今回の記事では、大雑把を短所として語る方法をバシッと解説します!
(大雑把を短所としてよい理由、OK・NG例文やポイントを共有するよ!)
こんにちは!
就活を研究し続けて7年目、書いた記事は1000以上の就活マンです。
長所や短所は、応募者の人柄や性格を探るためによく質問されます。
長所は自分のよいところなので答えやすいですが、大雑把などの短所は自分の弱みなので正直に伝えてよいかと悩むものですよね。
結論、僕個人としては短所はむしろ正直に伝えるべきだと考えています。
伝え方に工夫は必要ですが、無理やり長所に言い換えるのではなく自分の短所を正直に共有したほうが自分のためにもなるんですよね。
この記事では、大雑把を短所としてOKな理由や回答例文・短所の回答の質を高めるための対策を紹介します。
大雑把を短所とするときのポイントや注意点まで共有するので、同じ特徴を持つ人はぜひ最後まで読み進めてみてください!
大雑把な性格って伝えにくい短所ですよね。
実はそんなに難しいことじゃないんだ。ポイントさえ押さえれば上手く伝えられるので、ぜひ最後まで読んでね!
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(僕が就活生の時に感じていた「働きやすい条件の良い企業だけを丁寧に紹介してくれるサイトはないのかな」を形にした求人サイトです!)
- 「大雑把」を短所として伝えても問題ない理由
- 「大雑把」を短所とする際の回答例文3選
- 短所の回答の質を高めたいなら模擬面接をこなすべき
- そもそも短所を聞く企業側の意図とは?
- 「大雑把」を短所として語る際のポイント
- 転職者は転職エージェントを活用して面接対策するのがおすすめ
- 「大雑把」を短所として語る際の注意点
- 補足:大雑把な人が抱かれやすいイメージとは?
- 本記事の要点まとめ
「大雑把」を短所として伝えても問題ない理由
冒頭でもお伝えしたとおり、僕は大雑把を短所としてもOKと考えています。
一般的には「短所は長所に言い換えて伝えるべき」などとアドバイスされますが、個人的には断固反対の立場なんですよね。
ただ、上記の結論だけではなぜそういえる?と疑問に思うはずなので、最初の章ではこの考えに至った理由を共有します。
この理由を理解していないと面接の場でも自信を持った回答はできないので、根本部分となる本章の内容をぜひ確認しておいてください。
【大雑把を短所として伝えても問題ない理由】
- そもそも短所は正直に語るべきだから
- どんな人にも何らかの短所があるから
理由① そもそも短所は正直に語るべきだから
最大の理由は、そもそも短所は正直に語るべきだと考えていること。
短所を無理やり長所化してよい評価を得られたとしても、本来の自分の性格を考慮した上での評価でないとミスマッチが起こりやすいからです。
短所を正直に伝えない場合、自分をさらけ出さないで評価を受けることになります。
弱みを伝えないことで選考通過率が上がる可能性もあるかもしれませんが、相性の悪い会社から内定をもらえてしまうこともあるんですよね。
相性の悪い会社では自分もすぐに辞めたくなる可能性が高いですし、ミスマッチを防ぎたいならやはり短所は正直に共有すべきかと。
就活中って誰しも焦るものですし、とくに内定が1つもない状態だと選考通過率をあげることを第一優先として考えがちです。
でも本質的に考えると「就活の成功=自分と相性のよい会社に入ること」なので、このゴールから逆算しても短所は正直に語るのがベストといえます。
よって大雑把という弱みに限らず、短所は思い切って企業に伝えるべきです。
仮に正直に伝えて落ちても相性が悪かっただけの話なので、目の前の結果だけにとらわれず本質的な行動を意識することが大切ですよ。
理由② どんな人にも何らかの短所があるから
2つ目の理由として、短所を持つのは当たり前なこともあります。
大雑把のような自分の短所となるとネガティブに捉えがちですが、どんな人でも何らかの弱みを持っているんですよね。
大雑把な性格ではない人も、マイペース・緊張しやすい・優柔不断といった自分には当てはまらないほかの短所を持っているわけです。
よって、自分の短所だけをとくに悪いものだと捉える必要は一切ありません。
長所でも短所でも、自分の特徴の1つに過ぎないんですよね。
この点を踏まえても、自分との相性を正当に評価してもらうために短所は企業に正直に共有したほうが双方のためになるわけです。
自分の短所は大雑把だと考えている人でも、実はそれ以上に企業と共有すべき自分の弱みがある人もいるかもしれません。
一般的によくある短所は以下の記事でまとめているので、何となくで自分の短所を大雑把と考えていた人はぜひ一読することをおすすめします。
ミスマッチ防止のためにも自己分析の徹底は必須
短所は自分の特徴の1つなので、ミスマッチ防止のためにも企業に正直に情報提供したほうが双方のためになると共有しました。
一般的なアドバイス通り長所化すると表面的に高評価を受ける可能性があるので、むしろ自分のためにもならない恐れがあるんですよね。
よって、短所を聞かれたら隠さずに弱みを共有するのがよいかと。
ただ、自分の弱みを明確に整理できていない人は意外と多くいます。
「短所を正直に伝えるとミスマッチ防止につながる」のは自分の弱みを明確化できているのが前提なので、自己理解が浅いと危ういんですよね。
そこで自己理解の深さに自信がない人には、改めて自己分析に取り組み、感覚的ではなく論理的に自分の短所を整理することをおすすめしたいです。
就活攻略論では、独自に作成したテンプレートを用いる8ステップの自己分析方法を紹介しています。
▼自己分析シートの完成例
具体的なやり方に関しては、ここで説明すると長くなってしまうので、別の記事でマンガを用いてわかりやすく解説しました。
(自己分析シートも、以下の記事経由で無料でダウンロードできます!)
短所以外の質問に的確に回答する上でも、深い自己理解は絶対に欠かせません。
自己分析は就活・転職活動においてすべての基盤となるので、これまで何となくで取り組んでいた人がいたらぜひ僕のやり方を参考にしてみてくださいね!
たしかに自分の特徴の1つである短所を隠して内定をもらえたとしても、働き始めてからギャップを感じてしまう可能性がありますね。
企業も本当の自分を評価できないからね。すぐ辞めたくなる会社は自分にとってもつらいし、選考段階で視野を広げて本質的な行動を取るべきといえるよ。
「大雑把」を短所とする際の回答例文3選
次にこの章では、大雑把を短所とする際の回答例文を紹介します。
「短所は正直に語るべき」という僕の考えを理解できても、じゃあどうやって伝えたらいいの?と考える人が多くいると思いますからね。
ここでは、3パターンにおける回答例文を用意しました。
あわせてNG例文も共有するので、大雑把を短所とする人はぜひ参考にしてみてください!
【大雑把を短所とする際の回答例文】
- 楽観的で期限ぎりぎりの対応になることがある
- 細部への意識が弱く小さなミスをすることがある
- 相手にとって親切な行動を取れないことがある
例文① 楽観的で期限ぎりぎりの対応になることがある
【例文】
私の短所は、大雑把なところです。楽観的で期限ぎりぎりの対応になることがあり、大学では期末テストの勉強時に取り組み開始が遅れて前日に夜遅くまで対応することがありました。
しかし、社会人になると自分のペースだけを意識して進められる業務は少ないと思いますし、周囲に迷惑をかけないためにも楽観的な性格は改善する必要があると考えています。
よって最近では、テスト勉強なら必要な学習量と空き時間を考えてスケジュールを立てておくなど、どんな物事に対してもできる限り事前に計画を立てることで改善しようと現在行動しております。
短所の伝え方としては、上記のように「正直に短所をズバッと+具体的なエピソード+改善策を実施している」の流れがよいと考えています。
僕自身、現役の就活生だった頃は上記の構成で回答していました。
正直に結論を述べて具体例で補足をすると、面接官もイメージを膨らませやすいかと。
大雑把という同じ短所でもいろいろな種類が想定されるので、面接官に想像してもらえるようにエピソードを交えることは重要ですね。
例文② 細部への意識が弱く小さなミスをすることがある
【例文】
私の短所は、大雑把なところです。細部への意識が弱く小さなミスをすることがあり、たとえば自炊をしているときに調味料の分量を雑に測って味がうまく整わないことがありました。
しかし、いくら全体から見たら小さな部分でもミスはミスですし、社会人になってから周囲に迷惑をかけないためにも大雑把な性格は改善すべきだと感じています。
よって、自炊であれば面倒がらずに分量を測る癖をつけるなど、とくに他人も巻き込む場面では大雑把な性格を自覚して意識的に細かい部分にまで配慮することで改善しようと現在取り組んでおります。
2つ目の例では、大雑把な性格で細かな確認が苦手なケースを想定しました。
自炊のエピソードとかって日常で起こることですが、イメージがパッと伝わるので面接官にもわかりやすいかと思います。
全体の流れは、1つ目の例文で紹介したものと同じ構成を採用しました。
構成を意識して文章を考えるだけでもわかりやすい回答になるので、僕のアイデアに共感できた人はぜひ自分の経験に置き換えてみてくださいね。
例文③ 相手にとって親切な行動を取れないことがある
【例文】
私の短所は、大雑把なところです。相手にとって親切な行動を取れないことがあり、バイト先で新たに入った後輩に仕事を教えたときには、情報が不足していてミスをさせてしまうことがありました。
しかし、社会人になると上司や同僚・取引先と協力して業務を前に進める必要がありますし、相手の立場を想像した行動が苦手なところは改善すべきだと考えています。
よって最近では、自分がゼロの状態で同じ情報を受け取ったときにミスなくできるかを考えるなど、その場その場で行動せずできる限り事前に準備をしてから言動することで改善しようと現在取り組んでいます。
3つ目の例では、バイト先の経験をエピソードとして活用しました。
やはり大雑把といってもいろいろなケースが想定されるので、イメージが膨らむような具体例を添えることは必須ですね。
後半で問題意識を感じていること・改善のために行動を起こしていることを伝えると、短所を正直に語ってもマイルドな印象になります。
短所を長所化した場合は改善策などは語りにくいので、一般的なアドバイスを参考にする人と差別化する意味でも取り入れるとよいですね。
NG例文
【NG例文】
私の短所は、大雑把なところです。物事の細かい部分を確認したり、事前にスケジュールを立てて計画的に行動したりすることが苦手で、これまでもトラブルに発展することが多々ありました。
しかしネガティブな側面はあるものの、物事で成果をあげるにはメンタル面のケアも重要になってくるので、状況をポジティブに捉えられる性格はむしろよいことだと考えています。
御社に入社することができた暁にも私のこの特徴をうまく活かして、常によい精神状態で楽観的に取り組み続けることでさらなる利益拡大に貢献したいと思います。
NG例文では、大雑把な性格を無理やり肯定する形で文章を考えました。
短所は裏返すと長所になるので、上記のような論理展開をすれば最終的にはよい部分として押し出せます。
ただ、やはり無理に長所化すると強引な印象を抱かれかねないんですよね。
また、問題から目を背けているような印象も持たれるかもしれません。
NG例なのであえて極端な展開にしましたが、意外と上記のような回答をしてしまっている人は多くいる印象です。
もちろん僕の考えが絶対の正解ではないですが、このNG例文に違和感を覚えた人は回答作成時にあわせて参考にしてみてくださいね。
なるほど、短所を正直に伝えるときは「結論→具体例→改善策」の流れで回答するのがよさそうなんですね。
僕はこの構成がベストだと考えているよ!簡潔に回答すれば不足があっても質問されるし、基本はこの流れとボリュームを意識するのがおすすめだね。
短所の回答の質を高めたいなら模擬面接をこなすべき
続いて本章では、短所の回答の質を高める方法を共有します。
結論、回答の質を高めたいなら模擬面接をこなすのがおすすめです。
前述の例文や構成を参考にするだけでも、ある程度の回答は作れるかと思います。
でも、これまで数多くの就活生を見てきた僕の経験を踏まえると、順調に選考を突破する人はもれなく模擬面接で事前に場数を踏んでいたんですよね。
面接本番では誰もが緊張するものですし、その場で追加質問もされるので、うまく力を出し切るには数をこなして慣れておくのが有効なんです。
ただ、模擬面接のメリットや有用性はわかっていても、いい感じの相手がいなくて諦めてしまっている就活生は少なくありません。
大学のキャリアセンターが身近な存在ですが、意外と相談しにくいですし、何度も模擬面接をお願いするのは現実的でないんですよね。
そこで僕がおすすめしているのが、無料で使える就活エージェントです。
就活エージェントとは、完全無料ながら次のような支援をしてくれるサービスのこと。
(転職者の方におすすめのサービスは「転職者は転職エージェントを活用して面接対策するのがおすすめ」で共有しています!)
【就活エージェントのサービス内容】
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- 選考支援(ES添削や面接対策)
- 企業との面接のセッティング
- 面接後のフィードバック共有
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短所の回答もブラッシュアップできますし、ほかの質問に対しても本番前に回答を整理しておけるのでとにかく有用なんですよね。
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▼就活エージェントを複数併用すべき理由
上記の3つ以外におすすめの就活エージェントは別記事でまとめました。
ほかの選択肢も知った上で登録先を決めたい人は、ぜひあわせてご覧くださいね。
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そもそも短所を聞く企業側の意図とは?
次にこの章では、短所を聞く企業側の意図を共有します。
短所に限らず、どんな質問でも企業は何らかの意図を持っています。
よって企業側の意図を把握しておくと、面接官から高評価を得られるような回答を考えやすくなるんですよね。
短所の質問では大きく3つの意図が想定されるので、回答を用意する上で頭に入れておくとよいでしょう。
【短所を聞く企業側の意図】
- 業務に支障が生じる短所がないか確認したい
- 問題解決能力があるかを探りたい
- 自分を客観視できているか確認したい
意図① 業務に支障が生じる短所がないか確認したい
1つ目は、業務に支障が生じる短所がないか確認する意図です。
どんな仕事でも職種に応じて必要な能力・相性が悪い能力などがあり、この点を踏まえて短所を聞いた上での適性を判断しているわけですね。
たとえば営業職や接客業の仕事では、コミュニケーション能力が必須となります。
そんな同職種の選考時に「私の短所は人付き合いが苦手なところです」などと答えると、相性が悪いと判断されるようなイメージですね。
選考通過率を重視する場合「短所を正直に語ると内定率も下がりそうなのでよくないのでは?」と感じる人もいるかもしれません。
でもやはり根本で自分と相性が悪い会社なら、仮に入社することになってもギャップを感じる可能性が高いので自分のためにもならないかと。
視野を広げて就活の本質を考えると、短所は自分の弱みだからこそ正直に企業と共有して、選考時に相性を判断したほうがよいわけです。
内定をもらえてもミスマッチが起こっては元も子もないので、長い目で見たときに自分にとって得となる行動を選択するとよいでしょう。
意図② 問題解決能力があるかを探りたい
2つ目に、問題解決能力があるかを探る意図も考えられます。
社会人の仕事は、ある意味で会社で日々発生する問題を解決することです。
ゆえに社会人として活躍するには、問題解決能力が欠かせません。
よって会社側は、選考時点でこの能力の有無を探りたいと考えているんですよね。
そして短所は自分の改善すべき要素の1つであり、この弱みとの向き合い方を探ることで問題解決能力の有無を判断できるわけです。
上記を踏まえると、短所の回答時には自分の弱みに問題意識があること・改善に向けて行動を起こしていることを伝えるのが効果的かと。
前述の回答例文でももれなく含めている内容なので、短所の回答を用意する際はぜひ意識してみてくださいね。
意図③ 自分を客観視できているか確認したい
3つ目は、自分を客観視できているか確認する意図です。
社会人の仕事は自分1人で完結するものは少なく、基本的には上司や同僚・取引先などと協力して業務を前に進める必要があります。
そして他人とうまく協力するには、物事を主観で捉えるのではなく客観的な視点で捉えることが必須になってくるんですよね。
客観視できないと他人が物事をどのように捉えているか想像できないので、業務も円滑に進められないわけです。
では、客観視する能力を確認するにはどうしたらよいか?
この点を考えたとき、他人と比較していないとあぶり出せない短所は、応募者が自分を客観視する能力があるか確認するのに適しているわけです。
客観視する力をアピールするには納得感のある回答が重要であり、回答の納得度を高めるには根本となる自己理解の深さが欠かせません。
もちろん短所以外の質問でも客観視する能力は探られているので、面接全体でよい回答をするためにもやはり自己分析を徹底しておくことが大切ですね。
企業側の質問意図を知っておくと、面接官に刺さるような回答も考えやすくなりそうですね。
まさにそのとおりなんだよね。意図の把握が有効なのはほかの質問でも同様だから、事前に回答を用意するときには意識しておくといいよ!
「大雑把」を短所として語る際のポイント
続いてこの章では、大雑把を短所として語る際のポイントを紹介します。
これまでの解説と重複する内容も含みますが、短所の回答を通じてよい評価を得たいならどれも押さえておくべきですよ。
以下3つの内容について順に確認していきましょう。
【大雑把を短所として語る際のポイント】
- 短所をイメージできるような具体例を交える
- 改善策を実行していることも同時に伝える
- 無理に長所に言い換えて伝えようとしない
ポイント① 短所をイメージできるような具体例を交える
短所を回答する際は、結論に加えて具体例も説明しましょう。
面接では全体を通して説明能力の高さを確認されており、具体例を交えたほうが回答の納得感が高まるからです。
前述の回答例文でも、次のような事例を交えていました。
【大雑把な性格をイメージできるような具体例】
- 期末テストの勉強時に取り組み開始が遅れて、前日の夜遅くまで対応することがあった
- 自炊をしているとき調味料の分量を雑に測って、味がうまく整わないことがあった
- バイト先で後輩に仕事を教えたとき、情報が不足していてミスをさせてしまった
短所は自分の弱みとなる部分なので、詳細に語りたくないかもしれません。
でも、ふわっとした回答をすることによるマイナスな影響も知っておくべきですよ。
具体例のボリューム自体は1分程度のさらっとした内容で問題ありません。
弱みとなると簡潔過ぎる回答をしてしまう人もいるので、短所の回答を用意する際には意識しておくとよいでしょう。
ポイント② 改善策を実行していることも同時に伝える
2つ目は、改善策を実行していることも同時に伝えること。
企業側は短所の質問を通じて問題解決能力も探っており、改善策まで語ったほうが高評価を得られる可能性があるんですよね。
逆に短所だけ伝えてしまうと「短所は伝わったけど、あなたはその弱みを改善しようとは思っていないの?」と悪く捉えられかねません。
だからこそ短所とセットで改善策も伝えて、現状を変えようと努力している旨を伝えることが重要なわけですね。
伝え方としては、結論となる短所と具体例を述べたあとに「問題意識があること・改善策を実行していること」を語るのがよいかと思います。
前述の回答例文でも上記を意識して内容を考えているので、伝え方を考えるのに苦戦した場合はぜひ僕のアイデアを参考にしてみてください!
ポイント③ 無理に長所に言い換えて伝えようとしない
繰り返し伝えていますが、短所を無理に長所化するのはおすすめしません。
短所をうまく隠して表面的な部分で高評価を得られたとしても、実際は自分と相性が悪くてミスマッチが起こる可能性があるからです。
そもそも短所をどのように捉えるかは、企業によって異なるんですよね。
大雑把という短所を聞いたときにとくに低評価を下さない企業もあると思いますし、なかにはプラスに捉えるところもあるかもしれません。
逆に無理に長所化すると、図々しい印象や短所を認めていないような印象を受けて、悪いイメージを抱く企業もあるでしょう。
よって総合的に考えると、やはり短所は正直に伝えてミスマッチ防止につなげるのが賢明な選択だと僕は考えています。
もちろん僕の考えが絶対ではないですし、全員に押し付けるつもりはありません。
ただ、逆に一般論が必ず正解ともいえないので、改めて就活の成功を考えたときに自分が納得できる言動を選択してみてくださいね。
短所の回答時には、結論ファーストで弱みを伝えたあとに具体例と改善に向けた行動をセットで伝えるのが有効といえそうですね。
個人的にはその構成がベストだと考えているよ!簡潔に回答しても不足があれば追加で質問されるから、全体の流れを意識してできる限りわかりやすくまとめてみてね。
転職者は転職エージェントを活用して面接対策するのがおすすめ
この章では、転職者に向けて回答の質を高めるための対策を共有します。
結論、転職者は転職エージェントに模擬面接をお願いして本番前に面接の場数を踏んでおくのがおすすめです。
転職エージェントは、就活エージェント同様に内定獲得を支援してくれる存在です。
転職希望者を対象として、求人紹介や面接対策などをしてくれるサービスですね。
ゆえに「短所の対策をしたい」「模擬面接で場数を踏みたい」などと伝えると、快く面接の相手をしてくれます。
しかも相手は転職市場に精通したプロなので、過去の支援経験も踏まえて回答に対するアドバイスもくれるんですよね。
短所に限らず、本番前に考えた回答をブラッシュアップする上でも有用なわけです。
もし僕が転職希望者だとしたら、20代なら「就職Shop」と「
UZUZ(ウズウズ) 」を利用します。(理系出身者であれば「
UZUZ(理系特化)」を併用するかと。)
ITエンジニアやWeb業界への転職希望者であれば「レバテックキャリア」一択ですね。
いずれも利用者の口コミが優れている=質が高いといえますし、オンライン対応で全国どこからでも使えるので僕だったら上記を利用します。
なお、僕が考える転職を成功させるコツは、以下の記事でまとめました。
「ホワイト企業の内定を得る」という視点でポイントを共有しているので、興味のある人はぜひあわせてご覧くださいね。
回答の質を高める上ではやはり場数を踏むのがベスト。エージェントは模擬面接の相手としてこれ以上ない存在だから、何より無料で使えるし最大限活用すべきだよ!
「大雑把」を短所として語る際の注意点
次にこの章では、大雑把を短所として語る際の注意点を紹介します。
いずれも基本的な内容ですが、これらを押さえていないと短所の回答を通じてマイナス評価を受けかねません。
どちらも簡潔にまとめているので、ぜひさくっと読み進めてみてください。
【大雑把を短所として語る際の注意点】
- 長所と矛盾が生じないようにする
- マイナス評価に直結するような具体例は語らない
注意点① 長所と矛盾が生じないようにする
1つ目は、長所と矛盾が生じないようにすること。
短所と長所の回答に矛盾があると、面接官は違和感を覚えて怪しく感じてしまいます。
具体例を出すと、大雑把を短所としているのに「細かな作業が得意」「計画性がある」などを長所とするイメージですね。
もちろんどちらも事実というケースもあるとは思いますが、一般的に逆の意味合いの長所・短所を語ると矛盾が生じやすいので注意が必要です。
長所と短所に限らず、面接では全体を通しての一貫性も確認されています。
やはり一貫性がないと「嘘をついているのでは?」と怪しまれるので、不当なマイナス評価を避けるためにほかの回答とのバランスも意識しておきましょう。
注意点② マイナス評価に直結するような具体例は語らない
短所の回答時には、イメージが膨らむように具体例を交えるべきと共有しました。
ただ、マイナス評価に直結するような具体例は語らないようにしてください。
イメージを膨らませるという目的は達成できても、マイナス評価に直結することで不採用になる可能性もあるからです。
ここは線引が難しいですが、面接官の立場を想像したときに「採用したら会社でも同じような迷惑を被りそう」などと思われるものは避けるべきかと。
具体例ではわかりやすさを高めることが目的であり、短所によるひどすぎる失敗談を語ることは意図していません。
基準は曖昧ですが、理想は自分だけの狭い範囲内で失敗した経験がよいと思います。
短所の回答に使うエピソードを考える際は、この点も意識しておいてくださいね。
たしかに短所と長所で矛盾があると、面接官は違和感を覚えそうですね。
そうなんだよね。一貫性がないと誰しも怪しく思うものだから、短所に限らず全体を通してのバランスも意識しておくといいよ。
補足:大雑把な人が抱かれやすいイメージとは?
最後にこの章では、大雑把な人が抱かれやすいイメージを共有します。
マイナス評価に直結するような失敗談を語らないためにも、自分の短所に対する一般的なイメージは知っておいて損がありません。
また、長所との矛盾を起こさないためにも重要になってくるかと。
大雑把な人に対しては、次のようなイメージが想定されます。
【大雑把な人が抱かれやすいイメージ】
- 何かとミスが多い
- 丁寧な仕事が苦手
- 細々とした作業が不得意
- 空気を読んだ行動ができない
- 計画性がない
ここではあえてネガティブなイメージばかりまとめましたが、自分を客観視する上では知っておくべき内容です。
フラットな状態で自分の特徴を語るために、上記も頭に入れておくとよいでしょう。
自分の短所に対する一般的なイメージを知っておくことで、独りよがりが回答をすることも防げるわけですね。
本記事の要点まとめ
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!
大雑把を短所としてOKな理由や回答例文、短所の回答の質を高める秘策などを網羅的に共有しました。
繰り返しお伝えしたとおり、短所は正直に伝えてミスマッチ防止につなげるべきです。
長所化するなどして短所を隠して高評価を得られたとしても、実際の相性が悪かったときには自分にとってもいいことはありません。
就活中は誰しも焦るものですし、選考通過率を高めることだけを考えがちです。
ただ、本質的な就活成功を考えると取るべき行動も見えてくるものなので、この記事を参考にぜひ相性のよい企業の内定を目指してみてください。
ちなみにこの記事を読み終わったら、次に「【長所一覧表】30の長所と“それぞれのアピール方法”を解説!」も読んでみてください。
短所と同じく高頻度で質問される長所について、就活生・社会人がアピールできる強みを30個まとめています。
一貫性のある回答をするためにも長所と短所はセットで整理しておくべきなので、まだ明確化できていない人はぜひあわせて一読してみてくださいね。
それでは、最後に本記事の要点をまとめて終わりとしましょうか!
【本記事の要点】
- ミスマッチを防ぐためにも、自分の弱みである短所は正直に共有すべきである。
- 短所の回答の質を高めたいなら、エージェントの模擬面接で場数を踏むのがおすすめである。
- 企業はすべての質問に意図を持っているので、回答を考える上で知っておくとよい。
- 短所の回答時には、具体例と改善策もセットで語るのがおすすめである。
- 面接では、全体を通して回答の一貫性も意識しておくべきである。