就活生や転職者のみなさん、こんにちは!
これまで7年、書いた記事は1500記事を超え、求人サイトの運営まで始めた"日本イチの就活マニア"こと就活マン(@syukatu_man)です!
ネットで調べていると「新卒でベンチャー企業は絶対に行くな!やめとけ!」という声が!
たしかに新卒でベンチャー企業への入社が合う人と合わない人は明確にあります。
今回は、そもそもなぜ新卒でベンチャー企業に行くなと言われるのかという理由を解説していきます。
それに加えて、これまで7年も就活ブログを書いてきた僕が考える「新卒でベンチャー企業に就職するのが向いている人の特徴」と「新卒でベンチャー企業に入社するメリット」まで詳しく解説していきます!
ベンチャー企業への就職を少しでも検討している就活生は絶対に読み込んでください。
必ず役に立つ情報を書いていくので!
新卒でベンチャー企業に入社すべきか僕も悩んでいます。
ベンチャー企業に入社するメリットとデメリット、それに注意点を把握した上で、自分に合うかどうか判断することが重要だよ!その材料となる情報を共有していくね!
- 新卒でベンチャー企業を志望する学生は多い?
- 新卒でベンチャー企業には絶対に行くなと言われる理由【8選】
- 新卒でベンチャー企業に就職するメリット
- 【重要】新卒でベンチャーに就職するのが向いている人の特徴
- 新卒向けのベンチャー企業のおすすめの探し方
- 【調査】新卒でベンチャー企業に就職して良かったという声
- 【調査】新卒でベンチャー企業に就職して後悔した・やめとけという声
- 【基本情報】そもそもベンチャー企業とは?
- 新卒でベンチャー企業に就職することに関してよくある質問
- 本記事の要点まとめ
新卒でベンチャー企業を志望する学生は多い?
まず最初に、そもそも新卒でベンチャー企業を志望する人は多いのか?
少し前のデータにはなりますが、エンカレッジが574名の就活生を対象に調査した発表によると、大手志向とベンチャー志向の学生の比率は以下のとおりです。
こちらの調査は回答者の半数以上が、関関同立以上の上位校なので、ベンチャー企業志望者の割合も多いことが予想されます。
それでも「主にベンチャー企業志望」と答えてた学生が35.9%もいるのは多いですよね。
要するに、新卒でベンチャー企業を志望する学生は多い。
それゆえにこの記事を書くことが重要だと僕は考えました!
大手のみ志望する学生は10%しかいないんですね!それにも驚きました!
やっぱり「基本的には大手だけどベンチャーも受ける」とか「基本的にはベンチャーだけど大手も受ける」という就活生が多いよね。
新卒でベンチャー企業には絶対に行くなと言われる理由【8選】
ここまでベンチャー企業を志望する新卒は多いと分かりました。
それなのになぜ「新卒でベンチャーには絶対行くな」と言われるのか?
これは実際に今、ベンチャー企業を経営している僕の経験も踏まえてなのですが、新卒でベンチャー企業に行くなと言われる主な理由は以下のとおりです。
【新卒でベンチャー企業には絶対に行くなと言われる理由】
- すぐに倒産するリスクがあるから
- 長時間労働をさせられる可能性があるから
- 給料が低く未払いリスクも高いから
- 教育制度が整っていない可能性が高いから
- 大手への転職が難しくなるから
- 3年以内離職率が高いから(定着率が低いから)
- 裁量が大きく責任が重い傾向にあるから
- コンプライアンス意識が低い傾向にあるから
理由① すぐに倒産するリスクがあるから
まず第一に、ベンチャー企業は大手企業に比べて倒産リスクが高いです。
もちろん「ベンチャー企業」と言っても、その会社の事業の安定性や需要には天と地の差があるので、倒産リスクが高いと一概には言えません。
ですが、まだ設立して数年のベンチャー企業や、売上がまだ立っていないようなベンチャー企業の場合は倒産リスクがあまりに高い。
そういう企業に新卒で入社した場合に、入社したその年に会社が倒産してしまう可能性もあるんですよね。
「新卒を採用する余裕のある会社だから大丈夫だ」と考えるのは甘く、新卒は人件費が安いから新卒を採用している可能性もあります。
「倒産リスクの高さ」という点で、新卒でベンチャー企業に就職するのは大きなリスクがあると言えますよね。
(もちろんベンチャー企業の中でも、抜群に安定している企業や需要が高く売上が爆発的に伸びている企業もあります。これは大手でも言えますが、結局のところこの倒産リスクに関しては企業の選択精度にかかっていますね)
理由② 長時間労働をさせられる可能性があるから
次にベンチャー企業に新卒で入社した場合、長時間労働やハードワークさせられる可能性が大いにあります。
特に設立して間もない企業や、成長期にある企業では、社員1人の負荷が大きくなります。
大手企業の場合は「新卒1人欠けても会社は回る」という企業が多いですが、ベンチャー企業になると、「誰か1人でも欠けたら会社が回らない」という企業も多く、その分、長く働くことになる可能性は高いですよ。
理由③ 給料が低く未払いリスクも高いから
次に新卒でベンチャー企業に絶対に行くなと言われる理由は、給料の低さです。
やはり大手企業よりもベンチャー企業の方が給料が低い傾向にあります。
実際に企業規模別で見ると、平均年収がいかに違うかが分かります。
国税庁が発表したデータが参考になるので共有しますね。
資本金10億円以上と2000万円未満で年収差は210万円
資本金2000万円未満の企業の平均給与は4,249千円(424万円)でした。
一方で、資本金が10億円以上の企業の平均給与は6,350千円(635万円)です。
その差は210万円もあるんですよね!
画像引用:国税庁「企業規模別の平均給与」
資本金2000万円未満の企業群に関しては幅があるので、更に資本金が低い小さいベンチャー企業はこれよりも更に平均年収が低い可能性はあります。
また給料の支払いができないほどに事業がうまくいかなくなれば、給料の未払いなどのリスクも発生します。
大手企業であれば給料の未払いリスクはほとんどないので、給料面での安定性の低さはベンチャー企業に就職する大きなデメリットだと言えますね。
理由④ 教育制度が整っていない可能性が高いから
次に新卒でベンチャー企業に絶対に行くなと言われる理由が、ベンチャー企業は教育制度が整っていない可能性が高いからです。
新卒の教育には、お金だけでなく、既存の社員の労力と時間を費やします。
よって「教育」は余裕がないと丁寧にすることはできないんですよね。
その点、大手企業に比べてお金も時間の余裕もないベンチャー企業だと、教育制度が整っておらずに、新卒で入社しても研修が適当である可能性はあります。
要するに「見て覚えろ」的な感じですね。
これが得意な人は良いのですが、しっかりと研修を受けないと自分から行動できないタイプの人にとっては教育制度が整っていないときつい可能性があります。
(もちろんこの教育制度について、大手でも整っていないところは整っていないし、ベンチャー企業でもめちゃくちゃ教育制度がしっかりしているところもあるので、あくまで傾向の話です!)
理由⑤ 大手への転職が難しくなるから
次に新卒でベンチャー企業に絶対に行くなと言われる理由が、新卒でベンチャー企業に入社すると大手への転職が難しくなる可能性があるからです。
なぜベンチャー企業から大手への転職が難しくなるのかと言うと、転職希望先の大手企業が「ベンチャー志向の学生はうちに合わないかも」と考えるからですね。
新卒でベンチャー企業に就職するということは、それは「ベンチャー志向の学生である」と捉えられてしまう可能性があります。
もちろん面接でそこをケアするために、「ベンチャーに興味があって入社したが、実際に働いてみると自分は大手企業に向いているとわかった」ということが上手く説明できれば良いのですが、なかなか難しい。
また大手企業とベンチャー企業では、企業体質や企業の文化が大きく異なります。
ベンチャー企業で圧倒的な実績を出していれば別ですが、企業文化が異なるベンチャー企業出身者の採用を嫌がる大手企業がいるのは事実ですね。
理由⑥ 3年以内離職率が高いから(定着率が低いから)
次に新卒でベンチャー企業に絶対に行くなと言われる理由が、ベンチャー企業の3年以内離職率の高さにあります。
以下は、2019年卒の学生の企業規模別の3年以内離職率です。
引用:厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(平成31年3月卒業者)を公表します」
見てわかるように、社員が5人未満の会社の3年以内離職率は大卒で55.9%。
要するに、社員規模が5人未満の会社は入社した新入社員の半分が半年以内に退職しているんですよね。
3年以内離職率は、きれいに社員規模が大きくなるほどに低くなります。
社員規模が1000人以上の大手企業になると、3年以内離職率は25.3%まで下がります。
こうしてデータで見ると、やはり規模の小さいベンチャー企業は離職率が高く、定着しにくい。
入社してもすぐに辞めることになる可能性が、大手企業よりも高い点で「新卒でベンチャー企業には絶対に行くな」と言われてしまう。
その理由が分かりますよね。
理由⑦ 裁量が大きく責任が重い傾向にあるから
次に新卒でベンチャー企業に絶対に行くなと言われる理由が、ベンチャー企業は大手企業と比べて裁量が大きく責任が重い傾向にあるからです。
ちなみに僕はこれをメリットだと感じます。
若いうちから活躍できる、仕事の幅が広いことで成長できるのは、僕のように起業志望で将来成功したいという肉食系には向いています。
一方で、仕事に対してそこまでモチベーションが高くない、仕事よりもプライベートを充実させたいという学生にはこれは大きなデメリットになります。
先にも伝えたとおりで、ベンチャー企業は給料も低い傾向にあります。
よって仕事に対するモチベーションが低い人が入社してしまうと「給料は低いのに重い仕事ばかり任されて毎日残業も長い...」という最悪な事態に陥る。
それゆえに3年以内に辞める人が半分もいると簡単に予想できます。
自分は仕事に対してのモチベーションがどのぐらい高いのか、将来的に起業や独立を考えていてベンチャー企業で学び・スキルを得たいか。
こうした自己分析はベンチャー企業への入社を考えるなら必須だと僕は考えています。
理由⑧ コンプライアンス意識が低い傾向にあるから
新卒でベンチャー企業に絶対に行くなと言われる最後の理由が、ベンチャー企業はコンプライアンス意識が低い傾向にあるからです。
「コンプライアンス」とは、企業が法令や規則を守ること(法令遵守)であり、コンプライアンス意識が低いということは、法令を守る意識が低いということです。
大手企業はコンプライアンス違反があると大問題になります。
また大手は社員数が多いため、コンプライアンス違反が外に流出する可能性が高いため、コンプライアンス意識を特に高く持つ必要があるんですよね。
一方で、ベンチャー企業の場合は社員数も少なく、制度も整っていない傾向にあるため、例えば「残業しているのに残業が記録されていない」とか「社員に強く当たる(パワハラ)」ということが起こっている可能性は、大手企業よりも高いです。
何かしらの法令違反をしている可能性という点で、大手企業よりもベンチャー企業に就職することはリスクがあると言えます。
【超重要】就活生向けの企業選びの最適解
ここまで新卒でベンチャーには絶対行くなと言われる理由を紹介してきました。
僕は就活の成功は「自己分析」と「企業選び」の2つが決めると考えているのですが、就活では特に企業選びに迷いますよね。
そこで僕が考える企業選びの最適解を図でまとめてみました。
エントリーする企業を探す方法としてやっぱり最適なのは「求人サイト+就活エージェント+逆求人サイト」の3本柱ですね。
求人サイトは自分で探す一方で、就活エージェントと逆求人サイトは1度登録してしまえば、あとは自動的に企業との繋がりを持つことができます。
▼求人サイトのおすすめ
※マイナビとリクナビは企業数が多すぎるので検索条件で厳しく絞り込むのが重要。
▼就活エージェントのおすすめ(※2つ以上利用して合う担当者だけ継続利用)
ミーツカンパニー就活サポート、キャリアチケット、キャリアパーク就活エージェント
※これらは保有求人数が多くて実績のある大手が運営会社なので利用するならまずは上記あたりが良い。良い担当者にあたると質の高いES添削や面接対策も受けられるので一石三鳥。微妙な担当者は即切りすべき。
▼逆求人サイトのおすすめ(※2つ以上利用してスカウト数を増やす)
※まずはこの2つを登録、プロフィールはどちらかのをコピペでいける。
上記の3本柱で企業との接点を獲得しつつ、気になる企業があれば、必ず口コミサイトでリアルな職場の状況を確認するようにしてください。
そして最後に最も大切なのが、最終面接まで進んだ企業、または内定を獲得した企業に対して「本当にここに入社すべきか」という確認のために、人事以外の社員に話を聞く機会を、人事にお願いして設けるようにしてください。
現場の社員さんに話を聞くことで(特に残業時間や人間関係、仕事内容など)、入社後のギャップを減らすことができて、企業選択の精度を大幅に上げることができます!
(正直面倒な作業だけど、入社後のギャップに後から苦しむよりだいぶマシ!)
以上の方法を1つの企業選びの軸として、ぜひ運用してみてください!
加えて、企業選びと同じぐらい重要な「自己分析のやり方」は下記の記事でマンガで解説しているので絶対に読んで自己理解を深めてください。
(自己理解を深めることが、企業選びと選考対策の精度を上げる基盤なので!)
» マンガで分かる自己分析のやり方【8ステップで完了する方法】
新卒でベンチャー企業に就職するメリット
ここまで新卒でベンチャー企業に就職するデメリットを解説してきました。
一方で、新卒でベンチャー企業に就職することにはメリットも当然あります。
僕が考える新卒でベンチャー企業に就職するメリットは大きく4つあります。
【新卒でベンチャー企業に就職するメリット】
- 起業や副業に活かせる実践的なスキルや知識が身につく可能性が高い
- 幅広い業務を経験できる可能性が高い
- 実力次第で評価される可能性が高い
- 社長や役員との距離が近い
メリット① 起業や副業に活かせる実践的なスキルや知識が身につく可能性が高い
まず第一に、ベンチャー企業に就職することで、起業や副業に活かせる実践的なスキルや知識を身につけることができます。
特にこれは創業間もないベンチャー企業かつ"資金の少ない企業"であれば、可能性は非常に高いです。
なぜか?
それは「資金が少なく創業から間もない」という状態は、まさに自分が起業や副業をするとなった時の状況と同じだからです。
例えば、僕は元々このブログの立ち上げから始まって、今は求人サイトの運営もしています。
仮に僕の会社に最初から入っていたとすれば、「ブログの運営方法」や「ライティング」について学ぶことができます。
そうなれば、そのまま「自身のブログ運営」や「ライターとしての独立」「ライター副業」「SEOコンサルタント」「企業のメディア運営代行」などの仕事で起業することができるんですよね。
一方で、僕は新卒で食品メーカーに入社しました。
食品メーカーでビジネスモデルやスキルを学んだとしても、工場を建てることができない以上(一般人にそんな資本はない)、丸パクリで起業することはできません。
このように「就職先で得た学びやスキルの起業や副業への転用性」で考えると、ベンチャー企業への就職は莫大なメリットになります。
お金をもらいながら勉強できるようなもので、将来的に起業や副業でバリバリやっていきたいという人には向いていると思います!
メリット② 幅広い業務を経験できる可能性が高い
次に新卒でベンチャー企業に就職するメリットとして、幅広い業務を経験できる可能性が高いことがありますね。
大手企業は業務を細かく分担することで効率化を測っています。
例えば、営業職なら営業だけに特化するといった形です。
一方で、特に小さなベンチャー企業の場合は、営業は営業だけでなく、企画をやったりマーケティングまで担当する可能性もあります。
これは1つの仕事だけを集中してやりたいという人にとってはデメリットですが、飽き性だったり早くスキルアップしたい人にとっては大きなメリットになるんですよね。
特に新卒で幅広い業務ができるなら、その中から自分に合う業務を見出し、その業務に特化して経験を積むような転職やキャリアアップの選択肢に出てきます。
(新卒の場合は、自分がどんな仕事に向いているのか分からない人は多いので、幅広い業務を経験し、自分の適性を測れることは新卒でベンチャー企業に就職する大きなメリットだよなと僕は感じますね)
メリット③ 実力次第で評価される可能性が高い
次に新卒でベンチャー企業に就職するメリットは、実力次第で評価される可能性が高いことです。
多くの大手企業は、評価が「年功序列」であることが多いですよね。
「この50代の社員、何も仕事できないのに役職だけ高くて偉そうだな」と感じたことのある人はサラリーマンだったら誰にでもあるでしょう。
その点、ベンチャー企業は実力主義である可能性は高く、年功序列を採用している企業は大手企業よりも圧倒的に少ない。
よって「年齢や歴ではなく、実力で評価されたい」という人にはベンチャー企業は非常に向いていると僕は思います。
メリット④ 社長や役員との距離が近い
そして最後、僕が考える新卒でベンチャー企業に就職するメリットは、社長や役員との距離が近いことです。
大手企業の場合、社長や役員と話す機会はほとんどありません。
一方で、社員数が一桁や数十人規模の会社だと、社長や役員と話す機会は多い。
社長や役員との距離が近いと何が良いのかと言うと、「会社の立ち上げ経緯やビジョンを聞いてやりがいが持てる」「社長や役員から直接教育を受けることができる」「社長から何かしらのご褒美が期待できる」など、いろんなメリットがあります。
実際に、僕の同級生はベンチャー企業に就職したのですが、社長から車を買ってもらったりサシ飲みに連れていってもらったりと大手では考えられない待遇を受けています。
(彼は非常に優秀なのでそれだけの待遇を受けることができているのだと思いますが、それでも大手でどれだけ成績を出してもそんな待遇はありませんよね!)
このように社長や役員との距離が近く、それゆえのメリットが生じる可能性がある点はベンチャー企業に就職する大きなメリットになります。
これらに加えて、僕が考えうる全てのメリットを解説した記事を別で書きました。
「もう少しベンチャー企業に就職するメリットを詳しく知りたい」という就活生は、こちらの記事も合わせて読んでくださいね!
» 【ベンチャー企業に就くメリット11選】デメリットも徹底解説!
良くも悪くも、ベンチャー企業は「自由度が高い」からこそ、それがリスクにも繋がり、メリットにも繋がるということだよ。
メリットの部分を大きく感じる、成果を出して大きくできるような人材はベンチャー企業に向いていると言えそうですね。
【重要】新卒でベンチャーに就職するのが向いている人の特徴
ここまで新卒でベンチャー企業に就職するメリットとデメリットを解説しました。
その上で、じゃあどんな人がベンチャー企業に向いているのか?
僕が考えるベンチャー企業に向いている新卒の特徴は3つあります。
【新卒でベンチャー企業に就職するのが向いている人の特徴】
- 将来的に起業や副業での成功を目指している人
- 飽き性な人
- 年功序列でなく実力で評価されたい人
- 熱量が高い人と仕事がしたい人
特徴① 将来的に起業や副業での成功を目指している人
まず第一に、新卒でベンチャー企業への就職が向いているのは、将来的に起業や副業での成功を目指している人です。
メリットでも話したとおりで、入社するベンチャー企業によっては、その企業のビジネスモデルをそのまま自身の起業や副業に転用することができるんですよね。
本業が自己投資に繋がるとなれば、残業が多少長くても、給料が低くても納得して働くことができると思います。
このようにベンチャー企業に入社するなら「なぜ大手ではなくベンチャー企業に入社するのか」という明確な目的を持つことが重要だと僕は思いますね!(...これマジで大事です!)
特徴② 飽き性な人
次にベンチャー企業は飽き性な人に向いていると思います。
なぜなら、ベンチャー企業は任される業務の幅が広く、また事業のスピード感が早いです。
僕は新卒で大手食品メーカーに入社しましたが、「これは5年たってもやること変わらないだろうな、会社は変わらないだろうな」と思い、1年しか働いていないのに飽きを感じました。
逆に毎年やることが安定していることに魅力を感じる人もいるので、このベンチャー企業の特徴は飽き性の人には向いていると思います。
特徴③ 年功序列でなく実力で評価されたい人
そして最後に、年功序列ではなく実力で評価されたい人にベンチャー企業は非常に向いていると僕は考えています。
特に東証プライム上場企業のような超大手企業は完全に年功序列です。
入社して1年目から圧倒的な実績を出すことはほぼ不可能、そんな業務を任されることはありません。
一方で、ベンチャー企業であれば新卒入社で数年で役員になる人もいます。
この実力主義に魅力を感じる新卒は、実際に新卒からすぐに役員になったような事例のあるベンチャー企業に入社すると適性が高い可能性はありますよ。
特徴④ 熱量が高い人と仕事がしたい人
次にベンチャー企業が向いている人の特徴としては、熱量の高い人と一緒に仕事がしたいという人です。
僕は新卒で大手食品メーカーに就職しました。
今はITベンチャー企業を経営しており、周りもベンチャー企業の知り合いが多い。
正直、大手食品メーカーで働く人たちと、ITベンチャーで働く人たちの熱量の違いは雲泥の差があります。
大手食品メーカーは圧倒的に強いブランドと商品を持ちます。
だからこそ、熱量が低くても全然売れるんですよね。生きていける。
一方で、ITベンチャーはサボると倒産します。
そのヒリヒリ感の中で仕事しているからこそ、熱量が高い人しか生き残れずに、結果として熱量が高い人たちと一緒に仕事ができる。
これに対して「自分も熱量が高い方が絶対良い!」という人は、ベンチャー企業が向いている可能性はあります。
(しかし生半可な気持ちで新卒でベンチャーにいくと、ついていけずに後悔する可能性がある点も押さえておきましょう)
なるほど!たしかに将来的に起業を考えていて、飽き性で、かつ年功序列が嫌いな人はベンチャー企業が合いますよね。少なくともそういう人は大手企業は合わなそう。
もちろん起業を考えていて、大手企業に勤めながら勉強することもできるけど、「スピード感」の面で見ると、ベンチャー企業でそのまま本業として学んだ方が早いよね。
新卒向けのベンチャー企業のおすすめの探し方
前の章では、ベンチャー企業への就職が向いている人の特徴を共有しました。
それに当てはまるようなベンチャー志向の学生は、ベンチャー企業の探し方が知りたいと思ったでしょう。
そこでこの章では、新卒向けのベンチャー企業の探し方を共有します。
僕が今就活生なら、ベンチャー企業は以下の9つの方法で探しますね。
【新卒向けのベンチャー企業の探し方】
- 就活エージェントに紹介してもらう
- 逆求人サイトを利用する
- ベンチャー企業に特化した求人サイトを利用する
- 中小規模の合同説明会に参加する
- ベンチャー界隈の情報を発信するメディアを読む
- ベンチャー企業向けの賞の受賞企業を調べる
- 大学のキャリアセンターを利用する
- 企業の公式サイトから直接問い合わせる
- SNSをチェックする
特におすすめは就活エージェントと、逆求人サイトです。
まずベンチャー企業はマイナビなどの大手求人サイトで新卒を取りにくいので(知名度が低いから)就活エージェントに求人を出している企業も多いんですよね。
そういった「非公開求人」にアクセスするために、就活エージェントを利用します。
僕が利用するなら「ミーツカンパニー就活サポート」で、オンライン面談に対応しており、また運営会社が大手で実績があるのが強みです。
次に逆求人サイトに関して、逆求人サイトは登録するだけでスカウトが届くので、ベンチャー企業と自動的に接点を持つ仕組みを構築することができます。
こちらは利用企業数が多い「Offerbox(オファーボックス) 」を利用。
またプロフィールにて「ベンチャー志向」を設定できるので、ベンチャー企業からのスカウトを自動的に獲得することができますよ!
上記の9つのベンチャー企業の探し方について、更に詳しく解説した記事を書きました。
「ベンチャー企業が気になるけど、具体的な求人の探し方をあまり知らない」という就活生はぜひ参考にしてくださいね!
» 【ベンチャー企業の探し方9選】新卒におすすめの方法を就活マンが解説!
また僕がベンチャー企業を調査した一覧表を別記事で書いたので、こちらも参考にしてくださいね。
» 【ベンチャー企業一覧表】179社のベンチャー企業を徹底解説!
ベンチャー企業を探す方法は求人サイトだけじゃなくて、様々な方法があるんですね!
そうなんだよ。この中から自分に合った探し方をいくつか選び、効率的にベンチャー企業との接点を獲得していくと良いよ!
【調査】新卒でベンチャー企業に就職して良かったという声
この章では、新卒でベンチャー企業に就職して良かったという声がネット上にあるかどうか調査した結果を報告していきます。
ベンチャー企業に就職して良かったという声①
新卒でベンチャーを選んで良かったと思う3つのこと。
— あちゃん@人事|WonderSpace (@achapa_ws22) July 21, 2023
①1年目からとにかく経験を積める
→まずはやってみる思考の人はいい!
②やりたいことにチャレンジさせてもらえる
→内定式でケーキ入刀の提案もできた🎂
③役員との距離が近い
社長や取締役とフランクに話せるから視座が高い人の考えを知れる
こちらのツイートを見ると、新卒でベンチャー企業に就職して感じたメリットとして、「1年目から経験が積めること」「チャレンジさせてもらえること」「役員との距離が近いこと」を主に挙げていますね!
特に新卒からチャレンジさせてもらえる点と、役員との距離が近い点はベンチャー特有のメリットだと言えます。
ベンチャー企業に就職して良かったという声②
ベンチャーに就職して良かったなと思うのは、兎に角沢山失敗する経験が出来ること。人数が少ないうちは自分の専門外も含めてなんでもやんなきゃいけないから、色々とやってみて失敗しながら学べたのは苦しかったけどめっちゃ良い経験。
— ひがしみなと (@higashiminato1) June 7, 2020
こちらのツイートでは、ベンチャーに就職して良かった理由として「失敗する経験ができること」を挙げています。
「人数が少ないうちは自分の専門外を含めてなんでもやんなきゃいけない」とあるように、まさに業務の幅が広く、それぞれに対して最初は失敗をするが、経験を積んでいくことができるのは大きなメリットですよね。
何事も最初からうまくいきません。
失敗して修正を繰り返し続けるからこそ、何事も良くなりますよね!
(これは僕が会社をやる中でめちゃくちゃ意識していることでもあります)
ベンチャー企業に就職して良かったという声③
ベンチャーに就職して良かったこと
— フジ3代目社長|になる予定 (@Fuji_Love_Biz) December 25, 2020
・上場した時に注目を浴びれる
・稟議が少なく意見が通りやすい
・文化は自分で作れる
・とことん一つのことを突き詰められる
・なんかカッコ良いと思われがちになる
・役職がつきやすい
30になる前にベンチャー来て良かったと思う今日この頃。
こちらのツイートによると、ベンチャー企業に就職して良かったこととして「上場した時に注目を浴びれる」「稟議(社内での文書で決裁や承認のこと)が少なく意見が通りやすい」「文化が作れる」「役職がつきやすい」といった入社メリットを感じていますね。
新しい視点として、上場した時に注目を浴びれるという点。
ベンチャー企業によってはストックオプションといって、株を一定の金額で将来買うことができる権利を付与される可能性があります。
それによって就職先が上場した際に、莫大な利益が得られる可能性があるんですよね。
もちろん「ストックオプションがもらえる」「就職先が上場する」という2点を満たす必要があるので確率は低い。
ですが、大手にはないメリットだと言えるでしょう。
この記事で挙げたようなメリットを、実際にベンチャー企業に就職した人は感じていることが分かりますね!
【調査】新卒でベンチャー企業に就職して後悔した・やめとけという声
一方で、新卒でベンチャー企業に就職して後悔した!やめとけ!という声もネットで調べてみました。
「良い意見」だけでなく、「悪い意見」もしっかりと両軸で見る必要があるので、目を通していきましょう。
ベンチャー企業に就職して後悔したという声①
氷河期世代ガチだけど、就職決まらなくてしんどくなったときに拾ってくれたベンチャーに入ってしまったのが運の尽きで新卒カードがきちんと使えなかったのは未だに後悔してる。大手に入るチャンスはあそこしかなかったのになー。今思えばあそこで公務員に方針転換した人こそ、神判断。
— ひろいっく (@funofhiroic) February 8, 2021
このツイートによると「大手に入るための新卒カードをベンチャーに切ってしまったことを後悔している」とのことです。
たしかに「新卒カード」は非常に貴重で、大手企業によっては中途採用をほとんど取らずに(取る場合でも非常に難易度が高い)、新卒ばかり取るような企業もあります。
最初の1社目で人生が決まることはありませんが、「新卒の方が大手企業には入りやすい」という企業も多いことは事実だと押さえておく必要があります。
ベンチャー企業に就職するのはやめとけという声①
なんかまた流れてきたから言っとくと、新卒でいきなり零細ベンチャーやスタートアップはマジでやめとけ!!
— あゆゆん♪ (@ayu_littlewing) April 27, 2023
下手すると一生零細でしか働けなくなるぞ!!
大企業経験がある人が零細に行くのは簡単だし、大企業に戻るのも簡単だけど、零細スタートの人が大企業に入るのはめっちゃ大変だから。
こちらのツイートを見ると、「零細企業からキャリアをスタートしてその後に大企業に入るのは大変だから新卒でベンチャー企業には入るのはやめとけ」とのことです。
これはデメリットでも伝えたとおりで、大手企業によってはベンチャー企業の文化に染まった人材を採用しない企業もあります。
だからこそ新卒でベンチャー企業に入るかどうかは慎重に考えるべきですね。
ベンチャー企業に就職するのはやめとけという声②
経験談から言います。これから就活する新卒は余程の体育会系でない限り数十人規模のベンチャー行くのやめとけ。福利厚生ゴミだし給与形態コロコロ変えられるし賞与ありって言いながらゼロなこと全然あるしサビ残だらけ。(一部)上場の下っ端で良いから勤めて手厚い福利厚生と残業代、賞与しっかり貰って
— pjさな (@snsnna511) March 29, 2022
こちらのツイートを見ると、経験談として「数十人規模のベンチャー企業だと、福利厚生が整っておらず、給与形態は変えられてボーナスも出ないときがある。更にはサービス残業ばかり、だから新卒でベンチャー企業に就職するのはやめとけ」とのことです。
実際にこうしたベンチャー企業はゴロゴロあります。
何度も言いますが、同じベンチャー企業でもその質(待遇や労働環境)には天と地の差があります。
この方が言うようなベンチャー企業に就職するのは、よほどその企業で学びたいことがあるなど、目的がある人に限ると僕も思います。
こうして見ると、「大手ではなくベンチャー企業に就職する理由」を明確にして、心からその目的を満たしたいと思う人しか新卒でベンチャー企業に就職するのは向いていないと言えますよね。
実際に僕もそう思うよ。ベンチャー企業に就職する目的がなく、プライベートの時間も重視する人はベンチャー企業にははっきり言って合わないね。
【基本情報】そもそもベンチャー企業とは?
ここまで新卒でベンチャー企業に就職することについて解説してきました。
この章では、基本情報として、そもそもベンチャー企業とは何か、ベンチャー企業の概要について簡単に解説していきたいと思います。
実はベンチャー企業には明確な定義はありません。
しかし、一般的には以下のような特徴を持つ企業をベンチャー企業と言います。
【ベンチャー企業の特徴】
- 設立から5年ほどの若い企業である
- 成功した時に収益が爆発的に伸びるような事業であること
- 新技術や高度な知識を軸として新事業を手がけている会社(これまでにない革新的な技術やビジネスモデルであること)
上記のような特徴を持つ企業を、「中小企業」や「零細企業」という表現と分けて、「ベンチャー企業」と考える場合が多いので覚えておいてくださいね!
上記の3つの特徴の詳しい説明など、ベンチャー企業の定義について更に詳しくは別記事でまとめておきました。
「もっとベンチャー企業の定義について詳しく知りたい、理解を深めたい」という就活生はこちらの記事も参考にしてくださいね!
» 【ベンチャー企業の定義とは】具体的な企業例や中小企業との違いを解説!
ベンチャー企業に明確な定義はないんですね!
そうだよ!設立から浅く、新技術や高度な知識を軸として新事業を展開、かつ成功した時に収益が爆発的に伸びるような事業を展開している企業をベンチャー企業と呼ぶことが多いね。
新卒でベンチャー企業に就職することに関してよくある質問
この章では、ここまで解説しきれなかったベンチャー企業への就職についてよくある質問に回答していきます。
新卒でベンチャー企業への就職を少しでも考えている方は、最後まで目を通してください!
質問① 新卒カードをベンチャーへの就職に使うのはもったいないですか?
新卒カードを大手企業ではなく、ベンチャー企業への就職に使うことは正解だと一概には言えず、基本的には「人によるし」「入社する企業による」のが正解です。
まず第一に、大手企業に就職したいと考えている人や安定志向な人は、新卒カードは大手企業への就職に切る方が良いと僕は思います。
一方で、明確にベンチャー企業に入社する目的がある人は、新卒カードをベンチャー企業に切っても問題ないかなと。(もちろん入社先は選定する必要がありますが)
なぜかと言うと、「時間」という資本の面で見る必要があるからです。
例えば、僕は食品メーカーに就職して、入社後1年で辞めることができました。
あのまま3年ぐらい働いて独立していた場合、2年分の経営者としての経験を失うことになりますよね。
結局は結果論だとは思います。
ですが、結果が出た時に「もっと早くしていれば良かった」という後悔に繋がる可能性があることを考えると、一概に新卒からベンチャー企業に就職することはやめとけとは言えません。
質問② ベンチャー企業は危ないと言われる理由は?
ネット上では「ベンチャー企業は危ない」という意見も多いです。
たしかに大手企業よりもベンチャー企業の方がコンプライアンス意識も低いし、更には経営状況も良くないので様々なリスクやデメリットがあります。
ちなみにこの記事で紹介したデメリットに加えて、ベンチャー企業が危ないと僕が考える理由は以下の4つです。
【ベンチャー企業が危ないと言える理由】
- 利益の安定性が低くすぐに倒産する可能性がある
- 初期の赤字状態が長期的に続き社内の雰囲気が悪い企業も多い
- 自分が持っていない知識やスキルまで求められる可能性がある
- 魅力のない商品(ニーズのない商品)を無理に売らされる可能性がある
今回の記事で紹介したことに加えて、こうしたリスクがあることはベンチャー企業への就職を考える人は頭に入れておくべきです。
ベンチャー企業の危険性について、更に詳しく解説した記事も書いているので、合わせて読んでくださいね!
» 【ベンチャー企業がマジで危ない5つの理由】志望前の注意点を解説!
本記事の要点まとめ
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!
実際にベンチャー企業を経営している僕視点で、新卒でベンチャー企業には絶対に行くなと言われる理由に切り込んでみました。
結局のところ、途中でも伝えたとおりで「結果論」でしかありません。
ベンチャー企業に就職して、そこで大きな学びやスキルを得て、それを転用して起業したら大成功した。
その場合は「新卒でベンチャー企業に就職して良かった!!!!!」となる。
一方で、ベンチャー企業に就職して、毎日23時まで残業しているのに残業代も出ない。
社内の人間関係も最悪で、サービスにも魅力を感じない。
その場合は「新卒でベンチャー企業に就職しなければ良かった!!!!!」となる。
まさに結果論の世界です。
しかし言えることは、「新卒でベンチャー企業に就職する目的を持っているか?」ということです。
それがあればどんな結果になろうが、全てを糧にできます。
人生はある一点では決まらない。諦めないことが肝心です。
今回の記事が、ベンチャー企業を志望する新卒にとって1つの道しるべになれば嬉しいなと思って心を込めて書きました。
それでは最後に、本記事の要点をまとめて終わりましょうか。
以上!就活マンでした。
【本記事の要点】
- 新卒でベンチャー企業を志望する学生は多い。
- 新卒でベンチャー企業には絶対に行くなと言われる理由として挙げられることは、「すぐに倒産するリスクがあるから」「長時間労働をさせられる可能性があるから」「給料が低く未払いリスクも高いから」「教育制度が整っていない可能性が高いから」「大手への転職が難しくなるから」「3年以内離職率が高いから(定着率が低いから)」「裁量が大きく責任が重い傾向にあるから」「コンプライアンス意識が低い傾向にあるから」などの理由が挙げられる。
- 新卒でベンチャー企業に就職することにはメリットもあり、それは「起業や副業に活かせる実践的なスキルや知識が身につく可能性が高い」「幅広い業務を経験できる可能性が高い」「実力次第で評価される可能性が高い」「社長や役員との距離が近い」といった理由である。
- 上記のメリットに強く惹かれ、明確に「大手企業ではなくベンチャー企業に就職する理由」が語れる人はベンチャー企業が向いている可能性も高い。