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【丸紅はやばい?】激務なの?就職するデメリットを徹底調査!

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就活マンこと藤井智也が「読むことで他の就活生と圧倒的な差を付けられる情報」を発信しようと立ち上げた就活ブログです。今年で7年目をむかえます。

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就活生や転職者のみなさん、こんにちは!

これまで7年、書いた記事は1500記事を超え、求人サイトの運営まで始めた"日本イチの就活マニア"こと就活マン(@syukatu_man)です!

 

今回は5大商社の1つ、丸紅について徹底調査していきます。

 

僕が社会人の時、丸紅のオフィスの近くを通ったことがあるのですが、みんなバシッとスーツを決めていて「うぉ!一流集団だな...!」と思った記憶があります。

 

そんな丸紅ですが、ネットを見ると「やばい」という声も見られる。

そこでこの記事では、丸紅に就職するのはやばいのか?反対に丸紅に就職するメリットは何かを徹底解説していきますね!

 

丸紅はエントリーしようと思っていた会社だったので、なぜやばいと言われることがあるのか気になります!

この記事を読めば、丸紅に就職するのにどんな人が向いているのか分かるから、ぜひ読み込んでみてね!

丸紅はどんな会社か?

 

丸紅」は、幅広い分野で商品のトレーディングを手掛ける総合商社です。

 

三菱商事・三井物産・住友商事・伊藤忠商事とともに「5大商社」と呼ばれている日本を代表する大手の総合商社ですね。

 

創業当初は、地理的なギャップを貿易で埋める事業から始まりました。

それが現在では、将来的な価値と現在の価値のギャップを投資で埋めるような事業を数多く手掛けています。

 

【丸紅が手掛ける事業の例】

  • コーヒー生豆取扱量 日本の生豆消費量の約30%
    日本のコーヒー生豆消費量のうち、丸紅は約30%を取り扱っている
  • 子ども靴ブランド「IFME」の累計販売足数約3,000万足
    丸紅フットウェアが手がける子ども靴ブランド「IFME」は国内トップクラスのシェア
  • 持分権益銅量15万トン
    銅事業としてチリで鉱山開発を展開。銅持分権益量は日本企業トップクラス

 

今後は、グリーン事業の強化と全事業のグリーン化推進を掲げています。

脱炭素や循環経済への移行といった社会課題の解決を率先しつつも、企業価値の向上にもつなげようと目標を掲げられていますね。

 

社会全体としてSDGsへの意識は強まっているものの、企業として大きく目標を掲げている会社はまだまだ多くありません。

社会貢献につながる業務に取り組みたい人には、相性がよい企業といえるでしょう。

 

会社名 丸紅株式会社
本社所在地 東京都千代田区大手町一丁目4番2号
創業/設立 1858年5月/1949年12月1日
代表取締役 柿木 真澄
資本金 263,324百万円
従業員数 4,340名(丸紅グループの従業員数 45,995名)
事業内容 ライフスタイル、情報ソリューション、食料、アグリ事業、その他の広範な分野における輸出入(外国間取引を含む)及び国内取引、各種サービス業務、内外事業投資や資源開発等の事業活動等

 

グリーン事業の強化を掲げているなど、SDGsへの意識が高いことがわかりました!

こうした社会課題への意識は企業に問われやすいし、今後もその傾向は強くなっていくと予想されるから、その点でもさすがの企業体制と言えるね。

「丸紅はやばい」と言われる理由【5点】

 

では続いて、本題である「丸紅はやばい」と言われる理由を紹介します。

今回、丸紅について徹底調査するなかで見えてきた「同社がやばいと言われる理由」は大きく以下の5つでした。

 

【「丸紅はやばい」と言われる理由】

  • コロナ禍に過去最大の赤字を計上したから
  • 過去に子会社が不祥事を起こしているから
  • 残業時間が多く激務なイメージがあるから
  • 離職率が高いイメージがあるから
  • 希望と異なる配属や異動を命じられる可能性があるから

 

理由① コロナ禍に過去最大の赤字を計上したから

 

丸紅は、コロナ禍に過去最大の赤字を計上しています。

このニュースから丸紅の経営状況に対してネガティブな見方をして、「丸紅はやばい」と考えている人が一定数いるようです。

 

具体的に赤字となったのは、2020年3月期の業績です(参考)。

2019年3月期は2308億円の黒字であり、従来の予想では2020年3月期の業績は前期比13%減の2000億円と考えられていました。

 

ただ、新型コロナウイルスの影響によって、連結最終損益は1900億円の赤字と過去最大の赤字を計上しています。

最終赤字は2002年3月期以来であり18年ぶりのことでした。

 

とはいえ、翌年の2021年以降の業績はいずれも黒字となっています。

この点を踏まえると、上記の赤字はコロナの影響による例外的なケースとわかるので、丸紅がやばいと捉える理由としては微妙と言えそうですね。

 

理由② 過去に子会社が不祥事を起こしているから

 

2つ目の理由は、関連会社の従業員が不祥事を起こしていることです。

丸紅の関連会社に勤める従業員が過去に不祥事を起こしており、それを根拠に丸紅に対してネガティブな見方をする人がいるようですね。

 

【不祥事の概要】

  • 組織犯罪処罰法違反などの容疑(参考
  • 業務上横領の容疑(参考

 

前者は丸紅の上場子会社であるアルテリア・ネットワークス株式会社、後者は子会社である丸紅紙パルプ販売株式会社に勤める従業員が逮捕された事例です。

2017年、2022年にリリースが公開されており、比較的最近の出来事ですね。

 

こうした従業員が逮捕される事例などももちろんゼロに越したことはありません。

ただ、従業員の振る舞いをすべて管理することは非現実的なので、正直なところ会社側だけの問題とは言い切れない部分があると個人的には思います。

 

もちろん、再発防止に向けた取り組みもなされていました。

どのように捉えるかは人それぞれですが、個人的にはこれだけを理由に丸紅を避ける判断をするのは微妙だと思いますね。

 

理由③ 残業時間が多く激務なイメージがあるから

 

よくある理由として、激務なイメージを持っていることもあります。

丸紅は大手の総合商社なので、実態を把握していないのに「5大商社だし残業時間が多くて激務なのでは?」と考える人も一定いるんですよね。

 

このような場合は、イメージではなく実態を確認するのが確実です。

丸紅は公式HPにて、労働時間や残業時間・ワークライフバランス関連制度の利用状況などについてデータを公表しています(参考)。

 

▼労働時間や残業時間に関する丸紅のデータ

  2021年3月期 2022年3月期 2023年3月期
年間平均総実労働時間 2,086.1時間/年 2,083.3時間/年 2,055.1時間/年
月間平均残業時間 20.0時間/月 20.3時間/月 18.4時間/月
平均年間休暇取得日数 9.55日 11.39日 12.41日
有給休暇取得率 41.0% 50.0% 55.0%
産休取得者数 58名 70名 76名
育児休業取得者数 100名 111名 129名
うち男性 48名 54名 59名
復職率(育休取得後) 98.9% 97.3% 98.0%
介護休業取得者数 0名 0名 0名
介護休暇取得者数 57名 42名 52名
介護時短適用者※ 1名 3名 1名
ボランティア休暇取得者数 0名 5名 0名

 

上記によると、月の残業時間は20時間程度であるとわかりますね。

激務と捉える残業時間は人によって異なりますが、1日1時間程度までの残業と考えると決してブラックな環境とは言えないと思います。

 

有給や産休・育休・介護休暇などの取得状況についても具体的なデータが記載されており、誠実に向き合っている印象です。

他にも気になる項目がある人は、ぜひ個別にチェックしてみてください!

 

理由④ 離職率が高いイメージがあるから

 

前述の残業時間と同様に、離職率についても漠然と悪い予想をする人がいます。

ただ、離職率も数字として明確にわかるものなので、イメージではなく実態を確認した上で判断を下すことが大切ですね。

 

丸紅は、退職者数や離職率についても具体的なデータを公表していました。

 

▼退職者数や離職率に関する丸紅のデータ

  2021年3月期 2022年3月期 2023年3月期
退職者数 226名 267名 243名
うち男性 173名 203名 216名
うち女性 53名 64名 27名
定年退職者数 81名 92名 87名
うち男性 55名 58名 75名
うち女性 26名 34名 12名
自己都合離職者数 100名 117名 97名
うち男性 83名 97名 86名
うち女性 17名 20名 11名
離職率 3.0% 3.3% 2.8%

 

丸紅の離職率は、おおむね3%前後で推移しているとわかりますね。

大手企業なので母数も多いなかでの実績ですし、退職者全体に占める自己都合退職者の数もわかるので実態をつかみやすいかと。

 

上記を見る限り、離職率は決して高くないと言えるかと。

3%をどう捉えるかも人によりますが、少なくともこの離職率のデータだけで丸紅を避けるのは微妙な判断だと僕は考えますね。

 

理由⑤ 希望と異なる配属や異動を命じられる可能性があるから

 

5つ目の理由として、配属や異動に関する懸念があげられます。

丸紅などの総合商社は国内外を拠点として、非常に幅広い領域でトレーディングなどの事業を展開しています。

 

丸紅も例に漏れず、グローバルで多角的な事業を手掛けていますね。

これにより、社員の配属や異動先に関しても非常に幅広い可能性が存在します。

 

自分が携わる領域や分野の希望が通らない可能性があるだけでなく、勤務場所に関しても国内外の拠点に配属される可能性があるんですよね。

詳細な条件は職種などでも変わりますが、上記の傾向は間違いなくあります。

 

海外駐在のチャンスを与えられる場合にも、自分の希望が通らずに、治安があまりよくない危険地域に配属される可能性もあるかと。

無理に命じられることはないにしても、ポジティブな話とは言えないと思います。

 

ただ、上記のような事情は他の総合商社でも同じことが言えます。

よって入社時点である程度想定しておくべき内容ともいえるので、総合商社志望の人は事前に適性を考えておくとよいでしょう。

 

ネットではネガティブなニュースや噂が目立ちやすいですが、実態はどうか?まで確認すると企業について誤って認識することを防げそうですね。

残業時間や離職率などを漠然としたイメージで捉える人は意外と多くいるよ。データがあればそれが確実だし、面倒に思わないでぜひ実態を確認してみようね!

丸紅に対する社員からの口コミ評判

 

次にこの章では、丸紅に対する社員からの口コミ評判を紹介しますね。

企業理解を深める上では、やはり企業内部の実態を知っている社員からの声を参考にするのが便利なんですよね。

 

ここでは、口コミサイトのオープンワークの情報を参考にしました。

丸紅に対する良い口コミ・悪い口コミの両方をまとめたので、企業理解を深めるためにもぜひ目を通してみてください!

 

【丸紅に対する社員からの口コミ評判】

  • 良い口コミ① 若手社員にも挑戦する機会を与えられる
  • 良い口コミ② 日系企業のなかでは働きがいや給与は高水準
  • 良い口コミ③ ワークライフバランスを実現しやすい
  • 悪い口コミ① 女性の活躍推進が形だけに感じる
  • 悪い口コミ② 近年は若手社員が多く退職している
  • 悪い口コミ③ 従業員の成長機会は人によって違いがあると感じる

 

良い口コミ① 若手社員にも挑戦する機会を与えられる

 

若⼿からどんどん機会をもらえ、やる気があればどんどん任せてもらえる。⼀⽅で、これは⼈が⾜りていないため若⼿から重い仕事を任せざるを得ない状況となっているように⾒える。

 

ポジティブな意見として、若手に挑戦機会を与えられるといった声がありました。

やる気があれば若手社員でも任せてもらえる文化があるようなので、とくに入社直後からバリバリ働きたい人とは相性がよさそうですね。

 

同時にネガティブな見方として、上記のような文化があることは「人が足りていないことが理由」と感じられることも一定あるようです。

つまり、若手でも責任の大きな仕事を担当せざるを得ない状況という見方ですね。

 

いずれにしても、若手が成長しやすい環境とは言えると思います。

どんな環境にも良し悪しはあるので、ぜひ自分が求める条件との相性を考えた上でエントリーや入社を決めるようにしましょう。

 

良い口コミ② 日系企業のなかでは働きがいや給与は高水準

 

認識しておくべきことは、世界レベルで⾒れば給与⽔準はそれほど⾼くないので、外資系メーカーや外資系銀⾏、PEに⼊社する機会があるのであれば、それをよく検討する必要があるということ。⽇系企業の中での働き甲斐や給与⽔準は⾼⽔準である。

 

働きがいや給与に関するポジティブな口コミも多く見られました。

この方は「日系企業のなかでは」という前提条件を書いていますが、その条件下では働きがいなどは高水準と感じているようですね。

 

一方で、世界レベルで考えると高水準とは言い切れないとのこと。

具体的な比較対象として、外資系メーカーや外資系銀行などを検討している人は、それらのほうが待遇がよい可能性がある旨が書かれていました。

 

個人的には、給料などの待遇面は上を見ると切りがないと考えています。

もちろん給料などを最重要視する人もいるとは思いますが、業務内容や自身との相性を踏まえてぜひ総合的な判断を下すようにしてみてください。

 

良い口コミ③ ワークライフバランスを実現しやすい

 

有休消化の奨励等、急速にワークライフバランスが改善したと感じる。

コロナ後の現在も在宅勤務は可能であり、家族の体調不良があっても柔軟に業務を調整できる。

 

丸紅の口コミには、働きやすさが優れているといった声も多くありました。

上記は2024年1月に投稿されていた口コミですが、在籍期間が5〜10年というこの方の感覚では急速にワークライフバランスが改善したとのこと。

 

有給休暇の取得が奨励されるようになったことや、コロナ禍を経ても在宅勤務ができるなどの部分で以前との変化を感じられているようです。

身内の体調不良時などに柔軟に業務を調整できるのはありがたいですよね。

 

コロナの影響もあり、昨今は働き方改革の意識が社会全体で高まっています。

とはいえ、実際の働きやすさは企業によって差が大きいので、改善意識が高い丸紅の環境は社員にとって魅力的な要素の1つと言えるでしょう。

 

悪い口コミ① 女性の活躍推進が形だけに感じる

 

⼥性活躍推進のため、海外駐在にも徐々に積極的になってきたが、⼥性が駐在するのは殆ど欧州や北⽶、東南アジアなどハードシップが低い国。

商社は発展途上国への進出や開拓が重要な役⽬でもあることから、⾏き過ぎた⼥性への配慮は男性にとって公平ではないと個⼈的に感じる。

社内にいる⾝としては、形だけの⼥性推進であり、⼥性社員の取扱いに違和感を感じる。

 

ここからは、丸紅に対するネガティブな声を紹介していきますね。

まずは、女性活躍推進に関する丸紅の取り組みについての社員のリアルな声です。

 

上記は、新卒で丸紅に入社して5〜10年勤務している女性からの口コミです。

この方によると、女性活躍推進に徐々に積極的にはなってきたものの、女性に対して行き過ぎた配慮があり形だけの取り組みに感じるとのこと。

 

女性の活躍を推進しているのに、男性と女性で海外の駐在先に傾向の違いなどがあると、たしかに不平等さを感じるかもしれません。

本質からのズレを感じると、形だけの取り組みだと違和感を持つものですよね。

 

女性活躍数進も社会全体で意識が高まっていますが、その状況は企業によってさまざまです。

企業を選ぶ上で優先順位が高い人は、参考材料として頭に入れておくとよいでしょう。

 

悪い口コミ② 近年は若手社員が多く退職している

 

近年、多くの若⼿社員が退職していることに対して、経営陣はもっと危機感を持つべきだと考える。今の若⼿社員の多くは終⾝雇⽤制度を前提に⼊社しておらず、また給料等の待遇が良かったり、会社としてのネームバリューが⾼かったりしても、⾃分⾃⾝の成⻑をなかなか感じられない職場環境では、⻑く働き続けたいと感じない。

歴史と伝統のある会社のため、社⾵を変えることには⾮常に困難が伴うと思うが、少なくとも社内の⼈事制度等については、年次に関係なく、能⼒のある⼈が評価されて、昇進、活躍できるような制度をより整えていってほしい

 

経営者への提言として、若手社員の退職状況に関する意見も見られました。

この方は、若手社員が多く退職している状況があるにも関わらず、経営陣が適切な危機感を持てていないように感じているようです。

 

たしかに以前と比べると、終身雇用を前提として入社する人は少なく、企業に求める条件としても成長環境を重視する人が増えているのかもしれません。

その点、現在の人事制度には改善の余地があると感じられているようですね。

 

これから丸紅への応募などを考えている人は、人事制度などを確認した上で自分との相性を判断すると早期退職を防げると思います。

自分も入社後に不満を抱く可能性があるので、上記はぜひ参考にしておきましょう。

 

悪い口コミ③ 従業員の成長機会は人によって違いがあると感じる

 

従業員の成⻑機会が満遍なくある訳ではないので、⼀部の超優秀社員とその他に割れる傾向にある。全社員の能⼒向上機会をどう確保していくかが今後の課題かと思う。

 

他にも、従業員の成長環境に関する口コミがありました。

前述の口コミでは「若手社員にも挑戦機会を与えられる」とありましたが、従業員の成長機会は人によって差があると感じている人もいるようです。

 

この方の感覚によると、超優秀社員とその他の社員を比べたときに成長機会に差があるとのこと。

真偽は明言できませんが、在籍期間10〜15年の方の声なので説得力はありますね。

 

ただこの点について、全社員に満遍なく成長機会がある会社は少ないかもしれません。

理想に対して改善の余地はあるかもしれませんが、一般的な企業に対してどうか?という俯瞰的視点もぜひ同時に意識してみてくださいね。

 

日系企業のなかでは待遇面は高水準で、ワークライフバランスなどの働きやすさも昨今急速に改善されているようですね!

女性の活躍推進などに関するリアルな意見も見られたね。口コミはあくまで個々人の主観ではあるけど、企業理解を深める際にはぜひ参考にしておくといいよ!

【総評】丸紅で働くのはやばいと言えるのか?

 

ここまで、丸紅がやばいと言われる理由や社員からの口コミを紹介しました。

コロナ禍に過去最大の赤字を計上したこと、子会社の社員が不祥事を起こしたことなどから、否定的な見方をする人がいると理解してもらえたかと。

 

一方で、残業時間や離職率などはイメージと実態が異なることも確認しました。

社員からの口コミを通して、日系企業のなかでは給料などの待遇やワークライフバランスが優れていることも把握してもらえたと思います。

 

では、結論として丸紅はやばい会社と言えるのでしょうか?

参考までに、これまで就活・転職市場に7年以上関わってきた僕が考えるこの問いに対する結論を共有しますね。

 

【丸紅に対する結論】

総合商社を志望する人には、やはり有力候補となる会社である。

希望と異なる配属などを命じられる可能性はあるが、こうしたデメリットは他の総合商社も同様であり、丸紅を避けるべき理由にはなりにくい。

 

大手ゆえに待遇面や労働環境も整備されているので、メリットのほうが大きいと感じる人は積極的にエントリーすべきと言える。

 

結論として、僕は丸紅をやばい会社だとは感じませんでした。

大手の総合商社だけあって、むしろ働きやすさの優れたホワイト企業という印象です。

 

赤字を計上したこと、不祥事の事例があることなどはたしかに懸念かもしれません。

ただ、経営状況に関してはコロナ禍のみの限定的な話であるなど、詳細を確認すると丸紅を避けるべきと言えるほどの内容ではないんですよね。

 

もちろん万人に合う会社ではないですが、総合商社志望の人には候補になり得ます。

最終的にはメリット・デメリットの両方を天秤にかけて判断を下すことが大切なので、情報を集めて自分はどう感じるか?を検討してみてくださいね。

 

どんな企業に対しても否定的な見方をする人の声は存在する。だからこそ、それらを確認した上で自分はどう感じるか?を冷静に評価することが重要と言えるよ!

丸紅に就職するメリット【3選】

 

次にこの章では、丸紅に就職するメリットを紹介します。

求職者の目線でメリットと言える内容を改めて整理したので、丸紅へのエントリーを検討している人はぜひ目を通してみてください!

 

【丸紅に就職するメリット】

  • 高年収を期待できる
  • 新社屋や制度など社員の働きやすさに対する意識が高い
  • 社員の成長を支援する制度も充実している

 

メリット① 高年収を期待できる

 

丸紅のメリットとして、高年収を期待できることがあります。

上場企業である丸紅は、有価証券報告書にて社員の平均年収を公開しています。

 

その情報に記載されていた直近5年間の平均年収は、以下のとおりです。

 

年度 平均年収
2022年度 1593万円
2021年度 1469万円
2020年度 1192万円
2019年度 1452万円
2018年度 1389万円

 

新型コロナウイルスの影響を受けた年は平均年収が下がっていますが、その他の年を見ると1400万円程度とかなりの高収入だとわかりますね。

2020年度でも、約1200万円となっているので十分高収入かと。

 

参考までに、日本全体の平均年収のデータも共有しておきますね。

国税庁が公表している「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、給与所得者の平均給与は458万円でした。

 

つまり日本全体の平均と比べると、丸紅の年収は約3倍とかなりの高水準です。

お金だけがすべてではないものの、企業を選ぶ上で重要な要素の1つではあると思うので、プラス要素としてぜひ知っておくとよいでしょう。

 

メリット② 新社屋や制度など社員の働きやすさに対する意識が高い

 

丸紅は、社員の働きやすさをアップデートする意識が高いです。

2017年11月に着工後、約3年半かけて完成したという新社屋には、カフェエリアやラウンジエリアを設けた社員食堂などが備えられています。

 

多様な働き方に対応する執務環境も整備されていて、新社屋では自由席を前提とした働き方が予定されているとのこと。

「社員と会社の相互信頼による成長」の実現に向けて、ルールの検討などが現在進行系でなされています。

 

また、ワークライフマネジメントに関する主な施策として、下記のような制度や取り組みが実施されていました(参考)。

 

【ワークライフマネジメントに関する施策例】

  • 妊娠休暇
  • 育児時間(短時間勤務)
  • ファミリーサポート休暇等の特別休暇(家族のサポートを目的)
  • 育児休業を一部有給扱いとする制度(男性社員の育児休業取得支援を目的)
  • フレックスタイム制度(全社一律)
  • テレワーク制度(全社員を対象)
  • 復職時保育サポート手当(保育サービス費用の一部を会社負担に)

 

上記を見るだけでも、社員の働き方改善に力を入れていることが伝わると思います。

福利厚生などは企業に対する満足度に影響しやすいので、とくにこれらの優先順位が高い人はぜひ詳細をチェックしておくとよいでしょう。

 

メリット③ 社員の成長を支援する制度も充実している

 

丸紅は、社員の成長を支援する制度にも力を入れています。

社員一人ひとりの夢と志を実現するために、人財・仕掛け・時間という観点からさまざまな施策を用意しているんですよね(参考)。

 

【社員の成長支援に関する制度の例】

  • 丸紅アカデミア(丸紅グループを牽引するグローバル・イノベーション・リーダーを養成することを目的)
  • トライアングルメンター(所属部署×世代の異なる3名の社員でトリオをつくり、双方向のコミュニケーションを取る)
  • 丸紅イノベーション·サロン(外部からゲストを招きパネルディスカッションやワークショップを行う)
  • ビジネスモデルキャンバス / Idea Box / ビジコン(丸紅グループのさまざまなビジネスモデルの可視化など)
  • 15%ルール(新しいビジネスの創造や業務改善等の活動に就業時間の15%の「時間」を充当できる施策)

 

他にも「若手であっても、意欲と実力さえあれば大きな仕事にチャレンジさせてもらえる」といった会社の文化もあるようです。

制度と文化の両方で、社員の成長を後押ししていることがわかりますね。

 

企業選びの条件として自己成長につながるかどうか?を重視している人にとっても、丸紅は魅力的な選択肢になり得るでしょう。

 

大手なので給料や福利厚生はある程度優れていると思っていましたが、ここまで待遇面が充実しているとは想像以上でした!

年収や福利厚生だけでなく、成長環境という観点でも魅力の大きい会社だとわかるよね!

丸紅に就職するデメリット【3選】

 

続いてこの章では、丸紅に就職するデメリットを紹介します。

丸紅に限らず、どんな企業にもメリットとデメリットの両方が存在します。

 

よい面だけを見て入社を決めると後悔する可能性もあるので、自分との相性を適切に判断するためにもぜひ一読してみてください。

 

【丸紅に就職するデメリット】

  • 希望と異なる場所に配属される可能性がある
  • 外資系などと比べると成長しにくいと感じることがある
  • 社内外での接待にストレスを感じる恐れがある

 

デメリット① 希望と異なる場所に配属される可能性がある

 

これは丸紅以外の総合商社にも同じことが言えますが、希望と異なる場所に配属される可能性があることは知っておくべきですね。

業務領域や拠点が広いゆえに、配属先の可能性が多く存在するゆえの話です。

 

総合商社の仕事は「ラーメンからミサイルまで」と言われるように、丸紅は非常に多岐にわたる分野で商品のトレーディングをしています。

このなかでどの領域を担当することになるか?にまず運要素があるわけですね。

 

加えて、国内外の拠点でどこに配属になるか?にも複数の可能性があるかと。

とくに海外駐在をするときには、担当する領域によっても拠点を設けられている国や地域は変わってきますよね。

 

よって「どんな領域や場所に配属されてもいい」と考えている人を除いて、基本的には自分の希望と異なる指示を出される可能性があるわけです。

総合商社を志望する上で基本的な話となるので、ぜひ事前に押さえておきましょう。

 

デメリット② 外資系などと比べると成長しにくいと感じることがある

 

丸紅には、若手にも成長機会を与える制度や文化があると前述しました。

ただ、丸紅で勤務経験がある方の口コミを見ていると、外資系企業などと比べると若手の成長機会は劣るといった声も見られました。

 

口コミなのであくまでも特定の個人の主観的な意見ではありますが、丸紅の内部を知る人からの声なので一定は実情に近いと言えるのかもしれません。

比較対象としては、外資系の投資銀行やコンサルファームが書かれていましたね。

 

補足すると、仮に外資系などと比べて成長機会が微妙だったとしても、一般的な企業と比べてどうか?はまた別の話になる点には注意が必要です。

年収でも同様ですが、上を見ればもっと好条件の企業は見つかりますからね。

 

とはいえ、とにかく成長できる環境を求めている人がいるとしたら、丸紅以外の企業にも目を向けるとよりよい選択肢が見えるかもしれません。

企業選びの優先順位は人によるので、ぜひ自分の希望を考慮して動いてみてください!

 

デメリット③ 社内外での接待にストレスを感じる恐れがある

 

丸紅などの総合商社では、社内外での接待の機会が多くなりやすいです。

トレーディングという事業を手掛けているゆえに取引先との関係構築が重要になりやすく、社内外での付き合いを求められやすいんですよね。

 

接待の多い環境をどのように感じるか?も人によって違いがあると思います。

新たな人とどんどん関係を築いて視野を広げたいとポジティブに考える人もいれば、人付き合いが大きなストレスになるという人もいるかと。

 

ただ、後者のような苦手意識のある人が、こうした総合商社の環境に理解がない状態で入社するとミスマッチが起きやすいのは明白ですよね。

よって、事前に想定される人付き合いや業務内容を把握しておくことが重要です。

 

仮に丸紅と相性が悪い場合にも、自分により適性がある他社が存在するはずです。

結局は「自分と相性のよい会社に入ること」がすべてだと思うので、ぜひ飾らない自分との相性を重視して企業を選んでみてくださいね。

 

配属先にさまざまな可能性が想定されること、社内外で接待の機会が多くあることなど、丸紅も他の総合商社と同様の懸念があるんですね。

ここではデメリットとして伝えたけど、なかにはプラスに捉える人もいるはずだよ。あくまで相性が重要だから、これらに対して自分はどう思うか?をぜひ考えてみてね。

「丸紅 やばい」と調べる人からよくある質問

 

最後に本章では、「丸紅 やばい」と調べる人からよくある質問に回答します。

似た疑問を感じていた人は、ぜひ以下の回答を参考にしてみてください!

 

【「丸紅 やばい」と調べる人からよくある質問】

  • 丸紅の過去の採用大学は?
  • 丸紅にパワハラはない?
  • 丸紅はどんな分野の商品を扱っている?
  • 丸紅に就職するのはぶっちゃけすごい?

 

質問① 丸紅の過去の採用大学は?

 

就職四季報の情報によると、丸紅の過去の採用大学は以下のとおりです。

 

【大学】

ー文系ー

一橋大学、慶應大学、早稲田大学、東京大学、大阪大学、京都大学、神戸大学、滋賀大学、明治大学、東京外国語大学、関西学院大学、学習院大学、筑波大学、中央大学、国際教養大学、青山学院大学、法政大学、金沢大学、上智大学、オーストラリア国立大学

 

ー理系ー

東京大学、慶應大学、京都大学、大阪大学、横浜国立大学、東京工業大学、金沢大学、東北大学、明治大学、神戸大学、早稲田大学

 

【大学院】

ー文系ー

金沢大学、神戸大学、東京大学、慶應大学、一橋大学

 

ー理系ー

東京大学、京都大学、北海道大学、九州大学、大阪大学、東北大学、大阪府立大学、上智大学、東京工業大学、早稲田大学

 

上記を見る限り、高偏差値の国公立大学や私立大学からの採用が多い印象です。

とはいえ、応募をしないことには可能性はゼロなので、少しでも興味がある人は学歴を問わずエントリーしてみることを僕はおすすめしますね。

 

 

質問② 丸紅にパワハラはない?

 

株式会社グローバルウェイが運営する企業口コミサイト「キャリコネ」を見ると、パワハラやセクハラなどに関する口コミが見られました。

 

ただ、これらの口コミは2011年などに投稿されたものであり、最新の企業情報を反映したものではないと言えるかと。

ハラスメントなどへの意識は、10年前と比べると社会的に大きく変わっていますからね。

 

加えて、丸紅ほどの大手企業でもし今パワハラがあるとしたら、そもそも社内で問題となって社会的にも話題になっていると思います。

確実にないと断言はできませんが、基本的にはないと考えてよいと僕は思いますね。

 

質問③ 丸紅はどんな分野の商品を扱っている?

 

丸紅が取り扱う商品のジャンルには、以下などがあります。

 

【丸紅が取り扱う商品ジャンルの例】

  • 衣料品、フットウェア
  • 生活用品
  • 繊維原料、産業資材
  • 介護関連製品・サービス
  • ゴム製品(タイヤ・コンベヤベルト)
  • ゴム原料(天然ゴム・合成ゴム)
  • 市販用食品、業務用食材、乳製品
  • 小麦粉・砂糖・油脂などの食品原料
  • コーヒー・茶・果汁などの飲料原料
  • 生鮮食材(農産、水産)分野の原料及び加工品
  • 畜産物・畜産加工品
  • 大豆粕・菜種粕・魚粉など飼料副原料
  • 配合飼料
  • 農業資材(肥料、農薬、種子、自社ブランド品)の販売
  • 施肥・農薬散布など請負サービス提供
  • 精密農業など技術サービス提供
  • 農薬製剤の受託
  • 肥料のトレード

 

事業紹介を見ると、ライフスタイル・情報ソリューション・食料第一・食料第二・アグリ事業の大きく5分野に分類されていました(参考)。

より詳細な情報を得たい人は、ぜひ個別にチェックしてみてくださいね。

 

質問④ 丸紅に就職するのはぶっちゃけすごい?

 

何を持ってすごいと評価するかによるので、一概には回答できません。

 

企業のネームバリューを重視する人もいれば、年収や福利厚生、成長環境を重視する人もいるなど評価軸は人それぞれです。

よって、どの視点で企業を評価するかによって結論は変わってくるんですよね。

 

ただ、丸紅は5大商社の1つであり社会的に見ても間違いなく大企業とは言えるかと。

年収や福利厚生などの待遇面もかなり充実していますし、総合的に情報を集めた上で丸紅に魅力を感じるなら、十分よい選択肢と言えると思いますよ!

 

過去の採用大学を見ると、自分でも入社を目指せそうかをイメージしやすいですね。

仮に採用大学のレベルが高いと感じても、少しでも気になるなら応募するといいよ!応募しないと可能性はゼロだし、エントリーしないで後悔することも防げます!

本記事の要点まとめ

 

最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!

丸紅はやばいと言われる理由や社員からの口コミ、求職者視点でのメリット・デメリットなどを網羅的に共有しました。

 

結論、僕個人としては丸紅はやばい会社だとは考えていません。

コロナ禍に過去最大の赤字を計上したこと、過去に子会社の社員が不祥事を起こしていることなど、ネガティブな事実も存在します。

 

一方で、待遇面や成長機会の充実など魅力的な要素も多くあるんですよね。

企業を評価する上ではよい面・悪い面の両方を天秤にかける意識が大切なので、ぜひネガティブな声に影響を受けすぎず総合的な判断を下してください。

 

ちなみにこの記事を読み終わったら、次に「就活マンが考える「就活を成功させるために必須の6大ポイント」を共有!」も読んでみてください。

僕が現状考えるもっとも有効な就活の攻略法を簡潔にまとめています。

 

就活全体を見据えてとくに重要な対策のみを厳選しているので、全体を意識した対策ができていない人はぜひ一読してみてください。

それでは、最後に本記事の要点をまとめて終わりとしましょうか!

 

【本記事の要点】

  • 丸紅は、5大商社と呼ばれている日本を代表する大手の総合商社の1つである。
  • やばいと言われる理由には、コロナ禍で赤字を計上したことや不祥事の事例などがある。
  • 残業時間が多い・離職率が高いなどの悪いイメージは、実態を調べるとむしろ良好であり、丸紅を避けるべき理由にはならないとわかる。
  • 年収や福利厚生などが充実していることは丸紅の入社メリットと言える。
  • 希望と異なる部署に配属される可能性、社内外で接待の機会が多くあることなどは、丸紅に限らず総合商社を志望する人は事前に想定しておくとよい。