こんにちは!
就活を研究し続けて7年目、書いた記事は1000以上の就活マンです。
今回は公務員試験に落ちてしまった場合に、就職浪人をして来年また受けるのはありなのかどうか詳しく解説していきます。
まず結論から言うと、就職浪人して来年また受けるのはアリです。
やはり公務員の安定性や社会的な評価の高さは、民間企業には変えがたいものがあるので「とにかく安定志向で繰り返しタイプの業務が好きだ」という方には公務員は非常に合っています。
よってこの記事では、公務員試験を落ちてから就職浪人するまでの流れ。
それに加えて、就職浪人するデメリットや休学・民間企業への就職などのその他の選択肢についても詳しく解説していきますね!
公務員試験に落ちてしまった場合に取るべき方法が分からないままで不安です...。
人は「どんな対処法があるのか」ということを知らない状態に対して、大きなストレスを感じる生き物。だからこの記事を通して、どう対処すれば良いのかを把握していこう!
- そもそも「就職浪人」とはどんな意味か?
- 公務員試験に落ちてから就職浪人となる2つのパターン
- 公務員試験に落ちて就職浪人をし"来年度に再受験"する方法
- 個人的には就職浪人よりも休学がおすすめ
- 公務員試験に落ちて就職浪人をして"民間企業に就職"する方法
- 公務員試験に落ちて就職浪人するメリットとデメリット
- 本記事の要点まとめ
そもそも「就職浪人」とはどんな意味か?
まずそもそも「就職浪人」とは何か?
似た言葉に「就職留年」や「休学」があるので、このあたりを簡単に解説します。
まずは分かりやすいように表でまとめてみました。
意味 | メリット | デメリット | |
---|---|---|---|
就職浪人 | 1度教育機関を卒業してから正社員にならないで何かを目指すこと | 学費が余分にかからない | 卒業後4年以上たつと新卒として扱われなくなる |
就職留年 | 教育機関を卒業せずに来年度も同じ年次を繰り返すこと | 常に新卒として就活できる | 学費が余分にかかる |
休学 | 教育機関に籍を残したまま休むこと | かかる学費が安い | 休学理由の説明が必要になる |
就職浪人とは「1度教育機関を卒業してから正社員にならないこと」を指します。
次に就職留年とは「教育機関を卒業せずに来年度同じ年次を繰り返すこと」です。
要するに就職浪人と就職留年の違いは、卒業するかしないかですね。
就職留年の場合、大学に籍を残したままにできますが学費がかかってしまいます。
その一方で大学を卒業しないので、民間企業に就職するとなれば常に新卒枠で受けることができるというメリットがありますね。
次に休学ですが、個人的に最もおすすめの選択肢です。
休学とは「大学に籍を残したまま大学を休むこと」ですね。
休学する場合の学費については、国公立なら休学中の学費は免除、私立大学でも学費は少なくて済みます。
(※大学によって数十万円の休学費がかかる場合があるので要確認ですが)
なるほど!大学に籍を残す場合は留年か休学。1度卒業すると浪人ですね。
そうだね。就職浪人の最大のデメリットは、卒業後に民間企業に就職するとなると既卒枠で就活する必要があること。
企業によっては卒業後3年未満は新卒として扱うけど、そういった企業を精査する手間がかかる。
公務員試験に落ちてから就職浪人となる2つのパターン
この記事では特に「就職浪人」に着目して解説していきます。
要するに1度大学を卒業してしまってから正社員にならない方法ですね。
まず公務員試験に落ちてから就職浪人となるパターンは2つあります。
【公務員試験に落ちてから就職浪人となるパターン】
- 来年度の公務員試験を受けるために就職浪人する
- 民間企業への切り替えを決意したが今年度の就活は諦めた
要するに、来年度の公務員試験を受けるために就職浪人するパターン。
それに加えて、民間企業への就職に切り替えることにしたが、今年度に就活をすることは間に合わずに諦めたことで就職浪人するパターンがあるんですね。
細かく言うと、就職浪人して「公務員試験と民間企業への就活を並行するパターン」もあるのですが、大きく分けると上記の2パターンに分けることができます。
あとで詳しく解説しますが、民間企業への就職に切り替える場合は、その年に就職できるよう3月のギリギリまで粘るべきです。
公務員試験に落ちて就職浪人をし"来年度に再受験"する方法
ではこの章にて、公務員試験に落ちて就職浪人をして、来年度に再受験する方法とその流れを詳しく解説していきますね。
1度大学を卒業してから、来年度また公務員試験を受ける場合のおすすめの流れは以下のとおりです。
【公務員試験に落ちて就職浪人をし来年度再受験する流れ】
- 1度休息期間を設ける
- 大学を卒業する(正社員にはならない)
- 来年度の公務員試験に向けた対策をおこなう
- 来年度の公務員試験を受験する
地方の公務員試験の場合は8、9月に結果が出ます。
もしもそこで不採用になってしまった場合、民間企業への就職に切り替えないなら一旦休息してください。
(後で解説しますが、民間企業への就職に切り替える場合はすぐに動くことが非常に重要です)
一旦休息したら、来年度の公務員試験に向けての勉強を再度開始しましょう。
3月をむかえ、大学を卒業すれば、来年度の公務員試験は意外にもすぐにやってきます。
こうしてスケジュールを見ると、公務員試験に落ちてしまってから来年受ける流れはシンプルですよね。
人によっては、公務員試験に落ちてすぐに公務員試験対策の予備校である「TAC(タック)」や「LEC東京リーガルマインド」などに通う人も多いようです。
独学が苦手だったり、自分だけで勉強することに限界を感じている場合は、何度も浪人を繰り返すよりも予備校を頼るべきだと思います。
公務員試験に落ちてしまって就職浪人をする場合の流れは非常にシンプルですね。
そうだよ。とにかく来年の公務員試験に受かるために努力を続けることが重要かつ本質だね。
個人的には就職浪人よりも休学がおすすめ
ここまで就職浪人する場合の流れを紹介しました。
公務員試験に落ちてしまった学生から「就職浪人や休学などの手段があるけど、結局どれが一番良いのでしょうか?」と聞かれることがあります。
それに対して僕は休学が最もおすすめだと考えています。
休学することで「新卒」というカードを守ることができる
就職浪人をする最大のデメリットは、いざ民間企業への就職に切り替えようとなった時に既卒として就活する必要があること。
特に大企業の場合は、既卒よりも新卒を好んで採用する傾向にあるので、新卒というカードは有効なんですよね。
休学することで、常に新卒というカードを守りつつ公務員試験に再挑戦できます。
今は「絶対に公務員がいい」と思っていても、来年、そして再来年には公務員を諦めている可能性は十分にある...。
だからこそ、今の価値観だけで判断しない方が良いでしょう。
留年よりも休学の方がかかる学費が少ない(国公立なら無料)
次に留年よりも休学の方が良い理由ですが、まずは休学の方が学費が安いです。
国公立であれば休学期間中の学費は免除、私立でもほとんどの大学が10万円以下と安い学費を設定しています。
また「留年」よりも「公務員試験に受かるために休学していた」の方が相手に対して与える影響が良いんですよね。
留年は受け手によって「勉強をサボっていて単位が足りなくなったのでは?」と思われてしまう。
休学の場合はそう思われるリスクが低いので、これらの理由からも僕は休学の方が良いなと感じています。
なるほど!浪人ではなく休学することで新卒というカードを守る。かつ休学はかかる費用が少ないのが魅力ですね。
そうだね。このあたりの細かいところは在籍している大学の担当者に相談して確認するようにしよう。
公務員試験に落ちて就職浪人をして"民間企業に就職"する方法
ここまで公務員試験に落ちてしまい、来年度の公務員試験に再受験する流れを共有してきました。
一方で「もう公務員になるのは諦めて来年民間企業に就職しよう」と考える人も多いはずです。
その場合のスケジュール感を以下にまとめました。
【公務員試験に落ちて就職浪人をして民間企業に就職する流れ】
- 1週間だけ休息期間を設ける
- 本年度内定がなかった場合は正社員にならず卒業する
- 来年度の就職活動に向けた対策をおこなう
- 来年度の就職活動をおこなう
まず大前提として、民間企業への就職に切り替えるならできるだけ本年度に内定を獲得できるように動きましょう。
新卒ではなく既卒で就活するのは「既卒可能」としている企業を厳選して受ける必要があるので面倒ですし、やはり新卒の方が優遇されてしまいます。
公務員試験の結果が出るのが8、9月なのでそこから就活しても間に合います。
具体的な方法としては、就活エージェントとの連携がおすすめですね。
就活エージェントとは、面談を元に自分に合った企業を紹介してくれる無料のサービスです。
大手企業も紹介してもらえますし、就活に関する知識の少ない公務員志望者にとっては非常に有用。
様々な就活エージェントが存在しますが、僕が最もおすすめするのは「ミーツカンパニー就活サポート」です。
オンライン面談に対応しており、紹介してもらえる求人エリアが広く、運営元の株式会社DYMは大手なので安定感があります。
おすすめの就活エージェントをランキング化した記事に加えて、公務員試験に落ちてから民間企業への就職に切り替える具体的な方法をまとめた記事も共有しておきます。
なるほど!公務員試験に落ちてから民間企業への就職に切り替える場合、その年に就職できるよう尽力すべきなんですね。
そうだよ。疲れたから本年度の就活を諦めてしまうと、後々面倒になるからね。
公務員試験に落ちて就職浪人するメリットとデメリット
ここまでの解説にて、公務員試験に落ちてしまってから就職浪人する流れは把握できたと思います。
この章では改めて、就職浪人するメリットとデメリットを確認しておきましょう。
就職浪人するメリット | 就職浪人するデメリット |
---|---|
休息期間を設けることができる | 公務員試験の受験可能年齢を超えると厳しくなる |
再度公務員試験に挑戦することができる | 公務員試験を諦めた際に民間企業への就職が厳しくなる |
1年間じっくりと公務員試験の対策ができる | 周りの同級生との差に焦りやストレスを感じる |
公務員試験に落ちて就職浪人するメリット
まず公務員試験に落ちてから就職浪人するメリットについて。
僕が考えるに大きなメリットとしては以下の3つが挙げられます。
【公務員試験に落ちて就職浪人するメリット】
- 休息期間を設けることができる
- 再度公務員試験に挑戦することができる
- 1年間じっくりと公務員試験の対策ができる
休息期間を設けることができる
まず就職浪人することで、休息期間を設けることができます。
すぐその年に民間企業に切り替えるとなると、休息期間なく活動する必要がある。
一方で就職浪人することを決めれば、十分な休息期間を設けることができますよ。
再度公務員試験に挑戦することができる
次に就職浪人すれば、来年度の公務員試験に挑戦できます。
大学を卒業してしまえば大学に通う必要性がないので、公務員試験の対策に集中することができますよね。
(しかし卒業研究が忙しいような大学・学部の場合は、公務員試験の勉強ができなくなる可能性があるので休学などの手段を検討すべきです)
1年間じっくりと公務員試験の対策ができる
就職浪人することで来年度の再受験に向けてじっくりと対策することができます。
公務員試験は指定された年齢制限内(30歳までが多い)であれば、何度でも受験することが可能です。
よって卒業してしまえば、何年でも公務員試験への挑戦に集中できるのは、どうしても公務員になりたい人にとっては大きな魅力になります。
公務員試験に落ちて就職浪人するデメリット
続いて、公務員試験に落ちてから就職浪人するデメリットについても解説します。
デメリットとして必ず押さえておくべきは以下の3つです。
【公務員試験に落ちて就職浪人するデメリット】
- 公務員試験の受験可能年齢を超えると厳しくなる
- 公務員試験を諦めた際に民間企業への就職が厳しくなる
- 周りの同級生との差に焦りやストレスを感じる
公務員試験の受験可能年齢を超えると厳しくなる
就職浪人する上で考えないといけないのは、公務員試験の年齢制限です。
多くの場合30歳という年齢制限が設けられており、それを超えてしまうと受験することができません。
例えば29歳まで挑戦して、それでも受からない場合に、それから民間企業への就職を考えると選択肢が相当に狭まってしまいます。
(29歳まで公務員になりたいと夢を追っていた人を採用する企業が少ないので...)
浪人することで公務員になることに固執してしまい、結果として不幸せな未来を迎える可能性があることを押さえておくべきですね。
公務員試験を諦めた際に民間企業への就職が厳しくなる
就職浪人をするデメリットとして、公務員試験を諦めた時に民間企業への就職が厳しいという点が挙げられます。
企業側は「フレッシュな新卒」または「専門性のある中途」を採用したいと考えます。
あえて公務員試験の勉強だけをしていた人材を採用することに、メリットがないんですよね。
そうなってくると公務員試験を諦めた人を採用する企業は、人手不足で人気のない企業になってくる。
もちろんそういった企業の中にも、自分に合う素晴らしいホワイト企業はありますが、それを探す難易度が高まるのもまた事実。
個人的には公務員試験の勉強と併用して、就活に関する知識も蓄えて同時に動くことをおすすめしています。(就活に関する知識は公務員試験でも役立つものも多いですし、社会に出た時に役立つ情報は多いものです)
周りの同級生との差に焦りやストレスを感じる
そして最後に、浪人すると周りの同級生との差に焦るようになります。
「友人はこの3年で営業でトップの成績を収めるまでになったらしい。自分はまだ公務員試験にも受かっていないのに...」こんなことを考えると、絶望するのは当たり前です。
浪人する場合は、周りの同級生との差に焦りを感じることを事前に把握しておき、できるだけ会って話すのを避けることも自分のモチベーション・メンタルを守るためには重要ですよ。
これらのメリット・デメリットを考えた上で、就職浪人して再度公務員試験を受けるかどうか熟考するようにしてください。
本記事の要点まとめ
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!
公務員試験に落ちてから就職浪人するという手段についての理解が深まったと思います。
僕の考えとしては、公務員という仕事はやはり安定しています。
仕事の単調さや競争のなさから面白みを感じなくなる人は多いと聞きますが、安定志向で同じ作業を繰り返すことに抵抗がない人にとって、公務員になることは最適解である可能性も高いんですよね。
だからこそ、就職浪人をして公務員になることは非常に価値があると思います。
長い目で見ると、そこにかけた1年は短いものですからね。
このあたりを考えた上で、自分の未来に向けた判断を下してください。
陰ながらあなたが10年後、幸せに暮らしていることを願っています。
それでは最後に、本記事の要点をまとめて終わりましょうか。
【本記事の要点】
- 就職浪人とは大学を卒業後、正社員として就職しないことを指す。
- 公務員試験に落ちてから就職浪人するという選択肢はあり。
- 公務員試験に落ちてから就職浪人する以外にも、休学という選択肢もあるので大学の担当者に相談して決めることが重要。
- 公務員試験に落ちてから就職浪人する場合の最大のリスクとしては、何年も落ち続けて公務員になることを諦め、民間企業への就職も難しいという状況になってしまうことである。
今回の記事が少しでもあなたの就活の役に立ったのなら幸せです。
就活攻略論には他にも、僕が4年に渡って書き続けた1000の記事があります。
ぜひ他の記事も読んでもらえると嬉しいです\(^o^)/