就活生や転職者のみなさん、こんにちは!
これまで7年、書いた記事は1500記事を超え、求人サイトの運営まで始めた"日本イチの就活マニア"こと就活マン(@syukatu_man)です!
就活ではよく「就活の軸を作りましょう」と言いますよね。
僕が大学生の時も、大学側からよく言われました。
でも「就活の軸」ってめちゃくちゃ曖昧な言葉じゃないですか?
曖昧な言葉を実行することは難しいので、今回は僕が実際に就活生の時に設定していた軸を皆さんに共有します。
今回の記事では、就活の軸を次のように3つに分解して解説していきます。
とにかく「具体性」を重視して解説していくので、ぜひ参考にしてくださいね!!
「就活の軸」ってすごい曖昧な言葉な感じがして、結局作りたくなくなるんですよね...。
そうだよね。就活の軸という言葉をより具体化して、1つ1つ「なぜその軸を設定すべきか?」を考えながら取り組む必要がある。詳しく解説していくね!
- 就活の軸とは?就活の軸の考え方について
- 【就活の軸一覧表】就職活動に必要な21の軸
- 就活の軸の決め方
- 就活の軸を設定するメリット(目的)とは?
- 面接での就活の軸の答え方のポイント【3選】
- 面接で「就活の軸」を回答する時の回答例文
- 本記事の要点まとめ
就活の軸とは?就活の軸の考え方について
まずそもそも就活の軸とは何か?
それは「就活をおこなう上で従うべき方針」を指します。
例えば、就活の軸として「従業員1000人以上の大手企業のみを受ける」という軸を設定したらそれに従って企業選びができますよね。
このように就活の軸を事前に設定しておくことで、自分の行動に一貫性を持たせたり、行動の範囲が狭まることで効率的に進めることができるようになります。
就活の軸は大きく3つに分解できる
就活の軸を僕は「就活をおこなう上で従うべき方針」と定義しました。
これだけだと、まだ範囲が広すぎて抽象的ですよね。
そこで就活の軸を以下の3つに分解して考えることをおすすめします!
【就活の軸を3つに分解して考える】
・企業選びの軸(=企業選びにおいて従うべきこと)
・選考対策の軸(=選考対策において従うべきこと)
・就活終了の軸(=就活終了の目安について従うべきこと)
企業選びの軸
就活において重要なことは、まずは企業選びです。
自分がどんな企業や仕事に向いているのか把握して、企業選びの軸を作ること。
これが第一の就活の軸となりますよね。
選考対策の軸
次に企業選びの精度が高くても、その企業から評価されて内定をもらわないといけない。
よって「選考対策」にも基準となる軸を設けることが有効なんですよね。
(例えば、どんな対策をどの順番で、そして何を使って対策するかなど!)
就活終了の軸
そして最後に就活を終了する目処について、軸を設定すると良いですよ。
要するに「就活の目的」を明確化することです。
就活の終わりを明確化しておかないと、「とりあえずどこか内定が欲しい」「内定を獲得したけどそこで本当に良いのか悩み続ける」などの問題が生じます。
もちろんこれらの軸は途中で変更することも有効です。
どの軸も、就活をする中で精度を高め続けることが必要です!
なるほど!就活の軸を「就活において従うべきこと」と定義すると分かりやすいですね。
そうなんだよ。そして分解した3つの軸をそれぞれ設定することで、自分の就活の方向性ややるべきことが明確になるよ。
【就活の軸一覧表】就職活動に必要な21の軸
それでは早速、就活の軸を一覧で紹介していきますね。
僕が実際に設定していた軸を共有するので、一覧表を参考に軸を作りましょう。
① 企業選びの軸一覧
まずは「企業選びの軸」から一覧で共有していきますね。
ザックリと企業選びの軸は以下となります。
企業選びの軸一覧 | |
---|---|
概要 | 企業選びの軸の内容 |
事業概要 | BtoBかBtoCか、どんな事業を展開しているか等 |
業界 | どんな業界が良いのか、逆に避けるべき業界は、成長業界か、今後成長する業界か等 |
職種(仕事内容) | 職種は何か?また具体的な仕事内容はどんな仕事がよくて、反対に避けるべき仕事内容は何か等 |
社訓・ビジョン | どんな社訓やビジョンを掲げている企業が良いか等 |
成長性 | 会社の成長性や自分自身が成長できることを求めるかどうか等 |
給料 | 給料は具体的にどれぐらい必要か |
残業時間 | 残業時間は1日何時間まで許容できるか |
年間休日 | 年間休日はどれぐらい求めるか(平均の年間休日は120日と言われています) |
福利厚生 | 福利厚生に求めるものは何か(住宅手当、出産後の復職保証等) |
勤務地 | 勤務地はどこが良いのか、転勤は可能か |
評価制度 | どんな評価制度を求めるか(評価方法の仕組みや成果報酬型など) |
離職率 | 離職率の高さはどこまで許容できるか(平均の3年後離職率は30%と言われています) |
社長の人柄 | 社長の人柄や価値観に求めるものはあるか |
社員の性格傾向 | 社員の性格の傾向に求めるものはあるか |
企業選びの軸の精度を高めることは本当に重要です!!
就活において、どれだけ内定を獲得しようが「自分に合っている企業」じゃないと、入社後のミスマッチにより不幸になります。
もちろん、そうなった場合が転職をして環境を変えるなどの軌道修正はできる。
しかしせっかく就活をするなら、1社目からなるべく自分に合う企業に入社すべきですよね。
100%自分に合うかの判断は入社後にしかできません。
ですが、次の章で解説する自己分析を通して、自分に合う企業の要素は明確化できる。
残業が本当無理なら残業の短さ、人との相性が重要なら社員さんの性格など、自己理解できていれば企業選びの軸が見えてきます。
② 選考対策の軸一覧
では続いて、「選考対策の軸」を一覧で共有していきたいと思います。
選考対策を適当に進めるよりも、計画を立てた上で実行した方が効率的なことは間違いないので、ぜひ参考にしてください。
選考対策の軸一覧 | |
---|---|
概要 | 選考対策の軸の内容 |
対策の順番 | どの選考対策をどの順番で行うのか(何を使って対策するのか) |
利用するサイト | 利用する求人サイトや就活生向けサイトはどれか |
アピールする長所 | 自分の最大のアピールポイントは何か |
差別化要素 | 他の就活生とどこで差別化するか |
選考対策の軸として重要なことは以上の4点ですね。
選考対策の順番を最初に押さえておかないと、途中で「あ!SPI対策ができていない!」など“抜け漏れが発生しがち”です。
また就活サイトも今は本当に多く存在します。
僕が就活生の時は、マイナビとリクナビだけを利用するのが一般的でした。
しかし、今は逆求人サイトや口コミサイト、ES無料閲覧サイトなど様々な就活サイトが展開されています。
こうした就活サイトをフル活用することができれば、就活を本当に効率的におこなうことができるので、ここで押さえておきましょう。
(ちなみに僕がおすすめする就活サイトはすべてこちらの記事でまとめてます!)
具体的な選考対策の軸の設定方法も次の章で解説しますね!
就活全体を通して、どんな対策が必要なのかも詳しく解説しますので。
③ 就活終了の軸一覧
そして最後は「就活終了の軸」を一覧で共有します。
案外、「何を達成すれば就活を終了できるのか」というゴールが不明確な人は多い。
しかし、ゴールが不明確だとモチベーションが上がらないんですよね。
就活終了の軸に関しては、以下の3つを押さえておきましょう。
1つの軸として最初に設定しておけば、目安のゴールとしてモチベーションアップに繋がりますからね。
就活終了の軸一覧 | |
---|---|
概要 | 就活終了の軸の内容 |
第一志望の企業 | どこが第一志望で内定を獲得したら入社するのか |
就活終了時期 | いつを目安に就活を終了するのか |
得ること | 就活を通して何を得るのか |
なるほど!こうした要素を1つ1つ明確化することで、就活の軸が増えていくんですね。
そうなんだよ。次の章ではこれらの軸を設定する具体的な方法を解説していくね!
就活の軸の決め方
ここまで「就活の軸」を一覧で紹介してきました。
就活の軸を3つの軸に分解して考えるのは僕流ですが、それぞれ設定することで就活中にやるべきことがはっきりしてくるんですよね。
この章ではそれぞれの軸を具体的にどう設定するのかを解説します。
「就活の軸って言われてもどう設定すれば良いんだよ...」と悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
① 企業選びの軸の決め方
まず就活の軸の中で最も重要な「企業選びの軸」の設定方法から。
何度も言いますが、どれだけ内定を獲得しようが入社するのは1社のみ。
入社する1社が自分に合うかどうかが最も重要なんですよね。
(僕は内定こそ複数獲得しましたが、入社企業の選定を間違えたので...)
企業選びの軸は自己分析を通して設定する
そのための企業選びの軸の設定方法ですが、「自己分析」を通して自分にはどんな企業が合うのかを確認していくことになります。
僕が考える自己分析の定義は、「過去の出来事を深堀りすることで自分の性格や価値観を洗い出すこと」なのですが、要するに自己理解を深めることです。
例えば、僕はチームスポーツを全然経験したことがありません。
小さい頃は武道と陸上をやっていて、個人スポーツばかりだったんですよね。
その結果として「上下関係が好きではない」という性格を持っています。
この自己理解ができていれば、「上下関係が激しい体育会系の企業は合わない」という企業選びの軸を設定することができます。
過去の出来事:個人スポーツばかりを経験した
↓
自己理解:上下関係が好きではない
↓
企業選びの軸:上下関係が激しい体育会系の企業は合わない
自己分析によって企業選びの軸が設定できます。
僕の場合、たとえ年収が2000万円だろうが、体育会系の商社は絶対に入社したくない。
なぜなら上下関係が厳しいことで精神が病んでしまうから。
このように自己分析を深めることで企業選びの軸を増やしていきましょう。
下記は参考として僕が設定してみた企業選びの軸の一覧となります!
(自己理解が深まれば深まるほど、このように企業選びの軸が明確化していきます。
すべての軸を満たす企業とはいかないまでも、それぞれの軸に優先度を付けることによって“自分が絶対に入社すべきでない企業”をはっきりさせることができますよ!)
概要 | 企業選びの軸の内容 | 僕が設定した企業選びの軸 |
---|---|---|
事業概要 | BtoBかBtoCか、どんな事業を展開しているか等 | ・BtoB一択 |
業界 | どんな業界が良いのか、逆に避けるべき業界は、成長業界か、今後成長する業界か等 | ・成長業界のみ(今後成長もあり) ・ブラック業界は絶対に避ける |
職種(仕事内容) | 職種は何か?また具体的な仕事内容はどんな仕事がよくて、反対に避けるべき仕事内容は何か等 | ・営業職 ・企画職が将来的には良い |
社訓・ビジョン | どんな社訓やビジョンを掲げている企業が良いか等 | ・社会に革新的な変化を生むのが良い |
成長性 | 会社の成長性や自分自身が成長できることを求めるかどうか等 | ・実績を残しやすて転職市場での価値が上がる ・成長性のある事業じゃないと無理 |
給料 | 給料は具体的にどれぐらい必要か | ・40歳で平均600万円以上 |
残業時間 | 残業時間は1日何時間まで許容できるか | ・1日2時間までなら許容できる |
年間休日 | 年間休日はどれぐらい求めるか(平均の年間休日は120日と言われています) | ・平均ぐらいあれば良い |
福利厚生 | 福利厚生に求めるものは何か(住宅手当、出産後の復職保証等) | ・住宅手当が重要 |
勤務地 | 勤務地はどこが良いのか、転勤は可能か | ・東京 ・転勤あっても良い(引っ越し費用負担有り) |
評価制度 | どんな評価制度を求めるか(評価方法の仕組みや成果報酬型など) | ・成果をしっかりと評価してくれること |
離職率 | 離職率の高さはどこまで許容できるか(平均の3年後離職率は30%と言われています) | ・極端に高くなければ良い |
社長の人柄 | 社長の人柄や価値観に求めるものはあるか | ・高圧的で自信過剰は無理 |
社員の性格傾向 | 社員の性格の傾向に求めるものはあるか | ・体育会系は無理 |
その他 | ・副業可能な企業は優先して受ける |
企業選びの軸を設定するための自己分析は「過去の出来事の深堀り」で進みます。
具体的な自己分析の方法について、マンガを使って徹底解説した記事を用意しました。
この記事は自己分析を理解する上で、最も重要な記事なので絶対読んでくださいね。
なるほど!自己分析によって企業選びの軸を1つ1つ探していくイメージですね。
まさにそのとおり。自己分析を深めていくと、企業選びの精度がどんどん上がっていく。そして企業選びの精度が上がることは、就活の成功に不可欠なんだよ。
② 選考対策の軸の決め方
続いて、「選考対策の軸」の設定方法を解説しますね。
ここではどの順番で対策を進めていくのか、利用する就活サイトは何なのかを明確化していきます。
もちろん途中で軌道修正するのはOK。
まずは1つ軸を設定しておくと、行動しやすくなるので。
実際に僕が設定してみた例から共有していきますね。
以下のように選考対策の軸は設定することができます!
概要 | 選考対策の軸の内容 | 僕が設定した選考対策の軸 |
---|---|---|
対策の順番 | どの選考対策をどの順番で行うのか(何を使って対策するのか) | ・SPIと玉手箱の問題集を毎日10分ずつ ・業界地図をまずは読んで業界把握 ・就職四季報で企業選びの軸を満たす企業を探す ・OpenESを作成する ・グループディスカッションの対策方法を調べる ・模擬面接を実施する ・逆質問について研究する |
利用するサイト | 利用する求人サイトや就活生向けサイトはどれか | ・マイナビ、リクナビ ・スカウト型サイト (利用できる大手サイトを全て登録) ・ES無料閲覧サイト (ユニスタイル、ワンキャリア) ・口コミサイト (ライトハウス、Openwork) ・中小企業掲載の多い求人サイト (あさがくナビ、ダイヤモンド就活) |
アピールする長所 | 自分の最大のアピールポイントは何か | ・発想力 ・行動力 ・トーク力(初対面との打ち解け) |
差別化要素 | 他の就活生とどこで差別化するか | ・全企業の逆質問でその企業に使えそうなアイデアを披露する ・面接終了後に心のこもったお礼メールを送る ・エントリーシートの文章で引きを作る ・エントリーシートを依頼があった当日に速達で提出する。 |
対策の順番
まず大事なのは対策の順番を設定することです。
最低限、対策が必要なことを以下にまとめてみました。
【選考対策リスト】
- SPI・玉手箱(Webテスト)の対策
- OpenESの書き方を学ぶ
- エントリーシートの書き方を学ぶ
- グループディスカッションの対策
- 面接対策
(主要質問や逆質問について詳しく) - 集団面接対策
- 業界理解
- 職種理解
- 企業分析のやり方の把握
これらは最低限必要な対策ですね。
1つでも漏れていると、後から対策が必要になることが多かったり、例えば業界理解ができていないと「なぜ◯◯業界を志望したのですか?」という質問に回答できなかったりする。
よってこのリストを参考に、選考対策でやることの順番を設定しましょうね。
ちなみに「【22卒の就活解禁はいつ?】“解禁前後にやること一覧”を共有!」という記事にて、就活解禁前後にやるべきことをまとめておきました。
この記事はめちゃくちゃ力を入れて書いたので、絶対に助けになります!!
利用するサイト
続いて、利用する就活サイトも設定しておくとスムーズです。
僕が利用をおすすめするのは以下のサイト群ですね。 ※すべて無料サイトです!
【利用すべきおすすめの就活サイト群】
- マイナビ、リクナビ
- スカウト型サイト
(利用できる大手サイトを全て登録) - ES無料閲覧サイト
(ユニスタイル、ワンキャリア) - 口コミサイト
(ライトハウス、Openwork) - 中小企業掲載の多い求人サイト
- (あさがくナビ、ダイヤモンド就活)
特に逆求人サイトは、登録しておけば企業側からスカウトが届きます。
自分に合った企業との接点を持つ手段として最適解なので、「Offerbox(オファーボックス) 」と「ホワイト企業ナビ」は利用するようにしましょう。
アピールする長所
続いて、選考対策で重要なのが「自分のアピールポイント」を把握することです。
そもそも就活っていうのは、企業に対して自分を売り込む作業。
あなたが何か商品を購入する時って、その商品に魅力を感じて買いますよね。
その魅力が明確な方が購入される確率は高い。
自分は物ではないですが、自分を売り込むという視点で自分のアピールポイントはぜひ把握するようにしておきましょう。
アピールポイントの設定方法は、こちらも自己分析によって完了します。
企業選びの軸で紹介した自己分析の記事を元に、アピールする長所を明確化してくださいね。
差別化要素
そして最後に、差別化要因も設定しておきたいところ。
先ほど、就活は企業に自分を売り込むことと言いましたが、そのためには「他の就活生と違うな」と思わせることが有効なんですよね。
特に人気の大企業ともなると、そもそも差別化しないと相当すごい経験がないと評価されません。
中堅かつ何もすごい経験がない僕は以下の差別化を実行していました。
【おすすめの差別化方法】
- 全企業の逆質問でその企業に使えそうなアイデアを披露する
- 面接終了後に心のこもったお礼メールを送る
- エントリーシートの文章で引きを作る
- エントリーシートを依頼があった当日に速達で提出する。
これらは「飛び抜けた営業マン」なら当たり前にしていることです。
優秀な営業マンといえるような就活生は、絶対に評価されます。
まず面接を受ける全ての企業に対して、アイデアを用意します。
そして逆質問のタイミングで「御社を若者目線で見た時に、使えそうなアイデアを考えてきました」として披露する。
他にも、エントリーシートは依頼がきた当日に書いて、その日に速達で提出。
結局出さないといけないわけだし、早く届いたのにクオリティも高かったら、面接官は評価せざるをえないですよね。
(ちなみにこの方法、マジで効果的なのに全然やる人いないんで超おすすめw)
選考対策においても、事前にこうして軸を設定しておけば、1つの目安として効率よく進められそうですね。
そうだよ!特に選考対策の順番、利用サイト選定、差別化要素の洗い出しは絶対にしておきたいところ。
③ 就活終了の軸の決め方
それでは最後に「就活終了の軸」を設定する方法を共有していきますね。
就活終了の軸に関しては非常にシンプルで、「就活はどこまでやれば終わりと言えるだろうか?」と自問自答してください。
「就活は早く終わることがすごいこと」だと考えている就活生は多いです。
しかし、早く終わってもその企業が自分に合わなかったら入社後に後悔しますよ。
よって僕がおすすめの就活終了の軸は、以下の2つ。
【就活終了に関するおすすめの軸】
- 内定が出たとしても12月まで就活をやり続ける
- 内定が出た企業に対してはOB訪問をして徹底的に「入社すべきかどうか」を深堀りし続ける
12月は1つの目安で、もっと後期までやるのも素晴らしい。
就活って「仕事」について考える機会じゃないですか。
そして仕事って人生の大部分を使うことですよね。
要するに「仕事について考える=人生について考える」と同意だと思うんですよ。
そんな有益な時間は長ければ長い方が良いに決まってる。
「社会人になったら遊べないから卒業旅行行かないと!」って言う人もいるけど、そもそも「遊び溜め」なんてできないんですよ。
自分に合う企業に入社する方が絶対的に満足度が高いはずです。
就活に対する見方を変えて、ぜひ最後の最後までやりきってください。
では就活終了の軸に関して、設定した例を共有しますね!
概要 | 就活終了の軸の内容 | 僕が設定した就活終了の軸 |
---|---|---|
第一志望の企業 | どこが第一志望で内定を獲得したら入社するのか | ・株式会社◯◯ (次点で株式会社◯◯) |
就活終了時期 | いつを目安に就活を終了するのか | ・内定が出たとしても12月まで就活をやり続ける ・内定が出た企業に対してはOB訪問をして徹底的に「入社すべきかどうか」を深堀りし続ける |
得ること | 就活を通して何を得るのか | ・業界理解 (特に成長業界についての理解を深める) ・転職でも役立つ文章力やトーク力を磨く |
就活の終了時期について最初に1つの目安として考えておくと、目標が定まって良いですね。
ゴールが決まっているかどうかでモチベーションは大きく変わってくるから、ここで1度設定しておこう。
就活の軸を設定するメリット(目的)とは?
ここまで具体的に就活の軸の一覧と、設定方法を紹介していきました。
この章では「就活の軸を設定するメリットはそもそも何?」という疑問に答えます。
就活の軸を設定するメリットは大きく3つあります。
【就活の軸を設定するメリット】
- 就活全体の方向性を事前に意識できる
- 就活でよくある「抜け漏れ」を防止できる
- 面接官に聞かれた時に回答できる
メリット① 就活全体の方向性を事前に意識できる
まず就活の軸を設定することで「目標」や「やるべきこと」が明確化します。
多くの就活生が「とりあえず◯◯をするか」とその場のノリでやることを決めたり、マイナビやリクナビで良さげな企業を適当に選ぶということが多いんですよね。
一方で就活の軸を設定しておけば、「こんな企業に入社しよう」「次はこの選考対策をしよう」と就活全体の方向性を事前に意識することができます。
僕は仕事をする時に、ざっくりと目的ややるべきことの手順を洗い出します。
そうしないと「なんとなく」で行動するようになるからです。
何度も言うように就活の軸は、途中で軌道修正するのが当たり前。
それは僕も仕事を進めながら「やっぱりこれはこうしよう」と変えることが多々あるから。
でも最初に方向性をザックリとでも押さえておくことは、就活を効率的に進める上で重要ですよ!!
メリット② 就活でよくある「抜け漏れ」を防止できる
次に就活の軸を設定することで、抜け漏れを防止することができます。
例えば「企業選びの軸」をしっかりと設定しておかないと、途中で「残業時間について考えてなかったな!」とか「離職率が高い企業はやっぱり怖いかも」と抜け漏れに気づくんですよ。
就活では途中でエントリー企業を増やすことは当然できます。
しかし、最初から高い精度で企業を選んだ方が無駄にならないですよね。
大きな抜け漏れがあると、それまでの作業をすべて変更することになりかねない。
そんな抜け漏れを防ぐためにも就活の軸を事前に設定しておくことは有効です。
メリット③ 面接官に聞かれた時に回答できる
そして最後に、選考の中で企業側から「あなたの就活の軸は何ですか?」と聞かれることがあります。
この質問が示す「就活の軸」とは「企業選びの軸」を意味することが多く、「あなたは企業を選ぶ上でどんな点を重視しているんですか?譲れない条件は?」と企業は質問しているんですよ。
この質問意図は、その企業選びの軸に自社が合うのか確認したいから。
だって設定した企業選びの軸を満たさない会社なら、入社後のミスマッチに繋がりますよね。
この質問をされた時に、事前に企業選びの軸を設定していないと答えられない。
「なんとなくマイナビで見て決めてます」なんて答える人は採用されません。
しかし企業選びの軸をしっかりと明確化していれば答えられますよね。
僕の場合だと、「1番の長所である発想力が活かせる提案型の営業職であること、それに加えて成長業界でバリバリと成果を上げていきたいと考えています」のように回答できます。
なるほど!就活の軸を設定しておくメリットは、就活の方向性を確認して抜け漏れも防止できること。それに加えて面接官からの質問にも答えられるようになることがあるんですね。
そうだよ。これら大きなメリットがあるのに、設定するデメリットは特にないから絶対に設定すべきだよね。
面接での就活の軸の答え方のポイント【3選】
先ほど少し言ったように、特に面接で「あなたの就活の軸は何ですか?」と聞かれることがあります。
面接での就活の軸の回答方法をこの章でチェックしていきましょうか。
面接で就活の軸を回答する時のポイントは以下の3つですね。
【面接で就活の軸を回答する時のポイント】
- ネガティブな企業選びの軸は答えない
- 2つ以上の軸を提示する
- なぜその軸を設定したのか答えられるようにする
① ネガティブな企業選びの軸は答えない
まず最初に重要なことはネガティブな企業選びの軸を答えないことです。
例えば「残業時間が少ない企業です」って言われたら、あなたが面接官ならどう思いますか?
「この子は残業がなければどこでも良いのか」と思いますよね。
このように残業時間や離職率など、企業側にとってネガティブな企業選びの軸は答えないようにしてください。
(具体的には、給料・残業時間・年間休日・福利厚生・勤務地・離職率あたりを答えるのはおすすめしませんね!)
② 2つ以上の軸を提示する
次に面接で就活の軸を回答する時、2つ以上の軸を提示するのがおすすめです!
例えば「成長業界であることです」だけだと、範囲が広すぎますよね?
それによりも「成長業界であり、かつ私の長所である発想力が存分に発揮できる提案型の営業であることです」と2つの軸を提示するとかなり狭まる。
かといって3つ以上の軸を提示すると、長くなりすぎるし、それぞれ説明するのも面倒になります。(面接官が深堀りしにくい)
そこで僕が考える最適解は2つの就活の軸を提示すること。
それによって面接官は「なるほど!しっかりと軸を設定して就活している子なんだな」と認識してくれます。
③ なぜその軸を設定したのか答えられるようにする
そして最後のポイントは、なぜその軸を設定したのか答えられるようにすることです。
要するに「理由」を深堀りされた時に、答えられるようにしておいてください。
ここが本当に重要で、面接官から「なぜ◯◯?」と理由を聞かれた時に、答えられないと「なんだ適当かよ」って思われる。
例えばあなたが異性に告白されたとしましょう。
その時に「私のどこが好きなの?」と理由を聞いてみる。
その回答が「うーん、わからない」だと、本当に好きか疑いますよね...。
それと同じ。
よって面接官に伝える就活の軸に対して、「その就活の軸をなぜ設定したのか」を必ず答えられるようにしておいてください。
(まぁ、そもそも自己分析を元に就活の軸をちゃんと設定できていれば、理由も明確化した上で設定できていると思うので大丈夫だと思いますが!)
就活の軸を面接で聞かれることは多い!それに備えてこの3つのポイントはぜひ頭の片隅にでも入れておいてね!
面接で「就活の軸」を回答する時の回答例文
それでは面接で就活の軸を答えるポイントを押さえたところで、この章では面接での回答例文をいくつか共有していきますね。
先に紹介した2つの就活の軸を答えることと、理由を明確化して伝えることを重要視して回答するのがコツです!!
就活の軸の面接での回答例文①
【回答例文】
「私の就活の軸は、事務系の仕事内容であることと、企業理念に共感できることです。
まず私の長所はパソコン作業の速さであり、デスクワーク自体が本当に大好きなんですよね。
加えて企業理念に共感できる会社でこそ、裏方として貢献したいと思えるのでこれらを就活の軸に設定しております。」
この例文では、職種と企業理念の2つの就活の軸を回答しました。
「自分に合った仕事内容」をしっかり理解している人って評価しやすいんですよね。
なぜなら入社後に「仕事が合わない」と言って辞める可能性が下がるからです。
就活において職種が明確かつ、その理由をわかりやすく伝えられる場合は、ぜひ積極的に「その職種を選んだ理由」を面接官に話すようにしてみましょう。
面接官が「ならばっちり合いそうだ!活躍してくれるだろう」と思えば、評価されることは間違いありません。
就活の軸の面接での回答例文②
【回答例文】
「私の就活の軸は、企業の成長性が高いことと、社員の方々がフレンドリーなことです。
まず私は成長企業でこそ新しい挑戦や、意欲的に仕事を行えると考えております。
そんな中で、フレンドリーな性格の方たちと切磋琢磨していきたいと考え、これらの就活の軸を設定しております。」
こちらの例文では、企業の成長性と社員の性格について回答しました。
この例文を読んでみて「フレンドリーな社員が多い職場がいいなんて言って良いの?」と思った人もいるかもしれません。
ですが、そもそも内定は目的じゃなくて「自分に合った企業に入社すること」が僕が考える就活の目的なので、本当にその軸が自分にとって重要なら話してしまって問題ありません。
(さすがにポイントのところで話した、残業時間や年間休日などのネガティブすぎる軸は言わない方が得策ですが...!)
就活の軸の面接での回答例文③
【回答例文】
「私の就活の軸は、会社の長期ビジョンに共感できること。
それに加え、正当な評価制度が整っている企業であることです。
まず自身が共感できる目標の元でしか、最大限のモチベーションは発揮できないと考えています。
そして共感できる目標に対して尽力することで、正当に評価されること。
そんな職場でこそ最大限の努力ができると考え、この就活の軸を設定しています。」
こちらの例文では長期ビジョンと評価制度について回答しました。
長期ビジョンに共感できない会社で頑張ることは難しいし、評価制度が適当な会社だと頑張る必要性が見えなくなります。
自分にとって重要な就活の軸を明確化して、「その企業がどう当てはまっているのか」まで回答できるようにしておけば、追加質問にも難なく回答できるようになりますよ。
結論と簡潔な理由を回答すれば良いんですね。
そうだよ!より詳しく面接官が知りたいと思えば、追加質問してくるからね。その追加質問に簡潔に回答していけば問題ないよ。
本記事の要点まとめ
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!
就活の軸に関して、僕の頭の中にある情報をすべてこの記事で共有したつもりです。
就活について大学は詳しく教えてくれません。
しかし、そもそも良い大学に入ろうと努力したのは「将来自分が幸せになるため」であって、そのためには自分に合った企業に入社することが必要です。
就活だけで人生が決まることはありません。
しかし、就活が重要であることは事実であり、そこで全力を尽くすべきだと僕は思います。
そんな就活の方向性を把握し、効率化するために今回の就活の軸についての記事が参考になったら嬉しいです。
それでは最後に、本記事の要点をまとめて終わりましょう。
【本記事の要点】
- 就活の軸とは「就活をおこなう上で従うべき方針」のことを指す。
- 就活の軸は3軸に分解するとわかりやすく、「企業選びの軸・選考対策の軸・就活終了の軸」の3軸を設定することをおすすめする。
- 企業側から面接で聞かれる就活の軸とは、主に「企業選びの軸」を指すことが多いので回答できるように準備しておく必要がある。
(なぜその軸を設定し、その企業はどう満たしているのか?)