就活生や転職者のみなさん、こんにちは!
これまで7年、書いた記事は1500記事を超え、求人サイトの運営まで始めた"日本イチの就活マニア"こと就活マン(@syukatu_man)です!
大学院生は、「研究が忙しくて就活の知識が全然ない」「大学院生はいつから就活を始めればいいの?」と就活について悩んでいる人も多いかと思います。
そこで今回は、大学院生の就活スケジュールについてお伝えしていきます!
はじめにお伝えしておくと、大学院生の就活は修士二年になってすぐ始まります。
つまり、修士一年の頃から就活の準備をしておく必要があるのです。
大学院生の就活スケジュールとともに、何を行えばいいかといった手順もお伝えしていきますね。
就活をいつから始めればいいのか、何をすればいいのか悩んでいる大学院生はぜひ参考にしてください!
大学院に進学後の就活情報って少ないのでぜひ知りたいです!
そうだよね。今回は大学院生の就活スケジュールに加えて、注意すべき点も伝えていくから最後まで読み込んでね!
- 大学院生の就活の時期はいつからか
- 大学院生の就活は2つの選択肢がある
- 大学院生の就活スケジュール
- 大学院生におすすめの就活支援サービス
- 【重要】なぜ就活ではなく大学院に進んだのかを明確化しよう
- 「大学院へ進学したのになぜうちの会社に?」問題
- 大学院生の就活に関してよくある質問
- 本記事の要点まとめ
大学院生の就活の時期はいつからか
まず大学院生の就活がいつから始まるのか知っておいてください。
大学院生の就活は、修士二年になってすぐの4月から採用選考が開始されます。
つまり、修士一年の時から就活準備が必要ということです。
よって、修士一年の時から自己分析やSPIの勉強を開始する必要があります。
大学院生は学会の準備や、修士二年になると卒業研究などもあるため、就活を同時並行で行うと、かなり忙しいです。
しっかりスケジュールを立てて選考対策を行っていきましょう。
大学院生の就活はすぐに選考開始なんですね!
そうなんだ!だから修士一年のときから対策を行っておくべきなんだよ!
大学院生の就活は2つの選択肢がある
大学院生の就活は2種類に分けられます。
それが「推薦応募」と「自由応募」です。
それぞれどのような応募方法か解説していきますね。
選択肢① 推薦応募
推薦応募とは、その名のとおり推薦をもらって応募する方法です。
学校からの推薦もあれば、教授から推薦してもらうこともあります。
推薦応募の場合は、書類選考が免除されたり大きく失敗しなければ内定が出やすいのがメリット。
ただし、推薦してもらっているため、別の企業に入りたいと思っても内定を断りづらいというデメリットもあります。
(とはいえ、自分の人生なので本当に入りたい企業が別であればハッキリと断るべきだよ!)
選択肢② 自由応募
自由応募とは、自分で企業に応募する一般的な方法です。
イメージする就活のとおり、求人を探して応募して選考を受けて内定をもらいます。
自由応募の場合、自分のいきたい企業に応募できますし、専攻に関係ない業界にも応募できるのがメリット。
ただ当然ながら、他の就活生と同時に就活を行うため競争率は高いです。
そのため、徹底的に選考対策を行なっておく必要があります。
自分で応募して選考を受けるだけが選択肢ではないんですね!
そうなんだ。ただ推薦応募にも自由応募にもそれぞれメリット・デメリットがあるから、どちらで就活を進めるのかしっかり考えて決断するべきだよ。
大学院生の就活スケジュール
ではここで、大学院生の就活スケジュールを整理したいと思います。
分かりやすいように、図を作成しました!
【修士一年】
7月〜2月 インターンシップ
7月〜翌7月 自己分析
7月〜翌7月 業界・企業研究
【修士二年】
3月〜9月 企業説明会
3月〜10月 ES提出
4月〜 筆記試験・面接
4月〜 内定
期間はあくまで基本的な目安です。
大学院生はほとんどの期間で、何かしら就活に関わる活動をする必要性があります。
まずはこのスケジュール感をしっかりと把握してください。
では、一つひとつの手順についてスケジュール順に詳しく解説していきます。
大学院生が就活を成功させるためには、以下の4つを徹底的に行なっておきましょう。
【大学院生が就活を成功させるために行うべき対策】
- 自己分析を徹底的に行う
- 企業選びの軸を明確にする
- SPI・テストセンターの勉強を行う
- ES(エントリーシート)・面接対策を行う
スケジュール① 自己分析を徹底的に行う
まずは、自己分析を徹底的に行いましょう。
専門性を活かせる企業であれば、その点をアピールするのも一つの策です。
しかし、専門性が活かせる企業というのはそこまで多くないのが事実。
そこで、あなた自身の強みや価値観を伝え「うちの企業と合う人材だな」と思ってもらうことが大切です。
そのためにも大学院生の就活のはじめは自己分析から行いましょう。
自己分析を徹底的に行えていると、ESや面接でも自身の強みを具体的に伝えられるようになりますよ!
以下の記事で、どこよりも詳しく、そしてわかりやすく自己分析について解説しています。
これから就活をスタートさせる大学院生は必読ですよ!
スケジュール② 企業選びの軸を明確にする
徹底的に自己分析を行ったあとは、「企業選びの軸」を明確にしていきましょう。
企業選びの軸とは、言いかえると「企業を選ぶ際の第一条件」のこと。
企業選びの軸を明確にすることで、自分に合った企業を見つけやすくなります。
また、志望理由としても伝えられるのがメリット。
僕が企業選びの軸としておすすめしている基準は以下の7つ。
【幸福度を高める企業選びの7つの軸】
- 自由(仕事内容や働き方に裁量権がある)
- 達成(前に進んでいる感覚を得られる)
- 焦点(モチベーションタイプに合っている)
- 明確(なすべきこと、ビジョン、評価軸が明確である)
- 多様(作業内容にバリエーションがある)
- 仲間(組織内に助けてくれる友人がいる)
- 貢献(どれだけ世の中の役に立っているかわかる)
上記の7つの中から、自分がもっとも重要視する軸を設定しましょう。
軸が定まっていない状態での企業選びは、ゴールのないマラソンになってしますので、確実に設定するようにしてくださいね!!
7つの軸についての詳しい解説は以下の記事でまとめました。
また、面接での「企業選びの軸」の回答方法もご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
スケジュール③ SPIテストの勉強を行う
次にべきなのが、SPIの勉強です。
SPIは最低限の学力があるのかどうかを判断するテストであり、ここを突破しないことには面接さえも受けることができません。
勉強方法ですが、本屋に行って問題集を買ってとにかくやるだけです。
シンプルですね!
(シンプルなことをしっかりとやる!これも就活攻略法の一つですからね!)
就活攻略論では、SPIに関する記事を20以上掲載しています!
対策やコツを詳しく解説しているので、ぜひ読み込んでおいてくださいね。
▼SPIの概要
» 適性検査のSPIとは?|テストの種類や受験方法について解説!
▼SPI対策まとめ
» おすすめのSPI問題集+対策方法まとめ【通過率100%を狙う】
▼テストセンターの問題をダウンロードする方法
スケジュール④ ES(エントリーシート)・面接対策を行う
最後にエントリーシートと面接対策です。
どれだけ自己分析ができていてSPI対策がバッチリでも、エントリーシートや面接がうまくできないと、内定は獲得できませんからね。
忙しい大学院生だからこそ、この就活攻略論の記事を読んで効率的に対策を進めましょう。
以下の2記事は必ず読んでおいてくださいね!
どれも大事な対策ですね!
就活の知識がないといきなり企業探ししてしまいがちだけど、まずは上記の4つを行おう!この4つの手順は本格的に選考が開始される前までに済ませておこうね!
大学院生におすすめの就活支援サービス
この章では、大学院生におすすめの就活支援サービスをご紹介していきます。
「自由応募」で就活を進めようと考えている大学院生は、以下の2つのサービスは必ず利用するのがおすすめです。
【大学院生におすすめの就活支援サービス】
- 逆求人型サイト
- 大学院生専門の就活サービス
① 逆求人型サイト
まずおすすめなのが、「逆求人型サイト」です。
逆求人型サイトとは、プロフィールを登録すると自分に興味を持った企業からスカウトが届くサービスのこと。
マイナビやリクナビとは違い、企業側から興味をもった就活生にアプローチしてくれるので、相性のよい企業とのみ効率的につながれるんですよね。
もちろん、すべてのスカウトが魅力的な企業とは限りませんが、優良企業や穴場企業との接点を増やすためにも利用しておきましょう。
これまで200以上のサイトを見てきた僕のおすすめは、「Offerbox(オファーボックス) 」と「ホワイト企業ナビ」の2つ!
プロフィールの内容は、2つのサイトで使いまわせるので一度作成してしまえば、あとはスカウトを待つだけです。
逆求人型サイトの有用性は、早く登録するほど高まります。
研究との両立が忙しい大学院生こそ、今すぐ登録しておくべきですよ。
② 大学院生専門の就活サービス
大学院生専門の就活サービスも利用しましょう。
とくにおすすめなのが、「アカリク」です。
アカリクは、大学院生やポストドクターのための就活サイト。
大学院生向けの求人を探せるほか、独自のイベントに参加できたり、就活エージェントサービスを受けることもできます。
つまり、大学院生の就活に必要なサービスがすべて受けられるということですね。
また、前述した逆求人型サイトのように企業からスカウトが届くこともあります。
大学院生は使わないと確実に損するサイトなので、ぜひ登録してくださいね!
以下の記事でアカリクの評判や利用するメリット・デメリットもまとめていますので、一度読んでみてください。
忙しい大学院生にぴったりのサービスですね!
就活だけじゃなく研究もあったりと、忙しい大学院生だからこそ、登録してスカウトを待つだけの「逆求人型サイト」はかなり有効なサービスだよ!
【重要】なぜ就活ではなく大学院に進んだのかを明確化しよう
大学院生が就活で最も意識すべき注意点が、「なぜ大学院へ進学したのか、“誰が聞いても納得できるレベルまで”明確にすること」です。
他の就活サイトでもこれは書いてありました。
しかし、「なぜ大学院へ進学したのか言えるようにしておこう」ぐらいのラフな表現でしたね。
そんなラフで甘えた表現ではNG!
「大学院に進学してもう少し進路について見つめる期間が欲しかった」なんて曖昧な理由を答えてはダメです。
ではどう答えれば良いのか。
おそらく大学院へ進学した理由で、他人が納得できる理由はこれしかないでしょう。
【大学院へ進学した明確な理由(他人が納得できる理由)】
◯◯の分野について、大学のリソースを最大限に活用して知見を深めたかった。
つまり「専門性の習得」こそが進学理由としては納得性は高いですね。
正直、大学院へ行くメリットってこれしかないと思います。
(もちろんこれ以外に明確な理由があれば、それを企業に伝えれば良いですよ。)
しかし、大学院へ進学した理由が「専門性の習得」だとすると、一つ大きな問題が出てきてしまいます。
次はそれを解説していきますね。
たしかに、面接では絶対に聞かれると予想できますよね。
「大学院に進学した理由」ははっきり伝えられるよう準備しておこうね!
「大学院へ進学したのになぜうちの会社に?」問題
大学院への進学理由が「専門性の習得」だとすると、就活において大きな問題が生じてしまいます。
それは、「大学院で得た専門性、うちの会社で活かせないけど、なぜうちの会社を志望するの?」と聞かれる問題!!
大学院での研究とまったく関係のない企業の選考を受ける場合は、以下のような回答がベストです。
【 大学院へ進学したのになぜうちの会社に?問題への対処法】
「大学院で学んだことが社会に出て、必ずしも活かせないことは進学当初から認識しておりました。
→まずここで自分でも認識してますアピール!面接官はちゃんとこいつは分かって大学院へ行ったんだなと感じる。
しかし、私は大学生活を送る中で◯◯の分野への興味が増し、深めたいとの気持ちが強まりました。今大学院で学んでいることへの知識は、相当に深めきったので悔いはありませんし、満足しています。
→ここで大学院で学んでいることへの未練は捨てたことを面接官に認識させる
私は、次の興味の矛先を貴社の◯◯の事業に見出したで、大学院で学んだ専門性に関係がなくとも生涯をかけて働きたいと思っています。
→興味の矛先が、「大学院の研究」よりも今は「貴社の◯◯事業」に向いているという志望理由を明確に伝える」
これで確実に面接官は納得しますね。
一つ注意ですが、「興味がすぐに移り変わる人」と思われる可能性があります。
最後の「生涯をかけて働きたいと思っています。」を強めに言いましょう。
専門性が活かせる企業に入社する場合は必要ありません。
しかし、すべてがすべて専門性が活かせる企業とはいかないと思います。
このような対処法も一つの武器としてぜひ持っておいて欲しいなと考えています!
こうした“生じる可能性のある問題”をあらかじめ意識して対処法を考えておく。
これができる人は就活では無双できるよ!
大学院生の就活に関してよくある質問
ではこれまで説明したことに加えて、大学院生からよくされる質問を紹介していきますね!
質問① 就活がうまくいかず大学院に進むのは「逃げ」?
就活がうまくいかずに大学院に進むのも一つの道です。
むしろ就活から逃げて大学院に進む人が大半といってもいいでしょう。
しかし、大学院で学びを深めることで自分の進みたい道がはっきりしてくることもあります。
また、就活がうまくいかずに大学院に進学したとしても、すぐにまた就活がスタートするので「逃げ」の期間も長くはありませんしね。
大学院に進んだことをどう思われるかを気にするよりも、自分の研究や将来について考えましょう。
ただ、先述したように「大学院に進学した理由」を明確に答えられなければ「逃げたんだ」と面接官から思われてしまいます。
曖昧な理由ではなく、他人が納得できる理由を説明できるようにしましょう。
質問② 大学院生の就活は学部卒より有利?
専門性を活かせる職種ならば圧倒的に大学院生は有利だと言えます。
実際に僕が入社した大手食品企業では、採用した“研究職”10名はすべて大学院生でした。
一方で、僕を含めた営業職13名はうち10名が学卒です。
つまり、研究職など大学院生としての専門性を重視する職種に就く際は圧倒的に有利だと言えますね。
しかし、大学院で学んだ専門性を一切活かせないという場合には有利になることはありません。
質問③ 大学院生は学卒よりも給料が高い?
結論から話すと、企業によってはやはり院卒の方が高いです。
以下は、厚生労働省の新卒の賃金(通勤手当込み)のデータです。
引用:厚生労働省「新規学卒者の学歴別にみた賃金」
大学院卒の平均初任給はおよそ25万円。
大学卒はおよそ22万だったので、約3万円ほどの差があるようですね。
特に大企業だと院卒は初任給からしっかりと大卒よりも高い給料が設定されています。
しかし中小企業やベンチャー企業だと、あまり差はなさそうですね。
質問④ 大学院生のインターンはいつから始まる?
企業によってインターンの時期はさまざまですが、6〜7月に募集されることが多いです。
HPや求人だけでは分からない社風を感じられるので、可能な限りインターンシップには参加することをおすすめします。
ただ、企業によっては年末などにインターンを行う場合もあります。
志望企業のインターンシップの日程を事前に確認しておきましょう。
質問⑤ 大学院生でも学歴フィルターはかかる?
大学院卒でも学歴フィルターはかかります。
とくに理系の大学院生の場合は、学歴の影響が大きいです。
なぜなら、学んだ知識や技術が仕事に直結するから。
ただ、どの企業にも学歴フィルターがあるわけではありませんし、推薦を利用することで学歴フィルターを回避する方法もあります。
大学院生の学歴フィルターについては、以下の記事で詳しく解説しているので学歴が不安な方は読んでください。
大学院生でも学歴フィルターがかかる可能性はある。ただ、学歴フィルターがあると明言している企業はないので、学歴以外の部分で上位大学のライバルと差別化するための準備を行っておこうね。
本記事の要点まとめ
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!
読んでいただいて分かった通り、 大学院生の就活の特徴は「とにかく忙しい」ということです。
大学院生は学会発表や、卒業研究と同時並行で就活を行う必要があります。
一方で大学三年生はふんだんに時間をかけて就活をしています。
(大学三年生は就活のフィールドにおいてはライバルですからね。)
ここで重要だと思うことは、とにかく「効率的に就活をすること」だと僕は思います。
自分に全く合わないような企業をマイナビで適当に選び、選考して落ちる。
こんな無駄なことに時間を費やしている暇は、大学院生にはありません。
よって効率的な就活で重要なことは、自分に合った企業選びだと就活攻略論では定義しています。
大学院生が効率的に就活を進めるためにも、記事内でお伝えした逆求人型サイトなど待っているだけでOKなサービスを積極的に使いましょう。
就活サイトで企業を探して自分で応募するよりも、圧倒的にスピーディに就活を進められますよ!
ちなみに、この記事を読み終わったら「【就活に失敗したらニートになる?】回避するための具体的な対策を共有!」も読んでみてください。
就活がうまくいかなかったときの選択肢をまとめています。
世間では「大学院卒の就職はできない」といった意見を見ることもあるかと思いますが、断じてそんなことはありません。
ただ、もしうまくいかなかったらどうしよう、という不安が消えない人もいるでしょう。
そんな不安を抱えた方ほど、必ず一度読んでくださいね。
では最後に、本記事の要点をまとめて終わりましょう。
【本記事の要点まとめ】
- 大学院生の就活は修士二年の4月から選考が始まる。
- 大学院生は修士一年のうちから就活準備を行う必要がある。
- 大学院生の就活は「推薦応募」と「自由応募」の2種類の選択肢がある。
- 大学院生が就活を成功させるためには「自己分析の徹底」「企業選びの軸の明確化」「SPIテストの勉強」「ES・面接対策」の4つを行う。
- 「逆求人型サイト」や「大学院生専門の就活サービス」を利用することで効率的に就活を進められる。
- 「大学院に進学した理由」や「研究分野と関連のない企業を志望する理由」を明確に伝えられるように準備しておく。