就活生や転職者のみなさん、こんにちは!
これまで7年、書いた記事は1500記事を超え、求人サイトの運営まで始めた"日本イチの就活マニア"こと就活マン(@syukatu_man)です!
就活の面接で「これまでの失敗から学んだことを教えてください」と質問されたら、すぐに答えられますか?
回答に困る就活生が多いかと思います。
ただ、よく出るわけではないものの、企業から聞かれることもある質問です。
よって、事前にどんな回答をするのかを考えておくことが必要。
本記事では、「失敗から学んだこと」を聞かれたときの回答について、構成や例文を使って解説していきます。
失敗から学んだことが思いつかない場合の対処法も共有するので、ぜひ最後まで読んでみてください!
たしかに、いきなり質問されても困ってしまいますね。
話せないことはないにしても、わかりやすく伝えるのはむずかしいよね。面接では簡潔な回答が必要だから、ぜひ事前に準備しておこう!
- 「失敗から学んだこと」の構成
- 「失敗から学んだこと」の回答例文
- 作成した回答の質を最大限に高める方法
- なぜ就活の面接で「失敗から学んだこと」を聞くのか?
- 面接で「失敗から学んだこと」を伝えるときのポイント
- 「失敗から学んだこと」が思いつかない場合の対処法
- 本記事の要点まとめ
「失敗から学んだこと」の構成
まずは、「失敗から学んだこと」の構成について解説していきます。
回答を考えるときだけでなく、どんな文章も書くためにはまず構成を作るのが重要。
(僕も記事を書くときは最初に必ず構成を考えていますよ!)
なぜなら、話の内容が途中で逸れないようにするためです。
文章が長くなれば長くなるほど、事前に構成を考えていないと話が脱線してしまいますからね。
「失敗から学んだこと」の回答として、おすすめの構成は以下のとおり。
- 結論
- 具体的なエピソード(課題→行動→結果)
- その経験によって学んだこと
- 入社後にどう活かすか
① 結論
まずは結論となる”失敗したこと”について、簡潔に伝えましょう。
エピソードが必要な回答の場合、どうしても順を追ってエピソードから話してしまいがち。
ですが、まずはゴールを示すことで、面接官も理解しやすくなります。
具体的には「どんな体験においてどんな失敗をしたのか」という内容です。
例えば「私の失敗はアルバイトにおいてお客様に不適切な言葉をつかってしまったことです。」といった感じですね。
② 具体的なエピソード(課題→行動→結果)
次に、失敗についての具体的なエピソードを話しましょう。
このとき、話自体は簡潔にまとめておかなくてはなりません。
一方で、エピソードとして「何があったか」だけ話すのでは不十分です。
【具体的なエピソードの話し方】
- 課題(自分が失敗したと感じた出来事と、その原因)
- 行動(失敗を克服するために自分がおこなったこと)
- 結果(どのように改善できたのか)
多くの就活生は、ここで「失敗したこと」だけを答えてしまいがち。
しかし面接官が知りたいのは、「失敗の原因を分析できているか?」「失敗のリカバリーのために行動できるか?」「実際に失敗を改善できたのか?」といった点です。
就職したあとに役立つのは、失敗をどのようにして克服していくのか、その力があるのか、ということだから。
したがって、最終的に「何があって、どう改善したのか」までをしっかりと盛り込んだエピソードが必要です。
③ その経験によって学んだこと
「失敗から学んだこと」を聞かれていますから、この失敗から「何を学んだか」を改めてまとめ、話しましょう。
もちろん、失敗を挽回したエピソードや、改善につなげていった過程も大切です。
面接官としてはさらに上の一歩である「次に失敗しないための学びがあったのか」を知りたいのです。
エピソードのなかで語られた「改善」が「学び」ではないことに気をつけてください。
面接官によっては、「これまでにあった失敗はどんなことですか?」という聞き方をしてくることがあります。
この場合、失敗談だけではなく、学んだことまでしっかりと話すことが重要です。
④ 入社後にどう活かすか
最後に「失敗から学んだことを入社後にどう活かすか」をまとめ、回答を締めます。
もちろんメインとなる部分は、失敗から何を学んだのかなので、それが説明できておけば回答としては完成しています。
しかし、そこから一歩踏み込んで入社後の話にまでつなげれば、それだけで入社意欲の高さや企業理解の深さをアピールできますよね。
単純に面接官も聞いて嬉しいでしょうし、ぜひ最後に付け加えてください!
たしかに構成があることで話をまとめやすいですね!
そうだよね!それぞれの項目に明確な目的があるから、無駄な言葉が入ることもないんだ。
「失敗から学んだこと」の回答例文
では次に、先ほどの構成を使った具体的な例文を共有します。
紹介する例文は「アルバイト」「部活」「留学」の3つです。
アルバイトと部活は多くの就活生が使いやすいネタかと思いますので、ぜひ参考にしてください。
例文① エピソードがアルバイトの場合
「私が最も失敗したことは、結婚式場のアルバイトで、お客様に対して不適切な言葉遣いをしてしまったことです。
華やかな仕事に憧れてアルバイトを始めましたが、当初の私は無知なことが多く、結婚式場で使ってはいけない言葉があるということを、あまり深く考えていませんでした。
あるとき、会場で新郎新婦のために道を空けなくてはならなかったため、私はお客様に対して「二手に別れてください」とアナウンスをしてしまいました。
その場はそばにいた先輩が急いで私の言葉を止めてくれ、丁寧に誘導をしたあと、離れたところで「あそこで別れてくださいと言うのは簡単だけれど、お祝いの場で使っていい言葉ではないよ」と教えていただきました。
その後、結婚式場での言葉遣いを調べてまとめたり、アナウンスをする前にこれから言おうとしていることが不適切でないかと考えたりするようになりました。
この失敗を通して、お客様の目線や仕事の性質を意識し、たくさんの知識を取り入れることの重要性を学びました。
今後も、多くの知識を取り入れて仕事に活かしていきたいと考えています。」
例文② エピソードが部活の場合
私は高校時代、吹奏楽部に所属していました。
練習は一所懸命にやっていましたが、部員で差があったため、強い言い方だけで部員に伝えていた結果、チームとして良い結果を残すことはできませんでした。
大学に入学し吹奏楽サークルに入ってからは、この失敗を生かし、練習はもちろんメンバーとのコミュニケーションに力を入れるようにしました。
コミュニケーションを取っていると、それぞれが真剣に練習をしていることが見えてきて、練習の悩みをお互いに共有できることもあるとわかりました。
この経験を通して、知識や技術を磨くことも大切ですが、チームを組む人とのコミュニケーションも同じように大切だということを学びました。
社会人になっても、相手の考えていることをしっかりと理解するよう努力し、よいチームワークが作れるよう努力していきたいと思っています。」
例文③ エピソードが留学の場合
「私が失敗したことは、留学した時につい日本人のコミュニティばかり重視してしまい、英語をあまり話せないまま最初の1カ月を過ごしてしまったことです。
留学先の大学には、日本人の留学生もたくさんいたため、一緒にいると楽で、自然と固まって過ごすことが多くなってしまいました。
1カ月が経過したとき、英語がほとんど話せていないことに気づき、とても焦りました。
そこで現地でできた2人の日本人の友達と協力し、さまざまな出身地の学生を集めて異文化交流をおこなうことにしました。
それぞれがクラスの友達に英語で声をかけたり、その友達に他の友達も呼んでもらったりして、最終的に帰国まで10回を超える交流会をおこなうことができました。
英語も少しずつ話せるようになったばかりか、いろいろなところを案内してもらったり、遊びに行ったりして、日本では体験できないことをたくさん教えてもらいました。
この経験から、自分で行動すること、自分から心を開くことの大切さを学ぶことができました。
社会人になってからも、常に問題点や改善点を探し、行動することによって、より良い結果を出したいと考えます。」
面接の通過率を高めるにはエントリー数の確保が必須!
ここまで「失敗から学んだこと」の例文を紹介しました。
しかし、どれだけ質の良い回答を準備できても面接を受ける回数が少なければ、内定に近づく確率はかなり低い。
面接通過率を高め内定を獲得するためにも、ベースとして「エントリー数の確保」が重要です!
エントリー数を増やすことで、面接の場にも慣れていきますし選考通過率もおのずと高くなります。
面接の回答を準備することばかりに時間をかけるのは要注意。
まずは、エントリーする企業数をしっかり確保しましょう。
エントリー数を増やすには、「逆求人サイト」と「就活エージェント」を利用するのがおすすめ。
企業からスカウトが届いたり、エージェントからの紹介で効率よく、自分に合う企業を見つけられます。
これまでみてきた100以上のサイトの中でも、「Offerbox(オファーボックス) 」と「ミーツカンパニー就活サポート」は利用必須です!
少しでも多くの優良企業と出会うためにも、できるだけ早いうちから登録しておくといいですよ。
なお、以下の記事で厳選したおすすめの就活サイトをまとめています。
僕がいま就活生だったら絶対に使うサイトを6つピックアップしたので、ぜひ参考にしてください!
作成した回答の質を最大限に高める方法
ここまでの解説をもとに、「失敗から学んだこと」の回答を考えても評価される文章に仕上がります。
ただ、より質の高い回答をつくるなら客観的な意見を取り入れることが重要です。
以下の3つの方法で、回答の質を高めましょう。
いずれも客観的な評価を取り入れることに向いている方法なので、ぜひ事前に実践してみてください。
- 就活エージェントに添削してもらう
- 無料のES閲覧サイトで他の就活生の回答を参考にする
- エピソードを知らない第三者に話してみる
方法① 就活エージェントに添削してもらう
僕が最もおすすめする方法が”就活エージェントに添削してもらう方法”です。
就活エージェントとは、求人紹介から選考対策までをサポートしてくれるサービスのこと。
毎年たくさんの就活生をサポートしているため、いわば就活のプロと呼べる存在です。
求人紹介だけでなく、ESの添削や模擬面接も行ってくれます。
「失敗から学んだこと」の回答をエージェントに添削してもらったり、面接練習で受け答えのアドバイスをもらえるのは大きなメリットです。
また、エージェント経由で選考を受けた場合、企業からフィードバックがもらえます。
よって、面接における回答で何がよくなかったのか、どう改善すべきなのかも明確になるんですよね!
僕が最もおすすめするのは「ミーツカンパニー就活サポート」
サービスは何十種類もありますが、僕が今就活生なら「ミーツカンパニー就活サポート」を利用します。
ミーツカンパニー就活サポートを他のエージェントよりもおすすめする理由は、「知られざる優良企業を紹介する」というコンセプトにあります。
就活エージェントの中には、労働条件が本当にやばい企業を紹介してくるところもあるのですが、その点で、ミーツカンパニー就活サポートは紹介企業の質が高いのが大きなメリットです。
またミーツカンパニー就活サポートは、全国の就活生が利用できて、かつオンライン面談にも対応しているのが神。
運営会社も人材業界の超大手である株式会社DYMなので安心できる。
就活エージェントおすすめランキングでも1位としている就活エージェントです。
▼就活エージェント利用者の声
初めて就活エージェントと面談したけど意外と良かった、普通のサイトに絶対載ってないけど私の希望に合う求人めっちゃ紹介してもらった…新潟の企業も紹介してくれるらしい笑
— ま…てぃ (@marietty122111) February 27, 2020
なんだかんだでESと面接のお悩みも解決したし…すげーな
もちろんミーツカンパニー就活サポートを利用するとしても、就活エージェントは担当者の質で決まるので、「この担当者は合わないな」と思えば利用を停止しましょう
(無料なので担当者が合わない場合はすぐに切ればデメリットはなしなので!)
方法② ES閲覧サイトで他の就活生の回答を参考にする
次におすすめなのが”無料のES閲覧サイトで他の就活生の回答を参考にする方法”です。
選考を通過した回答を見ることができるため、めちゃくちゃ参考になります。
おすすめのサービスは「ワンキャリア」と「ユニスタイル」です。
いずれも完全無料で利用でき、6万件を超えるES事例が掲載されているため、申し分ありません。
他の質問に対する事前準備にも役立つので、ぜひ活用してみてください!
方法③ エピソードを知らない第三者に話してみる
3つ目の方法は”エピソードを知らない第三者に話してみる”というもの。
相手は家族や友人など、誰でも構いませんので、失敗談に関するエピソードを知らない人に一度、話してみてください。
この方法をおすすめする理由は「面接官もエピソードを知らない立場だから」です。
なにも知らない状態で聞いて理解できるエピソードでなければ、どれだけ良い回答を作ったとしても評価してもらえませんからね。
もしそういった相手がいない場合は、先ほどの就活エージェントでもありですね。
いずれにしても、何も知らない相手に伝わるかの確認は必須です。
どの方法も客観的な評価を入れるのに効果的ですね。
そうなんだ。自己満の回答を作っても評価されるわけではないからこそ、客観的な意見は就活において非常に重要なんだよ!
なぜ就活の面接で「失敗から学んだこと」を聞くのか?
ここで、「失敗から学んだこと」を聞く意図を共有しますね。
企業側の意図を知っておくことで、回答で押さえるべきポイントも明確になります!
僕が考える理由は以下のとおり。
- 失敗を活かせる人材なのかを判断するため
- 失敗を素直に受け入れられるかを見るため
- 挑戦することができる人材なのかを見極めるため
理由① 失敗を活かせる人材なのかを判断するため
失敗から学んだことを聞かれる理由のひとつは、失敗を活かせる人材であるかどうかを判断するためです。
失敗をしたことそのものが悪いわけではありません。
ただ、どのようにリカバリーして、その後に活かしているかが見られます。
つまり、問題点を洗い出す力があるかどうかを見ています。
さらに、洗い出した問題点から、的確な改善の方法を見つけ、成功に導けるかどうかが大切です。
失敗したエピソードや改善したことを回答しても、問題が解決したわけではないのなら、「努力はするけれど結果は出せない人」と解釈されることもあります。
よって回答のなかに、「失敗に対しておこなった改善」と「最終的に成功が導かれたこと」を伝えるのが重要です。
理由② 失敗を素直に受け入れられるかを見るため
「失敗から学んだこと」の回答によって、失敗を素直に受けいれられるかどうかも見られています。
もちろん、企業は失敗を素直に受けいれる人を求めています。
失敗を素直に受けいれられる人には成長がありますが、失敗から言い訳をする人には成長がないためです。
したがって「失敗をしたけれどその原因を他人に見出して改善を要求した」というようなエピソードが万一あれば、当然マイナスイメージになってしまいます。
失敗をしたけれどがむしゃらに同じやり方を続けた、というエピソードも改善する力がないと思われマイナスなので、注意してくださいね。
理由③ 挑戦することができる人材なのかを見極めるため
失敗から挫折をするのではなく、再び挑戦することができる人かどうかという点も企業にとっては重要です。
会社に入ってからも、失敗することは誰でもあります。
そんなとき失敗をそのままにせず、あえて挑戦できるかどうかはとても大切なことなのです。
「失敗から学んだこと」のエピソードは、失敗をした結果あきらめたエピソードになってしまわないよう気をつけましょう。
たとえば、アルバイトのエピソードの場合。
大きな失敗をしたので辞めて別のアルバイトを始めた、というエピソードでは「失敗をすると投げ出す人」というイメージを与えてしまいます。
大きな失敗に対して、何をどのように挑戦して成功に至ったかをまとめてみましょう。
たしかにちゃんとした理由がありますね。
失敗から学んだことだけでも、いろんな事が知れるんだよね!
面接で「失敗から学んだこと」を伝えるときのポイント
次に、「失敗から学んだこと」を伝えるときのポイントを知っておきましょう。
面接官の質問意図をふまえると、以下の点を意識することが大切です。
- 失敗の原因を明確にしておく
- どう改善したのかを具体的に説明する
- レベルの低すぎる失敗談は避ける
- 仕事をする上でも活かせる学びを伝える
ポイント① 失敗の原因を明確にしておく
まずは失敗の原因を明確にしておくことです。
失敗の原因がわかっていないと、改善もできませんからね。
回答のなかで「失敗の原因は◯◯でした」と伝えてください。
でなければ、面接官に失敗の原因を理解できていると伝わりません。
原因がわかっていると伝わらないと、「同じ失敗が起きたときに対応できるのだろうか?」と不安を感じさせてしまいます。
よって、回答のなかで必ず失敗の原因は伝えておきましょう。
ポイント② どう改善したのかを具体的に説明する
失敗した結果、なにをどう改善したのかを具体的に盛り込みましょう。
失敗によってどんなに反省しても、改善の方向性が的外れだったりすれば何の意味もありません。
企業としては、失敗から原因を探ったうえで、明確かつ的確な改善を実行できる人を採用したいと考えています。
改善策が盛り込まれていることで、自分で改善方法を考え、実行にうつすことができる人材であることをアピールできます。
ポイント③ レベルの低すぎる失敗談は避ける
失敗のレベルが低すぎると学びのレベルも低く、かえって評価を落とすことにつながるため要注意です。
レベルの低い失敗とは、以下のような「しょうもない失敗」のことです。
- 寝坊による遅刻
- 飲み会での飲み過ぎに代表される失敗、恥ずかしい話
- 遊び過ぎて授業で単位を落とした、留年した
- 男女関係の話
レベルの低い失敗を話してしまうと、「大人になってまで、そんなにレベルの低い失敗をする人なんだ」という印象を面接官に持たれてしまうでしょう。
失敗から学んだことのエピソードは、ある程度「大人っぽい失敗」になるよう、厳選する必要がありますね。
ポイント④ 仕事をする上でも活かせる学びを伝える
失敗から学んだことは人それぞれちがうと思いますが、「仕事をする上でも活かせる学び」を伝えるのがポイントです。
面接官は、「入社したあと失敗にどう対応する人間なのか」を知りたがっています。
よって、入社後に仕事で失敗したときでも活かせるような学びを伝えるのがおすすめです。
たとえば、「コミュニケーション力」「行動力」「計画性」「時間管理」など。
仕事に活かせる学びを伝えることで、あなたが入社したあとの失敗への対応をイメージしやすくなります。
企業の質問意図を考えると、どこに気をつけて回答すべきかわかりますね。
そうなんだ!失敗というネガティブな話題だからこそ、伝え方に気をつけるべきだよ。
「失敗から学んだこと」が思いつかない場合の対処法
「失敗から学んだこと」が思いつかないこともあるかもしれません。
誰でも生きていくうえで、失敗は経験してきています。
何らかの反省も、改善もしているでしょう。
でも、改善して立ち直ってきているからこそ、案外記憶に残っていないこともあるのです。
記憶を掘り起こし、就活にぴったりの回答を構成するためには、以下のような対処法を試してみてください!
- 自分自身が苦労したことから考えてみる
- 友人や家族などに聞いてみる
- SNSの過去の投稿を見て思い出す
対処法① 自分自身が苦労したことから考えてみる
「失敗したこと」を「苦労したこと」に置き換えて考えてみると、思い当たることがあるかもしれません。
たとえば、学生時代に論文を書こうとして、ある仮説を立てて実験をしたけれど、仮説どおりの結果が出なかったとします。
試行錯誤して、何度目かに仮説どおりの結果が出たときに、実験は「成功した」と感じられるでしょう。
しかし、成功までには苦労があり、最初の実験は失敗であったとも言えます。
つまり「成功のためにがんばった」という想いがあるエピソードは、失敗と言われてもなかなか思いつかないのです。
ただ、一種の失敗エピソードとして、同じように自己アピールに使うことができます。
自分が失敗ととらえているか、苦労ととらえているかの違いだけなんですよね。
対処法② 友人や家族などに聞いてみる
あれこれ思い出せるけれど、どれもたいした失敗ではない……と感じてしまうときは、友人や家族に自分の失敗について聞いてみるといいでしょう。
大きな失敗をしたときは友人や家族に話していることも多いものです。
「そういえばあのとき、こんなことで失敗したって落ち込んでいたわよね」なんて、本人も忘れていたような話を思い出してくれるかもしれません。
また、友人や家族に相談した悩みや、すごく苦労したけど成功したんだ!という自慢話のなかにも、良いエピソードが眠っていることがあります。
自分よりも、相談された友達や黙って見ていてくれた家族のほうが、よく覚えていたりもするものです。
ぜひ友人や家族に、これまでの自分が失敗していたことや苦労していたこと、悩んでいたことを聞いてみてください。
対処法③ SNSの過去の投稿を見て思い出す
目立った失敗をしているときは、自分でSNSに投稿をしていることもあるため、過去の投稿を見てみるのも有効です。
SNSの投稿は、自分の心情がダイレクトに出やすいもの。
失敗して落ち込んだら、「落ち込んだ!」嬉しいことがあったら「やった!」など、そのときの感情がよくわかります。
もっとも、匿名でないSNSはちょっと格好をつけて書いてあるかもしれません。
SNSの投稿では失敗談はもちろん、苦労して悩んでいる投稿や、成功して喜んでいる投稿にも注目してください。
これはさきほど触れたとおり、良いエピソードを失敗ではなく、苦労、悩み、また成功として受け止め、SNSに投稿している可能性があるためです。
過去のSNSには、そのとき得た学びや心情について書いてあることも多いでしょう。
ぜひ回答作りの参考にしましょう。
たしかにSNSの過去の投稿は使いやすそうですね!
素直な気持ちや体験を書いているからね。自分自身で思い出せない部分はそういったツールを使うのも有効だよ。
本記事の要点まとめ
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!
就活では、自分の良い部分やポジティブな部分をアピールしたいですよね。
よって、失敗談などのネガティブな話を面接でするのは意外とむずかしいのです。
ただ、内容はネガティブであっても、伝え方を工夫すればむしろ高評価につながります。
この記事を参考に、あなたが企業に必要とされることを僕は心から願っています!
ちなみにこの記事を読みおわったら、「【面接でよく聞かれること】"絶対に押さえるべき42問"の回答方法!」も読んでみてください。
就活の面接では、失敗から学んだことよりも聞かれやすい質問がいくつもあります。
ほとんどの企業で聞かれる質問もまとめているので、面接力をつけたい方はぜひ参考にしてください!
それでは最後に、本記事の要点をまとめて終わりとしましょうか。
【本記事の要点まとめ】
- 「失敗から学んだこと」は、「結論→具体的なエピソード(課題・行動・結果)→その経験によって学んだこと→学んだことを入社後どう活かすか」の順番で回答を構成するのがおすすめである。
- 回答の質を高めるには、就活エージェントや無料のESSENCE閲覧サイトなどがおすすめである。
- 就活の面接で企業が失敗から学んだことを聞く理由は「失敗を活かせる人材なのかを判断するため」「失敗を素直に受け入れられるかを見るため」「挑戦することができる人材なのかを見極めるため」などである。
- 失敗から学んだことを伝える際のポイントは「失敗の原因を明確にしておくこと」「どう改善したのかを具体的に説明すること」「レベルの低すぎる失敗談は避けること」などである。
- 失敗から学んだことが思いつかない場合は「自分自身が苦労したことから考えてみる」「友人や家族などに聞いてみる」「SNSの過去の投稿を見て思い出す」などといった方法がおすすめである。