皆さん、こんにちは!大学時代の最大の成功体験は「ビジネス書を読み始めたこと」だと考えている、就活マンです。
面接やエントリーシートで、「あなたの最大の成功体験を教えてください」と質問されることが多々あります。
「最大の成功体験」と聞くと、「そんなものないよ!」と思う人が多いでしょう。
しかし、この質問。
成功体験の“大きさ”は重要ではありません。
大事なことは「どんな課題を設定し、どんな行動を取ることができたのか」ということです。
この記事1つで、成功体験に答えられるようになることを約束します。
ぜひ参考にしてくださいね。
なぜ面接官は「成功体験」を質問するのか?
まずはいつものごとく、面接官の質問意図を考えていきましょう。
就活を攻略するコツは、「面接官の意図を考えて、そこから逆算思考すること」にあります。
この成功体験を質問する意図は以下の2つでしょう。
【面接官の質問意図】
- 成功に対する考え方が知りたい
- 成功するための手段を考えられる人材か知りたい
(=それを自社で発揮できるか?)
質問意図① 成功に対する考え方が知りたい
まずはその就活生がどんなことに対して、成功だと考えるのか知る意図があります。
例えば「留学経験」を例に出しますね。
「留学に1年間行ったこと」が成功体験だと言う人と、「留学経験を通して文化の違いに触れて視野が広まったこと」が成功体験だと言う人の間には若干の差があります。
後者の方が、成功に対する考え方がより具体的ですよね。
「どんなことを成功だと考えたのか」の考えが浅い人と深い人。
考えの深さを見極めるためにも、この質問は非常に有効なのです。
質問意図② 成功するための手段を考えられる人材か知りたい
次にこれが最大の意図ですが、「成功するための手段を考えられる人かどうか」を見極める意図があります。
要するに、“成功するための努力や工夫ができる人材かどうか”を見極めたいんですよ。
「成功体験はありますか?」と質問した時に、「うーん」と悩む人はこれまで成功を勝ち得たことのない人だと判断できる。
何か目標を設定し、それに対して行動し、工夫した経験がないから答えられないんですよ。
「成功体験はありますか?」と質問した時に、すぐに回答が出てくる人は、明確に目標設定とその実現のための行動と工夫をしたことがある人材である。
このように判断するために、この質問をするのです。
成功の定義について
ここで僕なりの「成功」の定義について解説しておきますね。
「成功体験を教えてください」という質問に出会った時、ほとんどの就活生は「何か大きな成功体験を話さないといけないのか」と“成功体験の大きさ”に着目します。
成功の大きさは主観に過ぎない
ですが、実際は「成功の大きさ」なんてものはありません。
どんなことを成功だと思うのか、それは個人個人違う主観だからです。
人見知りのAさんにとっては、誰かに挨拶できたことが大きな成功体験になります。
人見知りしないBさんにとっては、誰かに挨拶することなんて成功体験になりえない。
この差は何か?
「苦手を克服する」という目標に対して、それを解決できたかどうかだと僕は思います。
「目標設定→実現」こそが成功の定義である
つまり「目標設定→実現」こそが成功の定義であり、その大きさは主観に過ぎない。
よって日々の生活の中で、どんな些細なことでも目標を設定し、それを実現した経験があればそれは全て成功体験として語ることができるのです。
ちなみに僕は、大学時代に「大学時代をもっと有意義に活用したい」という目標を持っていました。(なんとなくレベルだけどね!)
そんなある日、本屋でビジネス書に出会い、「これを読めば社会人になった時にリードできるじゃん!」と考えて読書を始めたのです。
目標設定:大学時代をもっと有意義に活用したい
実現のための行動:ビジネス書を読む
↓
結果として、大学時代の空いた時間を活用してビジネス書を読むことで、有意義に過ごすことができた。=成功!
こんな感じの成功プロセスなんですよ。
もともと読書をしていた人にとっては、何も成功と思わないかもしれない。
しかし、大学時代を有意義に過ごしたいと考えていた僕にとっては、ビジネス書を手にとったその瞬間から、“その目標に対する成功”は実現したと言えるんですよね。
なるほど!どんな些細なことでも、「目標設定→実現」のプロセスを踏んだことは全て成功だと言えるんですね。
そのとおり!その目標がどれだけ小さいものでも、大事なことは「目標を設定し、実現するための行動を起こした」という事実なんだよ。
面接での「成功体験」の回答方法|文章構成
それでは成功の定義について把握したら、具体的に回答方法を解説します。
僕は面接で成功体験を聞かれたら、以下のような構成で回答していました。
【成功体験の回答の構成】
結論:成功体験は◯◯です
設定した目標:◯◯という目標や課題を感じていました
実現のためにした行動:目標を実現するために◯◯という行動を取りました
締め:それによって◯◯という成功を得ることができました
この構成で回答できれば、面接官をめちゃくちゃ納得させることができます。
例文を見た方が理解が早いと思うので、次の章で回答例文を見ていきましょう。
面接での「成功体験」の回答例文
それでは先ほどの文章構成を元にした、回答例文を見ていきましょう。
「結論+目標+行動+締め」の構成を覚えておくと便利ですよ!
成功体験の回答例文①
面接官「あなたの大学時代の成功体験を教えてください。」
就活生「私の大学時代の成功体験は、大学時代を無駄なく有意義に活用したことです。
▲まずは「結論」を簡潔に伝えましょう。
私は大学に入学後、もっとこの時間を有意義に活用したいなと感じていました。奨学金も払っていたので、グダグダする時間に嫌気が差していました。
▲「どんな目標を設定していたのか」を伝えましょう。
そんな時、ふと本屋に入って出会ったのが「ビジネス書」でして、それを読み始めた時に「こうした本を読めば社会人になった時に良いスタートダッシュが切れる」と考えたんですよね。
それから毎朝、大学に行く前に必ずスタバに行って読書をする習慣を付けました。
▲設定した目標を実現するためにした「行動」を伝えましょう。
それによって読書習慣と教養が身につき、大学時代を有意義に活用するという成功を得ることができたと考えています。」
▲最後は成功によって得たものを伝えて締めましょう。
面接官「なるほどですね。具体的にはどんな本を読んだのですか?」
就活生「最初に読んだ本は「男はお金が9割」という刺激的な本でした。それからは心理学から経営学を始め、書店でその時に気になった本を手に取るようにしています。」
▲追加の質問に対しては簡潔に回答する!
いかがでしょうか?
あなたが面接官だったら、きっと納得するはずです。
「大学生の時間を有意義に活用する」 という成功が大きいか小さいか、そんなことは関係なく、どうやって目標を実現したのかが重要なんですよ。
たしかに「設定した目標」と「目標を実現するための行動」さえ伝えていれば、成功体験を作れる人材だと評価できますね!
そのとおり!「成功体験ですかぁ、、、え〜っと。」と悩む人の100倍評価されるよw
成功体験の回答例文②
面接官「あなたの大学時代の成功体験を教えてください。」
就活生「私の大学時代の成功体験は、挨拶を習慣化したことです。
▲まずは結論から伝える!
もともと相当の人見知りでして、大学時代にこの人見知りを克服することを目標にしていました。
▲「どんな目標を設定していたのか」を伝えましょう。
どうやって人見知りを克服しようと考えた時に、小さな成功体験を積み重ねようと考えて、挨拶から始めることにしたんですよね。
▲設定した目標を実現するためにした「行動」を伝えましょう。
実はまだ人見知りは克服しきれていないですが、挨拶を習慣化することで人と関わることがどんどん楽しくなってきました。」
▲締めましょう。
このように、成功体験は別に大きなことじゃなくても良いんですよ。
自分にとって、何か目標を達成した経験であれば、「それが私にとっての最大の成功体験ですね」と伝えてしまって問題ありません。
たしかに「挨拶の習慣化」って、人によっては当たり前だろって思うことですもんね。
でも本人にとっては大きな成功かもしれないよね。成功の大きさよりも、目標を設定し、その目標を達成するために行動したことなんだよ。
おわりに
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!
よく大きな成功体験がないと相談されることがありますが、何度も言うように成功体験に大きさはありません。それは主観だからです。
よって大学時代に何か目標を設定し、実現したことを考えてみてください。
些細なことでも構わない。
「なぜそれを目標にしたのか?」「どんな行動、工夫をしたのか?」を徹底的に考え抜きましょう。
そうすれば面接官から「なるほど」と納得してもらえますよ。
↓また、今回の質問を含めた頻出質問の回答方法をすべてまとめた記事も用意しています。
ぜひ併せて読んで頂き、面接対策に役立ててくださいね。
今日も読んでくれてありがとう。
君の就活はきっとうまくいく。