就活生や転職者のみなさん、こんにちは!
これまで7年、書いた記事は1500記事を超え、求人サイトの運営まで始めた"日本イチの就活マニア"こと就活マン(@syukatu_man)です!
「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)から何を学びましたか?」という質問、僕が大学生の時も回答にめちゃくちゃ困りました。
打ち込んでいることがあったとしても、わざわざ「これを通して何を学べてるかな?」とはあまり考えないですよね。
ですが、「ガクチカから学んだこと」はESでも面接でもよく聞かれます。
そこで今回は、評価される「ガクチカから学んだこと」の書き方を解説していきます!
いまガクチカを作成していたり、面接対策をしている就活生は、ぜひ参考にしてくださいね。
たしかにガクチカから学んだことって、普段考えていないことですよね。
そうなんだよね。力を入れたことってさ、自分が好きだったりハマっていたことだったりするから、学びまで意識している人は少ないと思う。
だからこそ、回答を考え、対策をしておくことが重要だよ!
- ガクチカから学んだことの書き方
- ガクチカから学んだことの例文
- 【一覧】ガクチカから学んだことの代表例
- ガクチカから学んだことの評価ポイント
- ガクチカから学んだことを聞かれる理由(質問意図)
- とにかくガクチカでは「なぜ」がポイントだと認識しよう
- 本記事の要点まとめ
ガクチカから学んだことの書き方
ではさっそく、「ガクチカから学んだこと」の書き方を解説します。
ガクチカから学んだことは、以下の4ステップで作成していきましょう!
STEP① なぜそれに打ち込んだのかを明確化する
まずガクチカについて、「なぜそれに打ち込んだのか?」を明確にしていきます。
打ち込んだ理由がしっかりしていれば、「この就活生は考えて行動できる人だ」と評価されやすいしですね。
ちなみに僕は、大学時代に「読書」にとにかく打ち込んでいました。
「なぜ読書に打ち込んだのか?」と自分自身に質問すると「社会人になってすぐに活躍できるようにするため」と答えることができます。
ここで重要なことは「なぜ」をベースに質問する場合は、深掘りできるところまで深掘りすることですね。
たとえば、僕の「読書に打ち込んだ」というガクチカの場合。
「社会人になってすぐに活躍できるようするため」という理由が出てきました。
そこからさらに、「なぜ読書は社会人になって活躍することに役立つのか?」と考えてみるのです。
【打ち込んだ理由の深掘り方法】
「なぜ読書に打ち込んだのか?」
↓ なぜ?
「社会人になってすぐに活躍できるようにするため」
↓
「なぜ読書は社会人になって活躍することに役立つのか?」
↓ なぜ?
「読書では営業力やコミュニケーション力に関する基礎的な教養を身に付けることができるから」
「なぜ」という質問は、すればするほどに本質に近づいていきます。
本質に近ければ近いほど、納得性の高い文章を作ることができるので、とにかく深掘りをすることをエントリーシート全体で心がけてみてください。
それだけでエントリーシートの質が格段に上がり、読み手に「深く考えて行動する人なんだな」と評価されることができますよ!
STEP② なにを学んだのかを明確化する
次に「なにを学んだのか」を明確化していきましょう。
これはSTEP①でおこなった「なぜ打ちこんだのか?」に対する回答になりますね。
僕は読書に打ちこみましたが、その理由は「社会人になってすぐに活躍できるよう基礎的な教養を身につけるため」でした。
よって、なにを学んだのかというのは「基礎的な教養」になります。
ただ「基礎的な教養」だけではあまりに薄いので、どんな教養かを深掘りしていきましょう。
「基礎的な教養」を深掘りすると、以下のように内容が具体的になります。
【なにを学んだのかの深掘り】
「雑談の重要性や心理学を中心に学ぶことで、営業に必要な基礎的な教養を身に付けけた」
上記のように、内容が具体的なほうが、面接官も理解しやすいですね!
STEP③ 学んだことを「興味を誘う言い回し」に変換する
ガクチカから学んだことを、さらに「読み手の興味を誘う言い回し」に変換します。
たとえば、先ほどの読書をガクチカとした例。
学んだこととして、「雑談の重要性や心理学を中心に学ぶことで、営業に必要な基礎的な教養を身に付けることができました」としていました。
ただ正直、内容はありきたりですよね。
上記の文章を読んでも、おそらく読み手は「ふーん」としか思いません。
よって、これを興味を誘うような言い回しに変換していきます。
【ありきたりな文章例文】
「大学時代に読書に打ち込んでいました。
読書によって雑談の重要性や心理学を中心に学ぶことで、営業に必要な基礎的な教養を身に付けることができました。」
↓ 興味を誘う言い回しに変換する!
【興味を誘うような文章例文】
「大学時代に読書に打ち込んでいました。
読書によって「偉人の人生」を追体験することで、雑談が得意な人の脳、相手の心理を操ることが得意な人の脳など、社会人になって利用できる様々な「脳」を教養として自分のものにすることができました。」
いかがでしょうか?
僕は読書を「偉人の人生を1500円で追体験できること」だと考えています。
だから、大学時代から本にはお金をかけてきました!
また、筆者の考えていることを丸々盗むことができるのが読書だと僕は考えているんですね。
それは「”偉人の脳”を自分のものにすること」と言い換えることができます。
このように読み手が興味を示すような言い回しを考えてみてください。
よく「言い回しが変換できません」という質問を頂きますが、ここを自分で考えることで他人と差別化することができます。
(ほとんどの人が「できない」と悩むからこそ、できる人は差別化されて評価されます!)
そもそも自分で考えた言い回しでないと、面接で説明することができません。
よって、このステップにはいくら時間をかけてもいいので、読み手の興味を誘うような言い回しを考え抜いてくださいね。
STEP④ 社会人になってから学んだことがどう活きるか考える
それでは最後のステップです。
「ガクチカから学んだことが社会人になってからどう活きるか」を考えてみてください。
ガクチカの最後に、「学んだことを社会人になったらこう活かします!」という文章で締めるとキレイに決まります。
それでは僕が作成した例文を完成させましょうか!
接続する文章などを違和感なく追加することによって、次のような文章を作成することができます。
【完成した例文】
「私は学生時代に読書に打ち込みました。
読書に打ち込むことで、社会人になってすぐに活躍するための基礎的な教養を身に付けようと考えたからです。
月に20冊以上の本を読んで「偉人の人生」を追体験することで、”雑談が得意な人の脳””相手の心理を操ることが得意な人の脳”など、社会人になって利用できる様々な「脳」を教養として自分のものにすることができました。
ここで得た教養を元にすることで、先輩社員の方々からのアドバイスを最速で自分のものとして活躍していきます。」
ガクチカが完成したら就活サイトを活用して質を高める!
ガクチカが完成したら、就活サイトを活用して質を高めていきましょう!
ガクチカの質を高めるのにおすすめなのは、「逆求人サイト」と「就活エージェント」を利用すること。
逆求人サイトは、プロフィールを登録しておくと企業側からのスカウトが届く就活サイトです。
完成したガクチカを逆求人サイトのプロフィールに登録して、企業からの反応を見てみてください。
企業からスカウトが届けば、評価されるガクチカが作成できている証拠になります。
就活エージェントは、面談をもとにあなたに合う求人を紹介してもらえるサービスです。
ESの添削なども行ってくれるので、企業に評価されるガクチカに仕上げることができます。
これまで100以上の就活サイトを見てきたのですが、ガクチカの質を高めるのにおすすめなのは、「Offerbox(オファーボックス) 」と「ミーツカンパニー就活サポート」です。
いま僕が就活生だったら、上記2サイトはかならず使います!
ガクチカの質を高めるだけでなく、内定獲得にも有効なのでぜひ登録してみてくださいね。
ちなみに、就活において役立つサイトは他にもあります。
以下の記事で、就活を7年以上研究してきた僕が心からおすすめできるサイトを厳選しました!
内定獲得率を高めたい人は、ぜひチェックしてみてください。
僕は今のところ、マイナビ・リクナビしか利用していなかったのですが、他にもいろんなサイトがあるんですね!
そうだよ!利用目的に合うサイトを選んで、自身の就活に取り入れていくのがおすすめ!
ガクチカから学んだことの例文
次にステップ①〜④の手順で作成した例文をいくつか共有しますね!
「学業」「ゼミ(研究室)」「アルバイト経験」「趣味」を例にしたので、ぜひ参考にしてみてください。
ガクチカから学んだことの例文① 学業
「私は大学時代、化学の勉強に打ち込みました。
化学に打ち込むことで、物事の本質を見極める目を養うためです。
主に生物についての研究を行なっていたのですが、私たちの体の中で起こる現象のすべてに「なぜ」を追求することで、頭の中で常に「?」が巡る生活を送るほどに論理的な思考が身につきました。
今後社会人になれば、全く新しい環境で新しい業務を行うことになります。
しかしその都度、「その業務の本質」を追求することで効率的に業務をこなしていこう、そう考えております。」
ガクチカとして学業についてアピールする方法は、別記事でも詳しく解説しています。
エントリーシートで「大学時代、学業について打ち込んだことは何でしょうか?」という質問に出会った場合は参考にしてください。
またガクチカとして学業について書こうとしている人も要チェックです!
▼関連記事
» 【就活】ガクチカで学業をアピールして評価される書き方|例文有り
ガクチカから学んだことの例文② ゼミ(研究室)
「私は学生時代、ゼミでの活動に最も力を入れました。
ゼミでは「アメリカの観光地」についての研究を行なっていたのですが、大学での研究という名目で“誰よりも現地調査をする行動力”を身に付けたいと考えたのです。
アメリカに住んでいる友人を経由して、現地のアメリカ人計100人に直接調査することで、説得力のある研究内容とともに、周りに引かれるほどの行動力が身についたと考えています。
社会人になった暁にはこの行動力を活かして、誰よりも足で情報を稼ぐことを徹底することで活躍しようと考えています。」
この例文では、あえて調査内容をはっきりさせないことで「面接でくわしく聞いてみたい!」と思わせる戦略を使っています。
また「行動力」を評価する企業はとても多いです。
よって、大学時代にガクチカで行動力を得たような人は積極的に利用していきましょう。
▼関連記事
» 【6ステップで完成】エントリーシートのゼミ・研究内容の書き方|例文有り
ガクチカから学んだことの例文③ アルバイト経験
「私は大学時代アルバイトに打ち込みました。
アパレルの販売業務だったのですが、お金以上に「売る交渉術」を身につけるために打ち込みました。
具体的には全国No1の社員さんの一挙手一投足を全てメモして、売るための話術を学んだのですが、それによってたとえ「そこに落ちているゴミ」でも売れるほどの営業力が身についたと考えています。
社会人になった後も、相手のニーズを最速で掴む方法を活かしてどんな取引先からも愛される、そして会社には数字で貢献していきます。」
ガクチカとしてアルバイトを書く人はめちゃくちゃ多いです。
僕としては、アルバイトかサークルについてガクチカで書く人が9割くらいの感覚ですね。
よって、ガクチカにアルバイトを書くのであれば、徹底的に差別化できる内容を書く必要があります。
上の例文では、数字にこだわる意思の強さを示したり、「そこに落ちているゴミも売れる」といった興味を誘う言い回しをつかうことで差別化を測っています。
ちなみに「そこに落ちているゴミも売れる」なんてのは、あくまでも表現です。
嘘をつくことはだめですが、盛るぐらいしないとアルバイト経験で差別化を測ることはできませんからね!
ガクチカから学んだことの例文④ 趣味
「私は大学時代、趣味として映画鑑賞に打ち込みました。
映画は自分の感性を広げる最もコスパの高い趣味だと考えたからです。
映画館で月に10本、ネットでも月に20本ほどの映画を鑑賞しますが、これによって「10倍速でイメージを広げる能力」を得ることができました。
これは映画を趣味にする前と比べて、何かアイデアを出す際に10倍ほどの早さでアイデアを出せるようになったことを示します。
これからの時代は商品にストーリーや他とは違う感性が求められる時代だと考えています。
社会人になった後はこの想像力を活かし、素晴らしい商品を生み出していきたいと考えています。」
ガクチカとして趣味について書くこともおすすめです。
趣味は興味関心をまさにそのまま表したことであり、自分の性格について伝わりやすいです。
さらに、趣味なので面接で聞かれたときにも熱く語ることができますよね。
まったく打ちこんでいないことをガクチカで書いてしまうと、面接で深掘りされたときに答えられないので、気をつけてくださいね!
学生時代に打ち込んだことは、“本当に打ち込んだこと”を書かないと、面接で答えられないということですね。
その通り!嘘を書くことのデメリットは面接でバレることなんだよ。
打ち込んだことがない場合はどうすれば良いですか?
ガクチカがない場合の対処法はこちらの記事に書いたから、ぜひ参考にしてほしい!
【一覧】ガクチカから学んだことの代表例
「ガクチカから学んだことでは、どんなことをアピールすればいいんだろう?」と悩む人も少なくありません。
もちろん学んだことなんてのは無数にあるので、これ!と決まったものはありません。
ただ、その中でも代表的な学んだこと(身についた能力)をご紹介していきますね。
【ガクチカで学んだことの例】
- チームワーク
- 積極性
- 継続力
- 創造力
- 課題解決力
学んだこと① チームワーク
ガクチカで学んだこととして、「チームワーク」はとてもおすすめですね。
なぜなら、会社はチームの集合体だからです。
数人、数十人で構成される部署が集まって、1つの企業になります。
つまり会社はチームワークによってなりたっているとも言い換えることができるのです。
よって、チームワークがあることをアピールすることは、どんな会社にもプラスとして受け取られますね。
余談ですが、僕はチームワークが嫌いな人間で単独行動が好きです。
上司という存在が大嫌いなので(上から命令しないで!ってなるw)、会社という組織には合いませんでしたね...。
学んだこと② 積極性
次に「積極性」も、アピールできる人はアピールすべきです。
企業が新卒に求めるのは、即戦力ではなく可能性。
積極的に自分から学ぶ姿勢がある人を、企業は必要としているのです。
ちなみに積極性のある性格じゃない人が、積極性などを書くのはNG。
そもそも面接で、積極性があるかないかはほぼバレます。
また、企業としては「積極性を見こんで採用した」のに入社後に積極的な人じゃないとなると、ミスマッチが起こるので注意してください!
学んだこと③ 継続力
「継続力」も重要な能力です。
新卒採用において「辞めにくさ」は最強の武器になります。
企業としては、新卒で採用した人材が3年は働いてくれないと赤字なので、とにかく早期退職をしない人物が好まれますね。
よって、「継続力」を企業は重視するのです!
ちなみにですが、僕が人を採用するときも必ずこの「継続力」を見ます。
たとえば「筋トレを継続している人」なんかを採用しますね。
筋トレはすぐに成果が見えにくいことです。
それを継続して続けられるのは、本物の継続力がある証拠だからです!
ぜひ「筋トレをしているよ!」という人は、男性でも女性でもガクチカとしてアピールしてみましょう。
学んだこと④ 創造力
ガクチカから学んだこととして、「創造力」をアピールするのも良いですね。
企業が中途ではなく、なぜ新卒を採用するのか?
その理由の1つに、「社内に新しいアイデアを持ち込む」というものがあります。
既存の社員だけの発想には限界があるので、若くてクリエイティビティのある新卒を採用するのです。
そこで、「私はあなたの企業に新たなアイデアを提供します!」という姿勢を見せることが効果的!
面接の逆質問の時間などで、その企業に採用してほしいアイデアを持っていくと評価されるのでおすすめです!
(僕は全企業にこれをやって評価されてました。)
学んだこと⑤ 課題解決力
ガクチカから学んだこととして、「課題解決力」をアピールするのもおすすめです。
仕事をするというのは、基本的に課題を解決していくことばかり。
よって、ガクチカを通して課題解決力を学んだ(身につけた)というのは、強いアピールになります。
ガクチカの中で、課題に対して「どう対応して」「どう解決していったのか」を書いてみてください!
具体的なエピソードを入れることで、あなたが課題解決力を身につけたことへの説得力も増しますよ。
学んだこととして、どんなことをアピールするかによって面接官に与えるイメージが大きく変わりますね。
そうなんだ。だからこそ、自分を一番に表せるようなことを書くべきだよ!
ガクチカから学んだことの評価ポイント
この章では、ガクチカから学んだことの評価ポイントについて解説します。
面接官がなにを見ているのかを押さえた上で、対策することで評価されやすいガクチカに仕上げられますからね。
僕が就活生のときに意識していたポイントは、以下の2つ。
【ガクチカで学んだことで意識するポイント】
- 納得性が高い(論理的である)
- 読んだあとに記憶に残る
評価ポイント① 納得性が高い(論理的である)
まず大事なポイントは、納得性の高い文章。
つまり、論理的な文章は評価されます。
エントリーシートにおいてめちゃくちゃ重要なポイントなので、かならず覚えておいてください。
ただ、ほとんどの人が「論理的な文章とは?」と聞かれても答えることができません。
では論理的な文章とは何か?
それは「なぜ?」とツッコミを入れる必要のない文章のことです。
【論理的な文章】
読み手が「なぜ?」とツッコミを入れる必要がないよう、主張に対して理由がしっかりと書かれている文章のこと
たとえば、「私はチームワークが重要だと考えており、野球に打ち込みました」という文章があるとします。
この文章を読んで面接官は、「なぜチームワークが重要だと考えているのだろう?」と疑問を持ちます。
なぜなら、「なぜチームワークが重要なのか?」への回答にこそ、その人の性格や価値観が表れるから。
面接官は、就活生の性格や価値観を知りたいと思っているんですよね。
作成したガクチカを見直して、「なぜ?」とツッコミを入れる必要がないかを確認してみてください。
「なぜ?」と思われそうな部分について理由をしっかり書いていくと、論理的な文章に仕上がりますよ!
論理的な文章と言われても漠然とした認識だったのですが、「なぜとツッコまれない文章」と言われると理解ができました!
論理的な文章が書ける人というのは、常に「なぜ」を追求している人なんだよね。普段からそういう癖がない人でも就活ではあらゆることに「なぜ」と追求する癖を付けて見よう!
評価ポイント② 読んだあとに記憶に残る
次に、「読んだあとに記憶に残るか」も大事なポイントです。
まず論理的な文章が書ければ、それだけでも評価されます。
しかし、それだけでは足りません。
いくら論理的な文章でも、読んだ時に何も感じない、ありきたりな内容であれば評価しようがないからです。
先ほどの文を使って解説していきますね。
「私はチームワークが重要だと考えており、野球に打ち込みました」
↓ 論理的な文章に変換
「私はチームワークがあると、他人との意思疎通がしやすくなるのでチームワークを重要だと考えています。
だからそれを学ぶために野球に打ち込みました。」
論理的ですが、読んだところで「ふーん」としか思いませんよね?
内容がありきたりなので、評価しようがないのです。
では、この文章の言い回しを少し工夫してみましょう。
「私はチームワークがあると、他人との意思疎通がしやすくなるのでチームワークを重要だと考えています。
だからそれを学ぶために野球に打ち込みました。」
↓ 言い回しを工夫
「私は他人に自分から歩み寄ることで信頼が生まれ、それがチームワークに変わることで他人と家族のようになれると考えています。
それを体現したのが打ち込んだ野球です。」
これを読んだときにあなたはどう感じますか?
「自分から歩みよることで信頼が生まれるのか!」「ん?家族のように?」と少し興味を誘われないですか?
僕はこのように「相手の興味を誘う言い回し」の重要性をあらゆる記事で唱えています。
相手が興味を示す言い回しを使うことによって、相手の記憶に残りやすくなりますし、「会って話を聞いてみたい!」と思われやすくなるのです。
エントリーシートの役目は人事に「会ってみたい」と思わせることなので、ぜひこのテクニックを利用し、評価されましょう。
なるほど!読んで「ふーん」となるだけの文章では、たしかに記憶に残ることはできないし、他のエントリーシートに埋もれてしまいますよね。
そうなんだ。特に知名度の高い人気企業にエントリーシートを出す時は、人事の記憶に残るための工夫を撃ちまくる必要があるよ!
ガクチカから学んだことを聞かれる理由(質問意図)
ガクチカは「志望動機」「自己PR」と並んで頻出の質問であり、三大質問とも呼ばれています。
ではなぜそれほどまでに企業はガクチカを重要視するのか?
その理由は大きく3つあります。
【ガクチカから学んだことを聞かれる理由】
- 学ぶ姿勢や習慣があるか確認するため
- 興味関心を知ることで性格を理解するため
- どのように打ち込んだのかを知ることで思考の深さを把握するため
質問意図① 学ぶ姿勢や習慣があるか確認するため
ガクチカから学んだことを質問することで、そもそも「普段から学ぶ姿勢や学ぶ習慣のある人かを確認する」目的があります。
企業が新卒を採用するときは、即戦力ではなく、育成することを前提としています。
よって、「学ぶ姿勢のある人材」を採用することが企業にとっては重要なんですよね。
ガクチカから学んだことに対して、説得力のある回答ができる人には「お!普段から学ぶ姿勢があるんだな」と良い印象をもちます。
逆に回答できないと、「学ぶ姿勢がない人なのか?」とマイナス評価されてしまうので要注意です。
質問意図② 興味関心を知ることで性格を理解するため
次にガクチカから学んだことから、「その人の興味関心を知りたい」といった意図もあります。
なにに打ちこんだのか、それは興味関心をそのまま示しています。
興味関心を知ることができれば、その人の性格まで理解することができます。
たとえば、あなたが初対面の人と出会ったと想像してください。
「あなたは休日なにをしているんですか?」と質問したとき、「漫画喫茶に行って漫画を読むことが多いですね!」と回答された。
あなたはその人の性格をどう判断するでしょうか?
僕ならば「一人の時間が好きなのかな?」「まったりとした性格なのかな?」と判断します。
そのように判断することができれば、後はそれを本人に聞くだけです。
「一人の時間が好きなんですか?」と。
そうすれば「そうですね。一人の時間を大切にしています。」といったような回答をもらうことができるでしょう。
就活において、人事は「その人の性格を把握し、自社との適性を測ること」を大事にしています。
早期で辞められることが一番のリスクですからね!
ガクチカから学んだことを聞くことによって興味関心を知り、その人の性格を判断する材料にするためにエントリーシートでは聞いてくるのです。
質問意図③ どのように打ち込んだのかを知ることで思考の深さを把握するため
次に「打ち込み方」によって、就活生の思考の深さを把握するといった意図もあります。
たとえば、「野球に打ち込んだ」という人がいたとしますよね。
「なぜ野球に打ち込んだのか」「野球を通してどんなことが身についたのか」など、野球に打ち込むにあたって考えられることは多くあります。
これらをしっかりと考えて打ち込んでいたのかどうか?
そういった思考の深さを知ることで、その学生のポテンシャル(可能性)を掴むことができるんですよね。
A:なんとなく野球が好きだから打ち込みました。
B: 野球によってチームワークを学びつつ、どうすれば他人のやる気を出すことができるのかを探求することができるので野球に打ち込みました。
ビジネスでなければ、「なんとなく野球が好き」というのは素晴らしいかもしれません。
しかし、新卒採用はビジネスです。
企業は利益を上げる必要がある。
そこで、どの企業でも求められているのは「自分で考えることができる人」。
つまりは、思考が深い人なのです。
「ガクチカから学んだことはなにか?」という質問は、まさに思考の部分を問うもの。
そこで、納得できる回答ができるような人には「思考が深い・考える力がある」と評価できるのです。
たしかに何かに打ち込むにあたっての考えがしっかりしている人の方が、優秀な人材として評価できますよね!
そのとおり。何も考えず大学生活をただ過ごしてきた人よりも、物事に対して、それを通して何を学ぶことができたのか、まで考えられる人は評価されて当然だからね。
とにかくガクチカでは「なぜ」がポイントだと認識しよう
本日の記事でお伝えしたい「ガクチカで学んだこと」はすべて伝えきりました。
しかしせっかくなので、選考対策として最も重要な「なぜ」という質問について深掘りして解説したいと思います。
「なぜ」は事前に考えておかないと答えられない
ガクチカでは、「なぜ」をくり返して自分の考えを深掘りすることが重要です。
ただ、「なぜか?」という理由の部分って、事前に深掘りしておかないとだれかから質問された時にすぐに答えられません。
なぜなら「なぜ」という回答は、普通の人の頭にはなく、無意識下に存在するからです。
たとえば、「蕎麦が食べたい!」と思ったとき、人は無意識で蕎麦が食べたいと思っています。
だから他人から「なんで蕎麦が食べたい?」と聞かれても「なんとなく」とか「好きだから」といった浅い回答しかできないんですよね。
このように無意識下にあることは、事前に時間を使って「意識下」へと引っ張り出しておく必要があります。
その作業ができている人は面接で「なぜ」をベースにした質問をされても問題なく答えることができるのです!
「なぜ」に対してすぐに答えられる人には優秀さを感じる
そして、「なぜ」に対してすぐに答えられる人には面接で優秀さを感じます。
なぜなら「この就活生は自分の考えがしっかりしている」と思うから。
「なぜ」と質問した時に「なんとなくです」と答えられたり、悩んで何も話せなくなってしまう人には優秀さを感じないですよね?
なぜなら「自分の考えを持っていない人」と判断してしまうからです。
ですので、エントリーシートに書いた内容には、前もって「なぜ◯◯?」と質問して自分で深ぼっておいてください。
そうすれば面接で質問されたとしても、一度考えたことがあるのでスムーズに回答できますからね!
▼「なぜ」の重要性についてはこちらの記事でも書いているのでぜひ!
» 『なぜの階層説』|就活攻略論オリジナル
本記事の要点まとめ
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!
あなたが「ガクチカから学んだこと」について、面接官に興味をもってもらえれば「会ってみたい」と思わせることができます。
そのためには、学んだことを明確にして「興味を誘う言い回し」を積極的に使ってガクチカを作成していきましょう!
ぜひこの記事を見ながら、1つ1つのステップを実践してくださいね。
ちなみに、この記事を読み終わったら「【ガクチカ例文15選】これが評価されるガクチカだ!構成も合わせて解説!」も読んでみてください。
就活を7年以上研究してきた僕が考える”評価されるガクチカ”を、例文とともに解説しています。
質の高いガクチカを作成したいと考えている人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
それでは最後に、本記事の要点をまとめて終わりましょうか。
【本記事の要点】
- ガクチカから学んだことを質問される理由は、普段から学ぶ姿勢があるのかを確認し、興味関心から性格を把握し、思考力を評価するためである。
- ガクチカから学んだことを書く上で、いかに面接官や人事が興味を持つ言い回しができるかが重要だと僕は考えている。ありきたりな回答をひねることで、他の就活生と差別化されて、読み手や聞き手の印象に残りやすくなる。(実際に僕が就活生の時はこれをめちゃくちゃ意識してました!)