就活生や転職者のみなさん、こんにちは!
これまで7年、書いた記事は1500記事を超え、求人サイトの運営まで始めた"日本イチの就活マニア"こと就活マン(@syukatu_man)です!
今回はガクチカでも「部活」をテーマにして書く方法に特化して解説していきますね。
ガクチカは、自己PRや志望動機とおなじく、就活でめちゃくちゃ聞かれる内容です。
ただ、どの企業でも聞かれるからこそ、回答の質を高めることで評価されやすくなります。
そこで評価される部活のガクチカの書き方を、この記事ですべてまとめました!
ESの通過率90%超えの僕が、実際に意識していたポイントを共有しているので、ぜひ参考にしてください。
ESは面接のまえにもチェックされることが多いため、質の高いガクチカを書けていると書類審査だけでなく面接でさえも有利に運ぶことができますからね。
大学では部活を頑張っていたのですが、ガクチカとして書くときのコツが知りたいです!
任せて!部活はガクチカとして書きやすいからこそ、評価されるためにもしっかり質の高い文章に仕上げていこうね!
- ガクチカで部活をテーマにするのはおすすめ!
- 部活についてのガクチカで評価されるには構成が大事
- 部活をテーマとしたガクチカの例文5選
- 部活をテーマとしたガクチカのNG例文
- 部活をテーマにしたガクチカの質を高める方法
- ガクチカで部活について書くときのポイント
- ガクチカで部活について書くときの注意点
- 【補足】部活のガクチカが評価されやすい企業・業界
- 部活をテーマとしたガクチカを書く際によくある質問
- 本記事の要点まとめ
ガクチカで部活をテーマにするのはおすすめ!
ガクチカのテーマとして、「部活」を採用するのはおすすめです。
部活って、自分の強みをフル活用する必要がありますよね。
それゆえに部活をテーマとしたガクチカでは、以下のような能力・強みをアピールできるのがメリット。
【部活のガクチカでアピールできる能力】
- 体力があること
- 協調性があること
- リーダーシップがあること
- 忍耐力があること
- 目標に向かって努力できること
会社に入ると基本的にチームで取り組む仕事が多いです。
そのため、チームワークや協調性があるかどうかっていうのはすごく重要なんですよね。
それに仕事は、常に目標に向かって動き続ける必要があります。
よって、 部活動で目標に向かって努力していたことを伝えられると高く評価してもらいやすいのです。
また部活動は何年もかけて取り組むので、始めた頃と今との対比がしやすい。
要するに「どう成長できたのか」が分かりやすいんですよ。
部活でどんな能力を発揮して成長できたのかをガクチカで書くんですね!
そう!部活経験で発揮する能力って仕事上でも重要な能力が多いから、ガクチカのテーマで部活を選ぶのはかなりおすすめだよ!
部活についてのガクチカで評価されるには構成が大事
部活をテーマにしたガクチカで評価されるには、構成が重要です。
ガクチカは長い回答を求められることが多いんですよね。
エントリーシートなら400文字以上や、面接だと1分ほどで答える必要が出てきます。
長い回答を作成する上で重要なことは、まず構成から考えること。
この就活攻略論も、全ての章を作成してから文章を書くようにしているんですよね。
いきなり書き始めてしまうと、話が脱線したり、「あ!◯◯を書き忘れていた」と途中で抜け漏れに気づくことが多いので。
ガクチカにおいてもまずは構成から考えていきます。
僕がおすすめするガクチカの基本構成はこちらです。
【おすすめのガクチカの文章構成】
- 学生時代に打ちこんだことは部活動(結論)
- なぜ部活動に打ち込んだのか(理由)
- 部活動に打ち込むことでどうプラスに変わったのか(変化)
- 部活動に打ち込んだことで得た能力を発揮します(締め)
① 学生時代に打ちこんだことは部活動(結論)
どんな質問だろうが、就活などのビジネスシーンでは結論ファーストが重要です。
就活での選考時間は短いです。
結論を最後にもってくると、面接官も「けっきょくなにが言いたいんだろう?」と感じますし内容も頭に入ってきません。
面接官はたくさんの就活生のガクチカに目を通すので、すぐに結論の分かるエントリーシートが好まれます。
よって「私が学生時代に力を入れたことは、バレーボール部での部活動です」と結論から述べるようにしてください。
部活動内での役割などの細かい話は、求められた文字数や回答時間に合わせて増やしたり減らしたりするのが良いですよ。
【例文】
「私が学生時代に力を入れたことは、バレーボール部での活動です。
レシーブを受けるリベロとして、低身長ですがチームの守護神として尽力しました。」
② なぜ部活動に打ち込んだのか(理由)
つぎに、結論に対する理由を伝えることで聞き手の理解を深めることができます。
「なぜ部活動に打ちこんだのか」という理由を伝えることで、あなたの性格・行動原理理解することができますからね。
また、理由を伝えると面接官の理解度・納得度も格段にあがります。
ただ中には「なんとなく部活動を始めた」という人もいるでしょう。
その場合は、「最初はなんとなく始めたけど、やっているうちに◯◯にやりがいを感じて...」など、継続した理由に置き換えて話すと良いですよ!
【例文】
「私がバレーボール部での活動に力を入れた理由は、高校生までチームスポーツをしたことがなく、大学からチームスポーツを始めることによって協調性を磨いたり助け合いの重要性を認識したいと考えたからです。」
③ 部活動に打ち込むことでどうプラスに変わったのか(変化)
次に部活に打ちこむことで、どうプラスに変わったのかを書きましょう。
そもそもガクチカを聞くのは、「大学時代を有意義に活用できる人材か判断する」という意図があります。
よって、「学生時代に力を入れた部活動によって◯◯な成長ができました」という変化を語ることが有効なのです。
部活動によって得られたプラスの変化を伝えることで、面接官に「大学時代を有効に活用できた人なんだな」と思わせることができます。
【例文】
「この部活動に打ち込むことで大きく2つの気づきがありました。
・チームでは自分の活躍を重視する以上に他者への貢献が重要
・1つの目標を仲間とともに達成する喜びは何事にも代えがたい
これらの気づきによって、私は"仲間とともに目標を達成することが大好きな人なんだ"ということを認識でき、非常に有意義な時間になったと感じています。」
④ 部活動に打ち込んだことで得た能力を発揮します(締め)
最後にガクチカを通して得たことを会社で活かすと伝えましょう。
面接官に、あなたが会社で活躍してくれているイメージを見せることが本当に重要なんですよね。
自分の能力を伝えつつ、入社意欲の高さもアピールできます。
ちなみに文末は必ず「断定」で締めましょう!
「活躍したいと思っています」ではなく「活躍します」と言い切ると、強い思いを感じて読み手にも響きますからね。
【例文】
「部活動を通して得た2つの気づきと、とにかく「仲間とともに目標を達成することが大好きな性格」を御社で活かすことで、自分だけの成果に固執せず、周りが成果を出すための手助けができる人材として活躍いたします。」
なるほど!こうして1つ1つの構成に分けて、それぞれ考えていくと、話が脱線せずに抜け漏れのない回答を作成することができるんですね。
そうなんだよ。長い文章はとにかく構成から考えること。構成を考えてそれぞれのパーツごとに内容を考えていくことで、評価される文章を作ることができるから。
部活をテーマとしたガクチカの例文5選
それでは部活動をテーマとしたガクチカの文章構成を把握したところで、例文を共有していこうと思います。
すべての例文は先に紹介した文章構成を元に作成しています。
例文① バレーボール部での活動をテーマにしたガクチカ
先ほどの構成で紹介した例文を合体させた文章がこちらです。
会社は1つのチームだからこそ、そんなチームワークの重要性を学ぶことができたという点をアピールしたガクチカにしてみました。
【例文】
「私が学生時代に力を入れたことは、バレーボール部での活動です。
レシーブを受けるリベロとして、低身長ですがチームの守護神として尽力しました。
私がバレーボール部での活動に力を入れた理由は、高校生までチームスポーツをしたことがなく、大学からチームスポーツを始めることによって協調性を磨いたり助け合いの重要性を認識したいと考えたからです。
この部活動に打ち込むことで大きく2つの気づきがありました。
・チームでは自分の活躍を重視する以上に他者への貢献が重要
・1つの目標を仲間とともに達成する喜びは何事にも代えがたい
チームスポーツに初めて打ち込んだことで得た、これらの気づきによって、私は"仲間とともに目標を達成することが大好きな人なんだ"ということを認識でき、非常に有意義な時間になったと感じています。
部活動を通して得た2つの気づきと、とにかく「仲間とともに目標を達成することが大好きな性格」を御社で活かすことで、自分だけの成果に固執せず、周りが成果を出すための手助けができる人材として活躍します。」(460文字)
例文② 野球部での活動をテーマにしたガクチカ
野球部で主将として活動した経験をテーマにガクチカを作成してみますね。
こちらの例文は500文字以上と非常に長いですが、構成がしっかりしているからこそ、伝えたいことが伝わる文章になっています。
(長くなればなるほどに、構成を考えてから書き出す重要性が上がりますよ!)
【例文】
「私が学生時代に力を入れたことは、野球部での活動です。
主将としてチームをまとめ、特に"試合前のメンバーへの鼓舞"に注力してきました。
私が野球部での活動に力を入れた理由は、元々小学生の頃から野球部で、大学になっても体を鍛えること動かすことを継続し、活力ある生活を送りたいと考えたためです。
野球部での活動に力を入れたことで、とにかく「メンバーのモチベーションを高めること」の重要性を認識することができました。
これまで主将を経験したことがなかったのですが、初めて主将という役割を担う中で、試合前に以下の行動を取ることによりメンバーのやる気が高まることを認識。
・試合前にメンバー1人1人に日々の練習で感じた長所を伝える
・試合前に全員で考えた掛け声(自分たちを鼓舞する内容)を発声する
こうしてメンバーのモチベーションを高めることで、当初は勝てる試合が少なかったのですが、昨年は8割の試合に勝利することができ、最高の達成感の中で部活を終えることができました。
私が部活動を通して得た、この「周りを鼓舞する力とその重要性の認識」を貴社で発揮することで、同期だけでなく、先輩社員の方々のやる気を更に引き出せるような存在になることをお約束致します。」(529文字)
例文③ サッカー部での活動をテーマにしたガクチカ
続いてはサッカー部での活動をテーマにしたガクチカを作成してみますね。
企業によって求められるガクチカの文字数が異なるので、ここでは200文字以内の短めのガクチカを例文として挙げてみます。
【例文】
「私が大学時代に力を入れたことはサッカー部での活動です。
実は元々サッカーの経験が全くなかったのですが、だからこそサークルではなく、本格的な部活動に参加することを決意。
経験者しかいない環境での練習は精神的にも肉体的にも厳しかったのですが、結果として「どんな挑戦も全力投球すれば何とかなる」という教訓を得ることができました。
貴社に入社後は、この挑戦心を武器に新規開拓営業に励みます。」(194文字)
このように指定文字数が少ない場合でも、400文字や500文字と同様の構成で書けばOKです。
ガクチカで重要なのは、とにかく「ガクチカによるプラスの変化を伝えること」だと僕は考えています。
なので、”プラスに変化したエピソード”のボリュームは確保しつつ、他のパーツのボリュームを少なくして調整するのがおすすめです。
例文④ ラグビー部での活動をテーマにしたガクチカ
続いてはラグビー部での活動をテーマにしたガクチカ例文を書いていきます。
補欠だったことを正直に書くタイプの例文にしてみますね。
【例文】
「私が大学時代に力を入れたことは、ラグビー部での活動です。
強豪校かつ私の力不足で、最後まで補欠だったのですが、諦めずに努力を続けることを大切にしてきました。
私がラグビー部に入部した理由ですが、私は好奇心旺盛なタイプで「今まで取り組んだことのないスポーツをやってみたい」と純粋に考えたからでした。
ラグビー部での活動を通して特に良かったこと、それは「陰の努力を継続することの大切さ」を再認識できたことです。
先にも書いたように最後まで補欠でした。
しかし、補欠であることを惨めだと考えず、最後の最後まで自主練習を徹底することで、監督から「成長度はメンバーイチだ」と言ってもらうことができました。
貴社に入社後は、どんなにうまくいかない状況だろうが、陰の努力を継続することでか問題を打開し、利益に繋げられる社員になることを約束します。」(372文字)
この例文のように補欠だろうが、伝え方次第で評価されるガクチカになります。
「補欠だったけど何ができたのか」という視点で、自分の取り組みを深堀りすると良いですよ。
例文⑤ 部活のマネージャー活動をテーマにしたガクチカ
最後に部活のマネージャーとしての経験をテーマにしたガクチカを作成します。
部活動のマネージャー経験も「他者を支える」という会社で重要な能力をアピールすることに繋がります。
どんな経験だろうが、大事なことは伝え方なのでぜひ参考にしてくださいね。
【例文】
「私が大学時代に最も力を入れたことは、バスケ部のマネージャーとしての活動です。
私は小、中、高、大と全てでマネージャーを経験している生粋の"裏方で支えることが大好き人間"でして、大学でも目標に向かって努力する人を支えたいという思いでマネージャーとしての活動に参加しました。
大学の部活動のマネージャー経験から、大きく2つの気づきを得ることができました。
・性格が合わないと感じた部員にも積極的に話しかけることで信頼が生まれる
・部員と共同で取り組める筋トレを自らも行うことでチーム感が高まる
特に後者は、筋トレをすることで体力や集中力もつき、社会人になっても力強く活動できる体を手に入れることができたと思います。体は資本と言いますので。
このマネージャー経験で得た気づきと、持ち前の"支えることに喜びを感じる性格"を活かし、貴社の事務職として全社員さんがより働きやすい環境作りに必ず貢献致します。」(403文字)
こちらの例文は少しフランクさを出してみました。
就活に正解はないので、こうした少しフランクな文章を好む人事もいれば、嫌いな人事もいます。
ですが、フランクさを良しとしてくれる企業の方が働きたいと思いますよね。
そこであえてフランクさを出し、他の就活生と差別化。
同時に「自分に合うフランクさを好む企業かどうか」を精査するというのも1つのやり方です。
就活サイトを使って「エントリー数」を確保しておくのも大事!
どれだけガクチカの作成に力を入れても、そもそもエントリー数が少なければ内定を獲得できる確率は低いまま。
よって、就活サイトを利用して「エントリー数を確保」しつつ、「ガクチカの質を高める」のがおすすめです。
そのためには、逆求人サイトや就活エージェントを利用するのが有効。
逆求人サイトでは企業からのスカウトを待つだけですし、就活エージェントはあなたに合う求人を紹介してくれるので、効率的にエントリー数を増やせます。
そのうえ、作成したガクチカを逆求人サイトのプロフィールに登録したり、エージェントに見てもらうことで、質の高い文章に仕上げられますからね。
おすすめは、「Offerbox(オファーボックス) 」と「ミーツカンパニー就活サポート」 の2サイトです。
ガクチカの作成だけに時間を取られずに、エントリー数の確保も行っていきましょう。
上記の2サイトで「エントリー数の確保+ガクチカの質の向上」を効率よく行えると、内定獲得率も一気に高まりますよ。
なお、内定獲得までをより有利に進めたいなら、以下の記事で紹介している就活サイトを利用してみてください。
これまで就活を7年以上研究してきて、僕はたくさんの就活サイトを見てきました。
その中から、「僕がいま就活生だったら絶対にこれを使う!」という心からおすすめできるサイトだけを紹介しています。
すこしでもはやく内定に近づきたい就活生は、利用必須です!
どれも最初に構成を用意しているからこそ、話が脱線せずに伝えたいことが伝わる文章になっていますね!
僕が紹介した構成はあくまでおすすめであって正解とは限らないから、ぜひ自分でより良い構成を考えてみてね。
部活をテーマとしたガクチカのNG例文
ここまでおすすめの文章構成を元にした評価されるガクチカ例文を共有しました。
反対に「どんなガクチカだと評価されないの?」ってことが気になりませんか?
僕はこれまで数百人の就活生のガクチカを見てきました。
そこで共通した"評価されないガクチカの特徴"を解説しておきます。
【評価されないガクチカの特徴】
- 結論から書かれていない
- 打ち込んだことの説明だけに終始している
- 指定文字数に対して文字数が少なすぎる
これら評価されないガクチカの特徴を持った例文を書いてみますね。
ぜひ人事の立場に立って、評価される例文と比較してみてください。
文章が違うだけで「ここまで人によって差が出るのか」と驚きますよ...!
NG例文① 結論から書かれていない
まずは結論から書かれていないガクチカですね。
質問の趣旨は「大学時代に力を入れたことは何なのか?」なので、結論となる「力を入れたことは◯◯です」と最初に結論から述べる必要があります。
もしも結論から書かない場合、下の例文のように最後まで読まないと何に力を入れたのか分からない文章になってしまいます。
【NG例文】
「私は中学生の頃から運動が苦手で、体育の成績がよくありませんでした。
体育に対しての苦手意識は大学時代まで続き、もはやコンプレックスとなってました。
ですが、何かに対して苦手意識を持ったまま過ごすのは、何かシコリが残るような気がしていたので、大学生になったことを機に克服したいと考えるようになりました。
そこで大学入学時に、経験者ばかりが参加するボクシング部に入部することを決意、そこでの活動に力を入れました。」
小説ならこれで良いんですよね。
ですが、就活などのビジネスシーンにおいては「いかに早く相手の質問に回答できるか」が1つのポイントになってきます。
よってESでも面接でも、とにかく結論ファーストを重視しましょう。
NG例文② 打ち込んだことの説明だけに終始している
次に打ち込んだことの説明だけを長々としてしまうガクチカも評価されにくい。
部活の説明を延々にしても、その人の性格や考えが伝わらないからですね。
【NG例文】
「私が大学時代に力を入れたことはテニス部での活動です。
私が所属していたテニス部は非常に強豪校でして、過去10年の間に8度も全国大会に出場していました。
練習は授業が終わってから夜の8時ぐらいまでを毎日行い、練習内容は試合形式の打ち合いが多かったです。
練習場所は大学が保有する本格的なコートで、練習環境が非常に整っているのも魅力的でした。」
説明としては分かりやすくて良いのですが、部活の説明に終始しすぎですよね。
「毎日厳しい練習を通してどんなことを得たのか、どう成長できたのか」などがあれば、より良いガクチカになるでしょう。
NG例文③ 指定文字数に対して文字数が少なすぎる
最後にエントリーシートにて、指定文字数に対して明らか少ない文字数で書くのもNGです。
なぜなら文字数が少ないことで「やる気のなさ(=志望度の低さ)」が読み手に対して伝わってしまうから。
文字数いっぱいまで丁寧に書いた文章と比較すると、文字数が明らかに少ないとやる気を感じられないですよね。
その時点でマイナス評価されてしまいます。
【NG例文】
指定文字数:500文字
「私が大学時代に力を入れたことは、フットサル部での活動です。
週に6日、毎日3時間以上の練習をサボらずに行うことで、継続力と忍耐力が付いた用に思います。
社会人になってからもフットサルは続けていきたいですね。」(105文字)
こうして書くと「本当にこんなガクチカあるの?」と思うかもしれないですが、めちゃくちゃ多くの就活生がこれらの特徴を持つガクチカを書いてますよ!
部活をテーマにしたガクチカの質を高める方法
ガクチカは、 一度作成して終わりではなく何度も推敲して質を高めていきましょう。
質の高い文章に仕上げるには特に客観的な視点を入れるのが効果的です。
ガクチカの質を高めるには、以下の3つの方法を利用するのがおすすめ。
【作成したガクチカの質を高める方法】
- 就活エージェントに添削してもらう
- 逆求人サイトを活用する
- 他の就活生のガクチカにも目を通す
方法① 就活エージェントに添削してもらう
まず就活のプロである「就活エージェントに添削してもらう」のがおすすめです。
就活エージェントは、面談を通してあなたに合う求人を紹介してくれる上に内定獲得までサポートしてくれます。
何人もの就活生は内定に導いてきた実績があるので、就活エージェントに自分が作成したガクチカを添削してもらうことで面接官に刺さる文章に仕上げることができます。
体育会系の部活を経験している人におすすめのエージェントは「アスリートエージェント」ですね。
他にも利用者からの評判もいい「ミーツカンパニー就活サポート」と「キャリアチケット」もおすすめ。
就活エージェントは担当者の質に左右されるので、まずは初回面談を受けてから親身になってくれる担当者を選びましょう。
優秀なエージェントに担当してもらえるように、できるだけ早めに初回面談に行ってみてくださいね。
(優秀な人ほど人気で担当できる就活生の枠がすぐに埋まってしまうので)
他の就活エージェントについても知りたい方は、以下の記事でまとめているのでぜひ参考にしてください。
方法② 逆求人サイトを活用する
逆求人サイトはプロフィールを登録しておくと企業からスカウトが届く仕組みのサイト。
そこで、プロフィール内にガクチカを書いておくのもおすすめです。
企業はプロフィールを読んで興味を持った学生にスカウトを送っています。
プロフィール内にガクチカを書いておいてスカウトが届けば、企業から評価される文章が書けているかどうかを判断できますからね。
またスカウトか届いた企業とはチャットでやり取りができます。
そこで「私のガクチカを読んだ印象はどうでしたか?」と直接聞いてみるのもおすすめ。
逆求人サイトに登録しておくと自分で企業探しをする手間も省けるので、効率的に就活を進められます。
ガクチカの質を高めつつ内定にも近付けるサービスなのでぜひ利用しましょう。
これまで200以上のサイトを見てきた僕のおすすめは、「Offerbox(オファーボックス) 」と「ホワイト企業ナビ」の2つ!
どちらも無料で利用できるので、まだ使ったことがない人はぜひこの機会に登録してくださいね。
方法③ 他の就活生のガクチカに目を通す
他の就活生のガクチカに目を通すのも、質を高めるのに有効。
そこでおすすめなのが、ES閲覧サービスです。
ES閲覧サービスは、会員登録するだけで他の就活生のESを見ることができるんですよね。
他の人が書いたガクチカと比較することで、自分の文章に足りない部分や魅力的な書き方などを知ることができます。
「unistyle(ユニスタイル)」だと6万枚以上のESを読めるので、必ず登録しておきましょう。
条件検索で志望企業のエントリーシートも読めるので、ぜひチェックしてみてくださいね。
【ユニスタイルの利用方法】
- 「unistyle無料会員登録」にアクセス
- 必要情報を入力
- 無料で6万枚以上のエントリーシートにアクセスできる
エントリーシートは1度書いて満足するのではなく、何度も何度も書き直したり、より良くできないか考える推敲が大事になってくるんですね。
そうだよ。1度書いてから日にちを空けると、全然違った目線で自分の文章を見れるようになるからね。
ガクチカで部活について書くときのポイント
ガクチカで部活について書くときのポイントをお伝えします。
以下の3つは必ず押さえておきましょう。
【ガクチカで部活について書くときのポイント】
- 結果よりも「学んだこと」を書く
- 企業が求める人物像を把握する
- 自己分析を徹底的にしておく
ポイント① 結果よりも「学んだこと」を書く
ガクチカで部活について書くときに、すごい結果を残したという内容を書かなければいけないと勘違いしてる人は多いですよね。
しかし、ガクチカで部活について書くときは結果ではなく学んだことをかければOK!
大会で優勝した・何かの賞を取ったといった結果を出していなくても、あなたがその部活から何を学んだのかをかければ問題ありません。
むしろガクチカで人事が評価するポイントは、どんな結果を残しているのかよりも部活と経験から何を学んで身に着けたのかということ。
なぜなら入社してから活躍してくれそうな人材を見つけるために選考を行っているからです。
もちろんすごい結果を出している経歴があるのであればそれもアピールできます。
しかし、その結果をつかむためにどう努力してきたのか、そしてどんな能力を身につけたのかなどを書くほうが評価されやすいですよ!
ポイント② 企業が求める人物像を把握する
企業が求める人物像も事前にしっかり確認しておきましょう。
自分が学んだことや得た能力をそのままアピールするよりも、企業が求める人物像に合った能力をアピールする方が好印象を得られるからです。
たとえば協調性を重要視する企業に、リーダーシップについてばかりアピールするよりもチームみんなで協力した経験などを語る方が魅力的に感じるでしょう。
志望企業がどんな人材を求めているのかを把握した上でガクチカを書いてみてくださいね!
ポイント③ 自己分析を徹底的にしておく
面接ではガクチカについての内容を深掘りする質問をされることが多いです。
たとえば「なぜその部活をしようと思ったのか」 「どうしてチーム内ではその役割だったのか」など。
自己分析は甘い状態でガクチカを書くと、面接で上記のような深掘り質問をされた時にうまく答えられません。
よって、自己分析を徹底的に行ってどんな質問されても答えられるように自己理解を深めておきましょう。
自己分析のやり方については「マンガで分かる自己分析のやり方【8ステップで完了する方法】」で、詳しく解説しています。
この記事を読めば、どこよりも深く自分について分析することができますよ。
誰もが深くまで自己分析できるように、オリジナルの自己分析シートも作成しました!
記事を経由して、無料でダウンロードできるのでぜひ利用してみてください。
▼オリジナル自己分析シート
たしかに自己分析で部活経験を掘り下げることで、ガクチカも書きやすくなりますね。
そう!面接でいろんな質問をされても、自己分析ができていればスムーズに答えられるしね。
ガクチカで部活について書くときの注意点
ガクチカで部活について書くときのポイントをお伝えしたので、次に注意点も共有していきますね!
以下に注意してガクチカを完成させましょう。
【ガクチカで部活について書くときの注意点】
- 誰にでもわかる言葉で書く
- 嘘の実績は書かない
- 説明を長々としない
注意点① 誰にでもわかる言葉で書く
ガクチカで部活について書くときは、誰にでもわかる言葉で書くように意識しましょう。
部活経験を書いているとどうしても専門的な用語を無意識で書いてしまいがち。
しかしその経験をしていない人からすると、わからない言葉が並んでいると内容を理解できません。
せっかく自分をアピールするためのガクチカなのに、内容を理解してもらえなければ全く意味がありませんよね。
よって、未経験の人が読んでも分かるような言葉で書くように気をつけましょう。
注意点② 嘘の実績は書かない
部活動について書くとなると、すごい結果を出していた方が評価されると思ってしまいますよね。
しかし、 ガクチカで部活について書くときは、結果よりも「そこから何を学んだのか」を重要視されます。
嘘の実績を書かなくても、しっかり学んだことを書けていれば評価してもらえるんですよね。
また、面接ではガクチカについて深掘りする質問をされることも少なくありません。
もし嘘を書いていた場合、つっこんだ質問をされたときにうまく答えられないと嘘がバレて、かなりマイナスな印象になります。
ガクチカで部活について書くときは決して嘘は書かず、「自分が経験したこと」と「そこから学んだこと」を書くようにしましょう。
注意点③ 説明を長々としない
部活についての説明を長々としすぎないようにも注意してください。
ガクチカや面接で伝えるべきは「過去の出来事」ではありません。
自分がどんな人間なのかという「自分の性格や特徴」を伝えるべきです。
よって部活の練習内容や出場した大会などを長々語るのは避けましょう。
ガクチカを通して語るべきは「発揮した能力」や「どう成長できたのか」なので、これらに重きを置いてガクチカを作成するようにすると良いですよ。
とくに専門用語を使ってしまったり説明が長くなってしまうことはよくあるから、一度ガクチカ作成して上記に当てはまっていないか何度も確認しよう。
【補足】部活のガクチカが評価されやすい企業・業界
補足ですが、ガクチカで部活について書くことが評価されやすい企業や業界があります。
以下の企業や業界は、部活経験が評価されやすい傾向があるといえるでしょう。
【部活のガクチカが評価されやすい企業・業界】
- ベンチャー企業
- 商社
- 不動産
いずれも、体力やタフな精神力、チームワークが求められる企業・業界です。
ベンチャー企業や商社、不動産業界を志望している学生で、部活動経験がある人はぜひガクチカで書くことをおすすめします。
上記の業界を志望している人は、ぜひガクチカで部活経験をアピールしよう!
部活をテーマとしたガクチカを書く際によくある質問
最後に、部活をテーマにしたガクチカを書く際によくある質問に回答していきます。
疑問がある場合はここでクリアにしておいてください。
【ガクチカで部活を書く場合によくある質問】
- 文化系の部活もガクチカのテーマにしていい?
- 部活内で役職なしでもアピールにつながる?
- 部活では補欠だったけどガクチカで書ける?
- 部活で主将や部長をやったことは評価される?
- コロナ禍で部活について書くことが思いつかない時は?
- 高校の部活経験をガクチカで書くのはアリ?
質問① 文化系の部活もガクチカのテーマにしても良いでしょうか?
もちろん文化系の部活もガクチカのテーマとして有効です。
この記事では主に体育会系の部活動に特化して解説してきました。
一方で、美術部・書道部・吹奏楽部・茶道部・演劇部などの文化系の部活動に所属していた人もいますよね。
どんな部活に入っていたかよりも、そこでなにを学んだのかの方が重要です。
また、そもそも大学で部活に入っている人自体少ないため、部活動に入部する行動力は評価されます。
体育会系の部活動のガクチカ以外の例文は「【ガクチカ例文10選】これが評価されるガクチカだ」にてまとめています。
ぜひ文化系の部活動をテーマにガクチカを書く時の参考にしてくださいね。
質問② 部活内で役職なしでもアピールに繋がりますか?
次によく聞かれるのが、「部活内での役職(主将や会計)がない場合でもガクチカとしてアピールして良いか?テーマとして弱くないか?」という質問です。
これに対する回答は、部活動内で役職なしでも全く問題ないですね。
そもそも部活動の中で役職を持っている人の方が少数派ですよね。
それに加えて、部活動に所属している人も少数派なので、部活動に参加しているだけでかなり強いテーマを保有していることになります。
自信を持ってガクチカとして書いてください。
質問③ 部活では補欠だったのですがガクチカで書けますか?
次の質問は「部活で補欠だったがガクチカとして書いて良いか?」という質問。
これは例文でも1つ紹介したように、補欠だろうがガクチカに書くのは問題なしです。
大事なのは"書き方・伝え方"であって、何をテーマにしようが人事から評価されることは可能です。
「補欠だったけど諦めなかった」「補欠だったからこその気づき」など、伝え方を工夫するようにしてください。
ちなみに、そもそも補欠だったことを伝えなくても良いですよ。
面接で「大会ではバリバリ活躍したの?」なんて具体的に聞かれることはほぼありませんから。
質問④ 部活で主将や部長をやったことは評価に繋がりますか?
部活動で主将や部長の役割を担っていたことが評価に繋がるか?
結論から言うと、相手企業が求める人物像によりますね。
主将や部長を担っていたことでアピールできるのは、積極性やリーダー性です。
これらの能力を持った新卒を求める企業にはばっちり刺さりますよ。
一方で、「リーダーとしてどんなことに気を付けていたのか」「チームにどんな影響を与えることができたのか」など、主将や部長ならではの質問をされる可能性があります。
たとえば、以下のような質問が想定できますね。
【主将や部長経験者に対する質問例】
- なぜ主将の役割を担うことになったのか?
- 主将や部長をやる上でどんなことに気を付けていたか?
- 主将としてチームにどんな影響を与えることができたのか?
- 主将としての役割を行う上で大変だったことは何か?
- 主将の役割を担うことでどう成長できたか?どんな気づきを得たか?
自分が人事だったらどんな質問をするかな?と考え、事前に自分の過去の出来事や行動を明確化しておくことをおすすめします。
質問⑤ コロナ禍での部活について書くことが思いつかないときは?
コロナの影響で大会に出られなくなったり、部活の練習も制限されたりと難しい時期を過ごした就活生もいますよね。
部活についてガクチカで書くつもりだったのに、どう書けばいいのかわからないという人も多いでしょう。
コロナ禍での部活についてガクチカで書くときは、以下の点を深掘りしてガクチカを作成してみてください。
【コロナ禍の部活について書くときのポイント】
- コロナで制限された中でどう工夫して練習していたのか
- 苦しい状況をどう乗り越えたのか
上記のように、コロナを経験したからこそ書けるガクチカを作成してみましょう。
つらい時期を乗り越えた経験からは、たくさんの学びを得られます。
社会人として仕事をしていく上でも、さまざまな困難が予想されますよね。
よって、コロナ禍での部活という苦しい時期を乗り越えたエピソードは高く評価してもらえるでしょう。
質問⑥ 高校の部活経験をガクチカで書くのはアリ?
結論からいうと、ガクチカで高校時代の部活について書くのは避けた方がいいです。
理由は以下の2つ。
【ガクチカで高校の部活について書くのを避けるべき理由】
- 就活でのガクチカは「大学時代」を指すから
- 高校の話をかくと大学でなにもしてこなかったと思われるから
上記の理由から、高校時代の部活についてガクチカで書くのはおすすめしません。
部活を高校までしかしていなかったのであれば、ガクチカでは別のことについて書きましょう。
ただ、どうしても高校の部活について書きたいという人もいるかと思います。
その場合は、大学まで同じ部活を続けていることや、高校の部活が大学でも活きた経験を書いてください。
ガクチカで高校時代のことを書く場合について、以下の記事で解説しています。
「高校で部活をがんばっていたから書きたい」と悩んでいる人は、いちどこちらの記事を読んでみてくださいね。
たしかにコロナ禍での部活を経験したこそ書けるエピソードがありますね。
きっと乗り越え方って人それぞれだよね。だからこそ、差別化できるガクチカも作成できるよ。
本記事の要点まとめ
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!
部活をテーマにしたガクチカの書き方が理解できたと思います。
NG例文も共有したので、「こういうガクチカは評価されないんだな...」という気づきに繋がったのなら嬉しい限りです。
せっかくすばらしい経験を持っているので、書き方・伝え方に意識を向けてすこしでも評価される文章を追求してください。
これまで多くの就活生を見てきて、「文章構成」や「評価ポイント」を意識している人がいかに少ないか、僕は知っています。
だからこそ、この記事を読んだ人は差別化することができますし、評価されるのです。
ちなみに、この記事を読み終わったら「【ガクチカと自己PRに一貫性は必要?】同じネタで書き分ける方法!」も読んでみてください。
「ガクチカと自己PRどちらにも部活について書いていいのか?」と考える人もいるでしょう。
ガクチカと自己PRは、就活において必ずといっていいほど聞かれる質問です。
どう書き分ければいいか、例文も踏まえてポイントを解説しているのでぜひ参考にしてください。
それでは最後に、本記事の要点をまとめて終わりましょうか。
【本記事の要点】
- ガクチカで部活について書くのは発揮できる能力や学んだことを書きやすいのでおすすめ。
- ガクチカはエントリーシートで求められる指定文字数が多い傾向にあるので、いきなり書き始めるのではなく文章構成から考えるべき。
- ガクチカで部活について書くときは、結果よりも「学んだこと」をアピールするのが重要。
- 評価される部活のガクチカに仕上げるには「就活エージェント」「逆求人サイト」「ES閲覧サービス」を利用するのが効果的。