今回の記事では、雑談ばかりの一次面接についてバシッと解説します!
(企業側の意図や具体的な質問への回答例、攻略のポイントなどを共有するよ!)
こんにちは!
就活を研究し続けて7年目、書いた記事は1000以上の就活マンです。
一次面接に限らず、なかには雑談ばかりの面接を実施する企業があります。
応募側からすると一般的な形式の面接を想定しているのに、雑談ばかりをして面接の時間が終わってしまったら不安になりますよね。
結論からお伝えすると、雑談ばかり=すべて採用・不採用とはなりません。
雑談であっても企業側は何かしらの意図を持っていますが、会社によって目的は異なるので想定される意図を把握しておくことが重要ですね。
この記事では雑談ばかりの一次面接について、その意味合いや企業側の意図を紹介します。
頻出質問への回答例や雑談ばかりの一次面接を攻略する秘訣も共有するので、すでに面接を終えた人・今後面接を控えている人はぜひご覧ください。
雑談ばかりの面接だと少し不安が残りますね。
そうだよね。雑談ばかりの面接ならではの頻出質問などもあるから、ぜひ記事を参考に実践してほしい!
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(僕が就活生の時に感じていた「働きやすい条件の良い企業だけを丁寧に紹介してくれるサイトはないのかな」を形にした求人サイトです!)
- 雑談ばかりの一次面接=採用・不採用確定ではない
- 雑談ばかりの一次面接をする企業側の意図
- 【実体験】一次面接突破のカギは場数を踏むこと
- 雑談ばかりの一次面接における質問例|回答例文あり
- 雑談ばかりの一次面接を攻略するポイント
- 雑談ばかりの一次面接に遭遇した際の注意点
- 本記事の要点まとめ
雑談ばかりの一次面接=採用・不採用確定ではない
冒頭でも伝えたとおり、「雑談ばかりの一次面接=採用」「雑談ばかりの一次面接=不採用」のように明確な因果関係はありません。
面接のやり方は企業によって違いがあり、仮に雑談ばかりの面接をする企業と複数遭遇しても意図が同じとは限らないんですよね。
たとえば高い評価を受けていて、雑談でより人柄を知りたいと思われているケース。
反対に低評価を受けていて、雑談で時間を消化されているケースなどさまざまなパターンが想定されるかと。
つまり似た対応をされても企業側の認識が同じとはいえないので、雑談ばかりの一次面接を一概に解釈することはできないわけです。
雑談でも固い質問でも、企業側は何らかの意図を持って面接を実施しています。
よって企業側の意図をできる限り想定しておき、どんなことを意識して面接に臨むべきかを把握しておくことが大切ですね。
冷静に考えると、似た面接を実施する企業でも意図が同じとは限らないですね。
実際に雑談ばかりの面接に遭遇すると不安になるのは強く共感できるけどね…!ただそれだけで合否が決まることはないから、企業側の視点を意識した対策が重要だよ。
雑談ばかりの一次面接をする企業側の意図
雑談ばかりの一次面接をする企業にもさまざまな意図が想定されるため、似た面接に遭遇しても一概に採用・不採用とはいえないと共有しました。
では、雑談中心の面接をする企業はどんな意図を持っているのか。
ここでは、想定される3つの意図をピックアップしました。
企業側の意図を知っておくとどんな振る舞いをすべきかなども考えやすくなるので、ぜひ頭に入れておくことをおすすめします!
【雑談ばかりの一次面接をする企業側の意図】
- リアルな人柄を探ろうとしている
- 臨機応変な対応ができるか探っている
- コミュニケーション能力を確認している
意図① リアルな人柄を探ろうとしている
まず想定されるのは、リアルな人柄を探りたいという意図です。
雑談ベースの面接だと、就活生は事前に考えていたような回答をするのが難しいので、自然と人柄が伝わりやすいんですよね。
自己PRや志望動機などの回答は誰もが用意していると思いますが、雑談に対する答え方を想定している人は少ないはずだからです。
就活生にとっても同様ですが、企業側は自社に合う人材を採用したいと考えています。
その点で、事前に用意された回答で表面的な部分だけを知るのではなく、自然な振る舞いを見ていつもの素の状態を把握したい意図があるわけですね。
ある意味で抜き打ちチェックみたいな形ではあるので、就活生側からすると不安な気持ちになる人も多いかもしれません。
ただ、自分のリアルな人柄まで見て相性を評価してくれる企業は親切ともいえるかと。
もちろん伝え方には注意は必要ですが、ミスマッチを防ぐという意味では就活生にとってもありがたい選考方法といえますね。
意図② 臨機応変な対応ができるか探っている
2つ目の意図は、臨機応変な対応ができるかどうか探ることです。
社会人になると、会社で日々生じるさまざまなトラブルに向き合う必要があります。
ゆえに柔軟な対応力がないと、円滑に業務を消化することができないんですよね。
では、企業側はどうしたら選考段階でこの能力を探ることができるのか。
この観点で考えたとき、雑談ばかりの面接は相性がよいわけです。
急に雑談ベースの面接が始まると突発的な対応を求められるので、就活生はその場でうまく回答する必要がありますよね。
この意図に応えるには、やはり焦らず自分の意見を的確に語ることが重要かと。
想定していない事態に焦って支離滅裂な回答をすると低評価につながりやすいので、冷静さを保ってやり取りすることが大切です。
意図③ コミュニケーション能力を確認している
コミュニケーション能力を確認する意図も考えられますね。
一般的な形式の面接だと、基本的には企業側・就活生側の双方が事前に用意した質問・回答をやり取りするかと思います。
でも、雑談ベースの面接だと同じような形では話が進みません。
日常会話を思い出すとわかるはずですが、その場の流れで会話って脱線しますよね。
本当の会話力はこういった場面において発揮されるので、よりリアルなコミュニケーション能力を探る上で雑談ベースの面接は相性がよいわけです。
このように書くと、ハードル高く感じる人もいるかもしれません。
ただ、基本は自分をアピールする意識を持ちつつ自然に会話をすれば問題ないかと。
自分が無理をしてやり取りしてもミスマッチにつながる可能性が高まるだけので、自然に近い形で話をしてよい評価をもらえる企業に入社することが理想ですね。
雑談ベースの面接を想定していないと焦りますが、雑談を活用する企業もさまざまな意図を持った上で実行に移しているのですね。
慣れない面接だと緊張や不安もあると思う。でもミスマッチ防止につながることを考えると、本質的には就活生にとってもありがたい面接といえるかもしれないね!
【実体験】一次面接突破のカギは場数を踏むこと
ここまで、雑談ばかりの一次面接の意味合いや企業側の意図を紹介しました。
慣れない面接だと不安も大きいかもしれませんが、雑談ばかり=不採用ではないですし、企業側も考えを持っているとわかったと思います。
次にこの章では、実体験を踏まえた一次面接突破のカギを共有させてください。
結局のところ一次面接を突破する方法が一番知りたい内容だと思いますし、僕自身も実体験を踏まえてぜひ伝えたいことがあるんですよね。
結論、一次面接の合格率を高めるには場数を践むことが最重要だと僕は考えています。
場数を践むと面接自体に慣れて自然な回答ができるようになりますし、頻出質問の傾向なども身体で覚えられるようになるからです。
模擬面接の相手によっては雑談ベースの面接をお願いすることもできるので、珍しい形式の面接を想定した対策もできますよ。
では、一次面接の場数を践むにはどうしたらよいのか?
僕の結論は、自分が気になる優良企業を効率的に見つけてエントリー数を増やすこと、模擬面接をお願いできる相手を見つけることの2つが重要と考えています。
以下ではこれらにつながる具体的な対策をまとめたので、順に見ていきましょう。
【場数を増やす上でおすすめの対策】
- ホワイト企業ナビで優良企業を効率的に見つける
- 逆求人サイトで企業との接点獲得を自動化する
- 就活エージェントを使って模擬面接をこなす
対策① ホワイト企業ナビで優良企業を効率的に見つける
エントリー数を増やす上では、自分に合う企業を効率的に見つけることが重要です。
闇雲に応募を増やしても自分と合わない企業に入社する可能性がありますし、かといってじっくり時間をかける余裕もあまりないと思いますからね。
この観点で考えたときおすすめしたいのが「ホワイト企業ナビ」の活用です。
ホワイト企業ナビは僕が運営するサイトですが、掲載企業に条件を課すことで優良度の高い会社しか求人を載せられないようにしています。
よって就活生はホワイト企業ナビを使うだけで、優良企業のなかからエントリー候補を効率的に探せるんですよね。
▼こんなサイトです!見やすいデザインにこだわりました!
具体的に企業に課している条件は、以下のとおりです。
【ホワイト企業ナビに掲載している優良企業の条件】
- 残業時間が月25時間未満
- 3年後離職率が30%未満
- 年間休日数が120日以上
求人を掲載しているすべての企業が3条件を満たしているので、ある程度の働きやすさが保証された企業しかないといえるかと。
プロライターが所属する編集部が各求人の中身をまとめており、企業の悪い部分も書くなど情報の質に強くこだわっている点もポイントです。
現状はまだ掲載企業数が少ないですが、愛される求人サイトを目指して1つずつ丁寧に着実に企業を探して掲載しています。
一度でもサイトを見てもらえたら一般的なサービスとの違いを感じてもらえると思うので、少しでも興味を持ってくれた人はぜひ気軽にサイトをのぞいてみてください!
対策② 逆求人サイトで企業との接点獲得を自動化する
効率的に企業候補を増やす上では、逆求人サイトの利用もおすすめです。
逆求人型サイトとは、プロフィールを登録すると自分に興味を持った企業からスカウトが届くサービスのこと。
通常、マイナビなどでは就活生側が企業に対してコンタクトを取ると思います。
逆求人サイトはこれの真逆で、就活生は事前にプロフィールを登録しておくとそれを魅力的に感じた企業からスカウトが届くんですよね。
つまり企業との接点獲得を自動化できるので、就活をかなり効率化できるんです。
もちろん微妙な企業からもオファーは届きますが、意外と逆求人サイト経由で大手や有名企業の内定を得ている人も決して少なくないですよ。
▼逆求人サイトの最も賢い運用方法
結論、僕は考える最適解は「キミスカ」「Offerbox(オファーボックス)」「キャリアチケットスカウト」の大手3社を併用すること。
逆求人サイトはオファーが届かないと利用価値がないですが、その点大手は登録企業数が多くスカウトの期待値が圧倒的に高いんですよね。
3つを併用するだけで、大手・中小・ベンチャー企業まで網羅できる点も魅力です。
何よりプロフィールは使い回せるので、せっかく逆求人サイトを利用するならまとめて登録しておかないと確実に損かと。
早く登録するほど魅力的なスカウトが届く可能性は高まりますし、後回しにしないでぜひ登録だけでも済ませておくといいですよ。
上記3つ以外の逆求人型サイトはランキング形式で紹介しているので、その他のサイトも気になる人はぜひ一読してみてください!
対策③ 就活エージェントを使って模擬面接をこなす
場数を践むという観点では、模擬面接を積極的にこなすことも有効です。
エントリーを増やして本番の面接をこなすのもアリですが、志望度の高い会社にぶっつけ本番のような形で臨むのは微妙ですからね。
この模擬面接をこなしたいときにおすすめなのが、就活エージェントの存在です。
就活エージェントとは、人材会社が無料で次のような支援をしてくれるサービスのこと。
【就活エージェントのサービス内容】
- 就活相談
- 自分に合った求人の紹介
- 選考支援(ES添削や面接対策)
- 企業との面接のセッティング
- 面接後のフィードバック共有
端的にまとめると、就活生の内定獲得まで幅広く支援してくれるサービスですね。
求人紹介やES添削などにも対応していますが、面接対策を希望する就活生に対しては模擬面接の相手もしてくれるんです。
しかも相手は就活支援に特化したプロなので、過去の市場動向や一次面接の傾向なども踏まえて的確な質問・フィードバックをくれるんですよね。
雑談ベースの面接対策をしたいときには、その旨を伝えると過去の似た面接情報を踏まえて対応してくれるはずですよ。
▼就活エージェント利用者の声
僕はこれまで50以上の就活エージェントを見てきました。
そんな僕が今就活生なら、まずは「ミーツカンパニー就活サポート」と「
キャリアチケット」に登録するかと。
その上で「イロダスサロン」も使ってさらに就活を効率化させますね。
正直な話、就活エージェントの利用価値は担当者の質に依存しやすいです。
よって担当者の質を見極めることがかなり重要になりますが、その前に利用者の評判が優れたサービスに登録することが非常に大事なんですよね。
その点、上記の3つは口コミが優れていて利用価値が高いですし、すべてオンライン支援に対応しているので全国どこからでも利用できます。
担当者の影響を減らすための対策としては、最初から優れたサービス3つ以上に登録→相性のよい2名に厳選するのがベストだと僕は考えていますね。
なお、エージェントでは専任の担当者がつく仕組みがあるため、枠が埋まってしまうとサポートを受けられない可能性があります。
よって機会損失を避けるためにも、後回しにせず早めに登録を済ませておくべきですよ。
上述した3つ以外のおすすめサービスについては、別記事でまとめています。
より多くの選択肢を把握した上で登録先を決めたい人は、ぜひあわせて目を通してみてくださいね。
模擬面接で雑談ベースの面接対策もしておけば、たしかに少しは自信や余裕を持った状態で本番にも臨めそうですね!
優良企業の候補も効率的に見つけられれば気になる会社も自然と増えてくるはずだし、紹介した3つのサービスを有効活用してぜひうまく立ち回ってみてね!
雑談ばかりの一次面接における質問例|回答例文あり
続いてこの章では、雑談ばかりの一次面接における質問例と回答例を共有します。
雑談ベースの面接をする企業側の意図などがわかっても、実際にどんな回答をすべきかイメージできていない人もいると思いますからね。
ここでは、とくに頻出な4種類の質問を用意しました。
雑談ベースの面接に不安を感じている人は、ぜひ僕の考えを参考にしてみてください。
なお、一次面接で頻出の質問については「【一次面接で聞かれる質問20問】実際に僕が聞かれた質問と回答例文!」でまとめています。
雑談ベースではない面接を経験する機会も確実にあると思うので、現時点で対策に自信がない人はぜひあわせてご覧くださいね。
【雑談ばかりの一次面接における質問例】
- 就活は大変でしょう?
- 大学生活は楽しい?
- 休みの日はどんな過ごし方をしている?
- 正直私はこの会社の志望度低かったんだよね
質問① 就活は大変でしょう?
雑談ベースの面接で頻出なのが、就活に対する意見を求められる話題です。
面接官と就活生にとって共通の話題になりますし、就活生が現状向き合っているものなので率直な意見を引き出しやすいんですよね。
この話題に対しては「大変なんですよね」などと同調するだけではなく、前向きな姿勢で取り組んでいることを伝えるのがおすすめです。
ほかの質問でも共通ですが、単に話題として振られたことに同調するだけだと本当にただの雑談になるので、自分の意見を織り交ぜることが重要ですよ。
【回答例文】
「大変さもありますが、日々さまざまな企業の方とお話する機会をいただき充実した時間を過ごせていると感じています。御社の企業説明会でも◯◯のお話をお聞きし、◯◯業界に対する理解が深まるとともに、そのなかでも◯◯に強みを持っている御社に改めて強く魅力を感じました。」
上記では充実さを感じていることを伝えて、その後面接を受けている企業と就活で関わるなかで感じたことを述べています。
単に「大変なんですよね」などと伝えるより前向きな印象になると思いますし、志望度の高さも伝わって好印象を与えられるはずですよ。
質問② 大学生活は楽しい?
大学生活について聞かれたときは、学生時代にどんなことに打ち込んだか・力を入れたかなどを交えて答えるのがおすすめです。
端的にいうと、ガクチカを混ぜて答えるようなイメージですね。
プライベートの場で知り合いに「大学生活は楽しい?」と聞かれたら、単純に楽しいかどうかなどを答えればよいと思います。
でも、就活の面接の場で聞かれたときには、あくまで自分は評価されている対象であることを忘れてはいけません。
いかに自分の意見を伝えるかを考えると、関連の話題で自分をアピールできるように工夫する必要があるわけですね。
【回答例文】
「楽しい時間を過ごせています。とくにサークル活動でバレーボールに打ち込み、部員数を増やすという目標達成を通して集客について詳しくなったと感じています。
具体的には新入生との最初の接点である飲み会のイベントを盛大にすることで実現させていったのですが、この経験をしたことで「人が魅力を感じてくれる仕組み作り」の楽しさを認識しました。
誰かを動かしたかったら、その人が動きたくなる仕組みを作ること、それを御社に入社してからも徹底することによって、より商品を魅力的に感じ購入してくれる仕組み作りができたらと考えています。」
この例では、学生時代にサークル活動に力を入れたことが伝わるようにしました。
さらに目的意識を持っていたこと、その経験が応募先の会社でどう活かせるかまで考えていることを伝えています。
展開の自然さは注意すべきですが雑談ベースでもアピールは可能なので、うまく内容を織り交ぜて語ることが重要ですよ。
ガクチカの回答例は以下の記事で詳しくまとめているので、雑談形式に関わらず回答を整理できていない人はぜひ一読してみてください。
質問③ 休みの日はどんな過ごし方をしている?
雑談ばかりの面接では、休みの日の過ごし方を聞かれることもよくあります。
この話題では、単純に休日の過ごし方を聞かれたときの回答をすれば問題ありません。
企業側は、就活生の興味関心やリアルな人柄を探ろうとしているので、できる限り正直ベースで回答するのが理想です。
理由がないと聞き手は理解を深められないので、どんな過ごし方をなぜしているかまで回答しましょう。
【回答例文】
「アルバイトのない休日は、カフェでゆっくり読書をすることが多いです。
1人の時間も好きな性格なので、週末は1人の時間を作ってリフレッシュするようにしています。」
上記の例文だと、1人の時間を大事にする人柄であること、運動や交流よりも内省的な行動をすることが好きな人だとわかるかと。
これをどのように捉えるかは企業によって異なるので、あまり深く考えなくてOKです。
なんとかアピールにつなげようと長々話しても対話力がないと思われるので、簡潔に答えられる話題ではさくっと回答しましょう。
休日の過ごし方を聞かれたときの回答についても、別記事にて詳しくまとめています。
質問④ 正直私はこの会社の志望度低かったんだよね
就活生の同調を誘うような形で、話題を振られることもあります。
面接官から「私は志望度が低かった」といわれると、自分にとっても志望度が低かった場合に正直に話したくなるかもしれません。
でも、当然ですが志望度が低い応募者はよい印象は持たれないかと。
企業側は自社と相性がよい人材を求めていますし、志望度が低い人材は内定を出しても辞退される可能性が高いからです。
そもそも、志望度が低いと言いたくなるような会社は受けないべきですけどね。
よってこの話題を振られたら、自身の志望動機をうまく語るのがベストです。
相手の話に同調しつつ、自分にとっては志望度が高いことを理由込みで伝えると、雑談きっかけの場でも熱意を伝えられますよ。
【回答例文】
「そうだったんですね。私は御社が第一志望でして、ぜひ尽力させていただけたらと考えています。
御社を志望しているのは、第一に食品業界であること、また食品業界の中でも御社の商品を幼い頃からずっと食べ続けてきたからです。
私は中学生の頃に太っていていじめられていた経験があり、その時に痩せようと決意してダイエットに取り組んだのですが、体調を崩すことなく痩せることができ人生が変わりました。そんな私がダイエットで一番お世話になったのが御社の◯◯でして、◯◯がなければ今の自分はなかったと本気で思っています。
そんな御社だからこそ、私は全力を尽くして貢献させていただきたいと考えています。」
上記の回答例では、さらっと相手の状況に同調して自分のアピールに切り替えました。
とはいえ、志望動機を直接的に聞かれているわけではないので、雑談の雰囲気を壊さない程度でできる限り簡潔に内容を語ることが大切ですね。
志望動機の回答例も別記事で詳しくまとめているので、いまいち自信を持てていない人はぜひ僕のアイデアを参考にしてみてください!
単純に話題に同調するだけではなく、いかに自分のアピールにつなげられないか?を考えて自然に伝えることが重要なんですね。
まさにそのとおりだよ。雑談の雰囲気に飲まれるとアピールをためらうかもしれないけど、評価されている立場であることを忘れないでうまく立ち回るようにしようね。
雑談ばかりの一次面接を攻略するポイント
次にこの章では、雑談ばかりの一次面接を攻略するポイントを紹介します。
僕がとくに重要と考える内容を6つまとめたので、順に確認していきましょう。
【雑談ばかりの一次面接を攻略するポイント】
- すべての会話が評価の対象であると認識する
- 常にアピールにつながる回答を意識する
- 面接に臨む前に最低限伝えたい内容を考えておく
- 応募書類には書いていない内容を積極的に伝える
- 相手の話を遮らないことも同時に意識する
- 回答に一貫性を持たせる
ポイント① すべての会話が評価の対象であると認識する
雑談ベースの面接では、一般的な形式のように質問→回答という流れで進みません。
前述の回答例を見るとわかると思いますが、話の流れでアピールする必要がありますし、その答えから話題が切り替わることもあります。
よってまずは、面接のすべてが評価の対象であることを自覚しましょう。
もちろん一般的な形式の面接でも同様ではありますが、雑談ベースの面接だとこの意識が薄くなりやすいので注意が必要です。
むしろ企業側はあえて雑談形式を選んでいるわけなので、回答以外の場面で見られる挙動や傾向などからも評価を下している可能性が高いです。
気を張りすぎると固くなって不自然になるかもしれませんが、面接全体が評価の対象であることは忘れず臨むようにしてください。
ポイント② 常にアピールにつながる回答を意識する
雑談のなかでいかにアピールできないかを考え続けることも大切です。
一見するとただの話題に思えても面接官は何かしらの意図を持っているものですし、そこに敏感になってアピールすることが評価につながります。
たとえば、前章で紹介した「就活は大変でしょう?」という質問でも、単に「大変です」と答えるだけではよい印象にはつながらないかと。
一方で、どんな大変さがあるかを具体的に伝えたり、その企業と関わるなかで感じたことなどを伝えたりすると、前向きなイメージを残せるかもしれません。
雑談形式で進むからこそ、アピールの機会を逃すとただの会話で終わってしまいます。
アピールの意識が強すぎると円滑に会話できないと思われる恐れもあるのでバランスには注意ですが、評価される立場であることは忘れないようにしましょう。
ポイント③ 面接に臨む前に最低限伝えたい内容を考えておく
雑談ばかりの面接では、どんな形で会話が進むかを想定することは難しいです。
しかし、だからといって本番の流れだけに身を任せると、本来伝えるべきだったことを共有できず適切な評価を受けられない可能性があります。
ではどうしたらよいか?を考えると、個人的には事前に最低限伝えたい内容を整理しておくのがおすすめです。
たとえば、志望動機に関わる企業に魅力を感じている部分、自己PRに関わるその企業で自分はどのように貢献できそうかなどの内容ですね。
一般的な面接のように、志望動機や自己PRを直接聞かれることはないかもしれません。
でも、事前に「これは伝えたい」という内容を整理しておけば、雑談のなかで「ここに差し込めそう」というアンテナを高く張れるんですよね。
すると結果的に最低限伝えたい内容を共有できて、評価につながりやすくなるかと。
慣れない雑談形式という理由で自分が伝えたいことを伝えられないのは後悔につながるので、その対策としてもぜひ取り組んでみてください!
ポイント④ 応募書類には書いていない内容を積極的に伝える
4つ目は、応募書類には書いていない内容を積極的に伝えること。
これは、雑談形式に限らず通常の面接であっても意識すべきですね。
応募書類に書いた内容は、当然ですが面接に臨む前の段階でも目を通されています。
もちろん口頭で伝えることで理解が深まることもありますが、新たな情報という観点ではそれ以外の内容を語るほうがアピールになるんですよね。
とくに、雑談ベースの面接だと話の流れがさまざまに派生しやすいので、一般的な形式の面接と比べて幅広い話をするチャンスが生まれやすいです。
評価につなげるという観点では活用しない手はないので、自分のアピールになりそうな話題があれば積極的に伝えるようにしましょう。
ポイント⑤ 相手の話を遮らないことも同時に意識する
雑談ばかりの面接をする企業は、就活生のリアルな人柄や対応力・コミュニケーション能力などを探っています。
つまり、志望度の高さや自己PRの強さといった一般的な指標に加えて、間接的にわかる雰囲気や印象もじっくり見ているわけですね。
この観点を考えると、雑談形式の面接では会話を円滑に進めることが重要かと。
単に自分をアピールする機会を伺うだけでなく、面接官との対話であることも忘れないで円滑なやり取りをすることが求められるわけですね。
最低限相手の話を遮らないように意識すると、著しくコミュニケーション能力に欠けると思われることは防げるかと思います。
できる限り多くを語ってアピールするという意識になりすぎず、大前提として面接官との対話の時間であることは忘れないようにしましょう。
ポイント⑥ 回答に一貫性を持たせる
雑談形式の面接では、さまざまな話題に展開していくことが多いです。
ゆえに面接全体を終えたときに、浅く広く語ってしまったと反省する人や不安になる人が少なくありません。
この事態を防ぐには、全体の一貫性も意識して回答することが重要です。
雑談形式とはいえその場その場で回答するのではなく、前後の文脈や面接全体を通しての一貫性を意識すると後悔を防げるわけですね。
回答に一貫性を持たせるには、大前提として自己理解を深めておき、自分自身のスタンスを明確化しておくことが必須です。
芯が曖昧な状態だとふわっとした回答をし続けて一貫性も生まれにくいので、まずは自己分析を妥協せずに終えておくことが大切ですね。
アピールの機会を伺いつつも、すべての会話が評価の対象だと自覚したり、相手の話を遮らないように意識したりすることがやはり重要なんですね。
珍しいケースだし対策が難しいけど、ポイントを押さえておけば通過率は高められるはずだよ。通常の面接と共通する内容もあるし、ぜひ妥協することなく対策してみてね!
雑談ばかりの一次面接に遭遇した際の注意点
最後に本章では、雑談ばかりの一次面接に遭遇した際の注意点をまとめました。
細かい部分ですが少しでも突破率を高めるためには重要な内容なので、ぜひ最後にさくっと目を通してみてください。
【雑談ばかりの一次面接に遭遇した際の注意点】
- 気を緩めて言葉遣いをフランクにしない
- 雑談だけで時間が終わらないようにする
注意点① 気を緩めて言葉遣いをフランクにしない
1つ目は、気を緩めて言葉遣いをフランクにしないことです。
雑談ベースだと通常の面接よりも軽い雰囲気になりやすいですが、企業に対して失礼となるような言葉遣いは絶対に避けましょう。
ある意味で言葉遣いや態度も対応力の1つなので、適切な言動ができないとそれだけでマイナス評価につながる恐れがあります。
面接の場なので気を抜く人はかなり少数だとは思いますが、形式に関わらず適切な言葉遣いは徹底するようにしてください。
注意点② 雑談だけで時間が終わらないようにする
すでに何度か伝えましたが、雑談だけで時間を終えない意識も非常に重要です。
雑談形式の面接では、こちらが意識をしないと自分のアピールをほとんどすることなく時間が終了してしまうことがあります。
当たり前ですが、これでは次の選考につながらない可能性が高いんですよね。
あくまでも面接であり評価されている立場なので、直接的に質問されていないとはいえアピールの機会を伺う意識は欠かせません。
面接官が話題にした意図を想像して、それに対して的確な内容を自然に語ることで評価につなげるようにしましょう。
雑談形式の面接を想定していないと振る舞いを間違えることもあるけど、この記事を読んだ就活生なら問題ないはず。相手の意図を想像して、ぜひ適切な言動を心がけてみてね。
本記事の要点まとめ
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!
雑談ばかりの一次面接の意味合いや企業側の意図、頻出質問への回答例や攻略する秘訣などを網羅的に共有しました。
雑談形式を採用する企業にもさまざまな意図が想定されるため、「雑談ばかりの面接=採用・不採用」とは一概にいえません。
ただ、雑談ベースで面接をする企業は何かしらの意図を持っているはずなので、相手の視点を想像して回答することが評価につながるかと。
単に雑談だけをして時間を終えてもよい評価を得られる可能性は低いので、常にアピールにつなげられないかを考える意識は必須です。
事前に企業側の意図やポイントを把握すれば適切な言動をしやすくなると思うので、ぜひこの記事を参考に万全な状態で面接に臨んできてくださいね。
ちなみにこの記事を読み終わったら、次に「就活マンが考える「就活を成功させるために必須の6大ポイント」を共有!」も読んでみてください。
僕が現状考えるもっとも有効な就活の攻略法を簡潔にまとめています。
就活全体を見据えてとくに重要な対策のみを厳選しているので、全体を意識した対策ができていない人はぜひ一読してみてください。
それでは、最後に本記事の要点をまとめて終わりとしましょうか!
【本記事の要点】
- 雑談ばかりの一次面接をする企業にもさまざまな意図が想定されるため、一概に採用・不採用とはいえない。
- 具体的には、リアルな人柄や対応力・コミュニケーション能力を探る意図が想定される。
- 一次面接を攻略するには、場数を践んで面接自体の経験や自信を積むことが最重要である。
- 雑談形式の面接ではすべての会話が評価の対象になること、だからこそ常にアピールにつながる回答を意識することが重要である。