就活生や転職者のみなさん、こんにちは!
これまで7年、書いた記事は1500記事を超え、求人サイトの運営まで始めた"日本イチの就活マニア"こと就活マン(@syukatu_man)です!
就活生から「人材業界はやめとけと言われるのですが?」という相談を受けました。
僕はサラリーマンをやめてからこうして人材業界に身を置いています。
よって人材業界についての知識は人一倍深いんですよね。
そこで本記事では人材業界はブラック業界なのか詳しく解説します。
志望業界の1つとして人材業界を視野に入れている方はぜひ参考にしてください!
人材業界は人気が高いですが「やめとけ」といった声も耳にします…。
この記事で「なぜやめとけと言われるのか」の理由や、人材業界はブラックなのかについても解説していくね。
- 人材業界はやめとけと言われる理由【5選】
- 人材業界への就職で失敗しないためのチェックリスト
- 人材業界がブラック業界か考えていく
- 【結論】人材業界は圧倒的なブラック業界ではないがベンチャーは厳しい
- 人材業界の魅力
- 人材業界が向いている人の特徴
- 【基礎知識】人材業界のビジネスモデル|企業例も合わせて紹介
- 本記事の要点まとめ
人材業界はやめとけと言われる理由【5選】
まずなぜ「人材業界はやめとけ」と言われるのか、その理由を深堀りします。
人材業界がブラックと言われる理由は大きく5つ挙げられますね。
【人材業界はやめとけと言われる理由】
- 参入障壁が低くベンチャー企業が多いから
- 業務内容が単純化しやすいから
- 営業先があまりにも多いから
- 人と人との板挟みになるから
- 心理的な責任が非常に重いから
理由①参入障壁が低くベンチャー企業が多いから
人材業界は参入障壁が低いです。
参入障壁が低いので、個人事業主や中小企業が大量に存在する。
特に「人材紹介」の事業を展開する事業所は2万400箇所*もあります。
*引用:厚生労働省「職業紹介事業・労働者派遣事業分野に係る事業分野別指針」
どうしても小さい企業だと、1人の社員の仕事量が多くなりますよね。
更には売上もそこまで出ていない場合は、仕事量のわりに給料が低くなります。
このように、そもそも人材業界の企業が個人事業主や中小企業が多いので、ブラック企業がその分多くなってしまっていることが考えられますね!
理由②業務内容が単純化しやすいから
業務内容も単純化しやすい企業が多いです。
例えば「人材紹介」や「人材広告」の営業職は、とにかく色んな会社をまわって「求人を出しませんか?」と営業し続ける仕事になります。
その場合、ほとんどが新規開拓の営業なので業務内容は「テレアポ→訪問→テレアポ→訪問」の無限ループ。
また人材紹介会社で就活エージェントや転職エージェントとして働く場合、求職者との面談を延々に繰り返すのが仕事です。
このように業務内容が単純化しやすい点も、人材業界がブラックだと言われる1つの理由でしょう。
(もちろん単純化してもそこにやりがいや工夫を見いだせる人もいるけどね!)
理由③営業先があまりにも多いから
人材業界の大変なところは営業先の多さにあります。
人材業界の企業のお客になるのは、「人手不足や社員の管理に困っている会社」すべてですよね。
そして400万社ある企業のうち、これらの悩みを持っている企業がほとんどです。
よって、人材業界の企業の営業先の候補は超広いんですよね。
それゆえに営業は新規開拓を無限にし続ける必要があります。
これが仕事内容としての大変さであり、やりがいでもありますね。
理由④人と人との板挟みになるから
人材業界の事業内容は「求職者と採用担当者の板挟み」になります。
求職者からのクレームもあれば、採用担当者からのクレームもある。
どっちに対しても最適なサービスを提供する必要があるのが大変さであり、面白さです。
これを大変ととるか、面白いととるか。
大変ととってしまう人は、「人材業界の仕事は人と人の板挟みで嫌だ」となってしまうんですね。
理由⑤心理的な責任が非常に重いから
「就活エージェント」や「転職エージェント」は心理的な責任が重い仕事になります。
自分が紹介した企業が、もしその人に合わずに鬱になってしまったらどうでしょう?
その企業を紹介してしまったことに対する罪悪感でいっぱいになりますよね。
「企業選び」はその人の人生を左右します。
それゆえに責任も重い。
僕はこれをやりがいと考えるタイプですが、この責任の重さに心を病んでしまう人も多いようです。
【重要】1つの業界に固執せず視野を広げて企業を探すことも大事
ここまで人材業界が「やめとけ」と言われる理由についてご紹介しましたが、就活において就職先の視野を広げることも重要です。
人材業界を志望している人は、1つの業界だけにこだわらず幅広い業界にも目を向けてみてください!
そうすることで、より自分に合う企業と出会える可能性も高まりますからね。
僕がいま就活生だったら、逆求人サイトの「キミスカ」を利用して人材業界だけでなく、幅広い業界からのスカウトを狙いますね。
キミスカはスカウトの種類によって、企業の本気度がわかるのがメリット!
ゴールドとシルバーのみ対応することで、効率的にあなたに興味を持ってくれている企業と繋がれますよ。
特に「立ち上げ初期の人材企業の営業職 」なんてブラック化しがち。営業も大変で、売上も安定していない状況だから仕方ないけど。
なるほど!たしかに参入障壁が低くて、中小企業や個人事業主が多い業界は比例してブラック企業の数も多そうですね。
人材業界への就職で失敗しないためのチェックリスト
最終的には自分がエントリーする企業がブラックかどうか、自分に合う企業かどうかを見極めることが重要です。
そこで、この章では人材業界への就職を成功させるための「チェックリスト」をご紹介します。
このチェックリストを使えば、ブラック企業を避け、より自分に合う企業を見つけることができるはずです!
【人材業界への就職で確認すべきチェックリスト】
- 口コミサイトで「働きやすさ」「給与」「離職率」を確認
- 面接で残業時間や年間休日について質問する
- 逆求人サイトを活用して、担当者に直接聞く
- 志望職種の仕事内容や評価制度をチェックする
- 平均勤続年数や売上規模を調べる
- 「やりがい」と「負担」のバランスを考える
①口コミサイトで「働きやすさ」「給与」「離職率」を確認
人材業界は、企業ごとに働く環境が大きく異なる業界です。
入社後に「こんなはずじゃなかった...」と後悔しないためにも、口コミサイトを徹底的に活用することが大切です。
OpenWork、enライトハウスなどの大手口コミサイトを使って、実際に働く社員がどのような評価をしているのかを確認しましょう。
とくに、残業時間の多さや給与に対する満足度、人間関係などは重要なポイントです!
一方で、口コミは個人の意見が反映されている点に要注意。
1つの口コミだけを信じるのではなく、複数の意見をチェックして企業の働く環境を判断してみてくださいね!
②面接で残業時間や年間休日について質問する
面接では、会社側も良い印象を与えようとしますが、応募者としても不明点をしっかり質問する姿勢が大切です。
直接質問することで、求人やホームページでは分からない「リアルな働き方」を知ることができます。
たとえば、「普段の1日のスケジュール」や「繁忙期の働き方」など、具体的な働き方について質問してみてください!
「月の平均残業時間はどのくらいですか?」といった質問も有効です。
こうした質問を通じて、実際の労働環境がイメージしやすくなりますし、「しっかり調べている真剣な人」という印象を与えることもできますよ!
③逆求人サイトを活用して、担当者に直接聞く
僕がとくにおすすめしている方法は、「逆求人サイト経由でスカウトで繋がった企業の採用担当者に直接話を聞く」という方法です。
キミスカやホワイト企業ナビなどの逆求人サイトは、プロフィールを登録しておけば企業側からスカウトが届くようになる。
さらには、チャットで話を聞くことができます。
スカウトを送ってきた企業の担当者に「その会社で働く魅力」や「現場の雰囲気」などをぜひ聞いてみてください!
求人サイトだけではわからないような、リアルな情報を得られる可能性が高いですよ。
④志望職種の仕事内容や評価制度をチェックする
人材業界と一口に言っても、「営業職」「エージェント職」「人事職」など、職種によって仕事内容は大きくちがいます。
求人を読んで「こんな感じかな」と想像するだけではなく、説明会や面接で具体的な業務内容を確認しましょう。
たとえば、「目標設定の方法」や「達成後のインセンティブの有無」など、評価制度についての情報も集めておくと良いですね。
仕事内容が自分に合っているか、納得感を持てるかどうかは、長く働けるかに直結する重要なポイントです!
⑤「平均勤続年数」や「売上規模」を調べる
企業の平均勤続年数や売上規模は、その会社の安定性や働く環境を判断するうえで参考になります。
とくに、平均勤続年数が極端に短い場合は要注意です。
「すぐに辞める社員が多い」ということは、それだけ職場環境に問題がある可能性が高いからです。
一方で、売上規模が大きい企業は資金力があり、労働環境も整備されていることが多い傾向があります。
公開されている情報を調べ、他社と比較することで、より安心して働ける企業を選べるようになります。
⑥「やりがい」と「負担」のバランスを考える
人材業界の最大の魅力は、「人の人生に大きな影響を与えられる」という点です。
自分が紹介した会社で求職者が活躍してくれたり、企業にとって必要不可欠な人材をマッチングできた時には、大きなやりがいを感じます。
一方で、責任の重さや求職者と企業との板挟みのストレスなど、負担となる要素もあります。
「どの程度の責任を受け入れられるか」を冷静に考え、自分の適性に合った環境を選びましょう。
人材業界のホワイト企業を探すなら「ホワイト企業ナビ」がおすすめ!
気になる企業がブラック企業かどうか見分ける方法をご紹介しました。
ただ、1社1社調べるのはどうしても手間がかかりますよね。
そこで、効率よく人材業界のホワイト企業を見つけたいなら、「ホワイト企業ナビ」を利用するのがおすすめです!
ホワイト企業ナビは僕の会社で運営している求人サイトで、「残業時間・離職率・年間休日」の基準を満たしたホワイト企業しか載せていません。
上記を満たした優良企業のみを載せているので、人材業界のホワイト企業も効率的に見つけることができますよ。
これからどんどん求人数も増えていく予定なので、ぜひ今のうちに登録しておいてくださいね!
具体的なチェックリストがあると、自分に合う企業を選びやすくなりそうです!
そうだね!このリストを使って、企業選びの精度を高めていこう!焦らず慎重に選ぶことが成功の秘訣だよ。
人材業界がブラック業界か考えていく
ここまで「人材業界はやめとけ」と言われる理由を解説しました。
ここからは、より踏み込んで「人材業界はブラック業界なのか」を見ていきたいと思います。
実はブラック企業の明確な定義はありません。
そこで僕は「社員を大事にしない企業=ブラック企業」と定義しています。
じゃあどんな企業が社員を大事にしていないのか?
ブラック企業かどうかを見分けるためには4つのポイントを押さえましょう。
(ちなみにホワイト企業の特徴はこちらの記事でまとめています)
【人材業界のブラック企業を見分けるポイント】
- 離職率が高く平均勤続年数が短いか?
- 残業時間が長いか?
- 年間休日が少ないか?
- 平均年収が低いか?
ポイント①離職率が高くないか?
まずブラック企業の特徴としては、「離職率の高さ」が挙げられますね。
社員の扱いが悪ければ、当然ですが辞める人が続出します。
入社3年後の離職率の平均は約3割*です。
*参考:厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況」
よってこの平均値を1つの参考にしつつ、3年後離職率が極端に高い企業はブラック企業である可能性が高いんですよね。
実際の3年後離職率については、あまりにも人材業界に所属する企業数が多いため一概には言えません。
厚生労働省が発表しているデータ内の人材業界が含まれるサービス業は「36.4%」とやや高めです。
しかしサービス業に該当する業界が多すぎるので、あんまり参考になりません...。
人材業界の平均勤続年数
3年後離職率と合わせて、「平均勤続年数」もチェックするのがおすすめです!
こちらは当然、短い場合はブラック企業である可能性がありますよね。
ちなみに国税庁が公表している「平成29年分 民間給与実態統計調査」によると、全体の平均勤続年数は12年です。
よってこれと比べて明らかに短い場合は注意が必要でしょう。
求人サイトのブンナビを活用すると平均勤続年数を簡単に把握できます。
「人材紹介」で検索して表示された企業の平均勤続年数を見てみましょう。
【人材紹介の企業の平均勤続年数】
株式会社クリエアナブキー:7.5年
マークラインズ株式会社:4年
株式会社ツクイスタッフ:5.6年
ヒューマンアソシエイツ:3.1年
株式会社キャリアデザインセンター:ノーアンサー
ここで表示された企業は5社でしたが、どこも平均勤続年数が短いですね...。
もう少しデータを見ていきたいところですね。
「人材派遣」での検索で表示された企業を見ていきましょうか。
【人材派遣の企業の平均勤続年数】
株式会社フルキャスト:9.3年
パーソルホールディングス:6.7年
株式会社ピーエイ:5.8年
株式会社パソナグループ:10.2年
こちらパーソルやパソナも含まれていますが、どこも全体の平均勤続年数である12年を下回っていることが分かります。
こうして平均勤続年数だけで見ると、人材業界で長く働く人は少ない。
それゆえに労働環境が良くないのでは?と疑ってしまうところです。
たしかに全体の平均勤続年数を上回っている企業が少ないところを見ると、「人材業界で1社に長く働く人が少ない=労働環境が良くないのでは?」と思ってしまいますね。
ポイント②残業時間が長いか?
ブラック企業かどうかの判断は「残業時間」も重要ですよね。
どれだけ給料が高くても、終電まで帰れないとかだとブラック企業だと言えます。
人材業界の企業の残業時間について。
こちらもブンナビにて検索してみました。
まずは人材紹介の事業を行う企業で検索した結果から。
見て分かるとおりで、「回答なし」がほとんどでした。
「回答なし」の場合は、残業時間が多いと考えるのが妥当ですね。
もし平均の残業時間が短いのなら、それは公表した方が採用に有利になります。
それにも関わらず公表していないのは、残業時間が長い可能性が高いでしょう。
次に人材派遣の企業を検索した結果です。
株式会社ピーエイが20時間。パソナグループが17時間でした。
その他は「回答なし」でしたね。
全体平均の残業時間は25時間
ちなみに目安となる残業時間の平均ですが、全体で25時間/月という結果がdodaの調査で出ています。
よってピーエイもパソナも残業時間は平均よりも低いですね。
回答なしの企業が多いので一概には言えないですが、残業時間の長さは本当に企業によって様々。
しかし大手のパソナグループの残業時間がべらぼうに長いわけじゃない点は参考になりますね。
ポイント③年間休日が少ないか?
人材業界がブラックかを見分けるポイントは「年間休日」です。
年間の休日数があまりにも少ない企業はブラック企業と判断できますよね。
平均としては120日/年ですね。
105日/年以下となると、かなり年間休日が少ない部類に入ってきます。
年間休日に関してはブンナビでは調べることができません。
そこで企業ごとに年間休日を調べてみました。
【人材業界の企業の年間休日数】
株式会社リクルートキャリア:127日(キャリコネ転職参考)
株式会社パソナ:122日(募集要項参考)
パーソルキャリア株式会社:121日(リクナビ参考)
リンクアンドモチベーション:119日(募集要項参考)
株式会社ソラスト:120日以上(リクナビ参考)
知名度が低い株式会社ソラストの年間休日も120日以上。
こうして見ると、人材業界だろうが大手は年間休日が平均ぐらい確保されてます。
ベンチャー企業の年間休日は「実際に入社したら土日出勤も多かった」という事態になる可能性はありますけどね。
ポイント④平均年収が低いか?
ブラック企業か見分けるためのポイント4つ目は「年収」ですね。
どれだけ残業が多くても、その分圧倒的に年収が高いなら納得できます。
逆に忙しいにも関わらず、年収が低ければ満足できずにすぐ辞める可能性は高い。
人材業界に属する企業の上位の平均年収をまとめてみました。
【人材業界の企業の平均年収 上位10社】
リクルートホールディングス:960万円
JACリクルートメント:774万円
パーソルホールディングス:650万円
パソナ:596万円
クイック:577万円
エス・エム・エス:575万円
リブセンス:540万円
学情:510万円
エン・ジャパン:500万円
アルバイトタイムス:494万円
リクルートの平均年収はダントツに高いですが、その他は500〜600万円が多い。
ちなみに人材業界の平均は約520万円とのことで若干低めです。
特に営業職は新規開拓の営業が大変にも関わらず、そこまで給料が高くないことに対して不満を持つ可能性はありますね。
これら4つのポイントをチェックすればいいんですね。
そうだね。ブラック企業か見極めたいときには、とくに上記のポイントに着目してみよう。
【結論】人材業界は圧倒的なブラック業界ではないがベンチャーは厳しい
ここまでの深堀りを元にして、人材業界を総評します。
休日や年収を考慮すると、明らかなブラック業界とは言えません。
しかし、中小企業や個人事業主として経営しているところに関しては、「残業時間はめちゃくちゃ長くて給料が少ない」という可能性は高いと思います。
なぜなら大手企業でさえ残業時間を「回答なし」にしているところが多いからです。
そして最初にも話したとおりで、人材業界は中小企業や個人事業主が多いです。
それゆえに全体としてみると「人材業界やめとけ」となりがちなのでしょう。
ブラック企業の見極めは1社単位ですることが重要!
人材業界の魅力
ここまで「人材業界はやめとくべきか?ブラックか?」という視点で見てきました。
この章では反対に人材業界の魅力を紹介しますね。
僕が考える人材業界の魅力はとにかく「人の人生を左右する」ということ。
それに加えて、営業職ならば「新規開拓の営業力」を得ることができますね。
【人材業界の魅力】
・人の人生を左右する仕事なのでやりがいがある
・営業職なら「BtoBの新規開拓の営業力」が身につく
人の人生を左右する仕事なのでやりがいがある
僕もこうして就活に関する情報を発信していますが、例えば僕が書いた1記事によって読み手の選択が変わることがあります。
それは要するに「その人の人生を変えること」になりますよね。
これは本当に責任感が必要であり、一方でやりがいを強く感じます。
だからこそ僕は就活攻略論をもう4年も書き続けています。
「この商品を売っても何も変わらなくない?」「この商品って本当にお客様にとって価値があるの?」と疑ってしまうような商品を提供することは、本当にやりがいをそがれてしまいます。
一方で、成績を出すために求職者に合わないような求人を紹介させられるような企業でない限りは、仕事に対してやりがいを感じる業界だと僕は思いますね。
営業職なら「BtoBの新規開拓の営業力」が身につく
仕事を選ぶ上で、僕は「他の企業でも必要とされるスキルが身につくか」という視点を大事にしています。
特にこの変化の激しい時代では、1社に固執することがリスクになるので、どの企業にも必要とされるスキルがあることこそが安定に繋がるんですよね。
そして人材業界の営業職は、ここまで解説したとおり新規開拓営業が必要です。
この新規開拓営業は企業に対しての営業で、一般人向けの営業ではない点が魅力かつ、他の企業でも必要とされ続けます。
BtoCよりもBtoBの新規開拓営業力のがおすすめ
これが仮に一般人の家への訪問営業だときつすぎる。
更には一般人の家への訪問営業のスキルを必要とする企業はそこまで給料が高くない。
よって僕が身につけるべきだと考える新規開拓営業力は「BtoBの新規開拓」です。
人材業界の企業で営業をすればこのスキルが身につくでしょう。
「BtoBの新規開拓営業力」というスキルは人材業界じゃなくても活用可能。
業界が変わっても、売る商材が変わるだけなので転職しやすいですよ。
なるほど!人材の営業は新規開拓が大変だけど、それはスキルにもなりえるってことですね。
そうだよ。ぬるい業界でゆるゆる勤めているのに比べて、短期間でスキルが身につくことは間違いないよね。
これに関しては自分が何を求めるのかを明確にして判断することが重要だよ。
人材業界が向いている人の特徴
ではどんな人が人材業界に向いているのか、その特徴をお伝えしていきます。
以下に当てはまる人は、人材業界に向いているでしょう。
【人材業界に向いている人の特徴】
- 人に興味・関心がある人
- コミュニケーション力が高い人
- 情報収集力がある人
- プレゼンが得意な人
特徴①人に興味・関心がある人
人に興味・関心がある人は、人材業界に向いています。
むしろ人に興味・関心がある人じゃない人でないと、人材業界で働くのはきついでしょう。
なぜなら、人材業界の仕事は常に人と関わるから。
人材を求めている企業の担当者や仕事を探している求職者との面談など、他の業界に比べて人と深く関わる仕事が多いです。
よって、人に興味・関心をもてる人こそ人材業界の仕事が向いているといえます。
特徴②コミュニケーション力が高い人
コミュニケーション力が高い人も、人材業界に向いています。
企業がどんな人材を求めているのか、求職者がどんな仕事先を探しているのか。
本音を聞き出したり、まめに連絡を取って状況を聞くなどの対応が必要です。
人材業界の仕事では、相手から信頼してもらえるかどうかが重要。
よって、コミュニケーション力が高く、企業や求職者との関係性をうまく築いていける人には向いているでしょう。
特徴③情報収集力がある人
情報収集力がある人も、人材業界には向いています。
人材業界の仕事では、1つの業界や1つの企業だけを担当する仕事は少ないです。
多くの人が、さまざまな業界や企業を1人で担当することがほとんど。
よって、たくさんの業界・企業の動向について、常に調べて頭に入れておく必要があるんですね。
人材業界で働くのであれば、情報収集力は必須とも言えるスキルです。
特徴④プレゼンが得意な人
プレゼンが得意な人も人材業界には向いていますね。
たとえば、人材紹介の場合。
企業には求職者の、求職者には企業の魅力を伝える必要があります。
人材広告の仕事であれば、企業に対して求人広告のメリットを伝えなければいけません。
ただ、企業や人材、広告を紹介するだけではNG。
説明なら資料などを読めばわかることですからね。
人材業界の仕事では、相手に商材(企業や人、求人広告)を魅力的に感じてもらえるプレゼンができるかが重要なのです。
よって、プレゼンが得意な人は人材業界においても活躍できるでしょう。
やはり「人に興味関心があるか」は大事ですね。
人材業界は常に人と関わる仕事だからね。人とあまり関わりたくない、コミュニケーションを取るのが苦手という人は向いていないね。
【基礎知識】人材業界のビジネスモデル|企業例も合わせて紹介
「人材業界」と言っても様々なビジネスモデルが存在します。
派遣として仕事させる会社もあれば、マイナビのように求人情報を扱う企業まで様々ですよね。
これら人材業界のビジネスモデルは大きく分けて4つです。
【人材業界のビジネスモデル一覧】
- 人材派遣
- 人材紹介
- 人材広告
- 人材コンサルティング
①人材派遣
人材派遣とは、登録しているスタッフを仕事先に派遣して報酬を得るビジネスモデル。
僕も大学生の時は、この人材派遣のスタッフとして登録してました。
【人材派遣を行う企業例】
パーソルキャリア、アデコ、パソナ、ランスタッド、ヒューマンリソシア、マンパワーグループ、セントメディア
②人材紹介
人材紹介とは、就活生や転職者と面談して、その人に合った企業を紹介。
その企業に内定が決まった場合に、紹介先の企業から報酬を得るビジネスモデルです。
特に関東に就職を希望する就活生に僕がおすすめしている「就活エージェント」もこの人材紹介のビジネスモデルですね。
紹介先の企業から報酬がもらえるので、就活生は無料で利用可能です。
【人材紹介を行う企業例】
マイナビ、リクルート、ポート、DiG、ネオキャリア、JAIC、キャリアデザインセンター
③人材広告
人材広告とは、求人情報を掲載することで「掲載料」や「成果報酬」を求人募集企業から得るビジネスモデルです。
マイナビやリクナビが一番わかりやすいですよね。
新卒向けの求人情報を掲載する代わりに、一定期間分の掲載料を得ています。
新卒向けだけでなく、中途採用向けやアルバイト向けなど種類は様々です。
【人材広告を行う企業例】
マイナビ、リクルート、学情、ダイヤモンドヒューマンリソース、文化放送キャリアパートナーズ
④人材コンサルティング
人材コンサルティングは人事の課題に対して解決方法を提案することで報酬を得るビジネスモデルですね。
人材に特化したコンサル業務のことです。
人事評価制度を作ったり、採用方法に関してアドバイスしたりと内容は様々です。
【人材コンサルティングを行う企業例】
リクルートマネジメントソリューションズ、リンクアンドモチベーション、トーマツイノベーション、コーンフェリーヘイグループ
人材業界と一口に言っても、様々なビジネスモデルがあるんですね!
そうなんだよ。よってブラックか判断する上では、このようにビジネスモデルごとで判断する必要があるよ!
本記事の要点まとめ
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!
人材業界は参入障壁が低いので、個人事業主や中小企業が多い。
それゆえに激務かつ給料が低い企業が大量に存在してしまうんですよね。
また「◯◯業界はブラックなのか?」として見るのは、やっぱり精度が落ちます。
大事なのは「自分がエントリーする企業がブラックかどうか?自分に合わない企業ではないか?」ということ。
ですので、1社1社口コミサイトも駆使して確認するようにしてください。
ちなみに、この記事を読み終わったら「【人材業界ランキング】売上高や平均年収など項目ごとにトップ企業を厳選紹介! 」も読んでみてください。
人それぞれ「ホワイト企業だ」と感じる基準って違いますよね。
上記の記事では、平均年収や口コミ評価などさまざまな基準ごとに、上位の企業をまとめているので、ぜひ参考にしてみてください!
では最後に、本記事の要点をまとめて終わりましょう。
【本記事の要点まとめ】
- 人材業界には主に「人材派遣・人材紹介・人材広告・人材コンサルティング」といったビジネスモデルがある。
- 人材業界はやめとけと言われる理由としては、「参入障壁が低くベンチャー企業が多い」「業務が単純化しやすい」「営業先が多い」「人と人の板挟みになる」「心理的な責任が重い」ことが挙げられる。
- 人材業界に向いている人として「人に興味・関心がある」「コミュニケーション力が高い」「情報収集力がある」「プレゼンが得意」といった特徴が挙げられる。
- 気になる人材業界の企業がブラックか判断するには「口コミサイト」「逆求人サイト」で社員や採用担当者の声を聞くのがおすすめ。
- 人材業界のブラック企業を見分けるには「離職率の高さと平均勤続年数の短さ」「残業時間の長さ」「年間休日数の少なさ」「平均年収の低さ」の4つをチェックするのがポイント。
- 人材業界=ブラック業界とは言えない。ただ、中小企業や個人経営の場合は「残業が長く給料が少ない」可能性も高い。
- 人材業界の企業は1社ずつ見極めることが重要。
- 「人の人生を左右する仕事」「BtoBの新規開拓の営業力」がつく点などが人材業界の魅力である。
今回の記事が少しでもあなたの就活の役に立ったのなら幸せです。
就活攻略論には他にも、僕が書き続けた1500の記事があります。
ぜひ他の記事も読んでもらえると嬉しいです\(^o^)/ 以上、就活マンでした!