最初に断言します。
本記事を読めば、受け取った人事部から評価される「添え状(送り状)」が書けるようになります。
就活マンさん、エントリーシートを郵送する際に「添え状」は付けた方が良いですか?
もちろん!「付けるor付けない」というような選択肢がある場合は、必ず「すべし」だよ!
わかりました!書き方は普通にテンプレで調べて書けば良いですか?
ちょっと待った!ただのテンプレでは受け取った人事から評価されない。そこで今回は「他の就活生と差別化する添え状の書き方」を紹介しよう!
- 添え状(送り状)とは何か?
- 就活の添え状(送り状)の書き方の基本
- 就活の添え状(送り状)のテンプレート|コピペOK
- 履歴書やエントリーシートを持参する場合は添え状は不要
- 添え状で差別化するためのテクニック
添え状(送り状)とは何か?
そもそも添え状(送り状)とは何かというと、企業に履歴書やエントリーシートなどの書類を送る時に同封するあいさつ状のことを指します。
添え状を送ることで、就活生としては企業に対して「丁寧さ」や「礼儀正しさ」などをアピールする材料となり、かつ内容に工夫を凝らすことで人事へメッセージを伝える役割も持ちますね。
この添え状ですが、同封する義務はないため、僕の感覚値としては半数ぐらいの就活生しか同封しない印象があります。
しかし「同封する・しない」の選択ができるものは絶対にすべきなので、これを読んでいる皆さんは必ず添え状は添付するようにしてください!
添え状はワード(パソコン)で作成するのがベター
では続いて、この添え状の作成方法ですが「パソコンソフトのWord」を使って作成するのが一番良いです。
ビジネス文書なので基本的には手書きよりもパソコンのワードで印刷したものの方が綺麗ですし、手間もかかりません。
そして一度作成すれば一部を変えるだけで複数の企業に使い回すことが可能ですからね。
【添え状(送り状)に関する基本事項まとめ】
・添え状とは応募書類に同封する挨拶状のこと。
・作成はワード(パソコン)で作成するのが基本。
就活の添え状(送り状)の書き方の基本
ではまずは添え状に書くべき基本的な項目をチェックしていきましょう。
添え状に関する基本事項は以下となります。
・添え状は1枚の文書に留めること
・横書きで記載すること
(なぜならエントリーシートや履歴書は横書きなので、それらとの統一感を出すため)
・文体はですます調で書くこと
下記が実際の添え状の見本になります。
記入が必要な項目に①〜⑨の番号を振り分けました。数字の順番で記載していきましょう。
次の章にテンプレートも用意しているので、そちらをワードにコピーして作成しても大丈夫ですよ!
▼添え状の見本
①日付
まず必要なのは「日付」です。日付は画像の通り、右上に記入してください。
また記入する日付は「ポストに投函する日」を記入するようにしてください。
②宛名
続いて宛名ですが、送付する先の部署が明確な場合はその部署を記入してください。
しかし僕は区別が面倒なので、全て「採用ご担当者様」で送付していました。
※ちなみに宛名を「企業・部署」にする場合は「御中」なので注意してください!
【企業・部署宛:人事部 新卒採用課 御中】
【個人名:人事部 新卒採用課 毎名 太郎 様】
【特に特定しない:採用ご担当者 様】
③差出人の名前
続いて自身の名前を記入します。基本的には「大学名・学部・学科・名前」を記載すれば十分です。それに加えて電話番号やメールアドレスを記載しても構いません。
④タイトル
続いては添え状のタイトルを記入します。
「選考応募書類の送付につきまして」と統一してしまって構いません。タイトル部分は文字の大きさは大きく書きましょう。
⑤頭字+時候の挨拶
次に「拝啓」と記入します(これを頭字と言います)。
加えて時候の挨拶を書くのですが、ビジネスにおいては季節に関係なく使用できる挨拶を使用することが多いので、「時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。」と記入すれば問題ありません。
⑥本文
次に本文を記載します。
基本的には「書類を送付しますよ!」という説明を書けば良いのですが、それだけだとアピールが足りません。添え状で差別化するためのテクニックの章にて志望度の高さをアピールする文章を加えるテクニックを紹介します。
⑦結語
次に「敬具」を記入します(これを結語と言います)。
⑧記書き
記書きとして、本文中で「下記の書類をお送りします」と示した部分を別途記載することで分かりやすく示します。
⑨「以上」
以上と記載して締めてください。
就活の添え状(送り状)のテンプレート|コピペOK
では説明した「添え状」のテンプレートを用意したので、下記の文章をコピペしてワードで整えて使用してください。
整えるのが難しいという方は、こちらのサイトでワードのテンプレートがダウンロード可能なので、こちらのサイトから添え状をダウンロードしてから内容を変更すると良いですよ!
» [文書]テンプレートの無料ダウンロード: 書類送付状・送り状・添え状(書類送付のご案内)―Word版(シンプル)
【添え状のテンプレート】
平成○○年○○月○○日
株式会社○○○○
採用担当者 様
◯◯大学◯◯学部◯◯学科
(名前)
選考応募書類の送付につきまして
拝啓 時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
私は、◯◯大学 ◯◯学部 ◯◯学科の(名前)と申します。
この度は貴社の新卒採用に応募させて頂きたく、下記の書類をお送り致します。ぜひご検討の程、宜しくお願い申し上げます。
敬具
記
1.エントリーシート 1枚
2.履歴書 1枚
以上
履歴書やエントリーシートを持参する場合は添え状は不要
補足ですが、履歴書やエントリーシートを直接手渡しする場合は添え状は不要です。
中小企業やベンチャー企業の選考では、面接時に履歴書を持参するように指示されることがよくあります。
その際には履歴書をクリアファイルに入れ、封筒に入れたものを提出すれば構わないので添え状の添付は必要ありません!
添え状はあくまで「応募書類を送付する時に同封する書類」なので、送付しない場合は不要だと覚えておくと覚えやすいですよ。
添え状で差別化するためのテクニック
ここまで解説した内容は「添え状」の基本中の基本です!
つまり、ここまで解説した内容だけでは他の就活生と差別化することは全くできません。
よってこの章では、実際に僕が就活生の時に使っていたテクニックを紹介します。
(実際に送った後、受け取った人事の方に聞いたところ非常に好感が持てたとのことで、やる価値は十分にあります!)
では具体的に添え状で差別化するためにはどうすれば良いのか!
それは「その企業に対する熱い思いを書く」というテクニックです。
実物を見せた方がわかりやすいと思うので、まずは通常の添え状の見本を見てください。
▼通常の添え状
ここまで解説した内容が書かれた基本的な添え状ですよね。
9割以上の就活生はこのような添え状を送ります。
この添え状に加えて、その企業に対する熱い思いを書くと次のようになります。
▼その企業に対する熱い思いを書いた添え状
下記の文章を書き加えた添え状です!読んでみてどうでしょうか?
大学一年時より貴社の事業に興味を持ち始め、こうして選考に進めている現状に喜びと感動が溢れております。
私自身のことが少しでも伝わるようにエントリーシートにはありのままのことを記載させていただきました。
大変お忙しい中で選考頂くこと、本当にありがとうございます。引き続き宜しくお願い申し上げます。
あなたが人事でこの添え状を受け取ったら、自然と「うちの会社に入社したいんだな!」「良い子そうだな!」「明るい子なのかな!」といったポジティブな印象を持たないでしょうか?
先日ツイッターでもこのようにツイートしました。
【添え状で志望度の高さを伝えよう!】
— 就活マン®︎ / 藤井智也 (@shukatu_man) 2019年4月2日
・ただの添え状
・志望度の高さを伝えた添え状
添付した2枚の添え状の違いはたった5行。
しかし読み手はどう思うか?人事の立場に立ちましょう。
「こんなことしていいのかな?」と悩むのではなく「喜んでくれるかな?」と悩むようにしよう。 pic.twitter.com/Fu1VT2PCxR
添付した2枚の添え状の違いはたった5行。しかし読み手はどう思うか?人事の立場に立ちましょう。「こんなことしていいのかな?」と悩むのではなく「喜んでくれるかな?」と悩むようにしよう。
つまり、「添え状にこんな文章を書いていいのかな?」と悩むのではなく、「この文章を書けば喜んでくれるかな?」と想像を膨らますことが重要なのです。
書くべき内容の基礎ができていれば、それに加えていくらでも工夫して構いません。就活は正解がないのですから、工夫して面接官からの印象を上げるべきですよね!
ちなみに先ほどの追加した文章の内容にはそれぞれ狙いがあります。
大学一年時より貴社の事業に興味を持ち始め、こうして選考に進めている現状に喜びと感動が溢れております。
→志望度の高さをアピール
私自身のことが少しでも伝わるようにエントリーシートにはありのままのことを記載させていただきました。
→素直さをアピール
大変お忙しい中で選考頂くこと、本当にありがとうございます。引き続き宜しくお願い申し上げます。
→相手への気遣いで読み手からの印象を上げる
このようにして自分なりに面接官にどんな印象を与えたいのかを考えながら、追加する文章を考えてみてください。
それが相手に対する想像力を働かせる練習となり、今後の人生において仕事でも恋愛でも何事にも使える能力になりますからね!
本日の記事はいかがだったでしょうか!
添え状1つとっても、いくらでも工夫することは可能です。
個人的には例えば「絵葉書」や「ポストカード」を添え状の代わりに使用してみるのだって面白いですよね!
その中に、「ポストカードで添え状を書いてみました。すごい綺麗な景色なので、人事の方にお届けしたいと思いまして!」なんて記載すれば、僕が受け取り手なら非常に好印象を持ちますね!
ぜひ皆さんも工夫して評価される添え状を送付してみましょう。
今日も読んでくれてありがとう。
君の就活はきっとうまくいく。
ーまた次回もお楽しみに。本日もありがとうございまシューカツ!!ー