皆さん、こんにちは!
これまで7年に渡って書いた記事が1500を超えた就活・転職マニアこと、就活マン(@syukatu_man)です!
今回は、就職先として「半導体業界」はどうなのか解説していきます!
僕の知り合いで、半導体業界の企業で高待遇で働いている人がいるので、良い業界なのかなと思っていたのですが、実は就職するリスクもあるんですよね。
また「こんな人は半導体業界に合わないかもしれない」という特徴も調査しました。
この記事1つで、半導体業界への就職はやめとくべきなのか判断することができるようにしているので、ぜひ参考にしてくださいね!
半導体業界は需要が高そうなので気になる業界でした!詳しく知りたいです。
今回は、そもそもなぜ半導体業界への就職はやめとけと言われることがあるのか、詳しく解説していくよ!
- 【結論】半導体業界はやめておくべきか?
- 半導体業界はやめとけと言われる理由【5選】
- 半導体業界に就職するメリット
- 半導体業界に向いている人の特徴【4選】
- 半導体業界をおすすめできない人の特徴【3選】
- 半導体業界への就職で後悔しないためのポイント
- 半導体業界のおすすめホワイト企業【10選】
- 「半導体業界 やめとけ」と調べる人からよくある質問
- 本記事の要点まとめ
【結論】半導体業界はやめておくべきか?
次章からは、「半導体業界はやめとけと言われる理由」や「半導体業界に向いている人、おすすめできない人の特徴」などを解説していきます。
その前に、結論として半導体業界はやめておくべきか?を共有しますね。
この問いに対する僕の結論は以下のとおりです。
【半導体業界に対する僕の考え】
半導体業界は参入障壁の高さなどから安定性が高く、好待遇の会社が多く存在する。
また、長期視点で需要拡大が期待される点もメリットといえる。
一方で、技術サイクルが早いゆえに将来性が怪しい分野がある、激務になりやすい職種があるなどの理由でやめとけと言われることもある。
総じて、これらの両面を知った上で自分との相性を判断すべきといえる。
僕が考える向いている人の特徴は以下のとおり。
- 半導体が使われる製品に関心が強い人
- 最先端の市場や技術に興味がある人
- ものづくりに関わる仕事がしたい人
- コミュニケーション能力が高い人
反対に、向いていない人の特徴は以下のとおり。
- 数学や物理に抵抗感や苦手意識がある人
- 細かな作業をおこなうことが苦手な人
- 自らの発想力を活かした業務を避けたい人
次章では「半導体業界はやめとけと言われる理由」を紹介しますが、これらの内容を見て「嫌だな」と感じることが多い人も相性は悪い可能性が高いかと。
ただ、ネガティブな声は極端な発想から社会に広がっているものも多いです。
よって「やめとけと言われる理由」などをそのまま盲信してしまうのも危険なんですよね。
あくまでも、これらは1つの見方として捉える。
加えて、求職者視点でメリットといえる内容も合わせて確認することで、総合的に自分に向いているかどうか?を冷静に判断することが重要ですよ!
なるほど。たしかにネガティブな側面があっても自分も同じように感じるとは限らないですし、情報をそのまま信じすぎないで自分との相性を冷静に考えるべきなんですね!
半導体業界はやめとけと言われる理由【5選】
では続いて、本題である「やめとけと言われる理由」を紹介していきます。
代表的な5つの理由をピックアップしたので、順に確認していきましょう。
【半導体業界はやめとけと言われる理由】
- 海外企業に負けている分野があるから
- 技術サイクルが早く将来性が怪しい製品もあるから
- 工場勤務の場合は単調作業や夜勤がしんどいから
- 半導体エンジニアも激務になることがあるから
- 営業職にも専門知識が求められやすいから
理由① 海外企業に負けている分野があるから
半導体業界では、海外企業に技術力などで負けている分野があります。
具体的には、電子機器の頭脳の役割を担い、パソコンやスマートフォンにCPUとして搭載される「ロジック半導体」は海外企業が強いと言われていますね。
これらは、海外企業であるサムスンやTSMCなどが強いと言われています。
スマホなどの頭脳を担う最先端の半導体で海外企業に負けているとなると、同業界の日本企業は微妙と考える人がいるのも仕方のないことかもしれません。
日本はもともと、30年以上前までは半導体大国と言われていました。
1988年の日本の世界シェアは50%以上でしたが、2019年には10%になるまでシェアが減少してしまっています。
これらに着目すると、半導体業界は下火になったと考える人も出てくるかと。
シェアが減っていることなどは事実として存在するので、半導体業界を志望する場合は前提知識としてまず押さえておきましょう。
理由② 技術サイクルが早く将来性が怪しい製品もあるから
半導体業界は、技術サイクルが早い点も知っておくべきですね。
業界に携わったことがない人の視点だと、半導体は賞味期限などがあるわけではないので、製品は長く使えるように思うかもしれません。
でも、半導体技術は常にアップデートされていて製品も同様です。
たとえばiPhoneは定期的に新型商品がリリースされますが、そのタイミングで内部に使われる半導体も当然アップデートされているんですよね。
そして半導体が常にアップデートされるということは、以前の技術で生産されていた半導体は使われない状態になっているということ。
極端な話、技術のアップデートに追いつけないと売上がなくなる可能性もあります。
基本的にはアップデートと販売を繰り返すことになりますが、技術サイクルに追いつけずに製品が売れなくなる可能性もゼロではありません。
半導体業界に関わる場合は、技術サイクルの早さも確実に押さえておいてください。
理由③ 工場勤務の場合は単調作業や夜勤がしんどいから
半導体業界に就職する場合、工場勤務として関わる人もいると思います。
もちろん企業や職場によって異なるという前提ですが、工場勤務の場合は単調な作業を任せられることが少なくありません。
他の業界でも同様ですが、ものづくりをおこなう工場では製造工程が細かく分けられていることが大半なんですよね。
ゆえに、単純作業と呼ばれる業務を担う可能性があります。
加えて、工場での技術職は24時間稼働で夜勤もあることが珍しくありません。
生産量や生産性を高めるために、ものづくり企業の工場は24時間稼働させたままにしていることが多いんですよね。
単調作業や夜勤をどのように感じるかは人によって異なる部分です。
ただ、これらの労働環境をネガティブに感じる人とは相性が悪い可能性が高いので、入社前に懸念点として知っておくとよいでしょう。
理由④ 半導体エンジニアも激務になることがあるから
半導体業界への関わり方として、エンジニア志望の人もいると思います。
この半導体エンジニアも、激務になりやすいと言われることがあるんですよね。
前述のとおり、半導体製品を製造する工場は24時間稼働していることが多いです。
ただ、工場で働く技術職の方にトラブルが生じたり、工場内の設備に不具合が生じたりしたら半導体エンジニアが対応しないといけません。
この構造により、半導体エンジニアは残業などが多くなりやすいわけです。
企業やトラブルの状況にもよりますが、とくに生産体制が整っていない場合は夜遅くや休日などにも対応を求められる可能性もあるかと。
働き方改革の普及により、長時間残業などへの規制は確実に厳しくなっています。
とはいえ、企業や職種によって傾向には違いがあるので、半導体エンジニア志望の人はこの点も事前に認識しておくとよいでしょう。
理由⑤ 営業職にも専門知識が求められやすいから
半導体業界への関わり方として、営業職を志望する人もいると思います。
営業職は専門知識のない未経験からでも挑戦しやすいですが、一方で半導体分野の知識を深めることに苦戦する人も少なくないんですよね。
半導体の知識は、専門書などを深く読まないと理解できないものも多いからです。
もともと半導体などに関心がある人は例外ですが、あまり関心がない人からすると専門知識のインプットに苦労しやすいわけですね。
また、半導体業界の営業職ではノルマが課されているケースもゼロではありません。
ノルマがあるとやはり数字に追われて精神を消耗しやすいですし、営業職として働く上では大切なポイントになるかと。
念のため補足すると、ここではあえて悪い可能性に注目して情報を伝えています。
半導体業界を志望する上では知っておいて損はないですが、あくまでも1つの見方として適切に情報を受け取るようにしてくださいね。
たしかに、半導体業界のすべての企業にこれらが当てはまるわけではないですよね!
まさにそのとおりなんだよね。懸念点を知らないで入社するとミスマッチにはつながりやすいから、後悔を防ぐための参考材料として活用することをおすすめするよ。
半導体業界に就職するメリット
次にこの章では、半導体業界に就職するメリットを紹介します。
前章では半導体業界のネガティブな部分を紹介しましたが、反対に求職者視点でポジティブな点もいくつか存在するんですよね。
結局のところ、相性を判断する上ではこの両面を天秤にかけるしかありません。
つまり懸念点だけを見て相性を判断するのは微妙ともいえるので、ぜひメリットといえる内容もチェックしておいてください!
【半導体業界に就職するメリット】
- 年収や待遇の優れた会社が多くある
- 参入障壁の高さや需要の大きさから安定性が高い
- 長期視点で考えても需要拡大などが予測される
メリット① 年収や待遇の優れた会社が多くある
半導体業界には、年収や待遇の優れた会社が多く存在します。
おすすめの企業例は記事後半で紹介しますが、年収や福利厚生などの労働条件がよい優良企業は多く存在するんですよね。
日本はもともと半導体大国だった歴史があるので、今でも事業を続けているような会社は社員への還元を十分におこなっているのかもしれません。
2022年の情報になりますが、東洋経済の記事にて「直近10年間で従業員の平均年間給与が100万円以上伸びた半導体企業」が33社紹介されていました。
このことからも、業界全体が下火になっているとは決して言えないかと。
もちろん同じ業界内でも、企業によって待遇などには大きく違いがあります。
とはいえ、業界全体が微妙なのではなく優れた待遇の会社も間違いなくあるので、ポジティブな情報としてぜひ知っておいてください!
メリット② 参入障壁の高さや需要の大きさから安定性が高い
安定性が高いことも半導体業界のメリットといえますね。
半導体業界で事業をおこなうには、専門知識と特別で高度な技術が必須です。
つまり誰でも簡単に新規参入できるような分野ではないので、競合となる新興企業が現れにくいんですよね。
また、スマホをはじめとした商品には最先端の半導体が欠かせません。
よって現代や今後の社会で必要とされるような製品を考えても、そもそも半導体の需要は大きいといえるんですよね。
これらを踏まえると、現在存在する半導体業界の企業は安定性が高いといえるかと。
あくまで傾向の話ですが、安定性が高くなりやすいことは求職者視点で半導体業界を志望するメリットといえるでしょう。
メリット③ 長期視点で考えても需要拡大などが予測される
最後3つ目は、長期視点で考えても需要拡大などが予測されることです。
半導体は、新型スマートフォンや自動車・AI製品といった最先端技術を活用する製品などに使われており、今後も同様のことが予想されます。
これらの頭脳を担う存在なので、半導体が不要になる事態はまず考えられないんですよね。
自動運転技術やAI技術などはかなり勢いよく発展していますし、社会からの期待感も年々高まっていると思います。
これらを踏まえると、半導体業界のニーズはさらに高まっていくと予想できるかと。
市場が拡大すれば売上や利益が増え、その先には社員への還元も増えていく可能性が高くなります。
業界の成長が期待されることは、これから就職先や転職先を選ぶ人が半導体業界を志望する理由にもなり得るでしょう。
「海外企業に負けている分野がある」と聞くと衰退傾向にあるように感じますが、業界全体で見ると長期視点で需要拡大などが予想されるんですね。
参入障壁の高さなどから安定性が高いことも魅力の1つだよ。全部とはいえないけど優良企業も存在するし、少しでも関心があれば候補を探してみるのがおすすめだね!
半導体業界に向いている人の特徴【4選】
ここまでの内容から半導体業界の良い面と悪い面がわかり、自分が同業界へエントリーすべきか迷っている人もいると思います。
そこでこの章では、半導体業界に向いている人の特徴を紹介しますね。
僕が考える相性のよい人の特徴をまとめたので、ぜひ順に見ていきましょう。
【半導体業界に向いている人の特徴】
- 半導体が使われる製品に関心が強い人
- 最先端の市場や技術に興味がある人
- ものづくりに関わる仕事がしたい人
- コミュニケーション能力が高い人
特徴① 半導体が使われる製品に関心が強い人
まずおすすめしたいのは、半導体が使われる製品に関心が強い人です。
やはり自分自身が関わる製品に興味があると、日々の業務を進める上で自然とモチベーションがわきやすいんですよね。
逆にまったく関心がない領域の仕事だと、単なるお金を稼ぐための手段になってしまい、心身ともに消耗してしまうかもしれません。
半導体は、スマホや自動車・IoT製品など最先端の製品に多く使われています。
仕事関係なくプライベートでもこれらの製品が好きな人なら、半導体業界との大枠の相性はよいといえるでしょう。
特徴② 最先端の市場や技術に興味がある人
半導体業界の業務では、最先端の市場や技術と関われる可能性が高いです。
最新のスマホやAI製品などに使われることが多いので、開発段階に関わると自然と最先端の市場などを意識することになるんですよね。
これは、半導体を開発するエンジニアに限った話ではありません。
どのような関わり方であっても、半導体を扱う企業に所属していれば最先端の市場で使われるような製品に触れる機会は生まれやすいですよ。
よって最新技術や市場に興味がある人も、楽しく働ける可能性があるかと。
極端な話、これらにまったく関心がない人からしたら苦痛でしかないので、自分の場合はどうか?を想像して考えてみてくださいね!
特徴③ ものづくりに関わる仕事がしたい人
ものづくりに関わる仕事がしたい人にもおすすめです。
基本的なことですが、半導体業界も大きくは製造業に分類されるので、ものづくりが好きな人のほうが相性がよいんですよね。
自分の興味関心との相性が大切になるのは、担当業務に限った話ではありません。
製造業にはものづくりに関心のある人が集まりやすいので、一緒に働く上司や同僚にも同様の好みを持つ人が集まりやすいです。
よって良好な人間関係を築く上でも、根本の興味関心は重要になってくるんですよね。
ものづくりに興味があり、なかでも最先端の技術などに関心がある人とは相性がよいので、適性を判断する上でぜひ参考にしてみてください。
特徴④ コミュニケーション能力が高い人
最後に、コミュニケーション能力が高い人も相性がよいといえますね。
会話力や関係構築力が必要なのは、半導体業界に限った話ではありません。
しかし、半導体業界でもコミュニケーション能力はあるに越したことはないです。
とくに営業職は、専門知識や技術を理解した上でそれらの知識がない相手に説明する必要があり、まさにコミュニケーション能力が必須になります。
技術職でも、関係者に自分の考えを適切に伝えないといけない場面は必ずあります。
半導体業界の適性としてあまり語られない内容ですがやはり重要なので、会話力に自信がある人は強みとして活用するのもアリですよ。
半導体が使われる製品、最先端の市場や最新技術への関心がある人は、半導体業界との相性がよい可能性が高いといえそうですね。
根本のところでものづくりが好きか?も意外と大切だから、自分の適性を考えるときにはぜひ参考にするといいよ。
半導体業界をおすすめできない人の特徴【3選】
次にこの章では、半導体業界をおすすめできない人の特徴を紹介しますね。
業界の概要や特性などを踏まえると、半導体業界とはあまり相性がよくないといえる人の特徴もいくつかまとめられるんですよね。
あくまで傾向の話であり、例外的なケースも当然存在するとは思います。
ただ、半導体業界との相性を判断する際に多少は参考になると思うので、ぜひ1つの意見として目を通してみてください。
【半導体業界をおすすめできない人の特徴】
- 数学や物理に抵抗感や苦手意識がある人
- 細かな作業をおこなうことが苦手な人
- 自らの発想力を活かした業務を避けたい人
特徴① 数学や物理に抵抗感や苦手意識がある人
半導体業界では、数学や物理などの考え方をベースに話をされることが多くあります。
そもそもの専門知識がこういった分野に関係していますし、ゆえに業務のなかでも関連する話をされることがあるんですよね。
よって数学などに苦手意識がある人とは、相性が悪いといえるかもしれません。
可能性の1つでしかありませんが、適性を考える際にはぜひ参考にしてみてください。
特徴② 細かな作業をおこなうことが苦手な人
とくに半導体業界の工場で勤務することを考えている人は、細かな作業をおこなうことが得意かどうかを判断材料にすることをおすすめします。
シンプルに、半導体の製造時に細かい製品を扱う機会が多々あるからです。
工場では単調な作業となるように工程が細分化されていますし、そのなかの1つの工程を苦痛に感じるとストレスが蓄積しかねません。
工場勤務以外の働き方を考えている人でも、職種によっては上記と同様に半導体や微細な製品と触れる機会は十分あります。
とくに製品に近い職種への応募を考えている場合は、事前に考慮しておくとよいでしょう。
特徴③ 自らの発想力を活かした業務を避けたい人
半導体は、最先端の市場や製品に使われる機会が非常に多くあります。
ゆえに、業務のなかで革新的なアイデアや発想を期待されることも少なくありません。
従来のアイデアに縛られていたら、今の世の中には存在しないような製品を新たに生み出すことは難しいですからね。
この点を考えると、半導体業界には発想力に自信がある人が必要とされます。
とくに研究開発などに関わる場合はアイデアや発想力を求められる可能性があるので、相性を判断する際にはぜひ意識してみてください。
半導体業界のなかでも職種によってそれぞれ適性はありますが、たとえば工場勤務志望の人は細かな作業が苦手だと相性が悪い可能性が考えられるんですね。
半導体業界への就職で後悔しないためのポイント
続いてこの章では、半導体業界への就職で後悔しないためのポイントを紹介します。
そもそも半導体業界を志望するかどうかは、前述の内容などを踏まえて自分との相性をじっくり検討することが重要です。
その上で志望する場合は、以下を知っておくとより後悔を防げると僕は考えています。
逆に言えば、以下を押さえずに就職すると後悔する可能性もあるので、半導体業界への応募を考えている人はぜひチェックしておいてください。
【半導体業界への就職で後悔しないためのポイント】
- 取り扱う半導体の需要や将来性を確認しておく
- 業界が市場変動の影響を受けやすいことを認識しておく
- 工場勤務の場合は事前に大変さを把握しておく
ポイント① 取り扱う半導体の需要や将来性を確認しておく
何より、応募企業が取り扱う半導体についてはじっくり確認しておきましょう。
半導体は技術サイクルが早く将来性が怪しい製品もありますし、海外企業に強みがあるような分野も存在するからです。
長期視点で需要拡大が期待される市場もありますが、これはあくまで半導体業界全体の話であり、すべての市場に当てはまる話ではありません。
だからこそ、応募前に検討しておかないと後悔につながります。
もし僕が半導体業界の企業を受けるとしたら、その企業が扱う半導体が使われる製品の市場動向をじっくり確認しますね。
たとえば、応募企業の半導体が自動運転車に使われる製品だとしたら、自動運転市場は今後の拡大が期待されるので将来性があると考えるかと。
キャリアの後悔を防ぐためにも、ぜひこのような考えを取り入れてみてくださいね!
ポイント② 業界が市場変動の影響を受けやすいことを認識しておく
注意点として、業界自体が市場変動の影響を受けやすいことも認識しておくべきです。
ここまでの解説で、半導体業界の需要拡大が予想される根拠として、自動運転技術やAI技術の発展・市場拡大などを紹介してきました。
このように、市場の変化が半導体業界にポジティブに働くことが予想されています。
ただこれは、現在の市場動向を前提にした結果論でしかないんですよね。
現在の予想は半導体業界にとってポジティブですが、まったく同じように半導体業界にネガティブに働く可能性もゼロではないわけです。
あえて悲観的に捉えていますが、市場変動の影響を受けやすいことは事実かと。
半導体業界を志望する際は、応募企業の製品だけでなく市場全体を意識した広い視点でも変化を予測しておくとよいでしょう。
ポイント③ 工場勤務の場合は事前に大変さを把握しておく
最後3つ目は、工場勤務を想定している方に向けた注意点です。
「やめとけと言われる理由」でも紹介したとおり、工場勤務は単純作業が多く夜勤などの勤務形態を採用している企業も少なくありません。
もちろん単純作業などを好む人は、まったく問題なくむしろ相性はよいと言えます。
ただ、これらの業務内容や労働環境にあまり魅力を感じない人は、想定しないで入社するとミスマッチにつながる恐れがあるんですよね。
工場勤務に大変さがあるのは半導体業界に限った話ではありませんが、応募を検討している人は事前に相性を考えておくことをおすすめします。
応募する企業が取り扱う半導体の需要や将来性は事前に確認しておくべきですね!
どんな半導体を扱うかで企業の価値は変わってくるからね。そしてその半導体が使われる製品の市場動向まで考えると、長期視点での企業価値を想像しやすいはずだよ!
半導体業界のおすすめホワイト企業【10選】
次に本章では、半導体業界のおすすめホワイト企業を10社共有します。
今回は、独自の調査にて優良度が高いと判断した半導体企業をピックアップしました。
大手企業に限定しないでおすすめの会社をまとめているので、半導体業界で候補を探している人はぜひ参考にしてみてください!
【半導体業界のおすすめホワイト企業10選】
- オーク製作所
- レーザーテック
- 日本電子材料
- テクノクオーツ
- テラプローブ
- リード
- ミヨシ電子
- 双信電機
- 日置電機
- テセック
① オーク製作所
企業HP:株式会社オーク製作所
本社:東京
事業内容:産業用ランプ、各種露光装置、光応用装置、光計測・検査機器の製造販売
【ホワイト企業ポイント】
オーク製作所は、最先端のモノづくりを支える「光」の専門メーカーです。パソコンやスマホなどの製造に欠かせない露光装置や特許を生かしたオゾン発生器などを開発している会社ですね。
平均勤続年数は14.8年と長く、月平均残業時間は7.4時間と短めです。四季報の情報によると平均年収も600万円以上であり、優良度が高い半導体メーカーですね。
② レーザーテック
企業HP:レーザーテック株式会社
本社:神奈川
事業内容:半導体関連装置、FPD関連装置、レーザー顕微鏡の開発・製造・販売・サービス
【ホワイト企業ポイント】
レーザーテックは、独自の最先端光応用技術を生かして世の中にない検査・計測装置を数多く生み出してきた半導体メーカーです。半導体検査の分野で「世界初」に挑戦し続けている会社ですね。
平均残業時間が43.3時間と多いですが、平均年収は1,448万円とかなり高くなっていました。万人におすすめできる会社ではありませんが、何より給料を重視する人は候補に加えるのもアリですね。
③ 日本電子材料
企業HP:日本電子材料株式会社
本社:兵庫
事業内容:カンチレバー型プローブカード(Cタイプ)、アドバンストプローブカード(Mタイプ、Vタイプ)フィラメント、電子ビーム溶接機用陰極、各種ヒーター等
【ホワイト企業ポイント】
日本電子材料は、半導体検査部品の「プローブカード」を製造するメーカーです。プローブカードは半導体ウエハー上のマイクロチップを測定するために必要なもので、同分野で世界有数の地位を築いていますね。
月の平均残業時間は13時間と短めで、有給取得日数の平均も13.6日/年と高水準になっていました。仕事とプライベートを両立しやすい半導体メーカーを探す人とは相性がよさそうですね。
④ テクノクオーツ
企業HP:テクノクオーツ株式会社
本社:東京
事業内容:半導体製造装置用製品、理化学機器用製品、その他
【ホワイト企業ポイント】
テクノクオーツは、高品質の石英ガラス製品を手掛けている東証スタンダード上場企業です。具体的には、反応管や石英リングなどの半導体製造装置用製品を中心に事業を展開している会社ですね。
土日祝休みで2023年度の年間休日は127日、有給取得日数の平均も9日/年とメリハリをつけて働きやすい環境です。賞与は8.25ヶ月(2022年度実績)となっており、住宅手当や通勤手当なども用意されていました!
⑤ テラプローブ
企業HP:株式会社テラプローブ
本社:神奈川
事業内容:ウエハテスト事業、ファイナルテスト事業、テスト技術開発事業、労働者派遣事業
【ホワイト企業ポイント】
テラプローブは、半導体製造工程におけるテストを専門におこなう会社です。具体的なテストを提供する事業だけでなく、テストプログラムの開発から量産環境の構築まで幅広く手掛けている会社ですね。
有給取得日数の平均は11日/年、平均年収も620万円と高水準でした。勤務地は基本的に神奈川と熊本に限定されているので、同地域で半導体関連企業を探す人にもおすすめです。
⑥ リード
企業HP:株式会社リード
本社:横浜
事業内容:各種ダイヤモンド工具の製造・販売
【ホワイト企業ポイント】
リードは、精密加工用ブレードやダイヤモンド砥石・コンディショナなど、世界で高いシェアを誇る超精密加工ダイヤモンド工具メーカーです。同分野において世界有数の実績を持つ優良メーカーですね。
平均勤続年数は15年と長く、有給取得日数の平均も11日/年と優れた実績となっていました。同社が手掛ける事業や製品に関心を持った人は、個別に詳細な情報を集めてみてください。
⑦ ミヨシ電子
企業HP:ミヨシ電子株式会社
本社:兵庫
事業内容:情報通信機器、半導体関連製品の開発製造
【ホワイト企業ポイント】
ミヨシ電子は、兵庫と広島を拠点に半導体や通信機器の開発設計をおこなう会社です。三菱電機のグループ企業として、世界トップシェアを占める高周波電力増幅デバイスなどの製品を手掛けている会社ですね。
有給取得日数の平均は16.1日/年、月の平均残業時間も15時間と短めでした。平均勤続年数が16年と長くなっていることからも、社員にとって働きやすい環境の会社だと想像できます。
⑧ 双信電機
企業HP:双信電機株式会社
本社:東京
事業内容: 各種フィルタ、各種コンデンサ等、電子部品の開発、設計、製造、販売、電磁波ノイズの測定、診断および対策部品の製造販売
【ホワイト企業ポイント】
双信電機は「回路設計技術」「材料・プロセス開発技術」「設備開発技術」を駆使して事業をおこなう会社です。具体的には、ノイズ対策をトータルサポートするパワーエレクトロニクス事業、5Gなど情報通信の革新を支える情報通信事業などを展開していますね。
有給取得日数の平均は15.6日/年、月の平均残業時間も15時間と短めで働きやすい環境です。公私のバランスを取れる半導体メーカーを探している人は、候補としてぜひ検討してみてください。
⑨ 日置電機
企業HP:日置電機株式会社
本社:長野
事業内容:電気計測器の開発、生産、販売・サービス
【ホワイト企業ポイント】
長野に拠点を構える日置電機は、開発から販売までを一貫しておこなう電気計測器メーカーです。人間性の尊重と社会への貢献を理念として、社員が最大限力を発揮できる場作りを重視している会社ですね。
平均年収が923万円と高水準であり、有給取得日数の平均も12.6日/年と優れていました。入社3年後の定着率が90%以上であることからも、社員にとって働きやすい環境と予想できます。
⑩ テセック
企業HP:株式会社テセック
本社:東京
事業内容:半導体検査装置であるハンドラ(半導体の電気的結果をもとに性能毎に分類・選別する装置)、テスタ(半導体の性能を電気的に測定する装置)およびパーツ等(保守部品、コンバージョンキット等)の開発・製造・販売
【ホワイト企業ポイント】
テセックは、ハンドラやテスタといった半導体検査装置の開発〜販売までを手掛ける会社です。1969年の設立以降、同分野のリーディングカンパニーとして事業を続ける東証プライム上場企業ですね。
月の平均残業時間が7時間と短く、有給取得日数の平均も13.8日/年と優れた実績になっていました。平均勤続年数が19年であることからも、社員から支持されている優良メーカーだとわかりますね。
いわゆる半導体の大手と呼ばれるような会社以外にも、世界でトップシェアの実績を持つような優良企業が多くあるんですね!
「半導体業界 やめとけ」と調べる人からよくある質問
最後の章では、「半導体業界 やめとけ」と調べる人からよくある質問に回答します。
似た疑問を感じていた人がいたら、ぜひここでの回答を参考にしてみてください!
【「半導体業界 やめとけ」と調べる人からよくある質問】
- そもそも半導体業界とは?
- 半導体業界はオワコンなの?
- 未経験からでも半導体業界へ転職できる?
- 半導体業界の離職率はどのくらい?
質問① そもそも半導体業界とは?
前提知識として半導体とは、電気を通す「導体」と電気を通さない「絶縁体」の中間の性質を持つ物質や材料を指します。
具体例としては、シリコンなどが該当しますね。
半導体業界とは、この半導体の製造や販売などを手掛ける業界を指します。
業界内の内訳としては、半導体を製造する「半導体メーカー」、半導体の製造に必要な装置を製造する「半導体製造装置メーカー」、半導体の仕入れと販売をする「半導体商社」の3つが大きく存在します。
よって半導体業界を志望するなら、まずは最低限3つのうちどの分類の会社と関わりたいのかは明確化しておくとよいかと。
上記はあくまで概要なので、同業界を志望する場合は個別に情報をチェックしてみてください!
質問② 半導体業界はオワコンなの?
結論、僕は全然オワコンではないと考えています。
海外企業に負けている分野があることは事実ですが、業界全体の需要拡大予測などを踏まえると、まだまだ将来性を期待できると僕は考えていますね。
ただ、何を持ってオワコンと捉えるかは人によって基準が異なります。
僕の意見を含めて誰かの意見が確実な正解とはいえないので、ぜひ業界理解を深めた上で自分なりの結論を考えてみてくださいね。
質問③ 未経験からでも半導体業界へ転職できる?
結論、未経験でも半導体業界へ転職できる可能性はあります。
職種や経験によっても実現可能性や難易度は異なりますが、未経験からでも十分転職できるチャンスはあると僕は考えていますね。
たとえば、半導体業界以外の製造業で勤務経験がある場合、技術職や製造職・研究開発職などでは同様の知見を活かせることがあるはずです。
営業などの仕事でも、前職の経験をアピールできる余地は十分あるかと。
業界+職種も変えたい場合は、アピール内容や方法をより検討する必要はあります。
とはいえ、未経験から転職できる可能性がないわけではないので、過去の経験などを棚卸しした上でアピール内容をぜひ検討してみてください。
質問④ 半導体業界の離職率はどのくらい?
半導体業界のみを対象とした離職率のデータは見つけられせんでした。
そこで参考になりそうな資料として、半導体業界も含まれる「製造業」の離職率データを紹介しますね。
厚生労働省が公表する「令和4年雇用動向調査結果の概況」によると、製造業の離職率は10.2%となっていました。
入職率は9.6%なので、人材不足になりやすい状況下であるとわかりますね。
念のため、上記は製造業全体を対象としたデータなので、半導体業界の実態を正確に表した数値ではありません。
上記を参考にする際は、前提条件も正しく認識しておいてくださいね。
半導体の開発や製造をする会社以外にも、半導体業界には機械を製造する会社や商社も含まれるんですね。
志望先は人によって変わるはずだし、業界のなかでも自分の希望は明確化しておくといいよ!
本記事の要点まとめ
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!
半導体業界はやめとけと言われる理由や入社メリット、これらを踏まえて向いている人・向いていない人の特徴などを網羅的に共有しました。
海外企業が強いなどの理由で、半導体業界はやめとけと言われることがあります。
ただ、日本の半導体メーカーにも世界トップシェアの製品を持つ会社など、優れた企業は多く存在するんですよね。
市場動向を考えると需要拡大が予測されるなど、個人的には将来性も感じています。
最終的にどう捉えるかは人によって異なり明確な正解はないので、ぜひ総合的に判断して自身に適性がありそうかどうかを検討してみてくださいね。
ちなみにこの記事を読み終わったら、次に「就活マンが考える「就活を成功させるために必須の6大ポイント」を共有!」も読んでみてください。
僕が現状考えるもっとも有効な就活の攻略法を簡潔にまとめています。
就活全体を見据えてとくに重要な対策のみを厳選しているので、全体を意識した対策ができていない人はぜひ一読してみてください。
それでは、最後に本記事の要点をまとめて終わりとしましょうか!
【本記事の要点】
- 海外企業に負けている分野があるなどの理由で、半導体業界はやめとけと言われることがある。
- 業界全体では長期視点で需要拡大などが予想されるなど、求職者視点でのメリットもある。
- 半導体業界は、半導体が使われる製品、最先端の市場や最新技術などに関心がある人と相性がよい。
- 半導体メーカーを探す際は、取り扱う製品の需要や将来性を確認しておくべきである。
- 大手以外にも優良企業は多くあるので、フラットな視点で企業候補を探すとよい。