こんにちは!
就活を研究し続けて7年目、書いた記事は1000以上の就活マンです。
(ほぼ毎日、スタバかコメダに1人でこもって記事を書き続けています...!笑)
今回は企業に提出する書類「エントリーシート」について解説します。
エントリーシート(ES)は、インターンシップや就活本番で提出を求められる書類。
名前を聞いたことはあっても、いまいちどんな書類かわかっていない就活生も多いはず。
この記事では、エントリーシートとは何かを解説しつつ、どんなことを書けば人事から評価されるのかまで深堀りしていきます!
中堅大学から複数内定を獲得した僕が考える書き方のコツを共有しますね!
エントリーシートとは何か詳しく知りたいのと、具体的な書き方のコツが知りたいです!
エントリーシートは書類選考だけでなく、面接でもエントリーシートを見ながら面接する人事も多い。要するに全ての過程で見られる書類だから、とにかく重要だよ!
- そもそもエントリーシートとは?|履歴書との違い
- エントリーシートの記載内容とは?|聞かれることが多い質問
- エントリーシートの採用担当者のチェック項目とは?
- 企業から評価されるエントリーシートの書き方
- エントリーシートを作成する際に注意すべきこととは?
- エントリーシートの作成に関してよくある質問とは?
- 本記事の要点まとめ
そもそもエントリーシートとは?|履歴書との違い
まずは「エントリーシート」の概要について簡単に説明していきますね。
エントリーシート(ES)とは、書類選考に用いられる応募書類のこと。
【エントリーシートとは】
就活における書類選考で提出を求められる書類のこと。
企業によって質問項目が異なり、記載項目数もそれぞれ違う。
就活では「エントリーシート」と「履歴書」の2つを求められることが多いです。
書類選考で提出する書類は企業によって異なりますが、なかには片方の書類のみでOKとしている会社もありますよ。
ここまでの説明でエントリーシートと履歴書の2つが出てきました。
あなたは「エントリーシートと履歴書の違い」ってわかりますか?
「2つの書類の違いがわからない…」という質問をよく見かけます。
両者には大きく3つの違いがあるので、こちらも合わせて確認しておきましょう。
【エントリーシートと履歴書の違い】
- 入手方法が違う
- 記入する内容が違う
- 企業側の使用用途が違う
履歴書との違い① 入手方法
1つ目の違いは、各書類の入手方法です。
エントリーシートは企業が配布してくれますが、履歴書は自分で用意する必要があります。
エントリーシートの受け取り方法は、企業によって異なります。
ネットでダウンロードできることもあれば、説明会などに参加して企業から直接受け取ることもありますよ。
履歴書は大学の購買や文房具店、コンビニなどで購入できます。
就活生向けのフォーマットになっているので、大学の購買で買うのがおすすめですね。
履歴書との違い② 記入する内容
エントリーシートと履歴書では、記入する内容にも違いがあります。
履歴書には学歴や資格など、決まった内容を書く設問が多いです。
対してエントリーシートでは、企業が自由に設定した設問に回答する必要があります。
履歴書は同じ設問なので内容を使い回すことができますが、エントリーシートでは企業ごとに内容を変えなければいけません。
(しかし質問項目と文字数が同じであれば、エントリーシート単位では回答を使い回すことができます!)
ただエントリーシートと履歴書でも重複する設問があるので、同じ内容を使えることもありますよ。
エントリーシートは人柄や個性を確認するための質問が多いので、自分らしさが伝わるような内容を書くことが大切です。
履歴書との違い③ 企業側の使用用途
エントリーシートと履歴書では、企業側の使用用途も異なります。
それぞれの使用用途は、以下のとおりです。
【各書類の使用用途】
- エントリーシート:基本的に選考でのみ使用する
- 履歴書:面接時の参考資料で入社後に保管される人事データとして使用する
エントリーシートは自己PRや志望動機など、選考時に参考にされる項目が多いです。
履歴書は選考で使われることもありますが、人事データとして保管されるために提出を求められることが多いです。
以上3つが、エントリーシートと履歴書の違いといえます。
内容が違うことは何となく知っていましたが、入手方法や企業側の使用用途にも違いがあるのですね!
そのとおり。まずは2つの書類の違いを正しく認識しておいてね。
エントリーシートの記載内容とは?|聞かれることが多い質問
エントリーシートと履歴書の違いを理解していただいたところで!
続いては、「エントリーシートの具体的な記載内容」について解説してきますね。
エントリーシートの記載内容は企業によって異なります。
しかし、どの企業もよく聞いてくる質問があり、その代表が以下の7問です。
質問項目 | 質問意図 | |
---|---|---|
1 | 学生時代に最も力を入れたことは? (=ガクチカ) |
・就活生の人柄確認 ・会社に貢献できる人材か確認 |
2 | 自己PR | ・採用するメリットの確認 ・自社に合う人材かの確認 |
3 | 志望動機 | ・入社意欲の高さを確認 ・内定辞退しないか確認 |
4 | 長所・短所 | ・自社の仕事内容や社員と合うか確認 |
5 | 趣味・特技 | ・就活生の趣味趣向の確認 |
6 | 最近気になるニュース | ・経済や社会に興味があるか確認 ・意識の高さを確認 |
7 | 自由記述欄 | ・個性を確認 ・より深く就活生の人柄を確認 |
①学生時代に最も打ち込んだこと
学生時代に最も打ち込んだこと(通称ガクチカ)は、エントリーシートで超頻出の質問。
ガクチカは「大学時代という長い時間をどのように使ったか」を問う質問です。
企業はこの質問をとおして、以下を確認しようとしています。
【ガクチカの質問意図】
- 就活生の人柄
- 会社に貢献できる人材かどうか
「空いている時間をどう使うか」という質問には、その人の性格が出やすいです。
初対面の人と出会ったときにも、趣味やプライベートの過ごし方を質問しますよね。
加えて学生時代に打ち込んだことを聞くと、「その人がどんな場所で力を発揮できるのか」も把握できます。
能力が発揮できる場所を問うことで、「企業に価値を生む人材かどうか」を確認されているわけです。
ガクチカは企業に刺さるようにアピールすべし
質問の目的から逆算すると、ガクチカでは「企業が求めている人柄・能力」を考えてアピールすることが重要。
(要するに学生時代に打ち込んだことの中でも、それを通して伝える自分の能力や長所が企業に刺さるように伝えることが重要!)
いくら優れたエピソードだと自分で思っていても、企業が求める人物像と異なっていたらアピールにつながりません。
例えば、事務職を志望している人が「発想力」をアピールしても少し的外れ。
それなら「パソコンスキル」や「社員さんから愛されるようなコミュニケーション力」をアピールする方が企業に刺さりやすいですよね。
ガクチカの具体的な書き方や例文は別記事で詳しく解説しています。
超頻出質問の回答の質を高めることは、就活の成功に直結するので合わせて読んでくださいね!
②自己PR
次に「自己PR」もエントリーシートでほとんどの企業から聞かれる質問です。
自己PRは自分の強みを伝えて、企業に貢献できる人材であることをアピールするもの。
企業側の質問意図としては「会社に貢献できる人材かどうか」を確かめるために自己PRを出題してきます。
よって自己PRでは、企業が求める人物像と自分の強みが一致していることが重要。
ただし、無理やり「企業が求める人物像」に寄せることはおすすめしません。
なぜなら嘘をついて採用されても、ミスマッチにつながるだけだから。
▼自己PRの例文
自分の能力が会社でどう活かせるかイメージしよう
自己PRにおいて大事なことはとにかく「自分の能力がその会社でどう活かせるのか」を深く深くイメージすること。適当じゃだめ。
そしてそれを具体的な言葉で伝えることです。
例えば僕が就活生の時、アピールする能力として「発想力」がありました。
これをそのまま「商品開発で私の発想力を活かすことができます」とアピールしても、最初は営業スタートなので、採用担当者には響かない。
それよりも、「私の発想力を活かし、営業先のお客様の立場に立つこと。もはや憑依レベルで悩みに共感することで、最適な解決策を示し、信頼されることで利益を上げます。」とアピールした方が効果的なんですよね。
なぜなら採用後、すぐに貢献してくれるイメージを持ちやすいから。
このように自分の能力をどう活かせるのか徹底的に考えてください。
自己PRは本当にそこが大事です!!
自己PRの書き方についても、別記事で詳しく解説しています。
どんな人でも評価される文章が書けるよう5ステップで解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
③志望動機
次に「志望動機」も就活3大質問の1つで、エントリーシートでは超頻出の質問。
(就活3大質問:学生時代に最も力を入れたこと・自己PR・志望動機)
志望度の高さはもちろんのこと、根拠となるエピソードをとおして就活生の価値観を確認されています。
会社に対して熱意があり、かつ自社と相性のよい人材が求められています。
【志望動機の質問意図】
- 入社意欲が本当に高いかの確認
(内定を出したら内定辞退せずに来てくれるのか?) - 入社後に離職しにくいかの確認
(志望度が高い憧れの企業の方が離職しにくいと判断できるから)
志望動機は1社ごとに考える必要があり、使い回しができません。
ゆえに忙しい大学生のなかには、手を抜く人が多いんですよね。
だからこそ、本気で取り組めば他の就活生と差別化できます。
労力はかかりますが、ライバルと差をつけたい方は本気で向き合ってみてくださいね!
具体的な書き方も記事で詳しく書いているので、絶対に読んでください。
④長所・短所
エントリーシートでは、長所や短所を問われることも多いです。
長所や短所から企業が確認していることは、以下のとおり。
【企業が長所で確認していること】
- 就活生の人柄(性格や価値観)
- 自社との相性(その長所が自社の仕事で活かせるか)
【企業が短所で確認していること】
- 業務に支障がある短所がないか
- 問題解決能力があるか(短所を補うことを実施しているか)
長所では就活生の性格を知って、相性のよさを確認する意図があります。
相性が悪い学生を採用してしまうと、早期退職につながり損失を受ける可能性がありますからね。
短所では業務に支障がないことを確認して、ミスマッチを防止しています。
合わせて「短所をどのように改善したか」を聞くことで、問題解決能力も確認されていますよ。
入社すると頻繁に問題が発生するため、改善能力を事前にチェックされているわけです。
いずれも就活で定番の質問なので、必ず対策をしておきましょう。
⑤趣味・特技
次にエントリーシートでは「趣味や特技」を聞かれることも多いです。
趣味ではどのような人柄で、どんな個性を持っているのかをチェックされています。
よって単に趣味を書くだけでなく、「なぜ興味があるのか?なぜ好きなのか?」といったあなたの考え方や価値観を書くことが重要です。
特技では、「仕事で活かせる能力があるか」を確認されています。
企業ごとに求める能力は異なるので、企業分析の深さを問われる質問でもありますね。
趣味や特技の書き方も別記事でまとめています。
対策がまだの方は参考にしてみてください!
⑥最近気になるニュース
続いてエントリーシートでは「最近気になるニュース」も聞かれます。
これまでの質問と比較すると、出題頻度は低いですが意外に多い。
エントリーシートだけでなく面接でも質問されることがあるので、対策が必要です。
(これ回答方法などある程度押さえておかないと回答しにくいので特に!)
なぜ企業はニュースなんて聞いてくるのか?
この質問をする企業の意図は、以下のとおり。
【最近気になるニュースを質問する意図】
- 経済情報を押さえているか確認するため
- 就活生の興味関心(価値観)を探るため
- うまく説明する能力があるか確認するため
さらっと聞いているように見えますが、上記のような目的があって質問されています。
回答の仕方はシンプルで、「結論+理由」をまとめれば問題ありません。
(更に詳しくは「企業から評価されるエントリーシートの書き方」で解説しています。)
面接で急に聞かれると慌てますが、エントリーシートならじっくり対策できます。
企業側の意図を認識して、ニーズを満たせるような回答にすることがポイントです。
⑦自由記述欄
最後、エントリーシートには「自由記述欄」が設けられていることが多いです。
この自由記入欄とは「このスペースを利用してあなたのことを分かりやすく伝えてください」という指定がある記入欄のことですね。
自由記入欄は意外にスペースが大きいので、何を書くべきか悩む就活生も多い。
ほとんどの就活生は、自由記述欄を文章か写真で埋めていまいます。
しかし、これではほかの就活生と差別化できません。
エントリーシートの通過率を上げたいなら、「他人がしないことをする」のが重要。
そこで僕が使った方法が「切り絵」でした。
切り絵を使って自分を表現することで、差別化できます。
更には採用担当者は「時間を使ってわざわざ作成してくれたんだな」と思います。
そう思ってもらうことで志望度の高さを示すことに繋がるんですよ!
▼実際に僕が就活生の時に作った切り絵ですw
ぜひ思考停止にならず、「どうすればより自分のことを印象的に伝えられるか?」「他の就活生と差別化することができるか?」を徹底的に考えてください。
的はずれな差別化はNGですが、ちゃんと質問意図を満たす形の差別化は最強です!
こんなにも聞かれることがあるのですね!ゼロから対策を進めるとなると大変そうです…。
確かに対策すべきことが多いよね。でも質問の回答は企業ごとに使い回すこともできるから、1度考えてしまえばスムーズに回答することができるようになるよ。
エントリーシートの採用担当者のチェック項目とは?
ここまでエントリーシートで聞かれることが多い質問について「企業が質問する意図」も交えつつご紹介しました。
企業に評価される回答をするためには、採用側の意図を把握しておくことが非常に重要です。
なぜなら質問の意図を把握していると、ニーズに応える回答を逆算して考えられるから。
本章では、「エントリーシートで企業がチェックしていること」を改めてまとめます。
該当する質問も合わせてご紹介していきますので、ぜひ参考にしてくださいね!
(もちろんこれ以外にも様々な評価項目がありますが、下記は最低限押さえておいて欲しいです)
【エントリーシートで企業がチェックしていること】
- 採用したら活躍してくれそうか?
- 志望度が高いかどうか?
- 就活生の人柄はどうか?自社に合うか?
評価項目① 採用したら活躍してくれそうか?
エントリーシートでは「会社に貢献できる人材かどうか」を確かめられています。
会社は利益を上げていかなければいけないので、利益をもたらす人材を採用したいと考えるのは当然ですよね。
エントリーシートでは、以下の質問で「貢献できそうか」をチェックされています。
【採用したら活躍できそうかを確認する質問】
- 学生時代に最も打ち込んだこと
- 自己PR
- 長所・短所
- 趣味・特技
いずれも自分本位で語るのではなく、「企業が求める能力」などを考えて回答することが重要です。
上記の質問では「活躍できるイメージを持たせること」を意識して回答するとよいでしょう。
評価項目② 志望度が高いかどうか?
エントリーシートでは、志望度の高さもチェックされています。
なぜなら志望度の高い人の方が、内定を出したら承諾してくれる可能性が高い、熱意を持って働いてくれる、退職しにくいと期待できるからです。
志望度を確認するための質問は、以下のとおり。
【志望度が高いかどうかを確認する質問】
- 自己PR
- 志望動機(※特に重要)
- 趣味・特技
志望動機だけでなく、そのほかの質問でも「志望度の高さ」は確認されています。
というにも、志望度の高い企業は熱心に企業分析を行うので、アピールの質が高くなるからです。
志望動機以外にも、「志望度の高さ」をチェックされている質問は多いです。
企業分析したことが伝わる内容などを盛り込み、志望度の高さをアピールしましょう。
評価項目③ 就活生の人柄はどうか?自社に合うか?
エントリーシートで企業が確認していることの3つ目は、就活生の人柄です。
いくら能力や志望度が高い学生でも、自社の社員と相性が悪ければ退職してしまう可能性が高いですよね。
新卒を採用して育成するには、1人あたり100〜300万円かかるといわれています。
つまり、早期退職は会社にとって大きな損失。
企業はそのリスクをできる限り小さくしようとしているわけです。
就活生の人柄を確認するための質問は、以下のとおり。
【就活生の人柄を確認する質問】
- 学生時代に最も打ち込んだこと
- 自己PR
- 長所・短所
- 趣味・特技
- 最近気になるニュース
- 自由記述欄
エントリーシートのあらゆる質問で、あなたの人柄や価値観をチェックされています。
当然のことではありますが、どの設問にも気を抜かないことが大切です。
質問の意図に応えるように回答することが就活成功の秘訣だよ。エントリーシートを作成する際には、ここでご紹介した3つを押さえておいてね!
企業から評価されるエントリーシートの書き方
ここからは、具体的なエントリーシートの書き方のコツをご紹介していきます。
企業から評価されるエントリーシートの書き方は、以下の3つです。
【企業から評価されるエントリーシートの書き方】
- 結論ファーストで書く
- 主張は根拠とセットで書く
- 各質問の意図を予想して書く
①結論ファーストで書く
何より徹底してほしいのは、結論から書き始めること。
結論から書かれていない文章は、内容が伝わりにくいです。
採用担当者は非常に多くのエントリーシートに目を通しているので、内容が伝わりにくい文章は印象に残りません。
また結論から書くと、論理的な文章を作成しやすくなります。
論理的な文章を作成する有名なフレームワーク「PREP法」をご紹介しますね。
【PREP法の流れ】
- Point:結論
- Reason:理由(結論に至った根拠)
- Example:理由を裏付ける具体例
- Point:再び結論
まずは結論を述べる。
その結論の理由をしっかりと説明する。
読み手が更にイメージしやすいように具体例を述べる。
そして最後に結論をもう一度伝えて、念押しする。
このPREP法は文章を書くときに限らず、プレゼンなどをするときにも使われます。
論理的でわかりやすい文章は、必ず結論から書かれていますよ。
面接官にストレスなく読み進めてもらうためにも、エントリーシートは結論ファーストで書きましょう。
②主張は根拠とセットで書く
エントリーシートで主張をしたら、必ずその根拠も述べるようにしてください。
前述のPREP法でいうと「理由(Reason)と具体例(Example)」のことですね。
アピールしたい内容だけを伝えても、相手は納得感を得られません。
採用担当者は、あなたのバックグラウンドを知らないので納得できないのは当然のことです。
ここでは、あなたの強みとして「継続力」をアピールする場合を考えてみましょう。
【NG例】
私の強みは、継続力があることです。
また、〇〇も私の長所だと考えています。
etc・・・
【OK例】
私の強みは、継続力があることです。
私は大学に入学して以降、1週間に必ず1冊の本を読み続けてきました。
これは大学生には自由な時間が多いと感じ、より有意義な時間を過ごすために行動すべきだと考えたからです。
結果として、専門の経済学のほか、生物学や心理学などの基礎知識を身につけられました。
根拠が書かれている「OK例」の方が、圧倒的に説得力があるとわかるはずです。
ちょっと極端な例を書いてみましたが、根拠の有無は「納得感」に大きく影響します。
エントリーシートのどんな設問でも、主張は根拠とセットで書くようにしましょう。
③各質問の意図を予想して書く
3つ目は、各質問の意図を予想して回答を考えることです。
就活で重要なことは「採用担当者の立場に立って考えること」なんですよね。
前述のとおり、エントリーシートの設問には採用担当者の意図があります。
この意図に応えられていないと、企業から高評価を受けることはできません。
(だって採用担当者から「全然質問した目的が満たされなかったな〜」と思われたら評価されないのは当然ですよね)
就活で重要なことは
— 就活マン®︎ / 藤井智也 (@shukatu_man) December 3, 2020
“採用担当者の立場に立って考える”こと。
「なぜその質問をしてくるか?」
を把握し、(=質問意図の把握)
「じゃあどうやって伝えれば伝わりやすいか」
を考える(=最適な回答法の模索)
『自分が何を伝えたいか』よりも、まずは『相手が何を知りたいか』を考えると良き。 pic.twitter.com/uccN2Mu6UY
ミスマッチが起きてしまうので、嘘をついて無理に回答することはやめましょう。
ただし、ある程度ニーズを予想して内容を考えることも大切です。
またエントリーシートの書き方以外にも、就活を成功させるために重要なことが6つあります。
詳しくは「就活マンが考える“就活を成功させるために必須の6大ポイント”を共有」で解説しているので、エントリーシート以外の対策も進めたい就活生はぜひご覧くださいね!
就活の書類はとにかく結論ファーストで。PREP法はめちゃくちゃ使えるから、ぜひうまく活用してみてくださいね!
エントリーシートを作成する際に注意すべきこととは?
続いて、 エントリーシートを作成する際の注意点を共有していきます。
基本的な内容ばかりですが、だからこそできていないとマイナス評価を受けますよ。
4つの注意点をご紹介していくので、必ず押さえておきましょう。
【エントリーシートを作成する際に注意すべきこと】
- 誤字脱字ゼロで丁寧に書く
- できる限り空欄を作らない
- 消せるボールペンは使わない
- 納期を必ず守る
①誤字脱字ゼロで丁寧に書く
1つ目は、ミスのないエントリーシートを作成すること。
少しでも誤字脱字があると「書類も正確に作れない人」という印象を与えてしまいます。
「仕事でもたくさんミスをするのでは?」と思われても仕方ありません。
また誤字脱字は志望度の低さを示すことにも繋がります。
「この子は誤字脱字のチェックもしないで提出するほど、うちの会社への本気度が低いんだな」と思われてしまうからですね。
必ず何度もチェックして、間違いがないエントリーシートを提出!
これを徹底してください。確認ぐらい5分あればできますから。
誤字脱字の修正方法
またミスをしてしまった場合は、新しい用紙に書き直すのが望ましいです。
書き直しが難しい場合は、間違えた箇所に二重線と捺印をして、付箋に正しい情報を書いてください。
②できる限り空欄を作らない
エントリーシートの設問には、なるべく多くの内容を書きましょう。
たった数行のものよりも、枠ギリギリまで書かれている書類の方が熱意が伝わります。
とはいえ、中身がない文章でかさ増しをしても意味はありません。
大変ではありますが、内定を勝ち取るためにも何とか書き上げてくださいね。
(少なくとも8割程度は埋めるようにしましょう!)
③消せるボールペンは使わない
エントリーシートや履歴書を書くときには、消せるボールペンを使ってはいけません。
単純に消えるリスクがあるので、選考書類の機能を果たせなくなる可能性があるからです。
便利な製品ですが、選考書類を書く際には使わないようにしましょう。
(この際、正式な書類には消せるボールペンはNGだと覚えておいてください)
④納期を必ず守る
4つ目の注意点は、納期を守ることです。
超基本的なことですが、もし納期を過ぎると選考に進むことすらできません。
WEBでエントリーシートを提出する場合は、問題ないでしょう。
郵送で提出する場合は、郵便局の営業時間や配達時間も把握しておくと安心。
ちなみに僕は提出依頼が来たら、即日に速達で送るようにしていました。
もちろん内容の質にもこだわることで「スピード×質」を担保し、他の就活生を圧倒することができるんですよね。
僕が就活生の時に大企業から評価された秘策。
— 就活マン®︎ / 藤井智也 (@shukatu_man) November 24, 2020
それは「ESの依頼が届いた当日に速達で送付」です。
質も妥協しません。
よって「超早く届いたのに内容いいね」となって人事の記憶に残るんですよ。
これ、実際に大手食品企業の人事から「藤井くんがダントツで1番最初に届いた」と言われました。
ちょっとしたことで減点されないよう確実に守ります!
4つとも少しの努力で達成できるよ。空欄を埋めるのは大変かもしれないけど、ライバルに差を付けられないためにも何とか書き上げてくださいね。
エントリーシートの作成に関してよくある質問とは?
では最後に、エントリーシートの作成に関してよくある質問に回答していきます。
エントリーシートに関する疑問は、ここですべて解消していってくださいね!
【エントリーシートの作成に関してよくある質問】
- 履歴書と内容が重複してもいい?
- エントリーシートに貼る写真の注意点は?
- エントリーシートを送付する封筒はどれを使えば良い?
- エントリーシートの添削サービスはある?
質問① 履歴書と内容が重複してもいい?
エントリーシートと履歴書の内容が重複することは問題ありません。
むしろ同じ設問に違うことが書かれていると、あやふやな印象を与えてしまいます。
同じ設問があった場合には、同様の内容を書いておけばOKです。
(もちろん指定文字数と履歴書の枠が合わないことも多いので、まるっきり同じ文章を書けということではなくて、主な内容は同じで大丈夫だよってことです)
選考では、履歴書よりもエントリーシートを使われることが多いです。
よって同じ設問があった場合は、履歴書には要点を書き、エントリーシートに詳細を記入すると良いですよ!
質問② エントリーシートに貼る写真の注意点は?
エントリーシートの写真で注意すべきことは、以下の3つです。
【エントリーシートに貼る写真の注意点】
- 会社へ訪問するときと大きく乖離しない写真にする
- サイズ指定を守る
- 裏面に名前を書いておく
エントリーシートに写真が求められるのは、本人確認を行うためです。
なので昔にとった写真ではなく、直近3ヶ月以内に撮影した写真を添付するようにしましょう。
サイズの指定がある場合は、指定サイズの写真を用意してください。
また剥がれても誰の写真か判別できるように、裏に名前を書いておきましょう。
エントリーシートに掲載する写真については「【OpenES】プロフィール写真・証明写真|貼り方やサイズを解説!」にて詳しく解説しました。
写真の撮り方や貼り方が知りたい人は参考に。
質問③ エントリーシートを送付する封筒はどれを使えば良い?
続いて、エントリーシートを企業に送付する時の封筒に関してです。
ほとんどの企業がWEBでの提出としていますが、一部の企業は紙のエントリーシートを要求してくるんですよね。
その際に使用する封筒ですが、学校指定の封筒がベストです。
しかしサイズや茶色の封筒は避けることなどを守っていれば何でも大丈夫!
エントリーシート送付用の封筒に関して詳しくは別記事で用意しています。
いざ封筒で送付することになった際には参考にしてくださいね。
▼エントリーシート送付用封筒の書き方・選び方
» 【就活向け】エントリーシート送付用の封筒の書き方まとめ!|例文・添え状・入れ方を解説
▼エントリーシート送付用の封筒の「学校指定封筒」について
» 【就活】エントリーシート用封筒は「学校指定」を選ぶべきか?
▼エントリーシートと同封すべき送付状について
質問④ インターンの応募にもエントリーシートは必要?
特に3ヶ月を超えるような長期インターンに応募する際は、エントリーシートの提出を求められることが多いです。
よって大学1年生でも長期インターンへの参加を検討している場合は、エントリーシートに関する知識や人事から評価される書き方を学ぶ必要があります。
ですが、そもそもエントリーシートは「自分とは」という自分についての質問に答えるものであって、そのためには自己理解をしていることが最も重要。
よって長期インターンに参加する前に、しっかりと自己分析をしておくことの方が重要になります。
(どんなインターン先が自分に合うか考えるのも自己分析の役割なので!)
具体的な自己分析のやり方をマンガで解説しました。
こちらの記事で自己分析をおこないつつ、長期インターン先を選定し、応募の際には人事に響くエントリーシートを作成するようにしましょう!
» マンガで分かる自己分析のやり方【8ステップで完了する方法】
質問⑤ エントリーシートの添削サービスはある?
エントリーシートの添削に関する質問も非常に多いです。
たしかに自分が1度作成しただけでは不安になりますよね。
エントリーシートを添削してもらえるサービスは大きく3つあります。
【エントリーシートの添削サービス】
- 就活エージェント
- エントリーシートの添削に特化した無料ウェブサービス
- エントリーシートの添削に特化した有料ウェブサービス
大学のキャリアセンター以外にも、無料で添削してくれるサービスがありますよ。
具体的におすすめのサービスは「ES添削で絶対利用すべき無料サービスまとめ【厳選14サービス】」にて解説しています。
無料でも質の高い添削を受けられるので、エントリーシートに自信がない方はぜひ利用してみてくださいね!
大学のキャリアセンターでしか添削してもらえないと思っていました…!
無料で使える便利なサービスはたくさんあるよ。サービスを知っている一部の学生はうまく活用しています。あなたもこの機会にぜひチェックしてみてくださいね!
本記事の要点まとめ
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!
エントリーシートの内容や書き方のコツなどについて理解が深まったと思います。
こうして文章で説明するとめちゃくちゃ長くて飽き飽きするかもしれません。
ですが、やることはそこまで多くないですし、本質はかなりシンプルです。
エントリーシートの質で選考の突破率は大きく変わります。
そもそもの書類選考だけでなく、面接前にもチェックされるからです。
ぜひ今回の記事でお伝えしたことの中から「これは使えそうだ!」という情報を自分なりに抽出して、自身の就活に活かしてもらえると幸いです。
それでは最後に、本記事の要点をまとめておきますね!
【本記事の要点】
- エントリーシートと履歴書では入手方法、記入する内容、企業側の使用用途が違う
- エントリーシートを作成する前に各設問の意図を把握することが重要である
- エントリーシートでは会社に貢献できる人材か、志望度が高いか、どんな人柄かを確認されている
- エントリーシートは必ず結論から書く
- マイナス評価を受けないために、基本的なマナーを押さえることも重要である
- 就活を有利に進めたい人には、便利な就活サービスの利用をおすすめする
今回の記事が少しでもあなたの就活の役に立ったのなら幸せです。
就活攻略論には他にも、僕が4年に渡って書き続けた1000の記事があります。
ぜひ他の記事も読んでもらえると嬉しいです\(^o^)/