俯瞰してみることができるんですよね。(記録として持っているから)

 

だからこそこのように途中でまとめの時間を取って、話し合いがまだ必要な部分を指摘しましょう。

 

 

②発表者で評価されるための立ち回り

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続いて、グループディスカッションによって発表者が必要なことがあります。

 

この発表者は「役割なし+発表」という立ち位置です。

話し合いの途中は、役割がない人と同じような立ち回りをします。

 

話し合いでの基本的な動き方は、後に紹介する「役割なし」の部分を読んでください。

 

加えて押さえるべきは、評価される発表の仕方を押さえておくことですね。

この発表の仕方については、対策④にて詳しく解説します。

 

③司会で評価されるための立ち回り

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司会は難しい役割ですが、積極性をアピールしやすい役割です。

 

またグループによっては消極的な人が集まってしまって、誰も司会に立候補しない場合があります。

その時に備えて、司会としての立ち回りをここで押さえておきましょう。

 

司会の立ち回りは以下の8つです。

【司会の立ち回り】

  1. 司会を立候補する
  2. 他の役割の決定
  3. 時間配分の決定
  4. 前提決め
  5. 目的(ゴール)を設定する
  6. 意見の促し
  7. 残り時間の把握
  8. 結論のまとめ作業

 

1〜5に関しては、グループディスカッション全体の進め方で解説しました。

司会が中心となって「他の役割・時間配分・前提・ゴール」 を決めてください。

 

ここでは6〜8の立ち回りを解説しますね。

 

意見の促しをする

まず司会は自分が意見をバンバン出すことが役割じゃありません。

グループ全体の話し合いを円滑に進めることが役割です。

 

よって意見を出していない人がいたら、「◯◯さんはどう思いますか?」と質問を振ってあげる。

他にも意見が出なくなってきたら「◯◯についてもう少し深堀りしますか」と話題を提案することが非常に重要です。

 

このあたりは「協調性」の評価にも繋がってくるので、発言ができていない人のケアを心がけましょう。

 

残り時間の把握

次に司会がすべきことは、残り時間の把握です。

「タイムキーパーがいるから時間は気にしなくて良いのでは?」と思うかもしれません。

しかし、タイムキーパーの人がうっかり時間を見ていないこともありますし、途中で残り時間をチェックすることで全員の残り時間への意識が向くようになります。

 

よって話し合いが落ち着いてきたら「話し合いの時間はあと何分ですか?」とタイムキーパーに聞きましょう。

タイムキーパーを活かすという意味でも協調性のアピールに繋がります。

 

結論のまとめ作業

そして司会としは最後に「結論をまとめる」という作業が必要です。

途中でも言ったとおり、グループディスカッションでは多数決によって意見を決めるのは協調性がないと判断されかねない。

 

そこでグループ全員が納得する結論を見出す必要があるんですよね。

(ちなみにその結論が正しい正しくないかの重要性は低いです)

 

司会として必ず時間配分には「結論をまとめる時間」を組み込んでください。

意見を出しっぱなしで終了時間をむかえるとマイナス評価ですからね!

 

 

④役割なしで評価されるための立ち回り

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では続いて役割がない人の立ち回りを解説します。

 

「役割がない」って言葉を聞くと、なんかしょぼい役割のように感じますが、役割なしの人の立ち回りは非常に重要です。

 

ちなみにこの役割なしですが、ただ他の役割がない人同様に意見を出しているだけだと「積極性・協調性・論理的思考力」をガッツリアピールすることが難しいですよね。

 

裏の司会として立ち回る

そこで僕が考えたのが「裏の司会」という立ち回りです。

 

そもそもこの記事で解説したような動き方ができる司会は少ない。

よって司会ができていない部分を補ってあげるというのが、僕が提唱する裏の司会という立ち回りなんですよね。

 

【役割なし(=裏の司会)の具体的な立ち回り】

 

・時間配分の時間を作らずに話し合いを進めようとしている

→時間配分をしてから話し合いをすることを提案する

 

・テーマの前提決めができておらず抽象的なテーマのまま話し合いを進めようとしている

→前提を決めることを提案、テーマをより具体化した方が話し合いがしやすいのではないかと提案する

 

・話が脱線しているのに司会が対応しない

→話の本題に戻してあげる

 

このような立ち回りをすることで、積極性をアピールできます。

司会の立ち回りは難しいからこそ、役割がない人が足りないところを補ってあげるイメージです!

 

 

⑤タイムキーパーで評価されるための立ち回り

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先にも言ったとおりタイムキーパーはおすすめしません。

 

しかし、それでもタイムキーパーになってしまうことはありえます。

その時に備えて、一応タイムキーパーの立ち回りも押さえておきましょう。

 

重要なことは、時間を気にしつつも話し合いに積極的に参加することの一点に尽きます。

タイムキーパーとしても評価される立ち回りについて別記事で解説しました。

これを読んで対策をしておきましょうね。

 

 

対策③ グループディスカッションで出題されるテーマを把握する

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ここまで読んだあなたはグループディスカッションの全体の流れを把握し、各役割ごとの立ち回りも把握しています。

 

この時点でグループディスカッションの通過率は間違いなく急上昇。

そこらのサイトで軽く対策したぐらいの就活生を圧倒することができます!

 

ここからは更に評価されるべく、細かい対策を見ていきましょう!

グループディスカッションで出題されるテーマについて解説していきます。

 

グループディスカッションで出題されるテーマは4種類

 

まずグループディスカッションで出題されるテーマは、大きく4種類です。

 

【グループディスカッションの4種類のテーマ】

・「課題解決型」のテーマ

・「選択肢型」のテーマ

・「討論型(二者択一型)」のテーマ

・「自由発想型」のテーマ

 

例えば、途中で例に出した「コンビニの売上を2倍にしてください」というのは、「コンビニの売上を上げたい」という課題を解決する話し合いなので、課題解決型のテーマに分類されます。

 

ここではそれぞれのテーマの例と対策を見ていきましょう。

特に出題頻度が高いのは「課題解決型のテーマ」なので、そこは特に注目してください!

 

①課題解決型テーマの出題例と対策

 

グループディスカッションで最も出題頻度が高いのが課題解決型です。

これは何か課題が与えられて、それに関してグループで話し合いを進めます。

 

課題が与えれるので「この課題を解決するためのめちゃくちゃ良い案を出さないと」と思いがちですが、何度も言うように結論よりも大事なのは話し合いの過程。

それを意識して取り組みましょうね!

 

課題解決型テーマの出題例

・スーパーの売上を1.5倍に伸ばすための案を考えてください!

・社員の満足度を上げるための施策を考えてください!

・若者から自社商品の認知を上げるためには?

・AIに代替されないためにはどんな能力を付けるべきか?

・パワハラをなくすにはどうすればよいか?

・CM以外を使った広告手段を考えてください!

・自社のインフラを活用して新規事業を立ち上げてください!

・若者の物欲を高める施策を考えてください!

・企業の残業時間を減らすための施策を考えてください!

 

 

課題解決型テーマは「課題の制限」が最重要

課題解決型テーマは、テーマが抽象的であることが多いです。

「前提決め」をしてくださいと解説したとおり、ここでテーマを具体化することが重要なんですよね。

 

その時に重要な考え方が「課題の制限」です。

 

例えば「パワハラをなくすにはどうすればよいか?」という課題が与えられました。

このテーマをもっと具体的に制限していく。

 

パワハラをなくすにはどうすればよいか?

 

↓ 課題をより具体的に“制限”する

 

・何度人事が口頭で注意しても直らない上司がいる

・減給など給料面での対策は打てないものとする

 

このように課題を制限する。まさに「前提決め」ですよね!

制限することによって、人はアイデアが生まれるんですよ。

 

ただ単に「パワハラをなくすにはどうしたら良いですかね?」と話し合いを始めても、色々な意見が出てるだけで終了。

アイデアが出すぎてしまうと結論をまとめるのが大変です。

 

一方でこのように前提を決め、制限された状況下では具体的なアイデアが出ます。

良い意味でアイデアが出すぎない。

 

課題解決型テーマの攻略法、全体をまとめると次のようになります!

 

パワハラをなくすにはどうすればよいか?

 

↓ 課題をより具体的に“制限”する

 

・人事が口頭で注意しても直らない上司がいる

・減給など給料面での対策は打てないものとする

 

↓ 設定した前提の中でアイデアを出す

 

・パワハラを密告できる仕組みを作る

(まずはパワハラしたらすぐバレるんだぞ?という環境を作る)

・パワハラの事実が確認されたらその人の実名が社員専用サイトに掲載されるという措置を取る

・パワハラを何度も実施した社員に部下を付けないようにする

 

簡単に思いつきそうな「減給措置」ができないという制限を作ることで、グループならではのアイデアが出るんですよね。

課題解決型テーマが出された時は、すぐに話し合いをせずこのように制限を設けてから話し合いをするようにしましょう!

 

(もちろん最初からめちゃくちゃ制限された具体的なテーマなら、そのまま話し合いを進めて構わないからね!) 

 

 

②選択肢型テーマの出題例と対策

 

続いて、選択肢型テーマは2つ以上の選択肢を与えられて「グループとしてどれを取りますか?」という形式です。

 

選択肢型テーマの出題例

・新卒で採用するなら「明るさ」「真面目さ」「賢さ」どれを取りますか?

・生まれ変わるなら「男性」か「女性」かどちらか?

・無人島に持っていくなら「ナイフ」か「ライター」か?

・企業で大事なのは「売上」か「商品価値」か?

・朝食べるなら「和食」か「洋食」か?

・「お金」か「友情」どちらの方が大切か?

・小学生にとって重要なのは「理科」か「社会」か?

・飲食店を出すにあたって大事なのは「立地」か「美味しさ」か?

 

「その選択肢を選んだ理由」をとにかく深堀りすべし

この選択肢型テーマの攻略法は、とにかく「なぜその選択肢を選んだのか」という理由を徹底的に深堀りすることです。

 

そもそも選択肢型テーマは正解がありません。

よって「どちらを選んだのか」という結論の重要性は非常に低い。

 

じゃあ何が大事なのか?

僕が面接官なら必ず次の3点を評価します。

・なぜその選択肢を選んだのか?

・その選択肢を選んだ理由が論理的かどうか

・全員が納得してその選択肢を選ぶことができたのか?

 

「なぜその選択肢を選んだのか?」と「その選択肢を選んだ理由が論理的かどうか」の2点は徹底的にその選択肢を選んだ理由を深堀りすることで評価される。

 

加えて、最も論理的かつ納得性が高い理由が出せれば、最初に反対意見を出していた人も最終的には納得しますからね。

 

これらを考慮すると、選択肢型テーマで重要なことは「その選択肢を選んだ理由をとにかく深堀りすること」だと理解できるはずです。

 

具体的には以下のような流れで話し合いを進めるのがおすすめです!

 

【選択肢型のテーマの正解ルート】

 

選択肢が与えられる

まずは各個人が正解だと思う選択肢を出す

それぞれ理由を語る

理由が似ている場合は1つにまとめる

それぞれの理由を深堀りして、最も納得度の高い理由を探す

メンバー全員が「これが1番納得できる」という理由を元に選択肢を決定する 

 

③討論型(二者択一型)テーマの出題例と対策

 

続いて討論型テーマとは、メンバーが半数ずつに分かれてそれぞれ主張を分けて討論する形式のテーマです。

 

討論型(二者択一型)テーマの出題例

・テレビとYouTubeはどちらが有益か?

・テレビCMかYouTube広告どちらが有効か?

・大学へ行くべきかどうか?

・大切なのは「愛」か「友情」か?

・「動画」か「画像」これから流行るのは?

・子供を塾に通わせるべきか否か?

・面白いアニメは「シンデレラ」か「白雪姫」か?

・行くべきなのは「ディズニーランド」か「USJ」か?

 

相手を言い負かすことがゴールじゃない 

討論型テーマは、両者の主張が異なる状況を作るため言い争いになりがちです。

 

ですが何度も言うようにグループディスカッションで重要なのは「積極性・協調性・論理的思考力」。

よって、相手を言い負かすという考えで取り組むと「協調性がない」と判断されてしまうんですよね。これは避けたいところ。

 

よってまずは相手を言い負かすのがゴールじゃないと認識することが重要です。

 

「◯◯という視点から見るとどうでしょうか?」と反論の言い方を工夫する

協調性が大事と言われても、討論の中には必ず「反論」が必要です。

この反論にトゲがあったり、「俺が絶対に正しい」という姿勢を見せると協調性をマイナス評価されてしまう。

 

じゃあどうすれば良いのか?

僕が使っていたのが「◯◯という視点から見るとどうでしょうか?」というめちゃくちゃオブラートに包んだ反論なんですよね。

 

【テーマ:大切なのは「愛」か「友情」か?】

 

相手側「愛の方が重要です。なぜなら最終的に家庭で過ごす時間が最も長いから。」

 

 

自分側「なるほど!たしかにそうですね!(まずは肯定する!)

一方で、家庭にいる時間が長いからこそ、家庭外で友人と過ごす時間が特別な時間になる。そしてその時間が充実することで、家族に優しくできる、という視点で見るとどうでしょうか?」

(家庭外での時間の方を重視する人もいるだろ!!を丁寧に反論する)

 

このように言い方を工夫するだけで、反論のトゲがなくなりますよね。

更には、一旦肯定するという手順をはさむことで協調性の高さを感じます。

 

この反論意見が的をえていれば、論理的思考力があると判断されます。

発言も積極的にすることで、積極性をアピールできますね。

 

それによって「積極性・協調性・論理的思考力」の3点が揃う。

これによって確実に評価されるのです!

 

④自由発想型テーマの出題例と対策

 

最後、自由発想型テーマは「正解がないテーマ」を話し合う難しいテーマです。

 

正解がないテーマなので話がとにかく広がりやすい。

よっていかに話し合いを順序良く行い、最終的にメンバー全員が納得できる結論を出せるのかがポイントとなります。

 

自由発想型テーマの出題例 

・会社の存在価値とは何か?

・死後の世界とはどんな世界か?

・ベーシックインカムとして毎月全員に10万円が支払われる世界はどんな世界になるか?

・どんな能力でも身につけられるとしたらどんな能力を身につけるか?

・10年後どんな人間になっていることが重要か?

・10年後の日本はどうなっている?

・働くことにはどんな価値がある?

・ドラえもんの新しい秘密道具を考えてください!

・生まれ変わるなら人間以外何になりますか?

・新しいお店を出すならどんなお店?

 

課題解決型と同様に制限を設ける

自由発想型のテーマこそ、めちゃくちゃ抽象的です。

よって課題解決型と同様に、テーマに制限を設けていきましょう。

 

例えば「10年後の日本はどうなっている?」というテーマなら、

・東京都に絞る

・10〜20代の若者に絞る

・超巨大災害が起こらない前提とする

などの制限を設けることができますよね。

 

「日本について聞かれているのに東京都に絞って良いの?」と思うかもしれません。

大丈夫です!

 

次の章でも解説しますが、発表の際に「私たちのグループでは「日本」と広く定義するよりも東京都と絞って考えることで、より具体的な変化を予測しました」という前置きを付ければ良い。

 

グループディスカッションには正解がないので、このように「なぜ制限を設けたのか」という説明をすることで、むしろ論理的思考力のアピールに繋がるのです!

 

他のグループがザックリ日本の変化について発表している時に、この発言をすればめちゃくちゃ賢いグループ感がバンバン出ますからねww

 

 

各テーマごとに、対策のポイントがあるんですね!

そうだよ!それぞれ対策のポイントさえ押さえておけば、本当に評価されやすくなるから。

対策④ グループディスカッションの発表のコツを押さえる

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続いて、グループディスカッションでの発表のコツを押さえましょう。

企業よっては発表がない場合もありますが、グループごとに発表時間があることが多い。

 

グループディスカッションの発表で重要な5つのコツ

 

そんな時に「なんとなくまとまったことを発表すれば良いか」じゃ甘い。

僕は発表者になった時に、以下の5点を押さえるようにしてました。

 

【グループディスカッション発表のコツ】

・まずは結論から述べる

・一人称を「私たち」にする

・とにかく「なぜ」を明確に説明する

・他のメンバーをさりげなく褒める

・前向きな言葉で締める

 

まずは結論から述べる

とにかくまずは結論から話しましょう。

「私達のグループが課題に対して出した結論は◯◯です」と。

 

結論から話さずに、ずっとグダグダ話されてしまうと、聞き手は頭の中が整理されずに「結局何が言いたいの?結論は何?」と戸惑ってしまいます。

 

一人称を「私たち」にする

グループディスカッションの発表では、常に一人称を「私たち」として話しましょう。

「私が出した結論は◯◯です」ではなく、グループで出した結論なので、「私達が出した結論は・・」と語るべきですよね。

 

めちゃくちゃ細かいことだけど、これによって協調性のアピールに繋がります。

発表で目立とうと自分本位にならずに、常に協調性を意識して発表する方が評価されやすいことを覚えておいてください!

 

とにかく「なぜ」を明確に説明する

グループディスカッションでは「論理的思考力」が重要だと話しました。

その論理的思考力を発表でもアピールすることができます。

 

それは「結論に対する『なぜ』を明確に説明すること」なんですよね。

 

そもそも論理的思考とは、結論に対する理由が明確であること。

そしてその理由の納得性が高いことを指します。

 

もっと簡単に言うと、「納得できる理由までしっかり話せること」が論理的思考力だと言えるでしょう。

 

そこで発表でも自分たちの出した結論に対して、「なぜその結論が出たのか」という理由を明確化しておくことが重要です。

 

よって発表者になった場合は「ロジックツリー」という図を紙に書いて、発表中に見せながら話すとめちゃくちゃ論理的思考力をアピールできるのでおすすめです!

 

【ロジックツリーについて】

 

ロジックツリーは論理的思考をするためのツールです。

「考える技術・書く技術」という名著に書かれていて、僕がそれを読んだ時に「これは最高!」と思ってずっと実践しています。

 

ロジックツリーの構造をわかりやすく図解してみました。

 

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ロジックツリーはこんな感じ。

2段目が「結論に対する理由」で3段目が「理由を補強する事実」になります。

 

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発表者はこのロジックツリーを作れば、論理的に発表できる!

更には「この発表者、ロジックツリー書いとるやん!」と面接官に思われることは間違いない!!

 

他のメンバーをさりげなく褒める

次に発表中に、他のメンバーをさりげなく褒めるというのも協調性をアピールする上でおすすめです。

例えば「◯◯のアイデアはグループメンバーである◯◯さんが出してくれて、私自身なるほど!と深く納得しました」みたいな。

 

就活の選考中は、「他の就活生はライバルだ!」と考えがち。

そんな中、同じグループディスカッションの選考を受けている他者を褒めれる人材に協調性を感じるのは当然ですよね。

 

無理に褒める必要はないけど、褒める部分があればぜひ実行してみてください。

 

前向きな言葉で締める

そして最後に、発表は前向きな言葉で締めるようにしましょう。

「終わりよければすべてよし」ではないけど、終わりはやっぱり重要です。

 

例えば、ある部分に関して話ができなかった。中途半端で終わってしまった場合に「◯◯の部分が詰めきれませんでした」と発表を終えるか。

それよりも「◯◯の部分が詰めきれなかったので、これからの検討事項にしたいと思います。」と解答した方が前向きで良いですよ!

 

これは細かいことですが、発表の終わりを前向きな言葉で終えるのは重要です!

 

更に詳しい発表内容の構成などは、別記事で解説しています。

発表の対策を更に深めたい人はぜひ参考に!

 

 

対策⑤ グループディスカッションのコツを理解する

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続いて、グループディスカッションで評価されるためのコツを一覧で見ましょう。

僕は以下の16のコツを徹底的に押さえるようにしていました。

 

ここまでの対策とカブっていることも多いので、復習としても見てください。

 

【グループディスカッションのコツ】

  1. とにかく場数を踏んでおく
  2. GDで評価される能力を把握する
  3. メンバーと雑談しておく
  4. タイムキーパーはしない
  5. 役割ごとの立ち回りを事前に理解しておく
  6. 時間配分では「バッファ」を設ける
  7. まずは課題を具体化する
  8. 話し合いのゴールを明確化する
  9. 他のメンバーに共感する
  10. 発言できていない人をフォローする
  11. 反論の仕方をマスターしておく
  12. 論理的思考を意識する
  13. アイデアを言う場合は「理由」もセット
  14. 常に時間を気にかける
  15. 評価される発表法を把握する
  16. 経験者の声を聞く

 

常に「積極性・協調性・論理的思考力」が評価されることを意識してください。

それらをアピールするためのコツが上記です。

 

それぞれ詳しくは別記事で解説しているので、理解できないコツがあれば以下の記事を読んで確認するようにしてくださいね。  

 

 

対策⑥ グループディスカッションで落ちる人の特徴を把握する

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続いて、グループディスカッションで落ちる人の特徴を把握しましょう。

 

「失敗」を観察することで、「成功」は見えてきます。

よってグループディスカッションで落ちる人の特徴を観察すれば、おのずとグループディスカッションで評価されるためのポイント、避けるべき行動が見えてくる。

 

僕がこれまでグループディスカッションに参加して、「この人は評価されないだろうな」と考えたパターンは以下の4タイプです。

 

【グループディスカッションで落ちる人の特徴】

①周りの意見を全く聞かない人(自分だけが正解タイプ)

②論点がズレている人(おバカタイプ)

③他人の批判ばかり言う人(おばちゃんタイプ)

④全然発言しようとしない(消極的タイプ)

 

グループディスカッションで落ちるのはとにかく「積極性・協調性・論理的思考力」のどれかが欠落していると判断された場合です。

 

具体的にこれらが欠落していると判断されるのが、先に紹介した4つの特徴を持った場合。それぞれ解説していきましょう。

 

落ちる特徴① 周りの意見を全く聞かない人

 

まず周りの意見を全く聞かずに、「自分はこう思う!これが正解だ!」と突っ走るタイプの人は落ちやすいです。

これは「協調性が欠落している」と判断されるからですね。

 

ちなみに僕もこのタイプの人間なので、グループディスカッションでは特に気をつけるようにしていました。

 

グループディスカッションでは評価されないだけで、別にこうした性格が悪いわけじゃない。

要するにグループディスカッションでは協調性を少しは意識しようって話です。

 

落ちる特徴② 論点がズレている人

 

次に話の論点がズレている人は評価されません。

例えば、Aというアイデアが出た時に、みんなで「Aのアイデアを推す理由」を考えようって流れになっている。

 

それなのに、Bというアイデアをぶっこんでくるタイプです。

いやいや、今話の論点はそこじゃないんだけど...と。

 

これは「論理的思考力が欠落している」と判断されるので気をつけてください!

 

落ちる特徴③ 他人の批判ばかり言う人

 

次に他人の意見の批判ばかり言う人も落ちますね。

自分は全然良いアイデアを出さないのに、「それは微妙」「違うんじゃないか」と批判ばかりする。

 

「なぜそれは微妙なのか?」「なぜそれは違うのか?」という理由が曖昧な批判は邪魔なだけです。

 

またグループディスカッションでは批判する場合も、一度肯定してから「◯◯の視点からみるとどうでしょうか?」のようにオブラートに包むことで協調性を評価される。

 

よってキツイ言い方でただ批判すると、「協調性が欠落している」と判断されるので気をつけましょう!!

 

落ちる特徴④ 全然発言しようとしない

 

そして最後、4つ目の落ちる人の特徴は「全然発言しようとしない人」です。

これは単純に「積極性が欠落している」と判断されてしまいます。

 

また「積極性」はグループディスカッションで最も評価されやすい項目。

よって発言することが苦手な人も、ぜひ踏ん張って発言するようにしましょう!

 

 

対策⑦ グループディスカッションのクラッシャー対策をしておく

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対策もいよいよ終盤になってきました。

ここまで読んでくれている皆さん、ありがとうございます。

(1週間ぐらいこの記事を書き続けていて、腱鞘炎になりかけておりますw)

 

7つ目の対策は「クラッシャー対策について」です。

 

皆さんはクラッシャーと言葉を聞いたことがありますか?

グループディスカッションでは、話し合いをぶち壊すような人を「クラッシャー」と呼びます。

 

【クラッシャーとは】

グループディスカッションにおいて、話し合いをめちゃくちゃにする人のこと。

「役割なんて決めなくて良いでしょ」と発言したり、ずっと他人の批判ばかりをして自分ではアイデアを出さない人など様々なタイプが存在する。

 

グループにこうしたクラッシャーが混ざることはよくあります。

そんな時に「もうダメだ」と諦めちゃいけません。

 

人事側もクラッシャーだなと認識してくれるので、その上で丁寧に対応すれば、むしろ自分個人は評価されるからです。

 

この章にて、そんなクラッシャーへの対策を押さえていきましょう。 

 

クラッシャーは5つのタイプに分類できる

 

まずグループディスカッションでは5つのタイプのクラッシャーがいます。

それをまとめました。

 

①自己主張型クラッシャー

②超否定型クラッシャー

③仕切り下手型クラッシャー

④アイデア出しすぎ型クラッシャー

⑤もはや何言っているか分からない型クラッシャー

 

それぞれの概要と対策を見ていきましょう。

 

自己主張型クラッシャーへの対策

【自己主張型クラッシャーとは?】

話し合いにおいて、とにかく自分の意見を通そうとする人のこと。

「自分が出したアイデアが通ることで評価される」と思い込んでいるケースが多い。

 

この自己主張型クラッシャーへの対策は、まずは肯定することです!

こういうタイプに対して否定をすると、火に油を注ぐようなもの。

 

まずはその意見を肯定してあげましょう。

その上で、「別の視点から見るとどうかな?」と視点を変えてあげたり、「なぜそれが正しいと思うのか?」という理由を深堀りしてあげるのが得策です。

 

最後まで意見を貫こうとされたら、その意見を結論の1部として組み込んだ結論を出せば良いですよ。

(何度も言いますが、結論の正しさや質はそこまで重要じゃないので)

 

超否定型クラッシャーへの対策

【超否定型クラッシャーとは?】

他人の意見に対して、「否定する理由」や「代案」もなくとにかく否定する人のこと。

そういう人に「なぜ否定するんですか?」と聞くと、「なんとなく」と理由がないのも特徴。

 

これもかなりたちが悪いクラッシャーですね。

こういう否定ばかりする人への対策は簡単で、「そうですね。ちなみに理由は何でしょうか?」と、とにかく否定する理由を聞いてください。

 

「うーん、なんとなく」と言うことがほとんどなので、そうなれば「ではグループ全員で理由を考えて、代案を考えましょう」と前向きな発言をすれば良いですよ!

 

仕切り下手型クラッシャーへの対策

【仕切り下手型クラッシャーとは?】

ただ目立つために司会のやり方を知らないのに司会を担当し、うまく進行ができない人のこと。

実はこのクラッシャーが現れた場合はチャンスでしかない。

 

このタイプの人、結構いますね。

とにかく司会を担えば評価されると勘違いしている人は多く、司会になったは良いものの全然進行してくれません。

 

ですが、役割なしの役割として「裏の司会」をしようと話しましたよね。

司会が全然役割を果たさない場合は、あなたが「書記やタイムキーパーなどの役割分担をした方が良いですよね!」とか「時間配分をまずは決めませんか?」など提案すれば良いのです。

 

アイデア出しすぎ型クラッシャーへの対策

【アイデア出しすぎ型クラッシャーとは?】

とにかくアイデアだけをバシバシ出して、アイデアに対する「理由」がない人のこと。

 

グループディスカッションを「アイデア出し大会」みたいに思っている人も多いです。

そういう認識でいると、とにかくアイデアを出さないと!と考えて、めちゃくちゃにアイデアばかりを出そうとします。

 

その積極性は評価対象ですが、あまりに「論理的思考力」がないと評価されない。

そこでアイデアに対して、常に「なぜ?」と理由を聞きましょう。

 

その理由の納得性が高く、論理的であれば素晴らしいアイデアとして候補にできますよね。

「理由のないアイデア」はグループディスカッションでは価値なしです。

 

もはや何言っているか分からない型クラッシャーへの対策

【もはや何言っているか分からない型クラッシャーとは?】

出すアイデア自体が的を得ていない、アイデアに理由もない、本題から話がズレている。もはや何を言っているのか分からない人のことです。

 

このタイプにはとにかく「丁寧に説明してあげる」のが一番です。

話の本題をわかっていない、今何を話しているのか分かっていないことが多いので、丁寧に教えてあげてください。

 

それでもまだ何を言っているのか分からない場合は「そうですね!」と肯定しつつ、スルーしましょうw

 

 

実は僕も大学2年生の時は「アイデア出しすぎクラッシャー」だったんだよねw

そうなんですかwそれに気づけてよかったですね!

対策⑧ グループディスカッションの対策に役立つ書籍を読んでおく

 

ここまでの対策ができれば、もう99%は対策できています!

対策⑧⑨に関しては、更に通過率を上げるための補強ですね。

 

グループディスカッション対策において、僕が最も参考にしている本がありました。

それは「考える技術・書く技術」という本です。

 

 

この本は「論理的思考」に関する名著です。

途中で紹介したロジックツリーも、僕はこの本から学びました。

 

そしてこの本を通して、論理的思考力を身につけ、エントリーシートや面接にも応用することができたんですよね。

(論理的思考力はグループディスカッションだけじゃなくて、すべてのことに役立つってこと!)

 

この本は非常に分厚いのですが、1〜3部だけを読んでも論理的思考を理解できます。

そこらのビジネス書を100冊読むなら、この1冊を読み込むべきです。

 

第1部 書く技術(なぜピラミッド構造なのか?)

第2部 考える技術(ロジックの順序に従う;グループ内の考えを要約する)

第3部 問題解決の技術(問題を定義する;問題分析を構造化する)

第4部 表現の技術(文書構成にピラミッドを反映させる)

追補A 構造なき状況下での問題解決

追補B 本書で述べた重要ポイントの一覧

 

本は「読んだ数」ではなく、「得た知識の大きさ」で決まると僕は思ってる。

こうして有料物を紹介することはほとんどない僕が紹介する本なので、本当におすすめですよ!

 

 

「論理的思考力」はこれから社会人になっても、仕事で大いに役立つからね!

就活だけでなく、社会人になっても役立つ知識を今のうちに付けておくことはお得ですね! 

対策⑨ グループディスカッションの練習をして慣れる

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それではいよいよ最後の対策となりました。

ここまでで「知識の対策」は以上です。

 

あとは実践でこれらの知識を使えるようにすることが重要。

 

グループディスカッションの練習の場としては、「選考会」をおすすめしています。

 

選考会とは企業が“採用目的に開催する説明会”でして、ここでグループディスカッションが開催されることが多いんですよね。

 

digmeeという選考会情報が無料で手に入るサービスもあるので、ぜひこちらを活用して実践を増やしましょう。

このあたりの詳細は別記事で解説しておきましたので、参考に!

 

 

今回のまとめ

 

最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました! 

気がつけば、23000文字の大ボリュームとなってしまいました。

 

書き終えた今は達成感でいっぱいです。

「この1記事だけ読めば対策が大きく進む」そんな記事を書きたかったので。

 

グループディスカッションは足切りでしかありません。

面接まで進まないことには、あなた個人をしっかり見てもらうことはできません。

 

就活攻略論を読んでくれる皆さんには、グループディスカッションで落ちて欲しくない。

本気でそう願っています。

 

そのために本記事が少しでも役立ち、あなたの就活の成功の助けになれば...

僕はそれが一番うれしいです!

 

ぜひ何度もこの記事を読み込んで、僕が伝えたいエッセンスを自分のものにしてください。

心からあなたの就活の成功を祈っています!!

 

今日も読んでくれてありがとう。

君の就活はきっとうまくいく。