就活生や転職者のみなさん、こんにちは!
これまで7年、書いた記事は1500記事を超え、求人サイトの運営まで始めた"日本イチの就活マニア"こと就活マン(@syukatu_man)です!
今回は人気職種の1つである「システムエンジニア」について解説していきます。
システムエンジニアは企業からの人材需要が高く、スキルがあれば高い年収での転職もバンバンすることが可能。
まさに「手に職」と言える職種ですが、ネット上では「システムエンジニアはやめとけ!きついぞ!」という声も見られます。
今回はそんなシステムエンジニアについて、なぜやめとけと言われるのか、その理由やリスクを解説していきます。
反対にシステムエンジニアになるメリットまで網羅的に解説するので、ぜひ参考にしてくださいね!
システムエンジニアは手に職がつく職種なので、全員におすすめかと思ってました。
どんな職種も合う合わないがあるからね。メリットとデメリットの両面をこの記事では見ていこう。
- 【結論】システムエンジニアはやめておくべきか?
- システムエンジニアはやめとけと言われる理由【8選】
- システムエンジニアとして就職するメリット
- システムエンジニアに向いている人の特徴【4選】
- システムエンジニアをおすすめできない人の特徴【5選】
- システムエンジニアを目指す上で後悔しないためのポイント
- 「システムエンジニア やめとけ」と調べる人からよくある質問
- 本記事の要点まとめ
【結論】システムエンジニアはやめておくべきか?
次章からは、「システムエンジニアはやめとけと言われる理由」や「システムエンジニアのメリット」「向いている人の特徴」などを紹介していきます。
その前に、「結局システムエンジニアはやめておくべきか?」が気になる人も多いと思うので、先にこの問いに答えていきますね。
この問いに対する僕個人としての結論は以下のとおりです。
【システムエンジニアに対する僕の考え】
業界構造的に板挟みになりやすい、しわ寄せを受けて長時間残業になりやすいなどの理由から、「システムエンジニアはやめとけ」と考える人は多くいる。
一方で、日本全体の平均より年収水準が高い、今後も安定的な需要を期待できて自由な働き方も実現しやすいなどのメリットも存在する。
当然だけど、メリットとデメリットの両方が存在するわけである。
よって「一概にやめとけ」と断言することはできず、良い面・悪い面の両方を踏まえてメリットのほうが大きいか?を個々人の尺度で判断することが重要と言える。
僕が考える向いている人の特徴は以下のとおり。
- 論理的な思考が得意な人
- 臨機応変な対応が得意な人
- コミュニケーション能力や調整力がある人
- IT分野への関心があり自然と学習意欲がわく人
反対に、向いていない人の特徴は以下のとおり。
- 理屈よりも感覚を重視して物事を進めたい人
- 明確な正解がない問いと向き合うのが苦手な人
- IT分野への関心が薄い人
もちろん、上記もあくまで傾向の話であり例外もある。
ネット上には僕の意見以外にもこうした情報が多く出回っているからこそ、それらを総合的に踏まえて自分との相性を判断すべきと言える。
メリット・デメリットが存在するのは、どんな職種でも同じです。
つまりシステムエンジニアに限らず、一般的な評価はどうか?よりも自分との相性はどうか?を考えることが大事なんですよね。
次章では、システムエンジニアはやめとけと言われる理由を紹介します。
ただ、こうした意見は極端な意見として発信されていることもあるので、その点も認識した上で適度な距離感から情報を捉えるようにしてくださいね。
なるほど。たしかに否定的な声はどうしても気になりますが、それよりも大事なのは総合的に自分に向いているかどうか?を冷製に判断することなんですね!
極端な話、万人にとって非の打ち所がない完璧な仕事は存在しないからね。否定的な意見を確認することも大事だけど、視野を狭めすぎないこともぜひ意識しておこう!
システムエンジニアはやめとけと言われる理由【8選】
ではこの章では、本題である「やめとけと言われる理由」を共有しますね。
システムエンジニアに対してよく語られるネガティブな意見をまとめたので、ぜひ順にチェックしていきましょう。
【システムエンジニアはやめとけと言われる理由】
- 業界構造的に給料などの待遇が微妙になりやすいから
- 板挟みになりやすくストレスを感じるから
- しわ寄せを受けて長時間残業などになることがあるから
- 常に納期に追われるような状態になりやすいから
- 最新の技術やスキルのキャッチアップを続ける必要があるから
- キャリアアップにつながる経験を積みにくいから
- 下請け企業やSESの所属ではモチベーションがわきにくいから
- 年齢を重ねると体力的なきつさを感じることがあるから
理由① 業界構造的に給料などの待遇が微妙になりやすいから
IT業界には、「多重下請け構造」と呼ばれる構造があります。
多重下請け構造とは、発注者から委託された業務を2次請け・3次請けのように、ほかの企業へどんどん委託をする構造のこと。
1次請けの企業は自社に利益が残る形で2次請けに委託をし、2次請けの企業も同様に3次請けの企業へ委託をしていきます。
つまり、下請けになるにつれて利益率が低くなりやすい構造なんですよね。
そして、利益率が低いと従業員の待遇を手厚くする余裕も生まれにくいので、給料なども微妙といった状況になりやすいわけです。
システムエンジニアが所属する企業の多くはこうした構造の影響を受けているので、とくに下請け企業では給料が微妙などと言われやすいんですよね。
極論、同じシステム開発をしても企業の立ち位置によって利益は変わってきます。
システムエンジニアとして働く場合は確実に知っておくべき構造なので、業界理解を深める意味でもまず押さえておくとよいでしょう。
理由② 板挟みになりやすくストレスを感じるから
前述のとおり、システムエンジニアは多重下請け構造の影響を受けやすいです。
この構造では、依頼主と依頼先の間に入る役割を担当することもあり、板挟みのようなつらさを感じることがあるんですよね。
たとえば、自分は2次請けの企業に所属していたとします。
この場合、上流工程を担当する1次請けのシステムエンジニアとやり取りをおこない、顧客の要望を把握した上で3次請け企業に依頼をする必要があります。
1次請けの担当者から無理な要望を受けて、3次請け企業に厳しい納期や要望などをお願いしないといけない場面もあるかもしれません。
状況によっては、両者からの要望を仲介するような役割になる可能性もあるかと。
このように、システムエンジニアには顧客折衝を求められる場面もあるんですよね。
そして単に顧客やり取りがあるだけでなく、業界構造ゆえにストレスが生まれやすい側面があるので、この点も事前に知っておくべきと言えますね。
理由③ しわ寄せを受けて長時間残業などになることがあるから
やめとけと言われる定番の理由として、長時間残業の可能性があります。
システムエンジニアは多重下請け構造があるゆえに、関係者間の認識違いなどによって納期や仕様が変更になることが珍しくありません。
たとえば、自分が3次請け企業に所属していたとします。
このとき1次請けと2次請け企業の間で認識に齟齬があったことで、そのしわ寄せが厳しい納期などの形で自社に向くケースは少なくないんですよね。
最初に依頼されたときの仕様が、あとになって変更になるケースもあるようです。
このような突発的なトラブルが生まれやすいからこそ、状況によっては長時間残業などで対応せざるを得ないケースも生まれるわけですね。
あくまで可能性の話であり、すべてのシステムエンジニアに当てはまる話ではありません。
とはいえ構造的に起こりうる話でもあるので、システムエンジニアとしての就職を考えている人は事前に押さえておくとよいでしょう。
理由④ 常に納期に追われるような状態になりやすいから
業界構造によって、仕様や納期変更の対応を迫られるケースがあると紹介しました。
とくに仕様の変更は、その中身によって大幅な修正などが必要となるケースも多く、想定よりも工数が必要となることが珍しくありません。
こうしたケースでは、当然納期に追われて仕事をすることになります。
そもそも最初の発注時点から一定の納期は定められているものですし、トラブルなどが生じると納期遵守がより厳しくなるんですよね。
一方で、多重下請け構造だからこそ依頼主に無理を言うことも簡単ではありません。
結果、複数のプロジェクトで計画遅れなどが生じ、常に納期に追われるような状態にもなりやすいわけです。
納期に追われると、やはりプレッシャーがかかり心理的負担は大きくなります。
こうした環境での業務を経験した人にとって、「システムエンジニアはやめとけ」と言いたくなるのも無理はないかもしれません。
理由⑤ 最新の技術やスキルのキャッチアップを続ける必要があるから
システムエンジニアは、最新技術などを学び続ける必要があります。
業務をおこなう上で必要となる言語やフレームワークなどの知識は日々進化していて、常に更新され続けるような世界なんですよね。
昨今ではAIなどの進化も目まぐるしいですが、分野によっては昨日まで使えていた知見が急に古びてしまうといったケースもゼロではないようです。
そしてこうした情報を学び続けることのハードルは、人によって違いがあるかと。
就業時間内に学習できるような企業ならまだしも、プライベートで自ら学ばないといけない環境だとハードルを感じる人が多いと思います。
とくに、IT関連の知識や技術に対する興味が薄い人には苦痛でしかないですよね。
元からIT分野が好きな人にはあまり問題になりにくいですが、技術などを学び続ける必要がある点はシステムエンジニアになる前に認識しておきましょう。
理由⑥ キャリアアップにつながる経験を積みにくいから
6つ目は、キャリアアップにつながる経験を積みにくいことです。
ひと口にシステムエンジニアと言っても、実際に担当することになる業務は所属する組織によって大きな違いがあるんですよね。
とくに多重下請け構造の影響を受けている企業に所属する場合、下流工程ばかりを担当させられるケースは珍しくありません。
極端な話、誰にでもできるテスト業務ばかりを任される可能性もあるわけです。
これらの業務経験も無駄にはなりませんが、キャリアアップを目指している場合には理想的な成長機会とはならない恐れがあるわけですね。
システムエンジニアの肩書きで募集されているからといって、どの企業でもキャリアアップにつながりやすい経験を積めるとは限りません。
キャリアアップを目指す場合は、将来を見据えた上で企業を選ぶようにしてください。
理由⑦ 下請け企業やSESの所属ではモチベーションがわきにくいから
システムエンジニアとして働く場合、下請け企業やSESに所属することがあります。
SES(System Engineering Service)とは、自社に属する社員をクライアントとなる企業に派遣して労働力を提供することで、その対価として利益を得ている会社のこと。
これらに所属して働く場合、自分が身を置く組織に対する熱意が生まれにくく、仕事のモチベーションもわきづらいんですよね。
自社のシステムを開発しているのではなく、常にさまざまなプロジェクトに関わるわけなので、共感する気持ちが生まれにくいわけです。
もちろん、複数の業務を通じて経験を積めるといった側面もありますけどね。
とはいえ、とくにキャリアアップにもつながりにくい業務ばかり担当していたら、やる気が生まれにくくなるのは自然なことだと思います。
モチベーションを保てなくなるといったリスクもぜひ事前に想定しておきましょう。
理由⑧ 年齢を重ねると体力的なきつさを感じることがあるから
最後8つ目は、年齢を重ねると体力的なきつさを感じる可能性があること。
システムエンジニアはパソコンに向き合って長時間作業する仕事ゆえに、年齢を重ねることで腰痛などに悩む人も多くいるんですよね。
シンプルに、長時間残業などに体力的なきつさを感じる人もいるかと。
若手の頃と比べると、最新技術などのトレンドを学び続けることに対して意欲がわかなくなる人もいるかもしれません。
これらの悩みは、他の職種でも想定される話です。
ただ、システムエンジニアも例外ではないので、長期視点でキャリア選択を考えている人は懸念点の1つとして把握しておくとよいでしょう。
多重下請け構造の影響によって給料などの待遇が微妙になりやすかったり、板挟みの状態やトラブルに巻き込まれる事態が生まれやすかったりするんですね。
やめとけと言われる理由の多くはこの業界構造に起因しているよ。システムエンジニアとしての就職を検討しているなら、大前提の知識として欠かさず押さえておこう。
システムエンジニアとして就職するメリット
次にこの章では、システムエンジニアとして就職するメリットを紹介します。
自分が希望する職種を考える上で、「やめとけと言われる理由」などデメリットとなる内容を把握しておくことは大切です。
一方で、メリットも確認して総合的に情報を集めることが重要なんですよね。
ここでは求職者視点でメリットと言える内容をまとめたので、システムエンジニアの良い部分を整理するためにもぜひ目を通してみてください!
【システムエンジニアとして就職するメリット】
- 日本全体の平均と比べると年収水準が高い
- 今後も安定的な需要が期待できる
- テレワークなど自由な働き方を実現しやすい
メリット① 日本全体の平均と比べると年収水準が高い
給料に関して、システムエンジニアの年収は日本全体の平均よりも高水準です。
求人ボックスによると、システムエンジニアの平均年収は504万円でした。
比較材料として、日本全体の平均年収のデータも共有しますね。
国税庁が公表している「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、給与所得者の平均給与は458万円となっていました。
よってシステムエンジニアの年収は、日本全体の平均よりも優れています。
「業界構造的に給料が低くなりやすい」といった声もありますが、全体で見ると決して低い給与水準ではないとわかりますね。
メリット② 今後も安定的な需要が期待できる
システムエンジニアは、今後も安定的な需要が期待できると言われています。
IT化やDX化はまだまだ世の中からのニーズがあり、これらの業務を推進できる人材は不足していると言われているんですよね。
これは、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が公表する「DX白書2023」の情報を見てもよくわかる内容です。
「DX白書2023」では、DX推進人材の確保に関するアンケート結果がありました。
上記によると、赤色の「やや不足している」水色の「大幅に不足している」と回答した人の割合が、2022年度の日本は計83.5%となっていました。
つまり、8割以上の企業が「IT人材が不足している」と感じているわけですね。
この結果を踏まえても、システムエンジニアの需要はすでに大きいとわかるかと。
今後も同様の傾向が続くことは容易に想像できますし、長期的な需要が期待できる仕事に就きたい人にとってもよい選択肢になり得るでしょう。
メリット③ テレワークなど自由な働き方を実現しやすい
システムエンジニアは、テレワークやリモートワークなどと相性がよいです。
顧客折衝などもあるとはいえ、基本的にパソコン上で業務をおこなうゆえに在宅勤務などを実現できる可能性が高いんですよね。
コロナウイルスの影響で、社会的にリモートワークなどの働き方は広まりました。
一方で、職種によってはリモートワークの実践が難しく、会社などの現地に出向いて働かざるを得ない仕事が多くあることも事実です。
その点、システムエンジニアは自由な働き方を実践しやすい職種です。
プライベートとの両立を実現するために在宅勤務を希望する人は多いですし、1つのメリットとしてぜひ把握しておくとよいでしょう。
年収水準は決して低くなく、社会的なニーズもまだまだ大きい職種なんですね!
データを見ると実態がどうかよくわかるよね。自由な働き方を実践しやすいことも大きなメリットだから、志望すべきか迷っている人は判断材料に加えておくといいよ!
システムエンジニアに向いている人の特徴【4選】
続いては、システムエンジニアに向いている人の特徴を紹介しますね。
ここまでメリットとデメリットを共有してきましたが、その上でシステムエンジニアとの相性の判断に迷っている人もいるかと。
僕が考える相性のよい人をまとめたので、ぜひ参考にしてみてください!
【システムエンジニアに向いている人の特徴】
- 論理的な思考が得意な人
- 臨機応変な対応が得意な人
- コミュニケーション能力や調整力がある人
- IT分野への関心があり自然と学習意欲がわく人
特徴① 論理的な思考が得意な人
システムエンジニアは、論理的な思考が得意な人に向いています。
システムの開発や管理に関わる際には、情報を整理した上で要件を満たす解決策を考えて実践に移さないといけません。
この際、適切に逆算できないとエラーやバグを引き起こしてしまったり、非効率的なコードを書いてしまったりするんですよね。
システム開発をおこなう際以外にも、関係者に意見や情報を伝える場面でも筋道を立てて論理的に説明することが求められます。
相性を判断する際は、1つの指標として論理的思考が得意かぜひ考えてみてください。
特徴② 臨機応変な対応が得意な人
システム開発の現場では、突発的な仕様変更などの問題が生じやすいです。
この際トラブルに慌ててしまうと、不必要な問題を引き起こしたり、納期を守れなかったりとさらなる問題に発展しかねません。
だからこそ、トラブルが生じても柔軟な対応ができる人と相性がよいです。
ある意味でイレギュラーな対応は当たり前と捉えられる人や、そうした状況を楽しめる人ならかなり相性がよいはずですよ。
逆に、緊急事態などに慌てがちな人にとっては心理的負担が大きいかもしれません。
円滑に業務をこなすためにも、自分自身が健やかに働くためにも、臨機応変な対応ができるかどうか?は考えてみるとよいでしょう。
特徴③ コミュニケーション能力や調整力がある人
システムエンジニアには、コミュニケーションを取る機会が多くあります。
意外に感じる人も多いかもしれませんが、顧客との折衝や調整を苦手に感じる人は開発以外の部分でストレスを感じやすいんですよね。
システムエンジニアの仕事は基本的に1人では完結しません。
所属する組織内でもチームがありますし、自分の組織も元請けの企業や下請けの企業などとつながりを持っていることが通常です。
よって開発力が高くても、うまく会話ができないと煙たがられてしまう恐れもあるかと。
「コミュニケーション能力が不要そうだから」という理由で志望するのは微妙ともいえるので、相性を判断する上ではぜひ頭に入れておいてくださいね。
特徴④ IT分野への関心があり自然と学習意欲がわく人
前述したように、システムエンジニアは最新技術などを学び続ける必要があります。
業務に必要な知識の移り変わりが激しいゆえに、インプットを続けないとニーズに対応できなくなるんですよね。
この点、業務に関する分野への興味が薄い人だと苦痛でしかないはずです。
対して、職業に関わらずそもそもIT分野への関心が強い人なら、ストレスを感じることなく最新情報についていきやすいんですよね。
よってシステムエンジニアは、IT分野への関心度によっても相性があると言えるかと。
もともとIT分野の情報を集めていた人にはプラスに働きやすいので、自然と学習意欲がわく人はぜひキャリアの選択肢として検討してはいかがでしょうか。
論理的な思考やその場に応じた対応が得意な人は、システムエンジニアに向いている可能性があるんですね!
コミュニケーション能力やIT分野への関心も、適性を判断する上では重要だよ!
システムエンジニアをおすすめできない人の特徴【5選】
次にこの章では、システムエンジニアをおすすめできない人の特徴を共有します。
相性が悪い人の特徴も知っておくと、自分に向いているかどうか?を判断する際に参考になることがあるんですよね。
あくまで僕の考えですが、一つの意見としてぜひ目を通してみてください。
【システムエンジニアをおすすめできない人の特徴】
- 理屈よりも感覚を重視して物事を進めたい人
- 明確な正解がない問いと向き合うのが苦手な人
- IT分野への関心が薄い人
特徴① 理屈よりも感覚を重視して物事を進めたい人
システムエンジニアとして業務を円滑に進めるには、論理的思考力が必要です。
別の言い方をすると、論理や理屈よりも感覚を重視して物事を進めたい人にとっては、苦痛に感じる恐れがあるんですよね。
自身が業務を推進する際にも論理的思考力は求められますが、周囲のシステムエンジニアも同様の資質を必要とされています。
つまり、所属チーム全体で論理を重視した振る舞いを求められやすいわけです。
感覚派の人がこの環境に身をおいたら、やはりストレスを感じやすいかもしれません。
「論理的に考えられる=優れている」という話ではないですが、相性は確実にあるので適性を判断する際にはぜひ参考にしてみてください。
特徴② 明確な正解がない問いと向き合うのが苦手な人
システム開発の現場では、明確な正解がない問いと向き合う場面があります。
必要とされるアウトプットや仕様は決まっていても、それを実現するためにどのような対応をすべきかが曖昧な場面は多々あるんですよね。
よって、答えのない問いと向き合わざるを得ない環境が苦痛な人とは相性が微妙です。
たとえば、「マニュアルをもとに決められた業務をこなしたい」といった人は、答えのない業務にストレスを感じてしまうかもしれません。
逆に、自分のアイデアをどんどん試すことが好きな人には楽しめる環境かと。
個々人の性格や資質によって変わりやすい部分なので、システムエンジニアの適性を判断する際にはぜひ意識してみるとよいでしょう。
特徴③ IT分野への関心が薄い人
最後3つ目は、IT分野への関心が薄い人です。
繰り返し伝えているように、システムエンジニアとして活躍し続けるためには同分野の知識を学び続ける必要があります。
よって、IT分野の最新技術やトレンドに関心がないと苦痛を感じやすいんですよね。
興味のない分野のインプットを求められる環境は苦痛ですし、その状況下で成果を出すことも簡単ではないはずです。
もともとIT分野が好きな人が同僚になるので、差が生まれやすいのも当然ですよね。
これはシステムエンジニアに限った話でもないですが、適性を考えるときにはそもそもIT分野が好きか?は一度考えておくとよいでしょう。
たしかに苦手意識を持っている分野より、自然と学びたくなるような好奇心を持っている分野のほうが自然と成果を出しやすそうですね。
まさにそのとおりなんだよね。そもそもIT分野に興味があるか?は意外と大事な指標だから、ぜひ自分はどう感じるか考えておくといいよ!
システムエンジニアを目指す上で後悔しないためのポイント
続いては、システムエンジニアを目指す上で後悔しないためのポイントを紹介します。
キャリア選択を後悔しないために僕が考える重要な項目をまとめました。
システムエンジニアとしての就職を考えている人はぜひ参考にしてみてください!
【システムエンジニアを目指す上で後悔しないためのポイント】
- システムエンジニアを志望する理由を言語化する
- 応募企業の業界構造を確認しておく
- 応募企業の人事評価制度や研修制度も確認しておく
ポイント① システムエンジニアを志望する理由を言語化する
まずは、なぜシステムエンジニアになりたいのか?を深く考えておきましょう。
この理由が曖昧だと、自分との相性を冷静に判断できないままキャリア選択をしてしまう恐れがあるんですよね。
もちろん理由を深く考えなくても相性がよかった場合は何も問題ありません。
ただ志望理由の言語化をしておくと、相性判断の精度を高められるんですよね。
たとえば「テレワークなどができるから」といった理由なら、システムエンジニア以外の職種も選択肢があると思います。
この場合、それ以外の要素の優先順位によっては希望職種が変わる可能性がありますよね。
ほかにも「スマートに働けそうだから」などのふわっとした感覚的な理由だけだと、ミスマッチにつながる恐れもありリスクが大きいです。
将来の自分が後悔しないように、何を求めているか?は一度言葉にしておきましょう。
ポイント② 応募企業の業界構造を確認しておく
システムエンジニアは、多重下請け構造の影響を受けやすいです。
どうしても元請けに近い立場の企業のほうが、キャリアアップにつながる経験を積めたり、給料などの待遇もよかったりするものなんですよね。
だからこそ、入社前に志望企業の位置づけを確認しておくことが大切です。
もちろんいきなり上流の企業に入るのは簡単ではないですが、できる限り元請けに近い会社のほうが何かとメリットは大きくなりやすいかと。
企業の位置づけを確認せずに就職先を決めるのはリスクが高いですよ。
システムエンジニアとして就職先を探しているなら、確実に応募企業の業界構造をチェックしておきましょう。
ポイント③ 応募企業の人事評価制度や研修制度も確認しておく
エンジニアとしてキャリアを築く上では、評価制度や研修制度も重要です。
システムエンジニアとして成果を出しても適切な評価を受けられない環境では、モチベーション高く働き続けられないですよね。
IT業界の最新技術に対応し続けるためには、会社の研修制度の充実度も大切です。
未経験者がスキルを習得するための制度はもちろん、経験者にとっても新たな技術などに対応することは欠かせないですからね。
知識やスキルの習得を社員に任せる会社では、誰しも不満を感じやすいです。
システムエンジニアとして順調にキャリアを築くためにも、会社のなかで必要な制度が整備されているかも事前に確認しておきましょう。
元請け企業への就職は難しいにしても、自分が志望する企業が業界構造的にどこに位置づけしているかは確認しておくべきなんですね。
「システムエンジニア やめとけ」と調べる人からよくある質問
最後に「システムエンジニア やめとけ」と調べる人からよくある質問に回答します。
もし似た疑問を感じていた人がいたら、以下の回答を参考にしてみてください!
【「システムエンジニア やめとけ」と調べる人からよくある質問】
- システムエンジニアの仕事内容は?
- 「文系からシステムエンジニアはやめとけ」と言われるのはどうして?
- システムエンジニアを目指すのに資格は必要?
- システムエンジニアが増えすぎているのは本当?
質問① システムエンジニアの仕事内容は?
システムエンジニアの仕事は、顧客の要望を実現するシステムを開発することです。
勤務経験がない人のなかには、プログラミングやコードを書いている姿だけを想像している人もいるかもしれません。
ただ、システム開発の過程ではさまざまな役割があるんですよね。
ゆえに、コードを書く以外にもシステムエンジニアにはさまざまな業務があります。
【システム開発の大まかな流れ】
- ヒアリング、要件定義
- 基本設計、詳細設計
- プログラミング
- テスト
- 保守・運用
上記のなかでどの役割を担っているかは企業によって違いがあります。
いずれにしてもコードを書くことだけがシステムエンジニアの仕事ではないので、全体感を把握できていなかった人はぜひ上記を知っておくとよいでしょう。
質問② 「文系からシステムエンジニアはやめとけ」と言われるのはどうして?
「論理的思考力が必要とされるゆえに相性が悪いと思われている」「授業でプログラミングに触れる機会がない」などの理由が考えられるかと。
システムエンジニアは業務上、論理的な思考が得意な人と相性がよいです。
その点、文系よりも理系出身者のほうが物事を論理的に考えるのが得意だと思われていることがあるのかもしれません。
経験的な意味で、プログラミングの学習経験を考慮されている可能性もあるかと。
とはいえ「上記に当てはまる=システムエンジニアに向いていない」とも言い切れないので、情報を盲信せず自分との相性を冷静に判断することが大切ですよ。
質問③ システムエンジニアを目指すのに資格は必要?
結論、募集要項によりますが、基本は資格は必要ないことが多いです。
一方で、資格があることで企業に対して知見を証明できたり、資格手当が支給されたりといったメリットがあることも事実ですね。
システムエンジニアと相性がよい資格の例としては、「基本情報技術者試験」「応用情報技術者試験」「システムアーキテクト試験」などがあります。
資格取得に興味がある人は、ぜひこれらの情報を個別にチェックしてみるとよいでしょう。
質問④ システムエンジニアが増えすぎているのは本当?
増えすぎているということはありません。
メリットの見出しのなかで紹介したとおり、8割以上の企業は「IT人材が不足している」と感じている実態があります。
もちろんIT業界は発展しているので、以前と比べるとエンジニアなどとして従事している人の数は増えていると思います。
とはいえ、システムエンジニアが増えすぎて過剰になっているわけではないので、現状について適切に認識しておきましょう。
システムエンジニアの仕事はプログラミングをすること以外にもあるんですね。
浅い理解で志望するとギャップを感じる恐れがあるし、システムエンジニアを志望するなら事前にある程度の理解は深めておくべきだよ。
本記事の要点まとめ
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!
システムエンジニアはやめとけと言われる理由、求職者視点でのメリットや向いている人の特徴などを網羅的に共有しました。
システムエンジニアの適性は、個々人の個性や価値観などによって異なります。
多重下請け構造の影響によって給料などが微妙になりやすい、板挟みの状態になりやすいなどの懸念点があることは事実です。
一方で、自由な働き方を実現しやすいなどのメリットもあるんですよね。
だからこそ総合的に情報を集めて自分に向いているか?を考えることが大事なので、ネットの情報を盲信せず自身の適性を判断するようにしてください!
ちなみにこの記事を読み終わったら、次に「就活マンが考える「就活を成功させるために必須の6大ポイント」を共有!」も読んでみてください。
僕が現状考えるもっとも有効な就活の攻略法を簡潔にまとめています。
就活全体を見据えてとくに重要な対策のみを厳選しているので、全体を意識した対策ができていない人はぜひ一読してみてください。
それでは、最後に本記事の要点をまとめて終わりとしましょうか!
【本記事の要点】
- 他の職種同様にシステムエンジニアには良い面・悪い面があるので、これらの情報を総合的に評価して自分に向いているか?を判断することが大切である。
- やめとけと言われる理由は、業界の多重下請け構造に起因しているものが多くある。
- 年収水準は全体平均より高い、自由な働き方を実現しやすいなどのメリットもある。
- 論理的な思考が得意な人、臨機応変な対応が得意な人は相性がよい可能性がある。
- 感覚を重視したい人、IT分野への関心が乏しい人は向いていない可能性がある。