就活生や転職者のみなさん、こんにちは!
これまで7年、書いた記事は1500記事を超え、求人サイトの運営まで始めた"日本イチの就活マニア"こと就活マンです!
今回は「就活での職種の決め方」について徹底解説していきます。
僕が大学生の時、最初はどんな職種が向いているのか、どれを選べば良いのか全くわかりませんでした。
しかし、自分に向いている職種を選ぶ重要性は非常に高いんですよね。
なぜなら、向いている職種の方が低いストレスで実績を残すことができるからです。
自分に向いていない仕事を選んでしまうと、早期退職に繋がるし、更には実績も残せないので負の連鎖に繋がってしまいます。
そこで本記事を通して、就活生向けの職種の決め方を共有します。
「全く職種が分からない」という方にも分かりやすく解説していくので、ぜひ最後まで読んでみてください。
そもそも職種について学んだことがありません。それなのに就活生になって、いきなり職種を決めろって言われるの辛すぎませんか...。
そうなんだよ。だから自分に合わない職種を選んでしまって、早期退職する人も多い。この記事を通して、職種理解と職種の決め方を解説していくよ!
- そもそも就活における職種とは何か?
- 【簡単】就活で職種が決められない場合の対処法
- 就活での職種の決め方【4ステップで完了】
- 就活における「職種選択の重要性」について
- 【補足】その他の就活生におすすめの職種の決め方
- 本記事の要点まとめ
そもそも就活における職種とは何か?
まずは「職種(しょくしゅ)」についての基礎を理解しておきましょう。
第一に、職種とは「働き方・仕事内容・その会社での役割」を意味します。
働き方とはどういう意味かと言うと、つまりは「会社で何をするのか」ということです。仕事内容のことですね。
人と話すことが多い。何かを作ることが多い。パソコンで数字をいじる時間が多い。
こういった「会社で何をするのか」こそが働き方であり、「職種」です。
ちなみに企業によって細かい仕事内容は異なります。
しかし、営業職なら「お客さんにアポイントを取って商品を買ってもらう」という仕事内容の根本は変わりません。
ここでは「職種とは仕事内容、会社での役割のことを指す言葉なんだな」と理解しておきましょう。
なるほど!職種とは、仕事内容やその会社での役割を示すんですね。
そうだよ!営業職や事務職、研究職など、それぞれ仕事内容や会社での役割が異なるんだ。
【簡単】就活で職種が決められない場合の対処法
次の章にて、自分で職種を決める方法を紹介します。
一方で、「自分に向いている職種が分からない」「職種一覧を見ても具体的な仕事のイメージがつかない」という就活生は多いですよね。
もし仮に僕が今就活生で、職種を決めていないなら、有識者に相談します。
既に社会人として働いている先輩や、就活エージェントの担当者に自分の長所を伝えた上でどんな職種が向いているのか聞いてみると参考になります。
(やっぱり実際に社会人として働いている人の方が職種への理解はとにかく深いので)
聞ける先輩がいない場合は、無料の就活エージェントを利用しましょう。
注意点としては、担当者によってレベルが違うので、初回面談を受けて「この人の言うことは納得できるな」と信頼できる担当者のみを頼ることです。(他は切る!)
利用するなら全国対応かつ、オンライン面談に対応している「ミーツカンパニー就活サポート」と「キャリアチケット」がおすすめですね。
東京への就職を希望する場合は東京特化の「シュトキャリ」あたりも非常におすすめ!
その他、僕がおすすめの就活エージェントをランキング形式でまとめた記事も書いているので就活エージェントを利用したい場合は参考にしてください。
» 就活エージェントおすすめランキング【1位〜22位】就活のプロが厳選!
なるほど!どんな職種が向いているのか、それぞれの職種への理解が深い社会人に相談するのが最も効率的ですよね。
そうなんだよ。就活エージェントだと、そのまま企業紹介や選考対策もしてくれるから良い担当者だけを利用する分には最高だよ。
就活での職種の決め方【4ステップで完了】
早速、就活での職種の決め方を共有していきます。
今回は手を動かしやすいように、4ステップで完了するように解説しますね。
就活生が職種を決める方法として、僕がおすすめするのは次の4ステップです!
【就活での職種の決め方】
- 新卒で就職できる職種を把握する
- 求人サイトを見て職種ごとの仕事内容のイメージを付ける
- 適性検査によって「向いている仕事内容」を理解する
- 自己分析を深めて職種選択の精度を高める
ステップ① 新卒で就職できる職種を把握する
まずはとにもかくにも、世の中にどんな職種があるのか知る必要があります。
どんな職種が存在するのか分からない状態では、職種を決めることはできません。
細かくすべてを網羅すると、あまりに大変なので、メインどころの職種を紹介します。
就活で応募が多いのは、営業・事務・研究開発・生産技術・技術あたりです。
(企業によっては、いきなり企画職やマーケティング、広報などの職種で採用するところもありますが、未経験者にそれらの職種を任せる企業は少ないです)
【最低限理解しておくべき職種一覧】
▼表でも一覧化しておきますね!
大分類 | 小分類 | 仕事概要 |
---|---|---|
総務職 | 総務 | 社内の福利厚生管理やファイリング、備品管理、会議や社内イベントの企画運営、電話対応、来客対応、秘書業務をおこなう。 |
人事 | 採用や人の管理をおこなう。 | |
経理職 | 経理 | 入金と出金の管理、給料の管理、決算書の作成をおこなう。 |
財務 | 会社の資産の管理をおこなう。こ | |
研究開発職 | 研究開発 | 商品やサービスを実用化、製品化するための基礎となる研究をおこなう。 |
開発 | 研究で得た知見をもとに、商品やサービスの実用化、製品化をおこなう。 | |
購買職 | 購買(仕入れ) | 原材料の仕入れや、在庫の管理をおこなう。 |
バイヤー | 原材料や商品の開拓、仕入れをおこなう。 | |
技術職 | 設計 | 製品などの設計をおこなう。 |
技術 | 製品開発や製造に関しての技術開発。 | |
生産技術職 | 生産管理 | 製造現場での生産状況の管理をおこなう。 |
品質管理 | 原材料やできあがった商品の品質管理をおこなう。 | |
営業職 | 国内営業 | 国内の企業との取引を対象として、企画提案や 商品の紹介、新規のお客さんの開拓を行う。 |
海外営業 | 国内営業の対象企業が海外になったバージョン。 | |
営業アシスタント | 国内(海外)営業が使用する資料の作成や、 見積もりの作成を行う。 | |
セールスエンジニア | 企業への営業と技術的な作業の両方をおこなう。 | |
エンジニア職 | SE(システムエンジニア) | システム全体の仕様を定めて、その後、基本設計や詳細設計においてシステムの細部を構築する。 |
PG(プログラマー) | SEが作成した設計書に沿ってプログラミングをおこなう。 | |
販売職 | 販売 | 店頭にて商品の紹介や販売をおこなう。 |
スーパーバイザー | 店舗を巡回して販売に対しての指導をおこなう。 | |
広報職 | 広報 | 商品や自社に関する情報発信や宣伝をおこなう。 |
企画職 | 商品企画 | 市場調査を元にした商品のコンセプト立案や、企画した商品のプレゼンテーションをおこなう。 |
マーケティング | 市場調査や消費動向などの調査をおこなう。 | |
経営企画職 | 経営企画 | 経営戦略や新規事業計画の立案をおこなう。 |
これらに加えて、更に細かく職種を把握するためには、はたらこねっとが無料で公開している「よく解る!職種図鑑 |はたらこねっと」がおすすめです。
会員登録とかなしで、それぞれの職種の詳しい仕事内容まで解説されている神サイトと言えますよ!
ステップ② 求人サイトを見て職種ごとの仕事内容のイメージを付ける
ざっくりと世の中にどんな職種があるのか理解したら、それらの職種の具体的なイメージを付けるために求人サイトで、求人を読んでみてください。
ちなみに就活攻略論では、条件を満たすホワイト企業だけを掲載する「ホワイト企業ナビ」という求人サイトを運営しています。
職種理解においては、具体的な仕事内容がしっかりと書かれている求人を読むことが重要で、このホワイト企業ナビは「仕事内容」の部分をめちゃくちゃ丁寧に掲載してます。
▼ホワイト企業ナビの求人は6時間以上の時間をかけて取材・作成しています!
ちなみに職種を理解する上で重要なことの1つに、"同じ職種でも企業によって仕事内容が異なる"という点があります。
同じ営業職でも、企業に対して営業するのか、個人に対して営業するのか違う。
様々な求人を読むことで、そういった差が見えてきます。
すると「自分は企業に対する営業(=法人営業)の方がいいかも」という気づきが得られるので、求人を読むことは就活生にとって本当に有益だと僕は考えています!
ステップ③ 適性検査によって「向いている仕事内容」を理解する
ここまで職種理解と求人サイトを見ることを実行しました。
知識が増えたところで、ここからは具体的に職種を決定する作業にはいっていきます。
ちなみにですが、そもそも職種に関して言うと、僕は「したい仕事」よりも「向いている仕事」を選ぶべきだと考えています。
どれだけ自分がカフェが好きで、カフェで働きたいと思っていても、接客業務が苦手ならどんどんストレスは溜まっていきます。
一方で、カフェに興味がなくても、接客業務に向いていれば、実績を残せて評価されるし、お客さんに喜んでもらえるしで、どんどん仕事が好きになる。
これらの理由から就活生はぜひ「自分に向いている職種は何か?仕事内容は何か?」という視点を持ってください。
自分に向いている仕事内容は適性検査で把握できる
そして、この「自分に向いている仕事内容」を把握するのにおすすめが適性検査です。
適性検査とは、アンケートのような診断を受けることで、自分の性格や向いている仕事を客観的データで表示してくれるもの。
僕はこれまで20以上の適性検査を受けましたが、最もおすすめはキミスカという逆求人サイトが無料で提供している適性検査でした。
【キミスカの適性検査の利用方法】
- 「キミスカ公式サイト」から公式サイトにアクセスする
- 自分が当てはまる年度をクリックして会員登録をする
- マイページから「適性検査」を受験
- マイページからいつでも適性検査の結果を取得可能!
キミスカの適性検査は15分ほどで受験ができ、就活生なら無料で利用できる。
職種を決める上では、自分の主観だけで決めるよりも、こうしたデータも取り入れることで精度が増します。
適性検査を駆使して、自分に向いている仕事内容を把握しましょう!
ステップ④ 自己分析を深めて職種選択の精度を高める
適性検査によって、客観的に自分に向いている職種を知ることができました。
ですが、もちろん適性検査の結果の精度は100%ではありません!
職種決定の精度を高めるには、自己分析が欠かせないんですよね。
自己分析とはつまりは自己理解のことで、「自分に向いている職種」を理解するとは、つまりは「自分の得意を活かせる職種」だと言えます。
「自分の得意を活かせる職種」を理解するためには何が必要か?
そうです。
自分の得意は何かという自己理解をすることが最も重要なんですよね。
自分の得意を理解するためには、過去の出来事を深堀りして、自己理解をおこなう自己分析の作業が必要になります。
ちなみに僕の場合は、自己分析をした結果「初対面の人と話すのが得意・初対面の人からの印象が良い」という得意を見つけることができました。
この自己理解が「営業職」という職種に決めた直接的な要因なんですよね。
具体的な自己分析のやり方
具体的な自己分析のやり方に関しては、ここで解説すると長くなるので、別記事の「マンガで分かる自己分析のやり方【8ステップで完了する方法】」で詳しく解説しました。
マンガを使ってわかりやすく解説した記事なので、ぜひ読み込んで、自己分析を深め、自分に向いている職種を考え、決めてください!
まずはどんな職種があるのか全体像を把握して、次に実際の求人を読んでそれらのイメージを具体化する。
更に適性検査を受け、参考データを入手。その上で自己分析を徹底的に深めることで、職種が決めやすくなりますよ!
なるほど。こうしてしっかりと順を追ってやっていけば、職種を決める上での知識が自分の中で積み重なっていって、最終的に決めることができそうです!
就活における「職種選択の重要性」について
ここまで就活における職種の決め方を解説しました。
この章では、なぜ僕が就活の成功において「職種選び」がそれほどまでに重要だと考えるのかをお話しますね。
重要性① 誤った職種選択は早期退職につながる
まず、先程説明した通り職種とは、簡単に言うと「会社で何をするのか」です。
そしてこの「会社で何をするのか」が自分で嫌いなことだと、速攻で退職コースを歩むこととなります。
次のグラフを見てください!
「中小企業・小規模事業者の人材確保と育成に関する調査報告書」によると、3年以内に離職する人の原因は1位が「人間関係」、2位が「業務内容への不満」つまり、「会社で何をするのか(=職種)」への不満なのです。
固い話はやめて、つまりは職種をちゃんと選ばないとすぐに仕事が嫌になって退職することになるぞということ。
そりゃそうですよね。
だって人と話すのが超苦手な人が、人と話すばかりの職種を選んでしまったら毎日苦痛になりますから。
ちなみに僕の場合は、大学は理系で研究をすることが多かった。
その時に、「自分は研究みたいに黙ってただ作業することが嫌いなんだ!」と理解し、人と話す機会の多い営業職を選びました。
その結果、入社してみると仕事自体には何も不満はありませんでしたね!
このような僕の実体験からも、皆さんにはぜひ自分にぴったりな職種を選んで欲しいと思いますし、会社が微妙でも職種さえ合っていれば、毎日比較的、楽に過ごすことができますよ。
たしかに毎日の仕事内容が向いているか、向いていないかだけでかかるストレスは大きく変わってきますよね。
そうなんだよ。扱っている商品やサービスが好きじゃなくても、仕事内容が向いていれば、そこまでストレスなく仕事をこなすことができる。更に実績が残せれば転職にも繋がるしね。
重要性② 自分に向いている職種を選択すると選考突破率が上がる
続いて、自分に向いている職種を選ぶことで選考にも影響を与えるんですよね。
多くの企業は選考にて「適性検査」を行いますよね。
その実施理由の1つは「その就活生が自社の仕事に向いているか確認するため」です。
よってそこで自分が選択した職種とのミスマッチが確認されると、不採用になります。
僕が選考をよく突破できた理由の1つは、選択した「営業職」が向いていると、適性検査からも判断されたからに間違いありません。
仮に僕が「研究開発職」を選んでいたら、不採用が連発していたと思います。
だって「行動力が高い・人との会話が好き」という特性は、営業職のほうが向いているからね。
なるほど!自分に向いている職種を選ぶことで、企業からの評価も上がるんですね!
そうだよ!自分に向いていない職種を選んでいる就活生に対して、企業は「入社後のミスマッチに繋がる可能性がある」と判断するからね。
【補足】その他の就活生におすすめの職種の決め方
先に紹介した3ステップでの職種の決め方以外にも、就活での職種の決め方はあります。
そこでこの章では、その他におすすめできる職種の決め方を共有していきますね。
職種の決め方①「楽しい」から考える方法
まず最初に紹介する方法は「自分が楽しいと思うことを整理して、それに近い職種を選ぶ」という方法です。
まさに王道であり、「楽しい」という感覚によって自分に向いている仕事内容がよく分かります。
簡単に説明すると、自分が「人と話すことが楽しい」と感じる場合は、人と話すことの多い職種を選ぶ。
この際に、もう一歩踏み込んで「初対面の人と話すことも楽しい」と感じる場合は、新規開拓の営業でもルート営業でも両方向いています。
(ルート営業とは、毎月決まったお客さんとやり取りをする営業のことです。)
一方で、人と話すことは楽しいけど、初対面の人ではなく「親しい人と話すのだけが楽しい」と感じる人もいるでしょう。
その場合、営業職の中でも新規開拓ではなく、ルート営業が向いているでしょう。
(なぜルート営業が向いているのかと言うと、毎月同じ取引先の人と会う機会が多いので次第に親しくなるからですよね。)
いきなりここまで判断することは難しいかもしれません。
しかし、人と話すことに「楽しい」を感じるという自分の性格を理解しておけば、営業職という選択ができるのです。
他の場合を考えてみましょうか!
例えば、「パソコンでエクセルをいじることが楽しい」と思う人もいますよね。
そういう人は、経理職が向いているかもしれません。
「新しいものを発想することが楽しい」と感じる人は、企画職が向いてそうですね。
「SNSなどをうまく使いこなして情報を発信することが楽しい」と感じれば広報職も向いていると思います。
このように自分が「楽しい」と感じることが分かれば、そこから職種を決定することができるので、こちらを実践してみてください。
具体的には自分が「楽しい」と感じることリスト30を作成することから始めましょう。
(自分が楽しいと感じることを30個箇条書きすること!)
職種の決め方② 「辛い」から消去法で考える方法
次に、職種の決め方が「自分が辛いと思うことを整理して、それを職種一覧から排除していく」という方法ですね。
これは消去法で、自分に合う職種を絞っていく方法になります。
例えば、「パソコンで作業すること」が辛いと感じるならば経理職を排除できますよね。
「立ち仕事」が辛いと感じるのであれば、販売職を排除できます。
このように自分が辛いと感じることを理解しておくだけでも、間違った職種を選ぶことがなくなるので、絶対に次のことを実践してください。
具体的にはこちらも自分が「辛い」と感じることリスト30を作成しましょう。
本記事の要点まとめ
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!
就活における職種の決め方について理解できたなら、嬉しい限りです。
途中でも何度も話したように、自分に向いている仕事を選ぶことは、職種を決める上での基本となります。
人間関係やその会社の社風など、入社してみないと分からないことは多いですが、職種に関してはある程度、事前に自分に向いている仕事内容を選択できます。
入社後のミスマッチの可能性を減らすためにも、ぜひ自分にどんな職種が向いているのかを徹底的に考えてくださいね。
その参考にこの記事がなったら嬉しい限りです。
それでは最後に、本記事の要点をまとめて終わりましょうか。
【本記事の要点】
- 就活での職種の決め方として、おすすめは「職種一覧を把握する→実際の求人を見る→適性検査によって自分に向いている仕事内容を把握する→自己分析によって自己理解を深め、自分の得意を見つけてそこから職種を決定する」という4ステップの方法である。
- その他にも自分が「楽しい」と思うことをリスト化して、自分に向いている仕事内容をアウトプットする決め方。加えて、自分が「辛い」と感じることをリスト化して、それに当てはまるような仕事内容を避ける、消去法としての決め方も存在する。
今回の記事が少しでもあなたの就活の役に立ったのなら幸せです。
就活攻略論には他にも、僕が7年に渡って書き続けた1500の記事があります。
ぜひ他の記事も読んでもらえると嬉しいです\(^o^)/