こんにちは!
就活を研究し続けて7年目、書いた記事は1500以上の就活マンです。
グーグルで「既卒」と入力すると、予測変換で「既卒 人生終了」が1番上に!
既卒になることが、あまりに大きなリスクだと思っている人が多いようです。
しかし結論から言うと、既卒になっただけで人生は終了しません。
例えば「生活保護を受けたら人生終了」というのは、他人の目を気にしすぎで、自分が幸せならそれが正解なんですよね。
(だって年収1億円あっても、満足できずに虚無感にかられて自殺してしまう人もいるわけで...)
生活保護は極端は話ではありますが、既卒になるだけで人生は終了しない。
今回は、既卒になることのリスクをしっかりと洗い出した上で、既卒になってもしっかり正社員になる方法まで詳しくお伝えしていきます。
(もちろんブラック企業に入社するのではなく、優良企業に入社するための方法を!)
既卒になることを少しでも恐れている人は、ぜひ最後まで読んでみてください。
まずは情報を得て、心に余裕を持つことが重要だと僕は思います。
ただ「やばいかも...」と悩んでいる状態でいることが、最もやばいので。
既卒に関する情報を何も知らないので、漠然と既卒になったらやばいかも...という不安があります。
全然そんなことないよ!既卒歓迎の会社はいくらでもあるから、この記事で詳しく解説していくね!
そもそも既卒とは?
まずは既卒の定義について、簡単に整理しておきますね。
既卒とは、高校や大学を卒業後に"正社員になっていない人"のことを指します。
卒業後に正社員として就職している場合は、3年以内なら「第二新卒」と呼ばれ、また既卒とは違うのでここは整理しておきましょう。
既卒の例としては、例えば次のような人を既卒と言いますね。
【既卒者の例】
- 4年生大学を卒業後、就活がうまくいかずに卒業後アルバイトをして生活中
- 専門学校を卒業後、1年間留学に行っていて帰ってきたところ
- 大学を卒業後、アルバイトも特にせずに生活中
このように、卒業後に正社員になっていない人を既卒と呼びます。
まずは自分が既卒に当てはまるか、ここで確認しておいてくださいね。
なるほど!大学を卒業してから正社員経験がない人を既卒。正社員経験があって転職を考えている人を第二新卒と呼ぶんですね。
そのとおり。まずは既卒の定義はしっかりとここで押さえておきましょう。
既卒になっても人生終了ではない理由【6選】
それでは既卒の定義を押さえたところで、本記事の本題に入ります。
僕は綺麗ごと抜きに「既卒だろうが人生終了なんてしない」と断言できます。
その理由の根拠をここで6つ提示させてください。
(ちなみに僕は既卒ではないですが、正社員として入社後に1年で辞めており、周りから「人生終了じゃん」と言われたこともありますが、今とりあえず幸せに生きてます)
【既卒になっても人生終了ではない理由】
- 3年以内は新卒扱いで採用する企業も多い
- 既卒向けの就活支援サービスが充実している
- そもそも求人難の企業は常に大量に存在する
- フリーランスや起業という選択肢もある
- アルバイトでも十分だし最悪生活保護でも幸せに生きていける
- 既卒向けのインターンも充実している
理由① 3年以内は新卒扱いで採用する企業も多い
まず第一に、既卒になっても3年以内は新卒扱いで採用する企業が多いです。
実際にマイナビを見ると、既卒3年以内なら92%の求人に応募可能なんですよね。
企業からすれば、既卒は「他の企業に染まっていない人材」であり、新卒と変わらない。
それゆえにほとんどの企業が、卒業後3年以内は新卒扱いで募集しています。
そうは言っても新卒よりも不利なのではないか?
もちろん「既卒になってしまった理由」がネガティブだと、マイナス評価されます。
内定が出なかった、就職したくなかったと伝えるのは避けましょう。
一方で、既卒になった理由を「より深く企業研究をしたり、自分がどんな仕事に向いているのか時間をかけて検討したかった」と言ってしまえば納得性が高いですよねw
このように"既卒になった理由をポジティブな理由に変えるテクニック"を押さえておけば、新卒と同様に評価されるので問題ありません。
(ずるいって?いやいや、就活っていうのは自分を売り込む営業活動です。営業の仕事は商品をいかに魅力的に見せるかを考えること。どの企業もやってることですよw)
【既卒になった理由がネガティブ】
「内定が1社も出なかったから既卒になりました」「就職したくなかったので既卒になりました」「就活をやるのが面倒だったので既卒になりました」
↓ こっちを伝えよう!
【既卒になった理由がポジティブ】
「より深く企業研究をしたり、自分がどんな仕事に向いているのか時間をかけて検討したかった」
理由② 既卒向けの就活支援サービスが充実している
続いて、既卒になろうが人生終了しない理由として、既卒向けの就活支援サービスが非常に手厚いことが挙げられます。
「既卒になってしまってからの就活のやり方が分からない」と悩んで、何も行動できなくなる人は多いです。
しかし、既卒向けの就活エージェントを利用すれば、既卒の支援に特化したエージェントさんが求人の紹介から選考支援までおこなってくれます。
担当者の質を判断する必要はありますが、既卒としての就活のやり方、一連の流れを把握することができるので有用です。
ちなみに既卒におすすめの就活サイトは別記事でランキング化しておきました。
「既卒におすすめの就活サイトランキング【1位〜15位】」を読めば、いかに既卒向けのサービスが充実しているかが分かりますよ!
理由③ そもそも求人難の企業は常に大量に存在する
続いて、既卒でも人生終了しない理由が、若手人材を求めている企業が多いこと。
それに加えて、少子高齢化の影響により若者がどんどん少なくなっていて需要が高いことが挙げられます。
今現在は、新型コロナウイルスの影響によって一時的に採用が縮小しています。
しかし、企業において最も重要な資産が「人」であり、この世の全ての会社が人手を求めなくなることありません。
(その時はもう人生終了ってよりも、この世が終了の時ですw)
いかに企業が人材を求めているのか、よく分かるデータがあります。
日本政策金融公庫が発表した「全国中小企業動向調査2020年」を見てください。
こちらは中小企業の経営上の問題点を洗い出したデータで非常に分かりやすい。
赤い部分が「求人難」であり、新型コロナウイルス禍では14%と低め。
しかし、2014年〜2019年にかけて約30%以上の企業が求人難を経営上の課題として挙げています。
知名度の高い大手企業は、新卒からのエントリーがいくらでも集まります。
明治に関して言えば、新卒の倍率が2000倍を超えていて、完全にエントリー数が知名度に由来していることがよく分かります。
一方で、知名度の低い中小企業は新卒からのエントリーがなかなか集まらない。
日本の企業の99%が中小企業であり、その中には残業時間が少なく、社員を大切にしている優良企業がいくらでもあります。
既卒はこうした"優良中小企業の発掘"に目を向けるべきだと僕は思いますね。
新卒とは違い、一括採用による時期の影響を受けないので、ゆっくり企業探しの時間も取れますから。
理由④ フリーランスや起業という選択肢もある
続いて、既卒になっても人生終了にならない理由として、サラリーマンじゃなくてもフリーランスや起業という選択肢もありますよね。
フリーランスとは、会社に属せずに個人事業主として仕事をする人のこと。
現実的に可能な職種として、ライターや動画編集者、カメラマン、プログラマーなどがあります。
これらの仕事は、アルバイトをしながら勉強してプロになることができる職種なので、誰もがフリーランスになることが可能です。
他にも難易度は多少上がりますが、起業という選択肢もあります。
まずは個人事業主として仕事をして、そこから規模を大きくして起業することもできますし、興味のある事業があれば小さく始めることができます。
最低限の生活費を確保するためにアルバイトをしながら、フリーランスになるためのスキルを身につけるという選択肢も、サラリーマンになる以外にもあると押さえておくと良いですよ。
これらは既卒だろうがニートだろうが、実力の世界なので。
理由⑤ アルバイトでも十分だし最悪生活保護でも幸せに生きていける
次に、そもそも「正社員にならないと負け組」みたいな固定観念ってありますよね。
しかし、満員電車に乗って、嫌な上司にグチグチ言われて、家庭に戻っても奥さんとは仲が悪い...。
僕からすれば、自分がそんなサラリーマンになった方が負け組だと感じてしまいます。
フリーターだろうが、本人が幸せなら何も問題はありません。
幸せは客観ではなく、主観で決まるものなので、たとえ既卒でフリーターだろうが、本人が幸せなら特に問題はないんですよね。
たしかにフリーター歴が長いと、正社員になる難易度は高まります。
しかし、あくまで"正社員になるための"難易度が上がるだけであって、先に伝えたようなフリーランスや小規模の個人事業主なら全く問題はない。
需要のあるスキルを身につけて、実力をつけてしまえば、フリーター歴の長さは無視できるようになるので、こうした広い視野を持ち、自分にとっての幸せはどんな状態なのか?それを満たすためには、正社員になるべきなのか、特に今はこのままで良いのかなどをじっくり検討することをおすすめします。
理由⑥ 既卒向けのインターンも充実している
次に既卒になっても大丈夫だと言える理由が、「既卒歓迎」のインターンが大量に存在するからです。
インターンから正社員採用されることも多いので、既卒を対象としたインターンが充実していることは、それだけ雇用機会が多いことを示しています。
実際に、インターン専門の求人サイトであるゼロワンインターンを見ると、既卒歓迎の求人が約1800件もあります。
そもそも今は人材不足ですし、今後も少子化によって人材不足の企業は増えます。
知名度が低い企業は、新卒を集めるのも大変なので、既卒も対象とする企業がどんどん増えていくでしょう。
既卒向けのインターンの探し方について、別記事で更に詳しく解説しているので、こちらもぜひ参考にしてくださいね。
» 【既卒のインターンの探し方4選】参加すべきインターンの選び方と注意点!
こうした広い視野を持って考えてみると、既卒になってしまっただけでは人生終了にならないことがよく分かりますね。
そうだよ。犯罪を犯さない限りは、人生終了なんて状態にはなかなかならないよ。
既卒で人生終了してしまう人のパターン|リスクについて
ここまで既卒になろうが人生は終了しない理由を伝えてきました。
一方で、既卒になることをネガティブに捉えすぎて、悪い方向に進んでしまう人も多いのが現状です。
この章では、既卒で人生終了してしまう最悪なパターンを紹介します。
これらを回避するためにも、パターンを押さえておきましょう。
パターン① ブラック企業かどうかをしっかりと調べず入社してから気づく
まず既卒になって人生終了するパターンとして、次のような状況があります。
既卒になる
↓
どこでも良いから正社員になりたいと焦ってブラック企業に入社
↓
メンタルがズタボロになるが、「既卒だと転職できない」など言われて退職できない
↓
鬱病になってしまい働けない体になってしまう
これは「既卒だからブラック企業でも仕方ない」と考えてしまって、ブラック企業に入社後、転職にも踏み出せないパターンです。
(正確に言うと、このパターンでも、鬱病になって働けない体になったら生活保護を受けることで生きていけるので人生終了にはならないのですが...)
既卒だろうが、既卒を採用対象とする企業はいくらでも存在します。
よって「正社員にならないと」という焦りは落ち着かせて、しっかりと会社の口コミサイト(Openworkやエンライトハウス)で、対象企業がブラック企業ではないか確認してください。
パターン② 超人気企業だけを志望して絶望してしまう
続いて、既卒で失敗してしまうパターンが、超人気企業に就職することに固執している場合です。
要するにその人自身が「超人気企業に就職しないと人生終了だ」という価値観、プライドを持っており、それを満たせない時に「自分は無能だ」と考えて心身ともに落ち込んでしまうパターンですね。
このように高いプライドを持っていると、それを満たせなかった時のダメージが大きすぎて立ち直れなくなってしまうことがあります。
高いプライドを持っていることは、モチベーションにも繋がるので非常に重要だと思うのですが、それを満たせなかった時に柔軟に考えられると良いですね。
ここでの教訓としては、既卒にならず新卒で正社員になるためには、超人気企業だけでなく、"知名度は低いけど自分に合った企業を探して受けること"に尽きます。
パターン③ 周りの目を気にしすぎて鬱になる
そして最後に、周りの目を気にしすぎるタイプの人は、既卒になることで大きな精神的ダメージを受けてしまいます。
「大学卒業しても正社員になっていないなんて...」という言葉を、おそらく両親や周りから言われることがあるでしょう。
しかし、その人たちに聞いてみてください。
「そういうあなたは現状に満足していて、幸せなの?」と。
その答えが「いいえ」の人が、他人の人生に口出しする権利はないと思います。
泳げないのにスイミングスクールのコーチをしているようなものですよw
周りの目を気にしすぎて、既卒になったことを必要以上に責めてしまう。
それによって鬱になってしまい、気力がなくなることで、その人にとっての人生終了パターンに陥る可能性はありますよね。
要するに既卒になること自体が人生終了に繋がるのではなく、既卒になったことで人生終了だと決めつけたり、必要以上に自分を責めることで人生終了パターンになってしまうということですね。
まさにそのとおりだよ。大事なことは常に"自分の考え方・捉え方"だから。
既卒でも正社員になれる上手い就活のやり方
ここまで既卒になってしまっても問題ないと伝えてきました。
しかし、できることなら理由もなく既卒になることは避けるべきだし、既卒になってから自分に合った企業に入社する方法は押さえておくべきです。
そこでこの章では、既卒でも正社員になれる上手い就活のやり方を共有します。
僕が今既卒だったとして、次の流れで就活を行いますね。
【既卒の就活の流れ】
- 既卒になってしまった理由をポジティブ化しておく
- 複数の就活エージェントと連携する
- 企業の口コミサイトを参考に自分に合った企業を探す
①既卒になってしまった理由をポジティブ化しておく
まず途中でも話したように、「既卒になった理由」をポジティブ化します。
既卒になった理由がネガティブな人を、企業が評価しないのは当たり前の話なので、ここは事前に対策しておきましょう。
誰もが使える理由としては、「より深く企業研究をしたり、自分がどんな仕事に向いているのか時間をかけて検討したかった」がありますね。
②複数の就活エージェントと連携する
続いて、既卒は特に就活エージェントを利用すべきです。
就活エージェントとは、面談を元にして自分に合った企業の紹介から、選考支援まで無料でしてくれる人材会社のサービスのこと。
「既卒向けの求人」を多く保有している、既卒や第二新卒に特化した就活エージェントを利用することが重要です。
おすすめランキングでも1位で紹介している「ウズキャリ」は、オンラインにも対応しており、担当者が既卒就活への知識が豊富なのでおすすめです。
特に卒業後、3年以内ならマイナビやリクナビから新卒向けの求人にエントリーすれば良いのですが、4年以上たっている場合は新卒扱いされないので就活エージェント経由で企業を探した方が効率的ですね。
③企業の口コミサイトを参考に自分に合った企業を探す
そして最後に、就活エージェントから紹介された企業もしっかりと口コミサイトなどでチェックしましょう。
企業の口コミサイトは、社員や元社員からのリアルな情報が書かれているので、求人サイトの求人情報と比較にならないほど参考になります。
実際に僕が第二新卒で転職活動をしていた頃は、口コミサイトばかりを見て企業を探していましたね。
既卒は就活生に比べて、時間的な余裕があるので、じっくり1社1社検討してみましょう。
本記事の要点まとめ
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!
はっきり言ってここまで記事を読める人って、その時点で能力が高い人です。
「文字を読むことができない」という人は、世の中に非常に多くて、これだけの長文を読める時点であなたの能力は上位層です。
ぜひ自分自身の能力に自信を持ってください。
中卒だろうが、高卒だろうが、既卒だろうが、第二新卒だろうが、人生は常に臨機応変に対応することで良い方向に向かうことができると僕は思います。
本記事で何度も伝えたように、最悪のケースは別にホームレスになることなく、生活保護を受給できる幸せな国が日本だと思うんですよね。
「◯◯したら人生終了」なんて言うのは、短期的かつ視野が狭すぎる。
様々な手段・解決策・キャリアがあることを、ぜひ考えるきっかけになってもらえたのなら嬉しい限りです。
それでは最後に、本記事の要点をまとめて終わりましょうか。
【本記事の要点】
- 既卒になっても人生終了になることはない。
- 既卒になっても人生が終了しない理由として、僕は以下の5つの理由を挙げています。「3年以内は新卒扱いで採用する企業も多い」「既卒向けの就活支援サービスが充実している」「そもそも求人難の企業は常に大量に存在する」「フリーランスや起業という選択肢もある」「アルバイトでも十分だし最悪生活保護でも幸せに生きていける」
- 既卒で人生終了する唯一のパターンは、自分自身が「人生終了だ」と思い込んでしまって、自ら命をたってしまうような状況に陥ること。(生活保護について徹底的に調べてみると、人生なんとかなることが分かりますよ!)
今回の記事が少しでもあなたの就活の役に立ったのなら幸せです。
就活攻略論には他にも、僕が7年に渡って書き続けた1500の記事があります。
ぜひ他の記事も読んでもらえると嬉しいです\(^o^)/