就活生や転職者のみなさん、こんにちは!
これまで7年、書いた記事は1500記事を超え、求人サイトの運営まで始めた"日本イチの就活マニア"こと就活マン(@syukatu_man)です!
就活を控えるなかで、「部活の経験って就活に影響するのかな?どんな部活が有利なんだろう?」と気になる人は多いでしょう。
結論からいうと、「この部活だから就職に強い!」という特定の部活はありません。
採用担当者がみているのは、”あなたが何部に所属していたか”ではなく、”部活を通して何を得たのか”だからです。
ただ、選考でアピールするのに有利な部活はあるので、ランキング形式でご紹介しますね。
あわせて部活経験を就職で有利にはたらかせるポイントも共有するので、ぜひ最後まで読みこんでくださいね!
「実際に企業が評価する部活ランキング」を知れるわけですね!
そうだね!加えて、どんな業界が向いているか、部活経験をどうアピールすべきか、も解説しているから、ぜひ参考にしてほしい!
- 部活の経験は就職に影響する?
- 就職に有利な部活ランキング【1位~29位】
- 就職に有利になる部活動の特徴
- 部活経験者の就職におすすめの業界
- 就職で部活動経験を有利に働かせるポイント
- 【重要】就活で失敗する部活動生の特徴3選
- 本記事の要点まとめ
部活の経験は就職に影響する?
そもそも部活の経験が就職に影響するのかどうか気になる人も多いでしょう。
実際のところ、部活の経験は就職するうえでめちゃくちゃ影響があるわけではありません。
しかし、アピールの仕方次第では選考で有利にはたらくこともあります。
部活の経験が、あなたの強みや魅力を伝えられる材料になるのです。
部活についてアピールしたい場合は、「具体的な成果」よりも「部活を通してなにを学んだのか」「その学びをどう活かすのか」を伝えるのがポイント。
逆にいうと、部活で大きな成果を上げていなくても、あなたが何かを得て成長できているのであればそれは立派なアピールポイントになります。
部活をとおして、学んだことや身につけたスキルはなにか考えてみてください。
部活をはじめる前よりも成長した部分は、選考で強みとしてアピールできますよ。
部活経験が就職で有利になる理由
部活の経験が就職において有利になりやすいのはなぜか?
理由は以下の2つです。
【部活動経験が就活で有利になる理由】
- 企業が求める素質を鍛えやすい
- 部活コミュニティは会社の縮図
企業が求める素質を鍛えやすい
ひとつ目は、部活動を通して、企業が求める素質を鍛えられるから。
以下は経団連が2018年に行った、新卒採用に関するアンケート調査です。
【選考時に重視する要素の上位5項目】
- コミュニケーション力
- 主体性
- チャレンジ精神
- 協調性
- 誠実性
この調査によると、以上の5つの要素が就活生に求められる能力になる。
そしてこの5つの能力を鍛えられる環境こそが、大学での部活動経験なんです。
それぞれが主体性をもってコミュニケーションを取り、大きな目標にチャレンジしていく。
その中で協調性(チームワーク)と誠実性(礼儀)を学ぶ。
部活動は、上記の能力を身につけるうえでまさにピッタリの環境と言えるでしょう。
部活コミュニティは会社の縮図
2つ目の理由は、「部活動のコミュニティが会社組織と似ているため、有益な学びを得ている可能性が高いこと」です。
たとえば、部活動で培ってきたリーダーシップは、そのまま企業でも活かせそうですよね。
ほかにも企業と部活動の共通点は、パッと思いつくだけでもかなりありますね。
【企業と部活動コミュニティの共通点】
- チームで成果を出していく
- 上下関係がはっきりしている
- 厳しい環境でも助け合いながら奮闘する
- 一つの目標に向かって走り続ける
- 競合との戦いに勝つ
当たり前ですが、サッカーのプロになりたいなら、サッカーの練習をしますよね。
それと同じで、会社で活躍したいなら「会社に似たようなコミュニティの中で経験を積む」のが効率的なんですよね。
そこで得た学びは入社後にダイレクトに発揮されるので、「部活を通して身につけたものを入社後に活かす」とアピールするのが有効なのです。
部活動経験の中で、自分がどんな成長をできたのかが大切なんですね!
そうだね、ちゃんと学びを得られた学生のみが就活に強くなる。厳しい環境下で自分がどんな成長を遂げたのか、言語化してまとめておこう!
就職に有利な部活ランキング【1位~29位】
では本題の「就職に有利なおすすめ部活ランキング」を共有しますね。
以下は2017年にプレジデント誌が行った調査で、伊藤忠・キリン・日本航空など15の人気企業から集計したデータです。
順位 | 部活名 |
---|---|
1 | ラグビー部 |
2 | 野球部 |
2 | アメフト部 |
4 | サッカー部 |
4 | バスケットボール部 |
6 | バレーボール部 |
6 | ラクロス部 |
6 | チアリーディング部 |
9 | 柔道部 |
9 | ソフトボール部 |
11 | 剣道部 |
11 | アイスホッケー部 |
11 | 陸上部 |
14 | 水泳部 |
14 | ホッケー部 |
14 | テニス部 |
14 | 山岳部 |
14 | 相撲部 |
19 | スキー部 |
19 | 弓道部 |
21 | アーチェリー部 |
21 | バドミントン部 |
21 | フェンシング部 |
21 | 卓球部 |
21 | ボクシング部 |
21 | ヨット部 |
27 | ダンス部 |
27 | レスリング部 |
29 | ゴルフ部 |
参考:PRESIDENT Online 「就職活動でトクする運動部ランキング」
1位:ラグビー部
就職に強い部活動ランキング第1位は「ラグビー部」です。
肉体がぶつかり合う熱いスポーツで、体格の良い学生が多いイメージですね。
【ラグビー部ならではの特徴】
- 未経験から始めるスポーツなので、文武両道の学生が多い
- 筋トレが趣味になっていることが多く、コツコツと努力できる可能性が高い
ラグビーなどの大学に入ってから始める機会が多いスポーツは、未経験者が多いです。
スポーツ推薦ではないため、単純に受験を突破して入部してきます。
したがって、受験期にちゃんと頭を鍛えてきた学生なので、頭も体も使えるわけですね。
また、「筋トレが趣味=コツコツと努力できる」という傾向もあり、面倒なことでも熱意を持ってやってくれる精神はかなり評価されます。
ちなみに僕が人を採用する場合も、同じ理由で筋トレが趣味になっている学生を優遇しますね。
2位:野球部
ランキング第2位は「野球部」です。
「もっとも厳しい部活は何ですか?」と聞いたら、ほとんどの人が答えるであろう野球部ですね。
【野球部ならではの特徴】
- 礼儀や姿勢など、仕事に対する誠実さがある
- 厳しい環境にも耐えられるストレス耐性がある
高校球児がイメージしやすいですが、強豪校であればあるほど礼儀がしっかりしており、“誠実さ”ではずば抜けていると思います。
あいさつも行動もキビキビとしているので、見ていて気持ちが良いでしょう。
また、かなり厳しい監督との掛け合いの中で、ストレス耐性も培われていく。
近年パワハラ問題を恐れる企業にとって、小さなことではへこたれない精神的な強さが、就活で有利になるポイントですね。
3位:アメフト部
第3位は「アメフト部」。
多くの方は「ラグビーとの違いが分からない」という感じだと思いますが、意外とルールが違うんですよね。
ただ、就活においては重要な違いではないので、ほとんど一緒のモノだと考えてよいでしょう。
【アメフト/ラグビー部ならではの強み】
- 未経験から始めるスポーツなので、文武両道の学生が多い
- 筋トレが趣味になっていることが多く、日頃からコツコツと努力できる可能性が高い
また体格を大きくする必要があるので、「よく食べる」というのも特徴の1つです。
就活では基本役に立ちませんが、入社後に意外と役立つことがあるんです。
先輩の立場に立った時、どんな後輩ならご飯をおごってあげたいと思うでしょうか。
おそらく「どんな食べ物でもおいしそうにたくさん食べてくれる」ような後輩ですよね。
チームの関係性の構築につながりますし、少しいやらしい話をすると社内政治が上手くいくきっかけにもなります。
「よく食べる」というのは一見何でもないように見えますが、意外と就職後の強みとして働いてくれるかもしれませんよ!
4位:サッカー部
第4位は「サッカー部」ですね。
最近では海外で活躍するプロ選手も増えており、以前にも増して人気度がアップしたスポーツです。
【サッカー部ならではの特徴】
- 精神的にも身体的にもスタミナがある
- 爽やかで第一印象が良くなる可能性が高い
サッカーは他競技と比較してもかなりの長距離を走るスポーツ。
その中で、体力的につらい時間帯でも精神で乗り越えようするスタミナが身につくはず。
このスタミナは入社後も必ず活きますし、企業から求められる能力の1つですね。
また、爽やかなイメージが強いので、第一印象が良くなることが多い。
(もちろん個人差はありますが、全体と比較するとその割合は大きい)
第一印象が良いと、その後のやり取りがスムーズに進みますし、面接だけでなく営業でも力になってくれる能力です。
他社とのかかわりが多い職種であるほど、こういった爽やかさは武器になるわけですね。
5位:バスケットボール部
第5位は「バスケットボール部」。
もっとも疲れるスポーツと言っても過言ではないバスケットボールですね。
サッカーと違って長距離を走ることは無いですが、シャトルランを永遠に続けているようなスポーツです。
【バスケットボール部ならではの特徴】
- 精神的にも身体的にもスタミナがつく
- チームの結束が強い
スタミナに関してはサッカー部同様で、試合中はあり得ない程走りまくるので、やはりスタミナはつきやすいですね。
加えて、バスケはコートに出られる人数が5人しかいないので、比較的高い頻度で選手交代をする。
それゆえベンチメンバーも試合に出ることが多いので、「全員で試合を作っていく姿勢」が身に付きますね。
チームを俯瞰して自分が何をすべきか、何で貢献できるのか、を考える精神は入社後も必ず役立ちます。
企業も求めている素質なので、就職に有利になる要素になるでしょう。
部活経験があっても油断は禁物
就職に有利な部活が把握できたと思いますが、だからといって「おれ野球部だから余裕だー!」となるのは要注意!
ランキング内の部活に入っているからといって、簡単に内定がもらえるわけではありません。
そこで僕がおすすめなのは、逆求人サイトでスカウトを狙うことです。
僕は求人サイトを運営しているのですが、やはり大学で部活をしている人はスカウトがよく届く傾向にあります。(体育会系は評価が高いですね!)
中でもキミスカは、スカウトに種類があるので、企業の本気度の高いゴールドとシルバーだけをピンポイントで狙いますね。
(ちなみに僕の会社で運営しているホワイト企業ナビでは、条件を満たすホワイト企業からしかスカウトが来ないので、ホワイト企業が良いという人は併用してみてください!)
確かに、団体競技・未経験が多い・相手との勝負といった特徴を押さえている部活がランクインしていますね!
求められているのはまさにそこだからね!ただ結局は「どんな経験をしたか」が重要だから、しっかりと言語化していこう!
就職に有利になる部活動の特徴
続いて、「就職に有利になる部活動の特徴」についてまとめていきますね。
「自分の部活はどうか」を確認しながら見ていきましょう!
【就職に有利になる部活動の特徴】
- チームで目標を達成する団体競技
- 未経験の学生が多い
- 相手選手との勝負である
特徴① チームで目標を達成する団体競技
1つ目の特徴は「チームで目標を達成する団体競技」という点。
ほとんどのスポーツはこの要素を持っていますが、就活でもっとも有利になる要素と言えるでしょう。
理由は以下の3つ。
【「チームで目標を達成する団体競技」が評価される理由】
- 会社でもチーム一丸で成果を出すことを求められる
- 団体競技は主体性・コミュニケーション能力・チャレンジ精神など主要能力を鍛えられる
- 自分が組織の中でどうやって力を発揮するかを分かっている
部活も会社も「チームで成果を出す」という点が非常に似ているんですね。
そのなかで培った主体性・コミュニケーション能力などは入社後も必ず活きる力になるので、企業から欲しがられるようになります。
また、チームで目標を達成する経験をしてきた学生は、自分が組織の中でどう活躍するかを分かっていることが多い。
このポイントを押さえていると、「入社後も自分の能力を発揮してくれそう」と期待値も高くなるのです。
特徴② 未経験の学生が多い
2つ目の特徴として、「未経験の学生が多い」という特徴が挙げられます。
例えば「ラグビー」や「ラクロス」など、中高ではなかなか部活がなかった競技は、就活では結構強くなりますね。
その理由は以下の2つ。
【「未経験者の多い部活」が評価される理由】
- スタートの仕方が会社と似ている
- 文武両道の学生が多い
未経験者の多い部活とはすなわち、全員が平等にスタートして競い合うものです。
何も知らない状態で始まり、ポテンシャルを持っていた人や努力を怠らなかった人が評価される世界。
これってかなり会社と似ていますよね。
会社も未経験の状態からはじまって、その中で成果を出さなくてはなりません。
つまり、疑似体験的に「未経験者の多い部活で成長=会社でも成長できる」と判断できるので、就活生のポテンシャルを測るにはピッタリなんです。
加えて、未経験者の多い部活は「文武両道の学生」が多くなることも理由の1つ。
野球やサッカーなどはスポーツ推薦で入学した学生が多いですが、ラグビーやラクロスなどは“受験”を突破してきた学生がほとんどのはずです。
文武両道の学生が多くなる「未経験者の多い部活」が良い評価を貰うわけですね。
特徴③ 相手選手との勝負である
3つ目の特徴は、「相手選手との直接勝負となる」という点です。
ラグビーや野球など、相手選手と真っ向からぶつかるようなスポーツですね。
(水泳や体操など、自分との戦い系のスポーツ以外)
理由は「相手を分析し、自分が勝つにはどうすればよいのかという思考が鍛えられる」から。
入社した後もライバル会社との競争の中で、最終的には勝ち切らなければなりません。
相手がどんなことを武器とし、どこに付け入るスキがあるのか、こういった点を分析しながら成果を出す必要があります。
相手と直接勝負をするようなスポーツなら、こういった思考を身に付けることができる。
たとえば野球部の場合。
「相手のピッチャーはカーブが得意だから、カーブを打てるように徹底的に練習しよう」など、相手の弱点に対して自分たちができる事は何かを考えますよね。
こういったベースの力と姿勢を、企業は欲しています。
したがって、「相手と直接勝負をする」ような部活動経験は、就活で強くなるわけです。
どれも「会社で活かすために」という考え方が共通していますね!
そう!結局、企業が欲しいのは「会社で成長できる人間」だから、似たような経験をしている人ほど価値は高くなるんだ!
部活経験者の就職におすすめの業界
次に、「部活経験者の就職におすすめの業界」について解説していきます。
ぜひ参考にして、志望業界を再確認してみてください!
【部活経験者の就職におすすめの業界】
- 商社
- 金融業界
- ソフトウェア・通信業界
- 広告業界
- 製薬(MR)業界
業界① 商社
1つ目のおすすめ業界は「商社」ですね。
代表的な企業は以下の通り。
【商社の代表的な企業】
- 三菱商事
- 伊藤忠商事
- 豊田通商
- 三井物産
- 三菱商事
- 丸紅
- 双日 など
商社は業務がイメージしづらいと思うので少し説明しますね。
仕事内容は主に以下の2つです。
【商社の事業内容】
- モノの売買で利益を生む「トレーディング」
- 企業や権益に出資する「事業投資」
かんたんに言うと、「モノを安く仕入れて高く売る事業」と「成長しそうな企業・事業にお金を出資してリターンを得る事業」の2つ。
営業として仕事をするなら、実際にクライアントとやり取りをするので、交渉力が試されるような業務になるでしょう。
大企業だと学歴フィルターがあるので厳しいかもしれませんが、まだまだ多い専門商社であれば十分に内定獲得の可能性を見出せますね。
業界② 金融業界
2つ目のおすすめ業界は「金融業界」ですね。
代表的な企業は以下の通りです。
【金融業界の代表的な企業】
- 三菱UFJフィナンシャル
- 三井住友フィナンシャル
- 野村ホールディングス
- 大和証券グループ
- かんぽ生命保険
- 第一生命ホールディングス など
銀行は多少学歴を気にするので厳しいところもありますが、証券や保険会社は営業がすべてというような業種です。
したがって、部活経験のある学生が持つ人間性やスタミナなどはまさに求められている能力と言えるでしょう。
また、金融業界はもともと高学歴学生しか集まらない傾向がありましたが、近年はその傾向も弱まりつつありますね。
キャッシュレス決済やAIによるローン審査など、テクノロジーの進化によって変革が起きている業界でもあるので、入ってみると結構サバイバルで楽しいかもしれません。
業界③ ソフトウェア・通信業界
3つ目のおすすめ業界は「ソフトウェア・通信業界」。
代表的な企業は以下ですね。
【ソフトウェア・通信の代表的な企業】
- リクルート
- 楽天
- NTTデータ
- 野村総合研究所
- コナミ
- GMOインターネット など
近年のIT需要でますます加速しており、文系や体育会からも人材を必要としています。
もちろん営業も欲していますが、意外と体育会系からエンジニアに就職なんて方も多くなってきていますね。
理系だろうと文系だろうと体育会だろうと、実務レベルのプログラミングを持っている人はかなり少ないので、入社後に育てるという意識が強いようです。
また、システム開発の業務は結構スタミナもいる作業になるので、部活で培った忍耐力や継続力はここでも活きるはずですよ!
業界④ 広告業界
4つ目の業界は「広告業界」ですね。
代表的な企業は以下です。
【広告業界の代表的な企業】
- 電通
- 博報堂
- サイバーエージェント
- リクルート
- ADK(アサツー・ディ・ケイ)
- DAC(デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム) など
アナログの広告も良いですが、近年だとWebやSNSを通したインターネット広告系の企業がおすすめですね。
広告業界はかなり大きいお金が動くので、その分リスクもありますが爆発力も凄まじいです。
こちらも営業職でかなり欲されますし、業務の中でクリエイティブな作業も学べるので、部活経験のある人にぴったりの業界と言えます。
業界⑤ 製薬(MR)
5つ目のおすすめ業界は「製薬(MR)業界」です。
代表的な企業は以下ですね。
【製薬(MR)業界の代表的な企業】
- 武田薬品工業
- 大塚ホールディングス
- アステラス製薬
- 第一三共
- 中外製薬
- エーザイ
- ファイザー など
業界としては「薬のメーカー」みたいなもので、できた薬を営業が医者に売るといった形ですね。
製薬業界の営業は少し特殊で、「使ってください」や「値段はいくらです」みたいな話を一切してはいけないんですね。
ドクターに話せるのは、「この薬を使うと、~いう作用があって、従来の薬より性能が高いんです」と情報を共有することだけ。
価格で強みをアピールできない分、人間性を評価してもらうような営業なのです。
よって、部活でコミュニケーション力や誠実性を身につけた人にはおすすめの業界というわけです。
(10年前と比べれば、ドクターとの接待営業などはかなり減ったようです)
ただ、やはりドクターと話せるほどの医療知識が必要になるので、入社後のキャッチアップも必要になる。
したがって、医療への関心が強くないと、あまり成果を出せる業界ではないかもしれませんね。
部活で培った経験やスキルを活かせそうな業界ですね!
そう!もちろん他の業界でも活かせるかどうかは結局本人次第。上記以外でも興味がある業界には積極的にチャレンジしてみてね!
就職で部活動経験を有利に働かせるポイント
「就活で部活動経験を有利に働かせるポイント」を解説します。
部活経験を選考でどう活かしていくのか、について深ぼっていくので網羅的に知識を蓄えていきましょう!
【就活で部活動経験を有利に働かせるポイント】
- 自分を正しく客観視する
- 業界を広い視野で見てみる
- 行動と学んだことを正確に言語化する
- 自分の役職を踏まえてアピールする
ポイント① 自分を正しく客観視する
まずは、自分を正しく客観視することから始めましょう。
自分を俯瞰してみることで、自分は全体でどのくらいの水準なのか、目指せる範囲の企業はどこか、自分と周囲の差別ポイントはどこか、などを把握できるはずです。
たとえば3年も部活で努力をつづけるって本当はかなりすごいこと。
ですが、イメージだけで「上位大学の学生たちはスゴイことしてるんだろうなあ」なんて考えて、「自分には大手はきつい」と最初から諦めてしまう人って多いんですね。
自分を正しく客観視できずに、みずから可能性を狭めてしまうのはかなりもったいない。
よって、自分を客観的に見ることが大事なのです。
加えて、自分の経験をもう一度洗い出してみることで、自分がどんなことをアピールすべきなのか見えてきます。
これがいわゆる“自己分析”に当たりますが、「イマイチ自己分析の方法が分からないんだよな」という方は、以下の記事を参考にしてください。
マンガでわかりやすく解説しているので、あなたの就活に役立つ情報が得られるはずですよ!
ポイント② 業界を広い視野でみる
業界を広い視野で見てみる、というのも必須の対策です。
部活をしていると、同じ部活をやっている学生としかあまり関わらないので、狭い考えにとらわれやすくなってしまうんですね。
以前、就活生からこんなことを聞いて、心底驚いたのを覚えています。
「僕、体育会学生なので、不動産営業しか行けないと思っていました。部活の先輩もほとんど不動産に行きましたし、体育会は営業しか選べない、とも言われましたし。」
たしかに、不動産や建築業界が体育会学生を欲しているのは事実ですが、エンジニアとして採用される人だって大勢います。
こういった先入観から視野を狭めてしまうのは本当にもったいないです。
先ほどの「自分を客観視する」にもつながりますが、何事も広い視野で見てみることで、自分の可能性を広げることができる。
せっかくたくさんの業界があるのだから、興味のない業界でも一度調べてみるのがおすすめです。
業界研究については以下の記事で解説しているので、やり方を知らない方はぜひ参考にしてみてくださいね。
ポイント③ 行動と学んだことを正確に言語化する
3つ目のポイントとして、「部活動での行動と学んだことを正しく言語化する」が挙げられます。
部活に打ちこんでいるときって、技術的なスキルには目を向けても、「主体性が身についているな」「協調性がある人間になれたな」とかってあまり考えませんよね。
それゆえ、自分の行動や学びを言語化する機会が少なくなるんです。
その結果、就活の時期になっても上手く言語化できず、誇るべき努力が採用担当に伝わらないまま、面接を終えてしまうわけですね。
実際、自分の思考を文字に落とすのは非常に難しいですし、ある程度の訓練を積まないと上手にはできないと思います。
そこでぜひやってほしいのが、「ESの質を高める」こと。
ESの質を高めるために、文章と向き合って磨いていくことで、言語化能力を育てることができます。
部活経験者向けのESの書き方については、「【部活をテーマに200字でガクチカを書く方法】例文をもとに解説!」で解説しています。
実践できればESで落ちることはまずなくなるはずなので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
ポイント④ 自分の役職を踏まえてアピールする
4つ目のポイントは、「自分の役職を踏まえてアピールすること」です。
これが意識できると、話の筋道が通りやすくなり、採用担当にも理解してもらいやすくなります。
たとえば、「部活でキャプテンをやっていました」と聞けば、「人望があるタイプなんだ」「リーダーシップがあるのかな」と、人物像が何となくイメージできますよね。
そのイメージ通りに話が進めば、お互いの認識にギャップが無くなって話が前に進みやすくなる。
こうなると、無駄なややこしい表現を使う必要もなくなりますし、限られた面接時間で伝えたいことを余すことなく伝えられるはずです。
「それじゃあ話に意外性が無いのでは?」という意見もあると思いますが、まずはシンプルに伝えることの方が重要です。
また、エピソードはそれぞれが独自のものなので、「ネットでESをコピペしよう」なんてことをしていなければ、どんな話も唯一無二のモノになるはずですよ。
以下で各役職のアピール例文を共有するので、当てはまる役職について確認してみてください。
【部活動での役職】
- 主将・部長・キャプテン
- 副部長・副キャプテン
- ベンチ・控え
- マネージャー
主将・部長・キャプテン
部活動のリーダーのアピールポイントはやはり「リーダーシップ」になるでしょう。
キャプテンを任される人望と、チーム全員を引っ張る姿勢は、かなり評価されるポイントになるはずです。
ただし、単に「リーダーシップがあります!」と伝えるのは抽象的すぎて伝わりません。
一言でリーダーシップと言っても、その形は以下のように人それぞれです。
【リーダーシップの種類】
- 寡黙だが、練習にストイックな姿勢でチームを引っ張るリーダーシップ
- 広い視野でメンバーを細かくサポートするリーダーシップ
- チームの問題を考え、部員が納得できる判断を下すリーダーシップ
- 誰よりも声を出して活気ある環境を作るリーダーシップ など
どんなリーダーシップなのか、何が要因となってチームを引っ張れたのか、経験が違えばリーダーシップも変わってくるはずです。
自分が培ったリーダーシップはどういうものだったのか、しっかり言語化できるようになりましょう。
では、キャプテンのリーダーシップエピソードについて、1つ例を出しておきますね。
【主将・部長・キャプテンのアピール例文】
「誰よりも声を出して練習を盛り上げ、チーム一丸となれる環境づくりに取り組んだ。
この経験から、他人を思う気持ちと姿勢が、チームに良い影響を与えられることを学んだ。」
副部長・副キャプテン
副部長のポジションは、チームの現状をより正確に把握できる位置です。
部長とチームをつなげる中間のポジションなので、その分「広い視野」と「冷静な分析力」が育めるでしょう。
自分の役割を思い返して、どんな力を育めたのか正確に把握してくださいね。
副部長のエピソード例は、以下の通り。
【副部長・副キャプテンのアピール例文】
「チームに足りないものを分析し、より万全な運営体制を追求した。
部長とメンバーの間でチームを俯瞰できるポジションだからこそ、チームの弱点を冷静に分析することが大切だと学んだ。」
ベンチ・控え
控えメンバーだった方は、「諦めない精神」や「粘り強さ」をアピールするのがおすすめです。
実は、キャプテンとしての素質よりも、これらの力の方が就職に強かったりもします。
企業は今、ますますストレス耐性の強い学生が欲するようになりました。
企業側からのニーズを考えると、割と選考を勝ち抜きやすかったりするので、自信をもってエピソードを伝えると良いでしょう。
エピソード例としては、以下のようなものがありますね。
【ベンチ・控えのアピール例文】
「3年間ずっと控えメンバーでしたが、最後まであきらめずに誰よりも練習しました。
この経験から培った粘り強さは、誰にも負けない自信があります。」
また、部活動をテーマにしたガクチカの書き方については別記事にて詳細に解説しています。
「エピソードについて、もっと詳細な伝え方を知りたい!」という方は、ぜひ以下の記事を読んでみてください。
マネージャー
マネージャーとして得られる力と言えば、「サポート力」や「気遣い」などがおすすめ。
表舞台で活躍するタイプではないかもしれませんが、メンバーを陰ながらサポートできる力は、組織に必ず必要になる要素です。
成果が地味なモノでも、あるいは明確な成果につながっていなくとも、自分のやってきた経験に自信を持って伝えるようにしましょう。
ただし、1つだけ注意点。
「この子、主体性が無いな」と思われることは、絶対に避けてください。
“主体性”は企業がもっとも求めている素質なので、それがないと思われることはすなわち“選考落ち”に繋がります。
「自分は主役になれるタイプではなくて…」や「私より適任な人はたくさんいる」などの、ネガティブな表現はできるだけ避けましょう。
では、マネージャーの例文を1つ紹介しますね。
【マネージャーのアピール例文】
「マネージャーを務めていましたが、チームの筋トレに共同で取り組むようにしていました。
その中で、チームの結束力がより高まっていくことを感じれましたし、社会人としてやっていける体力を身に付けることもできました。」
また、部活動のマネージャー経験に特化したガクチカの書き方については、以下の別記事にて解説しています。
「マネージャー経験をどうアピールすべきか分からない…」なんて方は、ぜひ参考にしてくださいね!
確かに、いつの間にか視野が狭くなっているのは痛いですね。
たくさんの時間を部活に費やすのだから周りがみんな仕方ない面もある。自分で行動して情報をキャッチする習慣をつけよう!
【重要】就活で失敗する部活動生の特徴3選
ポイントに続いて、「就活で失敗する部活動生の特徴」を共有していきます。
就活をする上でかなり重要な内容になるので、噛み砕いて理解しましょう。
【就活で失敗する部活動生の特徴】
- 価値のある経験なのに自覚できていない
- 狭いコミュニティで集めた情報にしか頼らない
- スケジュールを管理できずにいい加減になる
僕は毎年たくさんの就活生を見ていますが、以上の特徴を持っている学生は就活で失敗するケースが本当に多い。
例年の二の舞にならないためにも、3つの特徴をしっかりと押さえてくださいね。
特徴① 価値のある経験なのに自覚できていない
まず、「自分の経験の価値を自覚できていない」点が挙げられます。
部活動の経験ってかなり価値の高い経験なんですよね。
にも関わらず、「自分には人に自慢できるエピソードがないから…」と言って、人気企業への就職を最初から諦めている学生は本当に多いんです。
以下に示す、ベネッセが行った「サークルや部活動への参加状況」を見てみましょう。
この調査によると、大学で部活・サークルに入っている学生は49%。
その中で、週4日以上活動している人は21.6%。
ここから計算するに、学生全体のうち、週4日以上の厳しい環境に身を置いている学生は、約10%(49% × 21.6%)となります。
つまり、10人就活生を集めても、部活動生は1人しか得られないわけです。
こんな希少性の高い経験をしているのに、「自分には自信を持てる経験がない」なんてもったいないですよね。
周りに比べて何が秀でているのか、また何が弱いのかをしっかりと把握しましょう。
俯瞰して見ることができれば、自分の目指すべき場所はどこなのか、正確に把握できるはずですよ!
特徴② 狭いコミュニティで集めた情報にしか頼らない
部活という狭いコミュニティの中でしか情報交換をしないのも、就活に失敗する部活経験者の特徴です。
部活に入っていることで先輩から就活情報を聞けるというメリットもある反面、外部から情報収集しなくなるというデメリットもあるわけです。
この結果、「先輩が営業だったから俺も営業かな」とか「3月だけど周りが動いてないからまだ大丈夫か」とか、偏った情報ばかり集まってしまう。
でも実際は業界・職種を絞る必要はありませんし、動き出す時期も大学3年の夏あたりが理想なんですよね。
こういった情報は自分からゲットしに行かないと得られません。
就活に限った話ではありませんが、情報は自分で行動して得たものの方が圧倒的に有益。
何もしていないのに入ってきた受け身の情報は、あまり良いものではないことも少なくありません。
だからこそ、就活攻略論のようなメディアから正しい情報を集めることが重要になりますし、就活のプロに積極的に頼ることが大事になるわけです。
ブラック企業の勧誘に乗ってしまうことも
狭いコミュニティのみで情報を集めると、最悪の場合「ブラック企業の勧誘に乗ってしまう」こともあります。
よく聞くのが、「部室に勧誘に来た人から、企業の選考を紹介してもらい、面接1発で内定」みたいなケース。
内定を獲得した本人は気分が良いと思いますが、「簡単に内定が取れる=誰でもいいから人が欲しい=社員がすぐ辞める企業=ブラック企業」となるわけです。
残業代がつかなかったり、営業で成果を出せないと罵声を浴びせられたり、入社してから良い事なんて1つもない。
そんな生活を我慢した挙句、鬱などの働けない精神状態になってしまうこともあるんです。
就活をはやく終わらせたい気持ちはとても分かりますが、ここで甘えた人に良い未来は待っていません。
結局、自分が勇気を出して行動しないと満足できる結果は得られないわけですから、自分に厳しく行動していってくださいね。
また、「そんな企業は嫌だな、やっぱりホワイト企業に入社したい!」と感じた学生も多いですよね。
そういった方のために、以下の別記事にて「ホワイト企業に入社する方法」をまとめています!
僕も実践した4ステップの方法で、確実にホワイト企業の内定に近づけるので、ぜひ参考にしてみてください!
\就活生がホワイト企業からの内定を取るための立ち回り/
特徴③ スケジュールを管理できずにいい加減になる
3つ目の特徴は「スケジュール管理できずにいい加減になってしまう」点ですね。
就活に失敗してしまった部活動生のスケジュールが以下です。
【就活スケジュールに失敗した例】
<大学3年7月>
「なんか最近インターンってことばよく聞くなあ。行った方が良いんだろうけど、今は部活も忙しいし、周りも動いてないからまだいっか。」
<大学3年11月>
「あっという間に夏が過ぎたなあ。だんだん冬インターンの話を聞くようになったけど、夏行っていないんだから冬行ってもしょうがない気がするなあ。情報解禁の3月まで時間あるし、まだいっか。」
<大学3年3月>
「よし、就活情報が解禁されたらしいから、とりあえず興味のある企業を見てみるか。といっても業界がいっぱいあるし、聞いたことない職種もあるから、何がやりたいかなんてわからないな。てかITってなんだ?」
<大学4年4月>
「消去法で会社絞って、適当にES書いて出してみたけど、ことごとく落ちるなあ。企業は何が悪いのか教えてくれないし、改善しようがないじゃん。そもそも“自分の強み”なんかないよ。」
<大学4年6月>
「なんとなくES通るところも出てきたけど、面接ぜんぜん受からないわ。もうどこでもいいから内定だけくれよ。」
<大学4年8月>
「ダメだ、期待してた最終面接も落ちた。なんか先輩が誰でも拾ってくれる会社あるって言ってたから、そこ受けてみよ。ブラックの噂あるけど、内定もらえるなら関係ないし。」
こういった学生は毎年存在し、入社後に「これ向いてないわ」と1年で退社してしまうというケースが結構多いんですよね。
自己分析も業界研究も進めていなかったために、何をするにもすべて後手で、「あれが必要だったのか」と後で気付く。
人は何もかもうまくいかなければいい加減になる生き物ですし、心を強く保つのも難しいはずです。
だからこそ、早め早めにスケジュールを組んで、できるだけ余裕をもって就活を進めていくことが大切なんです。
以下のことは大学3年の3月までコツコツ進めておきましょう。
誰のためでもなく、自分の未来のために先手先手で行動してくださいね。
(理想としては大学3年生の7月、8月、9月、10月あたりにやっておきたい!)
【就活解禁前(大学3年3月以前)にやるべきこと】
- 逆求人サイトの利用
- 自己分析
- 就活効率化ツールの登録
(ES無料閲覧サイトや会社の口コミサイトなどの就活の役に立つサイトを使えるようにしておく) - 3大質問の回答作成
(自己PR・ガクチカ・志望動機の超頻出質問3問の回答方法を勉強する) - 適性検査(SPIなど)の勉強
(SPIやWebテストなど多くの企業で出題されるテストの対策をしておく) - 業界研究
(成長業界や儲かる業界、ホワイト業界やブラック業界について理解する) - 企業研究のやり方把握
(1社ごとの企業研究のやり方を把握しておく) - エントリー企業の一覧化
(エントリーしたい企業を事前に一覧化しておく)
早め早めにスケジュールを設定しておかないと、すべて失敗に終わるわけですね。
部の活動で時間の大半が削られるからね。体力的にもしんどいと思うけど、毎日ちょっとずつでも進めておこう!
本記事の要点まとめ
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!
就職に有利な部活動について、網羅的に理解できたと思います。
就職に有利になる部活動の特徴は、「団体競技・直接勝負・未経験者が多い」の3要素です。
今回上位にランクインしなかった部活でも、以上の特徴を押さえていれば十分に評価される可能性は高い。
また、重要なのは部活動の名前ではなく、「その部活動経験から何を学んだか」。
自分がどんなことを考え、どんな行動をとったのか、そしてそこから何を学んだのか、この辺りを正確に言語化することの方がよっぽど重要です。
部活の名前だけに踊らされず、本当に求められていることは何なのかを再確認しましょう。
かけがえのない経験をし、ちゃんと相手に伝えられるなら、それはどんな部活であっても自信をもってOKですからね。
ちなみに、この記事を読んでいる体育会系の学生はぜひ「体育会系向けのおすすめ就活サイト【1位〜9位】|体育会系に特化したサイトを厳選! 」も読んでみてください。
就活サイトってかなり数も多いですが、体育会系の学生に特化したサイトも存在します。
部活での経験を評価してもらい、有利に就活を進めたい人はぜひ参考にしてください!
それでは最後に、本記事の要点をまとめて終わりましょうか。
【本記事の要点】
- 相手と勝負する団体競技で、未経験者の多い部活動は就職に有利になる。
- 就職に有利な部活ランキングの上位5つは、ラグビー・野球・アメフト・サッカー・バスケである。
- オススメ業界は幅広いが、総じて営業人材として求められている。