就活生や転職者のみなさん、こんにちは!
これまで7年、書いた記事は1500記事を超え、求人サイトの運営まで始めた"日本イチの就活マニア"こと就活マン(@syukatu_man)です!
今回は、「既卒の就活は厳しいのか」について検証していきたいと思います。
よりリアルな情報をお伝えするために、僕の知り合い2人に「既卒で就活を成功させた実体験」も聞いてきたので合わせて紹介しますね。
既卒としての就活の厳しさを、経験者目線で深堀りしていきます。
ちなみに結論から言うと、既卒の就活はそこまで厳しくありません。
しかし、効率的な就活法をマスターしておかないと、新卒よりも不利なので厳しい状況になることは確かです。
この記事では、そんな効率的な就活のやり方まで解説していくので、ぜひ最後まで読んでくださいね!
既卒というだけで、就活はやはり厳しいんじゃないかと思ってしまいます…。
新卒と比べると厳しいといえるのは事実。ただ、既卒でもしっかり対策すれば、内定は獲得できるよ!既卒向けの就活のやり方も紹介するから、ぜひ実践してみてね。
- 【結論】既卒で就活するのは厳しいのか?
- 【インタビュー】既卒の就活の実態を経験者に聞いてみた
- 既卒で就活するのが厳しいと言われる3つの原因
- 既卒での就活を成功させる方法
- 既卒での就活に失敗したらどうすればいいのか?
- 本記事の要点まとめ
【結論】既卒で就活するのは厳しいのか?
さっそくですが、「既卒での就活は厳しいのか」を結論付けます。
僕が考える結論は以下のとおり。
【結論】
新卒と比べると厳しいのは間違いない。
しかし既卒向けの求人も少なくないため、しっかり対策すれば既卒でも問題なく就職できる。
つまり、しっかり対策すれば就職できますよということです。
ありきたりすぎる結論で申し訳ないですが、この結論を導いた根拠を詳しく説明していきますね。
根拠① 7割の企業が既卒を新卒枠で応募可能としている
まず、既卒を応募可能とする企業が多いことが根拠として挙げられます。
新卒と比べると応募できる求人数は減りますが、約7割の企業が「既卒を応募可能とした」と厚生労働省のデータを見ると分かります。
引用:厚生労働省「2020年度の労働経済動向調査」
また今後の方針を見ても、「既卒を応募不可としたい」と答えた企業は全体の6%に過ぎません。
つまり、既卒でも応募できる求人数は全然あると言えるのです。
引用:厚生労働省「2020年度の労働経済動向調査」
根拠② 6割の既卒者は新卒時代よりも努力をしていない
次に「既卒なのに懸命に活動していない人が多い」という理由があります。
以下のマイナビの調査結果を見てください。
「現役時代よりも活動量が増えた」と答えた人は約50%。
引用:マイナビ「2022年度 マイナビ既卒者の就職活動に関する調査」
新卒と比べて既卒が不利なことはまちがいない中、活動量が減ってしまっては内定もなかなか獲得できないでしょう。
ただ、新卒のときより活動量が増えた既卒は、内定保有率がもっとも高い。
新卒のときと活動量が変わらない、もしくは減った人とは内定状況に大きな差があることがわかります。
よって、活動量を増やすことで内定を獲得できる確率は高くなるとも言えるのです。
既卒を応募可能とする企業は十分にあるんですね。
「既卒が全員厳しい」ということではなく、既卒でも内定を獲得できる人はいるので、そちら側になれるよう努力することが重要だよ。
【インタビュー】既卒の就活の実態を経験者に聞いてみた
この章では既卒での就活を経験した僕の知り合いのインタビューを共有します。
「既卒での就活は厳しかったですか?」という質問に対する回答です。
既卒での就活の実態①
【既卒での就活を経験したAさん(男性)】
「周りが就活をしていない時に、自分が就活をしないといけない状況は孤独感もあって厳しかったと言えます。
一方で、既卒向けの求人が意外と多かったので、求人を探す厳しさはそこまで感じませんでした。
選考突破率に関して言うと、新卒の時よりも明らかに書類審査の段階で落ちる回数が増えました。
しかし、面接までいくと既卒であることを知っている上で、面接の機会を設けてくれているだけあって、通過することも多かったです。
10社受けてすべてで書類落ち、のような状況にはならなかったので、思っていたよりも既卒での就活は厳しくなかったです。」
Aさんは、既卒での就活はそこまで厳しくなかったと話してますね。
彼は愛知県の自動車関連企業へ既卒として就職し、今では楽しく仕事しているとのこと。
周りが社会人で就活していない中、自分だけ就活をしないといけない孤独感はやはりあったようです。
しかし、それを乗り切ればあとは新卒と同じように丁寧に対策していけば、内定は獲得できそうですね。
既卒での就活の実態②
【既卒での就活を経験したBさん(女性)】
「大学を卒業後、2年間フリーターをした上での既卒就活だったので、かなり厳しかったです。
面接官から「なぜ2年間フリーターをしていたのか」という質問をされることがあるのですが、その回答が難しくて「自分が本当にやりたいことを探していた」という回答しかできないことに憤り(いきどおり)を感じていました。
結果として30社受けた中の1社から内定を獲得して、正社員として就職することができましたが、「また内定が出なかったらどうしよう」という不安を強く感じながらの就活だったので、その点厳しさを感じました。」
卒業してからの期間が長いと、たしかに企業側は「働く意欲が低いのでは?」と疑ってしまいますよね。
よって、書類の通過率は下がってしまうでしょう。
しかし結果として30社受けて1社からの内定なので、ちゃんと数を受けて選考対策をしていけば内定獲得はできそうです。
ちなみに、就活する上で有益なサイトを以下の記事で紹介しています。
数ある就活サイトの中から、とくにおすすめの6サイトを厳選したのでぜひ参考に利用してみてくださいね。
やはり既卒での就活は厳しい側面もある一方で、行動量が多ければしっかりと内定を獲得することができることも分かりますね!
既卒で就活するのが厳しいと言われる3つの原因
そもそもなぜ既卒での就活が厳しいと言われるのか?
その原因は主に3つあります。
【既卒での就活が厳しいと言われる原因】
- 新卒と比較して内定率が低いから
- 既卒が応募できる求人が新卒よりも少ないから
- 新卒生がライバルであり不利な立場にあるから
原因① 新卒と比較して内定率が低いから
まず、既卒の就活が厳しいと言われる原因は「既卒の内定率の低さ」です。
マイナビが、”新卒の内定率との比較”を発表していたのでデータを見てみましょう。
引用:マイナビ「マイナビ 2020年度既卒者の就職活動に関する調査」
8月の調査時に、新卒の77.6%が内定を保有しています。
一方で既卒の内定保有率は、34.4%。
新卒と比べると、既卒の内定率が低いことが分かります。
この内定率の低さが、既卒の就活は厳しいと言われる原因の1つだと言えますね。
原因② 既卒が応募できる求人が新卒よりも少ないから
2つ目の原因は、既卒が応募できる求人の少なさです。
厚生労働省が「卒業後3年以内の既卒を新卒扱いすること」と通達を出していますが、あくまで既卒を採用するかは企業が決めること。
既卒を採用対象とはせずに、新卒のみを対象とする企業もあります。
よって既卒が応募できる求人数が、新卒に比べて少ないのも、既卒の就活が厳しいと言われる原因になっています。
気になる企業を見つけても、その会社が「既卒の応募は不可」としていれば精神的にも萎えますよね。
このあたりは厳しさの1つと言えるでしょう。
原因③ 新卒がライバルであり不利な立場にあるから
既卒の就活が厳しい理由として、ライバルが就活生になることが挙げられます。
卒業後3年以内の既卒は新卒枠で応募できますが、同じく選考を受けるのは新卒です。
新卒と比べると、既卒はどうしても不利な立場になるんですよね。
理由としては以下のとおり。
【既卒が新卒よりも不利になる理由】
- 内定が出なかった人というレッテルを貼られやすい
- 新卒の方がより年齢が若くフレッシュだと認識される
- 卒業後の時間を満喫しているので働く気力が低いと思われる可能性がある
上記のような理由から、新卒よりも既卒の就活が不利になりやすい傾向があります。
ライバルが新卒になるのは、既卒にとって就活が厳しい一つの要因といえますね。
たしかにこれらの要因だけを見ると、既卒の就活は厳しいと思ってしまいますね。
そうなんだよ。でもこれは表面的かつ「既卒」をひとくくりにした場合の厳しさだよね。しっかり対策をして行動していけば、既卒でも内定獲得をあきらめる必要はないよ!
既卒での就活を成功させる方法
この章では、既卒者向けに就活のやり方を解説します。
効率的に内定を獲得するための方法も解説するので、ぜひ参考にしてください!
最も効率的な就活のやり方は就活エージェントの利用
まず既卒者に最もおすすめなのが就活エージェントを利用した就活のやり方です。
就活エージェントとは、面談を元にして求人の紹介から、選考支援までを無料でおこなってくれるサービスのこと。
既卒者は、求人を探すのも少し難易度が上がります。
また周りに一緒に就活する人がいないので、モチベーションも上がりにくい。
そこで、エージェントに求人を紹介してもらいつつ、サポートしてもらうことでやる気を高められるのです。
既卒者におすすめの就活エージェントは2つですね。
できればどちらも利用して、より信頼できる担当者を頼ることをおすすめします。
【既卒の就活に強い就活エージェント】
・DYM就職|多数の求人を保有
(対応エリア:東京・大阪・札幌・仙台・名古屋・京都・広島・福岡)
・ウズキャリ|書類通過率が驚異の87%超えと支援が手厚い
(対応エリア:東京、大阪、名古屋、福岡、沖繩、オンライン面談可能)
「就活エージェント+求人サイト」によって、既卒でも効率的に自分に合った求人を探すことができます。
選考に関する不安も、エージェントが何でも相談に乗ってくれるので心強いですよ!
(第二新卒ではありましたが、僕も転職エージェントをフル活用してました!本当に心強い!)
既卒者が求人を探す方法
既卒の就活において、新卒と少し違うのは求人の探し方です。
既卒者は「既卒が応募可能」な求人にエントリーする必要があるので、そこだけ注意が必要。
たとえば、大手のサイトで求人を探すとき。
キーワード検索の欄に「既卒」と入力するのはNG。
既卒の求人を探すには、サイトの”詳細検索”などから対象を「既卒」にしぼって検索しましょう。
既卒に特化した求人サイトを使うと効率的
ちなみに、既卒者や第二新卒に特化した求人サイトもあります。
既卒に特化したサイトを使えば、応募できる求人がたくさん見つかるので利用してくださいね!
代表的なサイトが「Re就活」で、20代に特化した求人サイトです。
運営会社も東証一部上場企業の学情なので、安心感がありますよ。
僕がもし既卒なら「就活エージェント+マイナビ+Re就活」という組み合わせで、求人を探していきますね。
既卒におすすめの就活サイトについては、「既卒におすすめの就活サイトランキング」でまとめています。
まだ利用するサイトがよく分かっていないという方は、ぜひ合わせて参考にしてくださいね!
既卒者は「既卒になった理由」をポジティブ化しておくこと
既卒者が絶対にやるべきことが "既卒になった理由をポジティブ化しておくこと"です。
既卒者の面接では、かなり高い確率で「なぜ既卒になったのですか?」と聞かれます。
よって、面接官がネガティブに感じない回答を用意しておくことが重要なのです。
たとえば、「なぜ既卒になったのですか?」と聞かれて「内定が1社も出なかったからです」と回答したとしましょう。
あなたが面接官ならどう思いますか?
「どの企業からも評価されないってことは能力が低いのかな?」と思いませんか?
一方で、本当は内定が出なかったことが理由でも次のように答えたらどうですか?
「より深く企業研究をしたり、自分がどんな仕事に向いているのか時間をかけて検討したかったので、1度既卒になって時間を作ることにしました」
このように既卒になった理由が前向きな方が、印象が良いですよね?
"既卒になった理由をポジティブ化しておくこと"は本当に重要です。
既卒として選考中に評価されるか、されないかが大きく変わってくるので、ぜひ覚えておいてくださいね。
なるほど!これら既卒者の就活のやり方さえ押さえておけば、新卒とやり方は大きく変わらないんですよね。
そうだよ!既卒だから特別なやり方があるとかはなくて、「求人に対してエントリー→選考に進む→内定」という基本が既卒の就活のやり方になるよ。
既卒での就活に失敗したらどうすればいいのか?
ここまで既卒の就活が厳しいのか、その実態について触れてきました。
そして気になるのが「既卒での就活にも失敗したらどうすればいいのか?」というところですよね。
失敗した時のイメージをしっかり持っておくことは、心の余裕を持つために重要です。
それによって心に余裕が生まれ、行動できるようになります。
既卒での就活に失敗してもいくらでも選考は受けられる
たとえ既卒での就活を失敗しても、その後いくらでも企業にエントリーすることは可能です。
履歴書に「不採用数」なんて書かれないですよね。
どれだけエントリーして不採用になっても、企業側にそれがバレることはありません。
そして就職に関しては、景気によっても左右されます。
「不景気のとき、あれだけ落ちまくってたのに好景気になったらすぐ内定出たんですけど!!」みたいな状況に全然なりえるんですよ。
よって、既卒でなかなか就職できなかったとしてもあきらめる必要はありません。
正社員として就職するまでの期間に、プログラミングを独学したり、読書で教養を深めるなど、できることに取りくんで過ごしましょう!
既卒になったからといって人生終了というわけではない
既卒の就活について検索すると「既卒 人生終了」と出てきて、不安になっている人もいるのではないでしょうか?
ですが、既卒になったからといって人生終了というわけではありません。
具体的に、以下の6つの理由もあります。
【既卒でも人生終了ではないと言える理由】
- 卒業後3年以内は新卒として採用する企業も多い
- 既卒向けの就活サービスも充実している
- 人手不足の企業は常に大量に存在する
- フリーランスや企業という選択肢もある
- アルバイトでも十分だし最悪、生活保護でも生きていける
- 既卒向けのインターンも充実している
まず、卒業して3年以内は「新卒」として採用する企業はたくさんあります。
卒業から3年以上経ったとしても、中途採用で選考を受けられますし人手に困っている企業も多い。
また、フリーランスや起業といった選択肢もあります。
”新卒で就職する”以外の選択肢を知らないと、「もう人生終了だ…」と病んでしまうでしょう。
ですが、ここで挙げたようにあなたにはさまざまな選択肢がまだ残っているのです。
既卒だからといって人生が終わり、というわけではありません。
これから選べるたくさんの選択肢について知っておいてくださいね。
「既卒になったからもう人生終わりだ…」と不安になっている人は、以下の記事も読んでみてください。
既卒になった瞬間は、もう人生終わった...となりがちですが、視野を広げるとそうではないことがよく分かりました。
世の中には400万を超える会社があって、人材不足の企業は大量に存在する。好景気になれば採用意欲も高まるから、長い目で見ることが大事だよね。
本記事の要点まとめ
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!
僕の知り合いも既卒になった当初は、めちゃくちゃ萎えてました。
しかし、その後に自分に合った企業と出会い、今は楽しく過ごしています。
一方で、就活が終わったときには一流商社からの内定を取って誇らしげにしてた人が、入社後に鬱になった人もいます。
このようにその瞬間だけを見ることは重要ではありません。
常に軌道修正しつつ、自分が幸せだと思う方向に行動していく。
それこそが最も重要なことだと僕は考えています。
この記事と合わせて、「新卒で就職できなかった場合の対処法【4ステップで挽回可能】 」も読んでみてください。
新卒で就職できなかった場合に挽回する方法を紹介しています。
具体的な4つのステップを共有しているので、ぜひ読みこんで一つずつ実践してみてください。
それでは最後に、本記事の要点をまとめて終わりましょうか。
【本記事の要点】
- 既卒での就活は新卒に比べて、応募できる求人の少なさや、既卒になったことに対してネガティブなイメージを持たれやすいことから厳しい面もある。
- しかし既卒を応募可能としている企業は全体の7割と意外にも多く、既卒でも問題なく選考に参加することができる。(あとは選考対策と能力の問題)