こんにちは!
就活を研究し続けて7年目、書いた記事は1500以上の就活マンです。
ふり返ると、僕が就活生のときに面接でよく挫折経験は聞かれました。
やっかいなのが、挫折経験は事前に考えておかないとパッと浮かばないんですよね。
長所や短所、自己PRなどの定番質問は複数のエントリーシートで書く機会があるので、面接で聞かれてもスムーズに答えることができる。
一方で、挫折経験は「これが挫折だ!」という大きなエピソードがない限り答えるのがむずかしいという特徴があります。
そこで本記事では、「就活での挫折経験の答え方」について解説していきますね。
僕が実際に使っていた挫折経験の例文も紹介しつつ解説していくので、ぜひ最後まで読んでくれたら嬉しいです。
挫折経験ってとっさに聞かれてもすぐ答えられませんね。
そうだよね。この記事で、挫折経験の例文や挫折経験がない人向けの対処法も紹介するからぜひ参考にして!
- 就活での挫折経験の伝え方
- 就活での挫折経験の回答例文【5選】
- 就活での挫折経験のNG例文
- 就活にて挫折経験を伝えるときのポイント【3点】
- 「挫折経験がない就活生」が取るべき対処法
- なぜ就活で挫折経験を聞かれるのか?【面接官の質問意図は?】
- 【よくある質問】就活にて挫折経験として病気について伝えてもいいですか?
- 本記事の要点まとめ
就活での挫折経験の伝え方
では、挫折経験の伝え方を解説していきます。
どんな回答も構成を作成することで、答えやすくなります。
挫折経験の伝え方としておすすめの構成は以下ですね。
【挫折経験を伝える際の回答構成】
- 結論
- 挫折経験の詳しい内容
- 挫折経験に対しておこなった解決策
- その挫折経験を通して得た考えや習慣
「挫折経験について⇒解決策⇒気づき」というシンプルな構成です。
挫折経験の伝え方としては、この構成が最も面接官に伝わりやすく、質問意図を満たすことができると僕は思いますね。
この文章構成を元に、次の章では面接での回答例文を紹介していきますね!
就活での挫折経験の回答例文【5選】
では、回答例文を共有していきます。
実際に僕が就活生の時に伝えていた挫折経験も共有しますので、ぜひ参考にしてください!
例文① 僕が就活生の時に使っていた挫折経験の例文
【回答例文】
「私の人生最大の挫折経験は、小学生の時に経験した転校です。
両親の離婚をきっかけとして、小学4年生の時に転校することになりました。
転校初日、どのように人に声を掛ければ良いのかも分からず、全員が敵に見えてしまう。
これまで順調だった生活が一変するこの経験によって、自分はなんて非力なんだと実感したことを今でも覚えています。
しかし、まずは現状に対して嘆くのではなく受け入れること。
その上で全く話したことがない人にも挨拶をしてみる、ドッチボールの輪に入れてももらえるように頼むなど、1つ1つ小さな行動を起こすことを徹底。
結果として学校に馴染むことができました。
この挫折経験を通し、どんな大きな問題も小さな解決行動を積み重ねることの重要性を学ぶことができ、今の私の大切な価値観の1つとなっています。」
今振り返ると、僕の人生で最も辛かったのは小学生の時でした。
親の離婚、転校、転校先でからかわれるなど、本当に辛かったのを今でも覚えています。
しかし、その挫折経験があるから今があると思っているし、そういうことを面接で積極的に伝える。
自分の弱みを面接官に素直に伝えることで、自分の人間性に共感してもらい、評価に繋がると思いますね。
よってどんな辛い経験でも、全然隠さず伝えてしまいましょう。
しっかりと「解決策」や「それを通して得たポジティブな考え方」まで伝えることで、ネガティブな印象を持たれることもないですしね。
例文② 人間関係に関する挫折経験
【回答例文】
「私は、大学時代の部活動で挫折した経験があります。
私はバレーボール部に所属し、会費を集める会計係として活動していました。
その際に、会費の未払いが多々発生してしまい、その相手とある日、口論になってしまったんですよね。
これまで良好な人間関係を築くことに対して、自信があったので、この出来事には大きな挫折感を感じました。
しかし1度、関係が崩れた時もこちらから歩み寄って本音を話す。
加えて、相手の状況理解に務めることによって良好な関係に戻ることができました。
この経験から1度挫折しても、解決策を徹底的に考えて、小さくても行動に移すことで徐々に解決することの重要性を学ぶことができたと考えています。」
「挫折経験に対して人間関係のトラブルを題材にしてもよいのか?」と聞かれることが多々あります。
人間関係でトラブルを起こしてしまう人は、会社からすると印象が悪いのではないか?というイメージでしょう。
しかし僕は全く問題ないと考えています。
理由としては、人間関係のトラブルを経験して解決したことがある人の方が、今後また同じようなトラブルが起こっても対処できると判断できるからです。
社会人になると、利害関係のある外部のお客さんとの人間関係を構築する必要があります。
よってこれまで人間関係でトラブルがなかった人でも、社会人になってから経験する可能性が高いんですよね。
人間関係での挫折経験がある場合、それが最大の挫折だと思うならそれを伝えて問題ありません。
例文③ 浪人に関する挫折経験
【回答例文】
「私の挫折経験は、高校で浪人したことです。
センター試験では自信があったにも関わらず、志望大学に受からず浪人することを決意。
周りの友人はその大学に受かったことで大きな挫折感を味わいました。
最初、塾に通ってもなかなかやる気が上がらず、浪人生になってしまったことに後悔ばかりしていたのですが、「志望大学のレベルを2段階上げる」という非常に高い目標を建てることで意識的に自分を鼓舞してやりきることができました。
この経験から、後悔することの無意味さを実感したとともに、”挫折した時こそ実現不可能だと思うような高い目標を設定してしまうこと"が自分に向いていると理解できました。」
「浪人してしまったことを挫折経験として伝えるのは良いか?」もよく聞かれますね。
履歴書を見れば、浪人していることはバレるので隠す必要はなく、浪人経験をポジティブに語る方がよっぽど重要です。
大学生は「浪人して数年無駄にしたこと」を相当ネガティブに考えがちですが、社会人になったら1年や2年なんて誤差の範囲です。
自分にとって浪人経験が最大の挫折なら、浪人経験を語ってもまったく問題ないですよ。
例文④ 大学受験に関する挫折経験
【回答例文】
「私の挫折経験は、大学受験の失敗です。
もともと愛知県内の公立大学を志望していたのですが、センター試験で思うように結果を出せず、結果として県内の私立大学へ進学することになりました。
周りにも絶対に公立大学へ進むと豪語していたので、その時に感じた挫折感は非常に大きく、センター試験当日の自分を恨むことも多々ありました。
しかし、過去は過去だと切り替え、「大学生活で何ができるのか」という未来に目を向けることに注力。
大学生活の空き時間で読書をし、独学することで経営学を学ぶことができたんですよね。
この挫折経験から、結果をまずは受け入れ、その上で未来に着目してベストな前向きに行動することの重要性を再認識しました。」
「大学受験」を挫折経験として伝える就活生は多いです。
なぜなら単純に、「志望校に受からなかった」という経験を持つ人が多いからです。
就活において、差別化が重要だと就活攻略論では何度も話しています。
じゃあ大学受験の挫折は伝えるべきではないのか?と思うかもしれないですが、題材で差別化しなくても大丈夫。
「解決策」や「その挫折経験から得た考え方」などで差別化しましょう。
例文⑤ 資格取得に関する挫折経験
【回答例文】
「私の挫折経験は、宅地建物取引士の資格に落ちたことです。
不動産業界に昔から興味があり、就活前に宅建の資格を取ろうと決意し数ヶ月間、毎日3時間資格の勉強に費やしました。
しかし結果は不合格。
この時にとてつもない挫折感を味わいました。
しかし、このまま落ち込んでいるだけではいけない、目指す業界に入るためにできる行動を取ろうと考えを切り替え、ファイナンシャルプランナーの資格取得に挑戦しました。
ファイナンシャルプランナーは宅建と内容が被っている部分が多く、無事合格することができました。
この経験から、学んだことは決して無駄にはならないことを強く感じました。」
目指していた資格が不合格になったという挫折経験です。
将来目指す業界や職種に向けて、資格取得を目指している就活生も多いでしょう。
資格取得をガクチカとしてアピールする人も多いですが、もし落ちたとしてもその経験を生かして行動することで、挫折経験としても伝えられます。
文章構成に従って回答を考えると、伝えやすいですね!
そうなんだよ。思いついた言葉をその場その場でつないでいくと、つい話が長くなったり分かりにくい回答になってしまいがちだから。
就活での挫折経験のNG例文
では反対に、「こんな挫折経験の伝え方はNGですよ」という注意点も共有していきますね。
以下の注意点にガッツリ当てはまってしまっている就活生は多いです。
事前に改善しておきましょう。
【就活の面接で挫折経験を伝える際の注意点】
- 必ず結論から話すこと
- 複数の挫折経験の羅列で終わらないこと
- 挫折を外部(環境や他人)のせいにしないこと
NG例文① 結論から話せていない
【NG例文】
「私は愛知県内の高校に通っていました。
公立の学校だったのですが、そこは部活動が盛んで私は陸上部に所属していました。
競技は短距離で、主に100mで大会には参加。
小学生のときには全国大会にも出場するなど、短距離走には自信がありました。
しかし、高校に進学すると周りのレベルの高さを実感。
大会でも思うような成績を出すことができずに挫折を味わいました。
これが私の最大の挫折経験です。」
映画や小説としてなら良い文章ですが、面接ではNGです。
就活の選考というビジネスシーンでは結論ファーストで回答することが重要。
結論から話さない回答は、「結局何が挫折経験なのか?」ということが途中まで見えてこない。
よって短い面接の中での理解度が低くなってしまうんですよね。
どんな質問への回答も結論ファーストを徹底しましょう。
面接ではつい余談から話しがちなので、特に注意が必要です。
NG例文② 複数の挫折経験をただ羅列するだけ
【NG例文】
「私の挫折経験は、小学生時代に塾に通っても全然成績が上がらなかったこと。
中学生時代に部活動にて、大会で上位成績を取れずに部活をやめてしまったこと。
高校受験に失敗したこと、直近の大学生活では語学勉強に挑戦しようと考えたのですが、途中で諦めてしまいました。
これらが私の挫折経験です。」
複数の挫折経験をただ羅列するだけだと、ストレス耐性があるとは感じますが、問題解決力があることを把握できません。
よって、必ず「挫折するような経験にぶち当たった時にどのように解決しようとするか」という解決策を提示するようにしましょう。
また、あまりに大量に挫折経験を伝えてしまうと、1つ1つの挫折経験が小さく感じてしまうのでできれば「最大の挫折経験」を伝える方が良いと僕は考えています。
NG例文③ 挫折を外部のせいにしている
【NG例文】
「私の挫折経験は大学時代の留学経験です。
英語が話せるようになるために、アメリカへの2ヶ月の留学を行ったのですが、留学先の地域に日本語が話せる人が多く、日本語で話す機会が多くなってしまいました。
結果として語学力がそこまで身につかずに帰国することになり、挫折を経験しました。」
この挫折経験は、挫折の原因を完全に外部のせいにしていますよね。
日本語が通じない環境を自ら作ることも可能なので、聞き手からすれば「人のせいにしてしまう人だ」と思われる可能性が高いです。
挫折経験を伝える時は、あくまで原因は自分にあるという立場で話すことが重要です。
このあたりは面接官の立場に立って、自分の回答を見つめれば分かる話なので、注意しておきましょうね。
評価される「挫折経験」を回答するための対策!
面接官に刺さる挫折経験を答えるには、客観的な意見をもらって文章の質を高めるのが効果的です!
第三者からの意見をもらうには、「就活エージェント」と「逆求人サイト」を利用しましょう。
就活エージェントは、求人紹介から面接対策までサポートしてくれるサービスです。
ESの添削もしてもらえるので、挫折経験についての回答を見てもらうといいですよ。
企業から評価されるにはどんな回答がいいのか、という視点でアドバイスをもらえます!
逆求人サイトは、プロフィールを登録しておくと企業からスカウトが届くサイトです。
そこで、プロフィールに「挫折経験」を書いてみてください。
スカウトが届いた企業の担当者とはチャットでやり取りができるので、「挫折経験」についての印象を聞いてみましょう。
さらに、就活エージェントや逆求人サイトは、あなたに合う企業を見つけるのにも役立ちます。
僕はこれまで100以上の就活サイトを見てきましたが、「キミスカ」と「ミーツカンパニー就活サポート」 は利用必須ですよ!
なお、以下の記事で僕がいま就活生だったら使うサイトをまとめています。
数ある就活サイトの中から厳選した6サイトを紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
たしかに意識していないと挫折経験を外部のせいにしてしまいそうですね!
自分が採用担当者ならどんな人を採用したいと思うか、を徹底的に考えて自分の回答を推敲することが重要だよ。挫折経験を他人のせいにする人は評価しないよね。
就活にて挫折経験を伝えるときのポイント【3点】
挫折経験を伝えるときのポイントを3つ紹介しておきますね。
僕が就活中、意識していたポイントがこちらです。
【挫折経験を伝えるときのポイント】
- 小さすぎるエピソードはなるべく避けること(ただし嘘はNG)
- 挫折経験をただ伝えるだけで終わらないこと
- 挫折経験はありませんと答えないこと
ポイント① 小さすぎるエピソードはなるべく避ける(ただし嘘はNG)
まず第一に、小さすぎるエピソードを挫折経験として話さないことです。
ガクチカなどは、「何に打ち込んだのか」よりも「なぜそれに打ち込んだのか」という理由が重要なので、エピソードが小さくても問題ありません。
しかし、挫折経験は「ストレス耐性」を測る目的があるので、できるだけ大きな挫折経験を伝える方が効果的なんですよね。
とはいっても、「そんな大きな挫折経験なんてないよ」という人もいるでしょう。
であれば、正直に答えれば問題ありません。
実際に経験していないことを話すのは嘘であり、選考において嘘をつくことは企業とのミスマッチに繋がってしまいます。
大きな挫折経験がないなら、自分なりにこれまでの人生で感じた最大のエピソードを話せばいいです。
面接では1問ですべてが決まるということはなく、総合的に評価されるものですから。
ポイント② 挫折経験をただ伝えるだけで終わらないこと
挫折経験を伝えるときに重要なのが、挫折経験自体をただ伝えるだけで終わらないこと。
「私が経験した過去の挫折経験は◯◯です、以上!」とならないこと。
経験だけを伝えて終了となってしまうと、「問題解決力」の高さを伝えることができないんですよね。
よって、「挫折経験によってどんな考えに気づいたのか」「どんな方法で挫折経験を乗り越えたのか」をしっかりと織り交ぜて回答するようにしましょう。
ポイント③ 挫折経験はありませんと答えないこと
気をつけてほしいのは、挫折経験はありませんと答えないことですね。
「今まで挫折したことがない人=社会人になってから初めての挫折を経験したら潰れる人」だと思われる可能性が高いんですよね。
人事はすぐに辞めないであろう人材を採用する!!!!!!!!!!!
これはめちゃくちゃ重要なポイントなので、必ずこの記事で押さえておいてください。
こうしてポイントを押さえると、どれも面接官の立場で考えると重要なことばかりですね!
そうだね。回答をザックリ考える場合は「質問意図を考える→それを満たすためのポイントは何かを考えてみる」という順で対策するのがおすすめかな。
「挫折経験がない就活生」が取るべき対処法
先ほど、挫折経験がないと答えるのは絶対にNGだと伝えました。
しかし、普通に考えてみれば挫折経験がない人は多いと思います。
では挫折経験がない人はどうすればいいのか?
僕がおすすめする対処法が1つあるので共有しておきましょう。
【挫折経験がない場合の対処法】
- 正直に伝える
⇒「幸いなことにこれまで気が狂うような大きな挫折経験はありません」と大きな挫折経験はないことを正直に伝える - 小さな挫折経験はたくさん経験していると伝える
⇒一方で挫折感を味わうことが多いことと具体例を伝える。例えば、何かに挑戦しようとして続かなかったことや、アルバイトなどでうまくいかなった出来事など - 自分なりの問題解決法を伝える
⇒そういった小さな挫折経験をどのように解決しているのか解決策を伝える
大きな挫折経験がない人、まずは大きな挫折経験がないことを正直に話してしまいましょう。
しかし、それだけでは「挫折経験のないストレス耐性の低そうな人」という印象になる。
そこで、小さな挫折経験はしょっちゅう経験していると伝えましょう。
生きている上で、ストレスを感じる場面は誰にでもありますよね。
そんな小さなストレスや問題を「小さな挫折経験」として伝えるのです。
その上で、最後に問題解決力があることを伝えてください。
そのためには「具体的に小さな挫折経験をどのように解決しているのか」を伝えるんですよね。
これらを例文としてまとめると、以下のようになります。
【挫折経験がない場合の回答例文】
「幸いなことにこれまで気が狂うような大きな挫折経験はありません。
しかし、挫折感を味わうことはしょっちゅうあります。
この1週間だけでも、◯◯や◯◯などの問題が生じて挫折感を味わいました。
しかし、こうした問題が生じて挫折感を味わった時、まずは「解決できる問題」と「解決できない問題」に分け、解決できる問題にだけ着目し、行動することで1つ1つ解決するようにしてます。」
いかがでしょうか?
「挫折経験はありません」とだけ答えるのに比べて、圧倒的にストレス耐性や問題解決力があるように感じませんか?
正直に答えつつ、質問意図を満たすことができる対処法だと僕は考えています。
他のサイトなどには書かれていないオリジナルな方法だと思うので、ぜひ活用してみてくださいね。
ちなみにこうした僕オリジナルの就活攻略法はツイッターでも積極配信しています!
ぜひフォローしてみてください。⇒@shukatu_man
※ちなみにうっとうしいプライベートツイートはせずに就活情報のみをツイートしてますw
なぜ就活で挫折経験を聞かれるのか?【面接官の質問意図は?】
どんな質問も「面接官の質問意図」に着目することが重要です。
そもそも、なぜ挫折経験なんて聞いてくるのでしょうか?
面接官の質問意図は、主に以下の2つ。
【挫折経験の質問意図】
- ストレス耐性|ストレス耐性がどのぐらいあるのかを知るため
- 問題解決力|大きな課題にぶつかった時にどのように対処するのかを知るため
僕はこれまで5人以上の人事の知り合いに、挫折経験の質問意図について聞いていますが、ほとんど皆がこの2つの質問意図を答えますね。
質問意図① ストレス耐性がどのぐらいあるのかを知るため
まず挫折経験があるかないか、それを聞くことでストレス耐性が測れます。
あなたが社長だとして、新卒を採用するとなった時に「挫折経験はありません」と答える人に対してどう思うでしょうか?
「入社後に1度でも挫折したら辞めそうだな」と思うでしょう。
新卒は、将来性にかけて採用するわけなので、長期的に働いてくれる人材を採用するのが大前提となります。
入社してもすぐに辞めてしまいそうな人材は採用しようと思いません。
よって、挫折経験を聞いてストレス耐性があるかをチェックするのです。
質問意図② 大きな課題にぶつかった時にどのように対処するのかを知るため
就活生に挫折経験を聞くのは、問題解決力を測るという意図もあります。
挫折経験があってもそれをうまく対処することができるかどうかが重要ですよね。
ちなみに挫折経験を乗り越える方法は、「気にしない」または「正しい解決策を実行する」の2パターンだと言うことができます。
- ただ単に挫折してもそれを気にしないで乗り越えられるタイプ
- 挫折しても正しい問題解決方法で乗り越えられるタイプ
どちらのタイプの人材を求めるかは企業によって異なります。
しかし、挫折しても正しい問題解決方法が取れるような「問題解決力」の高い人材が評価されることは間違いありません。
企業はそういった人材を探すためにも、挫折経験を聞くのです。
なるほど!ESや面接でわざわざ挫折経験を聞いてくるのは、ストレス耐性と問題解決力を測ろうとしているんですね。
そうなんだよ。特にストレスのかかりやすい営業職では聞かれることが多いね。実際に僕は営業職を志望して就活してたけど、何度も挫折経験を聞かれる場面があったから。
【よくある質問】就活にて挫折経験として病気について伝えてもいいですか?
「挫折経験として病気に関することは伝えてもいいか」という質問を以前もらったことがあります。
僕は、「答えても問題ない」と伝えました。
まず大前提として、会社に伝えるべき病気があるなら事前に伝えておくべきです。
なぜなら、そもそもそれを受け入れてくれる企業に入社すべきだから。
就活のゴールは「内定の獲得」ではなく、自分に合った企業に入社することにあります。
内定を獲得して入社しても、すぐに辞めることになれば元も子もないですからね。
その前提があるので、企業に対して伝えるべき病気(理解が必要な病気)を隠して内定を獲得する必要はありません。
これらの理由から、過去に患った病気を題材に挫折経験を語ることは問題ない。
「病弱だと思われるのでは?」という不安があるなら、その病気以外に大きな病気はしてないという補足を伝えれば良いですからね。
大事なことは、自分自身が人生において何を最も大きな挫折だと感じているかです。
そうじゃないと、心から熱をもって話すことができないし、追加質問で化けの皮が剥がれいくだけですからね。
過去の病気による挫折が、自身の最も大きな挫折だと思うならそれを伝える。
「病弱だと思われないか不安」なら、それ以外の病気はないと補足する。
これが僕が考える回答です。
本記事の要点まとめ
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!
大きな挫折を経験している人は少ないからこそ、今回の記事で解説したように、まずは正直に自分が思う最大の挫折経験を伝える。
その上で、解決策やそこから得た考え方や気付きを伝えることを大切にすることをおすすめします。
就活中、意外にも多くの企業から聞かれた質問だったので、こうして記事にまとめられて良かったです。
1つでもこれを読んだ皆さんが気づきを得てくれたら嬉しいなと思います!!
ちなみに、この記事と合わせて「【面接質問集130選】"絶対に対策すべき"頻出質問リストと回答例!」も読んでみてください。
面接でよく聞かれる質問を130個まとめています。
質問ごとの回答のポイントや例文も紹介しているので、ぜひ読み込んでくださいね。
それでは最後に、本記事の要点をまとめて終わりましょうか。
【本記事の要点】
- 就活の面接にて挫折経験を聞く意図は「ストレス耐性」と「問題解決力」が備わっているかを見極めるため。
- 挫折経験としてはより大きな挫折経験を伝える方が、聞き手への印象が大きくなるのでおすすめ。
(僕の考えとしては浪人や病気などかなりネガティブな題材だろうが、それが自分にとって大きな挫折経験なら伝えて構わないと考えています) - 挫折経験がない場合の対処法として、まずは正直に大きな挫折経験がないことを伝えつつ、挫折感を味わうことはよくあることを伝える。
そのうえで解決策を提示することでストレス耐性と問題解決力があることを示すことができる。