こんにちは!
就活を研究し続けて7年目、書いた記事は1000以上の就活マンです。
(このブログ以外にも、僕を含めた編集部が企業を厳選した求人サイト「ホワイト企業ナビ」の運営も開始しました! » 求人一覧を見る)
今回は部活動経験は就活で有利になるのか?」という疑問について解説します。
過去のデータから根拠を交えて網羅的に説明していきますが、先に本記事で解説する内容について共有しておきますね。
【本記事で解説する内容】
- 部活動経験は本当に就活に有利なのか?過去のデータから解説
- 体育会学生が就活で有利になる理由
- 就活で部活動経験を上手くアピールする方法
- 就活で失敗する体育会学生の特徴
実際、「部活の経験あるけど本当に就活に活きるのかな?」と不安になっている学生は多いですよね。
結論、間違いなく活きますが、体育会という理由だけでは評価されません。
では体育会学生はどうしたら就活を笑って終われるのか。
この辺りを、過去の体育会学生の声などを参考にして徹底的に解説していきますよ!
体育会学生はどうやって就活を進めたらいいのか知れるわけですね!
そう、毎年「体育会は就活に強い」という噂を聞いて油断する学生が多いから、ぜひ今回の内容を参考にして、就活を成功させてほしい!
- 企業が選考で部活動・サークル経験を聞く理由
- 部活動経験は就活で有利なのか?
- 部活動経験が就活で有利になる理由
- 就活で部活動経験を有利に働かせるポイント
- 就活で部活動経験をアピールするときの注意点
- 【重要】就活で失敗する体育会学生の特徴3選
- 部活動を辞めた人は就活で不利に働くのか?
- 本記事の要点まとめ
企業が選考で部活動・サークル経験を聞く理由
まずは「なぜ企業は部活動・サークル経験を聞くのか?」という疑問に答えますね。
就活ではどの企業を受けるにしても“過去の経験”は必ず聞かれます。
「大事なのは今でしょ!」という今時な意見もあると思いますが、大学での経験を聞くことには非常に深い意味があるんです。
企業側の意図を知ったうえで、しかるべき対策をとれるようになりましょう!
【企業が先行で部活動・サークル経験を聞く理由】
- 過去の経験から人間性が分かる
- 会社でどれだけ活躍できる人間か知りたい
理由① 過去の経験から人間性が分かる
突然ですが、もしあなたが大学であまり知らない人と2人きりになってしまったら、何の話をするでしょうか。
おそらく大半の人は「その人がどんな人間なのか」知るために、過去の話や趣味などを聞くはずです。
(話さない、すぐ離れる、みたいなイレギュラーの方もいるかもしれませんが)
就活の選考も基本これと同じで、面接に来た就活生がどんな人なのか、何が好きでどんな人生を歩んできたのか、などを知ることで人間性をつかむわけです。
過去のエピソードが1つでもあれば、だいたいの人間像は把握できますし、そこからの話も広げやすい。
例えば、「野球部でキャプテンを務めていた」というエピソードであれば、以下のような質問に広げると、その人がどんな人なのかより正確に把握できるわけですね。
【広げるられる質問】
- なぜ大学で野球部に入ったのか
- キャプテンを任せられた要因は何か
- チームをまとめるときにどんな困難があったのか
企業はこれらの返答をまとめ、社風にある人間なのかを総合的に判断するのです。
理由② 会社でどれだけ活躍できる人間か知りたい
もう1つの理由として「会社でどれだけ活躍できる人間か知りたい」が挙げられます。
この項目はよく“再現性”と呼ばれ、「部活動・サークルで達成した成長を、入社後に発揮してくれるのか」「この成長に再現性はあるのか」という観点で見られていますね。
この再現性という言葉は就活において非常に重要な言葉なので、少し解説しておきます。
以下の2人の就活生のうち、会社での成長に再現性があるのはどちらでしょう。
<就活生A>
「僕はバスケ部経験の中で、相手の気持ちを想像することの重要性を知った。1つ先を考えて行動することで、練習の士気・効率が上がった。」
<就活生B>
「僕はバスケ部経験の中で、シュートを打つときは手首のスナップが大事だということに気付いた。ボールに強い回転をかけることで、シュートを外さなくなった。」
もちろん答えはA。
理由は、Aが会社でも活かせる学びを得ているからですね。
このように、再現性とは「これからも成長が望めるのか」という観点のことを言います。
そしてこんな風に、過去のエピソードを掘り下げることで「この就活生は会社で同じ成長が望めるのか」を確認できる。
したがって、企業は選考で部活やサークルの経験を熱心に聞くわけです。
なるほど。過去の経験から、就活生の人間性を確かめるわけですね!
その通り。人格は過去の習慣から作られるものだから、人間性を確かめるにはピッタリの質問なんだ!
部活動経験は就活で有利なのか?
では実際に、部活動経験は就活で有利に働くのでしょうか?
後述する内定率のデータと、過去の体育会学生からの意見を参考にすると、結論は以下の通り。
【結論:部活動経験は就活で有利なのか?】
部活動経験があるだけでは、就活で有利になることは無い。
その経験で自分を磨けた学生のみが、就活で有利になる。
この結論の大きな根拠となったのは、以下に示す内定率のデータです。
ディスコが22卒の就活生1262名を対象に行った内定率の調査と、スポーツフィールドが同じく22卒の体育会学生1967名に行った内定率の調査ですね。
▼ディスコによる22卒就活生の内定率調査
▼スポーツフィールドによる22卒体育会学生の内定率調査(4月)
両調査の4月における内定率をまとめると、以下の通り。
【22卒就活生4月の内定率の比較】
通常の就活生: 38.2%
体育会学生 : 34.5%
引用:ICT教育ニュース「22卒学生の4月1日現在の内定率調査=ディスコ調べ=」
PR TIMES「4月時点での体育会学生の内定率調査」
見ての通り、体育会学生だからと言って内定を貰えるかというとそうではないんです。
むしろ、通常の就活生の方が約4%高いという結果になりました。
したがって、「部活動をやっていれば就活で有利になる」は間違い。
結局は、選考を勝ち抜けるほどの人間性や地頭の良さを兼ね備えた就活生が、内定を獲得できるというわけですね。
企業が体育会学生を求めているのは事実
では、なぜ「部活動をやっていれば就活で有利になる」という噂が流れるのか。
これについては後に続く章で深く解説していきますが、結論、企業が体育会学生を求めているからです。
部活動という厳しい環境下で鍛えられた学生は、主体性があったり、リーダーシップがあったり、とにかく企業で活躍できそうな強みを持ちやすい。
これが、企業が体育会学生を求める基本的な理由ですが、近年はさらに別の理由が追い風を吹かしています。
その理由とは「パワハラ問題」です。
最近のトレンドとして、良くも悪くも“新人社員へのパワハラ問題”が叫ばれるようになりましたよね。
実際、平成24年度から28年度にかけて、企業のパワハラへの意識はどんどん高まっている。
このトレンドを追うようにして、企業はストレス耐性の強い体育会学生をさらに求めるようになりました。
「部活動で心身共に鍛えた学生なら、多少の負荷など跳ね返してくれるだろう」という考えで、なるべく体力のある学生を採用するようになったわけです。
(特に、営業などの精神的に負荷のかかる業務ならなおさらですね)
このように、体育会学生だからと言って内定率が高まるわけではないですが、事実、企業は部活動経験を持つ学生を求めているわけです。
体育会の先輩たちの感想
続いて、就活生の先輩にあたる、「過去の体育会学生が、就活に対してどのような思いを持っていたのか」という点について共有します。
実際に経験した人から感想を聞いたほうが、信ぴょう性の高い情報になりますからね。
具体的には、以下3つの内容にフォーカスして共有します。
【過去の体育会学生の感想アンケート】
- 体育会に入っていたことで就職に有利だと思ったこと
- 体育会に入っていたことで就職に不利だと思ったこと
- 部活を通して身に付けられたもの
体育会に入っていたことで就職に有利だと思ったこと
過去の体育会学生が「これは就活で有利だったな」と思った内容は以下の通り。
【体育会に入っていたことで就職に有利だと思ったこと】
- 部活内で就活に関する情報共有ができた
- 選考時に体育会ブランドが通用した
- 困ったときに先輩やOB・OGに相談できた
- 体育会学生ならではの就活の進め方があった
- 先輩の就活する様子を見ていたから想像しやすかった など
引用:DISCO「体育会学生の就職活動調査」
まとめると、部内での繋がりが有利に感じたという学生が多いようです。
また、選考時に体育会ブランドが通用した、という意見が多いのも励みになりますね。
ちなみに「体育会学生ならではの就活の進め方があった」という意見はすなわち、「就活エージェントを通じて体育会枠の選考ルートに乗れた」ということです。
企業はあらかじめ体育会学生用の採用枠を設けていることが多いですが、これは就活エージェントを通さないと利用できません。
「体育会学生で頭脳には自信がないけど、大手企業の内定が欲しい!」という方は、無料で利用できるので、必ず登録すべきサービス。
以下の記事で「体育会学生にオススメの就活エージェント」をランキング形式で紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください!
体育会に入っていたことで就職に不利だと思ったこと
続いては、「体育会学生って、ここが不利だなあ」と思った内容ですね。
【体育会に入っていたことで就職に不利だと思ったこと】
- インターンシップに参加できなかった
- 体力的にしんどかった
- 就活を始めるのが遅くなってしまった
- エントリーシートの提出が限られてしまった
- 業界分析・企業分析をする時間が限られてしまった など
引用:DISCO「体育会学生の就職活動調査」
部活をやっているから就活の時間が取れなかった、というのが大きな感想。
確かに、練習漬けの毎日ではなかなか就活の時間をとるのは難しいですね。
恐らくコミュニティも部内が中心になるので、「周りが就活を始めてないから、まだ始めなくていいや」と思っている内に、企業の選考は終盤に近付いている、なんてことは体育会学生あるあるでしょう。
有利・不利の話をするならば、間違いなく通常の学生より不利なポイントですね。
でもだからこそ、早めにスケジュールを組み、効率的に就活を進めることをおすすめします。
何もかもが手遅れになる前に、先手先手で行動するようにしましょう。
部活を通して身に付けられたもの
最後に、「これは部活を通して成長できた点だなあ」と感じるところですね。
先ほど解説した忍耐力(ストレス耐性)も含まれており、企業が求める力を総じて鍛えられているように感じます。
特に、コミュニケーション・チームワーク・行動力はめちゃくちゃ力になるポイントなので、この点を育める部活動という経験は、やはり価値の高いものと言えるでしょう。
少し気になるのは、頭を使って考えるような力が乏しい点ですね。
今時「ガッツは誰にも負けません!」と言っても採用してくれる企業は無いので、知的な要素を鍛えることも体育会学生には必要になります。
逆に言えば、ストレス耐性やチームワークを培った体育会学生が「考えられる力」を身に付けたなら、就活は確実に無双できるはず。
周囲の学生と完璧に差別化できますし、選考で簡単に落とされることはまず起こらないでしょう。
この“差別化”というポイントは非常に重要です。
僕も就活生時代、よくいるような中堅大学の学生だったので、この周囲との差別化というのにはかなり頭を使ったんですよね。
結果、徹底的に差別化戦略を練ったことで、大手食品メーカーを含む20社以上の会社から内定を獲得できました。
それほど、「自分は周りの学生とは違う」と示すことは重要というわけです。
僕が実践した戦略については、以下の別記事にて余すことなく共有しているので、「勉強には自信はないけど就活を成功させたい!」と意気込む方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!
なるほど!ただ部活を経験しただけでは、就活で有利になるわけではない、ということですね!
そう、部活動経験の中で何を学べたか、という点が重要なんだ!その上で企業が体育会学生を求めていることは事実だから、自信を持って就活に取り組もう!
部活動経験が就活で有利になる理由
ここまでで、「体育会学生は就活で有利になりやすいけど、ただ部活経験があるというだけでは有利にならない」ということがよくわかったと思います。
続いて本章では「なぜ部活動経験は就活で有利になりやすいのか?」にフォーカスして解説していきますね。
先ほど、「なぜ企業が体育会学生を求めるのか」について“ストレス耐性”という言葉でさっぱりまとめましたが、本章ではより深い内容を共有します。
具体的には、以下3つですね。
【部活動経験が就活で有利になる理由】
- 企業が求める素質を鍛えやすい
- 営業に活きる人間力を高められる
- 部活コミュニティは会社の縮図
理由① 企業が求める素質を鍛えやすい
第一の理由は「部活動を通して、企業が求める素質を鍛えられるから」です。
経団連が2018年に行った「新卒採用に関するアンケート調査」を見てみましょう。
この調査によると、以上の5つの要素が就活生に求められる能力になる。
そしてこの5つの能力を鍛えられる環境こそが、大学での部活動経験なんです。
それぞれが主体性をもってコミュニケーションを取り、大きな目標にチャレンジしていく。
その中で協調性(チームワーク)と誠実性(礼儀)を学ぶ。
まさにピッタリの環境と言えるでしょう。
したがって、これらの能力を培ってきた体育会学生は就活で有利になる、というわけですね。
理由② 営業に活きる人間力を高められる
2つ目に「部活動経験の中で、営業に活きる人間力を高められる」という理由があります。
大前提として、営業マンの仕事とは「商品のスペックがどうであろうと、お客さんに売ってくること」です。
言い換えれば、「商品が大手に劣っている分、自分の人間性を評価してもらって売ってくる仕事」。
部活経験の中で誠実さやコミュニケーション力を育んできた体育会学生は、人間力が試される営業という仕事にまさにピッタリなんですね。
(「なんかこの営業の人気持ち良いな。よし、商品はあんま興味ないけど買っちゃおう!」と思わせるわけです。)
確かに、ハキハキと笑顔で話してくれて、礼儀もしっかりとわきまえている方は自然と好きになりますよね。
高校球児などがイメージしやすいですが、毎年甲子園を目指す彼らの姿を見て、熱狂的なファンになるのもこの理論です。
この理論が理由となって、企業は営業担当として体育会学生を求めるわけですね。
理由③ 部活コミュニティは会社の縮図
3つ目の理由は、「部活動のコミュニティが会社組織と似ているため、有益な学びを得ている可能性が高いこと」です。
リーダーシップなどがこれに当たりますが、部活動で培ってきたリーダーシップは、そのまま企業でも活かせそうですよね。
こういった学びを、企業は欲しているのです。
実際、企業と部活動の共通点はパッと思いつくだけでもかなりありますね。
【企業と部活動コミュニティの共通点】
- チームで成果を出していく
- 上下関係がはっきりしている
- 厳しい環境でも助け合いながら奮闘する
- 一つの目標に向かって走り続ける
- 競合との戦いに勝つ
当たり前ですが、サッカーのプロになりたいなら、サッカーの練習をしますよね。
同様に、会社で活躍したいなら、会社あるいは会社に似たようなコミュニティの中で経験を積むのが非常に有効なんです。
(「学生にとっての会社=部活動・サークル」と見られるわけですね)
しかし培った経験も、就活の進め方を誤れば水の泡。
部活に正しい練習法があるように、就活にだって正しい方法が存在します。
僕は毎年多くの就活生から相談を受けますが、せっかくの部活経験を就活で活かせずに失敗する学生をたくさん見てきました。
就活で失敗したくないなら、就活のプロ「就活エージェント」に助けを求めるのが最適でしょう。
当サイト(就活攻略論)では、「体育会学生におすすめの就活エージェント」を度々紹介していますが、中でも僕が圧倒的におすすめするのは「アスリートエージェント」です。
体育会人材1000名以上の支援実績があり、体育会学生の敵“ブラック企業”も厳格な基準で排除してくれているので安心して利用できます。
もちろん無料で利用できますし、会員登録も以下の3ステップで簡単なので、「部活経験はあるけど、どうやって就活を進めたらよいのか分からない…」という方はぜひ利用してみてくださいね!
【アスリートエージェントの利用方法】
- 「アスリートエージェント公式サイト」から無料登録・申し込みを行う
- キャリアアドバイザーから連絡が来る
- 日程を調整し、初回面談を行う
部活動経験の中で何を学ぶかが一番大切なんですね!
そうだね、学びの多い経験をした学生のみが就活に強くなる。厳しい環境の中で自分がどう成長できたのか、しっかりまとめておこう!
就活で部活動経験を有利に働かせるポイント
では続いて、「就活で部活動経験を有利に働かせるポイント」を解説します。
本章から、部活動経験を選考の中でどう活かしていくのか、について深ぼっていくので、網羅的に知識を蓄えていきましょう!
【就活で部活動経験を有利に働かせるポイント】
- 自分を正しく客観視する
- 業界を広い視野で見てみる
- 行動と学んだことを正確に言語化する
- 自分の役職を踏まえてアピールする
ポイント① 自分を正しく客観視する
まずは、自分を正しく客観視することから始めましょう。
体育会学生にありがちですが、周りが部活動経験者しかいないため、普通の就活生がどんな経験を持っているのか想像できないんですよね。
はっきり言って、ほとんどの就活生は部活動ほど長くつらい環境で経験を積んだことはありません。
稀に「海外の大学に通いながら、プログラマーの仕事をしていた」なんて方も見かけますが、基本的には3年間も厳しい環境で努力してきた、なんて人は全体で見てもごく少数です。
この事実を知らずに「上位大学の学生たちはスゴイことしてるんだろうなあ」なんて大雑把な想像をして、自分が全体のどの位置にいるのか分からないまま就活を終えてしまう。
確実の自信を持てる経験なのに、自分を正しく客観視できていないことから、「自分には大手はきつい」と最初から諦めてしまうんですよね。
これは本当にもったいない。
自分を俯瞰してみることで、自分は全体でどのくらいの水準なのか、目指せる範囲の企業はどこか、自分と周囲の差別ポイントはどこか、などを把握できるはずです。
加えて、自分の経験をもう一度洗い出してみることで、自分がどんなことをアピールすべきなのか見えてきます。
これがいわゆる“自己分析”に当たりますが、「イマイチ自己分析の方法が分からないんだよな」という方は、以下の記事を参考にしてください。
マンガでわかりやすく解説しているので、あなたの就活に役立つ情報が得られるはずですよ!
ポイント② 業界を広い視野でみる
業界を広い視野で見てみる、というのも体育会学生には必須の対策です。
先ほども説明した通り、体育会学生の周りには体育会学生しかいないため、狭い考えにとらわれやすくなってしまう。
以前、就活生からこんなことを聞いて、心底驚いたことを覚えています。
「僕、体育会学生なので、不動産営業しか行けないと思っていました。部活の先輩もほとんど不動産に行きましたし、体育会は営業しか選べない、とも言われましたし。」
確かに、不動産や建築業界が体育会学生を欲しているのは事実ですが、エンジニアとして採用される人だって大勢いるわけなので、そのまま鵜呑みにすべきではありません。
こういった先入観から視野を狭めてしまうのは本当にもったいないです。
先ほどの「自分を客観視する」にもつながりますが、何事も広い視野で見てみることで、自分の可能性を広げることができる。
せっかくたくさんの業界があるのだから、興味のない業界でも一度調べてみるのがオススメです。
業界研究については以下の記事で詳細に解説しているので、やり方を知らない方はぜひ参考にしてみてくださいね。
ポイント③ 行動と学んだことを正確に言語化する
3つ目のポイントとして、「部活動での行動と学んだことを正しく言語化する」が挙げられます。
これは企業人事から「体育会学生の最大の課題」と評されるポイントです。
当たり前ですが、部活動経験では頭よりも体を使うことが多い。
それゆえ、自分の行動や学びを言語化する機会が少なくなるんです。
その結果、就活の時期になっても上手く言語化できず、誇るべき努力が採用担当に伝わらないまま、面接を終えてしまうわけですね。
これは採用担当にとっても残念なので、毎年いろんなメディアで「体育会学生はちゃんと言語化してね!」と発信するのですが、なかなかうまく伝わらない。
あるいは「伝わってはいるけど、言語化が難しくてできない」という状況です。
実際、自分の思考を文字に落とすのは非常に難しいですし、ある程度の訓練を積まないと上手にはできないと思います。
自分でブログなどをやっていれば身に付けられますが、就活のためにブログを始めるのはナンセンスでしょう。
そこでオススメしたいのが、「ES(エントリーシート)の質を高めていくこと」です。
ESなら就活のために熱心に取り組めますし、書けば書くほど言語化能力を育てることができますね。
体育会学生のESの書き方については、「【部活をテーマに200字でガクチカを書く方法】例文をもとに解説!」にて詳細に解説しています。
実践できればESで落ちることはまずなくなるはずなので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
ポイント④ 自分の役職を踏まえてアピールする
4つ目のポイントは、「自分の役職を踏まえてアピールすること」です。
これが意識できると、話の筋道が通りやすくなり、採用担当にも理解してもらいやすくなります。
例えば、「部活でキャプテンをやっていました」と聞けば、「人望があるタイプなんだね」「リーダーシップがあるのかな」というように、その人の人物像が何となくイメージできますよね。
そのイメージ通りに話が進めば、お互いの認識にギャップが無くなって話が前に進みやすくなる。
こうなると、無駄なややこしい表現を使う必要もなくなりますし、限られた面接時間で伝えたいことを余すことなく伝えられるはずです。
「言語化が課題」と言われている体育会学生にとって、このテクニックを使わない手はないでしょう。
「それじゃあ話に意外性が無いのでは?」という意見もあると思いますが、まずはシンプルに伝える事の方が重要です。
また、そもそもエピソードはそれぞれが独自のモノなので、「ネットでESをコピペしよう」なんてことをしていなければ、どんな話も唯一のモノになるはずですよ。
それでは、以下で各役職のアピールエピソードを共有するので、自分の当てはまる役職について確認していきましょう。
【部活動での役職】
- 主将・部長・キャプテン
- 副部長・副キャプテン
- ベンチ・控え
- マネージャー
主将・部長・キャプテン
部活動のリーダーのアピールポイントはやはり「リーダーシップ」になるでしょう。
キャプテンを任される人望と、チーム全員を引っ張る姿勢は、かなり評価されるポイントになるはずです。
ただし、単に「リーダーシップがあります」と伝えるのは抽象的すぎて伝わりません。
一言でリーダーシップと言っても、その形は以下のように人それぞれです。
【リーダーシップの種類】
- 寡黙だが、練習にストイックな姿勢でチームを引っ張るリーダーシップ
- 広い視野でメンバーを細かくサポートするリーダーシップ
- チームの問題を考え、部員が納得できる判断を下すリーダーシップ
- 誰よりも声を出して活気ある環境を作るリーダーシップ など
どんなリーダーシップなのか、何が要因となってチームを引っ張れたのか、経験が違えばリーダーシップも変わってくるはずです。
自分が培ったリーダーシップはどういうものだったのか、しっかり言語化できるようになりましょう。
では、キャプテンのリーダーシップエピソードについて、1つ例を出しておきますね。
【主将・部長・キャプテンのアピールエピソード例】
「誰よりも声を出して練習を盛り上げ、チーム一丸となれる環境づくりに取り組んだ。この経験から、他人を思う気持ちと姿勢が、チームに良い影響を与えられることを学んだ。」
副部長・副キャプテン
副部長のポジションは、チームの現状をより正確に把握できる位置です。
部長とチームをつなげる中間のポジションなので、その分「広い視野」と「冷静な分析」が育めるでしょう。
自分の役割を思い返して、どんな力を育めたのか正確に把握してくださいね。
副部長のエピソード例は、以下の通り。
【副部長・副キャプテンのアピールエピソード例】
「チームに足りないものを分析し、より万全な運営体制を追求した。部長とメンバーの間でチームを俯瞰できるポジションだからこそ、チームの弱点を冷静に分析することが大切だと学んだ。」
ベンチ・控え
控えメンバーだった方は、「諦めない精神」や「粘り強さ」をアピールするのがおすすめです。
実は、キャプテンとしての素質よりも、これらの力の方が就職に強かったりもします。
前述の通り、企業が求める体育会学生の要素として「ストレス耐性の強い学生が欲しい」がありましたよね。
企業側からのニーズを考えると、割と選考を勝ち抜きやすかったりするので、自信をもってエピソードを伝えると良いでしょう。
エピソード例としては、以下のようなものがありますね。
【ベンチ・控えのアピールエピソード例】
「3年間ずっと控えメンバーでしたが、最後まであきらめずに誰よりも練習しました。この経験から培った粘り強さは、誰にも負けない自信があります。」
また、部活動をテーマにしたガクチカの書き方については別記事にて詳細に解説しています。
「エピソードについて、もっと詳細な伝え方を知りたい!」という方は、ぜひ以下の記事を読んでみてください。
マネージャー
マネージャーとして得られる力と言えば、「サポート力」や「気遣い」などがおすすめ。
表舞台で活躍するタイプではないかもしれませんが、メンバーを陰ながらサポートできる力は、組織に必ず必要になる要素です。
成果が地味なモノでも、あるいは明確な成果につながっていなくとも、自分のやってきた経験に自信を持って伝えるようにしましょう。
ただし、1つだけ注意点。
「この子、引っ込み思案で主体性が無いな」と思われることは、絶対に避けてください。
“主体性”は企業がもっとも求めている素質なので、それがないと思われることはすなわち“選考落ち”に繋がります。
「自分は主役になれるタイプではなくて…」や「私より適任な人はたくさんいる」などの、ネガティブな表現はできるだけ避けましょう。
では、マネージャーの例文を1つ紹介しますね。
【マネージャーのアピールエピソード例】
「マネージャーを務めていましたが、チームの筋トレに共同で取り組むようにしていました。その中で、チームの結束力がより高まっていくことを感じれましたし、社会人としてやっていける体力を身に付けることもできました。」
また、部活動のマネージャー経験に特化したガクチカの書き方については、以下の別記事にて解説しています。
「マネージャー経験をどうアピールすべきか分からない…」なんて方は、ぜひ参考にしてくださいね!
知らない間に、視野が狭くなっているのはもったいないですね。
周りがみんな体育会学生だから仕方ない側面もあるね。いかに多くの情報を集められるかが、体育会学生の課題だよ。
就活で部活動経験をアピールするときの注意点
先ほどの章ではアピールポイントについて解説しましたが、本章では「ミスを少なくするための注意点」について共有します。
マイナスを避けるためのポイントになるので、ひとつひとつしっかりと確認していきましょう。
【部活動経験をアピールするときの注意点】
- 早め早めに行動しておく
- エピソードで嘘をつかない・盛らない
- 実績を自慢話にしない
注意点① 早め早めに行動しておく
体育会学生は、通常の学生よりも時間が取れないので、早め早めにスケジュールを組んでおく必要があります。
体育会学生の大半は部活に熱中するあまり、本来やるべき就活について「まだいいや」と後回ししがち。
まわりが就活を始める1月~3月に、自己分析や業界研究すら終えていないため、選考も後手後手でうまくいかなくなります。
就活を満足して終えるためには、こういった事態を避けるためにコツコツと行動しておくのが重要というわけですね。
できれば、就活解禁前(大学3年3月以前)に以下のことはやっておきたい。
【就活解禁前(大学3年3月以前)にやるべきこと】
(理想としては大学3年生の7月、8月、9月、10月あたりにやっておきたい!)
- 逆求人サイトの利用
- 自己分析
- 就活効率化ツールの登録
(ES無料閲覧サイトや会社の口コミサイトなどの就活の役に立つサイトを使えるようにしておく) - 3大質問の回答作成
(自己PR・ガクチカ・志望動機の超頻出質問3問の回答方法を勉強する) - 適性検査(SPIなど)の勉強
(SPIやWebテストなど多くの企業で出題されるテストの対策をしておく) - 業界研究
(成長業界や儲かる業界、ホワイト業界やブラック業界について理解する) - 企業研究のやり方把握
(1社ごとの企業研究のやり方を把握しておく) - エントリー企業の一覧化
(エントリーしたい企業を事前に一覧化しておく)
この辺りをコツコツと進めておけば、周りがヒイヒイ言っている中、余裕な顔をして選考を受けられます。
「正直きついなコレ」と思った方もたくさんいるかと思いますが、未来の自分が笑って就活を終えるために、自分を律して行動しましょう!
また、中には「早めに行動して、早期内定を獲得したい!」という方もいますよね。
そんな方には、以下の別記事にて「早期内定を獲得する方法」を網羅的に解説しています。
学歴に自信が無くても実践できる方法を共有するので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
注意点② エピソードで嘘をつかない・盛らない
2つ目の注意点として、エピソードは嘘をつかない・盛らない、を心がけましょう。
理由は以下の通りです。
【エピソードで嘘をついてはいけない理由】
- そもそも採用担当は実績のスゴさを求めていない
- 嘘をつくと、選考後半で話に食い違いが生じて自分が困る
- たくさんの学生を見てきた人事は嘘を見抜く
- 結局、入社後にはバレて気まずくなる
単純な話で、エピソードを盛って話すメリットとデメリットを比べたときに、比にならないくらいデメリットが多い。
バレる可能性も高いですし、そもそも採用担当も実績なんて求めていません。
(よほどスゴイことでない限り、社会人から見た学生の成果なんてたかが知れているので)
「嘘を付けば選考を通過できる」という保証があれば話は別ですが、それもない。
となると、話を盛らなければならない人なんて存在しないはずです。
「自分には努力した経験がないから、エピソードを作らないと受からない」なんて人もいるかもしれませんが、今一度「内定はゴールではない」ことを再確認しましょう。
就活は長くとも1年程度ですが、入社後数十年に渡って働くわけですから、内定をゴールに考えてはいけません。
ありのままの自分を受け入れてもらえる企業に入社することが最高の就活なので、やはり嘘はつかない方が良いでしょう。
注意点③ 実績を自慢話にしない
3つ目の注意点として、「実績を自慢しない」が挙げられます。
あるいは、「自慢と思わせないように話をすること」を心がけてください。
自慢をしてはいけない理由は以下の通りです。
【就活で自慢をしてはいけない理由】
- 謙遜できないような人とは働きたくない
- 学生の実績にそこまでの価値はない
- 人事が知りたいのは実績ではなくプロセス
一緒に働くなら謙遜を忘れない誠実な人が良いですし、「地区大会で優勝した」というような成果は、社会人から見ればぶっちゃけ大した話ではないです。
また、知りたい内容は成果を出すまでの思考や行動で、成果の羅列ではないので、やはり避けるべきですね。
自慢っぽく聞こえないようにするには、以下2つのポイントを意識すると良いでしょう。
【エピソードを自慢に聞こえないようにするポイント】
- エピソード(成果)を1つに絞る
- 成果は「最初に1回伝えるだけ」にする
この2つを実行できれば、まず自慢だと受け取られることは無いはずです。
実績に自信がある人ほど、この2点に注意してみてくださいね。
嘘と自慢はNGというわけですね。
どちらも話していて印象悪いからね。採用担当が知りたいのは「プロセス」なんだと再認識して取り組むようにしよう!
【重要】就活で失敗する体育会学生の特徴3選
ポイントと注意点に続いて、「就活で失敗する体育会学生の特徴」を共有していきます。
就活をする上でかなり重要な内容になるので、噛み砕いて理解しましょう。
【就活で失敗する体育会学生の特徴】
- 価値のある経験なのに自覚できていない
- 狭いコミュニティで集めた情報にしか頼らない
- スケジュールを管理できずにいい加減になる
僕は毎年たくさんの就活生を見ていますが、以上の特徴を持っている学生は就活で失敗するケースが本当に多い。
例年の二の舞にならないためにも、3つの特徴をしっかりと押さえてくださいね。
特徴① 価値のある経験なのに自覚できていない
まず、就活で失敗する体育会学生の特徴として「自分の経験の価値を自覚できていない」点が挙げられます。
幾度かお伝えしている通り、部活動の経験ってかなり価値の高い経験なんですよね。
にも関わらず、「自分には人に自慢できるエピソードがないから…」と言って、人気企業への就職を最初から諦めている学生は本当に多いんです。
以下に示す、ベネッセが行った「サークルや部活動への参加状況」を見てみましょう。
この調査によると、大学で部活・サークルに入っている学生は49%。
その中で、週4日以上活動している人は21.6%。
ここから計算するに、学生全体のうち、週4日以上の厳しい環境に身を置いている学生は、約10%(49% × 21.6%)となります。
つまり、10人就活生を集めても、体育会学生は1人しか得られないわけです。
こんな希少性の高い経験をしているのに、「自分には自信を持てる経験がない」なんてもったいないですよね。
周りに比べて何が秀でているのか、また何が弱いのかをしっかりと把握しましょう。
俯瞰して見ることができれば、自分の目指すべき場所はどこなのか、正確に把握できるはずですよ!
特徴② 狭いコミュニティで集めた情報にしか頼らない
体育会学生は、部活という狭いコミュニティの中でしか情報交換をしない傾向があります。
これは、先輩から就活情報を聞けるというメリットもある反面、外部から情報収集しなくなるというデメリットもあるわけです。
この結果、「先輩が営業だったから俺も営業かな」とか「3月だけど周りが動いてないからまだ大丈夫か」とか、偏った情報ばかり集まってしまう。
でも実際は業界・職種を絞る必要はありませんし、動き出す時期も大学3年の夏あたりが理想なんですよね。
こういった情報は自分からゲットしに行かないと得られません。
就活に限った話ではありませんが、情報は自分で行動して得たものの方が圧倒的に有益。
何もしていないのに入ってきた受け身の情報は、あまり良いものではないことが往々にしてあるんです。
だからこそ、当サイト(就活攻略論)のようなメディアから正しい情報を集めることが重要になりますし、就活のプロに積極的に頼ることが大事になるわけです。
身近でも「体育会以外の学生から就活状況を聞いてみる」だけでも、十分情報は改善されていくので、ぜひ実践してみてくださいね。
ブラック企業の勧誘に乗ってしまうことも
狭いコミュニティのみで情報を集めると、最悪の場合「ブラック企業の勧誘に乗ってしまう」こともあります。
よく聞くのが、「部室に勧誘に来た人から、企業の選考を紹介してもらい、面接1発で内定」みたいなケース。
内定を獲得した本人は気分が良いと思いますが、「簡単に内定が取れる=誰でもいいから人が欲しい=社員がすぐ辞める企業=ブラック企業」となるわけです。
時間外労働に残業代がつかなかったり、営業で成果を出せないと罵声を浴びせられたり、入社してから良い事なんて1つもない。
そんな生活を我慢した挙句、鬱などの働けない精神状態になってしまうこともあるんです。
就活を楽に終わらしたい気持ちはとても分かりますが、ここで甘えた人に良い未来は待っていません。
結局、自分が勇気を出して行動しないと満足できる結果は得られないわけですから、自分に厳しく行動していってくださいね。
また、「そんな企業は嫌だな、やっぱりホワイト企業に入社したい!」と感じた学生も多いですよね。
そういった方のために、以下の別記事にて「ホワイト企業に入社する方法」をまとめています!
僕も実践した4ステップの方法で、確実にホワイト企業の内定に近づけるので、ぜひ参考にしてみてください!
\就活生がホワイト企業からの内定を取るための立ち回り/
特徴③ スケジュールを管理できずにいい加減になる
3つ目の特徴は「スケジュール管理できずにいい加減になってしまう」点ですね。
就活に失敗してしまった体育会学生のスケジュールが以下です。
【就活スケジュールに失敗した体育会学生の例】
<大学3年7月>
「なんか最近インターンってことばよく聞くなあ。行った方が良いんだろうけど、今は部活も忙しいし、周りも動いてないからまだいっか。」
<大学3年11月>
「あっという間に夏が過ぎたなあ。だんだん冬インターンの話を聞くようになったけど、夏行っていないんだから冬行ってもしょうがない気がするなあ。情報解禁の3月まで時間あるし、まだいっか。」
<大学3年3月>
「よし、就活情報が解禁されたらしいから、とりあえず興味のある企業を見てみるか。といっても業界がいっぱいあるし、聞いたことない職種もあるから、何がやりたいかなんてわからないな。てかITってなんだ?」
<大学4年4月>
「消去法で会社絞って、適当にES書いて出してみたけど、ことごとく落ちるなあ。企業は何が悪いのか教えてくれないし、改善しようがないじゃん。そもそも“自分の強み”なんかないよ。」
<大学4年6月>
「なんとなくES通るところも出てきたけど、面接ぜんぜん受からないわ。もうどこでもいいから内定だけくれよ。」
<大学4年8月>
「ダメだ、期待してた最終面接も落ちた。なんか先輩が誰でも拾ってくれる会社あるって言ってたから、そこ受けてみよ。ブラックの噂あるけど、内定もらえるなら関係ないし。」
こういった学生は毎年存在し、入社後に「これ向いてないわ」と1年で退社してしまうというケースが結構多いんですよね。
自己分析も業界研究も進めていなかったために、何をするにもすべて後手で、「あれが必要だったのか」と後で気付く。
人は何もかもうまくいかなければいい加減になる生き物ですし、心を強く保つのも難しいはずです。
だからこそ、早め早めにスケジュールを組んで、できるだけ余裕をもって就活を進めていくことが大切なんです。
繰り返しになりますが、以下のことは大学3年の3月までコツコツ進めておきましょう。
誰のためでもなく、自分の未来のために先手先手で行動してくださいね。
【就活解禁前(大学3年3月以前)にやるべきこと】
(理想としては大学3年生の7月、8月、9月、10月あたりにやっておきたい!)
- 逆求人サイトの利用
- 自己分析
- 就活効率化ツールの登録
(ES無料閲覧サイトや会社の口コミサイトなどの就活の役に立つサイトを使えるようにしておく) - 3大質問の回答作成
(自己PR・ガクチカ・志望動機の超頻出質問3問の回答方法を勉強する) - 適性検査(SPIなど)の勉強
(SPIやWebテストなど多くの企業で出題されるテストの対策をしておく) - 業界研究
(成長業界や儲かる業界、ホワイト業界やブラック業界について理解する) - 企業研究のやり方把握
(1社ごとの企業研究のやり方を把握しておく) - エントリー企業の一覧化
(エントリーしたい企業を事前に一覧化しておく)
確かにスケジュールが遅れると、全部うまくいかなくなりそうですね。
特に部活をやっていると、就活に十分な時間を確保できなくなるからね。体力的にきつい面もあると思うけど、毎日ちょっとずつでも進めておくことが重要だよ!
部活動を辞めた人は就活で不利に働くのか?
では最後に、「部活動を辞めた人は就活に不利なのか?」という疑問を解消していきますね。
結論、不利になるかどうかは“辞め方”と“伝え方”の2つによって分かれる。
辞め方の歯切れが悪ければ、そのエピソードは就活で使いにくい話になります。
(例えば、部員との関係性が悪化し喧嘩して辞めた、など)
あるいは伝え方がネガティブになれば、もちろん印象も暗いものになりますね。
では、部活動を辞めた人はどうやって対処すればよいのか?
これについては3つの方法を後述するので、まず先に「そもそも部活を辞めたことは企業にバレるのか?」と「部活をやっていない人は就活に不利なのか?」という疑問に回答します。
そもそも部活を辞めたことはバレるのか?
部活を辞めたことがバレるのか?についてですが、結論「ほとんどの場合はバレない」です。
内定者ひとりひとりの大学に連絡なんて取っていられませんし、企業側からしても経歴を疑うのは気持ちが悪いですしね。
ただ、ごくまれに「あなたの経験を証明できる人物を記名してください」という要求をする会社もあるようです。
(知人が受けたベンチャー企業で実際にありました)
恐らく何かあったときのための保険的な情報だと思いますが、バレる可能性は上がるので、辞めたことを正直に言わない場合は注意が必要。
大手企業ならこんなことはあり得ませんが、スタートアップのベンチャーなどを受ける際に出会うかもしれませんね。
部活動をやっていない人は就活に不利?
続いて、「部活動をやっていない人は就活に不利なのか?」という疑問ですが、結論大丈夫です。
部活動をやっていたことが有利に働くことはありますが、部活をやっていなかったからと言って不利に働くことは無いです。
(相対的に体育会学生より不利になることはありますが)
企業が聞きたいのはあくまで「学生時代に頑張ったこと」なので、部活だろうとアルバイトだろうと勉強だろうと、頑張った経験を話せればそれで良いのです。
自分が部活をやっていなかったことを変に悲観せず、自信をもって「努力した」と言える経験を伝えれば何も心配はいりませんよ。
【対処法】部活動を辞めた人が就活ですべきこと
さて、では「部活動を辞めた人は、どう対処するのか」について、3つの対処法を共有します。
エピソードの伝え方に少し工夫がいるので、読むだけでなく声に出して練習してみると良いでしょう。
【部活動を辞めた人が就活ですべきこと】
- 辞めた理由をポジティブに話す
- 辞めた経験を挫折からの克服エピソードとして話す
- 部活の話をしないのも1つの手
辞めた理由をポジティブに話す
もっともオーソドックスなのは、「辞めた理由をポジティブに話すこと」です。
1つのものを継続できないのはマイナスに見られがちですが、以下のような理由なら、基本納得してもらえますね。
【部活動を辞めたポジティブな理由】
- 勉強に打ち込むために、時間を確保したかった
- 語学留学のため、辞めざるを得なかった
- 部活よりも長期インターンでスキルを得たかった
- 入部と同時に立てた目標を達成できたので、新しい環境に挑戦したかった
まとめると、部活以外にどうしてもやりたいことができ、その時間を確保するために部活動を辞めた、というような理由ですね。
これであれば前向きな決断ですし、「限られた4年間という時間を大事に使っているな」という印象も与えられます。
ただ1つだけ注意点。
部活でどれだけ時間が潰されていたのか、どれほどの時間を確保したかったのか、などについては具体的に説明するようにしてください。
この対処法を実践するうえで一番怖いのは「それ別に部活辞めなくても時間作れたでしょ。」と思われてしまうこと。
確かに、時間が無くても努力すれば、たいていのことは達成できちゃうのが人間です。
それゆえ、「君の頑張りが足りてないだけでしょ」と思われる可能性は結構あります。
この追及を避けるために、「部活で週に何日奪われて、新しい事にはどれほど時間が必要で~」という話を
具体的かつ納得できるように話しましょう。
「それなら部活を辞めて正解だったね」と思ってもらえるような話し方を意識してくださいね。
辞めた経験を挫折からの克服エピソードとして話す
続いて、「部活を辞めた経験を挫折からの克服エピソードとして話す」という方法について共有します。
企業人事は就活生の挫折体験が大好物なので、ここでのエピソードを挫折と捉えて前向きに話す方法ですね。
具体的には以下のような感じ。
【部活を辞めた経験を挫折エピソードとする例】
「私と部員で目標のギャップがあったために、部員と口論になる機会が多く、部活を辞める結果となった。私はこの経験から、“チーム一丸となるためには、自分のエゴを押し付けるよりもメンバーの意見を尊重することの方が大切”だと学んだ。その後のアルバイトでは、その経験を活かしてチームのメンター約を務め、ひとりひとりの意見や不満を汲み取るようにした。結果、チームを良くしようとする姿勢を評価してもらい、他薦でリーダーに抜擢されるという功績を残すことができた。」
基本的には、以下のような流れで進めると良いでしょう。
【部活を辞めたことを挫折経験として話す流れ】
- なぜ部活を辞めることになったのか
- その経験からどんな反省をして、何を学んだのか
- その学びをどこでどう活かしたのか
メンバーとの関係性悪化で辞めるのは結構マイナスポイントですが、「そのおかげで自分は変われた」と強く主張できれば、正直な姿勢を評価してもらえるはず。
何より、嘘をつかなくても良いことが心の余裕を生むのでおすすめの方法です。
ありのままの自分を受け入れてもらえる企業こそ、あなたに適性のある企業。
内定がゴールではありませんから、入社後にどんな関係性で働くのかを考えながら、どう話すかを考えてみてくださいね。
部活の話をしないのも1つの手
あまりにも辞め方の印象が悪い場合は、部活動の話をしないのも1つの手です。
例えば、以下のような理由だと結構印象は悪い。
(前述の挫折経験として話せるなら、なんとかなる場合もありますが)
【印象が悪い部活の辞め方】
- 態度が悪くて強制退部させられた
- 練習が辛くて鬱になって辞めた
- 部員と仲が悪くなり、ケンカ別れした
こういった理由の場合、組織で働く会社としてはあまり採用したくないはずです。
人事の気持ちになれば分かりますが、関係性を悪化させるような反乱分子は仲間にしたくないですし、心の弱い子を採用したくはないですよね。
したがって、「最初から部活はやっていなかったことにする」という選択を取るのもアリです。
お伝えしている通り、ありのままを受け入れてくれる企業の方が幸せにつながりますが、さすがに採用されない致命的なものだと正直に話すのは厳しい。
部活以外に自分が努力したことを見つけ、そちらの話を広げるように対策しましょう。
自分ではないと思っていても、人生振り返れば何かしら頑張ったこと・学んだことはあると思います。
勉強でもバイトでも、あるいは文化祭などでもエピソードになるので、自分が2番目に頑張ったものを見つけましょう。
挫折経験として正直にはなるのも良いかもしれませんね!
正直な自分を受け入れてくれる企業の方が、入社後も楽しく働きやすいからね!どれだけプラスのイメージを与えられるかがポイントだよ!
本記事の要点まとめ
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!
部活動が就活で有利になるのか?についてかなり詳細に知れたかと思います。
結論、部活をやっているだけでは就活で有利にはなりませんが、そこから得られた学びや経験に企業は価値を見出します。
自分が何を目標に努力したのか、なぜそこまで頑張れたのか、経験から何を学んだのか、この辺りを言語化できれば、体育会学生の就活はより良いものになっていくはずです。
何かと多忙で就活に時間が取れないと思いますが、何とか空き時間を探してコツコツと就活を進めていきましょう。
1日30分でも自己分析や業界研究などに取り組めれば、本格的に動くまでにたくさんの情報を仕入れられるので。
どれもこれも他の誰でもなく自分のためなので、自分を律して、前向きに努力していってくださいね!
それでは最後に、本記事の要点をまとめて終わりましょう。
【本記事の要点】
- 部活動経験は、やっているだけで就活に有利になることは無く、そこから得た学びや経験が有利に働く要素となる。
- 自分も業界も限られた狭い範囲で見ず、広い視野で見渡すことで、より正確な情報と出会える。
- 体育会学生の最大の課題は、自分がやってきたことを正確に言語化することである。
- 過密なスケジュールだからこそ、大学3年3月までに自己分析や業界研究などをコツコツ進めておくのがカギとなる。
今回の記事が少しでもあなたの役に立ったのなら幸せです。
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