就活生や転職者のみなさん、こんにちは!
これまで7年、書いた記事は1500記事を超え、求人サイトの運営まで始めた"日本イチの就活マニア"こと就活マン(@syukatu_man)です!
大学発ベンチャーとは、大学の研究成果を活かして新たな事業を手掛ける企業のこと。
大学が持つ専門性やつながりを活かせたり、教授の人脈を使って事業を進めれらたりと、一般的な企業にはない強みを持つベンチャーですね。
ただ、一般には広く知れ渡っていないので、そもそも大学発ベンチャーとは何か?具体的にどんな企業があるか?を知らない人は多いかと。
就職先の候補とするために、情報を集めている就活生もいるかもしれません。
そこで今回は、大学発ベンチャーの概要や実態、具体的な企業例を紹介します。
大学発ベンチャー表彰の受賞企業、優良ベンチャーに入るための対策も共有するので、ベンチャーへの就職に関心がある人はぜひ参考にしてください!
- 大学発ベンチャーとは?
- 大学発ベンチャーの有名な事例【3選】
- 「大学発ベンチャー表彰」の受賞企業【7選】
- 【重要】優良ベンチャーで働きたいなら就活サイトをフル活用すべし
- 大学発ベンチャーの実態
- 大学発ベンチャーならではの強み・メリットとは?
- 本記事の要点まとめ
大学発ベンチャーとは?
まずは、大学発ベンチャーの概要をさくっと共有していきますね。
大学発ベンチャーとは、大学の研究成果を活かして新たな技術やビジネスを確立するために設立されるベンチャー企業のこと。
経済産業省のHPには、以下のような記載がされています。
【大学発ベンチャーについて】
我が国の経済が持続的な発展を続けていくためには、イノベーションの連続的な創出が必要です。大学発ベンチャーは、大学に潜在する研究成果を掘り起こし、新規性の高い製品により、新市場の創出を目指す「イノベーションの担い手」として高く期待されるものです。
参考:経済産業省「大学発ベンチャー」
新規性の高い製品の開発、新市場の創出などを期待されているとわかりますね。
大学の研究成果を起点にすることで、一般的な企業・ベンチャーからは生まれにくいようなイノベーションを求められているといえると思います。
大学発ベンチャーは5つの区分に分けられる
経済産業省は、大学発ベンチャーを5つに分類して紹介していました。
【大学発ベンチャーの区分一覧】
- 研究成果ベンチャー
大学で達成された研究成果に基づく特許や新たな技術・ビジネス手法を事業化する目的で新規に設立されたベンチャー。 - 共同研究ベンチャー
創業者の持つ技術やノウハウを事業化するために、設立5年以内に大学と共同研究等を行ったベンチャー。(設立時点では大学と特段の関係がなかったものも含む) - 技術移転ベンチャー
既存事業を維持・発展させるため、設立5年以内に大学から技術移転等を受けたベンチャー。(設立時点では大学と特段の関係がなかったものも含む) - 学生ベンチャー
大学と深い関連のある学生ベンチャー。現役の学生が関係する(した)もののみが対象。 - 関連ベンチャー
大学からの出資がある等その他、大学と深い関連のあるベンチャー。
別の言い方をすると、上記のいずれかに当てはまれば大学発ベンチャーといえます。
研究成果を活かす目的のベンチャーだけでなく、設立後に大学と共同研究をおこなうベンチャーなども同じように分類されるとわかりますね。
大学と関わりがあるからこそ、一般的な企業やベンチャーからは生まれにくいようなイノベーションを期待されているとわかりました。
定義的な話だからすべて正確に頭に入れる必要はないけど、ざっくりの概要として一度は目を通しておくのがいいと思うよ!
大学発ベンチャーの有名な事例【3選】
続いてこの章では、大学発ベンチャーの有名事例を3つ紹介します。
概要が何となくでもわかったら、実際にどんな企業があるのか?が気になりますよね。
ここでは、現在世の中に広く知られている大学発ベンチャーを3社ピックアップしたので、ぜひ順に見ていきましょう。
【大学発ベンチャーの有名な事例3選】
- 株式会社ミクシィ
- 株式会社ユーグレナ
- 株式会社ブイキューブ
有名例① 株式会社ミクシィ
企業HP:株式会社ミクシィ
本社:東京
事業内容:スポーツ、ライフスタイル、デジタルエンターテインメント、投資
【会社概要】
株式会社ミクシィは東大出身の創業者が在学中の1994年に設立した大学発ベンチャーです。最初は大学3年時に「Find Job !」という求人情報サイトを立ち上げられて、その後時代の流れを感じてSNSなどの新規事業を展開されています。
具体的には、社名にもあるSNS「mixi」やスマホゲームの「モンスターストライク」といった有名サービスを手掛けている会社ですね。今ではメガベンチャーの1つといった印象もある企業ですが、最初は大学発ベンチャーとして歩みを始めていたことを知らなかった人は多いはずです。
有名例② 株式会社ユーグレナ
企業HP:株式会社ユーグレナ
本社:東京
事業内容:ユーグレナ等の微細藻類等の研究開発・生産、ユーグレナ等の微細藻類等の食品/化粧品の製造・販売など
【会社概要】
2005年に設立された株式会社ユーグレナは、世界で初めて微細藻類ユーグレナの屋外大量培養に成功した東京大学発のベンチャー企業です。ユーグレナの和名はミドリムシで、その研究や開発結果をヘルスケアやビューティーケア・バイオ燃料などの分野へと事業を展開されています。
「人と地球を健康にする」をパーパスとして、完璧に近い栄養バランスを持つヘルスケア商品の開発や子どもたちの未来を守るエネルギー事業などをされていますね。「いきる、たのしむ、サステナブる。」というタグラインからも、持続可能な社会に貢献する意識の高さを感じます。
有名例③ 株式会社ブイキューブ
企業HP:株式会社ブイキューブ
本社:東京
事業内容:ビジュアルコミュニケーションツールの企画・開発・販売・運用・保守、企業などへのビジュアルコミュニケーションサービスの提供
【会社概要】
株式会社ブイキューブは、1998年に慶應義塾大学の学生が中心となって創業されたWeb会議システムやWebコミュニケーションに関するサービスが有名な会社です。今では当たり前になっているWeb会議などの分野にいち早く着手された大学発ベンチャーですね。
具体的には、オンラインイベントやウェビナー配信を成功に導くサービス、Web会議・面談に最適な個室ブースなどを提供しています。JALやJR東日本・東京ガスなどの名だたる有名企業7,000社以上の導入実績があることからも、世の中の働き方改革などに広く貢献していることがわかりますね。
有名企業ばかりでしたが、最初は大学発であることは知りませんでした。
概要だけでなく具体例を知れるとイメージが膨らみやすいよね!
「大学発ベンチャー表彰」の受賞企業【7選】
次にこの章では、「大学発ベンチャー表彰」の受賞企業について共有します。
大学発ベンチャー表彰とは、大学発ベンチャーのなかでも今後の活躍が期待される優れた企業に対して表彰される制度のこと。
国立研究開発法人科学技術振興機構が主催し、文部科学大臣賞や経済産業大臣賞などがそれぞれ表彰されているイメージですね。
以下7社の概要について、さくっと確認していきましょう。
(参考までに、各社の概要はこちらのページでも公開されています!)
【大学発ベンチャー表彰の受賞企業7選】
- 株式会社セルージョン
- エレファンテック株式会社
- コウソミル株式会社
- つばめBHB株式会社
- 株式会社Pale Blue
- 株式会社FerroptoCure
- ジェリクル株式会社
受賞企業① 株式会社セルージョン
企業HP:株式会社セルージョン
本社:東京
事業内容:再生医療関連技術の研究開発および再生医療等製品の研究開発、製造販売
【会社概要】
「ひとの可能性を再生する」をミッションとする同社は、2009年に角膜内皮再生医療の研究を始めた創業者が2015年に設立した大学発ベンチャーです。iPS細胞由来の細胞移植による再生医療によって、⽔疱性⾓膜症という疾患を対象とする製品の開発を進められています。
2023年の表彰において、文部科学大臣賞を受賞されました。専門分野が近い人、ヘルスケア業界や再生医療に対する同社の想いに共感できる人は、ぜひより詳細な情報をチェックしてみてください。
受賞企業② エレファンテック株式会社
企業HP:エレファンテック株式会社
本社:東京
事業内容:プリンテッド・エレクトロニクス製造技術の開発、製造サービス提供
【会社概要】
「新しいものづくりの力で、持続可能な世界を作る」というミッションを掲げる同社は、2014年に設立された東京大学発のベンチャーです。環境に優しい金属インクジェット印刷による電子回路基板を開発し、製造・販売している会社ですね。
同分野の製品の量産化に成功したいのは、人類でエレファンテック社が初めてとのこと。経済産業大臣賞を受賞している同社の取り組みは、環境負荷低減という点でさらに社会問題の解決につながっていく余地が大いにありそうですね。
受賞企業③ コウソミル株式会社
企業HP:コウソミル株式会社
本社:東京
事業内容:酵素活性の1分子計測イメージングによる疾患の早期発見・医薬品開発支援
【会社概要】
科学技術振興機構理事長賞を受賞したコウソミルは、2022年4月に設立されたばかりの東京大学発ベンチャーです。誰もが病に悩まず自分らしく生きる世界を実現するために、「1分子計測リキッドバイオプシー」という技術を用いて高精度な検査技術を開発している会社ですね。
具体的には、疾患早期診断薬開発・医薬品開発支援の2つの事業を展開されています。がんの早期発見を可能にする診断法を開発されており、今後のさらなる発展が期待されるベンチャーですね。
受賞企業④ つばめBHB株式会社
企業HP:つばめBHB株式会社
本社:神奈川
事業内容:オンサイトアンモニア供給システムの研究開発/販売及び設備保全、アンモニア合成触媒の研究開発/製造及び販売など
【会社概要】
東京工業大学発のベンチャーつばめBHBは、アンモニア生産の常識を打ち破る技術を確立、環境負荷の低い分散型生産を広めることで社会貢献を目指す会社です。エネルギーにもさまざまな原料にも変われる資源「アンモニア」の開発技術によって、持続可能な社会の実現を目指すベンチャーですね。
資源を持たない国が資源を持てるようになれば、どんな国でももっと豊かになれるかと。2017年に設立された新しいベンチャーですが、味の素とも連携するなど今後の大きな成長が期待できるでしょう。
受賞企業⑤ 株式会社Pale Blue
企業HP:株式会社Pale Blue
本社:千葉
事業内容:「水」を推進剤とした、小型衛星用推進機の開発
【会社概要】
2020年に創業した東大発ベンチャーのPale Blueは、「水」を推進剤として用いた小型衛星用エンジン技術を開発する会社です。小型衛星を実用化する上で課題となっている分野に技術革新をもらすことで、宇宙産業の発展への貢献を目指すベンチャーですね。
2023年版の表彰では、日本ベンチャー学会会長賞を受賞していました。宇宙分野や専門分野などへの興味関心がある人は、ぜひ同社の詳細な情報を集めてみてはいかがでしょうか。
受賞企業⑥ 株式会社FerroptoCure
企業HP:株式会社FerroptoCure
本社:東京
事業内容:各疾病に対する治療薬の研究開発
【会社概要】
2022年に設立されたFerroptoCureは、がんやアルツハイマー病などさまざまな疾患に関わることが報告されている「フェロトーシス」に注目して活動する慶應義塾大学発のベンチャーです。がんで苦しむ患者さんに1秒でも早く治療薬を届けたい、がんで苦しむ人をなくしたいという想いで活動されています。
ほかの病気の治療薬も開発し、安心して健康に過ごせる社会を作るために貢献したいとのこと。世界初の抗がん剤開発を目指す同社の活躍は、きっとあらゆる人に勇気や希望をもたらせてくれるでしょう。
受賞企業⑦ ジェリクル株式会社
企業HP:ジェリクル株式会社
本社:東京
事業内容:テトラゲルを利用した医療製品の研究開発
【会社概要】
ジェリクルは、2018年に設立された東京大学発のバイオベンチャーです。これまで医療で用いることができなかった「ゲル」という素材の医療化に挑戦することで、革新的な医療製品を生み出そうと活動している会社ですね。
世界で唯一の均一の構造をしたゲルを開発した同社は、それまでは困難だった詳細な物性のコントロールをすることで医療への活用を目指しています。バイオベンチャーのなかでは珍しくすでに黒字化している会社でもあるので、同分野に関心がある人はぜひチェックしてみるとよいでしょう。
さまざまな領域で、研究成果や最新技術を活かし活動するベンチャーがあるんですね。
具体的な事例を見るとよりイメージが膨らむよね。2022年以前に遡って受賞企業を見るのも参考になるはずだから、もし興味を持った人はあわせてチェックするといいよ!
【重要】優良ベンチャーで働きたいなら就活サイトをフル活用すべし
ここまで、大学発ベンチャーの概要や有名な企業例を共有しました。
記事を読む前と比べると、大学発ベンチャーについて少しは理解が深まったかと思います。
ただ、この記事を読んでくれている就活生が本当に知りたいことって、きっとこれらの優良ベンチャーの内定を獲得する方法ですよね。
企業候補を知ることは大事ですが、いかに対策の質を上げるか?の観点も必須です。
とくに優良企業ほど高倍率になりやすいので、対策へのこだわりは欠かせません。
ではどうすべきか?ですが、就活を7年以上研究してきた僕が考える結論は、とにかく就活サイトを使いこなすことが肝になると考えています。
意外と知らない人も多いですが、大手ナビサイトのほかにも便利なサービスは存在します。
でも、マイナビなどだけを使って非効率的に対策を進めている人が多いんですよね。
企業側からスカウトが届く「Offerbox(オファーボックス) 」、就活支援のプロが個別にサポートしてくれる「ミーツカンパニー就活サポート」などを使えば、間違いなく就活は効率化できますし選考対策の質も高められますよ。
逆求人サイトは、早く登録するほどスカウトの期待値が高まります。
就活エージェントは専任で担当者がつくゆえに、枠が埋まると登録してもサポートを受けられない可能性も少なくありません。
よって後回しにせず、早め早めの登録が結果として就活成功につながっていくかと。
具体的に僕が登録をおすすめしたいサイトは別記事にて厳選共有しているので、現状いまいちフル活用できていない人はぜひ一読してみてください!
またここで紹介したベンチャー企業以外に、ベンチャー企業を自分で探す方法について「【ベンチャー企業の探し方9選】新卒におすすめの方法を就活マンが解説」の記事でまとめているので、ベンチャー企業を探したいという方は参考にしてください!
自分ひとりで対策するより、用途別に便利なサービスを使ったほうが確実に効率的だよ。質を高めるという観点でも使わない手はないから、ぜひ最大限活用しようね!
大学発ベンチャーの実態
次にこの章では、大学発ベンチャーの実態を紹介していきます。
具体的には、年度別の企業数の推移、大学別のベンチャー数などについてですね。
大学発ベンチャーに関するデータを見ると、より全体像の理解を深めてもらえるかと。
いずれも簡潔に紹介していくので、ぜひさくっとチェックしてみてください!
【大学発ベンチャーの実態を知る上で参考になる項目】
- 年度別の数の推移
- 大学別のベンチャー数
- 都道府県別の企業数
- 業種別の企業数
① 年度別の数の推移
まずは、年度別の大学発ベンチャー数の推移に関するデータです。
参考:経済産業省「大学発ベンチャーデータベース」
数字が小さくて見にくいので、直近5年のデータを別途表にまとめました。
年度 | ベンチャー数 |
---|---|
2022年 | 3,782社 |
2021年 | 3,305社 |
2020年 | 2,905社 |
2019年 | 2,566社 |
2018年 | 2,278社 |
年度ごとに右肩上がりになっていて、とくに直近では伸び率も上がっているようです。
今後も大学発ベンチャーはさらに増えていくと予想されるので、その意味でもアンテナを張っておいて損はないといえそうですね。
② 大学別のベンチャー数
続いては、大学別に大学発ベンチャー数をまとめたデータです。
ここでは、2022年度に把握された大学発ベンチャー数のデータを紹介しますね。
参考:経済産業省「大学発ベンチャーデータベース」
トップ10の大学について別途表にしたものが以下になります。
順位 | 大学名 | ベンチャー数 |
---|---|---|
1位 | 東京大学 | 371社 |
2位 | 京都大学 | 267社 |
3位 | 慶應義塾大学 | 236社 |
4位 | 筑波大学 | 217社 |
5位 | 大阪大学 | 191社 |
6位 | 東北大学 | 179社 |
7位 | 東京理科大学 | 151社 |
8位 | 名古屋大学 | 137社 |
9位 | 早稲田大学 | 128社 |
10位 | 東京工業大学 | 119社 |
東大や京大をはじめとする旧帝大、早慶などの難関大学ばかりとなっていますね。
高偏差値の大学は研究活動にも力を入れていて、結果としてその研究成果を起点とする大学発ベンチャーも生まれやすいのかもしれません。
③ 都道府県別の企業数
3つ目は、都道府県別の大学発ベンチャー数のデータです。
大学別の企業数と同様に、2022年度に把握されたデータで算出されています。
参考:経済産業省「大学発ベンチャーデータベース」
ベンチャー数が多かった都道府県について別途まとめました。
順位 | 都道府県名 | ベンチャー数 |
---|---|---|
1位 | 東京都 | 1352社 |
2位 | 大阪府 | 271社 |
3位 | 京都府 | 236社 |
4位 | 神奈川県 | 207社 |
5位 | 福岡県 | 162社 |
6位 | 愛知県 | 161社 |
7位 | 茨城県 | 120社 |
8位 | 宮城県 | 112社 |
9位 | 北海道 | 94社 |
10位 | 静岡県 | 79社 |
やはり東京や大阪といった都市圏で多くのベンチャーが生まれているようですね。
④ 業種別の企業数
最後に紹介するのは、業種別の大学発ベンチャー数のデータです。
2020〜2022年度における業種別のデータは、以下のとおりですね。
参考:経済産業省「大学発ベンチャーデータベース」
見にくいので、2022年度だけ別途データをまとめました。
業種 | ベンチャー数(2022年度) |
---|---|
その他サービス | 1309社 |
ものづくり(ITハードウェア除く) | 597社 |
化学・素材等の自然科学分野(バイオ関連除く) | 271社 |
環境テクノロジー・エネルギー | 318社 |
バイオ・ヘルスケア・医療機器 | 1126社 |
IT(ハードウェア) | 315社 |
IT(アプリケーション、ソフトウェア) | 1146社 |
「その他サービス」以外で見ると、直近3年ではIT(アプリケーション、ソフトウェア)とバイオ・ヘルスケア・医療機器系の大学発ベンチャーが多いようです。
緑(2020)→青(2021)→赤(2022)となるにつれて企業数が増えていて、年度ごとに大学発ベンチャーが増えていることも改めてよくわかりますね。
大学発ベンチャーは年々増えていること、どんな大学や地域でとくに多い傾向にあるかなどがよくわかりました。
データがあると感覚的に理解を深めやすいよね。増加傾向にある大学発ベンチャーの存在を知っておいて損はないし、今のうちに何となくでも概要を押さえておくといいよ。
大学発ベンチャーならではの強み・メリットとは?
最後に本章では、大学発ベンチャーならではの強みやメリットを紹介します。
一般的な企業との違いを把握する上でも、知っておいて損はない内容かと。
それぞれ簡潔に紹介していくので、最後にさらっと目を通してみてください!
【大学発ベンチャーならではの強み・メリット】
- 大学とのつながりを活かすことができる
- 教授の人脈を活かして他の大学や企業と連携できる
- 競合優位性を担保しやすい
メリット① 大学とのつながりを活かすことができる
大学発ベンチャーは、大学が持つ施設や研究室を使って事業に取り組めます。
設備的に大学とつながりがあるからこそできる実験、歴史がある研究室だからこそ保有している技術的な知見などもあるかもしれません。
大学や研究室によっては、海外で似た分野の研究をおこなう大学などと協力や連携をできることもあるかと。
大学との関わりがあるからこそ活用できる設備や技術的な知見などがあることは、一般的な企業にはない強みといえるでしょう。
メリット② 教授の人脈を活かして他の大学や企業と連携できる
1つ目と似ていますが、教授の人脈を活かせることもメリットですね。
大学教授は、その分野で研究をおこなう他の大学や企業とつながりがあるものです。
よって教授のコネクションを利用して、有名な他大学の方に協力を要請したり、最新情報を仕入れられたりするんですよね。
とくに、業界での知名度が高い教授とつながりがある場合は活用しない手はないですし、大学発ベンチャーならではの強みになり得ます。
メリット③ 競合優位性を担保しやすい
大学発ベンチャーは、大学の研究成果を起点に事業を始めることが通常です。
つまり、それ以前はその研究成果を生かした事業は存在しないわけなので、必然的に競合優位性を担保できることになるんですよね。
もちろん、新たな領域で事業を軌道に乗せることは簡単な話ではありません。
とはいえ、軌道に乗せることができた場合には、自然と業界内でのポジションが確立されるような位置づけになりやすいといえるでしょう。
やはり大学や教授とつながりがあるゆえのメリットは大きいのですね。
一般的な企業だったら大学とそう簡単にはつながりを持てないからね。設備も情報も技術的な知見も手に入りやすいことは、大学発ベンチャーならではの強みといえるよ。
本記事の要点まとめ
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!
大学発ベンチャーの概要や実態、大学発ベンチャー表彰の受賞企業や優良ベンチャーに入るための対策などを網羅的に共有しました。
一般的な企業にはないコネクションなどを活かせる大学発ベンチャーは、競合優位性も担保しやすく企業として強みがあります。
年々、増加傾向にありますし、就活生も存在を知っておいて損はないかと。
ただし、優良ベンチャーは当然倍率も高くなりやすいので、本気で入社を目指したいなら選考対策の質を高めることが必須です。
個人的には、おすすめを厳選した記事で共有するようなサイトを使いこなすことが肝になると思うので、これらを参考にぜひ本質的な就活成功を目指してくださいね!
ちなみにこの記事を読み終わったら、次に「【これから伸びるベンチャー企業32社】最大手就活ブロガーが厳選!」や「【ベンチャー企業一覧表】179社のベンチャー企業を徹底解説」も読んでみてください。
成長が期待されるベンチャーの特徴、具体例を共有しています。
ベンチャー企業を選ぶ際の注意点、どんな人におすすめか?なども共有しているので、ぜひあわせて一読してみてくださいね。
それでは、最後に本記事の要点をまとめて終わりとしましょうか!
【本記事の要点】
- 大学発ベンチャーとは、大学の研究成果を活かして新たな事業を手掛ける企業のことである。
- 大学発ベンチャーは年々増えていて、高偏差値の大学、都市圏でとくに多い傾向にある。
- 優良ベンチャーに入りたいなら、就活対策の質をいかにあげるか?を考える必要がある。
- 大学発ベンチャー表彰の受賞企業から優良企業を探すのもおすすめである。
- 一般的な企業にはない大学発ベンチャーならではの強みも把握しておくとよい。