就活生や転職者のみなさん、こんにちは!
これまで7年、書いた記事は1500記事を超え、求人サイトの運営まで始めた"日本イチの就活マニア"こと就活マンです!
「大企業に就職したい!」と考えている就活生は多いかと思います。
しかし、大企業とはどんな企業なのか把握できる人は少ないのではないでしょうか。
そこで今回は、大企業の定義や中小企業、有名企業などとの違いについて解説していきます。
また、「とりあえず大企業がいい!」といった大企業志向のリスクについても知っておきましょう。
大企業志向のリスクを避ける方法や、大企業で働くメリット・デメリットまで共有していきます!
漠然と大企業への入社を目指している人は、就活で苦戦しないためにもぜひ最後まで読んでみてくださいね。
大企業ってイメージだけで詳しいことはわからないので、ぜひ知りたいです!
今回の記事を読むだけで、大企業に関する知識が網羅されるからぜひ最後まで読んでみよう!!
- 大企業とは?|大企業の定義について
- 大手企業や有名企業との違い
- 大企業志向になりすぎることのリスク
- 大企業に入社するための最適解
- 大企業で働くメリット
- 大企業で働くデメリット
- 大企業に関してよくある質問
- 本記事の要点まとめ
大企業とは?|大企業の定義について
「そもそも大企業ってどこから?」「何をもって大企業なの?」と疑問に思う就活生もいるかと思います。
おそらく多くの人は、「従業員が多い」とか「CMを流している」といった企業を大企業と認識しているのではないでしょうか。
大企業とは、実は明確に定義できません。
よって、中小企業より規模が大きい会社を「大企業」と呼ぶことが多いです。
ただ会社法という法律では、大企業ではなく「大会社」として定義されています。
【大会社の定義】
- 資本金が5億円以上の企業
- 負債額が200億円以上の企業
中小企業の定義
中小企業の定義も把握しておきましょう。
中小企業基本法では、以下のように定義されています。
【中小企業の定義】
- 資本金の額又は出資の総額が3億円以下
- 従業員の数が300人以下
上記の両方に当てはまると「中小企業」と定義されるということですね。
ちなみに、卸売業、サービス業、小売業に関しては例外で他の基準が設けられています。
資本金または出資金総額 | 従業員数 | |
---|---|---|
製造業その他 | 3億円以下 | 300人以下 |
卸売業 | 1億円以下 | 100人以下 |
サービス業 | 5千万円以下 | 100人以下 |
小売業 | 5千万円以下 | 50人以下 |
参考:e-Gov法令検索
上記よりも資本金額や従業員数が多い企業は「大企業」といえます。
ちなみに、日本国内のおよそ99.7%が中小企業で「大企業」と呼ばれる企業はわずか0.3%しかありません。
大企業のはっきりした定義はないんですね!
そうなんだ。上記の中小企業の定義よりも大きい企業が「大企業」と呼べるね。ただ、さっきも伝えたとおり日本はほとんどが中小企業に当てはまる企業だと覚えておこう!
大手企業や有名企業との違い
大企業の他にも、企業の呼び方にはさまざまなものがあります。
大企業と勘違いしやすい似ている言葉との違いを簡単に説明していきますね!
大手企業とは
業界の中での規模やシェアが大きい企業のことを指します。
前章の中小企業に定義に当てはまる企業でも、「大手企業」と呼ばれる企業は多いです。
逆に、資本金5億・負債額200億以上の大会社の定義に該当する企業でも業界の中で「大手企業」ではない企業もあります。
有名企業とは
資本金や従業員数にかかわらず、多くの人が知っている企業のことを「有名企業」と呼びます。
有名企業は会社の規模とは関係なく、知名度が高い企業のことを指すことが多いですね。
上場企業とは
上場企業は、証券取引所で株式の売買が行える企業のことです。
「上場企業=大企業」と思っている人も多いですが、上場しているからといって大企業とは限りません。
逆に大企業に当てはまっても上場企業ではないこともあります。
どれも似ているようで違う意味だったんですね。
そうだよ!だから、たとえば「業界最大手!」といわれている企業でも、会社の規模は小さいなんてこともあるんだ。
大企業志向になりすぎることのリスク
ここで、大企業志向になることのリスクについて話したいと思います。
「とりあえず大企業!」という大企業志向を持っている就活生は、そもそも「どんな中小企業があるのかを知らない」という人も多いです。
よって、安定していそうな大企業を選ぶのでしょう。
しかし、同じような考えを持つ就活生はめちゃくちゃ多いので、倍率がかなり高くなるんですよね。
「大企業志向」になりすぎて大企業ばかり受けていると、全然選考に通らず内定がいつまでもない状態になってしまう可能性が高いです。
人間ってメンタル弱い生き物なので不採用になりまくると、不安になりますよね。
そしてエントリーしていた全ての大企業が不採用になると、もうやる気がなくなってしまって適当に入社する企業を選ぶという行動に出ます。
大企業志向のリスクを避ける方法
せっかく就活を頑張っていたのに、結局最後は投げやりになってしまう。
これは最悪ですよね。
そうならないように、エントリーする企業規模のバランスを僕は次のように定義しました。
【#図解で就活】
— 就活マン®︎ / 藤井智也 (@shukatu_man) 2018年10月2日
僕が考えるエントリー企業のバランスについて!
大企業ばかりを受けるリスク😅
・全選考に落ちてしまう
・選考に落ちて就活が投げやりになる
↓
これを避けるために、エントリーする企業のうち
倍率の高い大企業は40%に留める。
中小企業やベンチャーを60%受けるぐらいのイメージ! pic.twitter.com/sHY9b3p2kz
大企業はエントリーした総数の40%。中小企業を60%にするというエントリーのバランスですね。
しっかりと中小企業に関しても、自分が興味のある事業をしている企業を調べエントリー数を増やして確実に内定を取っていくことは非常に重要です。
大企業自体が少ないなら、倍率が高くなるのも当然ですね…。
「大企業で働きたい!」という気持ちは大事だけど、大企業だけを受けるのはおすすめしない。エントリー企業はバランスを考えて、確実な内定も狙っていこうね!
大企業に入社するための最適解
大企業で働くメリット・デメリットについて共有しました。
はじめにお伝えしたとおり、大企業(大会社)に該当する企業は国内でも数少なく、その分倍率も高いです。
高倍率の大企業の選考を勝ち抜くには、徹底的に対策を練りライバルに差をつける必要があります。
一人で対策を練って選考を受けるよりも、プロにサポートしてもらいながら選考に挑む方が内定を獲得できる確率は高まるでしょう。
そこで「倍率が高くても大企業に入社したい!」という意欲のある人向けに、おすすめの就職・転職法をお伝えしていきますね。
【新卒向け】大企業からの内定を獲得するための対策
新卒の就活生が大企業からの内定を獲得するためには、「就活エージェント」を利用するのが最もおすすめです!
就活エージェントとは、面談を元にして自分に合った求人を紹介してくれる無料の就活支援サービスのこと。
最初にエージェントと面談を行うのですが、その際に「大企業へ入社したい」という意思を伝えましょう。
ただ、先述のとおり大企業ってかなり少ないので就活エージェントで扱っている求人数も少ないんですよね。
また、エージェントごとに保有している求人も違います。
ですので、就活エージェントは複数を併用するのが重要なポイントです!
僕はこれまで50以上の就活エージェントを見てきましたが、おすすめなのは「ミーツカンパニー就活サポート」です。
▼就活エージェント利用者の声
初めて就活エージェントと面談したけど意外と良かった、普通のサイトに絶対載ってないけど私の希望に合う求人めっちゃ紹介してもらった…新潟の企業も紹介してくれるらしい笑
— ま…てぃ (@marietty122111) February 27, 2020
なんだかんだでESと面接のお悩みも解決したし…すげーな
オンライン面談に対応していますし、利用者からの口コミも良い。
まずは2つのエージェントの初回面談を受けた上で、親身になってくれる担当者を厳選しましょう。
就活エージェントは担当者の質によって、利用価値がかなり変わってしまいます。
そのため、まずは初回面談を受けた上で親身になってくれるか、希望に合う求人を紹介してくれるかを見極めましょう。
上記以外の就活エージェントについては、「就活エージェントおすすめランキング【1位〜20位】」でおすすめ順にランキング形式で紹介しているのでぜひ併せて参考にしてみてください!
【転職者向け】大企業からの内定を獲得するための対策
転職で大企業を受ける場合も、就活と同じで中小企業も並行して受けておくことで、大企業の選考対策につながります。
精神的な余裕も生まれますしね。
僕がもし今転職するのであれば、以下の流れで行動します。
【大企業への転職を叶えるために行うべきこと】
- 評判の良い転職エージェントだけを2〜3社使う
- 紹介された求人を口コミサイトで調べる
ポイントは、「親身になってくれる転職エージェントを使うこと」「口コミサイトで自分でも1社1社必ず確認すること」の2点です。
僕のおすすめの転職エージェントは、20代なら「UZUZ(ウズウズ)」と「就職Shop」の2つ。
(理系出身者であれば「UZUZ(理系特化)」も理系特化のサービスなので併用しましょう!)
IT・Web業界への転職を考えている方は「レバテックキャリア」が最適です。
僕が調べたところ、口コミが良く年収が上がる転職ができることが多いのが魅力。
▼レバテックキャリアの口コミ
大阪希望か、SE続けるか、とかで変わってくるけど俺は今の会社はワークポート使って入った SE続けるならレバテックキャリアもいいかも レバテックキャリアはSE専門 内定は決まらんかったけど同じ求人でもワークポートより年収高い求人多い
— そまゆん (@somaaayu) July 16, 2021
これらの転職エージェントは、オンライン面談も対応していますし親身になってくれると非常に評判も良いんですよね。
面談で「大企業への転職を考えている」と伝えると、要望に合う求人を紹介してくれるでしょう。
ただ、エージェントによって保有している求人は違います。
まして大企業の求人数はあまり多くはないと考えられるので、よりチャンスを広げるためにも複数のエージェントを併用するのがおすすめですよ!
求人を紹介してもらったら、「Openwork」や「ライトハウス」などの口コミサイトでリアルな評判をチェックしましょう。
気になる口コミがあったときには、担当のエージェントに事実確認を行ってください。
シンプルですが、これが大企業への入社確率を高める最適解だと僕は考えています。
なお、これらの方法を3つのステップに分けて詳しく解説した記事を別で用意しました。
「大企業がいいけどブラック企業は避けたい」という人は必ず読んでくださいね!
高倍率の大企業はプロにサポートしてもらった方が安心ですね!
ライバルが多そうな企業ほど、一人で頑張るよりもプロにアドバイスをもらって質の高い選考対策を行うのが大事だよ!
大企業で働くメリット
ではここから、具体的に大企業で働くメリット・デメリットをお伝えしていきます。
大企業への入社を考えている人は、どちらも把握した上で検討してみてくださいね!
【大企業で働くメリット】
- 社会的信用が高い
- 福利厚生が手厚い
- ネームバリューがある
- 経営が安定している
メリット① 社会的信用が高い
大企業は社会的信用度が高いことがメリットです。
大企業は安定しているイメージが強いので、会社名を伝えるだけで信用してもらえることも少なくありません。
企業自体の信用度が高いので、そこで働いている社員も信頼されやすくローンなどの審査も通りやすくなります。
家を借りるときやクレジットカードの審査にも比較的通りやすいのは、大企業で働く大きなメリットのひとつと言えますね。
メリット② 福利厚生が手厚い
福利厚生が手厚いのも、大企業ならではのメリットです。
大企業は各種保険や資格手当、住宅手当などの制度が充実しています。
金銭的な制度以外にも、特別な休暇を設けているなど仕事だけでなくプライベートも充実させられる仕組みが整っています。
社員の働きやすさを重視して手厚い福利厚生が用意されているのは、大企業だからこそ受けられるメリットです。
メリット③ ネームバリューがある
大企業のネームバリューもメリットのひとつ。
社会的信用度と同じでネームバリューがあることで、会社名を伝えるだけで信頼されやすくなります。
また、会社としてのネームバリューは将来転職するときにも役立ちます。
誰もが知っているような大企業で働いていたとなると、それだけで優秀な人材だと思われることも少なくありません。
会社のネームバリューで転職が有利に運ぶのは、大企業だからこその大きなメリットです。
メリット④ 経営が安定している
やはり経営が安定しているのは大企業のメリットといえますね。
大企業を目指している人も「大企業=安定している」というイメージがあるのではないでしょうか?
大企業ならではのネームバリューによって信頼を獲得しやすいため、経営も安定していることが多いです。
規模が大きいがゆえの安定性は、大企業で働く上で大きなメリットといえます。
大企業ならではのメリットですね!
そうだね!とくに社会的信用度の高さは、大企業だからこそ受けられる大きなメリットといえるね!
大企業で働くデメリット
次に大企業で働くデメリットを共有します!
主なデメリットとしては、以下の4つが挙げられます。
【大企業で働くデメリット】
- 業務範囲が狭い
- 出世しづらい
- 個人の意見が反映されづらい
- 転勤の可能性が高い
デメリット① 業務範囲が狭い
まず大企業で働くと、業務範囲が狭いことがデメリットとして挙げられます。
人数も多く部署や役職も細かく分けられているので、中小企業やベンチャー企業のように一人で幅広い仕事をするわけではありません。
業務範囲が狭いからこそ専門性を高められるという面ではメリットとも言えますが、業務範囲が狭いとさまざまな仕事を経験できないので視野もせまくなりがちです。
将来、転職を考えたときにも経験が少ないことで選択肢が限られてしまう可能性があります。
デメリット② 出世しづらい
人数が多いので出世しづらいのもデメリットです。
中小企業やベンチャー企業は、成果によって昇進につながることも多くあります。
しかし、従業員数が多い大企業ではまだまだ年功序列が残っているので、段階を追って少しずつ昇進していくしかありません。
はやく出世したい、会社の重要ポジションで仕事したいという人にとっては大きなデメリットといえるでしょう。
デメリット③ 個人の意見が反映されづらい
中小企業であれば、上司や役員とも話す機会は少なからずあります。
しかし、大企業だと上層部の人と話すどころか会うことさえ稀です。
よって、仕事に関しての意見があったとしても個人の意見が反映されることはほぼないといっても過言ではありません。
デメリット④ 転勤の可能性が高い
大企業は規模が大きいので、全国に支社があることも多く転勤の可能性が中小企業に比べると高いです。
転勤がいつまでなのか、戻れるのかといったこともわからないことがほとんど。
生活環境が頻繁に変わるのは、人によっては大きなストレスになります。
たとえば、ずっと同じ場所で仕事をしたい、都会で長く働きたいといった人にとっては転勤の可能性が高いのはデメリットになるでしょう。
規模が大きいからこそのデメリットって感じがしますね。
そうだね。幅広くいろんな仕事がやりたい人やガンガン出世していきたい!という人は、中小企業やベンチャー企業の方が向いていると僕は思うよ。
大企業に関してよくある質問
では最後に、大企業についてよくある質問と回答を共有していきますね!
質問① おすすめの大企業は?
僕がおすすめの大企業は以下の記事でまとめています!
売上高の高い企業から、年収が高い企業まで分けてランキング化しているので、ぜひ参考にしてください!
質問② 大企業と中小企業ってどっちがいいの?
大企業と中小企業どちらがいいのかは、就職先に何を求めるかで変わってきます。
比較的のんびりと同じ仕事を続けていきたい人は、大企業が働きやすいと感じるでしょう。
逆に、スピード感を持って新しいことにもどんどんチャレンジしていきたい!という人は、中小企業の方がやりがいを感じられるかもしれません。
自分にどちらが合っていそうかわからない人は、まずしっかりと自己分析を行い企業選びの軸を明確にしていきましょう。
以下の記事が参考になると思うので、ぜひ読んでくださいね!
質問③ 大企業に向いている人の特徴は?
大企業は以下のような人におすすめです。
【大企業に向いている人の特徴】
- 安定した会社で働きたい人
- 一つの仕事をコツコツ続けていきたい人
- 転勤も苦ではない人
- 出世欲が強くない人
- 成果に見合った給与より安定した給与が欲しい人
逆に、幅広くさまざまな業務を経験したい人やどんどん出世していきたいと考えている人は、中小企業やベンチャー企業がおすすめです。
質問④ 大企業の子会社に就職するのってどう?
大企業の子会社に就職するのは、僕としてはおすすめです!
大企業の本社よりも倍率が低いうえ、一般的な中小企業よりも経営が安定していることも多いんですよね。
また、小会社でも本社と同じような福利厚生が用意されていることも少なくありません。
大企業の子会社に入社するメリット・デメリットなどは以下の記事でまとめているので、ぜひ読んでみてください。
漠然と「大企業がいい!」と思っている人は、まず自己分析を行おう!自分が就職先に何を求めているのか、どんな働き方がしたいのかを明確にするのが何よりも大切だよ!
本記事の要点まとめ
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!
大企業に明確な定義はないですが、中小企業よりも規模の大きい会社のことを指すことが多いです。
大企業は規模が大きいぶん知名度が高く倍率が高いので、徹底的に対策を練るのが重要。
厳しい戦いを勝ち抜くためにも、一人で進めるよりもプロである就活エージェントにサポートしてもらうのがおすすめです。
ちなみに、大企業を目指している人でも「ブラック企業は避けたい」という人がほとんどかと思います。
そこで、ホワイト企業かどうかを見極める基準を「【ホワイト企業の特徴とは?】重要な15の特徴を一覧で共有!」でまとめました!
会社の規模と同様に、ホワイト企業かブラック企業かも就活生にとっては重要なポイントなのでこちらも併せて読んでみてくださいね!
では最後に、本記事の要点をまとめて終わりましょう。
【本記事の要点まとめ】
- 大企業の明確な定義はないが、会社法では資本金5億・負債額200億以上の企業を「大会社」と定義されている。
- 日本国内のおよそ99.7%が中小企業で、大企業はわずか0.3%。
- 大企業は倍率が高いため、大企業志向になりすぎるとすべて不採用になるリスクがある。
- 高倍率の大企業からの内定を獲得するには一人で対策を進めるより、就活のプロにサポートしてもらうのが有効。
今回の記事が少しでもあなたの就活の役に立ったのなら幸せです。
就活攻略論には他にも、僕が4年に渡って書き続けた1000の記事があります。
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