就活生や転職者のみなさん、こんにちは!
これまで7年、書いた記事は1500記事を超え、求人サイトの運営まで始めた"日本イチの就活マニア"こと就活マン(@syukatu_man)です!
今回は信用金庫への就職について、徹底調査しました。
僕自身、会社で信用金庫を利用しており、職員の方と関わることがあります。
(印象としては、非常に公務員的な仕事と対応だなという印象ですね!)
そんな信用金庫について、ネットでは「信用金庫に就職するのはやめとけ」という声も見られます。
つまりは信用金庫に就職することにデメリットもある...ということ。
そこでこの記事では信用金庫に就職するメリットとデメリットを解説しつつ、僕が考える「じゃあ結局のところ信用金庫への就職はおすすめなの?」という結論を解説していきますね。
メガバンクではなく信用金庫が気になっていたので、就職するメリットやデメリットが知りたいです!
今回は信用金庫への就職について徹底解説していくから、ぜひ参考にしてね!
- 【結論】 信用金庫への就職はやめとけは本当?
- 信用金庫への就職はやめとけと言われる理由 (デメリット)
- 信用金庫への就職が向いていない人
- 信用金庫で働くメリット 【4選】
- 信用金庫への就職が向いている人
- 【補足 】 信用金庫とは?|銀行との違いや業務内容について
- 信用金庫から内定を獲得するためのポイント 【3選】
- 本記事の要点まとめ
【結論】 信用金庫への就職はやめとけは本当?
まずは結論から話していきますね。
「信用金庫への就職はやめとけ?」は本当なのか?
僕が考える結論としては、以下のとおりです。
信用金庫への就職は、明らかな志向性の違いがあるので注意が必要。
信用金庫は、銀行と違い営利目的で行っていないため、公務員の仕事に近いイメージ。
残業は少なく、働き方の良い環境と言えるが、年収は上がりにくい。更に、地域密着型のため、プライベートでの関わりが出てくるのは避けられない。
逆に言えば、地域(地元)へ貢献したいという希望が強い人には、向いている仕事と言える。更に、社会的に信用が厚いため、安定して長く働きたい人にもオススメ。
「信用金庫」というキーワードで調べると、同時に「やめとけ」という検索結果が出てきて心配になった人もいると思います。
正直なところ、信用金庫は20代のうちにガンガン給料上げていきたいという人には向かない仕事と言えます。
しかし、地元で長く働きたいと考えている人には、オススメの仕事と言えるでしょう。
なので、一概に「やめとけ!」とは言いません。自分の価値観に合っているのであれば、普通におすすめ度としては高いです。
僕の考えとしては、以上になります。
次の章では、どんな理由で「信用金庫への就職はやめとけ」と言われているのか、紹介していきたいと思います。
なるほど!信用金庫は、価値観が合っていればおすすめ度としては高いんですね。
まさにそうだね!地元で働きながら、地域に貢献したいと考える人にはオススメの仕事と言えるね。
信用金庫への就職はやめとけと言われる理由 (デメリット)
この章では「信用金庫への就職はやめとけ」と言われる理由について紹介します。
信用金庫で働くデメリットを調べてみた結果、就職はやめとけと言われる理由は以下の5つでした。
【信用金庫への就職はやめとけと言われる理由】
- 業務のわりに給料が低い
- 時代遅れな業務があり大変
- 営業はノルマがある
- 地域行事で休日出勤もある
- 年功序列がある
理由① 業務のわりに給料が低い
信用金庫で働く人の多くは、業務のわりに給料が低いと感じるようです。
信用金庫での仕事内容は、預金や融資の窓口業務から、経営者への営業活動など多岐に渡ります。
信用金庫によって、業務の詳細は異なりますが、基本的には、幅広い業務を持ち回りで対応をしていくことが多いです。
業務ボリュームと給料を比較した際に、見合っていないと感じてしまうようですね。
では具体的に、信用金庫の給料事情はどのようなものなのか?
オープンワークの情報をもとに、信用金庫の平均年収を調べました。
口コミがメインとなりますので、実際の年収とは誤差があるかもしれません。
ただ、口コミ数が500件を超える信用金庫を選んで参考にしました。なので、信憑性としては高いと思います。
まず、各信用金庫の平均年収は、以下のとおりです。
信用金庫名 | 平均年収 |
---|---|
大阪シティ信用金庫 | 453万円 |
東京信用金庫 | 481万円 |
城南信用金庫 | 504万円 |
多摩信用金庫 | 433万円 |
京都中央信用金庫 | 470万円 |
広島信用金庫 | 453万円 |
岐阜信用金庫 | 419万円 |
岡崎信用金庫 | 403万円 |
さわやか信用金庫 | 390万円 |
尼崎信用金庫 | 402万円 |
上記の平均を算出したところ「440.8万円」でした。
日本全体の平均年収は、458万円(令和4年分 民間給与実態統計調査より)なので、平均的な給与水準と言えるでしょう。
業務としては、大変でわりに合わないと感じるかもしれません。しかし、悲観するほど給料が低いとは言えませんね。
理由② 時代遅れな業務があり大変
次に多かった理由が、時代遅れな業務があるということです。
信用金庫は、特定の地域に向けて営業、窓口業務を行っているため、新しい文化や考え方が入りずらいようです。
さらに、社員一人当たりの勤続年数も長いので平均年齢が高くなり、最新の働き方やITツールの導入がどうしても遅れがち。
そのため、時代遅れな業務が多くやめとけと言われるようですね。
20代のうちから働く人にとっては、時代遅れだと感じることも多いでしょう。
ただ、時代遅れなのは、信用金庫に限った話ではありません。
銀行など金融系の仕事は、全般的にITツールなどの導入が遅れています。
というのも、みんなの大切なお金と個人情報を扱うわけですから、アナログの方が安全なことも多いんですよね。
大手銀行ですら、最近になってやっとアプリをリリースしたくらいです。
安易にITツールを導入してしまうと、ハッキングなどのリスクが多いので、慎重になって当然とも言えます。
理由③ 営業はノルマがある
信用金庫は、営利目的で行っていませんが、営業にはノルマ(目標)があります。
営利目的じゃないから、ゆっくり仕事できると思ったら大間違い。
大きなギャップにやられてしまい、すぐに辞めたくかるかもしれません。
十分に注意してくださいね。
「営利目的じゃないなら、なんでノルマがあるの?」
そう、思った人もいるでしょう。
いいですか、信用金庫は営利目的じゃないだけで、自分たちが生きていくためのお金は必要なんですよ。
利益優先ではない
なので、その点だけ勘違いしないようにしましょう。
信用金庫は、会社や個人に貸したお金を返してもらう際の金利で利益を得ています。
そして営業は、貸し出し先を見つけ、ニーズを聞きながら最適な提案をする仕事。
当然、貸出し先を見つけられないと、信用金庫とて運営は厳しくなってしまいます。
なので、ノルマはあって当然と言えるでしょう。
また、ノルマという聞こえがよくありませんが、営業であれば目標と予算があるのは当たり前です。
むしろ、目標のない営業なんてつまらないものですよ。
考え方の問題でもあるので、ポジティブに切り替えていけるようになりましょう。
理由④ 地域行事で休日出勤もある
信用金庫は基本的に土日祝休み、いわゆるカレンダー通りの働き方と言えます。
しかし、信用金庫は地域に根ざした活動を行っているため、地域のイベント事には参加しないといけない時があります。
その際は、休日出勤という形になるでしょう。
もちろん、あなた一人だけではなく、何人か持ち回りというパターンもあれば、社員総出で参加することもあると聞きました。
また、勤務地にもよると思います。
東京都心などであれば、地域に根ざしているとはいえ、数え切れないコミュニティがあります。
そのため、公平性の観点からそもそも参加しないところがあります。
反対に、地方の信用金庫になると、横のつながりを重視する地域もあるでしょう。
交流がないと、話すら聞いてくれない人がいるんですよね。
地域のイベントを取引拡大のチャンスと捉えるか、地域に貢献したいという想いが強くないと、長くは続かないと思います。
理由⑤ 年功序列がある
信用金庫は、勤務年数に応じて昇給・昇格をしていくため、完全な年功序列文化だと言えます。
なので、いくら資格を取っても、営業で成果を出しても飛躍的に昇給・昇格する見込みは薄いでしょう。
悪く言えば、どれだけ頑張っても報われない環境になります。
逆に、他の会社であれば、成果さえ出せばインセンティブや、若くしてマネージャーになる話はざらにあります。
※インセンティブとは、目標達成をした社員に支給される報奨金のこと
ただ、年功序列は悪いことばかりではないと僕は考えています。
例えば、あなたがゴリゴリの営業会社にいたとしましょう。
順調に成績を上げていれば、職場での居心地は良いはず。
肩で風を切って社内を歩けますね。
しかし、全く成績を残せていなかった時、ものすごく肩身の狭い思いをすると思います。なかには、降格・減給をしてくる会社もあるほど…
それに比べれば、信用金庫は安定して働けるので、成績が悪いからといって、ある日突然クビにはなりません。
ゆるいとは言いませんが、年功序列は長く働きたい人には向いている環境です。
古い体質や、休日出勤の点はしっかり確認しておかないといけませんね…。
もちろん、信用金庫によって違いはあるよ。ただ、信用金庫はやめとけと言われる理由がミスマッチにならないかチェックしておこう。
信用金庫への就職が向いていない人
ここまで、信用金庫への就職はやめとけと言われる理由を紹介しました。
この章では、調べてきた内容をもとに「信用金庫への就職が向いていない人」を僕の考えもあわせて紹介します。
【信用金庫への就職が向いていない人】
- 年収アップを目指したい人
- 仕事とプライベートは分けたい人
- 裁量のある職場で働きたい人
①年収アップを目指したい人
信用金庫では、若いうちからの大幅な年収アップは見込めません。
勤続年数に応じて、徐々に年収が上がっていく信用金庫がほとんどです。
なので、早々に年収アップを目指したい人には向きません。
年代ごとに、年収を考慮すると以下のとおり。
■ 信用金庫の年代別年収イメージ
- 20代:300万円
- 30代:400万円
- 40代:500万円
上記は、平均値から考慮した年代ごとの年収になります。
40代で500~600万円を超えるイメージでしょうか。
なので、若いうちから年収を上げていきたい人や、将来的に年収1,000万円を目指したい人にとっては、厳しい年収見込みとなるでしょう。
上記のことから年収重視の方に、信用金庫は向いていないと言えますね。
②仕事とプライベートは分けたい人
信用金庫で働く人の大半が、その地域で生活していることが多いです。
勤務地と住む場所が同じ場合は、取引先と近い距離で生活をすることになります。
なので、仕事とプライベートの区別がつきにくくなるでしょう。
いつものスーパーマーケットで、取引先の人と会ってしまう…なんてことは、日常茶飯事になると思います。
信用金庫の立場としても、下手な立ち振る舞いはできないので、プライベートで羽を伸ばせないと感じるかもしれません。
プライベートで関わりたくないので、わざわざ別の地域に住む人もいます。
なので、仕事とプライベートでの関わりを分けたい人には、信用金庫は向いていないと言えるでしょう。
③裁量のある職場で働きたい人
信用金庫は、裁量を持って仕事をしたい人には向きません。
信用金庫での仕事は、昔から変わっておらずやるべきことが明確です。
何か新しい施策を講じる必要もなければ、クリエイティブなことを求められる仕事ではありません。
なので、決められた業務をいかに正確にこなしていくかが大切です。
■ 信用金庫に向かない人
- 個人の裁量で営業したい人
- 新しい事業を立ち上げたい人
- 早くマネージャーになりたい人
上記のように裁量を持って働きたい人には、ストレスが多くなるでしょう。
そもそも、裁量を持って働きたいなら、金融業界自体が向きません。
お金という大切なものを扱うわけですから、創造的なスキルよりは、厳格にミスなく対応できる能力の方が重視されます。
裁量を持って働きたいなら、IT・WEB業界の方が合っていると僕は考えます。
トレンドに敏感な業界や、最新のサービスなどは裁量を持って働きやすいと言えるでしょう。
キャリアアップの思考が強い人に、信用金庫は向いていなさそうですね。
そうだね。仕事をする意味は人それぞれだから「自分に合っているか?」が最大のチェックポイントだよ。
信用金庫で働くメリット 【4選】
ここまで、信用金庫に就職するデメリットを紹介しました。
一方で、信用金庫で働くのは悪いことばかりではありません。
中には、新卒から信用金庫で長く働き、楽しそうに暮らしている人もいます。
それはなぜか?
信用金庫で働くことで、得られるメリットも当然多いからです。
この章では、僕の考えも踏まえて「信用金庫で働くメリット」について紹介します。
【信用金庫で働くメリット 【4選】】
- 地域に貢献できるのでやりがいがある
- 転居を伴う異動が少ないので安定して働ける
- 残業がほぼ無いのでプライベートを充実できる
- 社会的に信用が厚く認めてもらいやすい
メリット① 地域の発展に貢献できるのでやりがいがある
信用金庫で働くことによって、地域の発展に貢献できやりがいを持って働けます。
最大のメリットと言っても過言ではないですね。
信用金庫は、銀行と違って利益目的で運営をしていません。
地域に密着して、その地域が良くなることを最優先に考えています。
なので、利益重視の銀行では相手にされずに困っている人がいたとしても、信用金庫は地域のためならと、お金を貸し出してくれることがあります。
地域の発展に貢献できるのは、やりがいがあって面白いと思います。
自分が育ってきた地域なら、なおさらですね。
メリット② 転居を伴う異動が少ないので安定して働ける
信用金庫は、それぞれの地域に独立組織があるため、転居を伴う異動がありません。
大きな都市や広いエリアであれば、いくつか支店があるので、その間での異動の可能性はあります。
しかし、全国転勤のように、見知らぬ地に引っ越すことは無いと言えるでしょう。
転居を伴う異動は大変なので、転勤をしたくない人にはメリットと言えますね。
ちなみに、転勤の経験がある友人に聞いたところ、住めば都と言っていました。しかし、同級生や家族とは、疎遠になってしまうらしいです…
なので、僕は転勤しなくて良いならしたくない派ですね。
メリット③ 残業がほぼ無いのでプライベートを充実できる
信用金庫で働くメリットとして、残業時間が短いことが挙げられます。
それぞれの信用金庫の平均残業時間を調べてみたところ、「1ヶ月あたり約10時間」という結果でした。
信用金庫名 | 平均残業時間/月 |
---|---|
東京東信用金庫 | 3.8時間 |
大阪信用金庫 | 7.8時間 |
豊橋信用金庫 | 4.2時間 |
福岡ひびき信用金庫 | 12.3時間 |
帯広信用金庫 | 12.7時間 |
もちろん、対応しているエリアが広い信用金庫などは忙しい職場もあります。
しかし、業界全体的に残業時間は短い傾向と言えるでしょう。
残業が少ないところだと、5時間未満の信用金庫もありましたね。
毎月10時間の残業があったとしても、1日30分くらいの残業時間です。ほぼ定時で帰れると考えて良いでしょう。
プライベートの時間を重視したいという人には、メリットと感じられますね。
さらに、面白いと思ったのは主要都市(東京や大阪など)の方が、残業時間は少ないんですよね。
地方のほうが、忙しい傾向にあるみたいです。
恐らく、地方は人手不足に悩んでいるのと、働き方改革も浸透していないのではないかと僕は考えています。
それでも残業時間は、他の業界に比べて少ない方ですよ。
メリット④ 社会的に信用が厚く認めてもらいやすい
信用金庫で働いてよかったと思えることに「社会的に信用されやすい」点があります。
例えば、以下のようなシーンです。
- 家や、車など大きな買い物をするとき
- 結婚相手の親の反応
- 地域の人から頼りにされる
家や、車などの大きな買い物をして、ローンを組む時などで困ることはありません。
もちろん、信用金庫だけではありませんが、正社員で働き安定業界にいるのであれば、ローンも組みやすいです。
さらに金融業界は、厳格でしっかりしているというイメージがあります。
なので、親世代からは安心してもらいやすいです。
また、地域を盛り上げる立場として働いているので、その地域の人から頼りにされることも多くなるでしょう。
趣味とか、プライベートを極めたい人にはうってつけの仕事ですね!
まさにそうだね。大変なことも多いけど、安定して長く働きたい人にはメリットが多い仕事と言えるね。
信用金庫への就職が向いている人
信用金庫は、地域に貢献したいと強く思う人にとって、メリットの多い職場ということがわかりましたね。
この章では、先ほど紹介した信用金庫で働くメリットを参考に「信用金庫への就職が向いている人」についてまとめました。
これから紹介するポイントに当てはまる人は、信用金庫で働くのが向いている可能性が高いです。
しっかり、チェックしていきましょう。
【信用金庫への就職が向いている人】
- 地元に愛着を持っている人
- 安定して長く働きたい人
- 金融や経営の知識が学びたい人
①地元に愛着を持っている人
信用金庫は、地域に根差したサポートをお金の面で行っています。
その為、地元の人々とのつながりを大切にし、地域に貢献したい人には向いていると言えるでしょう。
また、地元の経済や産業に興味を持って、地域社会に貢献したい方と考える人にも向いています。
いわゆる、地方創世の分野ですね。
■ 地方創世とは?
地方創世とは、日本の地方が直面する人口減少や、経済衰退などの問題を解決するために、政府や自治体や企業が協力して行う施策のこと。
地方を色んな面から活性化させて、人々が住みやすい環境を作っていこうという取り組みです。東京一極集中化などのリスク分散にも貢献すると言われています。
信用金庫は直接的ではないですが、お金や経営の面から地方創世の分野に貢献できると言えますね。
誰しも、育ててもらった地元があるはずです。
「育ててもらった地元に恩返しがしたい!」
「地元を、もっと発展させていきたい!」
と考えている人には、信用金庫で働くことで希望を叶えられる可能性が高いです。
地域に貢献、発展させていきたいと考える人にとって、信用金庫は良い選択肢となるでしょう。
②安定して長く働きたい人
信用金庫は給料が安定しており、残業時間も他の業界と比べて少ないです。
さらに、転居を伴うような異動が少ないため、長期的に安定して働きたい人に向いていると言えます。
ただし、大幅な年収アップや確固たるスキルを身に付きたい人には向きません。
その点だけ、注意が必要です。
良くも悪くも、年功序列の文化がベースにあるので、段々と年収や職位が上がっていくイメージですね。
ただ、めっちゃ年収が低いかと言われると、そうではありません。
先ほど紹介した信用金庫の平均年収と、日本全体の平均年収はほぼ同額でした。
※信用金庫の平均年収は「440.8万円」、日本全体の平均年収が「458万円」
都市であれば、節約などの工夫は必要だと思います。
しかし、地方であれば十分に暮らしていける年収水準だと僕は考えています。
さらに、世間からの信用が厚いので、ローンを組むような大きな買い物や、結婚などでの自己紹介で困ることはほぼないでしょう。
ちなみに、結婚したい職業ランキングでは、金融系がいつもトップ10に入ってきます。
なので、僕が親の立場だったら、すぐにOKと言ってしまいそうです(笑)
それだけ、安定したイメージがあるということも覚えておいてくださいね。
③金融や経営の知識が学びたい人
信用金庫は、金融知識はもちろんのこと、経営に関する知識を養える環境です。
なので、金融や経営に関することを学びたい人には、向いていると言えるでしょう。
今まさに、経営や金融学を学んでいる人はピッタリですね。
「お金の知識はわかるけど、なんで経営まで学べるの?」
と思ってた人もいるでしょう。
その疑問に回答しますね。
信用金庫は、銀行と比べて融資を受けやすいと言われています。
しかし、営業エリアが限定されているため、組合に入会している会員のみなど制限はあります。
ただ、信用金庫が利益主義ではないとは言え、誰にでもお金を貸せません。
貸出し先の返済能力や、資金力などを判断したうえで取引をしないといけないですよね。
もし仮に、「地域の人は誰でも貸せますよ~」なんてことをしたら、悪いことに使う人がでてきたり、返済できずに資金を回収できなかったり、という問題が多発してしまうでしょう。
なので、お金の知識だけではなく、経営の知識を持っていないといけないのです。
以上のことから、金融とあわせて、経営も学びたい人は、信用金庫が向いていると言えます。
また、信用金庫で働くなら持っておくと良い資格は以下のとおり。
■ 信用金庫で働く人にオススメの資格
- 簿記検定
- FP(ファイナンシャル・プランナー)
- 銀行業務検定
- 宅地建物取引士
- 生命保険募集人資格
信用金庫で働く上で、役立つ資格はたくさんあるんですね。お金に興味がある人にとっては合っていそうです。
お金の知識だけを学びたいなら、銀行や証券を働くべきだね。それに加えて、地域に貢献したい!と強く思っている人は信用金庫を選ぶといいよ。
【補足 】 信用金庫とは?|銀行との違いや業務内容について
ここまで「信用金庫への就職はやめとけは本当なのか?」またメリットと、デメリットについても紹介してきました。
この章では、「信用金庫とは?」と思っている人にわかりやすく紹介します。
信用金庫とは?銀行との違い
信用金庫は、地域の中小企業や、個人を主な取引先とする協同組織の金融機関。
信用金庫は特定の地域の方が会員となって、地域の活性化を目的としています。
また、銀行と同じようにお金を預かったり、貸出したりする機能を持っています。
ただ、信用金庫と銀行を比べても、違いは分かりにくいですよね?
ズバリ答えると、信用金庫と銀行の違いは「経営の方針と営業地域」にあります。
■ 信用金庫と銀行の違い
- 信用金庫:地域の利益が優先 + 一部の地域限定
- 銀行:株主の利益が優先 + 全国取引
上記の違いが大きなところになります。
なので、取り扱うサービスや金融商品はそんなに変わりありません。
以下、全国信用金庫業界のホームページから引用です。
【信用金庫と銀行・信用組合との違い】
金融サービスは同じでも、経営理念の違いで組織のあり方がそれぞれ異なります。銀行は、株式会社であり、株主の利益が優先されます。また、大企業を含む全国の企業等との取引が可能です。
信用金庫は、地域の方々が利用者・会員となって互いに地域の繁栄を図る相互扶助を目的とした協同組織の金融機関で、主な取引先は中小企業や個人です。利益第一主義ではなく、会員すなわち地域社会の利益が優先されます。
さらに、営業地域は一定の地域に限定されており、お預かりした資金はその地域の発展に生かされている点も銀行と大きく異なります。
意外かもしれませんが「銀行は株式会社」なんですよね。
銀行と信用金庫の違いは、経営方針と対応地域の範囲と覚えておきましょう。
信用金庫の主な業務内容
信用金庫の業務内容は、銀行と同様です。
代表的な業務としては、以下の3つ。
■ 信用金庫の主な業務
- 窓口:個人・法人に対応する業務
- 営業:個人や企業へ提案営業
- 為替:融資をするリスクについて評価や審査を行う業務
上記の3業務をメインに、信用金庫によって対応する範囲に違いがあります。
明確な担当が分かれているケースもあれば、並行して持ち回りで3つの業務を行うケースもあるようです。
基本的に窓口や事務系の業務であれば、定時内で残業なく終わることが多いです。しかし、営業になると、クライアントの都合で残業をするケースもあるとのこと。
地域によると思いますが、営業は車の運転が必須のところが多いです。
都心ならまだしも、地方での就職なら車の免許は取っておいた方がよさそうですね。
また、担当する業務については、選べないことがほとんどです。
すべての業務を行う想定で、信用金庫は応募していくことが望ましいでしょう。
銀行は、株式会社ということが意外でした…!主に経営方針が違うんですね。
銀行は、広く万人に対応する分、顧客との距離がそこまで近くないんだ。その点、信用金庫は地域密着型でサポートするから、顧客と近い距離で仕事ができるんだよ。
信用金庫から内定を獲得するためのポイント 【3選】
最後にこの章では、「信用金庫から内定を獲得するためのポイント」について紹介します。
早速ですが、信用金庫から内定を獲得する際のポイントは3つあります。
【信用金庫から内定を獲得するためのポイント【3選】】
- 信用金庫の理念や特徴を理解する
- 地元への愛着をアピールする
- 金融や経営に関する興味を示す
ポイント① 信用金庫の理念や特徴を理解する
信用金庫は、銀行と違って地域に密着した金融機関であることを強く意識しています。
そのため、先ほど説明した銀行との違いや、理念についてインプットしておくことが大切です。
さらに、自分がその地域に対して、どのように貢献していけるのか?を具体的に説明できるようにしましょう。
具体的には、これまで学んできたことや、アルバイトやボランティアの経験から、どのように地域に貢献できるかを考えておいてください。
就活までに時間がある人は、ボランティアを積極的に行って、地域貢献のネタを用意しておくのもひとつつの手ですね。
ポイント② 地元への愛着をアピールする
信用金庫は、地元の人々や企業とのつながりを大切にしています。
そのため、地元への愛着や関心をアピールすることが有効です。
地元の出身であれば、地元の魅力や課題について話すことができると思いますので、魅力や課題点について簡単にまとめておきましょう。
また、信用金庫で働くなら、地元じゃないとダメというルールはありません。
地元の出身でなければ、地元に移住したい理由や、地元に対する思い入れや愛着を話すようにしてください。
旅行で、実際に訪れてみるのも良いアクションですね。
地元出身者でないからこその、課題点などを見つけられるはずです。
ポイント③ 金融や経営に関する興味を示す
信用金庫は金融業務を行うため、金融や経営に関する知識や興味を持っていることが望ましいです。
なので、金融や経営に関する勉強、ニュースなどを参考にして、自分の見解や考え方を話せるようにしておきましょう。
また、いま学校で学んでいないとしても心配ありません。
確かに、銀行や信用金庫を応募する人の大半が、経営や金融学を専攻していることが多いです。
しかし、経営や金融は自分からでも気軽に学べる分野です。
本屋で、経営や金融に関する書籍を読んでみたり、関連する資格を勉強をしてみたりするのでも良いと僕は考えています。
なので、間違っても面接で「興味はあるけど、勉強していない」なんて言わないように準備してくださいね。
確実に、お祈り(お見送り)メールが届くと思います。
信用金庫を目指すなら、何かしら金融や経営を勉強しておきましょう。
信用金庫で働くなら、勝手に地元のイメージがあったので、新しい地も良い選択肢ですね。
そうなんだよ!信用金庫は全国にあるから、就職をきっかけに興味のある場所で働いてみるのも良い案だと思うよ。
本記事の要点まとめ
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!
本記事では、「信用金庫への就職はやめとけ」という意見は本当なのか?
調べた内容をもとに、僕の考えを紹介しました。
信用金庫は、銀行と違って利益よりも地域の貢献を最優先にしています。
信用金庫に向いている人と、向いていない人は明らかに分かれてくる業界でもあるのです。
なので、全員に対して信用金庫はやめとけとは言いません。
むしろ向いている人には、信用金庫のおすすめ度は普通に高いです。
ただ、包み隠さずに話すと、信用金庫には古い体質や、時代遅れの業務を行っているところがまだまだ多くあります。
なので、金融を学んで、若いうちから年収をどんどん上げていきたい人には向いていません。
それよりも、「地域に貢献したい!」というボランティア精神あふれる人の方が向いていると僕は考えています。
これからの日本は、より一層少子高齢化や、経営衰退に悩まされていくことでしょう。
その点、信用金庫で働き地域に貢献することで、日本を支える「縁の下の力持ちのような仕事」になりえるのです。
地域に貢献したいと考えている人は、ぜひ信用金庫への就職を考えてみましょう。
それでは最後に、本記事の要点をまとめて終わりましょうか。
【本記事の要点】
- 信用金庫は、地域密着型の金融組織であり、地域の企業と個人に対して密なコミュニケーションが求められる。そのため、地域貢献したいというボランティア精神のあふれる人には向いていると言える。
- 反対に、仕事とプライベートを切り分けたい人や、若いうちから年収を上げていきたいなどの上昇志向が強い人に対して、信用金庫への就職はやめておくべき。
- 信用金庫と銀行の違いは、主に「経営方針と対応可能エリア」の点にある。
- 信用金庫へ応募する際は、地域貢献性と金融や経営に関心があることをアピールすると良い。