こんにちは!
就活を研究し続けて7年目、書いた記事は1000以上の就活マンです。
新しい業界・事業で、急成長するような企業、その名もベンチャー企業。
そんなベンチャー企業に入社するメリットは大きいです。
例えば、僕のように将来的に起業するなら、大企業よりもベンチャー企業での経験が役立つことが多い。
また創業当初から関わることができれば、若いうちから役員になれる可能性もある。
そんなメリットもあれば、一方でデメリットもあるのが世の常。
ベンチャー企業に就職するデメリットも多いんですよね。
そこで本記事では、ベンチャー企業に就職するデメリットを、7年以上就活ブロガーとして活動し、実際に3年間ベンチャー企業を経営している僕がバシッと解説していきます!
考えうるデメリットをその大きさ・深刻度順にまとめていくのでぜひ参考に!
ベンチャー企業に就職するメリットもあれば、やはりデメリットもあるんですね。
そうだよ。メリットとデメリットの両面を把握し、その上でベンチャー企業に就職するかどうかを選択することが重要。
天秤にかけるためには、知識が必要。それを共有していくね!
- ベンチャー企業に就職・転職するデメリット12選【深刻度順】
- デメリット① 短期的な倒産リスクがある
- デメリット② 給料があまりに安い可能性がある
- デメリット③ 長時間労働を避けられない場合がある
- デメリット④ 1度ベンチャーに就職すると大企業への転職が難しくなる
- デメリット⑤ パワハラを受ける可能性がある
- デメリット⑥ ニーズのない商品を無理に売らされる可能性がある
- デメリット⑦ 高いノルマを設定される可能性がある
- デメリット⑧ 教育制度や研修が不十分な可能性がある
- デメリット⑨ 幅広い業務をこなさないといけない可能性が高い
- デメリット⑩ 裁量権が大きくプレッシャーもかかりやすい
- デメリット⑪ 社会的信用が低くローンが通りにくい
- デメリット⑫ 社長や役員との距離が近いことがプレッシャーになる
- ベンチャー企業に就職・転職するメリット
- ベンチャー企業への就活・転職が向いている人の特徴
- ベンチャー企業を選ぶ際のポイント・注意点
- 本記事の要点まとめ
ベンチャー企業に就職・転職するデメリット12選【深刻度順】
それでは早速、ベンチャー企業に就職するデメリットを解説していきます。
デメリットを知る上で「深刻度順」に知りたい人が多いと思うので、僕が考える深刻度の高いデメリットを順に紹介していきますね!
実際に新卒に対しては「新卒でベンチャー企業には絶対に行くな」と言われることも多いので、ベンチャー企業への入社を検討する前に必ずデメリットは頭に入れておきましょう。
【ベンチャー企業に就職・転職するデメリット】
- 短期的な倒産リスクがある
- 給料があまりに安い可能性がある
- 長時間労働を避けられない場合がある
- 1度ベンチャーに就職すると大企業への転職が難しくなる
- パワハラを受ける可能性がある
- ニーズのない商品を無理に売らされる可能性がある
- 高いノルマを設定される可能性がある
- 教育制度や研修が不十分な可能性がある
- 幅広い業務をこなさないといけない可能性が高い
- 裁量権が大きくプレッシャーもかかりやすい
- 社会的信用が低くローンが通りにくい
- 社長や役員との距離が近いことがプレッシャーになる
デメリット① 短期的な倒産リスクがある
まず、僕が考える最大のデメリットが「短期的な倒産リスク」ですね。
ベンチャー企業は入社したその年に倒産することもザラにあります。
ちなみに中小企業白書によると、企業の存続率は1年後95%。
ですが、このデータは小規模な企業、要するにベンチャー企業が含まれていないため、ベンチャー企業で考えると、これよりも圧倒的に低い存続率になりますね。
画像引用:中小企業庁 中小企業白書2017
この短期的な倒産のデメリットで言うと、やっぱりすぐに就活をやり直さないといけなくなるのがキツイ。
自己都合での転職と違って、会社の倒産による転職は意欲が湧きにくいですからね。
(自己都合の転職だと、「もっと◯◯な企業に転職したい」「今の環境から逃げたい」といった欲望をベースに活動できるので、やる気が出やすいけど)
仮に入社したその年に会社が倒産しても、すぐに転職活動を始める意欲がある人にとってはこのデメリットを受けないので、ベンチャー企業への就職はおすすめできます!
デメリット② 給料があまりに安い可能性がある
次にベンチャー企業に就職するデメリットとして、大きいのは給与の部分。
ベンチャー企業の特徴として「最初に赤字を出して、その後、一気に利益を出す(出せない場合は倒産していく)」という利益構造があります。
よって最初のうちは儲からないのがベンチャー企業の特徴。
儲かっていない状態だと、当然、従業員に高い給料を払うことはできません。
企業を選ぶ際に、この「儲かっているかどうか」は重要な視点。
儲かっていないと高い給与は期待できないので。
これらの事情から、「すぐに高い給料が欲しい!」「平均以上の給与を最初からもらいたい」という人はベンチャー企業は合いません。
デメリット③ 長時間労働を避けられない場合がある
次にベンチャー企業に入社することで、長時間労働を強いられる可能性があります。
プライベートの時間を大切にしたい人にとっては、これは大きなデメリットですね。
なぜベンチャー企業だと長時間労働になりがちなのか?
それは「儲かっていないこと」と「ベンチャー気質なやる気マンマンな社員が多いこと」が原因になってくる。
まずベンチャー企業はしっかりと儲かるようになるまで余裕がありません。
赤字垂れ流し状態だと、社員の給料をいつ払えなくなるかという状況になる。
よって、しっかりと利益が出るようになるまで社員にバリバリ働いてもらって、少しでも早く結果を出すように動く必要が出てきます。
また大企業と比べて、このあたりのコンプライアンスが甘いので、余計に長時間労働を強いることに繋がっています。
次に長時間労働に繋がる原因が、他の社員のやる気の高さです。
ベンチャー企業に入社する人は、性格的に「仕事をバリバリやって出世したい」という人も多く、そういう人は長時間労働を苦としない傾向にある。
周りが長時間労働をしている中、自分だけが定時で帰るのはなかなか難しい。
これらの理由から、ベンチャー企業は仕事量も多いため、どうしても長時間労働を強いられてしまいがちです。
よって「定時に帰りたい」「プライベートの時間を大切にしたい」「家庭をすぐに持ちたい」というような人は、ベンチャー企業への入社をおすすめしませんね。
デメリット④ 1度ベンチャーに就職すると大企業への転職が難しくなる
続いて、特に就活生の場合は1度ベンチャー企業に就職すると、あとから大企業への転職を考える際にそれが難しくなることが多いんですよね。
なぜなら、大企業からすると「1度ベンチャー企業に就職した人は大企業とは合わないだろうな」と判断できるからです。
大企業とベンチャー企業とでは、意思決定のスピードも業務内容も社員同士の関わり合い方も何もかもが違います。
だからこそ、1度ベンチャー企業に就職した人に対して、大企業側は自社に合わないと判断しやすく、それゆえに大企業への転職が難しくなる可能性がデメリットとして挙げられますね。
(もちろん絶対に転職できないというわけではなく、あくまで転職難易度が上がるという認識をしておいてください)
デメリット⑤ パワハラを受ける可能性がある
続いて、ベンチャー企業は大手企業に比べると、パワハラが多いことが容易に想像できます。
なぜなら大手企業はコンプライアンス(法令を守ること)が厳しいため、パワハラに対する問題意識が高い。
一方で、ベンチャー企業の場合はコンプライアンスが甘いため、パワハラが表に出にくく、大手企業と比べるとリスクが低いんですよね。
こうした背景や、儲かっていないという余裕のなさから、仕事ができない人・結果を出せていない人に対するパワハラがあることは想像できます。
デメリット⑥ ニーズのない商品を無理に売らされる可能性がある
次に僕がベンチャー企業に対してデメリットだと感じることが「商品力」です。
正直、ベンチャー企業と名乗る企業の多くは「その商品って社会に必要だっけ?」という商品を扱っているケースが多いんですよね。
例えば、ドローンを例に取って考えてみましょう。
ドローン業界が伸びていて新しいからと言って、その会社のドローンが大手企業が開発しているドローンよりも圧倒的に低品質であれば、その会社の存在意義はかなり低いと言えます。
(もちろんその中で新しい商品を作ったり、よりよい商品を作っていくような企業であれば良いのですが...)
このようにベンチャー企業の中には、商品力や事業の魅力度が低い企業も多い。
しかし、それを経営者が理解していないパターンが多いんですよね。
人間は自分が作ったものを良いと錯覚してしまう生き物です。
よって自社の商品やサービスの価値を高く見積もってしまう。
結果、特に営業や広告にそのしわ寄せがいって、売れない商品を売らされる状況になってしまうことがよくあります。
この点を理解し、しっかりと「自分が心から良いと思う商品やサービスを扱っている企業かどうか」という視点をベンチャー企業を選ぶ場合は取り入れる必要がありますよ。これめちゃくちゃ重要です。
デメリット⑦ 高いノルマを設定される可能性がある
次にベンチャー企業に就職するデメリットとしては、企業によって高いノルマを設定される可能性があることが挙げられます。
やっぱり大企業に比べて、結果を求める目が厳しいのがベンチャー企業。
なぜなら儲かっていないので、結果を出せない社員がいると会社が潰れてしまうという緊張感があるからです。
(逆に結果に対してシビアじゃない企業は、ノルマの設定が甘いというメリットはあるかもしれないですが、将来的には倒産リスクがあるので考えものだったり...)
こうした背景があるので、高いノルマを設定される可能性が高い。
よって「結果を出すことができる」という自信・やる気があるような人がベンチャー企業に向いていると僕は考えています。
デメリット⑧ 教育制度や研修が不十分な可能性がある
続いて、ベンチャー企業に就職するデメリットとして、教育や研修の甘さがあります。
僕が入った食品大手企業は、入社後2ヶ月、めちゃくちゃ丁寧な研修がありました。
これは新入社員の教育に対してかける、お金と時間の余裕があるからできる。
一方でベンチャー企業にそんなお金と時間の余裕はありません。
「見て盗め」「わからないことは自分から聞け」という風潮のある企業が多いのは、ベンチャー企業の性質を考えても簡単に分かりますよね。
よって、丁寧に新人教育が受けたい人や、自分から積極的に質問したり行動することが苦手な人はベンチャー企業に入社すると、入社後困ることになる可能性は高いです。
(明確なスキルがあるような中途者なら良いですが、特に新卒の場合は、これらの能力がないと厳しいかなと)
デメリット⑨ 幅広い業務をこなさないといけない可能性が高い
続いて、ベンチャー企業に就職するデメリットとして、業務の幅の広さがあげられます。
大企業の場合は、業務を1つ1つ細かく分けることで、1人の専門性を高め、企業全体として効率的に・機会的に仕事を回していくことを良しとします。
(営業は営業だけを。事務職は事務職だけをなど!)
一方で、ベンチャー企業はそこまで業務分担できるほど社員数がいない。
よって1人が担当する業務の幅はどうしても広くなります。
(営業が営業だけでなく、事務作業やお問い合わせの受付までしなくてはいけなかったり)
業務の幅が広いことで、得られる経験や知識が増えるのはメリットですが、業務量が増えたり勉強しないといけないことが増えるのは間違いない。
よって1つの業務だけを極めたいような人には、ベンチャー企業は向いていないと言えます。
デメリット⑩ 裁量権が大きくプレッシャーもかかりやすい
続いて、ベンチャー企業は若いうちから重要な仕事を任されたり、裁量権を持たせてもらえる可能性が高くなります。
それによって若くから役員になれたり、裁量権のある仕事を通して早くから成長できるのは大きなメリットだと言える。
ですが、それらを「プレッシャー」として考えると、若いうちから大きなプレッシャーをかけられて仕事をこなす必要があります。
ここは完全に個人の性格や価値観によって、どちらが良いか変わってきますが、裁量権に対してプレッシャーを感じすぎてしまう人にとっては、大きなデメリットだと言えますよね。
デメリット⑪ 社会的信用が低くローンが通りにくい
次にベンチャー企業に就職するデメリットとしては、社会的信用の低さがあります。
僕もベンチャー企業を経営しているのでよく分かりますが、社会的信用は低い。
会社名を言っても「どんな会社?」となります。
また住宅ローンなどが通りにくかったり、クレジットカードの上限が低いこともデメリットですよね。
デメリット⑫ 社長や役員との距離が近いことがプレッシャーになる
いよいよ最後、ベンチャー企業に就職するデメリットとして、ベンチャー企業は社長や役員との距離が近いです。
それゆえに、社長や役員からのプレッシャーを強く感じる可能性があります。
社長や役員との距離が近いことで「起業家精神を学べる」「社長から直接仕事のやりがいに繋がる情報が聞ける」とメリット面を感じる人にとっては距離の近さは良いでしょう。
ですが、期待が大きいことでプレッシャーを感じ、その重圧に耐えられない人にとっては大きなデメリットになります。
あまり役職が高い人と関わりたくない、そういうプレッシャーから避けたいという人はベンチャー企業には向いていない可能性が高いですね。
ベンチャー企業への就職・転職が向いていない人の特徴
以上の12のデメリットから、ベンチャー企業が向いていない人の特徴をまとめると以下のような価値観・考え方の人は向いていないと言えるでしょう。
僕が考えるに、これらのうち1つでも当てはまる項目があると、正直ベンチャーには向いていないかなと思ってしまいます。
【ベンチャー企業への就職・転職が向いていない人の特徴】
- すぐに会社が倒産して転職活動を強いられた時にやる気がなくなってしまう人
- すぐに高い給料をもらいたい人
- 給料が低いことでやる気が完全に削がれてしまう人
- 長時間労働に耐えられない人
- プライベートの充実を第一にしている人
- 上司からのプレッシャーや叱りに弱い人
- 自分が心から良いと思える商品やサービスを見極めることができない人
- 高いノルマに対してやり遂げる自信がない人
- 自分から人に質問することができない人
- 自分から学ぶ意欲がない人
- 幅広い業務を学び実行できるやる気や向上心がない人
- 裁量権の大きさを過度なプレッシャーとして感じてしまう人
- 社会的信用が低いことが許せない人
ちなみにこれらの特徴に当てはまる人は、どちらかというと働きやすい企業に入社する方が合っていることが多いです。
働きやすい企業の探し方の1つとして、求人サイトを開設したので、就活生はぜひ見てみてください!!↓↓
またベンチャー企業の危険性について、更に深く解説した記事も書きました。
この記事と合わせて読み込み、ベンチャー企業への理解を深めた上で入社を決定してくださいね!
» 【ベンチャー企業がマジで危ない5つの理由】志望前の注意点を解説!
ベンチャー企業に就職するデメリットをこうして一覧で見ると、自分はベンチャーに向いているかどうかよく分かりますね。
そうだよね。別にベンチャー企業が向いていないことがダメなことじゃない。就活や転職で大切なことは、自分に向いている選択を取れるかどうかに限る。その参考にこれらをして欲しいな!
ベンチャー企業に就職・転職するメリット
ここまでベンチャー企業に就職するデメリットを共有してきました。
一方で、ベンチャー企業に就職するメリットもあります。
僕の話で言うと、大手食品メーカーに就職しましたが、今考えると「ベンチャー企業に就職してた方が自分に合っていたな」と思いますね。
それはメリットとデメリットを比較した時に、メリットの方が大きいなと感じるからなんですよね。
ここではしっかりとベンチャー企業に就活・転職するメリットを確認していきましょう。
僕が考えるに、ベンチャー企業に就職するメリットは大きく以下の6つです。
【ベンチャー企業に就職・転職するメリット】
- ビジネスモデルの作り方や経営を学ぶことができる
- 若いうちから出世できる可能性がある
- ストックオプションを受け取れる可能性がある
- 幅広い業務を任されやすく幅広いスキルや知識が付く
- 風通しの良い社風である可能性も高い
- 経営者や役員との距離が近い
①ビジネスモデルの作り方や経営を学ぶことができる
僕が今、新卒でベンチャー企業に就職するとなると、1番に感じるメリットは「ビジネスモデルの作り方や経営を学ぶことができる」という点ですね。
僕が入社した食品メーカーがどう儲けているかを知ったところで、それを起業や副業に活かすことってほとんどできないんですよね。
これは、大企業の仕事が細分化されすぎている(1人1人の仕事内容が非常に細かい)ことや、大企業の従業員数や資本力がゆえに成り立っているからです。
要するに食品メーカーのビジネスモデルを学んでも、食品メーカーとして起業したり副業するのが難しいので役に立たない。
一方で、Webマーケティングのベンチャー企業に入社して、Webマーケティングを学べば個人でも活動できますし、起業することも可能。
このように「その企業での学びを起業や副業に活かすことができるか」という点で、将来的に起業を考えているような人にはベンチャー企業は向いていると思いますよ。
②若いうちから出世できる可能性がある
続いてのメリットは、ベンチャー企業だと若いうちから出世できる可能性がある点が挙げられます。
僕が入社した食品メーカーの場合、役員クラスになれるのは55歳を超えてから。
どれだけ結果を出そうが、年功序列で出世はゆっくりしかできません。
一方で、社員数が少なく年功序列ではないベンチャー企業の場合、結果を出せれば、その企業の成長とともにすぐに役員クラスになれる可能性もある。
実際に僕の知り合いは、27歳にして社員数10名のベンチャー企業の副社長まで出世しています。
このように実力次第で、若いうちから出世できる可能性がある点はベンチャー企業に入社するメリットだと言えますよね!
③ストックオプションを受け取れる可能性がある
続いて、ベンチャー企業に入社することでストックオプションが受けられる可能性があります。
ストックオプションとは、会社が決めた価格で自社株を購入できる権利のこと。
例えば「うちの会社の株を1000円で買うことができます」という権利をもらい、将来的に会社の株が5000円になれば、1株あたり4000円の利益を得ることができます。
このストックオプションは、大手企業では受け取ることはほぼできません。
将来的に伸びるかどうか分からないベンチャー企業だからこそ、社員に対してストックオプションを渡すことで、モチベーションを上げてもらう狙いがあるんですよね。
(会社が伸びることによって、ストックオプションで得られる利益が増えるため、ストックオプションを持っている社員のモチベーションが上がる)
要するに「ストックオプションがもらえる将来めちゃくちゃ伸びる会社」に就職することができれば、莫大な利益が得られる可能性があります。
④幅広い業務を任されやすく幅広いスキルや知識が付く
次にベンチャー企業に入社するメリットとしては、任される業務の幅広さが挙げられるでしょう。
大手企業は自分が行う業務が決まっていますが、ベンチャー企業になると営業でも営業だけをやるのではなく、事務作業や雑用まで幅広い仕事を任される可能性があります。
それゆえに、幅広いスキルが身につき、経験が得られる点はメリットですよね。
「自分は1つの仕事だけしてると飽きてしまう」という人にとっては、ベンチャー企業での幅広い仕事は合うと思います。
⑤風通しの良い社風である可能性も高い
次にこれは一概には言えないですが、ベンチャー企業の方が風通しが良い社風であることも多いです。
やっぱり少人数で立ち上げたばかりの企業は、友達と一緒に仕事をしている感覚に近いものがあります。(社員同士が仲良いことが前提ですが...!)
少人数がゆえに、派閥ができるなどが少なく、言いたいことは直接本人に伝えることができる企業も多いでしょう。
逆に少人数で社員同士の仲が悪い企業は、めちゃくちゃ居心地悪いと思うので、個人的には絶対におすすめできませんね!
⑥経営者や役員との距離が近い
そして最後に、ベンチャー企業のメリットとして経営者や役員との距離が近い点も挙げられます。
「経営者や役員との距離が近くて何が良いの?」と思うかもしれないですが、会社を立ち上げた思いや商品に対する思いが聞けるということは、モチベーションにめちゃくちゃ繋がってきます。
大手企業だとこうはいかず、自社で扱う商品数も多いため、なかなか自社や自社商品への思いや情熱が深まる機会がありません。
その点、経営者から直接話を聞くことができるのは「やりがい」の面で大きなメリットになると僕は思います。
更にこれらのメリットに加えて4つのメリットを加え、より詳しく解説した記事も書いたので合わせて読んでみてください!
» 【ベンチャー企業に就職するメリット10選】ベンチャーに就活・転職すると何が良い?
ベンチャー企業に就職・転職するのはデメリットだけでなく、こうした大きなメリットもあるんですね。
それぞれメリットとデメリットを比較した上で、どちらが自分に合うか判断することが重要だよ!
ベンチャー企業への就活・転職が向いている人の特徴
ここまでベンチャー企業に就職するデメリットとメリットを解説しました。
読者の皆さんが気になるのは「で、結局のところどんな人がベンチャー企業に向いているの?」ということですよね。
そこでこの章では、僕が考えるベンチャー企業への就職・転職が向いている人の特徴を一覧で共有していきます。
正直、これらすべてが当てはまるような人以外はベンチャー企業への就職・転職は向いていないと個人的には思っています。
なぜならやっぱりベンチャー企業への就職・転職は、大手企業に就職するよりもリスクが大きいからです。
それでは、どんな人がベンチャー企業に向いているのか確認していきましょう!
【ベンチャー企業への就職・転職が向いている人の特徴】
- 将来的に起業や個人事業主としての独立、副業を考えている人
- 若いうちから出世したいというモチベーションが高い人
- 将来的に大きく利益を得たいと考えている人
- 飽き性で幅広い業務に取り組みたいと考えている人
- コミュニケーション能力が高く少人数のチームでの仕事が好きな人
- 経営者から直接話を聞くのが好きな人
- 自分は取り組む仕事に対して実力がある、またはすぐに実力をつけることができると感じている人
これらの特徴に当てはまる人は、ぜひベンチャー企業の探し方を書いた記事を参考に、自分に合うベンチャー企業を探してみてくださいね!
» 【就活生向け】ベンチャー企業の探し方|8種の方法を紹介!
僕が考えるに、これらの特徴すべてに当てはまるような人はベンチャー企業への就職が向いています!!
ベンチャー企業を選ぶ際のポイント・注意点
「自分はベンチャー企業への就職が合いそうだ」と思った人も多いでしょう。
ですが、どれだけベンチャー企業が合うと言っても、めちゃくちゃに労働環境・労働条件が悪いベンチャー企業に入社するのは向いていない人がほとんど。
更には、将来性のないベンチャー企業に入社しても大きく利益を得ることも、将来的に役立つスキルの習得もできない可能性があるのが現実。
そこでこの章では、入社するベンチャー企業を選ぶ際のポイント・注意点を共有していきます。
最低限、これらの項目に注意して入社するベンチャー企業は選ぶようにしてください。
【ベンチャー企業を選ぶ際のポイント・注意点】
- 経営者の考え方が自分の価値観と一致しているか確認する
- 会社のビジョン(将来像・成し遂げたいこと)に共感できるか
- その会社に関するあらゆる口コミをチェックする
- 過去に問題を起こした企業でないかチェックする
①経営者の考え方が自分の価値観と一致しているか確認する
まずベンチャー企業を選ぶ上で重要なことは「経営者に着目すること」です。
企業規模が小さければ小さいほど、経営者の人柄や考え方に依存します。
簡単な例を挙げると、「利益が第一だ」と考える経営者と、「社員が第一だ」と考える経営者がいるとして、前者は平気で長時間労働させたりするんですよね。
一方で、後者の社員が第一だと考えるベンチャー企業の場合、ベンチャー企業だろうが働きやすい環境作りを最初から考えて経営している可能性があります。
僕自身、特に従業員数が10名以下のような企業では、経営者がその会社を決めると考えています。
だからこそ、経営者の考え方が自分の価値観と一致しているかどうかは、ベンチャー企業を選ぶ上で必ずチェックしておくべきです。
経営者の考え方を知る方法としては、ネット上のインタビュー記事や、その会社のホームページ、経営者のSNSをチェックするのがおすすめです。
(それができない場合は、選考中に経営者と話す機会を必ず設けてから入社を決定してください!)
②会社のビジョン(将来像・成し遂げたいこと)に共感できるか
続いて、ベンチャー企業を選ぶ上で、その会社のビジョンへの共感が必須です。
大抵のベンチャー企業は、「◯◯を実現するために経営している」というビジョンがあるものです。
「この商品やサービスを広げることでこんな世の中を実現したい!社会にこんな変化をもたらしたい!」というビジョンを掲げています。
そんなビジョンに共感できるかどうか、これが超重要。
なぜならベンチャー企業は不安定だから。
不安定だからこそ、将来こうなるという明確なビジョンを糧にする必要がある。
(今は辛くても、このビジョンを達成できるなら今努力できるぞ!という糧)
例えば、僕はホワイト企業ナビという求人サイトを運営しています。
このサイトでは、働きやすい企業の求人のみを掲載することで、ブラック企業に新卒が集まらないようなきっかけ作りをしようと考えています。
そんな将来像が糧になっているからこそ、始めたばかりの今でも頑張って運営できているんですよね。
仮にこのビジョンに共感できない人が入社してきた場合、絶対にミスマッチに繋がります。
(だって不安定なベンチャー企業の中で、ビジョンにも共感できないならモチベーションが生まれないから!)
必ずその会社のビジョンに共感できるか、心からその未来を実現したいと思える企業かを必ず意識してくださいね!
③その会社に関するあらゆる口コミをチェックする
続いて、ベンチャー企業を選ぶ際に重要なのは「口コミ」です。
今のネット社会では、その会社の評判はネット上に転がっていることが多く、明らかにやばい商品やサービスを提供しているような企業は、悪評が見られます。
チェックすべきは、その会社のグーグルマップでの評判とSNS(特にツイッター)での評判あたりですね。
グーグルで「会社名 口コミ」と調べると出てくるので、エントリー前に必ずチェックするようにしてください。
④過去に問題を起こした企業でないかチェックする
そして最後に、ベンチャー企業を選ぶ上で「過去に問題を起こしていないか」もチェックしておきましょう。
特にサービスに関する問題(詐欺など)や、労働環境に関する問題(パワハラやセクハラ、長時間労働など)は必ずチェックして、過去に問題を起こしている企業は避けることをおすすめします。
なぜなら経営者が変わらない限り、そういった問題を再度起こしうる可能性が高いと考えられるからです。
以上、ベンチャー企業を選ぶ場合は、ここで紹介した4つの注意点を押さえておいてください。
ベンチャー企業は少人数でゴリゴリ進めていく面白さがある一方、経営者やビジョンに共感できなかったり、労働環境が悪いと多大なストレスに繋がりますからね!
ベンチャー企業も千差万別。良い企業もあれば悪い企業もある。その事実を押さえた上で「自分にとって良いベンチャー企業」を選択することが重要だよ。
本記事の要点まとめ
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!
ベンチャー企業に就職・転職するデメリットが把握できたと思います。
大事なことは、デメリットだけを把握することや、メリットだけを把握することじゃありません。
メリットとデメリットを両方把握し、それらを天秤にかけた上で「自分にとってベンチャー企業への入社はありなのか?」を考えることなんですよね。
この記事を読んだ上で、「なぜ自分はベンチャー企業に向いているのか」を明確に語れるようなら、ぜひベンチャー企業への就職を1つの選択肢として就活・転職活動を進めてもらえればと思います。
僕自身、ベンチャー企業を経営しているからこそ、ベンチャー企業の面白さがわかります。
一方で、ベンチャー企業と一言で言っても、やばいベンチャー企業も多いという事実も知っています。
ぜひそれらをすべて把握した上で、慎重にベンチャー企業を選んでくださいね!
その助けになれたのなら嬉しい限りです!
それでは最後に、本記事の要点をまとめて終わりましょうか。
【本記事の要点】
- ベンチャー企業に就職・転職するのにはそれぞれメリットとデメリットがあり、それらを両方把握し、天秤にかけて判断することが重要である。
- ベンチャー企業への就職・転職のデメリットとしては、「短期的な倒産リスクがある」「給料があまりに安い可能性がある」「長時間労働を避けられない場合がある」「パワハラを受ける可能性がある」「ニーズのない商品を無理に売らされる可能性がある」「高いノルマを設定される可能性がある」「教育制度や研修が不十分な可能性がある」「幅広い業務をこなさないといけない可能性が高い」「裁量権が大きくプレッシャーもかかりやすい」「社会的信用が低くローンが通りにくい」あたりが深刻度順に挙げられる。
- 一方で、ベンチャー企業に入社するメリットも多く、特に将来的に起業や副業を検討している人にとって、ビジネスモデルを学ぶことができることや経営者との距離が近いことは大きなメリットだと言える。
今回の記事が少しでもあなたの就活の役に立ったのなら幸せです。
就活攻略論には他にも、僕が4年に渡って書き続けた1000の記事があります。
ぜひ他の記事も読んでもらえると嬉しいです\(^o^)/