就活生や転職者のみなさん、こんにちは!
これまで7年、書いた記事は1500記事を超え、求人サイトの運営まで始めた"日本イチの就活マニア"こと就活マン(@syukatu_man)です!
就活浪人とは何かを理解した上で、浪人するデメリットを把握したいですよね?
更に、できることなら就活浪人を避ける方法も押さえておきたい。
そこで今回は、そもそも就活浪人とは何かを解説しつつ、これまで7年に渡って就活だけを研究してきた僕が考える「就活浪人を避けるための具体的な方法」も合わせて解説していきます!
なんとなくで就活浪人という言葉を理解するのではなく、具体的な意味とメリット・デメリットを把握しておきましょう。
就活浪人って言葉だけだと、かなりデメリットが大きそうな感じがするのですが...。
そうだね。実際にデメリットも大きい。でも就活浪人したから人生終わりだとか、そういうのはないから前向きに理解を深めていこう!
- 就活浪人とは?
- 【結論】就活浪人すると多少は不利になるので避けた方が良い
- 就活浪人を避ける方法
- 就活浪人を選択する人に多い理由
- 就活浪人をした場合のメリット
- 就活浪人をした場合のデメリット
- 就活浪人した場合のおすすめの過ごし方や就活法
- (就活浪人をした場合に)就活浪人したことの面接での答え方・回答例
- 就活浪人に関してよくある質問
- 本記事の要点まとめ
就活浪人とは?
就活浪人とは、大学を卒業後も就職活動を続けることです。
既に大学を卒業しているので「既卒」に含まれます。
実際に就活浪人をしている人がどのぐらいいるのか、休学や留年とどう違うのか気になったことはありませんか?
まずは就活浪人について基本的な知識を整理しておきましょう!
就活浪人をしている人の割合
就活浪人をする人の割合は全体の2〜4%です。
文科省が公表した「令和4年3月大学等卒業者の就職状況」によれば、大学生の就職率は2022年4月1日時点で95.8%。
2020年は98.0%、2021年は96.0%だったので、過去3年間の傾向から2〜4%程度の人が就職していないことが分かります。
ここ数年はコロナ禍の影響で就職活動の厳しさが増していると言われていますが、それでも就活浪人をしている人は4%程度に留まっているのです。
こうしたデータから、就活浪人をする人は大学生の中でも少数派と言えるでしょう。
就活浪人と休学の違い
就活浪人と休学がどう違うのか気になっている人もいるはず。
結論から言うと違いは1つだけで、「大学を卒業しているかどうか」という点です。
【就活浪人と休学の違い】
- 就活浪人:大学卒業後も就活を続けること(既卒)
- 休学:大学に在籍したまま学業を休むこと(大学生)
就活浪人は大学を卒業しているので、既に大学生ではありません。
一方、休学期間中は大学に通いませんが、大学に籍はあるので正真正銘の大学生です。
休学している期間は何をしていても自由なので、この期間中に就活準備を進めることも不可能ではありません。
ただし、応募要件を「〇年卒業見込みの者」としている企業が大半のため、1年休学する場合は同級生よりも1年遅れの卒業年度の採用枠を選ぶことになります。
留学やケガなど事情により休学することは十分あり得るので、正当な理由で休学したのであれば就活で不利になることはほぼないでしょう。
復学すれば元通り大学生なので、他の大学生と同じように就活を進められます。
就活浪人と留年の違い
浪人と留年も混同しやすい言葉ですが、休学と同じように「大学を卒業しているかどうか」が大きな違いです。
【就活浪人と留年の違い】
- 就活浪人:大学卒業後も就職活動を続けること(既卒)
- 留年:取得単位の不足により同じ学年にもう1年在籍すること(大学生)
中には、就職先が決まらないことを理由に意図的に単位を落としたり、卒論を未提出にしたりといった方法で「就活留年」を試みる人もいます。
就活留年であれば大学生でいられる上に就活をもう1年延長できるので、一見すると良いこと尽くしのように思えますよね。
でも、理由はどうあれ「やるべきことをやらなかったから留年した」と判断される可能性は非常に高い。
本来なら4年間で卒業できるところを5年間かけて卒業することになるため、印象はあまり良くありません。
就活継続が目的の場合、卒業してからも既卒として就活を続けるのが「就活浪人」、大学生のまま1年留年して就活を続けるのが「就活留年」と捉えてください。
就活浪人をする人自体がそもそも少ないんですね…。
休学や留年という手段もあるのだから、やむを得ず就活浪人するしかなかった時の手段と捉えたほうが無難だよ。大学受験とは違うので、「就職が決まらなければ浪人すればいいっしょ」と安易に考えないこと!
【結論】就活浪人すると多少は不利になるので避けた方が良い
さて、おそらく皆さんが一番気になっているのは「就活浪人をすると就活で不利になるのか?」という点ですよね?
結論から言うと、就活浪人すると就活は不利になりやすい傾向があります。
なぜなら、大学を卒業した時点で既に「新卒」という括りに入らなくなるからです。
よく「新卒カード」と呼ばれるように、新卒採用枠に応募できるのは大学などを卒業見込みの人に限られています。
つまり、就活浪人する時点で新卒カードは捨てなくてはならないということ。
「ほんの数ヶ月前まで大学生だったんです!」と言っても、卒業してしまえばもう新卒としては扱われません。
この場合、就職するなら転職希望者と同じ採用枠に応募するしかないのが実情です。
社会人経験のある人たちと同じ土俵で勝負することになるので、就活浪人は不利になりやすいと言われています。
なので、僕の考えとしては就活浪人は極力避けたほうが良いと思います。
では、就活浪人を避けるために「どうしても納得できない会社」や「明らかに自分には合わない会社」でも就職先を決めてしまったほうが良いのか?
ぶっちゃけ、僕はこれが一番だめな選択だと考えています。
新卒で就職できるのがベストですが、就活を最後の最後まで粘ってどうしても納得できないなら、就活浪人もやむを得ないと思いますね。
ただし、前述の通り就活浪人することで就活の厳しさが増すのは事実。
そこで、次の章で共有する「就活浪人を避ける方法」をきちんと実践して、できる限り就活浪人を回避することを優先してください!
就活浪人した場合、就活生の時とは状況が大きく変わるのですね。
その通り。大学生という肩書が外れた状態で就活を続けるのは決して楽なことじゃない。だから、できることなら就活浪人は避けたほうがベターだね。
就活浪人を避ける方法
就活浪人を避けるには、具体的にどんな取り組みをすれば良いのか?
就活期間が終了してしまうと手遅れなので、就活後半に差し掛かったあたりから次のことを着実に実践していきましょう!
- 就活後半まで公開している求人を探す
- 就活エージェントと連携してみる
① 就活後半まで公開している求人を探す
就活後半になると応募を締め切る企業が現れ始め、人気企業を中心に求人が減っていきます。
ただし、全ての企業が一斉に求人公開を終了してしまうかと言えばそうではありません。
中には就活後半まで求人公開を続けている企業もあるので、そういった企業を中心に探していきましょう。
この場合、通年採用の求人を多数扱っている求人サイトの利用に切り替えることも重要。
新卒向けの大手求人サイトは、就活のピーク期に集中的に選考を行う企業の求人が多い傾向があります。
通年採用の求人が豊富なサイトなら、就活後半になっても安定的な求人数を確保している可能性が高いでしょう。
通年採用の求人が見つかるサイトとしておすすめしたいのが「ホワイト企業ナビ」です。
求人は年中公開しているので、もちろん就活後半になっても求人を探せます。
しかも、掲載されている求人は以下の3条件を満たした企業です。
* 設立後3年未満の会社の離職率は「設立から掲載時までの離職率が30%未満」
全ての求人について1社1社丁寧にヒアリングを行っているので、「入社してみたら求人情報と全然違っていた」といったリスクを最小限に抑えられます。
求人を探したくても、求人数が限られているようでは就活が進まなくなってしまいます。
とくに就活後半になると誰しも気持ちが焦っていて、少しでも早く内定を獲得しておきたいと考えるようになる。
条件が良い企業、働きやすい企業ほどすぐに募集枠が埋まってしまうので、1日でも1時間でも早く行動することが非常に重要。
ホワイト企業ナビが「あなたにとって最適な1社」への内定を後押しする強力なツールとなるはずです。
② 就活エージェントと連携してみる
次にやるべきことは就活エージェントとの連携です。
就活エージェントとは、専任の担当アドバイザーとの面談を元に求人を紹介してもらえるほか、面接対策や応募書類の添削サポートもしてもらえるサービスのこと。
就活後半になると募集を継続している企業自体が減っていくため、自力で求人を探す難易度が上がっていきます。
就活序盤で目立っていた大企業や人気企業が求人サイトから姿を消してしまうと、そもそもどの企業に応募すれば良いのか分からなくなってしまう人もいるはず。
就活エージェントに希望条件を伝えておくことで、求人検索を自動化できるので非常におすすめです。
僕が最もおすすめするのは「ミーツカンパニー就活サポート」
サービスは何十種類もありますが、僕が今就活生なら「ミーツカンパニー就活サポート」を利用します。
ミーツカンパニー就活サポートを他のエージェントよりもおすすめする理由は、「知られざる優良企業を紹介する」というコンセプトにあります。
就活エージェントの中には、労働条件が本当にやばい企業を紹介してくるところもあるのですが、その点で、ミーツカンパニー就活サポートは紹介企業の質が高いのが大きなメリットです。
またミーツカンパニー就活サポートは、全国の就活生が利用できて、かつオンライン面談にも対応しているのが神。
運営会社も人材業界の超大手である株式会社DYMなので安心できる。
就活エージェントおすすめランキングでも1位としている就活エージェントです。
▼就活エージェント利用者の声
初めて就活エージェントと面談したけど意外と良かった、普通のサイトに絶対載ってないけど私の希望に合う求人めっちゃ紹介してもらった…新潟の企業も紹介してくれるらしい笑
— ま…てぃ (@marietty122111) February 27, 2020
なんだかんだでESと面接のお悩みも解決したし…すげーな
もちろんミーツカンパニー就活サポートを利用するとしても、就活エージェントは担当者の質で決まるので、「この担当者は合わないな」と思えば利用を停止しましょう
(無料なので担当者が合わない場合はすぐに切ればデメリットはなしなので!)
③ 逆求人サイトも利用してスカウトを獲得する
就活エージェントと併せて利用しておきたいのが逆求人サイト。
逆求人サイトとは、プロフィールを登録しておくと企業からスカウトが届くサービスのことです。
なぜ逆求人サイトの併用をおすすめするかと言うと、シンプルにめちゃくちゃ効率が良いから。
1度プロフィールを登録しておけば追加で何かしなくても、企業からスカウトが届き続ける仕組みを構築できてしまうのです。
就活後半におすすめの逆求人サイト
僕が逆求人サイトを利用するとしたら、真っ先に重視するのは「本当にプロフィールを読み込んだ企業からスカウトを送ってもらえる仕組みになっているかどうか」ですね。
就活浪人を避けるには、できる限り時間を有効に使う必要がある。
だからこそ、「この人と一緒に働きたい」「ぜひ会って話してみたい」と本心から思ってくれる企業に絞って面接に臨みたいじゃないですか。
これが仕組みレベルで実現されているサービスは「Offerbox(オファーボックス) 」と「ホワイト企業ナビ」だと思います。
つまり、どちらも闇雲にスカウトを乱発するような企業と接触する可能性が低いのが特徴。
企業側も一定の手間と時間をかけた上で就活生に白羽の矢を立てるので、スカウトが届けば内定まで順調に到達できる確率が高いでしょう。
逆求人サイトは「早めの登録」がポイント
ただし、こうした「きちんと就活生と向き合ってくれる」タイプの企業ほど、就活生側の印象が良く人気も出やすい傾向がある。
あなたが入社したいと感じるような企業は他の就活生にとっても魅力的に映るはずなので、日に日にスカウト受信率は下がってしまうでしょう。
逆求人サイトへの登録はプロフィールを1つ作ってしまえば他サイトにもある程度転用できるので、登録するなら今すぐに行動しておくことを強くおすすめします!
求人数は就活期間を通してずっと一定じゃなくて、後半になると減っていくのですね!
就活後半で内定が獲得できていないと、求人が見つかりにくくなってきて焦る原因になりがち。焦ることで「内定がもらえそうな企業ならどこでもいい」と選考対策が雑になってしまい、ますます内定が取れなくなるという負のスパイラルにはまらないように注意しよう!
就活浪人を選択する人に多い理由
就活浪人が就活で不利になりやすいのは前述の通りですが、中にはあえて就活浪人という選択をする人もいます。
では、なぜ就活浪人という選択をするのでしょうか?
主な理由として次の2点が挙げられます。
- 内定を1社も獲得することができなかった
- 納得できる内定先が見つからなかった
理由① 内定を1社も獲得することができなかった
就活期間中に内定を1社も獲得できなかった場合、やむを得ず就活浪人するケースがあります。
就活中は「内定を獲得して卒業・就職する」予定で考えている人が大半なので、想定外に内定を獲得できないと「卒業だけ」してしまうことも考えられるからです。
内定がゼロなら就職先はないため、卒業後も就活を続けることになります。
内定を1社も獲得できない原因はいくつか考えられますが、大きく分けると次の3つですね。
【内定ゼロになる主な理由】
- 就活への取り組み自体に問題がある(例:そもそもスタートが遅い)
- 選考対策が不十分(例:自己分析・業界研究・企業研究が甘い)
- 就活を甘く見ていた(例:1社ぐらいは内定がもらえると思い込む)
大学を卒業後に就職先がない場合、就活を続ける以外にも道はあります。
フリーターになる、フリーランスや起業家を目指す、進学・留学するなど、就活継続しか選択肢がないわけではありません。
ただし、僕の考えとしてはどの道を選んでも多かれ少なかれリスクがあるので、可能な限り就職を目指したほうが良いと思います。
内定がもらえない人の特徴については、次の記事に詳しくまとめておいたのでこちらも必ず読んでおいてくださいね!
理由② 納得できる内定先が見つからなかった
内定を何社か獲得したものの、自分の中で「ここに入社したい!」と思える内定先がなかった、というケースもあります。
贅沢な悩みだと思うかもしれませんが、実際に入社すればその後何十年と働くかもしれない企業ですからね。
就職して働き始めると、辛いことや納得いかないことの1つや2つはほぼ確実に出てくるでしょう。
そんな時、「やっぱりこの会社に就職するんじゃなかった…」と後悔するのは避けたいもの。
なので、納得できない企業に就職するぐらいなら就活浪人をあえて選ぶ人もいるのです。
こればかりは自分の考え方・捉え方次第の部分が大きいので「必ずこうするべき!」と簡単に言えるようなものではありません。
ただ、僕個人の意見としては就活浪人のリスクをきちんと理解した上で決断することが大事かと思います。
「入社してみたら、案外良い企業だった」ってことも絶対にないとは言い切れません。
一度入社したら定年まで働かなきゃならないというルールもないので、数年間働いてみてやっぱり納得いかなければ転職するという方法もある。
社会人経験が全くない状態で就活を続けるよりも、第二新卒として転職したほうが結果的に有利になることだって考えられます。
どうしても納得いかなければ就活浪人という選択もありでしょう。
でも、相応のリスクを負うことを十分に理解した上で、後悔のない選択をすることが非常に重要。
次章で就活浪人をした場合のメリット・デメリットを共有するので、しっかりと確認してから決断してくださいね!
仕方なく就活浪人する人と、あえて就活浪人を選ぶ人がいるってことですね。
その通り。いずれにしてもリスクを負うのは間違いないから、就活浪人するとどうなるのか実情を知った上で決断することが本当に大事だよ!
就活浪人をした場合のメリット
就活浪人をすることで得られるメリットもあります。
メリット面については、大学受験で浪人する場合と若干似ているかもしれない。
具体的なメリットとしては次の2点です。
- 1度就活を経験した状態で来年も就活できる
- 来年の就活まで時間を作ることができる
メリット① 1度就活を経験した状態で来年も就活できる
就活浪人をする人は、既に就活を1度経験した状態で次の年もチャレンジできるのがメリットですね。
就活がどういうものか実体験から分かっている上に、就活期間中のスケジュール感もだいたい把握している。
ほとんどの就活生にとって就職活動は人生初なので、1度経験していることで有利になる可能性があります。
たとえば、グループディスカッション(GD)や集団面接のように、ある程度慣れが必要な選考もありますよね。
就活浪人して再チャレンジする場合、こうした選考も1社目から十分に準備を整えて臨みやすい。
就活の経験値を存分に活かして準備しておくことで、就活に不慣れな1年目の就活生を大きくリードしてスタートできるでしょう。
メリット② 来年の就活まで時間を作ることができる
就活浪人中の就活と大学生の就活で大きく違うのは「大学に通う必要がない」という点。
来年の就活本格期まで、大学のレポートや試験、卒論などを気にすることなく就活に集中できることはメリットと言えます。
改めて自己分析や業界・企業研究を進める時間がたっぷりあるので、時間を有効に使えば大学生よりも有利な環境で就活を進められるはず。
もちろんアルバイトをして生活費を稼ぎながら就活に取り組む人もいると思うので、自分の時間を100%就活に費やせるとは限りません。
それに、時間があるだけに気が緩みやすい面もあるため、計画的に準備を進めていく必要があることは念頭に置いてくださいね。
とはいえ、大学生の頃よりも時間に余裕を持って就活に臨めるのは間違いないでしょう。
「時間さえあればやっておきたかったこと」に取り組めることは、就活浪人の大きなメリットです。
たしかに、就活の反省点を活かして次に繋げたり、改めて自己分析にじっくりと取り組んでみたりできそうですね!
どんなに面接対策を徹底しても、1社目の面接から完璧に立ち回れる人はそう多くない。就活経験者として一通りの流れが分かった上でもう1度就活に挑戦するのは、現役大学生にはマネのできないことだよね。
就活浪人をした場合のデメリット
就活浪人にはリスクがあると繰り返し伝えてきましたが、個人的に十分理解しておいて欲しいのが就活浪人のデメリット面。
シンプルに「就活にもう1度挑戦する」のではなく、1回目の就活とは状況が大きく変わっていることを認識しておくことが重要です。
具体的には、次のようなデメリットが想定できますね。
- 来年度の就活で浪人した理由を伝える必要がある
- 浪人したことをマイナス評価する企業もある
デメリット① 来年度の就活で浪人した理由を伝える必要がある
就活浪人して就活を進める場合、応募する先々の企業で浪人した理由を説明する必要があります。
「すでに大学を卒業しているのですか?」「就活はしなかったのですか?」などと質問されることは十分に想定できますからね。
ここで就活浪人をしている事情を端的に、かつ客観的に納得できるように伝えなくてはならないということ。
単に就活をサボっていたと思われてしまうと、マイナス評価に繋がりかねません。
採用担当者から見ると、就活浪人をしている人は新卒とは別カテゴリーの人です。
大学生のうちに就職しなかった何らかの事情があると考えるのが自然なので、理由を聞かれるのはある種の宿命だと思ってください。
新卒と比べると重要な質問項目が1つ増えるため、その分しっかりと回答を用意しておく必要がある。
この「就活浪人をしている理由」についてのやり取りを避けられないことは、就活浪人するデメリットと言えるでしょう。
デメリット② 浪人したことをマイナス評価する企業もある
企業によっては、浪人していること自体を良く思わないケースもあります。
ストレートに言うと、就活浪人自体があまり世間体の良いものではないからです。
就活浪人をしている期間は、社会人には「無職期間」として映ります。
大学受験で浪人をしたり、大学生の時に留年したりするのとは意味合いが大きく違い、「働いているはずの年齢の人が働いていない」と受け取られる場合もあるでしょう。
つまり、就活をサボっていたとか、どこからも採用してもらえなかった結果、就活浪人をしているといったネガティブなイメージを与える可能性がある。
たとえ正当な理由があって就活浪人せざるを得ない状況だったとしても、浪人しているという事実によってマイナス評価を下す企業が一定数あることは押さえておきましょう。
もちろん、全ての企業が「就活浪人=良くないこと」と決め付けるとは限りません。
あなた自身の人柄や強みに魅力を感じてもらえれば、新卒だろうと既卒だろうと関係なく採用したいと考える企業は必ずあります。
就活浪人がマイナス評価に繋がる可能性があることをネガティブに捉えるだけじゃなく、「そういう見方をされる場合もある」と理解しておくことが大切です。
面接を受けるたびに「どうして就職しなかったの?」と聞かれるのは正直面倒ですね…。
就活生全体で見ると、就活浪人するのはごく一部の人だから仕方がない面はあるよ。多くの人とは違った選択をするのだから、そこを突っ込まれるのはある意味自然なことと割り切る必要があるよね。
就活浪人した場合のおすすめの過ごし方や就活法
もし就活浪人することになった場合、浪人中の過ごし方は言うまでもなく重要です。
就活浪人したからと言って必ず就職先が見つかるという保証はないので、とにかく「時間を無駄にしないこと」「内定獲得に繋がる行動を心がけること」が最優先。
次の就活法を実践して、着実に内定獲得に向けて前進していきましょう!
再度自己分析を深めて企業選びの軸の明確化と自己理解を深める
真っ先に取り組んで欲しいのは「自己分析」です。
「自己分析は大学生の時にやっておいたから大丈夫」と思っても、より深めるために再度やり直しておくことが重要。
とくに1社も内定を獲得できなかった結果、就活浪人することになった人は「必ず」自己分析をやり直してくださいね。
なぜ自己分析を再度深めて欲しいかと言うと、企業選びの軸を明確化して自己理解を深めるための土台となるのが自己分析だから。
逆に言うと、自己分析が中途半端な状態では企業選びの軸がブレやすくなるし、自己理解も薄っぺらくなってしまう。
結果的に「この企業は良さそう、でもこっちの企業も良いかも」と、一貫性のない応募を連発しがちです。
自己PRや自分の強み・長所をアピールする際にも、どことなく借りものの言葉のように聞こえる「無難な」「響かない」伝え方になってしまいます。
面接で重みのある言葉を伝えられる人は、ほぼ例外なく自己分析を徹底的に深めています。
もともと面接が得意とか、伝えるテクニックがすごいとかじゃなく(そういう人もまれにいますが)、自己分析の時点ですでに差が付いていると考えてください。
だから、「もう自己分析は1年前に終わった」とか言ってる場合じゃありません。
これから再挑戦する就活の明暗を分けるのが自己分析というつもりで、必ずじっくりと取り組んでおきましょう!
自己分析を自問自答しながら深めていくのに役立つ質問項目を次の記事にまとめておいたので、こちらを参考に進めてみてくださいね!
1番のおすすめは長期インターンシップに参加すること
個人的に1番おすすめしたいのは、長期インターンシップに参加しておくことですね。
就活準備を進めると言っても、就活が本格化するまで時間に余裕があるケースも多いでしょう。
アルバイトをするのも良いのですが、せっかくなら限られた時間を就活に直結することに使いたいもの。
就活浪人中は大学へ通う必要もなくなるので、フルタイムの長期インターンでも支障なく参加可能です。
なぜ長期インターンへの参加がおすすめかと言うと、インターン期間中に目が留まった参加者には早期選考や特別ルートでの選考が案内されるケースがあるから。
就活本格期を迎える前に、インターン生だけを対象とした選考を行う企業は少なくありません。
そもそも優秀な人材を早めに囲い込んでおくことを目的に長期インターンを開催する企業も多いので、ここで声が掛かれば早期内定も狙えます。
アルバイトをしていてもこうした成果はまず得られないので、同じ時間を費やして働くならインターンシップを選ぶことを強くおすすめします。
通年採用または早期選考を実施する企業をどんどん受ける
大手企業に代表される経団連加盟企業が採用活動を解禁する前から、通年採用や早期選考を実施している企業はたくさんあります。
就活本格期まで応募を待たなくてはいけないルールはないので、通年採用や早期選考を実施している企業を探してどんどん応募しましょう。
なぜ就活本格期よりも前から積極的に応募したほうが良いかと言うと、1社でも内々定を獲得しておくことで圧倒的に心の余裕が生まれるからです。
内定ゼロでなければ、就活浪人の1年間を終えた時に「就職先が1つもない」という状態になることは免れますよね。
最初の内定を獲得した時点で、就活の目的は「1社目の内定を獲得する」から「より条件の良い企業の内定を獲得する」ことへとシフトします。
大企業や人気企業など、競争倍率が高い企業に絞って応募することも問題なくできてしまう。
このように、就活本格期を迎える前に1社でも内定を獲得しておくメリットは計り知れないほど大きいのです。
新卒採用の募集にこだわる必要がないのは就活浪人中の強みでもあるので、中途採用者向けの通年採用だろうと躊躇することなく応募しましょう!
就活浪人すればもう1年猶予がある!という考え方じゃなく、後がないと思って時間を有効に使うことが大事ですね。
まさしくその通り。時間に余裕があると思うと、どういうわけか急にだらけ始める人がいるので要注意。就活浪人の1年間はあっという間に過ぎるから、時間を無駄にしないように動き続けよう!
(就活浪人をした場合に)就活浪人したことの面接での答え方・回答例
就活浪人をすると「なぜ浪人しているのか?」を面接で聞かれやすいのは前述の通り。
では、実際に面接で聞かれた場合にどう答えればよいのか?
最重要ポイントは「言い訳をしないこと」です。
そもそも社会人は言い訳をする人を嫌います。
事情はどうあれ、就活浪人をしているという事実に変わりはありません。
浪人している理由を聞いているのに、「いえ違うんです、怠けていて浪人したのではなくて…」などと言い訳をすると、ほぼ間違いなく印象が悪くなります。
言い訳をせず、理由を端的に答えた上で現在どう行動しているのかを答えましょう。
【回答例】
就活中に自己分析の重要性を甘く見積もっており、企業選びの軸をしっかりと定めることができていませんでした。
その結果、企業選びが的外れになっていたことに気づき、就活を再度行うために就活浪人をしております。
回答例のように、自分に落ち度があったことは認めた上で、改善点もしっかりと分析して行動していると伝えることが大切です。
就職して働き始めてからも、仕事でミスをしたり思うように成果が出ないことは必ずあると思います。
そんな時、「いえ違うんです、手を抜いていて契約が伸びなかったわけじゃなくて…」などと言い訳をするのではないか?と思われないように、くれぐれも注意してくださいね!
就活浪人をしている理由を誠実に伝えても、悪い印象を払拭できない企業もあるとは思います。
それでも、変に言い訳をするよりはずっと好感が持てると感じるのはどの面接官も同じはず。
うまく言い繕おうとせずに、理由と現状を正面から伝えましょう。
就活浪人をしたことについて、もっともらしい理由を考えているところでした…。
上手にごまかしたつもりでも、面接官にはほぼ確実に見抜かれてしまうよ。言い訳をしないことが超重要なポイントなので、就活浪人している理由を聞かれた場合の回答をあらかじめ用意して面接に臨もう!
就活浪人に関してよくある質問
就活浪人した場合に多くの人が疑問に感じることをQ&Aにまとめました。
来年度の就活本格期に突入する前に、疑問点はきちんと解消しておきましょう!
- 就活浪人した場合に同じ企業を来年も受けることはできますか?
- 就活浪人して来年公務員試験を受けることはできますか?
- 就活浪人の期間を履歴書にどう書けば良いでしょうか?
質問① 就活浪人した場合に同じ企業を来年も受けることはできますか?
1回目の就活で不採用だった企業に、就活浪人して再度応募することってできるんでしょうか?
もちろんできます。
1年経っていれば状況が変わっていることも十分に考えられるので、多くの企業は問題なく応募できますし、選考に進むことも可能です。
ただし、企業によっては「1度応募した方の〇年以内の再応募はお控えください」などと求人に書かれていることがありますね。
人気企業によく見られるパターンですが、要は短期間に何度も応募してくる人がいるので、それを防ぐことが目的と考えられます。
そういった規定がなければ、以前不採用だった企業をもう1度受けても問題ありません。
ただし、再チャレンジするならESの内容や面接での受け答えを改善した上で臨みましょう。
前回不採用だったなら、何らかの理由があって不採用になっているはず。
前と全く同じ応募内容で臨めば、同じように不採用になる可能性が高いと考えられます。
そこをしっかりと分析して、対策を練った上で挑戦することが大切です。
質問② 就活浪人して来年公務員試験を受けることはできますか?
就活浪人して次の公務員試験を受けたいのですが、とくに問題ないでしょうか?
公務員試験の年齢制限を超えていない限り、就活浪人していても関係なく受けることができます。
実際、公務員試験に1回で合格できなくて再挑戦する人はいますよ。
注意点として、民間企業への就職も視野に入れて就活を同時並行で進めましょう。
就活浪人中の人にとって、最優先するべきは「就職先を確保すること」です。
公務員試験は自治体や省庁によっては例年それなりの高倍率になります。
再び落ちてしまう可能性もあるので、公務員試験一本足打法で臨むのはリスクが高いでしょう。
民間企業の内定を獲得しつつ、公務員試験の合否結果を待つことだってできます。
就活浪人しても就職先が決まらないということにならないよう、公務員以外の選択肢も持っておくほうが個人的にはおすすめですね。
公務員試験に向けて就活浪人する場合のスケジュールや流れは、下記の記事で詳しく解説しています。
公務員試験の受けようと思っている人は、こちらも必ず読んでおいてくださいね!
質問③ 就活浪人の期間を履歴書にどう書けば良いでしょうか?
就活浪人している期間は、履歴書にどう書いたら良いのでしょうか?職歴欄に「就職に向けて浪人中」などと書くべきですか?
就活浪人期間の経歴は、履歴書に書く必要はありません。
むしろ、「書くための欄がない」と言うほうが正確ですね。
履歴書に記載するのは学歴・職歴なので、就活のために浪人しているという「職歴に入らない期間」については記載すべき欄が設けられていません。
学歴を記載したら、職歴は「なし」と記載しましょう。
ただし、就活浪人中にアルバイトをしていて、応募先企業の仕事に役立ちそうな経験であれば職歴欄に記載するのもありです。
アルバイトについては必ず書かなければいけないというルールはないので、応募先企業の業種や仕事内容に応じて判断すればOK。
少なくとも「就活浪人中」などと書く必要がないことは押さえておいてくださいね!
本記事の要点まとめ
最後まで読んで頂き、本当にありがとうございました!
就活浪人するとはどういうことなのか、メリット・デメリットを含めて理解が深まったかと思います。
僕の考えとしては、就活浪人をするリスクが高いので、できるだけ浪人は避けたほうが良いと思っています。
ただ、どうしても納得できない内定先に「ここしか選択肢がないから」というだけの理由で入社を決めてしまうのも、それはそれで決断としては良くないと思いますね。
なので、就活浪人しか方法がないのであれば、今回共有してきたポイントを押さえて「就活リベンジ」に挑むのも1つの考え方でしょう。
就活浪人するのではなく、いったん社会人になっておき、第二新卒として転職するという方法もあります。
『第二新卒戦略』についても別の記事にまとめておいたので、こちらもぜひ読んでおいてくださいね!
それでは最後に、本記事の要点をまとめて終わりましょうか。
【本記事の要点】
- 就活浪人とは大学卒業後も就職活動を続けることを表し、新卒ではなく「既卒」に含まれる
- 就活浪人をしている人は2〜4%と限られている
- 休学や留年は大学に在籍した状態だが、就活浪人は大学を卒業しているという点が大きな違い
- 就活浪人すると就活が不利になることも考えられるので、できれば避けたほうがベター
- まずは就活浪人を避けるために、就活後半まで公開されている求人を探したり、就活エージェント・逆求人サイトを活用したりと手を尽くそう
- 就活浪人する人に多い理由は「内定がゼロだった」または「納得できる内定先が見つからなかった」こと
- 就活浪人をするメリットは、就活経験者として就活に臨めることと、来年の就活まで時間に余裕があること
- 逆にデメリットは、就活浪人した理由を聞かれること、浪人していること自体をマイナス評価する企業もあること
- 就活浪人中は時間を無駄にしないよう、自己分析やインターン参加、通年採用・早期募集を実施している企業への応募など、内定獲得に繋がる行動を取ること
- 面接で就活浪人した理由を聞かれたら、言い訳をしないことが非常に重要