こんにちは!
就活を研究し続けて7年目、書いた記事は800以上の就活マンです。
(このブログ以外にも、僕を含めた編集部が企業を厳選した求人サイト「ホワイト企業ナビ」の運営も開始しました! » 求人一覧を見る)
今回は「総合職と一般職の違いと選ぶ基準」について解説していきます。
僕も大学生になった時、初めて「総合職」という言葉を聞きました。
それほど馴染みがない言葉ですよね。
しかし、総合職と一般職の違いは必ず押さえておく必要があります。
仕事内容やキャリアアップに大きく影響するからです。
また総合職と一般職の違いを押さえておかないと、企業にエントリーする時に、どちらを選べばよいか迷ってしまいます。
企業側から「なぜ総合職を選んだのですか?」と聞かれるシーンもあるので、この記事を通して総合職の意味と、一般職の違いを確実に押さえておきましょう。
ちなみに国家公務員だと、総合職はキャリア組、一般職はノンキャリア組と区分されているのですが、一般企業でも総合職は企業の中核を担う仕事、一般職は事務的な仕事と区分されています。
総合職と一般職では仕事の幅や出世の可能性に大きな差があるので、こうした細かい知識も一緒に確認していきましょう。
総合職の定義とは?
まず最初に、そもそも総合職とはなにか、その定義を確認していきましょう。
総合職とは「さまざまな部署・仕事を経験しながら将来の管理職を目指す職種」です。
経験が豊かになるにつれて、仕事を進める上での判断が求められるようになり、組織づくりや会社の経営にも積極的に関わっていきます。
簡単に概要や総合職のメリット・デメリットを表にしました。
それぞれの詳しい解説をしていくので、ゆっくり読んでみてくださいね!
総合職の概要 | さまざまな部署・仕事を経験しながら将来の管理職を目指す職種 (要するに「将来の幹部候補」です) |
---|---|
総合職の分類 | 事務系総合職・技術系総合職 |
総合職のメリット | 業務の幅が広い・給与が高い・キャリアアップを狙える |
総合職のデメリット | 転勤や異動が多い・残業が多い・仕事の責任が重い |
国家公務員の総合職は「キャリア組」と呼ばれる
ちなみに国家公務員の総合職は、中央省庁や出先機関で重要法案の作成などに携わるポジションで「キャリア組」と呼ばれることもあります。
キャリア組は2~3年周期でさまざまな省庁を異動しながら、国を背負っていくために必要な知識を幅広く身につけて、成長していくんです。
ちなみに人事院では、国家公務員の総合職を次のように定義しています。
採用段階では「係員」ですが、課長までは自動的に出世するらしいです。
優秀な人には、重要な施策・事務を取り仕切る「審議官」や組織を統轄する「局長」、さらには各府省の最高職種「事務次官」への道も開かれています。
一般企業の総合職は「幹部候補」としての意味が強い
一般企業の総合職は企業のコアとなる業務を担うポジションで、将来の幹部候補として位置づけられています。
入社当初は就活生の適性に応じた部署に配属されることが多いですが、入社後はジョブローテーションを通じて幅広い職種を経験できます。
そして、管理職としてリーダーシップを取るようになるのです。
総合職は、大きく分けて事務系総合職と技術系総合職の2つに分けられますが、事務系から技術系、あるいは技術系から事務系への異動もあり得ます。
【総合職の分類】
・事務系総合職…企画部門・営業部門・管理部門など
(イメージとしてはオフィスで業務をこなすのが事務系総合職です!)
・技術系総合職…研究開発・品質管理・設計・生産など
(イメージとしては工場や研究所で働くことが多いのが技術系総合職です!)
企業によっては管理職の経験を積んだ上で、執行役員・取締役といった経営層に出世するチャンスも秘められています。
中小企業だと入社当初から「社長の右腕」として期待され、経験豊富な総合職が社長の後継ぎになることもあるので、総合職とは将来の幹部候補だと覚えておいてください。
総合職に就くと出世できる可能性が高そうですね。
そのとおり!国家公務員になっても一般企業に勤めても、総合職は高い役職を目指して幅広く活躍できる可能性が広がっているんだよ。(それゆえに転勤や部署異動が多いなどのデメリットもある。そのあたりも後で詳しく解説するよ!)
総合職の具体的な役割とは?
総合職が「将来の管理職を目指す職種」だと理解できたと思います。
ここで気になるのが、「じゃあ具体的に総合職は会社の中でどんな役割をしているの?」ということですよね。
仕事の知識・技術が身につくほど、仕事の幅や裁量が増えていくのが総合職の面白いところです。
さまざまな部署や仕事を経験するため、企業内外の人脈も広がっていきます。
例えば漫画「島耕作」シリーズでは、主人公が係長からさまざまな経験を経て、課長や部長・取締役、ついには会長にまで上り詰めています。
総合職から会長というのはレア中のレアですが、取締役や社長を目指すのは決して夢ではなく、実現可能性は十分にあります。
そんな総合職が企業の中でどんな役割を持って働いているのかを具体的にチェックしてみましょう。
役割① 基幹業務に関連する判断を行う
総合職は、企業として総合的な判断が必要な「基幹業務」に取り組む役割を持っています。
基幹業務とは、企業がビジネスを進めていくために必要不可欠な業務です。
ざっくりとかみ砕いて説明してみましょう。
【基幹業務を細かく分けてみた】
- 営業:売上を獲得し、企業に利益をもたらす役割
- 商品開発:顧客に受け入れられる商品・サービスを創り出す役割
- 生産管理:商品の製造計画や在庫管理・品質チェックなどを行う役割
- 経営企画:企業の経営戦略を立てて経営資源(ヒト・モノ・カネ)を配分する役割
- 労務管理:従業員の給与・勤怠・福利厚生といった、働く環境を整備する役割
- 人事:従業員の採用・研修や評価などを行う役割
- 経理:企業のお金の流れを把握して正確に管理する役割
- 法務:契約書の確認や社内規定の整備・法的な手続きを進める役割
- 総務:備品・施設の管理や文書管理、社内イベントの企画運営などを行う役割
これらの職種については「【職種一覧】就活生が押さえるべき「56の職種」を詳しく解説」にて詳しく解説しています。
基幹業務にはどのような職種があるのか知りたい人は合わせて確認してください。
役割② 部門を統括する
管理職として部門を統括し、マネジメントしていくのも総合職の役割です。
「部長」「課長」と呼ぶ会社もあれば、「ゼネラルマネージャー」「シニアマネージャー」と呼ぶ会社もあります。
経営層と一般職をつなぎ、会社の方針をわかりやすく伝えてスムーズに仕事が進むよう段取りを整える一面も持っています。
もう少しだけ、詳しく説明してみましょうか。
【管理職の仕事の一例】
- メンバーのスキルや経験を踏まえて業務を割り振る
- 業務の進め方を改善して生産性を高める
- メンバーの強み・弱みを把握して成長を促す
- メンバーの労働時間やシフト・休暇を管理する
- 部門内の人間関係をケアする(メンバーの愚痴に付き合うことも!)
- 顧客や取引先と交渉し、信頼関係を築き上げる
- 経営層の意思をメンバーに浸透させる
- トラブルが発生した際に解決へ導く
メンバーと共に実務にかかわる「プレイングマネージャー」もいますが、どちらかといえば部門を取り仕切る仕事が多いです。
他の部署や顧客とのバランスを考えて対応する必要があるため、豊かな経験に裏打ちされた交渉力や調整能力が必要となります。
入社してすぐに管理職を任されるわけではないので、「自分がマネージャーだったらどう仕事を進めるのか」を意識して先輩や上司が働く姿を観察するのも、成長には効果的ですよ。
役割③ 会社の経営にも参加する
管理職は経営層と情報を共有する場面があるため、自然と会社経営にも関わるようになってきます。
売上や業務の概況などを経営層に報告した上で、企業の成長戦略について話し合う機会も少なくありません。
時には経営戦略を決める役員会議で、部門としての意見を求められることもあります。
中小企業での、社長と管理職のやり取りエピソードをみてみましょう。
【社長と管理職のやりとり】
社長:最近の売上はどうだい?
管理職:コロナ禍で前年同月比20%減ってます
社長:売上を戻す方法を考えているのか?
管理職:顧客の行動様式が変わっているので売上回復は当面難しいです。
管理職:が、既存顧客を大切にして客単価を上げる戦略なんかはどうでしょう、会長?
社長:その戦略もアリだな。チームと商品の強みを精査してみよう!
管理職:早速調べて、後ほど結果をお知らせします。
社長:よろしく頼むぞ。
何気ない会話ですが、ちゃっかり経営に参加してたりします。
企業によっては、優れた管理職を執行役員や取締役に抜擢するために「サクセッションプラン」という特別な人材育成コースを設けている場合もあります。
一生懸命働いて、特別コースに選抜されたら嬉しいですよね。
管理職になったり会社の経営に参加したりするには、入社後に経験を積むのが大事なんですね!
まさしくそのとおり。最初は仕事を教わる側だけど、総合職は比較的早い段階からマネジメントに関わっていく。役員と一緒に経営戦略を立てて会社を成長させる立場になるからやりがいは大きいよ!
総合職と一般職の違いとは?
ここまで総合職の定義と役割について解説してきました。
総合職の理解を深めるためにも、同時に「一般職」への理解を深めることが重要です。
総合職は企業の基幹業務を推進する役割なのに対し、一般職は補助的な業務を行う役割だといわれています。
補助的業務といっても、実際にはビジネスを進める上で必要不可欠な役割なんですけどね。
企業によっては、総合職を企画部隊・補助職を実働部隊と呼ぶところもあります。
この章では総合職と一般職の違いを4つにわけて説明します。
総合職と一般職の違い① 仕事内容の違い
まず総合職と一般職とでは、仕事内容が大きく異なります。
一般職と比較すると、総合職では判断力や正確さが求められますね。
総合職には判断力が求められる
総合職の場合は仕事内容が明確化されておらず、担当する分野も多岐にわたります。
仕事を進める手順が決まっていない場合も多く、結果が出るなら自分で判断して仕事を進めて構わないという企業・部門も少なくありません。
既存業務の改善に取り組んだり、ゼロから仕事を企画することもあります。
会社全体を引っ張っていく役割も期待されているために、別の部署がピンチの時に応援に借り出されることもあります。
会社のおかれた状況に合わせた臨機応変な判断が求められるのも、総合職の特徴の1つだと言えます。
一般職には正確さが求められる
反対に、一般職の場合は仕事内容が明確化されており、マニュアルを確認すれば大体の作業は1人でできるのが特徴です。
(もちろん企業によって業務が異なるので、一概には言えないですが!)
決められた業務を正確に、そして手順通りに進めて企業のビジネスを支える役割も担っています。
一般職は事務作業がメインとされていますが、店舗での接客や現場作業といった顧客対応も一般職が受け持ちます。
複雑な判断が求められた場合は総合職(責任者)にバトンタッチします。
カフェを例に、総合職・一般職の違いを確認しておきましょう。
【カフェにおける総合職と一般職の仕事の違い】
総合職(店長)・・・売上アップの秘策を考えたり新メニューを開発したりする。一般職に業務の指示を出す。欠員が出たら店舗のヘルプに回る。
一般職(店舗スタッフ)・・・接客をはじめ、飲食物の提供やテイクアウト商品の販売などに携わる。トラブルが発生した場合は店長の判断を仰いで対応を進める。
総合職と一般職の違い② 給与面の違い
続いて、総合職と一般職とでは給与が大きく異なります。
総合職の業務は多岐に渡り、また将来的な幹部候補としての期待もあるので、給与が高いんですよね。詳しく見ていきましょう。
総合職は給与面で優遇されている
総合職は一般職と比べて仕事の責任や負担が大きいため、その分給与やボーナスが高めです。
会社によっては基本給に加えて職務手当がプラスされる場合がありますが、仕事の難易度が難しい総合職ほど高い手当が支給されます。
将来の管理職候補として位置づけられていることから、長期的に働く前提で昇給面も優遇されています。
なお、役員に就任すると従業員の給与とは全く別の仕組みで金額が決定される「役員報酬」が支払われることになります。
一般職は総合職と比べると給料が低め
一方、一般職は定型的な業務(ルーチンワーク)に携わるため、仕事の責任や負担は総合職よりも少ないとされており、総合職より給与やボーナスは安いです。
会社によっては、時給制で働く契約社員やパート・アルバイトが一般職として働く場合もあります。
昇給面で考えると、一般職の中でリーダーあるいは普通の人という差が生じることはあるにせよ、能力の差で昇給額への開きは出にくいでしょう。
ただ、長年働いていれば相応の昇給は期待できます。
総合職と一般職の違い③ キャリアアップに関する違い
次に、総合職と一般職とではキャリアアップの頻度が全く異なってきます。
総合職は幹部まで登れる可能性があるのに対して、一般職では難しいですね。
総合職はどこまでも出世を目指せる
総合職は将来的に企業の幹部として、部門の運営や企業全体の経営にも関与することになります。
そのため、社内のあらゆる部門・業務を経験しながらチームリーダーや部門長、管理職へとキャリアアップしていきます。
人事異動に伴って全く新しい業務を覚える場面もあるため、得意分野・不得意分野にとらわれず柔軟な姿勢で知識・技術を深めていくとよいでしょう。
一般職は部門内での専門性を高めていく
一般職は総合職をサポートする役割を持つため、キャリアアップの機会が少ないのが現状です。
高い役職には就けないとしても、所属する部門内での業務を極めて、高い専門性を発揮する働き方は選べます。
そして一般職で入社した後でも、頑張り次第では総合職にステップアップできる可能性があります。
一般職から総合職にチェンジするための試験制度を設ける会社もあるため、エントリー前に確認しておくとよいですよ。
総合職と一般職の違い④ 転勤可能性に関する違い
ここまでの解説を見ると「総合職の方が良いのでは?」と思うところです。
しかし、一般職にはメリットがあります。
その1つが転勤可能性が低いことなんですよね。
総合職は転勤するのが前提
総合職は会社の「キモ」になる人材なので、会社としてありとあらゆる経験を積ませようと考えるのは当然のことです。
従業員が数名規模の会社や国家資格を持つような専門職は別として、人材育成や会社の成長戦略の一環として総合職の人事異動・転勤は必ず発生します。
よほどの事情がなければ、人事異動・転勤は断れません(断ると出世に響きます)。
引っ越しが伴ったり数年間を海外で過ごしたりする場合もあり、家族の状況によっては単身赴任もあり得るでしょう。
なお、近年では転勤しないタイプの「エリア総合職」という働き方を選べる会社も増えています。
出世を目指してバリバリ働きながら、子育てや親の介護などとも両立できるのが魅力ですね。
一般職は基本的に転勤なし
一般職は内勤作業がメインとされており、引っ越しを伴う転勤は少なめです。
ただし、近隣のオフィスへの異動や部門内での役割変更はあり得ます。
異動を打診された場合でも、家庭の事情など正当な理由があれば調整の余地があるのも総合職とは異なる点です。
総合職と一般職の違いを表にまとめてみました。
総合職 | 一般職 | |
仕事内容 | 多岐にわたる | 定型的 |
給与面 | 高めの設定 | 総合職と比べて安い |
キャリアアップの方向性 | 将来的に役員になることも | 総合職に出世できる可能性あり |
転勤の可能性 | 高い | 少ない |
総合職と一般職の違いについて更に詳しく知りたい人は「就活サイトの企業情報」でチェックしてみましょう。
僕がおすすめする就活サイトは別記事でまとめているので、ぜひ参考にしてください!
なるほど!総合職と一般職とでは、仕事内容・給与・キャリアアップ・転勤の有無などの違いが代表としては挙げられるんですね。
そうだよ!このあたりを総合的に判断して、総合職か一般職かを選択しよう!次の章では、更に総合職を選択するメリットとデメリットまで踏み込んでいくよ。
総合職を選択するメリットとデメリット
ここまで総合職の特徴について理解できたと思います。
この章では、更に踏み込んで「それで結局のところ総合職になるメリットとデメリットは何?」という点について解説していきますね。
総合職には出世を目指して高い給料を目指せるメリットがある反面、残業が多かったり転勤の可能性があったりというデメリットもあります。
デメリットに映ることでも、見方によってはメリットに変わるかもしれないので、その点も解説します。
総合職を選択するメリット
まずは総合職を選択するメリットについて。
僕もサラリーマン時代は総合職として入社したので、総合職の人を見てきました。
その経験も踏まえてメリットを挙げると以下のとおりですね。
【総合職を選択するメリット】
- 幅広い業務を経験することができる
- 実績が評価に繋がりやすく昇給のチャンスが多い
- 給料が高い
- キャリアアップを目的とした転職がしやすい
幅広い業務を経験することができる
総合職は、社内のさまざまな現場を経験して幅広い業務を経験できるのが魅力です。
現場の業務を進める中で、チームメンバーをはじめ他部署や経営層とコミュニケーションをとる機会も多く、自分の考えが業務に反映されやすい点もやりがいに直結するでしょう。
ちなみに僕は「飽き性」なので、一般職として事務作業をこなすのは飽きてしまいます。
このメリットがあるので、飽き性の人でも総合職なら自分に合う業務を探しやすいのが嬉しいポイントですよ。
実績が評価に繋がりやすく昇給のチャンスが多い
続いて、総合職は仕事上で評価されやすいポジションなので、知識や技術が豊かになるほど昇給・昇格のチャンスにも恵まれます。
自分の能力が正当に、しかも目に見える形で評価されれば仕事のモチベーションも高まるでしょう。
もし、自分が企画した商品やサービスが世の中でヒットすれば、仕事の成果も形に残ります。
そうなれば、働きがいもひとしおで「この会社に就職してよかった!」と思えるのではないでしょうか。
給料が高い
そして昇給の機会が多いがゆえに給料も高いです。
もちろん企業によって給料は異なるので、一般職と全然差がない企業もあります。
しかし、30代を越えていけばほとんどの企業で給料が一般職と大きく差がついてくるので、高い給料が欲しい人は間違いなく総合職になるべきでしょう。
キャリアアップを目的とした転職がしやすい
また総合職だとキャリアアップを目的とした転職もしやすいです。
一般職の場合は、転職先でも同じ一般職になる可能性が高く、もともと一般職は給与が低い傾向にあるのでキャリアアップに繋がりにくいんですよね。
一方で、総合職の場合は実績を出していたり、高い専門性を持っている場合に、より良い条件で他社の総合職として転職することが可能です。
総合職を選択するのデメリット
続いて、総合職を選択するデメリットも確認しておく必要があります。
メリットとデメリットを天秤にかけた上で、選択することが重要ですよ。
【総合職を選択するのデメリット】
- 残業や休日出勤が比較的多い
- 仕事の責任が重い
- 度重なる転勤や異動が起こりやすい
残業や休日出勤が比較的多い
総合職は仕事の幅が広いだけに忙しく、時には残業や休日出勤をしなければならないことがあり、プライベートの時間が少なくなるのがデメリットです。
ただ、仕事の成果は目に見える形で評価されるため「働くときは働く・休むときは休む」とメリハリをつけて働くようにすれば、ワークライフバランスを実現できるでしょう。
仕事の責任が重い
仕事への責任も大きいため、ストレスがかかりやすい点にも注意が必要です。
自分の裁量が大きいといっても上司やチームメンバーとの連携は欠かせません。
情報を共有したり、自分だけでの対応が難しい場合には遠慮なく他人の力を借りたりするのも、総合職にとって大切なスキルです。
度重なる転勤や異動が起こりやすい
次に総合職を選択するデメリットとしては、転勤や異動が多いことです。
僕の友人でも、東京に転勤になった翌々月に大阪に転勤になったという人がいます。
これは会社の決定なので、もうどうすることもできません。
独身なら良いですが、家族がある場合にこれは大きなデメリットになりえますよね。
転勤が絶対に嫌だという人は「エリア総合職」など、転勤がない総合職を選択するなど、入社前の工夫が必須です。
総合職は責任が伴う分、給料が高かったり、キャリアアップの機会が多いということですね。メリットもあるけど、その分デメリットもあると。
そうだね。これらの特徴があるからこそ、男性は総合職、女性は一般職を選択する人が多いんだよ。
総合職に向いている人の特徴
総合職を選択するメリットとデメリットを確認できました。
この章では、結局どんな人が総合職に向いているのか、その特徴を解説していきます。
僕が考えるに、総合職に向いている人の特徴は大きく5つあります。
【総合職に向いている人の特徴】
- 何かを作り出すのが好きな人
- 積極的にキャリアアップしたい人
- 裁量の大きな仕事にチャレンジしたい人
- 自分の仕事を正当に評価されたい人
- 飽き性な人
特徴① 何かを作り出すのが好きな人
総合職に求められるのは創造性と発想力。
自分のアイディアを新たな仕事につなげられる人は、総合職として存分に活躍できます。
会社の商品・サービスを開発したり業務改善プランを作ったりする機会が多いからです。
上司や先輩などと豊かなコミュニケーションをとり、さまざまな意見を一つに合体してイノベーションを目指す場面もあるかもしれません。
入社後に自分の強みを発揮できるように、企業研究の中で「やりたいこと」を明確にしておくと有利ですよ。
特徴② 積極的にキャリアアップしたい人
将来的に組織を率いる人材となり、経営にかかわるチャンスもある総合職。
積極的にキャリアアップする知的好奇心がある人は、総合職として働く中で能力を高めていけます。
企業内で幅広くキャリアを積めば出世のチャンスも生まれて、企業の成長に直接貢献できるのも総合職ならではの魅力です。
アルバイトで先輩や上司の技を盗んだり、仕事の進め方についてアドバイスを求めたりした経験も、就職後のキャリアアップに活かせますよ!
また当然ですが「キャリアアップ=給料アップ」なので、お金を稼ぎたい人には当然向いています。
転職を駆使して、「実績を作る→より利益率が良く給料の高い業界への転職」によって給料を上げることも可能になります。
(先にも言ったように、一般職の場合、転職先でも一般職になると給与アップはなかなか見込めません)
特徴③ 裁量の大きな仕事にチャレンジしたい人
裁量権が大きい会社で働きたいって思う就活生が多いですが、総合職で働くと裁量の大きな仕事にチャレンジできるんです。
成果に対する責任は伴いますが、大きな達成感を得られるだけでなく自分自身の成長にもつながります。
「新規顧客の開拓」というような抽象度の高い仕事は、仕事内容や手順が具体化されていない分、自分自身で考えて実行する場面が多いでしょう。
大きな裁量を得られるのは会社に信頼されている証なので、要所要所で上司への報告・連絡・相談をする誠実な姿勢も大事ですよ。
特徴④ 自分の仕事を正当に評価されたい人
仕事の成果を昇給・昇格という目に見える形で正当に評価されたい、という人にも総合職は向いています。
総合職は管理職候補として会社から注目されている分、働きぶりが評価されやすいんです。
仕事の成果が不十分だったとき、会社によっては降格・降給されることもありますが、そのことをバネにして頑張れば再び昇格・昇給のチャンスが巡ってきます。
逆境に負けずに働く姿も評価の対象となるため、安定した気持ちで仕事ができるようにセルフコントロール能力も身につけていくとよいでしょう。
特徴⑤ 飽き性な人
そして最後に、僕のような飽き性の人には総合職が向いています。
一般職は総合職に比べて、業務内容が単純化しやすいので、幅広い業務を経験できる総合職は飽き性にぴったりだと言えます。
ちなみに大企業の方が仕事が単純化しやすいので、幅広い業務を経験したい人は中堅〜中小企業を選択するのが個人的にはおすすめです。
(僕は超飽き性なのに、大手企業に入社してしまい、業務内容が単純すぎて嫌になって辞めています...)
以上のことを踏まえて、企業にエントリーする前に総合職・一般職どちらが自分に向いているかを徹底的に分析しましょう。
自己分析の具体的なやり方は別記事でまとめているので、ぜひ参考にしてください!
本記事の要点まとめ
最後まで読んで頂き、本当にありがとうございました!
総合職についての理解が深まったら嬉しい限りです。
総合職は会社の未来を背負う存在なので、様々な部署や業務の経験を通じて成長し、そして出世していきます。
転勤や人事異動の可能性があったり、仕事への期待や責任が大きい分給料は高めです。
頑張りによって管理職に昇格、さらには取締役などの役員として経営に関与できるチャンスもあります。
また、一般職は決められた業務を正確にこなし、会社のビジネスを円滑に推進するためのサポート役です。
仕事の範囲が限られている分給与は低いですが、転勤の可能性が少ないため、地元でずっと働きたい人には向いているかもしれません。
一般職として就職した後も、総合職へステップアップできるルートは用意されているのでご安心を。
会社に新しい風・発想をもたらす人材としても、総合職は期待されているのです。
【本記事の要点】
- 総合職は会社の未来を背負う存在。給与が高めだが転勤もある。
- 一般職は会社のビジネスを支える存在。給与は安いが転勤は少ない。
- 総合職は管理職候補で、頑張り次第では役員に就任できるチャンスもある
- 一般職で就職しても、総合職にステップアップできる
今回の記事が少しでもあなたの就活の役に立ったのなら幸せです。
就活攻略論には他にも、僕が4年に渡って書き続けた800の記事があります。
ぜひ他の記事も読んでもらえると嬉しいです\(^o^)/