就活生や転職者のみなさん、こんにちは!
これまで7年、書いた記事は1500記事を超え、求人サイトの運営まで始めた"日本イチの就活マニア"こと就活マン(@syukatu_man)です!
就活の面接では、自身を一言で表すキャッチコピーを聞かれることがあります。
自己分析が深くできている人ならその場でも答えられると思いますが、多くの人は事前に対策していないときっと回答に困ってしまいますよね。
ただ逆にいえば、対策次第で差別化につながるチャンスにもなります。
冷静さに強みを持つ就活生も、事前に自身を端的に表すキャッチコピーを考えておけば、アピールのきっかけになるかもしれません。
そこでこの記事では、冷静さに強みを持つ就活生に向けて、キャッチコピーの表現例や回答例文を共有します。
後半では、キャッチコピーの回答の質を高める秘策・冷静さを強みとするときの注意点まで紹介するので、該当する人はぜひ最後までご覧ください。
冷静さについて、どんなキャッチコピーが印象に残るか知りたいです。
印象に残ることが重要だよね。この記事では表現例や回答例文を共有するから、ぜひ参考にしてほしい!
- 冷静さに関するキャッチコピーの表現例|就活生向け
- 冷静さに関するキャッチコピーの回答例文|就活生向け
- 就活でキャッチコピーの回答レベルを上げるには他己分析が重要
- そもそも就活でキャッチコピーを聞く企業側の意図とは?
- 就活で冷静さに関するキャッチコピーをうまくアピールするコツ
- 就活で冷静さに関するキャッチコピーをアピールする際の注意点
- 本記事の要点まとめ
冷静さに関するキャッチコピーの表現例|就活生向け
では早速、冷静さに関するキャッチコピーの表現例を共有していきますね。
僕が考える冷製さを使ったキャッチコピーは、以下のとおりです。
【冷静さに関するキャッチコピーの表現例】
- 冷静な情熱家
- 冷静さの塊
- 自分の考えで冷静な判断ができる人
- 常に冷静沈着な人
- 冷静に落ち着いた行動ができる人
直感的に意味が伝わりやすいかどうかを重視して、いずれも「冷静」という単語を盛り込んだコピーとなっています。
キャッチコピーでは自身を端的に表すことが求められているので、付随する言葉とセットで自身を簡潔に伝えることが重要ですね。
回答時にはキャッチコピーに加えて「なぜそのコピーと表せられるか」も語る必要があるので、過去の経験との相性を考えることも大切です。
たとえば「冷静な情熱家」と伝えたのに、情熱的な行動を取っていないと面接官はきっと違和感を覚えると思いますからね。
同じ「冷静さ」という強みでも、組み合わせ次第で多くのコピーが考えられます。
自身の強みや経験を細かく整理して、自分をより端的に表すキャッチコピーを採用しましょう。
たしかにどれも「冷静」という単語が含まれていますが、組み合わせる言葉によって受け取る印象には違いがありますね。
そのとおりなんだよね。だからこそまずは自分の強みを深いレベルで整理して、自身と相性のよいコピーを考えることが大切なんだ。
冷静さに関するキャッチコピーの回答例文|就活生向け
冷静さに関するキャッチコピーの表現例を紹介しました。
次にこの章では、紹介したコピーのうち3つを使って実際に面接で回答する際の例文を共有していきます。
面接では単にキャッチコピーを答えるだけではダメなので、根拠などの語り方も知っておくと回答を考える際に参考になるかと。
以下3パターンの回答例について、順に確認していきましょう。
【冷静さに関するキャッチコピーの回答例文】
- 「冷静な情熱家」をキャッチコピーとする回答
- 「冷静さの塊」をキャッチコピーとする回答
- 「自分の考えで冷静な判断ができる人」をキャッチコピーとする回答
例文① 「冷静な情熱家」をキャッチコピーとする回答
【例文】
私のキャッチコピーは「冷静な情熱家」です。
冷静に状況を判断してリスクを洗い出すことに強みがあり、情熱を秘めながらも常に落ち着いて行動します。
貴社に入社した際にも、先輩社員など過去に自身が経験することと同じ体験をした方にできる限りヒアリングし、未然に失敗を防ぐ対策を立てることで損害発生を防止します。
私のこの強みは、大学祭の実行委員として活動していた際にも発揮されました。
私の大学では学祭の盛り上がりが年々少なくなっており、私が実行委員として活動する年にも何らかの対策を講じないと改善が期待できないのは明白だと考えていました。
そこで大学祭が盛り上がらない原因を洗い出し、改善策を提案して実行に移しました。
原因①出店を出展する人が少なく、活気がない大学祭になる
原因②天候が悪く、雨で参加してもつまらなく感じる
対策①出店の規制を軽くする
対策②売上ランキングに応じた商品を用意する
対策③屋根のある部分の出展密度を高める
その結果、前年比1.4倍の方が大学祭に参加するなど大盛りあがりで終えられています。
私が「冷静さ」を重要視しているのは、「事前に考えられるリスクを徹底的に排除するだけで、期待できる成果が大きく変わる」という信条を大切にしているからです。
貴社に入社することができた暁には、私のこの冷静さを存分に発揮して、誰より情熱を持ちながらもリスクを事前に排除することで損害発生の防止や利益拡大に貢献します。
1つ目の例文では、大学祭の運営経験をエピソードに採用しました。
単にリスクを分析するだけでなく、改善策を提案して主体的に実行に移していることが伝わるので、きっとよい評価を受けられるかと。
会社では自ら仕事を進める必要があり、主体性は非常に重要ですからね。
冒頭と最後に、会社で冷静さをどう活かせるか語った点もポイントです。
企業は単に強みを聞きたいのではなく、その強みが自社で活かせそうか判断しているので、採用メリットまで語ったほうが刺さりやすいんですよね。
加えて「自身が冷静さを大切にする理由」まで意識的に伝えました。
強みの基礎となる自分の信条や価値観まで伝えると説得力が生まれやすいので、余力があれば上記のように語ってみるといいですよ!
例文② 「冷静さの塊」をキャッチコピーとする回答
【例文】
私のキャッチコピーは「冷静さの塊」です。
どのような場面においても、臨機応変に対応することに強みがあると考えています。
貴社に入社することができた際にも、マニュアルや慣習に頼って業務を遂行するのではなく、常にその場における最善策を熟考することで利益拡大に貢献します。
私のこの強みは、大学時代の塾講師のアルバイトにおいても発揮されました。
勤務先の塾には授業マニュアルが用意されていたのですが、やはり生徒によって必要とする内容は異なるので、どうしても画一的な授業になってしまうことに改善の余地があると感じていました。
そこで私は塾長に許可を得たうえで生徒一人ひとりの苦手分野を一覧化し、それぞれの生徒に合わせた問題集の作成を行いました。
その結果、生徒から「苦手分野を克服できた」という声をもらったり、倍以上の点数を取るようになった生徒もいたりと、改善前と比べて高い成果をあげています。
私が「冷静さ」や「臨機応変な対応」を重視しているのは、「基本的に状況は変化し続けるからこそ、冷静さを忘れずその時々で最適な対応をする必要がある」という考えを持っているからです。
貴社に入社することができた暁には、前提として既存のマニュアルなどを参考にしつつも、よい意味で疑う視線も忘れないようにすることで、さらなるムダの削減や利益拡大に貢献します。
2つ目の例では、冷静さのなかでも臨機応変な対応にフォーカスしています。
やはり単に冷静でいるのではなく、その冷静さを活かしたあとの対応結果が重要なので、成果につながった経験を語ることが重要ですね。
この例文のように、アルバイトの経験を根拠として採用するのもありです。
ある程度長く働いていれば自然と自分の強みも発揮しているものなので、説明に適したエピソードがあれば積極的に採用すべきですよ。
臨機応変さを企業でどのように活かすか、なぜ冷静さを大切にしているかについても意識的に含めました。
ここまで語れる就活生は稀なので、やはり面接官の印象に残りやすいと思いますね。
例文③ 「自分の考えで冷静な判断ができる人」をキャッチコピーとする回答
【例文】
私のキャッチコピーは「自分の考えで冷静な判断ができる人」です。
周囲の意見に左右されすぎず、常に自分の考えを持って冷静な判断を下せることに強みがあります。
社会人になると日々さまざまな問題に直面すると思いますが、冷静さを忘れないで多方面から課題を分析し、自分なりの解決策を見出し続けることでさらなる利益拡大に貢献します。
私のこの強みは、大学3年時に参加したコンサル会社のインターンでも発揮されました。
私は感染症蔓延の影響で売上が激減してしまったレストランを回復させるためのプロジェクトに参加し、現地視察や周辺店舗の方々の情報も取り入れつつ問題点を分析しました。
すると、店舗周辺に住む高齢者や子育て世代が外出を控えていることがわかり、テイクアウトや移動販売を始めるよう提案し実行に移すこととなります。
結果、外出を控えていても自宅で本格的な味が味わえると話題を呼び、2か月で前年平均の5割程度まで減っていた売上が7割まで回復しました。
私がこれほどまでに冷静な判断を大切にしているのは、「置かれた状況を冷静に分析して改善策を考えれば、よりよい新たな発見がある」という考えを持っているからです。
貴社に入社することができた暁には、私のこの冷静さや分析力を発揮して、これまで以上に業務の効率化・ムダの削減などを実現することで利益拡大に貢献することをお約束します。
最後3つ目の例では、インターン経験を根拠として採用しました。
上記のように自分の強みを発揮し、さらに実際の数字改善に貢献するような経験を持つ就活生は少ないので、もしあれば積極的に語るべきですね。
今回は、冷静さのなかでも分析力よりの内容になっていることもわかるかと。
冷静さに強みを持つ人は分析や状況判断も得意なことが多いので、同様の長所を持つ自負がある就活生はぜひ上記の例文を参考にしてみてくださいね。
構成自体は3つとも共通化させたから、全体の流れを考える際にも参考になるはず。独自性を出す工夫もしているから、ぜひ構成だけでも参考にしてみてね!
企業視点でメリットを語ることはとくに大切そうですね。キャッチコピーと根拠を語るだけでなく、そのほかの項目も盛り込めないか検討してみます!
就活でキャッチコピーの回答レベルを上げるには他己分析が重要
冷静さに関するキャッチコピーの回答例文を共有しました。
続いて本章では、キャッチコピーの回答レベルを上げる秘策をお伝えしていきます。
前章で紹介した例文を参考にするだけでもある程度レベルの高い回答は作れますが、本質的に対策するならすべきことがあるんですよね。
結論、キャッチコピーの質を高めたいなら他己分析に取り組むべきです。
以下では、他己分析の有用性・他己分析の相手がいなくて取り組めない就活生におすすめしたい無料サービスを共有します。
客観的な分析を受けると圧倒的に自己理解が深まる
他己分析とは、自分の性格や価値観を他人から客観的に分析してもらうこと。
自己分析では自ら主観的に分析をしますが、他己分析では第三者から客観的な意見をもらうことが最大の特徴ですね。
では、なぜ他己分析がキャッチコピーの質を高める上で重要なのか。
それは、キャッチコピーを考える際は大前提として自分の強みや価値観を明確化する必要があり、この自己理解を深める上で他己分析が圧倒的に有効だからです。
自分自身のことを自ら分析しても、正しく捉えられないことは少なくありません。
一方で他己分析によって分析者の対象を増やすと、より的確に自分のことを把握できて自己理解が圧倒的に深まるわけですね。
就活の面接では、キャッチコピー以外にも突拍子もない質問をされることがあります。
ただ深く自己理解さえできていれば、急に質問を受けても頭に浮かんだことを回答するだけでその場を乗り切れますよ。
他己分析は就活全体で考えてもメリットの大きい対策なので、主観的な分析しかできていない人はぜひ取り組んでみてください。
他己分析には就活エージェントの活用がおすすめ
自己理解を深める上で、他己分析がいかに有効か理解できたかと思います。
ただ実際に他己分析をしようと思うと、ハードルが高く感じる就活生が多いのではないでしょうか?
他己分析には相談相手が必要ですが、親や友人などに頼むのは何となく恥ずかしいものですし、意外といい感じの相手がいないものなんですよね。
そこで僕からおすすめしたいのが、就活エージェントを活用することです。
就活エージェントとは、無料で次のような幅広い支援をしてくれるサービスのこと。
【就活エージェントのサービス内容】
- 就活相談
- 自分に合った求人の紹介
- 選考支援(ES添削や面接対策)
- 企業との面接のセッティング
- 面接後のフィードバック共有
そもそもが利用者の内定獲得までを支援するサービスで、就活に関わることであれば全般的にサポートをお願いできます。
よって「自己理解を深めるために他己分析をお願いしたい」という旨を伝えると、担当者が快く引き受けてくれますよ。
就活エージェントの担当者は数多くの就活生を相手にしているので、他人と比較した上での自分の強みなども的確に指摘してくれます。
自身の強みや価値観って自分には当たり前のことで気が付けないケースも多いので、プロから客観的に意見をもらえるのはかなりありがたいですよ。
僕が最もおすすめするのは「ミーツカンパニー就活サポート」
サービスは何十種類もありますが、僕が今就活生なら「ミーツカンパニー就活サポート」を利用します。
ミーツカンパニー就活サポートを他のエージェントよりもおすすめする理由は、「知られざる優良企業を紹介する」というコンセプトにあります。
就活エージェントの中には、労働条件が本当にやばい企業を紹介してくるところもあるのですが、その点で、ミーツカンパニー就活サポートは紹介企業の質が高いのが大きなメリットです。
またミーツカンパニー就活サポートは、全国の就活生が利用できて、かつオンライン面談にも対応しているのが神。
運営会社も人材業界の超大手である株式会社DYMなので安心できる。
就活エージェントおすすめランキングでも1位としている就活エージェントです。
▼就活エージェント利用者の声
初めて就活エージェントと面談したけど意外と良かった、普通のサイトに絶対載ってないけど私の希望に合う求人めっちゃ紹介してもらった…新潟の企業も紹介してくれるらしい笑
— ま…てぃ (@marietty122111) February 27, 2020
なんだかんだでESと面接のお悩みも解決したし…すげーな
もちろんミーツカンパニー就活サポートを利用するとしても、就活エージェントは担当者の質で決まるので、「この担当者は合わないな」と思えば利用を停止しましょう
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キャッチコピーを考える上では自己理解の深さが重要であり、自己理解を深めるための対策としては他己分析が有効なんですね。
まさにそのとおりだよ。メリットは知っていても相談相手がいなくて取り組めていなかった就活生は、ぜひ上述したような就活エージェントをうまく活用してみてね!
そもそも就活でキャッチコピーを聞く企業側の意図とは?
次にこの章では、就活でキャッチコピーを聞く企業側の意図を紹介します。
キャッチコピーの質問に限らず、面接での回答内容を考える際には企業側の意図を知っておくと効果的なんですよね。
評価する側の視点があると、好印象につながる回答を考えやすくなるわけです。
キャッチコピーの質問で想定される意図は大きく2つあるので、以下の内容について順に見ていきましょう。
【就活でキャッチコピーを聞く企業側の意図】
- 自己分析の深さを探るため
- 説明能力の高さを探るため
意図① 自己分析の深さを探るため
1つ目の意図は、自己分析の深さを探ることです。
これはキャッチコピーの質問に限らず、面接全体で確認されている内容ですね。
本気で内定獲得を目指している就活生であれば、事前にできる限りの対策をして面接などの選考に臨みます。
ゆえに自己分析の深さを探ると、自社への本気度を考える材料になるんですよね。
とくにキャッチコピーの質問は、そもそも自己理解が不足しているとぱっと回答することができません。
自分の強みや価値観をキャッチーな言葉に言い換える必要があるので、自己分析が不足して強みなどが不明確な状態ではスムーズに回答できないですからね。
よって数多くある質問のなかでも、キャッチコピーの質問は自己理解の深さを探るという目的に対して相性がよいわけです。
もちろん事前に対策をして納得感のある回答ができれば問題になりませんが、企業側の意図の1つとして認識しておくとよいでしょう。
意図② 説明能力の高さを探るため
2つ目は、説明能力の高さを探る意図です。
社会人になると他部署の人や取引先など多くの方と協力して仕事を進める必要があり、自身の状況や考えを端的に伝えないといけない場面が多々あります。
ゆえにどんな会社でも一定レベルの説明能力が必要になるため、選考時点でこの能力の有無を確認されていることが多いんですよね。
この点でも、キャッチコピーの質問は能力を確認する上で相性がよいです。
自己PRや志望動機などと比べると定番の質問ではないですし、事前に対策する人を除けば、その場で答えを考えて話す就活生が多いですからね。
とはいえ、説明能力に関しても事前に回答を用意していればまず心配はいりません。
もちろん論理的な説明や構成を意識することは必須ですが、じっくり時間をかけて回答を考えておけば納得感を覚えてもらえるはずです。
見方を変えると、簡潔にわかりやすい回答さえできれば高評価につながりますよ。
意図を把握しておくと相手目線に立っての対策ができるので、キャッチコピーを質問する企業側の考えも大まかに頭に入れておくとよいでしょう。
なるほど。キャッチコピーを質問する企業は、自己分析の深さや説明能力の高さを探ろうとしているのですね。
そのとおり。企業側の期待を超えるような回答をするためにも、質問をする側の意図を知っておくことは大切だよ。
就活で冷静さに関するキャッチコピーをうまくアピールするコツ
次にこの章では、冷静さに関するキャッチコピーでうまくアピールするコツを紹介します。
冷静さは魅力的な強みの1つですが、伝え方を工夫するとより高評価につながりやすいんですよね。
ここでは、僕がとくに有効と考えるコツを3つ厳選しました。
以下の内容について、順に詳しく確認していきましょう。
【冷静さに関するキャッチコピーをうまくアピールするコツ】
- 前提として自分が持つ冷静さの種類を明確化しておく
- 冷静さ+行動によって実現できた経験を語る
- 自身が冷静さを大切にしている理由を語る
コツ① 前提として自分が持つ冷静さの種類を明確化しておく
1つ目は、前提として自分が持つ冷静さの種類を明確化しておくことです。
回答例文の見出しでも軽く触れましたが、冷静さにはいくつかの種類があります。
よって自分が持つ強みをより的確にアピールするためにも、前提として自身の強みを正確に整理しておくことが重要なんですよね。
具体的に考えられる冷静さの種類は、以下のとおりです。
【冷静さの種類として考えられるもの】
- 慎重な人:リスクを事前に想定してから行動を起こす
- 落ち着いた人:どんな状況においても柔軟な対応ができる
- 周囲に流されない人:常に自身の考えを持って言動ができる
広い意味では、いずれも「冷静さ」としてまとめられると思います。
ただ、個別に考えると3つのニュアンスは少し異なるとわかるはずです。
自身の強みをできる限り魅力的に語るには、そもそも自分のどんな部分が長所といえるのかはっきりさせておくことが欠かせません。
現状、自分の強みを「冷静さ」とまでしか分類できていない就活生は、まずはより細分化したときの長所を明確化しておくとよいでしょう。
コツ② 冷静さ+行動によって実現できた経験を語る
2つ目のコツは、冷静さ+行動によって実現できた経験を語ることです。
冷静さという強みは一見すると慎重派で、行動力や主体性がないような印象を持たれることが少なくありません。
ゆえに単に冷静さという強みを持っていると伝えるのではなく、強みを活かしてさらに行動を起こし成果を上げた経験を語ることが大切です。
成果をあげる上で基盤となった強みが「冷静さ」であり、冷静さを活かして発想したからこそ結果につながったと伝えるイメージですね。
【冷静さの回答時に行動力をアピールする経験の例】
- 大学祭の実行委員として問題点を洗い出し、改善策を提案・実行した経験
- 塾講師のアルバイトで現状に問題意識を持ち、改善に向けて行動を起こした経験
- コンサル会社のインターン時に問題点を分析し、課題解決につなげた経験
第2章で紹介した例文では、上記のような経験を根拠として語りました。
冷静さによって単に問題点を整理しただけでなく、その分析結果を元に改善策を考えて行動・成果につなげた経験を語っています。
なかには、根拠となるような魅力的な経験がないと思う人もいるかもしれません。
ただ「冷静さに強みがあります」と伝えるだけでは印象に残りにくいので、何かしら行動までつなげた経験を語るようにしましょう。
コツ③ 自身が冷静さを大切にしている理由を語る
応用的なコツですが、自身が冷静さを大切にする理由を語るのもおすすめですね。
どんな強みでも同じですが、長所は自身の価値観と紐付いていることが多いです。
たとえば「気配りできること」が強みの人は、「人の気持ちを想像しないで言動する人が苦手」という価値観を持っていたりするイメージですね。
こういった価値観はその人の根本を形成するものなので、面接時に語ると回答に説得力が生まれやすいです。
「この子はこういった価値観を持っているから、本当に冷静さに強みを持っているんだな」などと思われやすいわけですね。
【冷静さを重視する人が大切にする価値観】
- 事前に考えられるリスクを徹底的に排除するだけで、期待できる成果が大きく変わる
- 状況は変化し続けるからこそ、冷静さを忘れずその時々で最適な対応をする必要がある
- 置かれた状況を冷静に分析して改善策を考えれば、よりよい新たな発見がある
回答例文では、上記のような価値観もさらっと語っていました。
やはり想いなどをあわせて伝えると、回答に深みが生まれやすいんですよね。
これは、キャッチコピー以外の質問に回答する際にも応用できます。
とくに自分の強みなどを伝えるときには相性がよいので、回答時に余裕があるときは意識して伝えてみるとよいでしょう。
たしかに冷静さを強みとする人には、何となく慎重派なイメージがあるかもですね。
どんな強みでもネガティブな捉え方ができるものだからね。面接官の懸念を取り除いてあげるためにも、行動や成果につなげた経験を語ることが大切だよ。
就活で冷静さに関するキャッチコピーをアピールする際の注意点
最後に本章では、冷静さに関するキャッチコピーをアピールする際の注意点を紹介します。
高評価を受けるためのコツもありますが、低評価を受けないための注意点を把握しておくことも重要なんですよね。
伝え方を誤ると、かえってマイナス評価につながる恐れもあるわけです。
ここでは3つの注意点をまとめたので、最後にさくっと確認しておきましょう。
【冷静さに関するキャッチコピーをアピールする際の注意点】
- 結論ファーストかつ必ず根拠を語る
- 面接時にも落ち着いた対応を徹底する
- 回答後に珍しい質問がくる可能性を想定しておく
注意点① 結論ファーストかつ必ず根拠を語る
1つ目の注意点は、結論ファーストかつ必ず根拠を語ること。
これは、面接の基礎としても語られるような重要な内容ですね。
まず結論から話さないと、面接官は話の内容が理解しにくく混乱してしまいます。
キャッチコピーの質問に「私のキャッチコピーは◯◯です」から始めないと、質問に対する答えが頭に入ってきにくいですからね。
また、結論を話したらその結論を補足するような根拠も語る必要があります。
「なぜそのキャッチコピーといえるのか」が説明されていないと、ある意味でどんなキャッチコピーも言いたい放題になってしまいますからね。
ほかの質問に答えるときも同様ですが、結論ファーストと根拠は必須です。
すでに知っていた人が多いとは思いますが、現段階で意識が薄かった人がいたら改めて結論ファーストなどの重要性を認識しておきましょう。
注意点② 面接時にも落ち着いた対応を徹底する
2つ目は、面接時にも落ち着いた対応を徹底することです。
これは、冷静さを強みとしてアピールする人ならではの注意点ですね。
冷静さを強みとしているのに、面接時に過度に緊張して慌てているような素振りを見せると、強みに納得感を抱いてもらえません。
ほかの例をあげると「笑顔が強みです」と語っている人が、面接の場でガチガチの硬い表情になっているイメージですね。
面接官の立場を想像すると、納得感を覚えられないのは容易にわかるはずです。
面接では誰もが緊張するものですが、そんなときこそ自身の強みを発揮して、できる限り落ち着いた対応ができるように努めましょう。
注意点③ 回答後に珍しい質問がくる可能性を想定しておく
最後3つ目は、回答後に珍しい質問がくる可能性を想定しておくことです。
これは可能性としては低いですが、冷静さを強みとするなら想定しておきたいですね。
冷静さのなかでも臨機応変な対応が得意な人は、面接の場で突拍子もない珍しい質問によって本当に強みがあるか確認されることがあります。
強みを語ったあとの質問で、「実際どうなのか?」を確認されるイメージですね。
事前に考えてもいないような質問をされたら、まずは自身の強みを活かして冷静になって質問内容を理解しましょう。
自己理解を深くできている人なら、その場で何らかの答えが頭に浮かぶはずです。
もしすぐに回答が思いつかない場合は、「少し考える時間をいただいてもよいですか?」などと正直に思いを伝えるのもありかと。
慌てて中途半端な答えを伝えると冷静さに欠けていると思われる恐れもあるので、状況に応じて最適と思える言動を心がけてくださいね。
たしかに、冷静さを強みと伝えているのに面接の場でひどく緊張しすぎていたら、あまり説得力を感じられないですね。
そうなんだよね。もちろん面接では誰もが緊張するものだけど、少しでも気持ちに余裕を持って落ち着いた対応を心がけることが大切だよ。
本記事の要点まとめ
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!
冷静さに強みを持つ就活生に向けて、キャッチコピーの表現例や回答例文・回答の質を高める秘策などについて網羅的に解説しました。
リスクを事前に排除してから行動を起こしたり、臨機応変な対応ができたりする冷静な人は、大半の会社にとっても魅力的な人材です。
そのため、冷静さにまつわる自身の強みを端的に表すようなキャッチコピーを採用できれば、間違いなく高評価を受けるチャンスにできます。
一方で、強みとのギャップを感じられないように、面接全体を通して慌てず落ち着いた対応を心がけることも大切です。
この記事で紹介したような対策やコツを意識して、ぜひキャッチコピーに関する質問をアピールの場として活用してくださいね。
ちなみにこの記事を読み終わったら、次に「就活サイトおすすめランキング【1位〜35位】全100以上から厳選!」も読んでみてください。
100以上のサイトから厳選した上で、僕がとくにおすすめしたい就活支援サービスのみ紹介しています。
本記事では他己分析のツールとして就活エージェントを紹介しましたが、そのほかにも利用価値の高いサイトって多く存在するんですよね。
純粋にサイトを使うだけで就活を効率化できるものも少なくないので、まだあまり使いこなせていない就活生はぜひ一度は目を通してみてください。
それでは、最後に本記事の要点をまとめて終わりとしましょうか!
【本記事の要点】
- 冷静さに関する自身の強みを細かく整理して、自分をより端的に表すコピーを選ぶべきである。
- キャッチコピーの回答レベルを上げるには他己分析が有効であり、他己分析の相手がいない人には無料で使える就活エージェントがおすすめである。
- キャッチコピーを質問する企業は、自己分析の深さや説明能力の高さを確認している。
- 冷静さを強みとして語る際は、行動力や主体性も発揮した経験を語ることが大切である。
- 冷静さを強みとするなら、面接時の落ち着いた振る舞いも徹底すべきである。