こんにちは!
就活を研究し続けて7年目、書いた記事は1000以上の就活マンです。
今回はベンチャー企業に就職するメリットとデメリットを解説していきます!
実際に僕はこれまで7年に渡り、就活ブログを運営しつつ、3年前からベンチャー企業を経営しています。
そんな僕だからこそ分かる「ベンチャー企業に就職する上でこれはメリットだよね!!」と「デメリットだよね!リスクだよね!!」という両軸を話していきます。
ベンチャー企業への就職を検討している方にとっては、ベンチャー企業に就職するメリットだけでなく、デメリットやリスクまで把握することが非常に重要です。
正直、普通の人は大手企業への就職の方が合うと僕は思います。
ですが、ベンチャー企業が抜群に合う人がいるのも事実。
このあたりも詳しく解説していきます!
ベンチャー企業に就職するメリットがとにかく沢山知りたいです!
実際にベンチャー企業を経営している僕だからこそ分かるベンチャー企業に就職するメリットとデメリットを徹底的に話していくね!
- ベンチャー企業に就職するメリット【11選】
- ベンチャー企業に就活・転職するデメリット
- ベンチャー企業への就活・転職が向いている人の特徴
- 入社メリットの大きいベンチャー企業の探し方
- ベンチャー企業への就職に関してよくある質問
- 本記事の要点まとめ
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(僕が就活生の時に感じていた「働きやすい条件の良い企業だけを丁寧に紹介してくれるサイトはないのかな」を形にした求人サイトです!)
ベンチャー企業に就職するメリット【11選】
早速、本題から入っていきますね。
実際にベンチャー企業を経営している僕が考えるに、ベンチャー企業に就職するメリットは以下の11つが挙げられます。
【ベンチャー企業に入社するメリット】
- ビジネスモデルを学ぶことができる
- 幅広い業務を受け持つことができる
- 他社に転用可能なスキルが身につきやすい
- 経営者や役員との距離が近い
- 若いうちから出世できる可能性が高い
- 意思決定のスピードが早い
- ストックオプションを受け取れる可能性がある
- 服装の制限など社内ルールが甘いことが多い
- 風通しの良い社風である可能性が高い
- 派閥争いや出世競争があまりない
- 失敗経験を積むことができる
メリット① ビジネスモデルを学ぶことができる
まず第一に、ベンチャー企業のビジネスモデルを学ぶことができる点は大きなメリットになります。
ビジネスモデルとは、その企業がどんな事業を行うことでどう利益を生み出しているのかという事業の仕組みのこと。
「大企業でもビジネスモデルを学ぶことはできるのでは?」と思うかもしれないですが、大企業のビジネスモデルを学んでも、将来的な起業や副業に活かせない事が多いんですよね。
なぜなら大企業は圧倒的な社員数・資本力が土台にあるからで、個人でそれを真似ることは不可能です。
特に設立したばかりのベンチャー企業の場合、そのまま自分がそのビジネスモデルで起業しても成立する場合が多く、将来起業や副業する時の参考になることは間違いありません。
ベンチャー企業に就職することで、以下のような点を学ぶことができますよ!
(これらの学びは起業や副業でめちゃくちゃ参考になります!)
【ビジネスモデルの具体的な学び方・着目点】
- どんな商品やサービスを作ったか(どのように作ったか)
- 競合優位性をどのように作ったか(競合他社にはない強みをどう作り出したか、どう発案したのか)
- どれだけの従業員規模から事業をスタートしたか
- どれだけの資金で事業をスタートしたか
- 初期のお客さんはどう獲得していくか
- 初期のサービス認知をどうおこなっていくのか(広告)
メリット② 幅広い業務を受け持つことができる
次にベンチャー企業に就職することで、幅広い業務を受け持つ可能性があります。
それゆえ、1つの業務だけでなく、あらゆる業務に関する知識やスキルが身につくのが大きなメリットだと言えるでしょう。
これが大企業となると、基本的に「1つの業務の専門性を高めること」に重点が置かれます。
なぜなら社員数が多く、業務をしっかりと分担した方が効率的だからです。
一方のベンチャー企業の場合は、社員数が少ないため1人の仕事の幅を広くする必要が出てくるんですよね。
例えば、大企業の場合は営業職は基本的に営業活動だけしかしません。
一方で、ベンチャー企業の場合は営業職は、営業だけでなく、お問い合わせやクレーム対応から事務作業まで受け持つ可能性も出てきます。
幅広い業務をおこない、成長できる点でメリットだと言えますが、幅広い業務をおこなうのが嫌な人にとってはデメリットと言えるところですね。
メリット③ 他社に転用可能なスキルが身につきやすい
続いて、ベンチャー企業に入社して得たスキルや知識は、他社にも転用しやすいという点がメリットだと言えます。
これはどういうことかと言うと、ベンチャー企業は決まった「型」が存在しない、要するに無から有を生み出すような仕事をする必要があります。
例えば、営業で言うと、イチからテレアポしてお客様を開拓する必要が出てくる。
一方で、これが大企業となると、これまでのお取引先や人脈があるため、新規のお客様を開拓する必要がなくなってくる。
要するにその大企業が持つ資産を活用することができます。
その場合「その大企業でしか活かせないスキル」となってしまうので、例えば他社に転職したときに全然使えない可能性が出てくるんですよね。
よく大企業で何十年も営業部長をしていた人が、独立して失敗するケースがありますが、これは要するにそれまで大企業の看板と資産があるから結果を出せていたということ。
その点、ベンチャー企業で学んだ知識は、会社の看板も資産もない中で身につけた本物のスキルなので他社でも転用することができます。
要するに「手に職がある状態」を実現することができるんですよね。
正直、大企業は会社の看板や資産があるので比較的ラクに仕事ができます。
その代わりに他社に転用可能なスキルや知識が付きにくい。
一方で、ベンチャー企業は会社の看板や資産がないので仕事はハードです。
その代わりに他社に転用可能なスキルや知識が付きやすいと言えます。
メリット④ 経営者や役員との距離が近い
次に、ベンチャー企業に就職するメリットとして、経営者や役員と距離が近く、その企業への想いや経営者層が考える自社の魅力に触れられる点が挙げられます。
僕が新卒で入社した企業は、大手食品メーカーでした。
その時、社長や役員と話す機会なんて、一切ないんですよね。
一種の神格化されている状態でした。(めちゃくちゃすごい人で話すことができない存在だ!みたいな感じに)
一方で、ベンチャー企業は従業員数が少ないことが多く、更には社長や役員が自らプレイヤーとして現場の仕事を手伝うことも多い。
だからこそ、そんな社長や役員と話す機会も多いんですよね。
ベンチャー企業は社長の大きな想いが込められて創業されているケースが多く、その想いを社長から直接聞くことによって、会社への愛着心が湧いたり、仕事のやりがいが生まれることがある。
それはベンチャー企業に就職する大きなメリットだなと、個人的に思いますね!
メリット⑤ 若いうちから出世できる可能性が高い
次に僕が思うベンチャー企業への就職メリットは、出世の早さです。
大企業の場合は、役員クラスになるには40歳を超えないとほぼ無理。(創業者の親族とかではない限り)
一方で、ベンチャー企業の場合は、従業員数が少なく実績が出せれば20代でも役員になることが可能な世界。
よって「若いうちから出世したい!」「実力主義の環境に身を置きたい!」という肉食系の方にはベンチャーは向いていると思いますね。
出世してもその企業が成長しないと意味がない
1つ補足しておきます。
どれだけ出世が早くても、その企業が成長しなかったり、最終的に倒産するようではいけません。
よって「この企業はだとすぐに出世できそうだ」という基準で就職先を選ぶのはNGで、あくまで「この企業の事業は将来的に伸びる、必ず普及する」という商品やサービスに対する期待がベースにあるべきだと思います。
これは株式投資とかでも同じだと僕は考えていて、「この会社の株を買うと短期的に儲かりそうだな」という基準で買うのではなく、「この会社の事業やサービスは今後もずっと伸び続けるし、社会にとって不可欠だと思う」という事業やサービスを基盤に投資すべきだと思うんですよね。
このあたりをしっかりと押さえた上で、まずは事業やサービスを土台に決め、その上で実績を出して出世するという順番で就職先を決めることが重要かと思います。
メリット⑥ 意思決定のスピードが早い
続いて、ベンチャー企業は意思決定のスピード感が魅力ですね。
例えば、働き始めてから何かアイデアや業務の改善案が浮かんだとしましょう。
それを上司に提案したとして、ベンチャー企業ならその日に採用される可能性もある。
一方で、これが大企業となると、そもそも採用される可能性も低く、採用されたとしても何ヶ月後になることはザラ。
この意思決定のスピードが早いことがどうメリットに繋がるかと言うと、意思決定のスピードが早いと「自分のアイデアや改善案が通るんだ」という自己肯定感・仕事のやりがいに繋がってくるんですよね。
大企業のように意思決定のスピードが遅かったり、そもそも採用されないと「もうアイデアや改善案なんて出しても無駄だから出すのやーめた」という思考になりやすい。
人間は諦めの回数が増えると、諦めることがクセになってしまう生き物です。
意思決定のスピードが早いことで、諦めない人材になることができる。積極的に提案することができる人材になれることはベンチャーに就職する大きなメリットだと僕は考えていますし、それは長期的なキャリアを考えた時にすごい重要ですよね。
メリット⑦ ストックオプションを受け取れる可能性がある
続いて、特に創業して間もないベンチャー企業に就職することでストックオプションを受け取れる可能性があります。
ストックオプションとは、「会社の株を決められた金額で買うことができる権利」であり、例えば「1株100円で1000株を買う権利」をもらえたとしましょう。
その会社が成長して、1株1000円になったらどうなるのか?
ストックオプションによって、1株100円で買うことができるので、1株あたり900円の利益が出ます。
それが1000株となると、900円×1000株=90万円の利益が生まれますよね。
その企業が仮に、めちゃくちゃ成長して1株10万円になったらどうか?
ストックオプションによって、9000万円の利益を手にすることができます。
ストックオプションをもらえるかどうか、どのぐらいもらえるかは企業によって異なりますし、そこまで成長するベンチャー企業はレアですが、1つのメリットとして押さえておくべきです。
メリット⑧ 服装の制限など社内ルールが甘いことが多い
次に僕が大きなメリットとして考えるのは、ベンチャー企業の方が服装などのルールが甘いことですね。
僕が勤めていた大企業は、毎日スーツでオフィスカジュアルといってもジャケットを羽織らないといけない感じ。
ですが、今僕が運営している会社ではほとんどスーツを着ることはありません。
他のベンチャー企業を見ても、服装や勤務場所のルールが甘いことは多いですね。
僕のように私服で、スタバなどのカフェでも仕事したいって人は、ベンチャー企業の方がそれを叶えてくれる可能性は高いでしょう。
メリット⑨ 風通しの良い社風である可能性が高い
続いて、ベンチャー企業は風通しの良い社風であることが多いです。
これは従業員数が少ないことや、同じような価値観のある人が集まりやすいことが理由ですね。
また会社として成長していこうという雰囲気があるので、一致団結しやすい。
更には社内での派閥などもできていない傾向にあるので、それらを総合的に考えると、大企業よりもベンチャー企業の方が風通しが良い、何でも話したり相談しやすい環境にあると言えます。
(逆に風通しが良いがゆえに、仕事とプライベートが混在しやすく、馴れ馴れしい感じになってしまうのは人によってはデメリットだと思います。そのあたりは個人の価値観によってメリットにもデメリットにもなるところですね)
メリット⑩ 派閥争いや出世競争があまりない
そして最後に、ベンチャー企業は大企業に比べて、派閥争いや出世競争がないのも魅力だと思います。
大企業の場合、役員や部長・課長の席が埋まっている、そもそも少ない事が多いのですが、ベンチャー企業だとそれらの席はこれから増えていく。
よって派閥が生まれたり、現時点での出世競争が生まれにくいんですよね。
大企業だと「◯◯さんとは付き合っておいた方がいい」とか、本当に出世だけのための付き合いをしないといけなかったりと、僕のような付き合う人を選ぶタイプの人間にとっては最悪な状態になったりする。
そのあたりが比較的少ないのは、ベンチャー企業の良さですよね。
メリット⑪ 失敗経験を積むことができる
そして最後に、ベンチャー企業に就職するメリットとして、失敗経験を積むことができる点が挙げられますね。
以下のツイートでも、実際にベンチャー企業に就職して良かった点として「失敗できること」が挙げられています。
ベンチャーに就職して良かったなと思うのは、兎に角沢山失敗する経験が出来ること。人数が少ないうちは自分の専門外も含めてなんでもやんなきゃいけないから、色々とやってみて失敗しながら学べたのは苦しかったけどめっちゃ良い経験。
— ひがしみなと (@higashiminato1) June 7, 2020
大企業の場合は、とにかく「失敗しないこと」が正解です。
これは僕が大企業に勤めた時も思いました。
失敗しない人が出世しているなと。
一方で、ベンチャー企業は何もかもが手探りなので、失敗しながら改良していくしか道はありません。
失敗経験こそ、僕は最速で成長するための手段だと考えているので、それができる(してしまうのが当たり前な環境である)ベンチャー企業に就職するのは自身の成長の面では大きなメリットがあると思います。
以上!
僕が考えるベンチャー企業に就職するメリットを共有してきました。
ですが、「メリット」だけでベンチャー企業への就職を評価してはいけません。
次の章にて、ベンチャー企業に就職するデメリットも詳しく解説していきます!
これらのメリットを踏まえると、ベンチャー企業に合う人は、僕が考えるに「これから伸びる・成長する事業やサービスの目利きができる人」「実力主義でもやっていける人」「将来的に独立・起業を考えている人」あたりの人だと断言できる。こうした要素がない人がベンチャー企業に就職するのは微妙かなと。
ベンチャー企業に就活・転職するデメリット
ここまでベンチャー企業に入社するメリットを解説してきました。
ですが、大事なことはメリットだけを知ることではなく、デメリットも押さえた上で「自分に合うかどうか」を判断すること。
何度も言いますが、これに尽きます。
実際、ネットを見ると「新卒でベンチャー企業には絶対に行くな」という声も多い。
これは新卒でベンチャー企業に就職した人で、後悔している人が多いからでしょう。
(ベンチャー企業の3年後離職率の高さを考えると納得できます...!)
正直、ベンチャー企業に合わないタイプの人がベンチャー企業に入社してしまうと、早期離職に確実につながってくる。
更には合わないのに我慢して働いていると、鬱になってしまう危険性まである。
それらを回避するためにも、必ずベンチャー企業に就職するデメリットまで押さえてくださいね。
僕が考えるベンチャー企業に就職するデメリットは以下のとおりです。
【ベンチャー企業に入社するデメリット】
- すぐに倒産してしまうリスクがある
- 給料やボーナスなどの待遇が極端に悪い可能性がある
- サービス残業が当たり前化している可能性がある
- パワハラを受ける可能性がある
- 高いノルマを課される可能性がある
- ニーズのない商品やサービスを売らされる可能性がある
- 教育制度や研修が不十分である可能性がある
- 裁量権が大きくプレッシャーがかかりやすい
- 社会的信用が低くローンが通りにくい
この中で、僕が考える特に大きいデメリットとしては以下ですね。
それぞれのデメリットごとに、どんなリスクがあるのかの詳細も合わせて説明しておきます。
【上記のデメリットの中で特に大きいと思うデメリット】
- すぐに倒産してしまうリスクがある
→これによってすぐ転職活動をしないといけなくなる。相当にコミュニケーション力があったり何かに突出しているなど、仕事をする上で有利な特性や能力がないと厳しい状況に陥ってしまう可能性がある。 - サービス残業が当たり前化している可能性がある
→今後成長するような優良ベンチャーなら残業もたくさんして、実績を積むのはおすすめですが、社会からのニーズのないような事業を展開してしまっている企業だと、そこでの多大な仕事によって身体だけでなく、メンタルも崩壊してしまうリスクは十分にありますね。 - パワハラを受ける可能性がある
→ベンチャー企業の中には、パワハラを当たり前にするような経営者も正直あります。(経営者だけではなく、そういう上司がいたらアウト)大企業のようにコンプライアンスが厳しくないベンチャー企業も多いので、パワハラやセクハラなどを受ける可能性、生じる可能性は高いといえますよね。 - ニーズのない商品やサービスを売らされる可能性がある
→経営者は神ではありません。だからこそ、ニーズが全然ないような商品・サービスを展開している企業も多いんですよね。そんな企業に入社してしまうと、「ニーズのない商品なのに、高いノルマを課される」という自分ではどうしようもない状況に陥ってしまう可能性があります。それに対して精神を病むような結果になってしまうリスクが考えられますよね。
このあたりは必ず押さえておくべきデメリットだと僕は思います。
その他、ベンチャー企業に就職するデメリットについて更に深く解説した記事を書きました。
今回のベンチャー企業に就職するメリットの記事と合わせて読み、ベンチャーへの就職に関する理解を深めてくださいね!
» 【ベンチャー企業に就職するデメリット11選】ベンチャーに就活・転職する際の注意点は?
ベンチャー企業への入社はメリットだけでなく、デメリットも多いんですね。
そうだよ。だからこそ、自分がベンチャー企業に向いているかどうか深く考えて、判断することが重要。
ベンチャー企業への就活・転職が向いている人の特徴
ここまでベンチャー企業に就職するメリットとデメリットを解説しました。
そこで気になるのが「結局のところどんな人がベンチャー企業への就職に向いているのか」という点。
この章では、それに対する回答を提示していきます。
僕が考えるに、ベンチャー企業への就職が向いている人は以下の8つの特徴をもっている人ですね。
【ベンチャー企業が向いている人の特徴】
- 自分から積極的に行動できる人(行動力に自信がある人)
- 体力に自信がある人
- 将来的に起業や副業を考えている人
- 若いうちから出世したいという野望がある人
- 成長志向の強い環境が好きな人
- プライベートの時間よりも仕事の優先順位の方が高い人
- すぐに家庭を持とうと考えていない人
- 給与などの待遇が悪くてもそれ以上に成長を求める人
別にベンチャー企業に就職することが正解とかはない。
大事なことは、とにかく「自分に合うのかどうか」なのでこれらの特徴を把握することはめちゃくちゃ重要です!(これは以前ツイートしたとおりです)
就活でも何でも大事なのは「自分にとって正しいかどうか」なので、例えば「商社に入社したら勝ち組」とか「平均年収1000万超えるから勝ちだ」みたいな単調な考えは微妙ですよね。
— 就活マン @就活攻略論の中の人 (@shukatu_man) August 27, 2022
それより「自分にとって正しいからこの選択をした」「自分の性格に合うからこれを選んだ」と断言できる方が良い。
特徴① 自分から積極的に行動できる人(行動力に自信がある人)
まずベンチャー企業に就職するとなると、積極的に行動できるという素質が必要となってきます。
なぜなら大企業と違って、研修などの教育制度が整っていないことが多いからです。
更にはベンチャー企業は成長中の企業なので、自分で考えて動くことが絶対的に必要になってくる。
よって積極性・行動力に自信のない人には、ベンチャー企業への就職は正直向いていないですし、ベンチャー企業に就職するメリットは少ないと僕は思います。
特徴② 体力に自信がある人
次に、ベンチャー企業に就職するなら体力がある人が良いでしょう。
というのも、残業時間が長かったり、取り組むべき仕事の幅が広かったりするので、単純に体力がないと厳しいんですよね。
僕の話で言うと、個人事業主として独立した時、1日に14時間は仕事してました。
長距離走は苦手なのですが、仕事に関する体力はある方なのかと思います。
(今はそこまでの体力はなくなってしまいましたが...!)
特徴③ 将来的に起業や副業を考えている人
次にベンチャー企業への就職がめちゃくちゃ向いていると思うのは、将来的に起業や個人事業主としての独立を考えている人ですね。
大企業に就職したところで、大企業のビジネスモデルを盗み、個人の起業に活かすことはほとんど無理。
(将来的に大企業と仕事する時に、大企業の裏事情などを知っておくことにメリットはありますが、起業初期に大企業に勤めたがゆえの知識やスキルを使えることはほとんどないのが僕の経験からも言えることです)
一方で、大企業と比較して資金も人脈も少ないベンチャー企業の場合、起業や独立・副業に活かせる知識やスキルが身につく可能性は非常に高いです。
例えば、僕はこうしてブログ運営や求人サイトの運営を行っています。
僕の会社で働いた場合、自分でもブログ運営する知識やスキルを盗むことができますし、それをそのまま起業に活かすことができますよね。
このあたりは業界や業種にもよりますが、ベンチャー企業の方が起業や独立・副業に活かせる知識やスキルが身につきやすいのは間違いありません。
特徴④ 若いうちから出世したいという野望がある人
次にベンチャー企業に就職するなら「野望」は欠かせないと思います。
僕が思うに、ベンチャー企業への就職は、自分という名の資産をかける株式投資のようなものだと考えています。まさに”自己”投資ですね。
自分という資産、自分の労働力は平均で生涯3億円にもなってくる。
それだけの資産を、ベンチャー企業というリスクの大きい会社にかけるわけなので、それ相応のリターンが期待されないと、かける意味はないんですよ。
よって自分という名の資産をリスクを冒して、ベンチャー企業にかける。
将来的にそれ相応のリターンをその会社から得るという野望がないと、僕はベンチャー企業に就職する必要はないと思っています。
そのリターンが若いうちからの出世なのか、ストックオプションなのか、起業に関する知識なのか、それは個人によって異なってくると思いますが、そういった野望を持っていることはベンチャー企業への就職に必須ですね。
特徴⑤ 成長志向の強い環境が好きな人
次に成長志向の強い環境が好きな人は、ベンチャー企業への就職に向いてます。
とにかくベンチャー企業は「成長」がキーワードで、それは事業も人もすべて成長がキーワードになってくる。
よって成長志向が弱い人、要するに「今の生活で満足です」「キャリアアップをそこまで考えていません」という人にはベンチャー企業は向いてないと言えます。
特徴⑥ プライベートの時間よりも仕事の優先順位の方が高い人
次にこれは新卒でベンチャー企業に就職する場合に超重要なのが、プライベートの時間よりも仕事の優先順位を高く設定できる人しかベンチャーは向いてない。
僕が新卒で食品メーカーに入社した頃はプライベートの時間も充実させることができました。
仕事終わりに友達と会って、ご飯に行く時間や映画を見に行く時間も作れてた。
しかし、自分でベンチャー企業を立ち上げたら、その後はプライベートの時間をめちゃくちゃ犠牲にすることになりましたね。
朝から寝るまで仕事をする日々で、土日も仕事ばかり。
ゆっくりする時間といっても、カフェで仕事に繋がるような読書と、とにかく「仕事、仕事、仕事」の日々でした。
しかし、それは僕にとっては幸せだったんですよね。
なぜならプライベートの時間よりも、仕事の優先度の方が高く、それで満たされていたからです。
これがもしも趣味や友達との時間が大好きで、仕事よりもプライベートの優先順位が高かったら絶対に続いていなかった。間違いありません。
特徴⑦ すぐに家庭を持とうと考えていない人
先の特徴とかぶってくるのですが、ベンチャー企業に入社してすぐはとにかくプライベートを犠牲にして、仕事に没頭する必要性が出てきます。
(このあたりはもちろん企業によって異なりますが、傾向としてベンチャー企業はそのぐらい仕事に没頭する必要がある)
よって、すぐにプライベートと仕事の両立を成し遂げたいという人には向きません。
その最たる例が結婚です。
すぐに結婚したいという方には、ベンチャー企業は向いていない。
「まずは仕事に没頭し、成果を残し、短期間で知識とスキルを身につける」という仕事優先の人しかベンチャー企業には向いていないと僕は考えています。
特徴⑧ 給与などの待遇が悪くてもそれ以上に成長を求める人
そして最後に、ベンチャー企業への就職が向いている人は”短期的な給与”を気にしない人。
短期的な給与とは、入社してすぐにある程度の給与が欲しいという思いのこと。
ベンチャー企業はどうしても金銭的な余裕がない傾向にあります。
そんなまだ成長途中の企業に対して、必要以上の給与を求めるのは的外れ。
最初から給与を求めるのであれば、大企業の方が条件が良い場合は多いですよね。
一方で、短期的な給与は求めず、将来的に給与が上がることや、そこでの成長、自分に身につくスキルや経験を優先する人はベンチャー企業に向いています。
逆にその意識がないなら、ベンチャー企業への入社は絶対におすすめしません。
ここで紹介した8つの特徴のうち、1つでも「全然当てはまらない」という特徴がある人には、正直ベンチャー企業は向いていないと僕は思います。
ベンチャー企業に就職することが正解とかはなく、大事なことは”自分に合ったキャリアを選択すること”なので、そのあたりは十分に判断し、選択してくださいね。
入社メリットの大きいベンチャー企業の探し方
ここまでベンチャー企業に就職するメリットから、向いている人の特徴までを詳しく解説してきました。
これらを通して「自分はベンチャー企業への就職が向いている」と考えた人のために、ベンチャー企業の探し方を共有していきますね。
僕がおすすめのベンチャー企業の探し方は以下の4つです。
【ベンチャー企業を探す方法】
- 就活エージェントや転職エージェントに紹介してもらう
- 逆求人サイト経由でスカウトを得る
- ベンチャーに特化した求人サイトで調べる
- 口コミサイトで企業の評価を確認する
①就活エージェントや転職エージェントに紹介してもらう
まずは就活エージェントや転職エージェントを利用する方法です。
エージェントとは、面談を元にして、自分に合った求人の紹介から選考サポートまでを一貫して無料でおこなってくれるサービス。
ベンチャー企業も紹介してもらえるので、自分が求める条件をしっかりと伝えて、それに合った求人を紹介してもらうのが重要です!
今はオンラインで自宅で面談が可能なところばかりなので、利用しやすくなったのも嬉しいポイントです。
ちなみに新卒向けにはなりますが、僕はおすすめの就活エージェントをランキング化した記事を別で書いています。
利用を検討している方は、ぜひこちらの記事を読み込んでくださいね!
②逆求人サイト経由でスカウトを得る
続いて、逆求人サイトに登録してベンチャー企業からのスカウトを狙うのもおすすめ。
1度プロフィールを登録してしまえば、あとはスカウトを待つだけなので手間もかからないのが個人的には嬉しい。
この逆求人サイトのおすすめもランキング化してます。
今僕が就活生なら、2サイト以上はプロフィール登録しておいてスカウトを狙いますね。
» 逆求人サイトおすすめランキング【1位〜25位】※6/8更新
③ベンチャーに特化した求人サイトで調べる
次に王道の方法ですが、求人サイトで検索するのもおすすめです。
特にベンチャー企業の求人を多く掲載している求人サイトが良いですね。
新卒なら大手のマイナビ、リクナビ、ベンチャー企業に特化したチアキャリアなど。
このあたりベンチャー企業志望者向けにおすすめの求人サイトをまとめた記事も用意しておきました。
どの求人サイトを使えば良いのか分からない方は、ぜひ参考に!
» ベンチャー志望者におすすめの就活サイトランキング【1位〜15位】
④口コミサイトで企業の評価を確認する
そして最後に、口コミサイトから検索するのも良いですよ。
レストランを調べる時に、口コミサイトで評価が高いところを検索する人も多いと思いますが、それを企業探しでも応用できます。
具体的には口コミの掲載数が多い、オープンワークやエンライトハウスで評価の高い企業を探していきます。
その中で事業内容に興味を持った企業にエントリーするという流れ。
この口コミサイトを見るのは、どんな手段で探していても重要な工程なので、必ず押さえておきましょう。
ここで紹介した4つの探し方の他、4つの探し方を加えて詳しく解説した記事も書いているので共有しておきます!
» 【就活生向け】ベンチャー企業の探し方|8種の方法を紹介!
求人サイトだけでなく、エージェントや逆求人サイトなど様々な探し方があるんですね!
そうなんだよ。これら1つの探し方に絞るのではなく、併用してうまく探していくことが重要だよ。自分なりに「この方法が良いな」と思う探し方を採用していこう。
ベンチャー企業への就職に関してよくある質問
次にこの章では、補足としてよくある質問に回答していきます。
どれも重要な知識となるので、ぜひ読み込んでください!
質問① 入社するメリットが全くないベンチャー企業もありますか?
入社メリットが全くないというのは、どの企業でもありえませんよね。
そのあたりは、個人の捉え方だと思っていて、どれだけ給料が低くても、そこで得られる経験や知識によって、将来成功できるならお得だと言える。
強いて言うなら、鬱(うつ)になってしまうほどの精神状況になってしまうような企業に入社すると、あまりにデメリットが大きく、メリットがなくなるリスクはある。
大事なことは、自分に全く合わず、精神が病むような状況になる前に転職する勇気と行動力を持っておくことだと個人的には思います。
それさえあれば、入社メリットがない企業は存在しないでしょう。
質問② これからの時代はベンチャー企業への就職の方が大企業よりもメリットが大きいと思いますか?
これも個人によって異なりますね。
この記事で伝えた「ベンチャー企業に向いている人」にとっては、今後更に起業や副業が当たり前化した時代において、ベンチャー企業での知識やスキルは役立ちます。
ですが、そもそもそこまでの成長志向がない人にとって、ベンチャー企業に就職することがストレスになったり、人生を崩壊されるリスクがある。
「これからの時代」とか以上に、自分にとって向いているのか、正しいのかという軸で考える必要があると思います。
質問③ 入社したベンチャー企業がすぐに倒産してしまったらやばいですか?
会社が倒産しても、従業員が借金を負うわけじゃないなのでやばくないです。
しかし、職を失ってしまうため転職活動をする必要があるので、大変であることは間違いない。
ですが転職活動自体も良い経験になったりと、どんな状況も前向きに考えることができるので、倒産することでさえ前向きに考えられる人がベンチャー企業への就職は向いていると思います。
質問④ ベンチャー企業に長期インターンするメリットを教えてください
ベンチャー企業に長期インターンするメリットとして、僕が考えるメリットは以下ですね。
【ベンチャー企業に長期インターンするメリット】
- 自分にベンチャー企業が合うかどうか知れる
- 学生のうちから社会人経験が積める
- 就活でインターン経験を語ることができる
- 社会人との人脈ができる
- 社会人と話すことに慣れることができる
- そのままインターン先からの内定獲得が期待できる
このようにメリットは大きいです。
一方でデメリットとして、ハードなインターン先だと学生生活を堪能できなくなってしまったり、無理に就職を説得されるなどが挙げられます。
どんなことにもメリットとデメリットがあり、その両面で考えて判断することが重要です。
ちなみに僕だけの話で言うなら、今学生なら長期インターンに参加しますね。
本記事の要点まとめ
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!
この記事で何度もお伝えしたとおり、重要なことは「自分にとってベンチャー企業が向いているかどうか」です。
だからこそ、メリットとデメリットの両面を把握し、自分自身で判断する必要があります。
特にベンチャー企業に向いている人の特徴で挙げた要素を、すべて満たすかどうか自問自答してください。
その結果「ベンチャー企業は自分に合わない」と結論付けることも素晴らしい。
主導権・判断の権利を自分の手で持ち、幸せな将来を開拓していきましょう!
それでは最後に、本記事の要点をまとめて終わりましょうか。
【本記事の要点】
- ベンチャー企業に就職するメリットとしては、大きく10個のメリットが挙げられる。
- 僕が考えるベンチャー企業に就職するメリットは「ビジネスモデルを学ぶことができる」「幅広い業務を受け持つことができる」「他社に転用可能なスキルが身につきやすい」「経営者や役員との距離が近い」「若いうちから出世できる可能性が高い」「意思決定のスピードが早い」「ストックオプションを受け取れる可能性がある」「服装の制限など社内ルールが甘いことが多い」「風通しの良い社風である可能性が高い」「派閥争いや出世競争があまりない」「失敗経験を積むことができる」あたりですね。
- 一方でベンチャー企業に就職することにはデメリットもあり、具体的には「すぐに倒産してしまうリスクがある」「給料やボーナスなどの待遇が極端に悪い可能性がある」「サービス残業が当たり前化している可能性がある」「パワハラを受ける可能性がある」「高いノルマを課される可能性がある」「ニーズのない商品やサービスを売らされる可能性がある」「教育制度や研修が不十分である可能性がある」「裁量権が大きくプレッシャーがかかりやすい」「社会的信用が低くローンが通りにくい」あたりが挙げられる。これらメリットとデメリットを両方踏まえた上でベンチャー企業への就職は考える必要がある。
今回の記事が少しでもあなたの就活の役に立ったのなら幸せです。
就活攻略論には他にも、僕が4年に渡って書き続けた1000の記事があります。
ぜひ他の記事も読んでもらえると嬉しいです\(^o^)/