就活生や転職者のみなさん、こんにちは!
これまで7年、書いた記事は1500記事を超え、求人サイトの運営まで始めた"日本イチの就活マニア"こと就活マン(@syukatu_man)です!
今回はSWOT分析(スウォット分析)に特化して解説していこうと思います。
SWOT分析はもともと、市場動向などをもとに経営判断を行うために用いられている分析法です。
自分の長所や短所、市場の動向をかけ合わせて自己分析に活用できるとして、就活でも使われることがあります。
本記事では、SWOT分析での自己分析の方法を5つのステップでわかりやすく解説していきますね!
自己分析は就活の土台となる重要な作業です。
SWOT分析を行うメリット・デメリットや他に使える自己分析の方法も共有していくので、ぜひ最後まで目を通してください。
SWOT分析という言葉は聞いたことがあります!
こうした分析法って、しっかりとやり方を把握してないと、やっても全くの無意味になっちゃうから詳しく解説していくね。
- SWOT(スウォット)分析とは?
- 自己分析をSWOT分析でやる方法【5ステップ】
- SWOT分析は就活での自己分析に使えるのか?
- SWOT分析で自己分析を行うメリット・デメリット
- SWOT分析で自己分析を行うデメリット
- 【補足】自己理解を深めるには就活エージェントがおすすめ!
- SWOT分析以外の自己分析
- 本記事の要点まとめ
SWOT(スウォット)分析とは?
SWOT分析は、1920年からハーバードビジネススクールで開発されてきた分析法です。
もともとは経営者などが、市場の変化などの外部環境を考慮して経営判断をする際に利用するものとして広まっていきました。
よって「自己分析に特化した自己分析法」ではないんですよね。
単純に「これって自己分析でも使えるよね」ということで、自己分析でSWOT分析をする人が増えていったという経緯になります。
マーケティング用語としては非常に有名な分析法なので、大学生のうちから知っておくとドヤ顔できるので覚えておきましょうw
SWOT分析の「SWOT」とは?
まずSWOT分析の「SWOT」とは以下の4つの要素の頭文字です。
(後ろの補足は「就活で利用する場合の意味」ですね)
【SWOT分析の頭文字】
- Strength(強み):自分の持つ強み
- Weakness(弱み):自分が克服できていない弱み
- Opportunity(機会):就活市場メリット
- Threat(脅威):就活市場デメリット
SWOT分析のテンプレート
4つの要素を4つの枠で表現することで、SWOT分析のテンプレが完成します。
(以下は僕が作成したSWOT分析のテンプレなので、画像を保存して使って頂いて構いませんよー!!)
▼SWOT分析のテンプレート
具体的なSWOT分析を用いた自己分析法は後で解説していきます。
ここでは「SWOT分析はこんなテンプレを使って進めるものなんだ」という認識だけしておけば問題ありませんよ。
SWOT分析は自己分析用の分析ではなく、経営判断やマーケティングに使われる分析法なんですね!
そうだよ!だからもともと自己分析のための分析法じゃないということをここでは覚えておこう。
自己分析をSWOT分析でやる方法【5ステップ】
それではこの章にて、SWOT分析を用いた自己分析のやり方を解説します。
全5ステップで完了することができるので、1ステップずつ丁寧に実行することがコツです。
ステップ① 自分の強みを書き出す
まずは左上の四角(Strength)の中に、「自分の強み」を記入していきます。
強みといっても本当に些細な強みで大丈夫です。
【強みを箇条書きで書き出す】
- 人見知りしない
- 挑戦心が異常に強い
- 物事に対して工夫ができる
- フットワークが軽い
- 発想力がある
- 読書をよくする
- テレビを見たりと無駄なことをしない
- 挨拶などの礼儀がしっかりしている
まずはこのように自分の強みを何でも書き出していきましょう。
強みを明確化しておくことは、エントリーシートの志望動機や自己PRを作る時にも役立つので、自分の強みを一覧化しておくことは重要です!
自己PR:この強みによってこう貢献することができます
志望動機:私には◯◯という強みがありそれを貴社で活かせると考えた
ステップ② 自分の弱みを書き出す
次に右上の四角(Weekness)に「自分の弱み」を書き出してください。
弱みを書いていると、悲しくなることもあるかもしれませんが弱みっていうのは状況によってそれは強みになります。
要するに弱みがあってこその個性であり、自分なので落ち込む必要はありませんよ!
【弱みを箇条書きで書き出す】
- 退屈な時間が嫌い
- 単純作業はすぐに飽きる
- 意欲が低いタイプの人が大嫌いで仲良くなれない
- 上下関係が苦手
- 落ち着きがない
- 飽き性
- 集中力が続かない
- 協調性がない
弱みを把握しておくことはめちゃくちゃ重要です。
なぜなら、その弱みが出ちゃうような職場環境に身を置くと破滅するから。
例えば僕は単純作業だったり、暇な時間が大嫌いなので、工場とかに就職したら1ヶ月も持たない自信があります。
弱みを把握しておくことで、その弱みが出ちゃうような職場を避ける意識を持つことに繋がるので弱みは必ず一覧化して把握しておきましょう。
ステップ③ 自分にとっての就活市場のメリットを書き出す
次に右下の四角(Opportunity)に「就活市場のメリット」を書いていきましょう。
ここで書くことは、市場の動向や業界についてのこと、自分が就活をする上で追い風になるような情報をすべて記載してください。
この時に重要なのは、しっかりと調べることです。
大学生のうちから市場動向や業界についての知識を持っている人は少ないですよね。
知らないんだったらしっかり調べる。これが重要なのは言うまでもありません。
調べずに「市場のことなんて分からない」と諦めてしまうとSWOT分析している意味がないので、調べることを徹底してくださいね!!
【就活市場のメリット】
- 売り手市場なので内定が出やすい
- 経済は比較的好調で人材需要も高い
- 新しい業界や職種の出現が目立つ
- Youtubeなど新しい広告の出現
- 働き方改革による労働環境の良好化
- 男女の雇用機会に差がなくなっている
- 個人の発信力が強くなっている
- 副業の解禁が進む
- 海外進出する企業の多数出現
自分が入社する企業を選ぶ上で、業界の理解は非常に重要です。
憧れの業界だろうが、低賃金で毎日残業させられていては、嫌になって辞めることになるのがオチですからね。
ステップ④ 自分にとっての就活市場のデメリットを書き出す
次に右下の四角(Threat)に「就活市場のデメリット」を書きましょう。
【就活市場のデメリット】
- 海外からの労働者が多くなっている
- 変化の激しさゆえに急落する企業がある
- 定年退職年齢の引き上げの可能性が高い
- 小売業などアマゾンなどの超大手に潰される企業が多い
こうした市場の動向を一覧化するのは非常に難しいです。
しかし、1つでも多くのマイナス要因を調べて書き出しておきましょうね。
ステップ⑤ 各項目をかけ合わせる
それでは最後のステップです。
これまで書き出した要素をかけ合わせることによって、「企業選びの軸の作成」や「就活で取るべき行動」していきましょう。
【各項目のかけ合わせ】
- 挑戦心が異常に強い ✕ 退屈な時間が嫌い ✕ 新しい業界や職種の出現が目立つ
=様々な新事業に挑戦するような企業が合う - 単純作業はすぐに飽きる ✕ 退屈な時間が嫌い
=工場での技術職・研究職・事務職は選ばない - 売り手市場なので内定が出やすい ✕ 個人の発信力が強くなっている ✕ 副業の解禁が進む ✕ 発想力がある ✕ 物事に対して工夫ができる ✕ 退屈な時間が嫌い
=副業OKの企業に入社して個人でもビジネスを進めてみる - フットワークが軽い ✕ 海外からの労働者が多くなっている ✕ 海外進出する企業の多数出現
=英語を学ぶことで海外進出を考えている企業への入社も狙える
こんな具合にかけ合わせていくことで、自分が入社すべき企業や就活でとるべき行動が見えてきます。
就活生がSWOT分析と合わせてやるべき自己分析
ここまで「SWOT分析による就活生向けの自己分析のやり方」を解説しました。
しかし、正直このSWOT分析だけでは就活における自己分析は足りません。
なぜなら就活は自己理解の深さが、最も重要だからです。
より自己理解を深めるために、就活生向けの自己分析のやり方をマンガで解説する記事を書きました!
この記事と合わせて、自己分析方法をマスターするのに役立ててくださいね!
» マンガで分かる自己分析のやり方【8ステップで完了する方法】
各要素をそれぞれかけ合わせてみるんですね!
そう!要素をかけ合わせることで、どんな仕事や働き方が向いているのかが分かりやすくなるんだ。
SWOT分析は就活での自己分析に使えるのか?
SWOT分析の概要について説明したところで、僕の正直な意見を話します。
それは「自己分析においてSWOT分析は微妙」ということ。
そもそもSWOT分析は経営判断やマーケティングで利用される分析です。
自己分析に転用することも可能ではありますが、就活における自己分析法としては完全ではない。
よって、より深い自己分析を行うのであれば「自己分析シート」がもっともおすすめです!
SWOT分析よりもおすすめは「自己分析シート」
自己分析シートは、僕がオリジナルで作成したものなのですが、「過去の出来事」を深堀りすることによって自分の性格や価値観を洗い出すことができます。
自分を理解するためには、過去の出来事を見ることが一番なんですよね。
過去の出来事をじっくり見ていくと、暇な時間が大嫌いな自分や、気が強い人と話すのが苦手な自分など様々な自分が見えてきます。
▼自己分析シート
自己分析シートを活用した自己分析の方法は、別記事にてより詳しく解説しています!
オリジナルの自己分析シートも、以下の記事を経由して無料でダウンロードできるのでぜひチェックしてみてくださいね。
一発で深く自己分析を行いたい人は、自己分析シートを活用してみてね!
SWOT分析で自己分析を行うメリット・デメリット
では、自己分析をSWOT分析で行うメリット・デメリットをお伝えしていきますね!
僕の考えるSWOT分析で自己分析を行うメリットは、以下の2つ。
【SWOT分析で自己分析を行うメリット】
- 情報がひと目で分かる
- いろんな角度から自分に合う企業を考えられる
情報がひと目で分かる
SWOT分析は4つの要素の内容を箇条書きで記載していきます。
よって、情報がパッとひと目でわかりやすいのがメリット。
分析しても長々と文章で書いていると、結果がわかりづらくなってしまいますからね。
情報が見やすくまとめられるのは、SWOT分析のメリットです。
いろんな角度から自分に合う企業を考えられる
強みや弱みから「自分にはどんな仕事があっているんだろう?」と考えることは多いですよね。
SWOT分析はそれに加え、就活市場という外部の要因も含めて自分の適性を考えていきます。
いろいろな角度から自分に合う企業を考えられるので、適性の高い仕事を見つけやすいのはメリットといえるでしょう。
SWOT分析で自己分析を行うデメリット
SWOT分析で自己分析を行うデメリットは、以下の2つ。
【SWOT分析で自己分析を行うデメリット】
- 自分の強み・弱みを把握している必要がある
- 深い自己分析はできない
自分の強み・弱みを把握している必要がある
SWOT分析の4要素のうち、2つは「強み」と「弱み」を書く必要があります。
ですので、自分の強みと弱みを把握していることが前提。
いきなりSWOT分析から始めようと思っても、書けないのです。
SWOT分析の前に自分の強み・弱みを把握するための自己分析を行なっておく必要があるのは、デメリットの一つといえるでしょう。
深い自己分析はできない
SWOT分析の4つの要素だけでは、深い自己分析はできません。
適性のある企業や業界は把握できるかもしれませんが、それ以上の深掘りはできないんですよね。
SWOT分析だけで自己分析を完了しようとするのはNG。
先述のとおり、僕は「自己分析シート」を活用した自己分析がもっとも有効だと考えています。
【補足】自己理解を深めるには就活エージェントがおすすめ!
SWOT分析のメリット・デメリットを共有しましたが、自己理解を深めるには「就活エージェント」を利用するのがおすすめです。
上記の自己分析シートを使って自分で自己分析したあとに、プロである就活エージェントにサポートしてもらいましょう。
就活エージェントは面談をもとにして要望にあった企業を紹介してくれるサービスなので、自己分析もサポートしてくれるんですよね。
自分で自己分析を行ったあとに、プロからの客観的な視点での意見をもらうことでより自己理解が深まります。
就活エージェントは担当者の質によって利用価値がかなり変わるので、まずは複数のエージェントの初回面談を受けるのがベスト。
初回面談を受けて「親身になってくれるな」「自分に合っているな」と感じた担当者を厳選しましょう。
これまで50以上の就活エージェントを見てきましたが、僕がいま就活生なら「ミーツカンパニー就活サポート」を利用します。
上記のサービスの初回面談をまずは受け、自分に合う担当者を選んでみてください。
初回面談では「自己分析を深く行ってくれるか」をチェックしましょう。
なお、他の就活エージェントについては「就活エージェントおすすめランキング【1位〜20位】」でまとめていますので、こちらも併せて参考にしてください!
SWOT分析だけでは十分な自己分析はできないってことですね。
そうだね!僕のおすすめは、まず「自分で自己分析シートで分析する」→「就活エージェントにサポートしてもらい改めて分析する」の流れだよ!
SWOT分析以外の自己分析
最後に、SWOT分析以外の自己分析の方法をご紹介していきますね!
自己分析を行うには、以下のような方法もあります。
【SWOT分析以外の自己分析法】
- 他己分析
- マインドマップ
- モチベーショングラフ
① 他己分析
他己分析とは、友人や家族など周りの人からの印象をもとに自己分析する方法です。
自分で分析するだけでなく、客観的な意見を知ることで自己理解が深まります。
他己分析をすることで、自覚していなかった自分の長所や価値観に気づけるのがメリット!
手順は以下のとおりです。
【他己分析のやり方】
- 他己分析してもらう相手に質問する
- 自己分析結果と違う答えに印をつける
- 面接官にアピールできるポイントを明確にする
- 企業選びに職種選びに役立つ情報を明確にする
② マインドマップ
マインドマップとは、思考や考えを紙に書き出して整理する方法です。
以下の画像のとおりクモの巣のように図を広げていくのが特徴。
ひとつの出来事に対しての思考を、どんどん書き出して深掘りしていくことで自分の価値観や特徴が見えてきやすくなります。
【マインドマップのやり方】
- 過去の出来事を中央に書く
- 中央の出来事に対して「なぜ?」を書く
- 中央の出来事に対して「何を思ったか」を書く
- 中央の出来事に対して「結果どうなったのか」を書く
- 客観視した気づきを赤ペンで書く
- 客観視した気づきから職種やおすすめの企業などを書く
- 自己分析のお目的に当てはめていく
③ モチベーショングラフ
モチベーショングラフとは、人生のモチベーションの浮き沈みを表したグラフのこと。
グラフにまとめることで、自分がどんなときにモチベーションが上がるのか、そして下がるのかがはっきりとわかります。
しかし、モチベーションの浮き沈みだけしかわからないので、作成する場合はあまり時間をかけないようにしましょう。
モチベーショングラフの作り方は以下のとおり。
【モチベーショングラフのやり方】
- 縦軸と横軸を書く
- 年齢ごとの心の充実度をグラフにして書き込む
- 根拠となるエピソードを書き込む
- 充実度・根拠に対して「なぜ?」を問いかける
- 自分の志向の気づきを書き込む
自己分析っていろんな方法でできるんですね!
そう!ただ全部を試してみる必要はなくて、自分が分析したい内容に合う方法を選べばいいよ。一度で深掘りできる方法は何度も言っているけれど「自己分析シート」で自分の過去を深掘りする方法だよ。
本記事の要点まとめ
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!
SWOT分析を活用して自己分析することによって、いろんな角度で自己理解を深めることに繋がります。
ただ、SWOT分析で得られる結果は限られているので、深く自己分析したいのであれば自己分析シートを活用するのがおすすめです。
自己分析を行う方法はたくさんありますが、すべてを試すよりも少数の方法で深く分析していくことが重要ですよ。
なお、就活攻略論では自己分析に関する記事を40以上アップしています!
SWOT分析にも必要な長所・短所を把握したい人は、ぜひ以下の2記事を参考にしてくださいね。
では最後に、本記事の要点をまとめて終わりましょう。
【本記事の要点まとめ】
- SWOT分析とは1920年から経営判断を行う際に利用されてきた分析法。
- SWOT分析のSWOTは「強み(Strength)」「弱み(Weakness)」「機会(Opportunity)」「脅威(Threat)」の頭文字を表したもの。
- SWOT分析はビジネスにおいて活用される分析法なので、就活での自己分析としては不十分。
- 深い自己分析を行うには「自己分析シート」を活用するのがおすすめ。
今回の記事が少しでもあなたの就活の役に立ったのなら幸せです。
就活攻略論には他にも、僕が4年に渡って書き続けた1000の記事があります。
ぜひ他の記事も読んでもらえると嬉しいです\(^o^)/