就活生や転職者のみなさん、こんにちは!
これまで7年、書いた記事は1500記事を超え、求人サイトの運営まで始めた"日本イチの就活マニア"こと就活マン(@syukatu_man)です!
就活の軸とは、就活をおこなう上で判断の指針となるもの。
”企業選びの軸”という意味で使われることが多く、後悔しないような会社に就職するためにも考えておくべき内容ですね。
面接でも聞かれることがあるので、その対策として考える人もいるかと思います。
この記事では、就活の軸を設定する目的を整理した上で、構成要素となり得る14の軸と面接での回答例文を紹介します。
3つの軸を決める具体的な流れやアイデアを考える際に役立つ方法まで共有するので、就活の軸が曖昧で悩んでいる人はぜひ最後までご覧ください。
就活の軸の決め方に悩んでいます。
難しいよね。この記事では就活の軸の設定方法をお伝えした上で、面接での答え方についても例文を使って詳しく解説するよ!
- 3つの就活の軸として使える軸一覧
- 「就活の軸3つ」を面接で聞かれたときの答え方|例文あり
- 就活の軸を設定するための具体的な3ステップ
- 就活の軸を発想するのに役立つ3つの方法
- 【就活の軸とは】概要と設定する目的
- 「就活の軸3つ」を考える際の注意点・ポイント
- 就活の軸に関するよくある質問
- 本記事の要点まとめ
3つの就活の軸として使える軸一覧
ではここからは、就活の軸3つの具体的な考え方を共有していきますね。
本章では、就活の軸の構成要素になり得る14の軸を紹介します。
▼就活の軸の構成要素になり得る14の軸
項目 | 詳細 |
---|---|
事業概要 | BtoBかBtoCか、どんな事業を展開しているか等 |
業界 | どんな業界が良いのか、逆に避けるべき業界は、成長業界か、今後成長する業界か等 |
職種(仕事内容) | 職種は何か?また具体的な仕事内容はどんな仕事がよくて、反対に避けるべき仕事内容は何か等 |
社訓・ビジョン | どんな社訓やビジョンを掲げている企業が良いか等 |
成長性 | 会社の成長性や自分自身が成長できることを求めるかどうか等 |
給料 | 給料は具体的にどれぐらい必要か |
残業時間 | 残業時間は1日何時間まで許容できるか |
年間休日 | 年間休日はどれぐらい求めるか(平均の年間休日は120日と言われています) |
福利厚生 | 福利厚生に求めるものは何か(住宅手当、出産後の復職保証等) |
勤務地 | 勤務地はどこが良いのか、転勤は可能か |
評価制度 | どんな評価制度を求めるか(評価方法の仕組みや成果報酬型など) |
離職率 | 離職率の高さはどこまで許容できるか(平均の3年後離職率は30%と言われています) |
社長の人柄 | 社長の人柄や価値観に求めるものはあるか |
社員の性格傾向 | 社員の性格の傾向に求めるものはあるか |
いきなり3つの軸を考えようと思うと、誰しも困ってしまうと思います。
でも、上記の項目に対して自分なりの希望を整理しておくと、そのなかから優先順位をつけることで就活の軸3つを決めやすいんですよね。
また、最初から3つに限定しないでさまざまな項目での希望を整理しておくと、就活途中で抜け漏れが生じることも防げますよ。
ちなみに、就活の軸を考えるときには自己分析が重要です。
自分で行うことはもちろん、適性検査で客観的な視点を取り入れるのに有効ですよ。
僕はこれまで20以上の適性検査を受けましたが、おすすめは「キミスカの適性検査」。
キミスカは無料なのに、かなり質の高い適性検査が受けられます。
(逆求人サイトだから、登録しておけば企業からのスカウトも届く!)
▼キミスカの適性検査データ
性格や価値観の傾向、ストレス耐性や職務適正などについて詳細なデータが得られます。
自分がどんな価値観を大切にしているのか、どんな長所や短所があるのか、上手く言語化できないという人はキミスカの適性検査をぜひ受けてみてください!
なるほど、企業選びの際にポイントとなりやすい項目はかなり多くあるのですね。一覧で確認できると自分の希望も整理しやすそうでありがたいです!
ゼロベースで考えるのは誰しも大変だから、ぜひ僕が考えた一覧を参考にしてみてね!
「就活の軸3つ」を面接で聞かれたときの答え方|例文あり
次にこの章では「就活の軸3つ」を聞かれたときの回答例文を紹介します。
できるだけさまざまなパターンで軸を設定した例文を3つ用意したので、イメージを深めるためにもぜひチェックみてください。
面接での回答例文①
【回答例文】
「私の就活の軸は、事務系の仕事内容であること・企業理念に共感できること・成長産業であることの3つです。
まず私の長所はパソコン作業の速さであり、デスクワーク自体が本当に大好きなんですよね。加えて縁の下の力持ちとしてモチベーション高く働くには、企業理念への共感が非常に重要だと考えています。
さらに世の中にできる限り価値提供したい想いもあるため、市場や業界自体の今後のさらなる発展が見込まれる成長産業であることも就活の軸に設定しております。」
この例では、まず自分に合った仕事内容が何かを伝えています。
自分の適性を明確に伝えられると採用側も自社との相性を判断しやすいので、自己認識できている人は積極的に共有するのがよいかと。
ただ、それだけでは事務職のあるすべての会社が候補となり得るので、そのほかの希望条件として優先度が高いものを伝えました。
長々とした軸だと受け手も情報を認識しにくいので、上記のようにそれぞれの軸を簡潔に伝える意識も重要ですね。
面接での回答例文②
【回答例文】
「私の就活の軸は、企業の成長性が高いこと・明確な評価制度があること・社員の方々がフレンドリーなことの3つです。
まず私は成長企業でこそ新しい挑戦や意欲的に仕事をおこなえると考えております。高いモチベーションを維持して日々の業務に取り組むために、仕事の成果を評価する仕組みがあることも重視しています。
またフレンドリーな性格の方たちと切磋琢磨していきたいと考え、これらの就活の軸を設定しております。」
2つ目の例では、評価制度があること・フレンドリーな社員が多いことという回答としてはやや珍しい内容を含めました。
なかには、正直すぎる想いを伝えてもいいのかと思った人もいるかもしれません。
でも、就活の軸を整理した上で優先度が高い3つなら伝えたほうがむしろ得策かと。
そもそも自分に合う会社に入るために軸を設定している部分もあるので、給料などのように直接的すぎる条件以外であれば伝えてしまってよいでしょう。
面接での回答例文③
【回答例文】
「私の就活の軸は、会社の長期ビジョンに共感できること・全国転勤があること・ワークライフバランスを実現できる環境であることの3つです。
まず自身が共感できる目標や理念があるからこそ、最大限のモチベーションが発揮でき最大限の努力ができると考えています。また全国さまざまな場所で勤務することで視野が広がり、より多角的な視点で物事を捉えることでさらに事業に貢献できるようになると考えています。
加えて公私の充実が両面によい影響を及ぼすと考えており、御社のように社員のプライベート充実を尊重するような会社で働くことも自身の軸として設定しています。」
3つ目の例では、ワークライフバランスも軸の1つとして設定しました。
こういった労働条件的な部分の希望を伝えるのは、基本遠慮しがちかもしれません。
しかし希望を伝えられないのは、相手がそれを満たす企業ではないからなんですよね。
公私の充実を尊重してくれるような会社であれば、これらの希望にも共感してくれるはずなので、むしろ積極的に伝えてしまってもよいかと。
この点を踏まえると、就活の軸は企業によっても伝え方を変えたほうがよい場面も出てくるかもしれません。
よって柔軟な対応をするためにも、最初から3つだけに絞らないでいくつかの要件を整理しておくことが重要といえますね。
固めの内容だけに限定しなくても、社員の性格傾向やワークライフバランスなどについて言及するのも場合によってはアリなんですね。
とくに相手の企業が共感してくれそうな内容なら問題ないケースが多いよ。本音と建前の使い分けは必要だけど、もし可能であれば本音の軸を伝えるのが理想的といえるね。
就活の軸を設定するための具体的な3ステップ
続いては、3ステップで軸を決める流れを整理しました。
抜け漏れがない就活の軸を設定したい人は、ぜひ僕のやり方を参考にしてみてください!
【就活の軸3つを設定するための具体的な3ステップ】
- 自己分析によって自身の性格や価値観を洗い出す
- 就活の軸となり得る14項目について考えを整理する
- 14項目のなかから優先順位を決める
ステップ① 自己分析によって自身の性格や価値観を洗い出す
就活の軸を考える上でまず取り組むべきなのは、徹底的な自己分析です。
自分自身の性格や大事にしている価値観などを整理できていないと、企業に対する希望を考えるのは難しいんですよね。
たとえば僕は、チームスポーツではなく個人競技ばかりを経験してきたことで「上下関係が激しい体育会系の企業は合わない」という軸を持ちました。
このように過去の人生を振り返ると、経験ベースで自分がどんな会社と相性がよいか・悪いかを考える材料が増えるわけですね。
また自己分析は就活の軸を考える際だけでなく、選考対策としても必須です。
過去の経験の棚卸しができていないと、自己PRなどにも説得力のある回答ができないので、結果として内定獲得に苦戦しやすいんですよね。
自己分析のやり方については、以下の記事で丁寧に解説しています。
感覚的に何となくで取り組むだけだと浅い自己理解で終わりやすいので、いまいちやり方がわからず悩んでいた人はぜひ一読してみてください。
ステップ② 就活の軸となり得る14項目について考えを整理する
自己理解を深められたら、前述した14項目について考えを整理します。
いきなり14項目を考えることも可能ですが、深く自己分析してからのほうが圧倒的に精度が高まるので第一ステップは大事にしてくださいね。
▼僕が設定した企業選びの軸の例
項目 | 詳細 | 僕の場合 |
---|---|---|
事業概要 | BtoBかBtoCか、どんな事業を展開しているか等 | ・BtoB一択 |
業界 | どんな業界が良いのか、逆に避けるべき業界は、成長業界か、今後成長する業界か等 | ・成長業界のみ(今後成長もあり) ・ブラック業界は絶対に避ける |
職種(仕事内容) | 職種は何か?また具体的な仕事内容はどんな仕事がよくて、反対に避けるべき仕事内容は何か等 | ・営業職 ・企画職が将来的には良い |
社訓・ビジョン | どんな社訓やビジョンを掲げている企業が良いか等 | ・社会に革新的な変化を生むのが良い |
成長性 | 会社の成長性や自分自身が成長できることを求めるかどうか等 | ・実績を残しやすく転職市場での価値が上がる ・成長性のある事業じゃないと無理 |
給料 | 給料は具体的にどれぐらい必要か | ・40歳で平均600万円以上 |
残業時間 | 残業時間は1日何時間まで許容できるか | ・1日2時間までなら許容できる |
年間休日 | 年間休日はどれぐらい求めるか(平均の年間休日は120日と言われています) | ・平均ぐらいあれば良い |
福利厚生 | 福利厚生に求めるものは何か(住宅手当、出産後の復職保証等) | ・住宅手当が重要 |
勤務地 | 勤務地はどこが良いのか、転勤は可能か | ・東京 ・転勤あっても良い(引っ越し費用負担有り) |
評価制度 | どんな評価制度を求めるか(評価方法の仕組みや成果報酬型など) | ・成果をしっかりと評価してくれること |
離職率 | 離職率の高さはどこまで許容できるか(平均の3年後離職率は30%と言われています) | ・極端に高くなければ良い |
社長の人柄 | 社長の人柄や価値観に求めるものはあるか | ・高圧的で自信過剰は無理 |
社員の性格傾向 | 社員の性格の傾向に求めるものはあるか | ・体育会系は無理 |
ちなみに、各項目についてなぜその軸を設定したかを明確化しておくことも重要です。
就活の軸3つを聞かれたときには結論+理由を語る必要がありますし、理由を深堀りされても困らないようにセットで考えておきましょう。
ステップ③ 14項目のなかから優先順位を決める
14項目の軸を整理できたら、そのなかで優先度を決めてください。
企業に話すことを想定したもの、企業に話すことは想定しないで本音べースで優先順位をつけたものの2つがあると何かと便利です。
前者は面接の回答時にそのまま使えますし、後者は企業選びの際に自身の希望に合う会社を探す上で非常に役に立ちます。
3ステップを見るとわかるはずですが、最初にして最大の鍵となるのが自己分析です。
自己分析を妥協すると軸を決めてもあまり意味がないものになってしまうので、とにかく自己理解を深めることは徹底するようにしましょう。
地道な作業ですが、最終的に自分を助けてくれる活動になりますからね!
自己分析は取り組んではいましたが、深さを問われると自信がないですね…!やり方や終わりが曖昧な部分もあったので、記事を参考にして改めて取り組んでみます!
就活では定番の対策といわれるだけあって重要度はかなり高いよ。自己分析さえしたら軸の設定はスムーズに進むから、まずは自己理解にじっくり時間をかけてみてね!
就活の軸を発想するのに役立つ3つの方法
次にこの章では、就活の軸を発想するのに役立つ方法を紹介します。
軸を決める際はまず自己分析に取り組んでほしいですが、ほかにも自己理解を深めるのに役立つ方法があるんですよね。
僕がおすすめしたい3つの方法について、ぜひ順に見ていきましょう。
【就活の軸を発想するのに役立つ3つの方法】
- 就活エージェントを使って他己分析する
- インターンシップに参加して新たな経験をする
- エントリー候補の企業を探すなかでさまざまな条件を比較する
方法① 就活エージェントを使って他己分析する
自己理解を深める上で非常に有効なのが、他己分析を受けることです。
自分ひとりで主観的に分析するだけでなく、第三者の客観的な視点も加わったほうがやはり視点が増えて理解が深まるんですよね。
ただ他己分析のメリットはわかっていても、いい感じの相手がいないゆえに諦めている人は少なくないと思います。
そこで僕がおすすめしているのが、就活エージェントの存在ですね。
就活エージェントとは、人材会社が無料で次のような支援をしてくれるサービスのこと。
【就活エージェントのサービス内容】
- 就活相談
- 自分に合った求人の紹介
- 選考支援(ES添削や面接対策)
- 企業との面接のセッティング
- 面接後のフィードバック共有
就活生の内定獲得まで幅広く支援してくれるサービスで、自己理解を深めたい旨を伝えると他己分析もしてくれるんですよね。
しかも相手は就活支援を専門に仕事をしているプロなので、豊富な知見を活かして的確な意見やアドバイスをくれるんです。
自己理解を深めた上で就活の軸を決めるのに迷ったときにも、そのまま相談をすると専門家の視点から意見をもらえますよ。
僕が最もおすすめするのは「ミーツカンパニー就活サポート」
サービスは何十種類もありますが、僕が今就活生なら「ミーツカンパニー就活サポート」を利用します。
ミーツカンパニー就活サポートを他のエージェントよりもおすすめする理由は、「知られざる優良企業を紹介する」というコンセプトにあります。
就活エージェントの中には、労働条件が本当にやばい企業を紹介してくるところもあるのですが、その点で、ミーツカンパニー就活サポートは紹介企業の質が高いのが大きなメリットです。
またミーツカンパニー就活サポートは、全国の就活生が利用できて、かつオンライン面談にも対応しているのが神。
運営会社も人材業界の超大手である株式会社DYMなので安心できる。
就活エージェントおすすめランキングでも1位としている就活エージェントです。
▼就活エージェント利用者の声
初めて就活エージェントと面談したけど意外と良かった、普通のサイトに絶対載ってないけど私の希望に合う求人めっちゃ紹介してもらった…新潟の企業も紹介してくれるらしい笑
— ま…てぃ (@marietty122111) February 27, 2020
なんだかんだでESと面接のお悩みも解決したし…すげーな
もちろんミーツカンパニー就活サポートを利用するとしても、就活エージェントは担当者の質で決まるので、「この担当者は合わないな」と思えば利用を停止しましょう
(無料なので担当者が合わない場合はすぐに切ればデメリットはなしなので!)
方法② インターンシップに参加して新たな経験をする
インターンに参加して自身の適性について理解を深めるのもアリですね。
インターンシップでは実際に企業内部に入って業務の一部を体験したり、社内の雰囲気を身を持って知れたりします。
すると「この部分はよかった」「あんな環境では働きたくない」のように、よくも悪くも何かしら感じることがあるんですよね。
これらの感覚を深堀りすると、自分が魅力を感じることや反対に避けるべき環境の条件などが見えてくることがあります。
就活の軸について面接で回答するときにも「インターンシップに参加するなかで◯◯と感じたから」のように根拠として使うこともできるかと。
会社の希望条件などは、実際に近い境遇で過ごさないと見えない部分もあるものです。
その点でインターンは手軽に情報を集められる貴重な機会になるので、面倒に思いがちですが時間を割いて参加してみるとよいでしょう。
方法③ エントリー候補の企業を探すなかでさまざまな条件を比較する
やや原始的ですが、求人サイトで企業の条件を比較する方法もあるかと。
求人サイト内ではさまざまな企業が似たフォーマットで紹介されているので、企業理念や雇用条件などを感覚的に比較しやすいです。
複数の企業を見ていると自分が魅力的に感じる内容などが見えてくるので、その情報をもとに自己理解を深められるわけですね。
たとえば、企業理念だけを見ても会社によって中身に違いがあるので、惹かれる企業の特徴を抽象化すると観点が増えることもあると思います。
なお、この方法を実践する際は、企業内部の情報を詳細にまとめた求人サイトを利用することも意識しておくといいです。
情報を詳細にまとめたサイトのほうが、より深い視点で相性を判断できますからね。
手前味噌ですが、僕が運営している「ホワイト企業ナビ」では、企業の悪い部分も書くなど情報の質にも強くこだわっています。
掲載する求人自体も厳選して優良企業しか情報を載せられないようにしているので、企業探しを効率化したい人もぜひ気軽にのぞいてみてください!
他己分析やインターンへの参加は自己理解を深めることにもつながるのですね。
面倒に感じる就活生が多い取り組みだからこそ差別化につながるよ。自己理解を軽視すると後悔につながりやすいから、騙されたと思ってでもぜひ行動に移してみてね!
【就活の軸とは】概要と設定する目的
そもそも就活の軸とは「就活をおこなう上で従うべき方針」を指します。
例をあげると、「勤務地が東京でリモートワークができる従業員1,000人以上の大手企業を志望する」などのことですね。
このような軸があると企業選びの際にブレにくいですし、事前に希望を明確化しておくことで入社後の後悔を防ぐことにもつながります。
目的意識があるとより精度の高い軸を設定することにつながるので、まずは就活の軸が重要な理由をさくっと確認しておきましょう。
【就活の軸を設定する目的】
- 後悔しないキャリア選択をするため
- 就活途中で「抜け漏れ」に気がつくことを防ぐため
- 面接などで聞かれたときに納得感のある回答をするため
目的① 後悔しないキャリア選択をするため
就活の軸を設定するには、自分がどんな性格や価値観を持っていて、どんな条件の企業だと幸福に働けそうかを深く考える必要があります。
つまり、自分に合うキャリア選択をする上でヒントになるんですよね。
逆に軸を考えないで感覚的にエントリー候補を探すと、自分に合わない会社に入ってしまいミスマッチにつながりやすいです。
たとえば、コミュニケーションが苦手な性格なのに多くの人と関わるのが必須な仕事に就くと、日々ストレスを感じる恐れがありますよね。
でも、就活の軸として「できる限り自分1人で完結すること」を設定していたら、上記のようなミスマッチにつながることは防げるかと。
単純に、自分に合った会社に入るために就活の軸を決めておくことは有効なわけですね。
目的② 就活途中で「抜け漏れ」に気がつくことを防ぐため
1つ目と似ていますが、軸の設定は「抜け漏れ」の防止にもつながります。
就活を進めていると徐々にさまざまな企業の情報が増えてくるので、「残業が多そうな会社は合わなさそうだな」などと感じることがあります。
しかし就活途中で気がついたことは、以降の企業選びにしか活かせないんですよね。
初期段階で気がついたら被害はそこまでないですが、時間が経過していたらその前の企業選びからやり直す必要も生じかねません。
その対策として、事前に就活の軸を熟考しておくことが有効なわけです。
自分に合う会社の要件をじっくり考えておけば最初から精度の高い企業選びができるので、抜け漏れを防ぐためにも軸は明確化しておきましょう。
目的③ 面接などで聞かれたときに納得感のある回答をするため
就活の軸は、面接やエントリーシートでも質問されることがあります。
よって企業選びの精度を高めるためだけでなく、選考対策としても時間をかけて用意しておく必要があるんですよね。
就活の軸を聞く企業側は、どんな観点で企業を選んでいるかを聞き、その要件と自社との相性を判断することで志望度の高さを探っています。
3つの軸を満たさないのに自社を志望していたら本気度が低いと感じますし、ミスマッチにつながるので双方にとってデメリットしかありません。
また、企業選びの軸が薄い人も何となくでその企業を志望している証拠なので、熱意がないと思われる可能性が高いんですよね。
選考対策としても就活の軸の設定は必須なので、現時点で明確化できていない人は次章以降の内容も参考に考えておくとよいでしょう。
自分に合った会社を選ぶため、面接で聞かれたときに的確に回答するために就活の軸は明確化しておくべきなんですね。
まさにそのとおりだよ。軸が曖昧だと最初の入社先での後悔につながりやすいから、何より自分自身のためにじっくり時間をかけておく価値があるといえるね!
「就活の軸3つ」を考える際の注意点・ポイント
続いては、就活の軸を考える際の注意点やポイントを共有します。
これらを意識しないと軸の回答によってマイナス評価を受けかねないので、確実に押さえておきましょう。
【就活の軸3つを考える際のポイント】
- 企業側にとってネガティブな軸は含めない
- 根拠や理由を説明できる軸だけを設定する
- 企業によって3つの軸の構成を変えることも考える
ポイント① 企業側にとってネガティブな軸は含めない
企業側にとってネガティブな軸とは、給料や残業時間・年間休日などのこと。
就活生からすると企業選びの際に重要な条件ですが、これらを軸と答えると面接官は意欲の高さをあまり感じません。
企業理念や仕事内容などの中身より雇用条件に惹かれて志望している人は、もっと待遇がよい他社にすぐ転職していきそうだからです。
「社員のプライベート充実を尊重します」などのように強く押している企業であれば、3つの軸の1つに含めるのはありですけどね。
ただ、この場合もメインの軸ではなくサブとして位置づけておくのが無難かと。
本音と建前を分けないと面接官に悪印象を与えることがあるので、面接で答える軸を考える際には注意しておきましょう。
ポイント② 根拠や理由を説明できる軸だけを設定する
企業選びの軸は、その根拠や理由を深堀りされることがあります。
よって軸を設定した理由を聞かれたときに納得感のある回答ができるよう、明確な根拠もセットで考えておいてください。
当たり前ですが、理由を答えられないと適当に回答した印象を受けますからね。
前述の3ステップを踏めば自然と理由も考えられるはずですが、深堀りされるケースも想定して対策しておきましょう。
ポイント③ 企業によって3つの軸の構成を変えることも考える
理想論では、自分にとって本当に優先度が高い3つの軸を使い続けるのがベストです。
でも、実際は企業側に受けがよさそうな軸を選んだり、企業によって少しずつ中身を調整したりしながら回答することになると思います。
たとえば「フレンドリーな社員が多いこと」を軸とした場合、それが当てはまらない企業には回答できないはずですからね。
企業に合わない軸を答えると相性が悪いと思われかねないので、実際に回答する際は状況に応じて微調整が必要となるわけです。
ただ、前述の14個の軸を整理しておけば微調整にもあまり時間はかかりません。
最初に決めた3つに固執するのではなく、企業によって柔軟に使い分けましょう。
本音と建前を使い分ける意識はとくに大切そうですね。
理想を語るのも大切だけど面接官に受けが悪いと内定は得られないからね。企業側の立場を常に想像して、回答の違いでどのように印象が変わるかまで考えておくといいよ。
就活の軸に関するよくある質問
最後に本章では、就活の軸に関するよくある質問にまとめて回答します。
もし同様の疑問を感じていた人がいたら、最後にさくっと確認してみてください!
【就活の軸に関するよくある質問】
- 企業が就活の軸を質問してくる意図は?
- メーカーなどの業界を軸の1つにするのはアリ?
- 就活の軸は何個くらい考えておくといいの?
質問① 企業が就活の軸を質問してくる意図は?
志望度の高さや自社との相性を判断する意図が考えられます。
自社への熱意が高い人材なら、3つの軸が自社に当てはまる内容のはずですし、回答からも熱い想いを感じられるものです。
深堀りしても、納得感のある回答を得やすいものなんですよね。
また、3つの軸を聞いて他社にも当てはまりそうな内容なら、それなら他社でもよいと判断してマイナス評価につなげるケースもあるかと。
合否に直結するような重要度の高い質問なので、就活生は軽視しないで事前にじっくり対策しておくべきといえますね。
質問② メーカーなどの業界を軸の1つにするのはアリ?
もちろんアリです。
ただ、単に「メーカーであること」と伝えると面接官は何で?と思うはずなので、理由も合わせて回答する必要がありますね。
ものづくりが好きになったきっかけ、なぜメーカーと相性がよいと考えたかなどを語って、軸の回答に説得力を持たせるようにしましょう。
質問③ 就活の軸は何個くらい考えておくといいの?
2〜3個の軸を考えておくのがおすすめです。
単純に1個だけだと条件がゆるすぎて企業の範囲を絞れませんし、逆に多すぎると面接官の理解も追いつきにくいんですよね。
数が多いと回答も長くなりますし、面接官も疑問点が多くわいてすべてを深堀りするのが難しくなりがちです。
数の指定がない場合は2個、指定がある場合も4個以上を求められることはまずないので、基本は3個考えておけば問題ないですよ!
就活の軸を質問する企業側の意図を知ると回答をブラッシュアップできそうですね!
ほかの質問でも同様のことがいえるよ!評価される立場であることを忘れないで、常にどんな回答が好印象につながるか?を意識しておこうね。
本記事の要点まとめ
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!
就活の軸3つについて設定する目的や構成要素となり得る14の軸、面接での回答例文や具体的な考え方などを網羅的に共有しました。
キャリア選択での後悔を防いだり、面接で聞かれたときに納得感のある回答をしたりするために就活の軸を考えておくことは重要です。
感覚的に軸を決めるだけだと、深堀りされた際にうまく回答できません。
よってまずは自己分析を徹底的におこない、その上で事業概要や業界・職種などの条件について自身の希望を整理するのが最効率かと。
自分に合った会社を選ぶためにもかなり重要度の高い内容なので、ぜひじっくり時間をかけて妥協せずに取り組んでみてくださいね!
ちなみにこの記事を読み終わったら、次に「【企業選びの軸】幸福度を高める7つの軸+面接での回答方法!」も読んでみてください。
この記事と似たテーマである企業選びの軸について、仕事の幸福度を高める7つの軸を紹介しつつ解説しています。
テーマは似ていますが別の切り口で解説しているので、企業選びの軸についてより理解を深めたい人はぜひ一読してみてくださいね。
それでは、最後に本記事の要点をまとめて終わりとしましょうか!
【本記事の要点】
- 自分に合った会社を選ぶため、面接時に的確に回答するために就活の軸は明確化すべきである。
- 就活の軸を設定する際は、まずは徹底的な自己分析から取り組むとよい。
- 自己分析のほかに、他己分析やインターンなどで視野を広げるのもおすすめである。
- 企業側にとってネガティブな軸は含めないなどの注意点も必ず押さえておくべきである。